【ブラジル全国選手権2023】最終節(第38節)(2/2)

投稿者: | 2023年12月5日

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全国選手権最終節(第38節) 対戦組合せ


以下の5試合の概要はこちらで。→ 【ブラジル全国選手権2023】最終節(第38節)(1/2)
・2023/12/06 ゴイアス(GOI) x アメリカ・ミネイロ(AME)
・2023/12/06 フルミネンセ(FLU) x グレミオ(GRE)
・2023/12/06 ヴァスコ・ダ・ガマ(VAS) x RBブラガンチーノ(RBB)
・2023/12/06 サンパウロ(SAO) x フラメンゴ(FLA)
・2023/12/06 サントス(SAN) x フォルタレーザ(FOR)
以下の5試合の概要はこの記事で。
・2023/12/06 クルゼイロ(CRU) x パウメイラス(PAL)
・2023/12/06 インテルナシオナウ(INT) x ボタフォゴ(BOT)
・2023/12/06 コリチバ(CFC) x コリンチャンス(COR)
・2023/12/06 バイーア(BAH) x アトレチコ・ミネイロ(CAM)
・2023/12/06 クイアバ(CUI) x アトレチコ・パラナエンセ(CAP)

全国選手権最終節(第38節) 試合概要

クルゼイロ(CRU) 1-1 パウメイラス(PAL)

動画URL: https://www.youtube.com/watch?v=xtCODWmE6CQ
(PAL) : 21' #9 エンドリッキ(Endrick, 2006[]
(CRU) : 80' #10 ニカォン(Nikão, 1992)[#96 マテウス・ペレイラ(Matheus Pereira, 1996)]

見どころ(試合前の順位)

   クルゼイロは全国選手権11勝13分13敗勝点46の14位。コパ・スウアメリカーナ出場が実質的に確定。
   パウメイラスは全国選手権20勝9分8敗勝点69の首位。勝点差の差が大きく実質的に優勝が決定。

得点シーン

(PAL)前半21分 :
自陣から大きくゴール前に送られたボールはクルゼイロ守備陣が難なく対応するかに思われたが、連係ミスがありFWエンドリッキがボール奪い、間合いを詰めるGKをかわすチップキック。これは片手で弾かれるが、再びFWエンドリッキがゴールへ押し込みパウメイラスが先制。(0-1)
(CRU)後半35分 :
右ショートコーナーからボールを受けたMFマテウス・ペレイラがキックフェイントを挟みペナルティエリアに侵入し、ペナルティエリア入口へボールを戻す。ボールを受けたMFニカォンがワントラップから左足を振り抜くと、ボールはニアサイドを抜けゴールネットを揺らす。クルゼイロが同点。(1-1)

試合概要、所感 etc.

ボール保持率: 前半:55% 45% ⇒ 前後半:51% 49%
シュート(枠内): 前半:8‐5(4-4) ⇒ 前後半:14-8(6-5)
パス成功率: 前半:85% 77% ⇒ 前後半:84% 78%

   5試合負けなしで最終節をホームで迎えるクルゼイロと、実質的に優勝は決定しているものの勝って優勝を迎えたいパウメイラスの一戦。序盤はパウメイラスが高い位置でのマークからボールを奪うと、スピード豊かなツートップに素早くボールを送りチャンスを作りだし、最後はFWエンドリッキにボールを集めシュートに持ち込む。FWエンドリッキは2度の惜しいシーンをGKの好セーブにふいにするが、3度目のチャンスで結果を残す。
   失点後クルゼイロは選手間の距離が是正されパス回しのテンポが良くなると、相次いでパウメイラスゴールに迫る。しかし、パウメイラスGKウェヴェルトン(Weverton, 1987)がゴール前に立ちはだかり、再三のシュートストップにゴールは生まれない。
   後半もクルゼイロが優位に立つと、後半35分に遂に同点弾が生まれる。試合はこのままタイムアップ。1-1の引き分けで90分を終えた。

