ボタフォゴ (Botafogo)
正式名称:Botafogo de Futebol e Regatas
略称:BOT
創立:1904年
本拠:リオデジャネイロ州 リオデジャネイロ
《 主要タイトル 》
タイトル | 優勝回数 | 優勝年 |
---|---|---|
ブラジル全国選手権 | 2 | 1995, 1968 |
《 直近3年成績(2020年-2022年) 》
大会 | 2022年成績 | 2021年成績 | 2020年成績 |
---|---|---|---|
ブラジル全国選手権 | 11位 | ― | 20位 |
ブラジル全国選手権2部 | ― | 優勝 | ― |
コパ・ド・ブラジル | ベスト16敗退 | 2回戦敗退 | ベスト16敗退 |
リオデジャネイロ州選手権 | 準決勝敗退 | 5位 | 予選ラウンド敗退 |
各大会の概要は、当ブログ記事「主要大会と年間日程」を参照ください。
《 全国選手権 順位推移(2006年-2022年) 》
現行レギュレーション(20チームによるホーム&アウェア方式2回戦総当たり)で開催された2006年以降の全国選手権順位推移です。
《 2022年 》
<戦績>
大会 | 試合 数 | 勝数 | 引分 数 | 敗数 | 得点 | 失点 | 得失 点差 | 勝点率 (%) | 順位 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
全国選手権 | 38 | 15 | 8 | 15 | 41 | 43 | -2 | 46.5 | 11位 |
コパ・ド・ブラジル | 4 | 2 | 0 | 2 | 6 | 5 | 1 | 50.0 | ベスト16敗退 |
州選手権 | 13 | 7 | 2 | 4 | 26 | 18 | 8 | 59.0 | 準決勝敗退 |
計 | 55 | 24 | 10 | 21 | 73 | 66 | 7 | 49.7 |
<全国選手権 年間順位推移>
<振り返り>
【監督人事】
2022年は、2021年全国選手権2部リーグ優勝で1部昇格を果たしたエンデルソン・モレイラ(Enderson Moreira)氏が引き続き指揮を執る。
しかし、クリスタル・パレス/イングランドの共同オーナー、アメリカ人実業家ジョン・テクスター氏が2022年1月にボタフォゴの所有権の90%を取得すると、モレイラ監督を2月11日に解任。 ポルトガルで育成に定評があり、当時アル・ドゥハイル/カタールの監督を務めていたルイス・カストロ(Luís Castro)氏を後任の監督として招聘。移行期間はルシオ・フラヴィオ(Lúcio Flávio)氏が監督代行を務め、ルイス・カストロ氏は4月17日全国選手権第2節から指揮を執る。
【リオデジャネイロ州選手権】
2022年1月25日に開幕した州選手権、途中に監督解任があったものの予選ラウンドを4位で通過し、決勝ラウンドに駒を進める。
決勝ラウンド1回戦(準決勝)はフルミネンセとの対戦。 3月21日のホームで行われた1stレグを、今シーズン初の無得点試合の0-1で落とすが、2ndレグ(3月27日アウェイ)では、前半AT3分、後半AT1分に、いずれもFW/ATAエリソン(Erison)がゴールを決め2試合合計で2-1と逆転。ところが、5分後の後半AT6分にまさかの失点。最後の攻撃で相手PA近くでFKを獲得するがこのFKを蹴る前にタイムアップの笛が吹かれる。レギュレーションにより、決勝ラウンドで引き分けに終わった場合は、予選ラウンドの勝点が上回るチームが次のラウンドに進出するため、州選手権は準決勝で幕を閉じた。
【コパ・ド・ブラジル】
前年全国選手権2部優勝のため、コパ・ド・ブラジルは3rdラウンドから。
3rdラウンドの相手は全国選手権4部のセイランジア。 1stレグ(4月20日アウェイ)はセットプレーからCB/ZAGカヌー(Kanu)が頭と左足のボレーで2得点をあげるなど3-0の勝利。2ndレグ(5月12日ホーム)では、2023U-20南米ユース選手権代表の有力候補、FW/ATAマテウス・ナシメント(Matheus Nascimento)の2得点などで再び3-0で勝利し、ラウンド16に駒を進める。
ラウンド16の相手は全国選手権で降格圏付近に低迷するアメリカ・ミネイロ。 1stレグ(6月30日アウェイ)、開始6分に先制を許すと前半35分に失点。後半にも1点を追加され0-3の完敗。 2ndレグ(7月14日ホーム)、前半22分、後半16分に失点。 いずれの試合も相手の守備を崩せず、少ないチャンスをものにされ、2試合合計0-5のスコアで、コパ・ド・ブラジルを敗退。
【全国選手権】
前述のとおり、ルイス・カストロ氏が4月17日全国選手権第2節から指揮を執る。
就任直後の6試合は3勝3分と好調な滑り出しを見せるが、その後4連敗を喫するなど、中盤の組み合わせが固まらず攻守に安定感を欠き、前半戦を7勝3分9敗の11位で折り返す。
後半戦に入り、全国選手権最優秀選手賞受賞歴のあるチェチェ(Tchê Tchê)をボランチに定着させると中盤が安定、前線と守備ラインの連携がスムーズになる。
一方で、第22節終了後に、それまで選手権で7得点をあげチームの攻撃を牽引していたFW/ATAエリソンをレンタルで放出し、得点力不足が懸念される。
