ゴイアス (Goiás)
正式名称:Goiás Esporte Clube
略称:GOI
創立:1943年
本拠:ゴイアス州 ゴイアニア
《 主要タイトル & 概要 》
タイトル | 優勝回数 | 優勝年 |
---|---|---|
N/A | N/A | N/A |
コパ・リベルタドーレスに唯一出場した2006年はグループラウンドを突破。決勝ラウンド1回戦(ベスト16)で敗退。 全国選手権: 2005年の3位が過去最高 コパ・ド・ブラジル: 1990年準優勝 全国選手権2部: 1996年、2012年の2度優勝 ゴイアス州選手権: 28回制覇 1999年に、元日本代表・前園真聖氏が所属。サッカーサイト「oGol」によると、コパ・ド・ブラジルに3試合計172分の出場。
《 直近3年成績(2020年-2022年) 》
大会 | 2022年成績 | 2021年成績 | 2020年成績 |
---|---|---|---|
ブラジル全国選手権 | 13位 | ― | 18位 |
ブラジル全国選手権2部 | ― | 準優勝 | ― |
コパ・ド・ブラジル | ベスト16敗退 | 1回戦敗退 | 3回戦敗退 |
コパ・スウアメリカーナ | ― | ― | 1回戦敗退 |
ゴイアス州選手権 | 準優勝 | 準々決勝敗退 | 準々決勝敗退 |
各大会の概要は、当ブログ記事「主要大会と年間日程」を参照ください。
《 全国選手権 順位推移(2006年-2022年) 》
現行レギュレーション(20チームによるホーム&アウェア方式2回戦総当たり)で開催された2006年以降の全国選手権順位推移です。
《 2022年 》
<戦績>
大会 | 試合 数 | 勝数 | 引分 数 | 敗数 | 得点 | 失点 | 得失 点差 | 勝点率 (%) | 順位 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
全国選手権 | 38 | 11 | 13 | 14 | 40 | 53 | -13 | 40.4 | 13位 |
コパ・ド・ブラジル | 6 | 2 | 2 | 2 | 4 | 6 | -2 | 44.4 | ベスト16敗退 |
州選手権 | 16 | 10 | 2 | 4 | 30 | 15 | 15 | 66.7 | 準優勝 |
計 | 60 | 23 | 17 | 18 | 74 | 74 | 0 | 47.8 |
<全国選手権 年間順位推移>
<振り返り>
【監督人事】
2022年、ゴイアスは2023年を託す監督が決まらないままシーズンを迎える。クラブは前年の最後7試合を監督代行として指揮を執り、1部昇格に尽力したクラウベル・ハーモス(Glauber Ramos)氏を監督として州選手権に挑む。
2月23日、パウロ・アウトゥオリ(Paulo Autuori, 鹿島アントラーズ、セレッソ大阪での監督歴あり)氏をコーディネーターとして招聘、氏の意向でブルーノ・ピヴェッチ(Bruno Pivetti)氏が監督に就任する。
しかし、3月24日、州選手権決勝を目前にしてパウロ・アウトゥオリ氏との契約を解除。ブルーノ・ピヴェッチ監督も同時に契約を解除し、アシスタンスコーチを務めていたクラウベル・ハーモス氏が再び監督代行として指揮を執る。
4月14日にジャイール・ヴェントゥーラ(Jair Ventura)との契約を発表。クラウベル・ハーモス氏はクラブを去る。
【ゴイアス州選手権】
1月26日に開幕した州選手権はスタートダッシュに躓くものの、クラウベル・ハーモス監督のもとで6勝2分1敗の成績を残し、ブルーノ・ピヴェッチ監督がグループラウンド最終節を勝利で締めくくり、グループ1位で決勝ラウンドに進出。
決勝ラウンド1回戦(準々決勝)を州選手権のみに登録するCRACを相手にホーム&アウェアいずれも3-0で勝利。
準決勝の相手は、全国選手権4部のイポラー。 1stレグ(3月20日アウェイ)を2-0と完勝するが、3日後の3月23日2ndレグでは一転して2-3で試合を落とす。しかし、2試合合計4-3で辛うじて決勝に進出する。 この試合後、ブルーノ・ピヴェッチ監督がチームを去る。