   クルゼイロは、残留争いに巻き込まれながらも、最後は6戦負けなしで全国選手権を終える。
   年間52試合15勝18分19敗。全国選手権は11勝14分13敗勝点47の14位の成績でコパ・スウアメリカーナの出場権を獲得。コパ・ド・ブラジルはベスト16敗退。ミナスジェライス州選手権は準決勝敗退。
   パウメイラスは、全国選手権最終節で優勝を決めた。
   年間73試合41勝19分13敗。前年の全国選手権王者として出場したスーペルコパ・ド・ブラジルで今季初タイトルを獲得すると、サンパウロ州選手権も制覇。コパ・ド・ブラジルは準々決勝敗退。リベルタドーレスは準決勝敗退。リベルタドーレス敗退前後は全国選手権でも勝てない試合が続いたが、試行錯誤を経て、3バックの採用や、それまで途中出場が続いていたFWエンドリッキとFWブレーノ・ロペス(Breno Lopes, 1996)をコンビとしたツートップに布陣を一新、チームは見事に立ち直り全国選手権二連覇を果たしてシーズンを締めくくった。

インテルナシオナウ(INT) 3-1 ボタフォゴ(BOT)

動画URL: https://www.youtube.com/watch?v=s4Jln2NlfgA
(INT) : 19' #13 エネル・バレンシア(Enner Velencia, 1989)[#27 マウリシオ(Maurício, 2001]
(BOT) : 47' #39 ジャンデルソン(Janderson, 1999)[#17 マルロン・フレイタス(Marlon Freitas, 1995)]
(INT) : 50' #10 アラン・パトリッキ(Alan Patrick, 1991)[#42 ガブリエウ・バーホス(Gabriel Barros, 2001)]
(INT) : 53' #28 ペドロ・エンヒキ(Pedro Henrique, 1990)[#27 マウリシオ(Maurício, 2001

見どころ(試合前の順位)

   インテルナシオナウは全国選手権14勝10分13敗勝点52の9位。コパ・スウアメリカーナ出場が確定。
   ボタフォゴは全国選手権18勝10分9敗勝点64の5位。2~5位の可能性。

得点シーン

(INT)前半19分 :
自陣から右サイドを縦にボールを繋ぎ、ペナルティエリア入口右からMFマウリシオがゴール前ファーサイドへクロス。マークに付いたディフェンダーの転倒もありフリーでボールを受けたFWエネル・バレンシアがファーサイドにボールを沈めインテルナシオナウが先制。(1-0)
(BOT)後半2分 :
左サイドライン際アタッキングサード入口からゴール前へのクロス。これはディフェンダーにクリアされるがボタフォゴがボールを確保。VOLマルロン・フレイタスがペナルティエリア右角からゴール前にクロスボールを上げると、やや下がり気味にFWジャンデルソンが頭にボールを合わせボタフォゴが同点に追いつく。(1-1)
(INT)後半5分 :
相手ペナルティエリア近辺を前後左右にボールを動かすと、最後はMFアラン・パトリッキがFWガブリエウ・バーホスのクロスを巧みなトラップで絶好の位置にボールを置きシュート。同点に追いつかれた直後に再びインテルナシオナウがリード。(2-1)
(INT)後半8分 :
相手陣に入った右サイドライン際でボールを受けたFWペドロ・エンヒキがドリブルで約40mを独走。GKの位置を見極め放ったシュートはファーサイドのサイドネットに決まりインテルナシオナウがリードを拡げる。

試合概要、所感 etc.

ボール保持率: 前半:54% 46% ⇒ 前後半:53% 47%
シュート(枠内): 前半:4‐4(1-2) ⇒ 前後半:7-9(3-5)
パス成功率: 前半:87% 83% ⇒ 前後半:88% 85%

   インテルナシオナウはシーズン途中の補強後のベストと言える布陣で試合に入ると、前半19分に先制点、後半2分に同点に追いつかれたものの、その3分後、そしてさらにその3分後のゴールで一気にリードを拡げ、その後は試合をコントロールし、ホームのサポーターの前で今季最終戦を白星で締めくくった。
   インテルナシオナウは年間67試合29勝20分18敗。リベルタドーレスは準決勝に進出したものの、全国選手権は一度も上位に進出することなく15勝10分13敗勝点55の9位で終えた。コパ・ド・ブラジルはベスト16敗退。リオグランデドスル州選手権は準決勝敗退。

   ボタフォゴは、アウェイでの最終節を相手に試合を支配され1-3の完敗
   全国選手権が2006年の現行方式になってから過去最高の成績で前半戦19試合(15勝2分2敗)を折り返すも、昨年からチームを作り上げてきたルイス・カストロ監督が中東クラブに引き抜かれ、後半戦は一気に失速(3勝8分10敗)。最終的には5位で全国選手権を終えた。
   ボタフォゴは年間71試合35勝20分16敗。全国選手権は18勝10分10敗勝点64の5位。コパ・スウアメリカーナはベスト16敗退。コパ・ド・ブラジルはベスト16敗退。リオデジャネイロ州選手権は決勝ラウンドに進出できず、順位決定戦に廻っていた。

