2024/01/06 投稿
パトリッキ・ヴェロン・ペルテウ・ペレイラ
Patrick Verhon Pertel Pereira
ポジション:攻撃的MF/メイオ・カンピスタ
利き足:右
2004年9月8日生まれ
<幼少期>
ブラジル連邦共和国エスピリトサント州セーハ市出身。
ECバイーアで1981年~1989年の間プレーし、1988年の全国選手権タイトルを持つ叔父がいる。
このような縁もあり、パトリッキ・ヴェロンは12歳の時、地元から1000㎞以上離れたバイーア州サウヴァドールに本拠を置くECバイーアの下部組織に入団する。
<クラブ経歴>
≪育成時代≫
入団当初のU-13カテゴリーから順調にカテゴリーを上げていき、各カテゴリーで多くのタイトルを獲得する。
2020年終盤には、16歳、U-17所属ながらU-20チームでプレーし、4試合1得点を記録。
2021年5月~7月はU-17全国選手権9試合1得点。 7月~9月はU-20州選手権6試合(うち2試合先発)とU-20全国選手権8試合(うち2試合先発。)に並行して出場。 9月~11月はU-17州選手権に出場。U-20チームでの経験が活かされ、中盤ながら8試合で6得点を記録する。
17歳で迎えた2022年は、年初からU-20チームでレギュラーとして試合に出場。 年初のU-20全国大会カップ戦は6試合1得点。U-20州選手権は15試合8得点。U-20全国選手権は7試合3得点1アシストを記録。
≪バイーア≫
– 2022 –
2022年7月にはU-20全国選手権の途中ながら、トップチームのエンデルソン・モレイラ(Enderson Moreira)監督の要望により、トップチームに昇格。
2022年7月29日、全国選手権2部第21節ナウチコ戦で、試合終了間際の交代出場で17歳でのプロデビュー。 9月24日第31節オペラーリオ戦では後半32分に1-2の1点ビハインドの状況で交代出場。後半45+1分、右CKのキッカーを務め、自身プロ2試合目にしてプロ初アシストをマーク。
チームの1部昇格決定後の2022年11月6日最終節CRB戦ではプロ初スタメンに抜擢される。
– 2023 –
2023年はクラブの1部昇格、シティフットボールグループへの参画、さらにはクラブ史上最大規模の大補強があり、ベンチ入りはするものの、試合出場機会には恵まれない。
2023年1月に州選手権、2月にコパ・ド・ノルデスチが開幕し、2大会が並行開催されるが、1月は出場機会がなく、2月は僅かに3試合の出場(1アシスト)のみ、3月に2試合に出場すると、以降はトップチームでの出場機会はなくなり、U-20チームで数試合に出場する。
2023年7月8日第14節クイアバ戦、約4か月ぶりのトップチームでの試合出場を試合終了間際の交代出場で果たすが、それ以降はクラブと代理人との間で契約更新に関する交渉が進展しないことや、監督交代などが重なり、9月3日第22節を最後にベンチ入りの機会もなくなる。
2023年3月には、イタリアと日本のクラブ(共にクラブ名は非公表)から身分照会があったものの、その時点では正式なオファーには進展しなかった。
しかし、このことで2024年1月末に満了を迎える契約の更改の席で代理人がクラブに強気に出たものと推測され、契約交渉は難航。クラブはその後も契約更改の交渉の席を設けるが、最後まで折り合いはつかず、2024年1月5日、川崎フロンターレによる移籍加入が発表されるに至った。
なお、契約満了日まで6か月を過ぎると、選手は移籍金ゼロでの事前契約が可能となるため、川崎フロンターレは移籍金なしで獲得できたものと思われる。
≪川崎フロンターレ≫
– 2024 –
To be continued...
≪シーズン別クラブ記録≫
シーズン | 所属 | 大会 | 試合 | 出場 時間 | 得点 | アシ スト |
---|---|---|---|---|---|---|
2022年(18歳) | バイーア | 全国選手権2部 | 4 | 109 | 0 | 1 |
合計 | 4 | 109 | 0 | 1 | ||
2023年(19歳) | バイーア | 全国選手権 | 1 | 1 | 0 | 0 |
コパ・ド・ノルデスチ | 3 | 141 | 0 | 1 | ||
バイーア州選手権 | 1 | 10 | 0 | 0 | ||
合計 | 6 | 152 | 0 | 1 | ||
2024年(20歳) | 川崎フロンターレ/JPN | |||||
合計 |
イタリック斜体は、2024年1月5日現在の記録。 ※ シーズン欄の年齢は、12月31日時点の年齢です。
<プレースタイル、雑感 etc.>
身長174㎝、体重66㎏。(参照元サッカーサイト「oGol」、2024年1月5日閲覧)
利き足は右。 ポジションはトップ下、インサイドハーフ、セカンドトップ。 育成カテゴリーでは背番号「10」を着用。 セットプレーではキッカーを務める。
試合を通してのプレーを見たことがなくプレー集動画を見ただけだが、感想は以下の通り:
ブラジル人らしくボールを持つ際、受ける際の体の使い方が上手く、ボールを捌いた後はパス&ゴーなど、次のプレーへの動き出しが速い。 ドリブルでの打開力もある。
相手陣に押し込んでいる局面では、「10」番らしく、最終ライン裏へのスルーパスを狙うことが多いが、ゴールまで20~25mのミドルシュートを決めるキック力があり、ショートレンジも広く、得点力は高い。
守備面の映像はほとんどないため評価なし。
育成カテゴリーでの州選手権の成績は、州選手権自体のレベルがあまり高くないので評価しがたいが、17歳で出場したU-20全国選手権はレベルも高く、そこで記録した7試合3得点1アシストは価値が高い。
まだ19歳ということもありトップチームでの実績もほとんどないため、日本では即戦力として起用されることはないのかもしれないが、少しずつでも試合に起用し素質を伸ばすことができれば、将来的にはチームの中核となるだけでなく、国外への移籍金収入も計算できる選手だと思われる。川崎フロンターレらしい目利きの良い投資だと思う。