3月26日の州選手権決勝1stレグ、アトレチコ・ゴイアニエンセとの戦いは、試合開始早々の前半3分に、それまでの試合で4得点7アシストを記録していた新加入のヴィニシウス(Vinícius)がアクシデントで交代を余儀なくされる。さらに後半18分にディフェンスの要、ヘイナウド(Reynaldo)が一発退場。GK/GOLタデウ(Tadeu)を中心に守りを固めたが、後半38分にPKを献上し失点。0-1で1stレグを落とす。 4月2日2ndレグは、前半31分に左CKからニコラス(Nicolas)のヘディングで先制点を奪うものの、後半1分、6分に立て続けて失点。後半26分にもダメ押しのゴールを許し1-3で敗戦。州選手権は準優勝で幕を閉じる。
【コパ・ド・ブラジル】
1回戦(3月1日)の相手は全国選手権4部のソウザ。 前半14分にニコラスのゴールで先制するも、前半31分に失点。1-1の引き分けで試合を終えるも、規定によりゴイアスが2ndラウンドに進出。
2回戦(3月17日)、全国選手権2部のクリシウーマ戦。後半27分、ニコラスのゴールで先制点を奪うとそのまま逃げ切り3rdラウンドに進出。
3回戦の相手は、RBブラガンチーノ。 4月20日ホーム1stレグ、前半8分に最終ラインからのグラウンダーのパスに、アポジ(Apodi, 2011年東京ヴェルディ所属)が抜け出し、ディフェンダー二人を振り切りゴール。幸先よく先制点を奪う。しかし、前半21分にPKから失点。後半17分にはCKから失点し、ホームでの試合を1-2で落とす。 5月31日のアウェイでの2ndレグ。 試合開始直後から相手が試合の主導権を握り度々ゴールに迫られるが、タデウを中心に守備陣が凌ぐ。すると前半43分、一瞬の隙を突きマテウス・サーレス(Matheus Sales)がゴール。後半ATに左サイドからのクロスに頭を合わされゴールネットを揺らされるが、ディフェンダーへのファールでゴールが認められず九死に一生を得る。試合はこのまま1-0で終え、2試合合計2-2となり4回戦進出をPK戦に委ねる。PK戦は13人目までもつれるが、最後はタデウがシュートストップ。9-8で4回戦進出を決める。
4回戦の相手は、クラシコとなるアトレチコ・ゴイアニエンセ。 6月22日1stレグ、前半8分、CB/ZAGダ・シウヴァ(Da Silva)がアクシデントで途中交代を余儀なくされるも、最後まで守備陣が奮闘し、当初のプラン通りアウェイでの一戦を0-0の引き分けで終える。 7月13日ホームでの2ndレグ、堅い守りからのカウンターで得点を狙うが前半41分に失点。後半8分には前がかりになったところをカウンターを受け追加点を許す。後半20分にはPKを献上し、これを決められ万事休す。
州選手権に続きアトレチコ・ゴイアニエンセとのクラシコに苦杯を舐め、コパ・ド・ブラジルは4回戦(ラウンドに進出16)で敗退。
【全国選手権】
州選手権の終盤以降守備が安定しない中、ジャイール監督は4-4-1-1で2ラインをコンパクトに低い位置で敷く戦術を採用、ワントップに身長のあるペドロ・ハウーウを定着させる。
全国選手権5節を初の無失点試合で初勝利を飾ると、翌第6節も無失点で勝利。続く5試合もすべて1失点に抑え勝点を積み重ねていく。ところが、6月に入ると毎週のようにディフェンダー、中盤の選手にけが人が続き守備がほころび始める。
守備的で規律を要求する戦術を継続し、何とか台所事情の苦しい時期を乗り越えると、3連勝を達成するなど一時は順位を9位まであげることに成功する。
その後は対戦相手に応じて、スリーバックやスリートップなどフォーメーションを変え攻撃面にもテコ入れを図るが、お世辞にも上手くいったとは言えず、全国選手権は13位、2023年コパ・スウアメリカーナの出場権を獲得して全国選手権を終了した。
選手権前半 : 5勝 7分 7敗、得点21失点25 選手権後半 : 6勝 6分 7敗、得点19失点28 選手権合計 : 11勝13分14敗、得点40失点53
【雑感】