コリチバ(CFC) 0-2 コリンチャンス(COR)

動画URL: https://www.youtube.com/watch?v=JtXCs35NcYI
(COR) : 11' #5 ファウスト・ベラ(Fausto Vera, 2000)[#30 マテウス・アラウージョ(Matheus Araújo, 2002)]
(COR) : 21' #11 ロメロ(Romero, 1992)[#9 ユーリ・アウベルト(Yuri Alberto, 2001

見どころ(試合前の順位)

   コリチバは全国選手権8勝6分23敗勝点30の19位。降格が確定。
   コリンチャンスは全国選手権11勝14分12敗勝点47の13位。コパ・スウアメリカーナ出場が確定。

得点シーン

(COR)前半11分 :
VOLファウスト・ベラが、相手陣左のMFマテウス・アラウージョから斜めにボールを受けると、前を向きペナルティエリア手前から思い切りよく右足を振り抜く。ボールは低い弾道でゴールニアサイドに突き刺さりコリンチャンスがアウェイで早くも先制。(0-1)
(COR)前半21分 :
相手陣でボールを支配すると、右SBファギネル(Fagner, 1989)を起点に左サイドへボールを展開。SBマテウス・ビドゥ(Matheus Bidu, 1999)がグランダーで送ったクロスはディフェンダーにクリアされるが、そのボールを拾ったFWアンヘル・ロメロ(Ángel Romero, 1992)がシュート。ディフェンダーに当たりコースが変わったボールがゴールに決まりコリンチャンスがリードを拡げる(0-2)

試合概要、所感 etc.

ボール保持率: 前半:44% 56% ⇒ 前後半:43% 57%
シュート(枠内): 前半:7‐11(2-6) ⇒ 前後半:12-12(4-6)
パス成功率: 前半:90% 92% ⇒ 前後半:87% 91%

   降格が決まっているコリチバと、コパ・スウアメリカーナ出場権の獲得が決まっているコリンチャンスとの一戦は、コリチバのホームで行われるが、無観客試合ということで消化試合としての色合いが強い試合。
   コリチバは、下部組織出身(または所属)の若手選手を主体とした先発陣、一方のコリンチャンスもベテランと若手を織り交ぜた布陣で試合に入る。
   最初のチャンスはコリチバ。U-20W杯にも出場したFWカイオ・セーザル(Kaio César, 2004)がドリブルでボールを運びシュートに持ち込む。しかし、コリンチャンスGKカルロス・ミゲウ(Carlos Miguel, 1998)が僅かにボールに触れCKに逃れる。
   その後はコリンチャンスの高い位置でのプレスが効果を発揮、試合の流れを掴むと前半11分、21分と相次いでゴールを奪う。2点のリードを奪うと、コリンチャンスは試合のペースを落とし試合をコントロール。終盤にコリチバも反攻を見せるが、最後まで相手ゴールを割ることができず、試合は2-0でコリンチャンスの勝利に終えた。

   コリチバは年間55試合15勝13分27敗。全国選手権は8勝6分24敗勝点30の19位。コパ・ド・ブラジルは三回戦敗退。パラナ州選手権は決勝ラウンド準々決勝敗退。2024年は全国選手権2部での戦いが待ち受けている。
   コリンチャンスは年間73試合28勝22分23敗。全国選手権は12勝14分12敗勝点50の13位。リベルタドーレスはグループラウンド3位でコパ・スウアメリカーナのプレーオフにまわり、それを勝ち抜き準決勝まで進出。コパ・ド・ブラジルは準決勝敗退。サンパウロ州選手権は準々決勝敗退。

バイーア(BAH) 4-1 アトレチコ・ミネイロ(CAM)

