<基礎情報>
名前 : Erison Danilo de Souza (エリソン・ダニーロ・デ・ソウザ) ポジション : フォワード (センターフォワード) 利き足 : 左 出身地 : ブラジル連邦共和国サンパウロ州カンピーナス市出身。 生年月日 : 1999年4月13日生まれ 身長180㎝、体重83㎏。(参照元サッカーサイト「oGol」、2024年1月7日閲覧)
<クラブ経歴>
14歳の時、地元のアマチュアチームでサッカーのキャリアが始まる。 18歳の時にプロサッカー選手になることを決意し、多くのクラブの入団テストに受け、ことごとく不合格となる。
– 2019 –
地元から50㎞離れたピラシカーバに本拠を置くキンゼ・デ・ピラシカーバの入団テストに合格すると、すぐさまU-20チームのレギュラーとなり、2019年1月にサンパウロ州選手権2部で19歳のプロデビューを果たす。
しかし、主戦場はU-20カテゴリーで、この年のトップチームでの出場は1試合に止まる。
– 2020 –
2020年はトップチームに昇格。当時キンゼ・デ・ピラシカーバは全国選手権への参加資格はなくサンパウロ州選手権2部に参戦していたが、エリソンは大会閉幕後の11月に全国選手権2部フィゲイレンセへの期限付き移籍のチャンスを掴む。
2020年11月7日第20節にフィゲイレンセでのデビューを先発起用で迎えたが、僅か11分のプレー、前半11分に負傷交代でベンチに下がる。 12月12日第28節で復帰。以降は途中交代による出場が続くものの、第36節に後半32分からの出場でクラブ初ゴールを決めると、第37節には後半開始時の出場で1ゴール、最終節には先発起用で1ゴール、3試合連続ゴールで2020年シーズンを締めくくる。
– 2021 –
2021年も前年同様、キンゼ・デ・ピラシカーバでサンパウロ州選手権2部に出場し、大会閉幕後に全国選手権2部ブラジル・デ・ペロッタスに期限付き移籍。
8月19日第19節の後半28分に交代出場でクラブデビュー。自身3試合目となる8月27日第21節でスタメンに抜擢されるとその期待に応えるかのようにクラブ初ゴールを記録。翌第22節もスタメンで1ゴールを決めると、以降はスタメンに定着する。
結局ブラジル・デ・ペロッタスでは、19試合(うち17試合先発)8得点を記録。この中には、この年に1部昇格を決めるコリチバやゴイアスとの対戦でのゴールも含まれる。
– 2022 –
ブラジウ・デ・ペロッタスでの活躍を受け、2022年1月、全国選手権への昇格を果たしたボタフォゴへ2年契約の完全移籍を果たす。
2022年1月30日リオデジャネイロ州選手権第2節の後半19分に交代出場でクラブデビューを果たすと、12分後の後半31分にクラブ初アシストを記録。
州選手権は途中出場が多かったものの、開幕節を除く12試合すべてに出場(うち5試合先発)、572分8得点2アシストの記録を残す。この中には、この年の州選手権で優勝することになるフルミネンセとの準決勝2ndレグでの2得点が含まれる。
4月10日に開幕した全国選手権も開幕からスタメンに起用され、8月13日第22節まで20試合(うち17試合先発)7得点1アシストを記録する。7月18日には契約を更改し、月俸のアップと契約期間の2025年末までの延長が決まる。
第22節以降は、ポルトガル1部エストリル・プライアへの期限付き移籍を前提としたメディカルチェックや書類の手続きのため、試合から遠ざかる。そして、8月27日、ボタフォゴから2023年7月末までの期限付き移籍が発表される。
– 2022/23 –
9月2日ポルトガルリーグ第5節で早くもクラブデビューを果たすと、翌第6節でスタメン起用からクラブ初ゴールを記録。その後はスタメン起用が定着し、2023年1月22日第17節までリーグ戦はチーム13試合のうち11試合(うち先発10試合)に出場2得点。カップ戦4試合2得点を記録する。
– 2023 –
2023年2月1日、サンパウロからエリソンの期限付き移籍加入が発表される。期限は2023年末まで。満了時に選手保有権の50%に対して300万USD相当の買取オプションが設定される。前年のチーム得点王FWカレリのケガや日程上の試合温存時に備えた控えの一番手として、コリチバとの獲得争いを制したサンパウロが獲得した。
2023年2月5日サンパウロ州選手権第6節で先発起用でクラブデビューを果たし90分間のフル出場。
しかし、翌第7節も先発に起用されるものの、左太ももの筋肉系のケガで前半39分に涙ながらに途中交代。
一か月後の3月13日サンパウロ州選手権決勝ラウンド準々決勝の前半18分に交代出場するものの、後半21分に再び同じ個所に違和感を感じ交代。
