<ブラジル代表招集> W杯南米予選 2023年9月8日(第1節) & 12日(第2節)

投稿者: | 2023年8月19日

(ブラジル時間2023年9月4日 17:28、ブラジル紙「GE」より)
 FWアントニーの招集が取り消され、FWガブリエウ・ジェズスが追加招集された。
 FWアントニーに関しては、ブラジル・サンパウロ在住の元カノが、メッセージアプリでの脅迫、および、暴行による傷害で、サンパウロおよびマンチェスターの警察に被害届を提出。両警察は任意聴取を行ったが、傷害についてはそれぞれの供述内容は異なっている。
 この事実を受け、フェルナンド・ジニース監督代行とCBFは、FWアントニーの招集を取り消し、FWガブリエウ・ジェズスを追加招集。
   取消 : FW アントニー(Antony, 2000, マンチェスターユナイテッド/ENG)
   追加 : FW ガブリエウ・ジェズス(Gabriel Jesus, 1997, アーセナル/ENG)

(ブラジル時間2023年8月30日 12:17)
 GKベント選手の太ももへの負傷をうけ、CBFは8月18日に発表した2026年W杯南米予選第1節、第2節に向けた招集選手の取消および追加を発表。
   取消 : GK ベント(Bento, 1999, アトレチコ・パラナエンセ)
   追加 : GK ルーカス・ペリ(Lucas Perri, 1997, ボタフォゴ)... 下記「国内組紹介」欄の紹介記事を参照ください。

(ブラジル時間2023年8月29日 16:00)
 ヴィニシウス・ジュニオール選手の右ハムストリングスの怪我をうけ、CBFは8月18日に発表した2026年W杯南米予選第1節、第2節に向けた招集選手の取消および追加を発表。
   取消 : ヴィニシウス・ジュニオール(Vinícius Júnior, 2000, レアル・マドリード/ESP)
   追加 : ハフィーニャ(Raphinha, 1996, バルセロナ/ESP)

試合概要

2023年9月8日 2026年W杯南米予選第1節 ボリビア戦(ホーム ブラジル連邦共和国パラー州ベレン)
2023年9月11日 2026年W杯南米予選第2節 ペルー戦(アウェイ ペルー共和国リマ)
2026年W杯南米予選第1節、第2節に向けたブラジル代表の招集メンバーがブラジル標準時間8月18日14:30に発表された。
2024年7月就任予定の現レアルマドリード/ESP監督カルロ・アンチェロッティ(Carlo Ancelotti)氏の正式就任までは、フルミネンセ監督フェルナンド・ジニース(Fernando Diniz)氏が監督代行として指揮を執る。

関連記事 : <2026年W杯南米予選> 日程・結果

代表招集メンバー

辞退
追加
ポジション名前所属生年月日
辞退GK /
Goleiro
ベント
Bento
アトレチコ・パラナエンセ
Athlético Paranaense
1999/6/10
追加GK /
Goleiro
ルーカス・ペリ
Lucas Perri
ボタフォゴ
Botafogo
1997/12/10
GK /
Goleiro
エデルソン・モラエス
Ederson  Moraes
マンチェスターシティ/ENG
Manchester City
1993/8/17
GK /
Goleiro
アリソン・ベッケル
Alisson Becker
リヴァプール/ENG
Liverpool
1992/10/2
SB /
Lateral
ダニーロ
Danilo
ユベントス/ITA
Juventus
1991/7/15
SB /
Lateral
ヴァンデルソン
Vanderson
モナコ/FRA
Monaco
2001/6/21
SB /
Lateral
カイオ・エンヒキ
Caio Henrique
モナコ/FRA
Monaco
1997/7/31
SB /
Lateral
ヘナン・ロッジ
Renan Lodi
マルセーユ/FRA
Marseille
1998/4/8
CB /
Zagueiro
ホージェル・イバニェス
Roger Ibañez
アル・アハリ/KSA
Al-Ahli
1998/11/23
CB /
Zagueiro
ガブリエウ・マガリャンエス
Gabriel Magalhães
アーセナル/ENG
Arsenal
1997/12/19
CB /
Zagueiro
マルキーニョス
Marquinhos
パリSG/FRA
Paris SG
1994/5/14
CB /
Zagueiro
ニノ
Nino
フルミネンセ
Fluminense
1997/4/10
MF /
Meio campista
ハファエウ・ヴェイガ
Raphael Veiga
パウメイラス
Palmeiras
1995/6/19
MF /
Meio campista
アンドレ
André
フルミネンセ
Fluminense
2001/7/16
MF /
Meio campista
カゼミロ
Casemiro
マンチェスターユナイテッド/ENG
Manchester United
1992/2/23
MF /
Meio campista
ブルーノ・ギマランエス
Bruno Guimarães
ニューキャッスル/ENG
Newcastle
1997/11/16
MF /
Meio campista
ジョエリントン
Joelinton
ニューキャッスル/ENG
Newcastle
1996/8/14
取消FW /
Atacante
アントニー
Antony
マンチェスターユナイテッド/ENG
Manchester United
2000/2/24
追加FW /
Atacante
ガブリエウ・ジェズス
Gabriel Jesus
アーセナル/ENG
Arsenal
1997/4/3
FW /
Atacante
マテウス・クーニャ
Matheus Cunha
ウルヴァーハンプトン/ENG
Wolverhampton
1999/5/27
FW /
Atacante
ガブリエウ・マルチネリ
Gabriel Martinelli
アーセナル/ENG
Arsenal
2001/6/18
FW /
Atacante
ヒシャルリソン
Richarlison
トッテナム/ENG
Tottenham
1997/5/10
FW /
Atacante
ホドリゴ
Rodrygo
レアル・マドリード/ESP
Real Madrid
2001/1/9
FW /
Atacante
ネイマール・ジュニオール
Neymar Júnior
アル・ヒラル/KSA
Al Hilal
1992/2/5
取消FW /
Atacante
ヴィニシウス・ジュニオール
Vinícius Júnior
レアル・マドリード/ESP
Real Madrid
2000/7/12
追加FW /
Atacante
ハフィーニャ
Raphinha
バルセロナ/ESP
Barcelona
1996/12/14
監督代行: フェルナンド・ジニース(Fernando Diniz)