動画URL: https://www.youtube.com/watch?v=bqnv4lUwAtw
(BAH) : 11' #8 カウリー(Cauly, 1995)[#16 タシアーノ(Thaciano, 1995)]
(CAM) : 36' #10 パウリーニョ(Paulinho, 2000)[#17 イゴル・ゴメス(Igor Gomes, 1999)]
(BAH) : 45+7' #46 ルシアーノ・ジュバ(Luciano Juba, 1999)[#16 タシアーノ(Thaciano, 1995)]
(BAH) : 67' #16 タシアーノ(Thaciano, 1995)[#5 ヘゼンジ(Rezende, 1995)]
(BAH) : 90+2' #7 アデミール(Ademir, 1995)[#46 ルシアーノ・ジュバ(Luciano Juba, 1999)]

見どころ(試合前の順位)

   バイーアは全国選手権11勝8分18敗勝点41の17位。負ければ降格、引き分けの場合はヴァスコ・ダ・ガマの敗戦を条件に残留。勝てばサントスとヴァスコ・ダ・ガマのいずれかが引分け以下の場合に残留
   アトレチコ・ミネイロは全国選手権19勝9分9敗勝点66の2位。2~5位の可能性。

得点シーン

(BAH)前半11分 :
相手陣での激しいプレスからボールを奪いショートカンター。VOLヘゼンジ(Rezende, 1995)がボールを掻き出し、こぼれ球を拾ったFWタシアーノがMFカウリーに送り、MFカウリーがゴールに沈める。
(CAM)前半36分 :
最終ラインでボールを回すアトレチコが、左サイドライン際からSBギリェルミ・アラーナ(Guilherme Arana, 1997)が斜め60度のパス。それを受けたMFイゴル・ゴメスも前を向き右斜め60度のスルーパス。逆サイドから斜め60度の角度で相手最終ラインの裏に抜け出したFWパウリーニョがワントラップでGKとの一対一を制しゴール。(1-1)
(BAH)前半45+7分 :
敵陣ペナルティエリア右での3対3の攻防からFWタシアーノがゴール前へ柔らかいボールを上げると、左WBルシアーノ・ジュバが走り込み、左足のダイレクトボレー。これがゴールネットに突き刺さる。(2-1)
   左WBルシアーノ・ジュバは2023年8月にエスポルチからバイーアに加入。途中交代出場やベンチ入りだけに終わる試合が続いたが、最近の5試合はスタメンに抜擢。その期待に応え、この試合では1得点1アシストの活躍。しかもこのゴールは、勝つことが残留に向けた最低条件のチームにとって貴重な勝ち越し弾。
(BAH)後半22分 :
相手陣ペナルティエリア手前からVOLヘゼンジが思い切りよくミドルシュート。当たりは良くなかったが、足元に流れたボールをFWタシアーノがワントラップからシュート。オフサイド気味のプレーだったが、VARの検証の結果、オフサイドは認められず、バイーアが追加点。(3-1)
(BAH)後半45+2分 :
自陣からのロングカウンター。FWアデミールが左サイドライン際をスピードのあるドリブルで駆け上がると、そのままペナルティエリアに侵入し、必死においすがるディフェンダーをかわし右足のシュート。ボールはファーサイドのサイドネットを揺らすダメ押しゴール。(4-1)

試合概要、所感 etc.

ボール保持率: 前半:29% 71% ⇒ 前後半:38% 62%
シュート(枠内): 前半:11‐4(4-2) ⇒ 前後半:12-7(7-5)
パス成功率: 前半:84% 96% ⇒ 前後半:79% 87%

   バイーアは残留に向け、この試合での勝利が最低条件。勝っても他試合の結果に委ねる状況で試合に入る。
   2引分けを挟み7連勝中の2位、強烈なツートップが率いるアトレチコ・ミネイロを相手に、ラインの間隔をコンパクトに保ち、高い位置でのプレスを仕掛ける。すると、前半11分にショートカウンターがさく裂し早くも先制。一旦は同点に追いつかれたものの、前半の内に再度リードを奪うと、後半に2得点を追加し4-1の完勝
   他会場の結果、最終節で残留圏の16位に滑り込みを果たした。
   バイーアは年間67試合27勝16分24敗。全国選手権は12勝8分18敗勝点44の16位。コパ・ド・ブラジルは準々決勝敗退。コパ・ド・ノルデスチは予選ラウンド敗退。バイーア州選手権優勝。

   アトレチコ・ミネイロは、ボールを支配しながらも、バイーアの前線や中盤での寄せに効果的に攻撃を組み立てることができず、一旦は同点に持ち込んだものの、1-4の敗戦。10月8日第26節以来の複数失点(この時の対戦相手も降格圏に低迷するコリチバ。結果は1-2の敗戦)で有終の美を飾ることができなかった。
   アトレチコ・ミネイロは年間66試合35勝16分15敗。全国選手権は19勝9分10敗勝点66の3位。リベルタドーレスはベスト16敗退。コパ・ド・ブラジルもベスト16敗退。ミナスジェライス州選手権は優勝を飾った。

