<基礎情報>
名前 : Matheus Vieira Campos Peixoto (マテウス・ヴィエイラ・カンポス・ペイショット) ポジション : フォワード (センターフォワード) 利き足 : 右 出身地 : ブラジル連邦共和国リオデジャネイロ州カーボフリウ市出身。 生年月日 : 1995年11月16日生まれ 身長190㎝、体重89㎏。(参照元サッカーサイト「oGol」、2023年12月2日閲覧)
<クラブ経歴>
– 2016 –
リオデジャネイロ州の中小規模のクラブの下部組織を経て、2015年(19歳)の時に、当時全国選手権1部バイーアの下部組織U-20チームに加入。 翌2016年にトップチームに昇格するが、試合経験を積むため、2016年はバイーア州選手権下位リーグの複数のチームへ期限付き移籍。
– 2017 –
2017年初めにバイーアに復帰するも試合出場機会に恵まれず、バイーアでは2試合22分の出場に止まる。
2017年7月(21歳)に当時全国選手権3部のブラガンチーノへ移籍。シーズン終盤での加入だったが、全国選手権3部の最後の3試合ではスタメンに起用され、最終戦でプロ初ゴールを記録。
– 2018 –
2018年は1月開幕のサンパウロ州選手権では、レギュラーとして出場。予選ラウンドの10試合で5得点を記録し、チームの決勝ラウンド進出に貢献。
ホーム&アウェイで行われる決勝ラウンド一回戦(準々決勝)では、前年の全国選手権優勝チームのコリンチャンスと対戦。その1stレグでマテウス・ペイショットは先制点をマーク、チームも3-2でコリンチャンスを下し、一躍注目を集める。(2ndレグは0-2の敗戦。2試合合計で3-4となりブラガンチーノは敗退。コリンチャンスは最終的に州選手権を制覇した。)
(※)州選手権は各州のサッカー連盟が主催する大会。全国選手権はブラジルサッカー連盟が主催する大会。2024年の場合、州選手権はほとんどの州で1月第3週から4月第1週にかけて開催、全国選手権は4月第2週から12月第2週にかけて開催される。 それぞれ独立した大会で、1部、2部といったリーグに関連はない。つまり、全国選手権で1部に所属していても、州選手権で2部に所属する例もありえる。
4月に全国選手権3部が開幕すると、チーム全22試合のうち19試合(うち先発18試合)に出場し5得点を記録。 全国選手権3部閉幕後の9月には、当時全国選手権1部のエスポルチに期限付き移籍を果たすが、加入後のチーム残り試合の全15試合にベンチ入りを果たすものの、7試合(うち先発2試合)の出場にとどまり無得点に終わる。
– 2019 –
2019年は、レッドブルグループが資本参加したレッドブル・ブラガンチーノに復帰し、1月開幕の州選手権で14試合4得点2アシストを記録。
4月に開幕した全国選手権2部では、第2節で初ゴールを決めるものの控えに回る試合が多く、第16節から第25節まで10試合連続でスタメンに起用され5得点を記録するものの、その後は再び控えに回る。
– 2020 –
2020年は全国選手権1部に昇格したRBブラガンチーノで構想外となり、期限付き移籍で全国選手権2部のポンチプレッタでプレー(34試合6得点2アシスト)。
– 2021 –
2021年は期限付き移籍で、再昇格1年目の全国選手権1部ジュヴェントゥージでプレー。3月開幕のリオグランデドスル州選手権は13試合4得点1アシストを記録。全国選手権では、開幕節でのゴールなど、13節を終えた時点で12試合7得点を記録する。
自身初となる全国選手権1部でのプレーで好調な滑り出しを切ることに成功したが、2021年8月にウクライナ2部のメタリストへの移籍が決まる。
メタリストでも好調は継続し、リーグ戦、カップ戦、計19試合で15得点の成績を残し、チームのウクライナ2部優勝に貢献。
– 2022 –
2022年2月、ロシアによるウクライナ侵攻が起こり、その影響を受け2022年5月にブラジルに復帰。メタリストからの期限付き移籍で当時全国選手権1部のセアラーに加入。