さらに3週間後の4月6日コパ・スウアメリカーナ開幕節で先発出場で復帰を飾り2ゴールをマークするが、4月11日コパ・ド・ブラジル三回戦1stレグではケガが再発し前半終了時点で交代を余儀なくされる。
7月16日に3か月ぶりの試合復帰。しかし、この時も4試合の出場、ちょうど2週間でケガが再発。
10月18日第27節で3度目の復帰。今回は途中出場を中心に最終節までのチーム12試合のうち10試合(うち2試合先発)に出場し、1得点を記録。
こうして左太ももの相次ぐケガに悩まされた2023年が終了した。
サンパウロは、買取オプションを行使せず、期限付き移籍契約は終了。 ボタフォゴでは構想外となっており、次なる所属先の模索が続いていた。
– 2024 –
2024円1月7日午後10時頃、複数のインターネットメディアで、ボタフォゴによる川崎フロンターレへのエリソンの売却が報道された。なお、契約期間や移籍金等の詳細は不明。日本でメディカルチェックを受け、その後、完全移籍での契約が署名される予定とのこと。 同日夜には、エリソンが日本行きの飛行機に乗り込み旅立つ姿(実際は空港で代理人と写る写真)が掲載されていた。
<シーズン別クラブ出場記録>
シーズン | 所属 | 大会 | 試合 | 出場 時間 | 得点 | アシ スト |
---|---|---|---|---|---|---|
2019年(20歳) | キンゼ・デ・ピラシカーバ | サンパウロ州選手権2部 | 1 | 11 | 0 | 0 |
合計 | 1 | 11 | 0 | 0 | ||
2020年(21歳) | キンゼ・デ・ピラシカーバ | サンパウロ州選手権2部 | 17 | 497 | 3 | 0 |
コパ・ド・ブラジル | 2 | 72 | 0 | 0 | ||
合計 | 19 | 569 | 0 | 0 | ||
フィゲイレンセ | 全国選手権2部 | 10 | 342 | 3 | 0 | |
合計 | 10 | 342 | 3 | 0 | ||
2021年(22歳) | キンゼ・デ・ピラシカーバ | サンパウロ州選手権2部 | 14 | 818 | 1 | 0 |
合計 | 14 | 818 | 1 | 0 | ||
ブラジウ・デ・ペロッタス | 全国選手権2部 | 19 | 1568 | 8 | 0 | |
合計 | 19 | 1568 | 8 | 0 | ||
2022年(23歳) | ボタフォゴ | 全国選手権 | 20 | 1488 | 7 | 1 |
コパ・ド・ブラジル | 2 | 121 | 0 | 0 | ||
リオデジャネイロ州選手権 | 12 | 572 | 8 | 2 | ||
合計 | 34 | 2181 | 15 | 3 | ||
2022/23年(24歳) | エストリル・プライア/POR | プリメイラリーガ | 11 | 689 | 2 | 0 |
ポルトガル杯 | 1 | 84 | 1 | 0 | ||
リーグ杯 | 3 | 103 | 1 | 0 | ||
合計 | 9 | 380 | 4 | 0 | ||
2023年(24歳) | サンパウロ | コパ・スウアメリカーナ | 1 | 76 | 2 | 0 |
全国選手権 | 13 | 385 | 1 | 1 | ||
コパ・ド・ブラジル | 2 | 71 | 0 | 0 | ||
サンパウロ州選手権 | 3 | 177 | 0 | 0 | ||
合計 | 19 | 709 | 3 | 1 |
<動画 プレー集>
2022年ボタフォゴでの15ゴール。
<プレースタイル など>
パワー型のセンターフォワード。 最終ラインの裏に抜け出す瞬発力や、ゴール前でのポジショニングが特長。利き足と逆の右足からも力強いシュートを放ち、ペナルティエリア外からのシュートも狙える。
サンパウロ州選手権下部リーグや、2021年にプレーし最下位で3部に降格したブラジル・デ・ペロッタスでは、強靭な体格を生かしたやや強引なプレーで打開した一面もあり、他選手との連係や信頼関係次第では独りよがりなプレーを見せる可能性も。
最大の懸念材料は、2023年に悩まされ続けた利き足の左太ももの筋肉系のケガ。日本では開幕当初の寒い時期は一層の注意が必要になるだろう。 閲覧したネット記事の中には、ポルトガル移籍時は(プレー面か生活面かは不明だが)ポルトガルへの適応に困難が生じていた、という内容のものがあったのも気になるところ。
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