グレミオ (Grêmio)
正式名称:Grêmio Foot-Ball Porto Alegrense
略称:CRU
創立:1903年
本拠:リオグランジドスル州 ポルトアレグレ
《 主要タイトル & クラブ概略 》
タイトル | 優勝回数 | 優勝年 |
---|---|---|
ブラジル全国選手権 | 2 | 1996, 1981 |
コパ・ド・ブラジル | 5 | 2016, 2001, 1997, 1994, 1989 |
コパ・リベルタドーレス | 3 | 2017, 1995, 1983 |
インターコンチネンタルカップ | 1 | 1983 |
グレミオは、リオグランデドスル州ポルトアレグレでインテルナシオナウと実力・人気を二分する名門クラブ。この両クラブの対戦は「グレナウ(Gre-Nal)」と呼ばれる伝統的なクラシコで、1909年7月18日の初めての対戦以来、2023年10月8日の対戦が440回目のグレナウ。成績はグレミオの141勝138分161敗。
州選手権の優勝回数は、2023年大会終了時点で、インテルナシオナウの45回に次ぐ42回。 コパ・ド・ブラジルの優勝回数5回は、クルゼイロの6回に次ぐ記録。
グレミオサポータは『グレミスタ(Gremista)』と呼ばれる。
グレミオは長年育成にも力を入れており、グレミオ下部組織出身でグレミオからプロデビュー、後にブラジル代表に選出された選手は多い。 中でも特筆すべきは、FWホナウジーニョ・ガウーショ(Ronaldinho Gaúcho, 1980)。2002W杯優勝メンバーで、バルセロナ/ESPなど欧州でも活躍。2004年、2005年FIFA最優秀選手賞、2005年バロンドールなど、代表、クラブ、個人タイトルを数多く獲得。試合中に見せる個人技は敵、味方関係なく観客を魅了した、記録だけでなく記憶にも残る選手。
2023年にグレミオの指揮を執ったヘナト・ポルタルーピ(Renato Portaluppi)監督は、他クラブで16歳でのプロデビュー戦を迎え、その後グレミオU-20に加入、そして、グレミオで再デビューを飾っている。
2022W杯に出場した選手はいないが、同南米予選に出場したFWエヴェルトン・セボリーニャ(Everton Cebolinha, 1996)やMFアルトゥール(Arthur, 1996)、2026W杯南米予選に出場したFWぺぺー(Pepê, 1997)は、グレミオ下部組織出身で同クラブからプロデビューを果たしている。
《 直近3年成績(2021年-2023年) 》
大会 | 2023年成績 | 2022年成績 | 2021年成績 |
---|---|---|---|
ブラジル全国選手権 | 2位 | ― | 17位 |
ブラジル全国選手権2部 | ― | 2位 | ― |
コパ・ド・ブラジル | 準決勝敗退 | 1回戦敗退 | 準々決勝敗退 |
コパ・リベルタドーレス | ― | ― | 予備予選敗退 |
コパ・スウアメリカーナ | ― | ― | ベスト16敗退 |
リオグランジドスル州選手権 | 優勝 | 優勝 | 優勝 |
ヘコパ・ガウーシャ | 優勝 | 優勝 | 優勝 |
各大会の概要は、当ブログ記事「主要大会と年間日程」を参照ください。
《 全国選手権 順位推移(2006年-2023年) 》
現行レギュレーション(20チームによるホーム&アウェイ方式2回戦総当たり)で開催された2006年以降の全国選手権順位推移。
《 2023年 》
<戦績>
大会 | 試合 | 勝利 | 引分 | 敗北 | 得点 | 失点 | 得失差 | 順位等 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
全国選手権 | 38 | 21 | 5 | 12 | 63 | 56 | 7 | 2位 |
