<2026W杯南米予選>第6節 ブラジル x アルゼンチン [2023.11.21]

投稿者: | 2023年11月21日

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ブラジル (BRA) 0-1 アルゼンチン(ARG)

ハイライト動画(ポルトガル語実況)

ハイライト動画(実況なし)

得点経過

(ARG) : 63' #19 オタメンディ(Otamendi, ベンフィカ/POR)[#16 ロ・チェルソ(Lo Celso, トッテナム/ENG)]

ブラジル代表 メンバー表

「背番号」欄 : "〇"は先発フル出場。"△"はin、"▽"はout。
背番号ポジション名前所属生年月日交代
得点
カード他
〇1GK /
Goleiro
アリソン・ベッケル
Alisson Becker
リヴァプール/ENG
Liverpool
1992/10/2
〇2右SB /
Lateral Direito
エメルソン・ホイヤウ
Emerson Royal
トッテナム/ENG
Tottenham
1999/1/14
▽3右CB /
Zagueiro Direito
マルキーニョス
Marquinhos
パリSG/FRA
Paris SG
1994/5/14↓46′
△13右CB /
Zagueiro Direito
ニノ
Nino
フルミネンセ
Fluminense
1997/4/10↑46′
▽4左CB /
Zagueiro Esquerdo
ガブリエウ・マガリャンエス
Gabriel Magalhães
アーセナル/ENG
Arsenal
1997/12/19↓72′
△18MF /
Meio campista
ジョエリントン
Joelinton
ニューキャッスル/ENG
Newcastle
1996/8/14↑72′
R81′
〇15左SB /
Lateral Esquerdo
カルロス・アウグスト
Carlos Augusto
インテルナツィオナーレ/ITA
Internazionale
1999/1/7Y33′
〇5MF /
Meio campista
アンドレ
André
フルミネンセ
Fluminense
2001/7/16
▽8MF /
Meio campista
ブルーノ・ギマランエス
Bruno Guimarães
ニューキャッスル/ENG
Newcastle
1997/11/16↓78′
△16MF /
Meio campista
ドウグラス・ルイス
Douglas Luiz
アストン・ヴィラ/ENG
Aston Villa
1998/5/9↑78′
〇10MF /
Meio campista
ホドリゴ
Rodrygo
レアル・マドリード/ESP
Real Madrid
2001/1/9
▽7FW /
Atacante
ガブリエウ・マルチネリ
Gabriel Martinelli
アーセナル/ENG
Arsenal
2001/6/18↓78′
△20MF /
Meio campista
ハファエウ・ヴェイガ
Raphael Veiga
パウメイラス
Palmeiras
1995/6/19↑78′
〇9FW /
Atacante
ガブリエウ・ジェズス
Gabriel Jesus
アーセナル/ENG
Arsenal
1997/4/3Y6′
▽11FW /
Atacante
ハフィーニャ
Raphinha
バルセロナ/ESP
Barcelona
1996/12/14Y14′
↓72′
△21FW /
Atacante
エンドリッキ
Endrick
パウメイラス
Palmeiras
2006/7/21↑72′
12GK /
Goleiro
ルーカス・ペリ
Lucas Perri
ボタフォゴ
Botafogo
1997/12/10
23GK /
Goleiro
ベント
Bento
アトレチコ・パラナエンセ
Athlético Paranaense
1999/6/10
6左SB /
Lateral Esquerdo
ヘナン・ロッジ
Renan Lodi
マルセーユ/FRA
Marseille
1998/4/8
14CB /
Zagueiro
ブレメル
Bremer
ユヴェントス/ITA
Juventus
1997/3/18
17FW /
Atacante
ペペ
Pepê
ポルト/POR
FC Porto
1997/2/24
19FW /
Atacante
パウリーニョ
Paulinho
アトレチコ・ミネイロ
Atlético Mineiro
2000/7/15
22FW /
Atacante
ジョアン・ペドロ
João Pedro
ブライトン/ENG
Brighton
2001/9/26
離脱FW /
Atacante
ヴィニシウス・ジュニオール
Vinícius Júnior
レアル・マドリード/ESP
Real Madrid
2000/7/12
監督代行: フェルナンド・ジニース(Fernando Diniz)

試合概要

試合開始前

<アルゼンチン代表スターティングイレブン>
 Dibu Martínez;
 Molina, Romero, Otamendi, Acuña;
 Enzo Fernández, Mac Allister, De Paul, Lo Celso;
 Messi, Julián Álvarez.
   ブラジル代表のスターティングイレブンは、前節コロンビア戦から2つのポジションで変更。前節負傷交代のヴィニシウス・ジュニオールに代わりガブリエウ・ジェズス、左サイドバックには比較的守備的なカルロス・アウグストを起用。前節は22本(枠内10本、一方のブラジルは11本(枠内3本))ものシュートを浴びたブラジルは、中盤でのマークが甘く、攻めてもボールを落ち着かせ攻撃を組み立てることができていなかったが、今節も4人のフォワード選手を起用し中盤に変更はない。
   両国代表の直近の対戦は、2021年11月16日、アルゼンチン サン・フアンで開催された2022年W杯南米予選の1度目の対戦で0-0の引き分け。
   2022年W杯南米予選2度目の対戦は、コロナ感染症のワクチン接種、未接種に関するトラブルで、キックオフ後間もなく衛生当局がピッチに立ち入り試合は中止。その後、再試合は行われなかった。
   この試合も、国歌斉唱の後、観客席で両国サポーター間の乱闘が発生。約30分遅れてのキックオフ。

