[11/17投稿]<ブラジル代表招集> W杯南米予選 2023年11月16日(第5節) & 21日(第6節)

投稿者: | 2023年11月17日

(ブラジル時間2023年11月13日 14:18 CBF発表)
表題の招集メンバーに関して、離脱および追加招集がCBF(ブラジル連邦サッカー連盟)より発表された。
 ✕取消 : エデルソン・モラエス(Ederson  Moraes, 1993, マンチェスターシティ/ENG)
 〇追加 : ベント(Bento, 1999, アトレチコ・パラナエンセ)
   GKエデルソンは、11月12日チェルシー戦の終盤に足を負傷。試合後に歩行が困難になるほどの腫れが生じ、複数の検査を受けた結果、所属先のマンチェスターシティ/ENGは短期間での回復は難しいと判断。マンチェスターシティ/ENGからCBFへ代表辞退の連絡が入った。
   GKベントは、2026W杯南米予選第1、2節に向けた代表招集を受けたものの、直前の試合で受傷、世代別を含め代表初招集を棒に振った。今回はそれ以来の招集。欧州クラブからも注目を集めるブラジルの若き守護神。(詳細は後述「国内組紹介」を参照。)

関連記事 : <2026年W杯南米予選> 日程・結果

代表招集メンバー

辞退
追加
ポジション名前所属生年月日
GK /
Goleiro
ルーカス・ペリ
Lucas Perri
ボタフォゴ
Botafogo
1997/12/10
離脱GK /
Goleiro
エデルソン・モラエス
Ederson  Moraes
マンチェスターシティ/ENG
Manchester City
1993/8/17
追加GK /
Goleiro
ベント
Bento
アトレチコ・パラナエンセ
Athlético Paranaense
1999/6/10
GK /
Goleiro
アリソン・ベッケル
Alisson Becker
リヴァプール/ENG
Liverpool
1992/10/2
SB /
Lateral
エメルソン・ホイヤウ
Emerson Royal
トッテナム/ENG
Tottenham
1999/1/14
SB /
Lateral
ヘナン・ロッジ
Renan Lodi
マルセーユ/FRA
Marseille
1998/4/8
SB /
Lateral
カルロス・アウグスト
Carlos Augusto
インテルナツィオナーレ/ITA
Internazionale
1999/1/7
CB /
Zagueiro
ブレメル
Bremer
ユヴェントス/ITA
Juventus
1997/3/18
CB /
Zagueiro
ガブリエウ・マガリャンエス
Gabriel Magalhães
アーセナル/ENG
Arsenal
1997/12/19
CB /
Zagueiro
マルキーニョス
Marquinhos
パリSG/FRA
Paris SG
1994/5/14
CB /
Zagueiro
ニノ
Nino
フルミネンセ
Fluminense
1997/4/10
MF /
Meio campista
ハファエウ・ヴェイガ
Raphael Veiga
パウメイラス
Palmeiras
1995/6/19
MF /
Meio campista
アンドレ
André
フルミネンセ
Fluminense
2001/7/16
MF /
Meio campista
ブルーノ・ギマランエス
Bruno Guimarães
ニューキャッスル/ENG
Newcastle
1997/11/16
MF /
Meio campista
ドウグラス・ルイス
Douglas Luiz
アストン・ヴィラ/ENG
Aston Villa
1998/5/9
MF /
Meio campista
ジョエリントン
Joelinton
ニューキャッスル/ENG
Newcastle
1996/8/14
MF /
Meio campista
ホドリゴ
Rodrygo
レアル・マドリード/ESP
Real Madrid
2001/1/9
FW /
Atacante
エンドリッキ
Endrick
パウメイラス
Palmeiras
2006/7/21
FW /
Atacante
ガブリエウ・ジェズス
Gabriel Jesus
アーセナル/ENG
Arsenal
1997/4/3
FW /
Atacante
ガブリエウ・マルチネリ
Gabriel Martinelli
アーセナル/ENG
Arsenal
2001/6/18
離脱FW /
Atacante
ヴィニシウス・ジュニオール
Vinícius Júnior
レアル・マドリード/ESP
Real Madrid
2000/7/12
FW /
Atacante
ジョアン・ペドロ
João Pedro
ブライトン/ENG
Brighton
2001/9/26
FW /
Atacante
ハフィーニャ
Raphinha
バルセロナ/ESP
Barcelona
1996/12/14
FW /
Atacante
ペペ
Pepê
ポルト/POR
FC Porto
1997/2/24
FW /
Atacante
パウリーニョ
Paulinho
アトレチコ・ミネイロ
Atlético Mineiro
2000/7/15
監督代行: フェルナンド・ジニース(Fernando Diniz)

