関連記事(国内組、監督代行紹介記事含む): [9/4更新]<ブラジル代表招集> W杯南米予選 2023年9月8日(第1節) & 12日(第2節)
関連記事: <2026年W杯南米予選> 日程・結果
ペルー(PER) 0-1 ブラジル (BRA)
ハイライト動画(ポルトガル語)
得点経過
(BRA) : 90' #3 マルキーニョス(Marquinhos, PSG/FRA)[#10 ネイマール(Neymar, Al Hilal/KSA)] (PER) : N/A
ブラジル代表 メンバー表
「背番号」欄 : "〇"は先発フル出場。"△"はin、"▽"はout。
背番号 | ポジション | 名前 | 所属 | 生年月日 | 交代 得点 カード他 |
---|---|---|---|---|---|
〇 23 | GK / Goleiro | エデルソン・モラエス Ederson Moraes | マンチェスターシティ/ENG Manchester City | 1993/8/17 | |
▽ 2 | SB / Lateral | ダニーロ Danilo | ユベントス/ITA Juventus | 1991/7/15 | ↓85′ |
△ 13 | SB / Lateral | ヴァンデルソン Vanderson | モナコ/FRA Monaco | 2001/6/21 | ↑85′ |
〇 3 | CB / Zagueiro | マルキーニョス Marquinhos | パリSG/FRA Paris SG | 1994/5/14 | G90′ |
〇 4 | CB / Zagueiro | ガブリエウ・マガリャンエス Gabriel Magalhães | アーセナル/ENG Arsenal | 1997/12/19 | |
〇 6 | SB / Lateral | ヘナン・ロッジ Renan Lodi | マルセーユ/FRA Marseille | 1998/4/8 | |
〇 5 | MF / Meio campista | カゼミロ Casemiro | マンチェスターユナイテッド/ENG Manchester United | 1992/2/23 | |
▽ 8 | MF / Meio campista | ブルーノ・ギマランエス Bruno Guimarães | ニューキャッスル/ENG Newcastle | 1997/11/16 | Y61′ |
△ 18 | MF / Meio campista | ジョエリントン Joelinton | ニューキャッスル/ENG Newcastle | 1996/8/14 | |
▽ 10 | MF / Meio campista | ネイマール・ジュニオール Neymar Júnior | アル・ヒラル/KSA Al Hilal | 1992/2/5 | A90′ ↓90+3′ |
△ 20 | MF / Meio campista | ハファエウ・ヴェイガ Raphael Veiga | パウメイラス Palmeiras | 1995/6/19 | ↑90+3′ |
▽ 7 | FW / Atacante | ハフィーニャ Raphinha | バルセロナ/ESP Barcelona | 1996/12/14 | Y42′ ↓85′ |
△ 22 | FW / Atacante | ガブリエウ・マルチネリ Gabriel Martinelli | アーセナル/ENG Arsenal | 2001/6/18 | ↑85′ |
▽ 9 | FW / Atacante | ヒシャルリソン Richarlison | トッテナム/ENG Tottenham | 1997/5/10 | ↓64′ |
△ 19 | FW / Atacante | ガブリエウ・ジェズス Gabriel Jesus | アーセナル/ENG Arsenal | 1997/4/3 | ↑64′ |
〇 11 | FW / Atacante | ホドリゴ Rodrygo | レアル・マドリード/ESP Real Madrid | 2001/1/9 | |
1 | GK / Goleiro | アリソン・ベッケル Alisson Becker | リヴァプール/ENG Liverpool | 1992/10/2 | |
12 | GK / Goleiro | ルーカス・ペリ Lucas Perri | ボタフォゴ Botafogo | 1997/12/10 | |
16 | SB / Lateral | カイオ・エンヒキ Caio Henrique | モナコ/FRA Monaco | 1997/7/31 | |
14 | CB / Zagueiro | ニノ Nino | フルミネンセ Fluminense | 1997/4/10 | |
15 | CB / Zagueiro | ホージェル・イバニェス Roger Ibañez | アル・アハリ/KSA Al-Ahli | 1998/11/23 | |