クイアバ(CUI) 3-0 アトレチコ・パラナエンセ(CAP)

動画URL: https://www.youtube.com/watch?v=mrHB279hp1w
(CUI) : 13' #29 クレイソン(Clayson, 1995)[PK]
(CUI) : 17' #22 デリキ・ラセルダ(Derik Lacerda, 1999)[#29 クレイソン(Clayson, 1995)]
(CUI) : 90+8' #29 クレイソン(Clayson, 1995)[]

見どころ(試合前の順位)

   クイアバは全国選手権13勝9分15敗勝点48の12位。コパ・スウアメリカーナ出場が確定。
   アトレチコ・パラナエンセは全国選手権14勝14分9敗勝点56の8位。コパ・スウアメリカーナ出場が確定。

得点シーン

(CUI)前半13分 :
相手陣を目前にした右サイドライン際から前方にボールが送られる。ディフェンダーと並走するFWデリキ・ラセルダ(Derik Lacerda, 1999)がペナルティエリアで背中を肘で押され転倒。クイアバにPKが与えられる。これをFWクレイソンがゴール真ん中にボールを蹴り込みクイアバが先制。(1-0)
(CUI)前半17分 :
ペナルティエリア内左からFWクレイソンが低い弾道のクロス。これはディフェンダーにカットされるが、FWクレイソンの足元に戻ったボールを柔らかくゴール前に上げると、FWデリキ・ラセルダがファーサイドで頭を合わせクイアバがリードを拡げる。(2-0)
(CUI)後半45+8分 :
右サイドゴールライン手前からのクロスボールは大きくなるが、逆サイドに流れたところを左SBヒケウミ(Rikelme, 2003)がシュート。ディフェンダーに当たったこぼれ球にペナルティエリア中央入口で拾ったFWクレイソンが右足を振り抜くと、ボールはゴール右隅に決まる。(3-0)

試合概要、所感 etc.

ボール保持率: 前半:48% 52% ⇒ 前後半:47% 53%
シュート(枠内): 前半:7‐6(3-1) ⇒ 前後半:13-15(6-3)
パス成功率: 前半:91% 85% ⇒ 前後半:85% 96%

   両チームはすでに来季コパ・スウアメリカーナ出場が確定し、消化試合の様相が濃い試合は、ホームのクイアバがより試合へのモチベーションが高くなり、それが試合に表れる。
   前半14分に、アトレチコ・パラナエンセディフェンダーの軽率なファールでクイアバがPKを獲得し先制。その4分後には、ペナルティエリア内にディフェンダーが8~9人占める守備網を掻い潜りクイアバが追加点。後半20分には、クイアバVOLハニエリ(Raniele, 1996)がゴールライン上のクリア。試合終了間際の実質的に今季最後のプレーで3点目のダメ押しゴール。
   今季主力で活躍した選手、今季限りで退団が予想される選手がピッチに送り込まれたクイアバが、最終節をホームで3-0の勝利で飾り、過去最高位の12位でシーズンを締めくくった。
   クイアバは年間57試合29勝11分17敗。全国選手権は14勝9分15敗勝点51の12位。コパ・ド・ブラジルは一回戦敗退。コパ・ヴェルジは準決勝敗退。マットグロッソ州選手権優勝。

   アトレチコ・パラナエンセは、FWヴィトル・ホッキ(Vitor Roque, 2005)とVOLフェルナンジーニョ(Fernandinho, 1985)は遠征に帯同せず、主力選手と控え選手が混ざり合った先発メンバーで試合に臨む。
   若い選手が起用された守備陣だったが、コンパクトなライン間隔を保ついつものサッカーを展開するものの、強度や粘り強さに欠け、前半の早い時間帯に2失点。攻撃面でも淡白な場面が続き、0-3のスコアでシーズン最終戦を終えた。
   アトレチコ・パラナエンセは年間69試合36勝17分16敗。全国選手権は14勝14分10敗勝点56の8位。リベルタドーレスはベスト16敗退。コパ・ド・ブラジルは準々決勝敗退。パラナ州選手権優勝。

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