≪2024年パリ五輪南米予選≫ ブラジルU-23代表選手一覧

投稿者: | 2024年1月15日

(ブラジル標準時間 2024年1月15日 16:57 CBF発表)
CB・右SBとして招集されていたマテウス・ジアスがケガのためチームを離脱、追加招集が発表された。
<辞退>
 〇右SBマテウス・ジアス
理由:ケガのためチームを離脱
<追加招集>
 〇CBルーカス・ファソン
これで最終ラインの当初招集選手のうち6選手がチーム事情やケガのため辞退または離脱。GK、VOL各1選手も辞退しており、当初招集23選手のうち8選手がパリ五輪南米予選代表を辞退、離脱することになった。五輪三連覇を目指すブラジルU-23代表だが、予選を目前にしても越えなければならない壁は多い。
ブラジルU-23代表の初戦の対戦相手はボリビア。
ブラジル標準時間2024年1月23日午後4時(日本時間1月24日午前4時)キックオフ。

(ブラジル標準時間 2024年1月5日 16:49投稿のスポーツサイト『GE』記事より)
CONMEBOL(南米サッカー連盟)に提出された2024パリ五輪南米予選代表メンバーが明らかになった。
その中で複数の辞退、追加招集が見られた。
<辞退>
 〇右SBヴィニシウス・トビアス
 〇左SBパトリッキ・ランザ
 〇CBホベルチ・ヘナン
 〇CBカイキ・フェルナンデス・メロ
理由:すべてチーム事情による
<追加招集>
 〇右SBケウヴィン
 〇左SBヒケウミ
 〇CBルアン・パトリッキ
 〇VOLブルーノ・ゴメス

(ブラジル標準時間 2024年1月3日 16:00 CBF発表)
GKアンドリュー・シウヴァがチーム事情により代表を辞退。
代わってGKカイーキを追加招集。

(ブラジル標準時間 2023年12月30日 12:50 CBF発表)
VOLダニーロ、SBルアン・カンジドの2選手がチーム事情により代表を辞退。
代わってMFマウリシオ・マガリャンエス、SBカイキ・ブルーノを追加招集。

2024年パリ五輪南米予選

概要

2024年1月20日開幕 ~ 2月11日決勝戦
開催地: ベネズエラ
関連記事: ≪2024年パリ五輪南米予選≫ グループ決定

選手参加資格

2001年1月1日以降の出生。ただし、オーバーエージ枠は3名まで認められる。

ブラジルU-23代表選手一覧(2024パリ五輪南米予選)

