最新更新日 : 2024/08/09
新規投稿 : 2023/10/07
エドゥアルド・ヴィニシウス・サントス・フロレンシオ・ジアス
Eduardo Vinicius Santos Florencio Dias
ポジション: フォワード/アタカンチ
利き足:右
2008年6月4日生まれ
<幼少期>
ブラジル連邦共和国サンパウロ州、州都サンパウロ市から西約80㎞に位置するサウト市に生まれる。
幼い頃から道端で遊ぶのが好きだったが、一番よく遊んだのはやはりサッカー。多くの時間をボールを蹴って過ごした。 プロサッカー選手になった従兄がドゥドゥにサッカーの基礎を教えてくれた。従兄はドゥドゥの憧れであり目標とする選手だったが、不幸にも膝のケガで早くにプロサッカー選手としてのキャリアを終えた。
<クラブ経歴>
≪育成時代≫
やがてドゥドゥは地元のサッカースクールに入学しフットサルを始める。 州のフットサル大会で注目を浴びる活躍をすると、隣町のインダイアトゥーバに本拠を置くサンパウロ州選手権下位リーグのプリマヴェーラのU-11チームに入団。
しかし、2020年にコロナ感染症が拡大するとクラブの育成カテゴリーは活動を停止。
コロナ感染症の自粛期間が明けると、サントスの入団テストを受けるが結果は不合格。しかし、イトゥアーノの入団テストには無事合格。
2022年、13歳で地元の隣町、イトゥに本拠を置くイトゥアーノのU-13チームに加入。
2023年はU-15チームでプレー。U-15サンパウロ州選手権にて7得点を記録し得点ランキング2位の成績を収める。
2023年10月3日、U-15ブラジル代表の23選手の一人として招集。自身初の世代別代表への招集となった。
2024年は1月に開催されるU-20全国大会カップ戦に15歳にして出場(チーム5試合のうち2試合35分間の出場、チームはベスト16で敗退)。
2024年5月30日、U-16ブラジル代表に招集。
2024年6月5日、16歳の誕生日の翌日にイトゥアーノとプロ契約を締結。
2024年8月9日現在、U-17チームにて10試合に出場し11得点を記録。U-20チームにて2試合1得点を記録している。
イトゥアーノは1947年に創立されたクラブ。長らく目立った成績はなかったものの、2003年に全国選手権3部優勝、2005年にコパ・ド・ブラジルでベスト16に進出するなど一時的に躍進。その後、全国選手権4部まで降格したもの、2020年に3部に再昇格を果たすと2021年に3部優勝。2023年は全国選手権2部に所属している。
下部組織出身でイトゥアーノでプロデビュー、代表まで上り詰めた選手は過去に3人いる。
一人は、MFまたはFWジュニーニョ・パウリスタ(Juninho Paulista, 1973)。 1992年にイトゥアーノでプロデビュー。身長が170㎝に満たない小柄な体格ながら、サンパウロFCなどを経て、2002日韓W杯で5試合に出場しブラジル代表の5度目のW杯制覇メンバーとなった。現在はイトゥアーノのクラブ会長を務めている。
もう一人は、CBルイス・フェリピ(Luiz Felipe, 1997)。 13歳の入団テストでジュニーニョ・パウリスタの要望で15分間ながらイトゥアーノU-20チームでプレー。イトゥアーノに加入すると2018年5月にプロデビュー。2016/17シーズン前にラツィオ/ITAのU-20チームに移籍すると、レアルベティス/ESPを経て、2023/24シーズン前に2400万ユーロの移籍金でアル・イテハド/KSAへ移籍。ブラジルU-20、U-23代表への招集歴もあったが世代別代表での公式戦の出場経歴はなく、2022年6月24日、UEFAネーションズリーグでのドイツ戦でイタリア代表として代表デビューを果たした。
そして、もう一人は、2023/24シーズンをアーセナル/ENGでプレーするFWガブリエウ・マルチネリ (Gabriel Martinelli, 2001)。 U-15カテゴリーからイトゥアーノでプレーし、2018年3月に16歳9か月でプロデビュー。FIFAの規定で国外移籍が可能となる18歳の誕生日を迎えた翌月の2019年7月にアーセナルへ移籍を果たすと、2022/23年シーズン終了時点で130試合33得点17アシストの記録を残している。そして、2022W杯で3試合に出場するなど、2023年10月6日現在で7試合(うち1試合に先発)に出場している。
関連記事 : ガブリエウ・マルチネリ (Gabriel Martinelli)
<代表(世代別含む)経歴>
– 2023 –
2023年10月3日、夕食を食べていると、エドゥアルド・ジアス(ドゥドゥ)のもとに一件のメッセージが届いた。パウメイラスの下部組織でプレーする友人からのメッセージだった。そこには「代表に招集?」と書かれていた。ドゥドゥは急いでインターネットを検索、心臓の鼓動が高まる中、代表招集発表の動画を見ると、確かに「エドゥアルド・ジアス、イトゥアーノフットボールクラブ。」と自分の名前が呼ばれていた。
動画で自分の名前が呼ばれるシーンを見終えると、体中がさらに震え出した。サッカーをする誰もが憧れる代表の黄色いユニフォームを着る機会が訪れたのだ。
ドゥドゥが招集されたのは、2023年11月17日に開幕する南米U-15選手権を控え、その前哨戦としてチリ、コロンビア、パラグアイとの4か国で行われる国際親善大会。 南米U-15選手権の代表枠と同じ23選手がこの大会で招集を受けたが、トップチームが全国選手権1部でないクラブから選出されたのはドゥドゥのみ。 U-15サンパウロ州選手権での7得点の活躍が評価された形だ。
– 2024 –
2024年5月30日、U-16ブラジル代表に招集。この招集は2023年11月に開幕が予定されたものの、2024年8月29日~9月14日開催に順延された南米U-15選手権(2008年生まれが主体)を照準とした代表合宿。合宿は6月11日~23日に開催された。
<エピソード etc.>
利き足は右。
身長不明、体重不明。(サッカーサイト「oGol」2024年8月9日参照)
イトゥアーノU-15チームでは背番号「10」をつけ、前線や二列目の中央や右サイドでプレーすることが多い。 コーナーキックやフリーキックのキッカーを務めている。
憧れであり目標にする選手は、イトゥアーノ出身のFWガブリエウ・マルチネリと、FWネイマール(Neymar, 1992)。 いずれもドゥドゥと同様にフットサルでキャリアをスタートさせており、FWガブリエウ・マルチネリのスピード感のあるプレーとFWネイマールのドリブルを参考にしているという。
「U-15代表招集選手発表の動画を見たときには、今までにない感激と高揚感を感じたが、すぐに、一日一日努力を積み重ねるのは、いつでも、どこでも同じ。代表もクラブも関係ない。高みにたどり着くには、多くの熱意や意欲、集中力、そして決意が大切」と後日行われたインタビューで話している。
サッカーの基礎を教えてくれた従兄の後を追いプロサッカー選手になること、そして、トゥアーノからプロデビューを飾ること。この思いを胸に日々のトレーニングを積み重ねている。
プロ契約が解禁される16歳の誕生日は、2024年6月4日に迫っている。