セアラーでは、クラブデビュー戦で交代出場からアシストを記録。その後の活躍が期待されたが、先発での出場は僅か、途中交代出場が続きゴールはなかなか生まれない。8月に入り3試合連続でスタメン起用されるも、9月に入り右足首を負傷、その後は戦列を離れ、結局セアラーでは16試合(約500分)に出場したものの無得点に終わった。
– 2023 –
2023年は4月にメタリストからの期限付き移籍として全国選手権1部ゴイアスに加入。 ゴイアスでは、コパ・スダメリカーナ(欧州のUEFAヨーロッパリーグに相当)でクラブデビューを果たすと、ゴイアス州選手権決勝のアトレチコ・ゴイアニエンセ戦で途中出場からアシストを記録。4月15日開幕の全国選手権は開幕節からスタメンに起用され、第2節コリンチャンス戦でクラブ初ゴールを記録する。
ゴイアスでは間もなくレギュラーを獲得、カップ戦を含め20試合約1300分出場4得点2アシストと安定した成績を残すが、7月にゴイアスのライバル、アトレチコ・ゴイアニエンセが期限付き移籍元のメタリストと接触、8月から全国選手権2部アトレチコ・ゴイアニエンセでプレーすることになる。
アトレチコ・ゴイアニエンセは、前年の降格から一年での1部復帰を目指していたが、チーム成績は冴えず、7月末に監督を交代。マテウス・ペイショットの獲得に新監督の関与はなかった(つまり、新監督の構想に合わせた獲得ではないという意味)と思われるが、マテウス・マテウスは加入後2試合目に10分間の出場で決勝点を奪うと、その後も途中交代ながら、加入後のチーム17試合中16試合(うち先発2試合)に出場。438分の出場時間ながら4得点3アシストを記録した。
<主な年度別出場試合記録>
シーズン | 所属 | 大会 | 試合 | 出場 時間 | 得点 | アシ スト |
---|---|---|---|---|---|---|
2017年(22歳) | バイーア | バイーア州選手権 | 1 | 20 | 0 | 0 |
コパ・ド・ノルデスチ | 1 | 2 | 0 | 0 | ||
合計 | 2 | 22 | 0 | 0 | ||
ブラガンチーノ | 全国選手権3部 | 6 | 301 | 1 | 0 | |
合計 | 6 | 1056 | 8 | 0 | ||
2018年(23歳) | ブラガンチーノ | サンパウロ州選手権 | 12 | 968 | 5 | 0 |
コパ・ド・ブラジル | 2 | 162 | 1 | 0 | ||
全国選手権3部 | 19 | 1480 | 5 | 0 | ||
合計 | 33 | 2620 | 11 | 0 | ||
エスポルチ | 全国選手権 | 7 | 210 | 0 | 0 | |
合計 | 7 | 210 | 0 | 0 | ||
2019年(24歳) | RBブラガンチーノ | サンパウロ州選手権 | 14 | 1173 | 4 | 2 |
全国選手権2部 | 24 | 1267 | 6 | 0 | ||
合計 | 38 | 2440 | 10 | 2 | ||
2020年(25歳) | RBブラガンチーノ | サンパウロ州選手権 | 3 | 84 | 0 | 0 |
合計 | 3 | 84 | 0 | 0 | ||
ポンチプレッタ | 全国選手権2部 | 31 | 1879 | 5 | 2 | |
コパ・ド・ブラジル | 3 | 253 | 1 | 0 | ||
合計 | 34 | 2132 | 6 | 2 | ||
2021年(26歳) | ジュヴェントゥージ | 全国選手権 | 12 | 954 | 7 | 0 |
コパ・ド・ブラジル | 2 | 180 | 1 | 0 | ||
リオグランデドスル州選手権 | 13 | 977 | 4 | 1 | ||
合計 | 27 | 2111 | 12 | 1 | ||
メタリスト/UKR | ウクライナ2部 | 16 | 1367 | 14 | 0 | |