国内組紹介

   GKルーカス・ペリは2017年南米U-17選手権代表として4試合に出場。2023年シーズンはパラグアイ代表GKガチット・フェルナンデスのケガでチャンスを得ると、2023年9月23日全38節中第24節まで終えた時点で、リーグ最少失点「15」で全国選手権を独走する首位ボタフォゴの守護神に定着。
   ブラジル2023年シーズン終了後(欧州2023/24冬季移籍ウィンドウ)には、ボタフォゴとオーナーを同じくするリヨン/FRAへの移籍がほぼ確定している。
   GKベントはアトレチコ・パラナエンセ育成出身。GKという経験が重要視されるポジションながら、21歳の2022年4月にレギュラーの座を獲得。シュートストップやハイボールの処理、それらを可能にする瞬時の適切な判断力が特長。ビルドアップに参加することはほとんどないが足元の技術も高い。そして、GKとして最も重要なことだと思うのだが、細かなミスがほとんど見られない。
   欧州2023/24年シーズン前にはベンフィカ/POR、インテルナツィオナーレ/ITAからのオファーがあったが、欧州移籍は実現していない。以降は移籍の噂は途絶えているが、冬の欧州移籍ウィンドウでの移籍の可能性は高い。
   CBニノは、2020東京五輪でチームキャプテンを務め全6試合にフル出場を果たす。高さとスピード、守備範囲の広さ、キャプテンシーを持ち合わせたセンターバック。現フルミネンセでもキャプテンを務め守備の要としてチームを牽引、2023年リベルタドーレス制覇にも大きく貢献。2023年12月12日サウジアラビアのジッダで開幕するクラブW杯閉幕後に、ノッティンガム・フォレスト/ENGへの移籍がほぼ確実視されている。
2026W杯南米予選は第1~4節に続く招集。今回の2試合で代表デビューを飾ることができるだろうか。
   MFハファエウ・ヴェイガは、パウメイラスの中心選手として、2020年、2021年リベルタドーレス連覇、2022年全国選手権優勝に貢献。ピッチ中央で攻守に存在感をみせ、左足からのスルーパスやフォワードを追い抜くプレーで得点も量産。
   2023年3月、6月、前回W杯予選第1~4節に続く代表招集で、うち5試合に途中交代出場を果たしている。しかし、代表ではまだ本来の実力は発揮できていない
   VOLアンドレは、2021年ブラジル全国選手権新人賞、2022年ブラジル選手権ベストイレブン。
   ボール奪取力、長短のパス成功率の高さ、危機管理能力に優れたプリメイロヴォランチ。カゼミロの後継者として期待される選手の一人。
   2022年W杯では予備登録メンバー入りし、当時のチチ(Tite)監督にラジオ放送の中で「日々成長を遂げている将来性のある選手」と絶賛された。
   2023年6月20日セネガル戦の後半29分にピッチに立ち代表デビュー。短い時間ながら持ち味を発揮した。
   所属のフルミネンセで2023年リベルタドーレスを制覇。2024年欧州冬季移籍ウィンドでリヴァプール/ENGへの移籍が噂されているが、英紙「ガーディアン」によるとマンチェスターユナイテッド/ENGも関心を示しているという。2024年の去就に注目が集まっている。
   FWエンドリッキは、2022年12月に18歳の誕生日(7月21日)後にレアルマドリード/ESPへの移籍が決定。パウメイラスでプレーする2023年シーズンは、監督の期待に応えることができず途中交代出場が続いていた。しかし、チームのリベルタドーレス敗退や主力FW選手の離脱などにより、先発出場の機会が与えられるようになると、それまでの鬱憤を晴らすかのような活躍。11月1日全国選手権第31節首位ボタフォゴ戦では、0-3で前半を折り返す劣勢の中、後半に反撃ののろしを上げる2得点と、同点ゴールに結びつくクロスを供給しチームの逆転勝利に貢献。ボタフォゴ戦を含めた直近の4試合では4得点を記録し、チームの暫定首位浮上に貢献している。
   以下は、FWエンドリッキの2023年11月4日全国選手権第32節アトレチコ・パラナエンセ戦までの全国選手権全8得点の得点シーンハイライト動画。
   FWパウリーニョは、2015年U-15南米ユース選手権、2017年U-17南米ユース選手権、2017年U-17W杯、2020東京五輪に代表としてすべての大会でゴールをマーク。ヴァスコ・ダ・ガマ下部組織出身で2017年に16歳でトップチームデビュー。デビュー戦でアシスト、3戦目ではアトレチコ・ミネイロを相手に初ゴールを含む2得点を記録。2018/19シーズンにバイエル・レバークーゼン/GERへ移籍。5シーズン79試合9得点4アシストを記録するが、次第に出場機会に恵まれなくなり、2023年1月に7月での完全移籍を前提にアトレチコ・ミネイロに期限付き移籍で加入。
   2023年は、11月12日現在で57試合28得点7アシストを記録。うち、全国選手権は32試合17得点1アシストを記録し、暫定ながら得点王ランキング首位を走っている。
   以下は、FWパウリーニョの2023年11月4日全国選手権第32節アメリカ・ミネイロ戦までの全国選手権全16得点の得点シーンハイライト動画。

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