前半

   ブラジルは、CBの間にVOLアンドレが下りビルドアップ。FWマルチネリとVOLブルーノ・ギマランエスが前線へのつなぎ役を務める。守備では高い位置からプレス。自陣では4-4-2で寄せの速いアグレッシブな守備を展開する。しかし、アグレッシブさが度を越しファールを多発。前半15分で早くも2枚のイエローカードを提示される。
   試合を落ち着かせようとするアルゼンチンに対し、ブラジルは高い位置でのボール奪取からショートカウンター、自陣からは左サイドライン際をホドリゴやマルチネリがドリブルで仕掛けゴールを目指すがシュートまでは至らない。
   前半38分、ブラジルはペナルティエリア手前でブルーム・ギマランイスがファールを受けFKを獲得。これをFWハフィーニャが直接狙うが壁に当たり枠を越える。これがブラジルの初シュート。続くCKからはマルキーニョスが頭を合わせるがボールは枠を捉えない。
   前半44分、右CKからのクリアボールをFWマルチネリが拾いシュート。ボールは枠を捉えるがゴールライン手前でアルゼンチンCBクリスチァン・ロメロが壁となりCK逃れる。
<前半スタッツ>
 項目      ブラジル : アルゼンチン
ボール保持率     43% : 57%
シュート数(枠内)   3(1): 2(0)
コーナーキック    4   : 1
ボール奪取      7   : 4
ファール       16   : 6

後半

   後半13分、自陣左サイドのスローインからガブリエウ・ジェズスがディフェンダーと体勢を入れ替えボールを確保しドリブルでゴールに向かう。ペナルティエリア手前でマルチネリにボールを送りマルチネリがシュート。しかし、アルゼンチンGKエミリアーノ・マルチネスにとっては処理がたやすいシュートとなる。
   (ゴール)後半18分、アルゼンチンの左CK。ロ・チェルソがゴール前に上げたボールにCBオタメンディが高さのあるヘディングシュート。ボールはゴール左隅に決まる。
   後半27分、ブラジルはFWエンドリッキとMFジョエリントンを投入。FWハフィーニャとCBガブリエウ・マガリャンエスが下がり、VOLアンドレがセンターバックに入る。
   後半36分、MFジョエリントンが一発退場。
   アルゼンチンは自陣に下がり堅固な守備ブロックを構築し、ブラジルに中にボールを入れさせない。そして、ボールを奪えばピッチを広く使いボールを回す。
   試合はこのまま1-0でアルゼンチンの勝利。アルゼンチンは首位をキープ。ブラジルは3連敗で2勝1分3敗、6位に順位を落とした。
<試合スタッツ>
 項目      ブラジル : アルゼンチン
ボール保持率     52% : 48%
シュート数(枠内)   7(4): 6(1)
コーナーキック    4   : 3
ボール奪取      11  : 6
ファール       26   : 15

所感

   ブラジルは、この敗戦で2026W杯南米予選で3連敗。
   この試合は、戦い方が明確になったのか、守備面では各選手が戸惑うシーンも少なく、前半立ち上がりと得点シーン以外は、高い位置での速い寄せでアルゼンチンに攻撃の糸口を掴ませず、パスミスを多く誘発するなど、守備面では多くの改善が見られた。
   しかし、ファールを多く犯し、ラグビーでいうハンドオフが相手の顔面に多く決まり、ハンドオフから2枚のイエローカードと1枚のレッドカード。特にレッドカードはリードを奪われてからのもので反撃に水を差す痛いカードとなった。
   攻撃の多くはショートカウンター。自陣からも左右のライン際を個人技で抜け出す場面も多かったが、決定的なシーンは少なく、中盤からの組み立てで崩すシーンはなかった。
   また、決定的なシーンは、前半44分と後半13分の2度にとどまった。
   アルゼンチンにほとんどサッカーをさせなかったが(多くのファールもその一因だが)、結果は0-1の敗戦。セットプレーからの決勝点で、W杯チャンピオンの試合巧者ぶりに上手くいなされた形となった。
   2026W杯南米予選の次節第7節は2024年9月5日。
   2024年6月にはコパ・アメリカ2024が開幕。
   CBF(ブラジルサッカー連盟)が言うには、このタイミングではカルロ・アンチェロッティ現レアルマドリード/ESP監督がブラジル代表に就任しているはず。ゼロからのチーム作りとなりそうだが、カルロ・アンチェロッティ監督の手腕に期待したい。

<記録>
 〇 W杯南米予選65試合目のホーム試合で初黒星。これで通算成績は65試合51勝13分1敗。そして、ホーム試合では6試合目の無得点試合となった。
 〇 前節でW杯南米予選初の連敗を喫したが、今節の敗戦で連敗記録が「3」に更新。

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