(ブラジル標準時間12月21日16:00頃 CBFより発表)
2024年1月20日にベネズエラで開幕するパリ五輪南米予選に向けたブラジルU-23代表の23選手が発表された。
パリ五輪南米予選はクラブへの派遣強制力がないが、事前のCBFと各クラブの連絡が密に取られている模様で、今後のクラブ事情による辞退の可能性は高くはない。
※以下のリストでの選手名のリンクは、当ブログの選手紹介記事に繋がっています。
辞退
追加
ポジション登録名名前所属生年月日
GK /
GOL
マテウス・ドネリ
Matheus Donelli
Matheus Planelles Donelliコリンチャンス
Corinthians
2002/5/17
辞退GK /
GOL
アンドリュー・シウヴァ
Andrew Silva
Andrew da Silva Venturaジウ・ヴィセンテ
Gil Vicente/POR
2001/7/1
追加GK /
GOL
カイーキ
Kaíque
Kaique Pereira Azariasパウメイラス
Palmeiras 
2003/4/16
GK /
GOL
ミカエウ
Mycael
Mycael Pontes Moreiraアトレチコ・パラナエンセ
Athletico Paranaense
2004/3/12
離脱右SB /
LAD
マテウス・ジアス
Matheus Dias
Matheus Dos Santos Diasインテルナシオナウ
Internacional
2002/5/9
追加CB /
ZAG
ルーカス・ファソン
Lucas Fasson
Lucas Fasson dos Santosロコモティブ
Lokomotiv/RUS
2001/5/30
辞退右SB /
LAD
ヴィニシウス・トビアス
Vinicius Tobias
Vinicius Augusto Tobias da Silvaレアルマドリード
Real Madrid/ESP
2004/2/23
追加右SB /
LAD
ケウヴィン
Khellven
Khellven Douglas Silva OliveiraCSKAモスクワ
CSKA Moskva/RUS
2001/2/25
辞退左SB /
LAE
パトリッキ・ランザ
Patryck Lanza
Patryck Lanza dos Reisサンパウロ
São Paulo
2003/1/18
追加左SB /
LAE
ヒケウミ
Rikelme
Rikelme Hernandes Amorim Rochaクイアバ
Cuiabá
2003/7/16
辞退左SB /
LAE
ルアン・カンジド
Luan Cândido
Luan Cândido de AlmeidaRBブラガンチーノ
Red Bull Bragantino
2001/2/2
追加左SB /
LAE
カイキ・ブルーノ
Kaiki Bruno
Kaiki Bruno da Silvaクルゼイロ
Cruzeiro
2003/3/8
CB /
ZAG
ミシェウ
Michel
Michel Augusto Modesto Rafael dos Santosパウメイラス
Palmeiras
2003/5/20
辞退CB /
ZAG
ホベルチ・ヘナン
Robert Renan
Robert Renan Alves Barbosaインテルナシオナウ
Internacional
2003/10/11
追加CB /
ZAG
ルアン・パトリッキ
Luan Patrick
Luan Patrick Wiedthauperアトレチコ・パラナエンセ
Athletico Paranaense
2002/1/20
辞退CB /
ZAG
カイキ・フェルナンデス
Kaiky Fernandes
Kaiky Fernandes Meloアルメリア
Almería/ESP
2004/1/12
CB /
ZAG
アルトゥール・シャーヴェス
Arthur Chaves
Arthur Largura Chavesアカデミコ・デ・ヴィゼウ
Académico de Viseu/POR
2001/1/29
MF /
VOL
アレキサンデル
Alexsander
Alexsander Cristhian Gomes da Costaフルミネンセ
Fluminense
2003/10/8
辞退MF /
VOL
ダニーロ
Danilo
Danilo dos Santos de Oliveiraノッティンガム・フォレスト
Nottingham Forest/ENG
2001/4/29
追加MF /
MEI
マウリシオ・マガリャンエス
Maurício Magalhães
Maurício Magalhães Pradoインテルナシオナウ
Internacioal
2001/6/22
追加MF /
VOL
ブルーノ・ゴメス
Bruno Gomes
Bruno Gomes da Silva Clevelárioコリチバ
Coritiba
2001/4/4
MF /
VOL
アンドレイ・サントス
Andrey Santos
Andrey Nascimento dos Santosノッティンガム・フォレスト
Nottingham Forest/ENG
2004/5/3
MF /
VOL
マルロン・ゴメス
Marlon Gomes
Marlon Gomes Claudinoヴァスコダガマ
Vasco da Gama
2003/12/14
MF /
VOL
ホナウジ
Ronald
Ronald Cardoso Falkoskiグレミオ
Grêmio
2003/2/11
MF /
MEI
ガブリエウ・ピラーニ
Gabriel Pirani
Gabriel Cordeiro PiraniDCユナイテッド
DC United/USA
2002/4/12
FW /
ATA
ギリェルミ・ビロ
Guilherme Biro
Guilherme Sucigan Mafra Cunhaコリンチャンス
Corinthians
2004/4/20
FW /
ATA
ジョン・ケネジー
John Kennedy
John Kennedy Batista de Souzaフルミネンセ
Fluminense
2002/5/18
FW /
ATA
ガブリエウ・ペッキ
Gabriel Pec
Gabriel Fortes Chavesヴァスコ・ダ・ガマ
Vasco da Gama
2001/2/11
FW /
ATA
マルキーニョス
Marquinhos
Marcus Vinícius Oliveira Alencarナント
Nantes/FRA
2003/4/7
FW /
ATA
ジオヴァーニ
Giovane
Giovane Santana do Nascimentoコリンチャンス
Corinthians
2003/11/24
FW /
ATA
エンドリッキ
Endrick
Endrick Felipe Moreira de Sousaパウメイラス
Palmeiras
2006/7/21
監督: ハモン・メネゼス(Ramon Menezes)