17 | MF / Meio campista | アンドレ André | フルミネンセ Fluminense | 2001/7/16 | |
21 | FW / Atacante | マテウス・クーニャ Matheus Cunha | ウルヴァーハンプトン/ENG Wolverhampton | 1999/5/27 |
試合概要
試合開始前
ブラジル代表は、2026W杯南米予選初戦、ホームでのボリビア戦に5-1の快勝。
守備面では、ボリビアがワントップを残し守備を固める中、カウンターを受けた際の連係が乱れる場面が何度か見られカウンターから1失点、課題として残った。
一方の攻撃面は、横、縦のワンタッチのパスを効果的に使いボリビアの守備網を崩し5得点。FWホドリゴとMFネイマールが2得点1アシスト、FWハフィーニャが1得点1アシストを記録。その中で、FWヒシャルリソンが、決定的なシーンを2度ふいにするなど、結果を残せなかったことが気にかかる。
先発メンバーは前節ボリビア戦と同じ。
前半
立ち上がりはお互いに相手陣でボールを奪いに行く。ペルーは前半5分を過ぎるころには相手陣でのプレスを控えるが、自陣に入るボールへの寄せが速く、ブラジルはパスミスが多発し、攻撃の形が作れない。
前半16分、センターサークル内からVOLカゼミロが左守備ライン裏へロングパス。FWハフィーニャがボールを受け、ゴール前にクロス。FWヒシャルリソンはシュートに持ち込めないものの、FWハフィーニャがこぼれ球をゴールネットに突き刺す。しかし、VOLカゼミロのパスを受けたFWハフィーニャの位置がオフサイド。ゴールは認められない。
前半29分、ブラジルは相手陣でボールを回し、最後は右ペナルティエリア手前からVOLブルーノ・ギマランエスがゴール前にクロス。FWヒシャルリソンがディフェンダーの間を抜け出し頭を合わせゴールネットを揺らす。しかし、9分近くに渡るVARによる検証の結果、FWヒシャルリソンのポジションが僅かにオフサイドの判定。
前半39分、ペルーFWカリージョがカウンターから左サイドを抜け出すが、CBガブリエウ・ギマリャンエスがしっかりと対応。ディフェンダーがボール保持者を囲みVOLカゼミロがボールを掻き出すが、そのこぼれ球をペルーVOLカルタヘナがシュートに持ち込むがボールは大きく枠を越える。
7分に及ぶアディショナルタイムは、ペルーが最終ラインからのロングボールで次々とブラジルゴール前に迫るが、ブラジル守備陣はしっかりと対応。一方のブラジルも相手ペナルティエリア付近でのボール回しから最後はFWホドリゴがシュートに持ち込むが、ディフェンダーのブロックにゴールを陥れることができない。
後半
後半の立ち上がりも前半同様、ブラジルはパスミスが多発。攻撃の形を作る以前に自陣での守備が続く。 中盤のMFネイマール、VOLカゼミロのパスミスが目立つ。
後半27分、後半初めて相手陣でのボール回しが可能になると、最後はFWハフィーニャがペナルティエリア手前から強烈なシュート。しかし、ペルーGKガジェッセが両手でCKに逃れる。
低い位置でのパスミスは減るものの、敵陣ではパスが短い、大きすぎるなど、ストレスの多い展開が続く。
後半45分、左サイドから途中出場のFWマルチネリがスピードを生かしてゴールライン際までボールを持ち上がりCKを獲得。これをMFネイマールが右足で上げると、ニアサイドでCBマルキーニョスが頭でコースを変えるとゴール右サイドネットにボールが吸い込まれる。
試合はこのまま1-0でブラジルが辛勝。2連勝とし2026W杯南米予選の開幕週の2試合を首位で終えることができた。
所感
MFネイマール、VOLカゼミロのパスミスが多く、特にMFネイマールが試合を通してパス精度が悪く、ブラジル代表を応援する者にとって非常にストレスフルな試合。 フェルナンド・ジニース監督もブラジル代表のミスの度にイライラを募らせるものの、選手交代は後手を踏み、リードするまでMFネイマールを交代することができず。 結果的には、MFネイマールのCKから決勝点を奪い、前半にもGKに防がれたものの強烈なシュートを放つなど、多くのミスを帳消しにする結果は残したものの、今後が思いやられる。
戦術的には、ビルドアップの方法を変更。前節ボリビア戦と異なり、最終ラインにVOLカゼミロが加わらず、両CBと右SBダニーロの3人で構成。左SBヘナン・ロッジが高い位置を取る。 前節は高い位置に位置することが多かったMFネイマールが最終ラインの手前まで下がりボールを受けるが、ここから効果的に前にボールを運ぶことができない。前節はFWホドリゴとMFネイマールが近い位置でプレーしチャンスを多く作り出したが、今節はMFネイマールのパス精度が低く、FWホドリゴは消える時間が多くなる。
マン・オブ・ザ・マッチは決勝点をマークしたCBマルキーニョス。決勝点はもちろんのこと、前節に続き、相手ワントップを抑え込み、ほとんど仕事をさせない活躍。チーム全体としてミスが多い中、ミスらしいミスはほとんどなく試合を引き締めた。