ヴァンデルラン (Vanderlan)

投稿者: | 2023年8月25日
最新更新日 : 2024/07/15

ヴァンデルラン・バルボザ・ダ・シウヴァ  若手 ブラジルサッカー パウメイラス サイドバック

ヴァンデルラン・バルボザ・ダ・シウヴァ

Vanderlan Barbosa da Silva

ポジション:左サイドバック/ラテラウ・エスケルド

利き足:左

2002年9月7日生まれ

<幼少期>

 ブラジル連邦共和国バイーア州内陸部、州都サウヴァドールから約500㎞南西に位置する人口が10万人に満たない小さな町ブルマードに生まれる。
 4歳の時に地元のサッカースクールに入団。

<クラブ>

≪育成時代

 13歳の時に当時全国選手権4部のジャクイペンセの下部組織に入団。
 そこでパウメイラスのスカウトの関心を引く。
 2017年、14歳の時にパウメイラス下部組織に入団。
 2019年には、U-17カテゴリーで主力の一人としてコパ・ド・ブラジルと州選手権に優勝。
 2020年はU-20チームに昇格。コロナ感染症拡大による自粛期間が明けると、昇格一年目ながらレギュラーに定着する。

パウメイラス≫

– 2020 –

 2020年11月には、トップチームに就任したばかりのアベウ・フェヘイラ(Abel Ferreira)監督の下、トップチームでの練習に参加、出場機会はなかったものの、全国選手権、リベルタドーレスでのベンチ入りを果たす。
 2021年1月26日全国選手権ヴァスコ・ダ・ガマ戦の後半13分にピッチに送り出され18歳でのプロデビューを飾る。

– 2021 –

 2021年はトップチームでの出場機会に恵まれずベンチを温める日々が続いたため、年後半はU-20チームでプレー、半年間で31試合に出場。
 年終盤にはトップチームでも3試合225分に出場。この年(特に後半)は試合経験を積み重ねる期間となった。

– 2022 –

 2022年1月、U-20全国大会カップ戦の全9試合に出場。決勝戦ではFWエンドリッキ(Endrick, 2006)へのアシストなど、2アシストを記録しクラブの同大会初優勝に貢献。
 大会後にはトップチームに昇格。間もなくウルグアイ代表ピケレスの2番手の地位を掴む。
 2022年11月22日全国選手権第33節アヴァイー戦では、試合終了間際に左サイドライン際からゴールエリアに侵入。右サイドのFWエンドリッキからのゴール奥へのクロスを受けプロ初ゴールを記録。

– 2023 –

 2023年、SBピケレスの壁は厚くレギュラーの座を獲得できずにいるが、チーム年間73試合のうち26試合(うち先発16試合)に出場し4アシストの成績を収めた。SBピケレスとはトレーニングやその後のマッサージなどで意見交換し、チームのタイトル獲得に向け切磋琢磨に励んでいる。
 また、2023年11月7日に発表されたU-23代表合宿に招集。クラブでの活躍だけでなく将来のブラジル代表としての期待も高まった。

– 2024 –

 パウメイラスは、左サイドバックの補強として、2023年に期限付き移籍先のサンパウロで中盤以降レギュラーを務めたSBカイオ・パウリスタ(Caio Paulista, 1998)をフルミネンセから獲得。ポジション争いが激しさを増し、1~3月開催の州選手権では前年を下回る5試合に止まる。
 しかし、4月14日全国選手権開幕節ヴィトーリア戦では、スタメンに抜擢され90分間のフル出場。
 その後、出場機会は僅かなものとなるが、6月17日第9節以降は、途中交代出場が中心ながら、直近の7月11日第16節までの8試合のうち7試合に出場。アベウ・フェヘイラ監督がオプションとして採用しているサイドバックの選手を縦に並べる戦術など、新しい試みの中で、少しずつではあるが出場時間が増加しつつある。








≪シーズン別クラブ出場記録≫

シーズン所属大会試合出場
時間
得点アシ
スト
2020年(18歳)パウメイラス全国選手権212200
 合計212200
2021年(19歳)パウメイラスリベルタドーレス19000
全国選手権322500
州選手権327000
 合計758500
2022年(20歳)パウメイラスリベルタドーレス25300
全国選手権1364711
州選手権11300
 合計1671311
2023年(21歳)パウメイラスリベルタドーレス423000
全国選手権1489302
コパ・ド・ブラジル216002
州選手権633400
 合計26161704
2024年(22歳)パウメイラスリベルタドーレス37000
全国選手権926801
州選手権524500
 合計1758301
イタリック斜体は、2024年7月15日現在の記録。
※ シーズン欄の年齢は、12月31日時点の年齢です。

<プレースタイル、雑感 etc.>

 利き足は左。
 身長183㎝、体重74㎏ (サッカーサイト「oGol」2023年8月24日参照)
 アマチュアクラブでサッカーをする父の影響で幼い頃からサイドバックでプレー。
 パウメイラス下部組織入団後は、センターバックやサイドハーフ、ウィングなどを経験するが、最終的には左サイドバックに定着。
オーバーラップで直線的にサイドライン際を駆け上がる姿は圧巻、左足から繰り出されるクロスの精度は高い。
 2023年は、ターンオーバーで控え選手中心のメンバーでの出場機会が多いため、守備面での活躍が多く攻撃面での活躍は多くない。しかし、SBピケレスがケガのために戦列を離れた4月の6試合では3アシストを記録。
 守備面では、一対一の粘り強い対応、空中戦を得意をする。

 2022年6月にはバーゼル/SUIからオファー。しかし、パウメイラスは交渉を拒否。
 左サイドバックのレギュラーSBピケレスについて、ウルグアイ代表やパウメイラスでの活躍を受け、欧州ビッグクラブの関心も高いことから、条件次第ではピケレスの移籍退団が想定された。そのため、2023年7月にもヴァンデルランへの複数のオファーが噂されたものの、パウメイラスはヴァンデルランの移籍交渉を拒否している。

(2024年7月15日 追記)
 2024年7月2日、ブラジルでの報道によると、ノーウィッチ/ENGが期限付き移籍でのオファーを提示。しかし、ヴァンデルランは、ウルグアイ代表歴のある左SBピケレスの2番手として考えられており、パウメイラスは2024年7月の移籍ウィンドウでの左サイドバックの補強を進めていないため、このオファーを拒否した。

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