ポジション別感想・紹介

GK

アトレチコ・パラナエンセのミカエウは、2023年開催のU-20W杯、U-20南米ユース選手権の正GK。U-23代表による2023年パンアメリカン競技競技大会でも正GKとしてチームの優勝に貢献しており、パリ五輪南米予選でも守護神としての活躍が期待される。
追加招集のGKカイーキは、2023年開催のU-20W杯、U-20南米ユース選手権の代表。両大会では第2GKとして各2試合に出場。U-20南米ユース選手権決勝ラウンドのコロンビア戦では自らの軽率なプレーでPKを献上するが、そのPKをしっかりとキャッチし無失点に抑えきる。U-20W杯では準々決勝イスラエス戦で負傷のミカエウに代わりゴールポストを守ったが、3失点を喫し、延長の末敗退した。

SB

右SBマテウス・ジアスの本職はボランチ。しかし、2022年にはインテルナシオナウU-20で右SBとしてプレー。2023年4月にもトップチームで右SBでプレーしており問題はない。右SBヴィニシウス・トビアスは、レアルマドリードBチームのカスティーリャでのプレーが続くが、最近ではトップチームでベンチ入りを果たしており、成長を続けている。レアルマドリードでのデビューも待たれる。
この2人は2021年インテルナシオナウU-20のチームメイト。マテウス・ジアスはボランチ、ヴィニシウス・トビアスは右SBとして、U-20カテゴリーのスーペルコパ・ド・ブラジル、全国選手権、リオグランデドスル州選手権の三冠を達成した。
左SBパトリッキ・ランザはこの世代の世代別代表の常連。左SBルアン・カンジドは、2018年ガーディアン・ニュージェネレーションに選出。所属のRBブラガンチーノでは2021年後半にレギュラーの座を掴み、チームのコパ・スウアメリカーナ(UEFAヨーロッパリーグに相当する南米大陸の大会)準優勝、全国選手権過去最高位の6位躍進に貢献。2022年は全国選手権11得点2アシストを記録した超攻撃的なサイドバック。2023年は序盤のケガで多くの時間をピッチ外で過ごしたが、年後半にはケガから復帰、MF、SBとしてコンスタントに試合に出場した。
左SBルアン・カンジドは、チーム事情により代表辞退。代わって左SBカイキの追加招集が12月30日に発表された。左SBカイキはU-20南米ユース選手権、U-20W杯に出場する2003年生まれ世代の世代別代表の常連。U-20南米ユース選手権では決勝ラウンド最終節で決勝ゴールのアシストを記録している。
追加招集の右SBケウヴィンは、2020年2月パラナ州選手権でアトレチコ・パラナエンセから18歳のプロデビュー。同年後半にレギュラーに定着。2022年はチームのリベルタドーレス準優勝に貢献。2023年8月末に450万ユーロ(約7億円)CSKAモスクワへ移籍。攻撃的なサイドバック。精度の高いクロスで多くのアシストを記録している。
追加招集の左SBヒケウミは、U-20W杯を照準とした2023年4月15日~27日のスペインでの国際親善試合3試合に向けた招集以来の世代別代表への招集。フォワード(ウィング)が本職だが、この代表招集を機にクラブでもサイドバックとしてプレーしレギュラーの座を獲得。まだ粗削りな面もあるが、守備面でも強靭な体格を生かしたプレーで標準以上のプレーを見せている。

CB

選出されたCB4選手の中で唯一左足を利き足とするホベルチ・ヘナンは2023年U-20南米ユース選手権優勝の立役者の一人で、3月25日のフル代表モロッコ戦に向けた代表に招集(試合出場はなし)。ミシェウアルトゥール・シャーヴェスは、パンアメリカン競技大会でコンビを組み同大会の優勝に貢献。特にミシェウついてはポジショニング、スピード、前線への精度の高いロングフィードが個人的に強く印象に残っている。カイキ・フェルナンデスはクラブではレギュラーの座を掴み切れていないが、サントスFCでは17歳からリベルタドーレスや全国選手権でプレー。両足遜色なく蹴れる強みを持つ。
いずれもビルドアップを担う足元の技術を有しており、ホベルチ・ヘナンはしなやか体躯と巧みな足元の技術を生かしたドリブル、ミシェウは精度の高い対角線のロングフィード、アルトゥール・シャーヴェスは縦の楔のパスをそれぞれ強みとし、カイキ・フェルナンデスはドリブル、パスで高い総合力を持つ。
追加招集のCBルアン・パトリッキは、2019U-17W杯優勝メンバーで全試合フルタイム出場を果たす。世代別代表への招集は2020年10月のU-20代表合宿以来。今回の招集でCBに必須とされているビルドアップ能力に長ける。2023年は高い位置でのポゼッションスタイルを取るRBブラガンチーノでプレー。大きく広がる後方のスペース管理、味方CBやSBのカバーリング、相手カウンター時にはボールにチャレンジし相手に体を当てるプレーや間合いを詰めるプレーなど相手の攻撃のテンポを落とすディフェンスを習得し、CBとしてのプレー幅が拡がった。
追加招集のCBルーカス・ファソンは、サンパウロ育成出身で2020年3月の州選手権でプロデビュー。2020年9月~ラ・セレーナ/CHL、2021年8月~アトレチコ・パラナエンセ、2022年6月~ロコモティブ/RUSに在籍,ロコモティブではレギュラーの座を掴んでいる。世代別代表招集歴は一度、2020年12月に開催された南米4か国のU-20国際親善大会に招集。12月15日ペルー戦でルアン・パトリッキに代わり後半に出場を果たしている。なお、アトレチコ・パラナエンセ在籍時の2021年12月9日全国選手権最終節エスポルチ戦では、今回招集されているCBルアン・パトリッキ、SBケウヴィンと共にスタメン出場フルタイム出場を果たしている。

