ジョアン・モレイラ(João Moreira)

投稿者: | 2022年12月18日
最新更新日 : 2023/12/29

ジョアン・モレイラ・サンマルチン・ソウザ 若手 ブラジルサッカー サンパウロ João Moreira Sanmartin Souza
2004年生まれ サイドバック ラテラウ

ジョアン・モレイラ・サンマルチン・ソウザ

João Moreira Sanmartin Souza

ポジション:サイドバック/ラテラウ

利き足:右

2004年5月21日生まれ

<マンチェスターユナイテッドが関心?>


<幼少期>

 ブラジル連邦サンパウロ州サンパウロに生まれる。
 母方の祖母がポルトガル人であることから、母が書類を準備し、2010年にポルトガル国籍を取得。

<クラブ経歴>

≪育成時代

 幼い頃はサンパウロ市内のイペ・クルービのフットサルチームでプレー。
 2017年、オザスコ・アウダックスのU-13チームで、CBのレギュラーとしてU-13サンパウロ州選手権に出場。
 準々決勝でサンパウロFCと対戦した際にスカウトの目に留まり、2018年にサンパウロFCの下部組織に入団。
 サンパウロFCのU-15チームで右SBにコンバート。2019年のU-15州選手権を同ポジションのレギュラーとしてプレーする。
 2020年、U-17チームで世代別代表経歴のある二人の左SBの選手が相次いでケガをし、急遽左SBとして起用。期待以上のプレーを見せる。
 2021年、右SBや中盤でのプレー機会もあったが、主に左SBでU-17チームのレギュラーとしてプレー。サイドで攻撃の起点となり、時には相手陣深くまで駆け上がる一方、CBの経験を活かし守備では安定感をもたらす。
 U-17チームでのパフォーマンスを見たU-20チームのアレックス(Alex, 元代表、フェネルバフチェ/TURで数多くのタイトルを獲得)監督の要望でU-20チームに昇格。8月になりコンスタントに試合に出場し始めると9月にはスタメンに定着。チームのU-20全国選手権準優勝に大いに貢献する。
 2021年7月、それまでの2022年2月に契約期間を終了するアマチュア契約から、2024年を契約期限とするプロ契約へサンパウロFCと契約を更改。
 10月にサンパウロFCトップチームの監督に就任したホジェリオ・セニ(Rogério Ceni)氏が育成世代を視察した際に、ジョアンのプレースタイル、攻撃と守備とのバランス感覚に関心を示す。

≪サンパウロ≫

– 2022 –

 2022年1月初めのU-20全国大会カップ戦の3試合に途中交代出場すると、トップチームに昇格。
 1月27日の州選手権開幕節でベンチ入りを果たすと、2月28日第9節アグア・サンタ戦にて右SBとしてプロデビュー、90分のフル出場を果たす。
 4月7日、コパ・スウアメリカーナ開幕節、アウェイでのアジャクーチョ/PER戦。
 1-2の1点リードを許した前半23分、キッカーとして右からのCKを蹴ると、ファーサイドのミランダ(Miranda)がフリーの状態で頭に合わせ、プロ初アシストを記録。その後も積極的に攻撃参加し、マルキーニョス(Marquinhos, 現アーセナル)にピンポイントのクロスを上げるが、これは相手GKの好セーブに阻まれる。
 7月7日のコパ・スウアメリカーナ ラウンド16、ウニベルシダーデ・カトリカ/CHL戦の2ndレグ、後半開始時に右WBとして出場。後半14分、左からのクロスボールをフリーの状態で受けると、冷静にゴールに押し込み、プロ初ゴールを記録。
 その後は、ポルトガルU-18代表への招集や膝のケガ、ベンチで出場機会を待つ試合が続いたが、10月には20、23、27日と3試合連続で右WBでスタメン出場。23日の試合では、右サイドライン際でのフェイントからゴールライン際にボールを持ち込むと、逆サイドから駆け上がる左WBヘイナウド(Reinaldo)へ、ゴール前の4人のディフェンダーを越すクロスを上げる。ヘイナウドはドンピシャのタイミングでクロスボールを頭に合わせゴール。ジョアン・モレイラはアシストを記録。
 10月29日のトレーニング中に左膝前十字靭帯へのケガを負い、シーズン中の復帰は絶望。
 プロデビューを飾り、チーム最年少としてプレーした2022年は、11試合710分の出場、1得点2アシストを記録して終えた。