ウクライナカップ | 3 | 203 | 1 | 0 | ||
合計 | 19 | 1570 | 15 | 0 | ||
2022年(27歳) | セアラー | コパ・スダメリカーナ | 1 | 60 | 0 | 0 |
全国選手権 | 13 | 466 | 0 | 1 | ||
コパ・ド・ブラジル | 2 | 32 | 0 | 0 | ||
合計 | 16 | 558 | 0 | 1 | ||
2023年(28歳) | ゴイアス | コパ・スダメリカーナ | 4 | 210 | 1 | 0 |
全国選手権 | 13 | 887 | 2 | 1 | ||
コパ・ヴェルジ | 2 | 159 | 1 | 0 | ||
ゴイアス州選手権 | 1 | 17 | 0 | 1 | ||
合計 | 20 | 1273 | 4 | 2 | ||
アトレチコ・ゴイアニエンセ | 全国選手権2部 | 16 | 438 | 4 | 3 | |
合計 | 16 | 438 | 4 | 3 |
<プレースタイル>
テレビ観戦で実際のプレー姿を見たのは2023年のゴイアスでの数試合のみ。YouTubeにあげられている動画を含め、その印象は以下のとおり。 なお、ゴイアスは2023年シーズンに全国選手権1部に所属するも、2節を残し2部降格が決定。2023年シーズンは、どの試合も守備にまわる時間帯が長かったが、攻撃時は左右にピッチを広く使いサイドからの攻撃を多用しゴール前に人数をかけゴールを狙う。セットプレーからの得点力は比較的高いものがあった。
〇得点の嗅覚が鋭く、ゴール前のポジショニングが良い 〇長身と屈強な体格を活かしロングボールのターゲットになり空中戦に強い 〇長身と屈強な体格を活かしたポストプレーが得意 〇ゴール前で周りの選手を比較的上手く使うことができる 〇守備面ではパスコースを切る守備や、自陣に戻っての守備を献身的に行う
✕最終ラインの裏への抜け出しなどに要するスプリント的な(瞬間的な)スピードはない ✕高い位置で相手ボール保持者を追い回すプレースタイルはない ✕低い位置まで下がりボールに触れ攻撃を作る機会はほとんどない
◇守備でサイドに流れることはあるが、攻撃時は主にゴールエリアの幅がプレーエリア
以下に、2023年にゴイアス、アトレチコ・ゴイアニエンセで記録したゴール、アシストを記録した試合のYouTubeのURLを貼り付けているので、興味のある方はどうぞ。
<関連動画URL>
https://www.youtube.com/watch?v=y2WzXJ0jkUg アシスト 5:36~ ユニフォーム:濃緑 背番号17 自陣からのフィードに頭で味方にボールを送った選手
https://www.youtube.com/watch?v=4V0x08bzStw ゴール 0:52~ ユニフォーム:濃緑 背番号17
https://www.youtube.com/watch?v=wvrJVWPp1xo アシスト 2:13~ ユニフォーム:白 背番号17
https://www.youtube.com/watch?v=Q8bex9NSFlM ゴール 2:27~ ユニフォーム:白 背番号18
https://www.youtube.com/watch?v=a7sLZeHCvNQ ゴール 2:37~ ユニフォーム:赤 背番号18
https://www.youtube.com/watch?v=tU2A_jwhg9g アシスト 1:26~ ユニフォーム:白 背番号18
https://www.youtube.com/watch?v=ugRYwAdbDOY ゴール 2:07~ ユニフォーム:赤 背番号18 利き足と逆の左足でのゴール
https://www.youtube.com/watch?v=YhqjG63BkBo アシスト 2:01~ ユニフォーム:赤 背番号18
https://www.youtube.com/watch?v=gRkCtfBG6jw ゴール 2:24~ ユニフォーム:赤 背番号18