しかし、攻撃面ではエリソン頼みから脱却し、中盤の選手も絡んだ人数をかけた攻撃への移行を試みる。また、年初の州選手権をヘゼンデで活躍していたMF/MEIジェフェルソン(Jefferson)を、FW/ATAジュニオール・サントス(Júnior Santos)をサンフレッチェ広島から共にレンタルで獲得。ケガで戦列を離れていたヴィトル・サー(Victor Sá)が復帰し、2004年生まれのマテウス・ナシメントを出場時間を制限し育てながら起用するなど、十分にエリソンの穴を埋める。 その結果、後半戦は8勝5分6敗で終える。惜しむらくは、最終節をリベルタドーレス出場圏の8位で迎えるも0-3と完敗。11位で全国選手権を終え、翌年のリベルタドーレス出場を逃し、コパ・スウアメリカーナに参戦することか。
選手権前半 : 7勝 3分 9敗、得点19失点24 選手権後半 : 8勝 5分 6敗、得点22失点19 選手権合計 : 15勝 8分15敗、得点41失点43
【その他トピック】
前年にレンタル加入で活躍したルイス・オヤマ(Luís Oyama)選手を全国選手権開幕前にミラソウから獲得。 ルイス・オヤマ選手は、日本国籍(二重国籍)を持つ1997年生まれの日系人。ポジションはボランチ、攻撃的ミッドフィルダー。 2022年、ボタフォゴでは18試合(うち16試合スタメン)1222分間の出場。主にセグンド・ボランチとしてプレー、攻撃の起点になった。 ブラジル全国選手権第22節を最後にベルギー2部のRWDモレンベーク47へレンタル移籍。2022年12月15日現在の記録として、9月15日第5節から12月11日第17節まで13試合(うち11試合スタメン)に出場。カップ戦に1試合に途中出場。3得点をマーク。
<チーム内個人成績・記録>
* 参照元:サッカーサイト「Ogol」
記録 | 選手 | 公式戦計 | 全国選手権 | ブラジル杯 | 州選手権 |
---|---|---|---|---|---|
最多試合出場 | ガチット・フェルナンデス (Gatito Fernández) – GK/GOL | 44 | 32 | 2 | 10 |
(2位) | ダニエウ・ボルジェス (Daniel Borges) – 右SB/LTD | 41 | 26 | 3 | 12 |
(3位) | マテウス・ナシメント (Matheus Nascimento) – FW/ATA | 39 | 23 | 4 | 10 |
最多出場時間 | ガチット・フェルナンデス (Gatito Fernández) – GK/GOL | 3890 | 2810 | 180 | 900 |
(2位) | ダニエウ・ボルジェス (Daniel Borges) – 右SB/LTD | 3044 | 1874 | 180 | 990 |
(3位) | カヌー (Kanu) – CB/ZAG | 2842 | 1447 | 315 | 1080 |
最多得点 | エリソン (Erison) – FW/ATA | 15 | 7 | 0 | 8 |
(2位) | マテウス・ナシメント (Matheus Nascimento) – FW/ATA | 7 | 0 | 2 | 5 |
(3位) | チキーニョ・ソアレス (Tiquinho Soares) – FW/ATA | 6 | 6 | 0 | 0 |
最多アシスト | ジェフィーニョ (Jeffinho) – FW/ATA | 8 | 3 | 0 | 5 |
(2位) | ダニエウ・ボルジェス (Daniel Borges) – 右SB/LTD | 5 | 3 | 2 | 0 |
(3位タイ) | ルーカス・フェルナンデス (Lucas Fernandes) – MF/MEI | 3 | 3 | 0 | 0 |
(3位タイ) | エリソン (Erison) – FW/ATA | 3 | 1 | 0 | 2 |
(3位タイ) | シャイ (Chay) – MF/MEI | 3 | 0 | 1 | 2 |
最多デュエル勝利 | サラビア (Saravia) – 左SB/LTE | – | 145 | – | – |
(2位) | ジェフィーニョ (Jeffinho) – FW/ATA | – | 131 | – | – |
(3位) | ヴィクトル・クエスタ (Víctor Cuesta) – CB/ZAG | – | 127 | – | – |
最多キーパス | マルセウ (Marçal) – 左SB/LTE | – | 40 | – | – |
(2位) | ヴィクトル・サー (Victor Sá) – FW/ATA | – | 34 | – | – |
(3位) | ダニエウ・ボルジェス (Daniel Borges) – 右SB/LTD | – | 33 | – | – |
最多CBI | ヴィクトル・クエスタ (Víctor Cuesta) – CB/ZAG | – | 197 | – | – |
(2位) | アドリエウソン (Adryelson) – CB/ZAG | – | 114 | – | – |
(3位) | フィリピ・サンパイオ (Philipe Sampaio) – CB/ZAG | – | 109 | – | – |
※ デュエル勝利 : 一対一でのイーブンボールの奪い合いでボールを獲得すること キーパス : パスの受け手がシュートを打てた時にカウントされる指標 CBI : クリア、ブロック、インターセプト