クラブ内のごたごたでスタートした2022年だったが、ジャイール・ヴェントゥーラ監督が守備を整備し、来年のコパ・スウアメリカーナ出場権を獲得して全国選手権を終えた。 しかし、攻撃面で限界が見えたのか、2023年の監督にグト・フェヘイラ(Guto Ferreira)氏を招聘。 FW/ATAペドロ・ハウーウを筆頭に、CB/ZAGヘイナウド、SB/LATカエタノ(Caetano)ら2022年の主要選手が退団し迎える2023年は、監督の要望に応えた補強などクラブの手腕とグト・フェヘイラ氏の采配が試される一年になるだろう。
<チーム内個人成績・記録>
* 参照元:サッカーサイト「Ogol」
記録 | 選手 | 公式戦計 | 全国選手権 | ブラジル杯 | 州選手権 |
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最多試合出場 | タデウ (Tadeu) – GK/GOL | 62 | 38 | 6 | 16 |
(2位) | ジエゴ (Diego) – MF/MEI | 52 | 34 | 6 | 12 |
(3位) | ペドロ・ハウーウ (Pedro Raul) – FW/ATA | 50 | 34 | 5 | 11 |
最多出場時間 | タデウ (Tadeu) – GK/GOL | 5430 | 3420 | 570 | 1440 |
(2位) | ヘイナウド (Reynaldo) – CB/ZAG | 4620 | 2750 | 570 | 940 |
(3位) | ジエゴ (Diego) – MF/MEI | 4071 | 2904 | 389 | 778 |
最多得点 | ペドロ・ハウーウ (Pedro Raul) – FW/ATA | 26 | 19 | 0 | 7 |
(2位) | ニコラス (Nicolas) – FW/ATA | 15 | 5 | 2 | 8 |
(3位タイ) | エウヴィス (Élvis) – MF/MEI | 6 | 4 | 0 | 2 |
(3位タイ) | ヴィニシウス (Vinícius) – FW/ATA | 6 | 2 | 0 | 4 |
最多アシスト | ヴィニシウス (Vinícius) – FW/ATA | 13 | 4 | 2 | 7 |
(2位) | エウヴィス (Élvis) – MF/MEI | 8 | 2 | 0 | 6 |
(3位タイ) | ダダ・ベウモンチ (Dadá Belmonte) – FW/ATA | 6 | 6 | 0 | 0 |
(3位タイ) | ジエゴ (Diego) – MF/MEI | 6 | 5 | 0 | 1 |
最多デュエル勝利 | ジエゴ (Diego) – MF/MEI | – | 227 | – | – |
(2位) | ペドロ・ハウーウ (Pedro Raul) – FW/ATA | – | 145 | – | – |
(3位) | ダダ・ベウモンチ (Dadá Belmonte) – FW/ATA | – | 142 | – | – |
最多キーパス | ヴィニシウス (Vinícius) – FW/ATA | – | 39 | – | – |
(2位) | ダダ・ベウモンチ (Dadá Belmonte) – FW/ATA | – | 34 | – | – |
(3位) | ペドロ・ハウーウ (Pedro Raul) – FW/ATA | – | 24 | – | – |
最多CBI | ヘイナウド (Reynaldo) – CB/ZAG | – | 230 | – | – |
(2位) | カエタノ (Caetano) – 左SB/LTE | – | 156 | – | – |
(3位) | ジエゴ (Diego) – MF/MEI | – | 112 | – | – |
※ デュエル勝利 : 一対一でのイーブンボールの奪い合いでボールを獲得すること キーパス : パスの受け手がシュートを打てた時にカウントされる指標 CBI : クリア、ブロック、インターセプト