守備的MF

ホナウジは最終ラインの前でフィルター役となる高さのあるプリメイロボランチ。ダニーロアンドレイ・サントスはボックストゥボックスをプレーエリアとする。アレキサンデルマルロンゴメスはクラブでは、守→攻のつなぎ役や、2人の特長である高いボールキープ力と高いボール奪取力を高い位置で発揮するプレーを要求されるなど、多くのタスクを器用にこなす。それぞれボランチではあるが、ホナウジのセットプレーを含め、得点を奪える攻撃力を有する。
ダニーロは12月30日にチーム事情による代表辞退が発表された。代わってMFマウリシオ・マガリャンエスが追加招集。所属のインテルナシオナウでは2023年に48試合11得点11アシストを記録(得点、アシストはキャリアハイ)。2023年は高い位置での起用が多かったが、本来はボランチを務めボール奪取など守備面の技術も高い。2023年9月のモロッコU-23代表との国際親善試合には終了間際に交代出場を果たしている。
追加招集のVOLブルーノ・ゴメスは、インテルナシオナウ所属で、2023年は期限付き移籍でコリチバでプレー。シーズン半ばには2部に降格したコリチバでレギュラーに定着。チームは押し込まれる時間帯が多かったものの、攻撃面で前への推進力が高く、約30mのゴラッソを決めるシュート力など攻撃面での活躍が印象的。シーズン終了後にはリベルタドーレス王者フルミネンセやクルゼイロからのオファーもあったが、最終的にはフォルタレーザへの移籍が合意間近となっている。

攻撃的MF

中盤の攻撃的な位置にはガブリエウ・ピラーニが選出。パンアメリカン競技大会ではボールを落ち着かせるプレーや、FW陣をいかしたスルーパス、自らのシュートなど、存在感が際立った。

FW

今回の招集の最大の注目となるエンドリッキ。16歳で迎えた2023年はパウメイラスでレギュラーとしてシーズンを迎えたが目覚ましい結果を残せず控えに回る。しかし、シーズン終盤に差し掛かりチームの新しい戦術のもとレギュラーに復帰すると、ゴールを量産、首位ボタフォゴとの対戦では3得点に絡む活躍をみせるなど、チームの逆転優勝に大きく貢献した。11月のW杯南米予選では代表デビュー。2024年7月にはレアルマドリードへの移籍が決まっている。
ギリェルミ・ビロジオヴァーニのコリンチャンス所属のコンビは、2023U-20南米ユース選手権、U-20W杯に出場したこの世代の世代別代表の常連。マルキーニョスはU-20W杯、パンアメリカン競技大会に続く世代別代表選出。左サイドをゴールライン際まで駆け上がるスピードや、相手守備ライン裏への自身の抜け出し、抜け出しを図る選手へ繰り出すスルーパスが印象深い。この3選手は守備への貢献度も非常に高い。
リベルタドーレス決勝戦での決勝ゴールなど最近の飛躍が著しいフルミネンセのジョン・ケネジー、昨年までのチャンスメーカーから今季はストライカーとしての可能性を拡げ、ヴァスコ・ダ・ガマで替えの効かない選手へと成長しているガブリエウ・ペッキがFW陣を構成する。

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