コパ・ド・ブラジル | 10 | 4 | 4 | 2 | 12 | 7 | 5 | 準決勝敗退 |
リオグランデドスル州選手権 | 15 | 11 | 3 | 1 | 27 | 9 | 18 | 優勝 |
ヘコパ・ガウーシャ | 1 | 1 | 0 | 0 | 4 | 1 | 3 | 優勝 |
計 | 64 | 37 | 12 | 15 | 106 | 73 | 33 |
<全国選手権 年間順位推移>
<振り返り>
【シーズン前・補強】
2022年終盤戦の指揮を執ったヘナト・ポルタルーピ(Renato Portaluppi)監督が2023年も続投。
CBブルーノ・アウヴェス(Bruno Alves, 1991)、CBカネマン(Kannemann, 1991)、VOLビジャサンチ(Villasanti, 1997)、FWビテロ(Bitello, 2000)、FWフェヘイラ(Ferreira, 1997)らが残留。
補強の目玉としてFWルイス・スアレス(Luis Suárez, 1987)をナシオナル/URUから獲得。ウルグアイ国籍のMFカルバージョ(Carballo, 1996)、アルゼンチン国籍MFクリスタウド(Cristaldo, 1996)、左SBヘイナウド(Reinaldo, 1989)、右SBファビオ(Fábio, 1990)、右SBジョアン・ペドロ(João Pedro, 1996)などを即戦力として獲得。
【ヘコパ・ガウーシャ】
2023年1月17日、リオグランデドスル州での開幕試合としてヘコパ・ガウーシャが開催。 グレミオは2022年州選手権優勝チームとして出場、対戦相手は2022年コパ・ガウーシャ優勝チームのサンルイス。
試合は早くも前半5分にグレミオがFWフェヘイラのアシストによるFWルイス・スアレスのクラブ初ゴールで先制。前半14分に追いつかれるものの、前半16分にFWビテロのゴールで勝ち越し。前半31分、38分にFWルイス・スアレスが連続ゴール。 2022年の主力と新加入FWルイス・スアレスが融合、FWルイス・スアレスはクラブデビュー戦をハットトリックで飾り、グレミオは幸先よく2023年初タイトルを獲得しヘコパ・ガウーシャを終えた。
【リオグランデドスル州選手権】
2023年1月21日リオグランデドスル州選手権開幕節カシアス戦、新加入選手と既存選手が半数ずつを占めた先発陣で試合に臨む。前半8分に先制点を奪われるものの、前半26分にFWビテロのゴールで追き、後半30分にFWルイス・スアレスのゴールで勝ち越し。2-1で州選手権開幕戦を白星で飾る。
3月5日州選手権第10節、今季初のインテルナシオナウとのクラシコ「グレナウ」に8勝1分無敗で臨むと、後半45+5分のMFカルバージョの決勝ゴールで2-1の勝利を収める。
予選ラウンドは9勝2分無敗の一位通過。決勝ラウンドに駒を進める。
決勝ラウンド一回戦(準決勝)の対戦相手はイピランガ-RS。 3月19日1stレグは、前半12分にFWルイス・スアレスのゴールで先制するものの、前半42分のPKをFWルイス・スアレスが失敗。後半24分にPKで同点に追いつかれると、後半45+6分に再びPKから失点し、今季初黒星を喫する。 3月25日2ndレグは、後半8分に失点するも、後半15分のMFタシアーノ(Thaciano, 1995)、後半32分のCBブルーノ・アウヴェスのゴールで2試合合計2-2の同点。決勝進出はPK戦に委ねられるが、PK戦でグレミオGKアドリエウ(Adriel, 2001)が2本のシュートをストップ。グレミオは決勝に進出する。
決勝戦の対戦相手は準決勝で2試合ともに1-1の引き分け、PK戦の末、インテルナシオナウを下して勝ち上がってきたカシアス。 4月1日1stレグは、前半8分に失点。前半45+3分に同点に追いつく。後半8分にカシアスから退場者が出るものの、数的有利を活かせず1-1の同点で終える。 4月8日2ndレグ、カシアスの堅守に苦しみながらも、後半20分のFWルイス・スアレスのPKが決勝点となり1-0の勝利。