国内組紹介

(2023.08.30 追加)
   GKルーカス・ペリは、2017年南米U-17選手権代表で4試合に出場。サンパウロ育成出身でサンパウロからプロデビューを果たすが、出場機会に恵まれず、2022年に全国選手権2部ナウチコでプレー。44試合に出場した後、8月15日にルイス・カストロ監督(現在はクリスティアーノ・ロナウドが所属するアル・ナスル/KSA監督)の要請でボタフォゴに完全移籍。2023年シーズン前のパラグアイ代表で正GKガチット・フェルナンデスのケガでチャンスを得ると、2023年8月30日全38節中第21節まで終えた時点で、リーグ最少失点「11」で全国選手権を独走する首位ボタフォゴの守護神に定着。
   ブラジル2023年シーズン終了後(欧州2023/24冬季移籍ウィンドウ)には、ボタフォゴとオーナーを同じくするリヨン/FRAへの移籍がほぼ確定している。
   GKベントは、世代別を含め代表初招集。アトレチコ・パラナエンセ育成出身、GKという経験が重要視されるポジションながら、21歳の2022年4月にレギュラーの座を獲得。シュートストップやハイボールの処理、それらを可能にする瞬時の適切な判断力が特長。ビルドアップに参加することはほとんどないが足元の技術も高い。そして、GKとして最も重要なことだと思うのだが、細かなミスがほとんど見られない。
   2022年10月には、バルセロナ/ESPがベントの視察にブラジルにスカウトを派遣したと報道された。今季の欧州移籍ウィンドウでもベンフィカ/PORが、インセンティブを含め総額約1000万ユーロの移籍金でのオファーを提示したが、交渉は進捗していない。
   CBニノは、2020東京五輪でチームキャプテンを務め全6試合にフル出場を果たす。高さとスピード、守備範囲の広さ、キャプテンシーを持ち合わせたセンターバック。現フルミネンセでもキャプテンを務め、守備の要としてチームを牽引。前回6月の代表戦にフル代表への初招集を受けたが、直前の全国選手権でケガを負い無念の辞退。
   FWハファエウ・ヴェイガは、パウメイラスの中心選手として、2020年、2021年リベルタドーレス連覇、2022年全国選手権優勝に貢献。ピッチ中央で攻守に存在感をみせ、左足からのスルーパスやフォワードを追い抜くプレーで得点も量産。
   2023年3月、6月に続く代表招集。3月25日モロッコ戦、6月17日ギニア戦、6月20日セネガル戦のいずれにも後半20分前後に交代出場。しかし、代表ではまだ本来の実力は発揮できていない
   VOLアンドレは、2021年ブラジル全国選手権新人賞、2022年ブラジル選手権ベストイレブン。
   ボール奪取力、長短のパス成功率の高さ、危機管理能力に優れたプリメイロヴォランチ。カゼミロの後継者として期待される選手の一人。
2022年W杯では予備登録メンバー入りし、当時のチチ(Tite)監督にラジオ放送の中で「日々成長を遂げている将来性のある選手」と絶賛された。
   2023年3月、6月にも代表に招集、6月20日セネガル戦の後半29分にピッチに立ち代表デビュー。短い時間ながら持ち味を発揮した。
   欧州クラブからの視線も日増しに熱さを帯びてきているが、フルミネンセがリベルタドーレスに勝ち残っており、移籍は早くとも2023年シーズン終了後(欧州冬季移籍ウィンドウ)と見られている。

監督代行紹介

   フェルナンド・ジニース監督代行は、1974年3月生まれの49歳。フルミネンセとの兼任で代表の監督代行を務める。
   現役時代のポジションはミッドフィルダー。1996年にグアラニーでデビュー。その後、パウメイラスやコリンチャンスをいった名門クラブでプレー。2000年途中から2003年途中までの約3年間在籍したフルミネンセで102試合7得点とキャリアのピークを迎える。
   2008年に現役を退くと指導者への道を歩む。並行して大学で心理学を学び、2012年の卒業時には友人との共著で「サッカーチームにおける監督のリーダーシップの重要性」と題した論文を執筆する。
   全国選手権下位リーグや州選手権を主戦場とする中小のクラブで徐々に経歴を積み重ね、2018年、アトレチコ・パラナエンセで初めて全国選手権1部での指揮を執る。その後は、フルミネンセ(第一次)、サンパウロ、サントス、ヴァスコ・ダ・ガマを経て、2022年にフルミネンセ監督(第二次)に就任。
   2023年にフルミネンセでリオデジャネイロ州選手権のタイトルを獲得したが、全国大会、国際大会でのタイトルはない。
   2023年8月18日現在、全国選手権は前半戦(19試合)を終えた時点で首位との勝点差が16で優勝の望みは薄い。また、コパ・ド・ブラジルはベスト16で敗退。一方で、リベルタドーレスは準々決勝に勝ち進んでおり、クラブ初のリベルタドーレス制覇、自身初の主要大会タイトル獲得の希望が残されている。
   サッカーのスタイルは、「ティキタカ」に似た、選手が次々にポジションを替え、細かくボールを繋ぎ、ゴール前で相手守備陣を崩して得点を奪うことを美徳とするサッカー。

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