– 2023 –

 前年に追ったケガは手術を要するものとなり、リハビリの日々が続く。
 2023年8月2日にU-20州選手権で先発出場で試合に復帰すると、8月9日もU-20州選手権でアシストを記録。8月19日にはトップチームのベンチ入りを果たす。
 2023年8月27日全国選手権第21節アメリカ・ミネイロ戦でスタメン起用され、約10か月ぶりのトップチームでの試合出場を果たす。
 2023年9月22日にはパンアメリカン競技大会U-23代表に招集を受けるが、代表でのトレーニング中にケガを負い、12月6日最終節にベンチ入りを果たしたものの出場機会はなく、ケガに悩まされ続けた2023年はトップチームでは僅か1試合71分間の出場に終えた。

– 2024 –

To be continued...

≪シーズン別クラブ出場記録≫

シーズン所属大会試合出場
時間
得点アシ
スト
2022年(18歳)サンパウロコパ・スウアメリカーナ212411
全国選手権529101
コパ・ド・ブラジル12500
州選手権327000
 合計1171012
2023年(19歳)サンパウロ全国選手権17100
 合計17100
2022年12月29日(全日程終了時)現在
※ シーズン欄の年齢は、12月31日時点の年齢です。

<代表経歴>

【ポルトガル世代別代表経歴】

 2021年8月、フランス リモージュで開催されるU-18代表の国際親善大会に向けて、U-18ポルトガル代表に招集。これが世代別代表への初招集となる。
 2022年3月にはU-18ポルト国際親善大会にU-18ポルトガル代表として出場。
 2022年6月にはU-18リスボン国際親善大会に再びU-18ポルトガル代表として出場。
 ポータルサイト「Transfermarkt」によると、2022年8月現在、ポルトガル世代代表として8試合380分以上プレーしている。

【ブラジル世代別代表経歴】

 2022年10月28日、2023年1月から開催されるU-20南米ユース選手権に向けたチリとの親善試合に向けた代表に招集。しかし、翌29日のトレーニング中に膝に手術を要するケガを負い代表を辞退。
 2023年9月22日、10月23日に開幕を迎えるパンアメリカン競技大会U-23代表への招集が発表される。しかし、開幕を直前に控えた10月17日のトレーニング中に右太ももハムストリングスに筋肉系のケガを負い代表を離脱。

プレースタイル

 〇 フットサル出身の軽やかな身のこなしからのドリブル
 〇 ボール保持時の一対一での抜け出し
 〇 粘り強い一対一の守備
 〇 守備時のCBを助けるポジショニング、カバーリング
 〇 左右どちらのサイドでも、また、4バックでも3バックでも高い水準でプレーするポリバレント性。

<エピソード、雑感 etc.>

 多くの世代別代表を有するサンパウロFCの下部組織ではさほど目立った存在ではなかったが、それゆえに多くのポジションを経験し自分の強みに変えていく。
 2021年には、U-20チームのアレックス監督に素質を見出され、U-17、U-20の両カテゴリーで多くの試合に出場。また、アマチュア契約からプロ契約を勝ち取る。
 さらには、8月にU-18ポルトガル代表に初招集。
 2022年12月には、マンチェスターユナイテッド/ENGが右サイドバック、ディオゴ・ダロトのバックアッパーとしてジョアン・モレイラのモニタリングを開始したとの噂が広まった。

 ブラジルで好まれる超攻撃的なサイドバックではないが、攻守にバランス感覚が優れ、攻守に気の利いたポジショニングやプレーを見せる。
 ポルトガル世代別代表として、ブラジルとは異なる文化を持つヨーロッパのサッカー文化に肌で触れ、他の同年代の選手よりも広い世界を経験している。
 様々な経験を自身の血肉に変え成長していくジョアン・モレイラが、ポルトガルを選択するのかブラジルを選択するのかも含め、これから、どこで、どの様にプレーするのか、興味は尽きない。

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