ブラジル紙「GE」(ブラジル標準時間2023.12.23 11:21)によると、サンパウロFCは、CBルーカス・ベラウド選手の移籍について、パリSG/FRAとクラブ間合意。 移籍金は2000万ユーロ(約31億4000万円)。
ルーカス・ベラウド選手はクリスマス明けの12月27日に渡仏し、30日にメディカルチェックを受ける。その後、契約の手続きを終え、1月の移籍ウィンドウ解禁とほぼ同時にパリでの活動が開始するとのこと。
<ルーカス・ベラウド (Lucas Beraldo)>
ルーカス・ロペス・ベラウド
Lucas Lopes Beraldo
ポジション:センターバック/ザゲイロ
利き足:左
2003年11月24日生まれ
2022年5月25日に18歳のプロデビュー。しかし、この年はあまり出場機会に恵まれず、4試合220分の出場にとどまる。
2023年、前年のレギュラー陣の退団、新加入選手の相次ぐケガのため、試合出場のチャンスが巡ってくると、レギュラーの座を獲得。4月にサンパウロFC監督にドリヴァウ・ジュニオール氏が就任すると、ケガ人が戦列に戻る中、スタメンの座をシーズン終了まで守り抜く。
世代別代表には、2023年1月に開幕したU-20南米ユース選手権代表に選出されるがクラブ事情により辞退。11月には2024年1月開幕のパリ五輪南米予選を照準とした代表合宿に招集。しかし、他の欧州冬季移籍ウィンドウでの移籍が見込まれる選手同様、12月21日に発表されたパリ五輪南米予選代表には選外となっている。
<プレースタイル ほか>
育成時代にボランチを務めた経験からビルドアップを得意とする。左足が利き足ながら右足でも遜色なくプレー。左右両足から繰り出される縦の楔のパスやスルーパスで攻撃の起点となる。
スピードの面で他を圧倒するものはないが、空中戦や相手FWとの駆け引き、ビルドアップなど、試合中は年齢を感じさせない落ち着きを見せる。
2022年のトップチーム1年目は、CBにフィジカルの強さを求めるホジェリオ・セニ(Rogério Ceni)監督のもと、多くの出場機会を得ることはなかったが、2023年はドリヴァウ・ジュニオール監督の下、自身の特長を試合で発揮し、レギュラーとして多くの試合に出場、コパ・ド・ブラジル決勝戦ではH&Aの2試合にフル出場、チームのクラブ史上初のコパ・ド・ブラジル制覇に貢献した。
(余談) サンパウロ州内陸部のピラシカーバ出身。地元のキンゼ・デ・ピラシカーバでサッカーのキャリアをスタート。キンゼ・デ・ピラシカーバはルーカス・ベラウド選手の選手保有権を20%保有しており、今回の移籍金でルーカス・ベラウド選手はクラブへの恩返しが叶う。 また、両親はピラシカーバでアイスクリーム屋さんを経営しており子供たちの憧れの的。今回の移籍でルーカス・ベラウド選手も子供たちの憧れになるに違いない。
(※)経歴等の詳細は、当ブログ記事「ルーカス・ベラウド(Lucas Beraldo)」をご覧ください。