リオグランデドスル州選手権は2018年からの連覇を「6」に伸ばし幕を閉じた。
【コパ・ド・ブラジル】
2023年3月1日コパ・ド・ブラジル一回戦の対戦相手は全国選手権4部カンピネンセ。 グレミオは公式戦9勝1分の成績でこの試合を迎えると、盤石な試合展開で2-0の勝利を収める。
3月15日二回戦全国選手権4部フェホヴィアリオとの試合も3-0の勝利。2引き分けを挟む公式戦12連勝を飾る。
コパ・ド・ブラジル三回戦は、二回戦を中盤の早い潰しでヴァスコ・ダ・ガマと0-0の引き分け、PK戦の末勝ち上がってきたABCとの対戦。 4月13日アウェイでの1stレグは、ABCの速い出足に苦しんだものの、後半31分VOLビジャサンチ、後半36分FWビテロのゴールで2-0の勝利。 4月27日2ndレグは、前半20分に先制を許したものの、後半45+3分、FWガウジーノのゴールで同点とし、2試合合計3-1でベスト16進出を決める。
ベスト16の対戦相手は、昇格組対決となるクルゼイロ。 5月17日ホームでの1stレグは、立ち上がりから立て続けにゴールに迫られ前半8分に早くも失点。その後は相手ゴールに迫るものの、カウンターから大きなピンチも招く不安定な戦いぶり。しかし、後半34分、FWルイス・スアレスがペナルティアーク手前から右足のアウトサイド、ややトゥーキック気味のシュートがゴール右上に決まるゴラッソ。1-1で1stレグを終える。
5月31日2ndレグは、立ち上がりからゴールに迫られるものの、CBブルーノ・アウヴェスのゴールライン上のクリアなど、守備陣がゴールを守り抜く。すると、前半27分、相手陣ペナルティエリア手前でのFWルイス・スアレスのインターセプトから最後は後方から走り込んだVOLビジャサンチのゴールで貴重な先制点を奪う。その後はボールを支配され防戦一方となるが、GKガブリエウ・グランド(Gabriel Grando, 2000)を中心とした守備陣が最後までゴールを守り抜き1-0の勝利。準々決勝へ駒を進めた。
準々決勝はベスト16に続き昇格組対決となるバイーアとの対戦。 7月4日アウェイでの1stレグは、目まぐるしく攻守が入れ替わる激しい展開。後半2分にカウンターから失点。その後はライン間が間延びし、そのスペースを上手く使われ何度もピンチが訪れるが、GKガブリエウ・グランドの攻守がチームを救う。すると、試合終了間際の後半45+5分、この年にデビューを果たしこの試合ではその攻撃力からウィングに投入されたSBクイアバーノ(Cuiabano, 2003)のゴールで同点。アウェイでの試合を引き分けに持ち込む。
7月12日ホームでの2ndレグは、立ち上がりから優位に試合を進め前半40分にPKを獲得。しかし、このPKに失敗すると前半45+5分に先制点を許す。後半はオープンな展開となるが両チームGKが奮闘。後半27分、左サイドをゴールライン際に仕掛けたFWフェヘイラのクロスをVOLビジャサンチが足に合わせ同点。PK戦に持ち込んだ試合は、先行のグレミオ3人目が枠に阻まれ失敗。しかし、バイーア3人目のPKをGKガブリエウ・グランドがストップ。バイーア4人目が枠を外すとグレミオ5人目も枠を外す。グレミオは6人目が成功すると、GKガブリエウ・グランドがバイーア6人目のPKをストップし、グレミオが準決勝進出を果たす。
準決勝の対戦相手は、連覇を狙うフラメンゴ。 7月26日ホーム1stレグは、前半34分に失点。後半14分に退場者を出し攻め手をなくすと、後半24分に追加点を許し0-2の敗戦。 8月16日アウェイ2ndレグは、フラメンゴに試合をコントロールされ、いい形で相手ゴールに迫ることができない。後半18分に一気の3選手交代で点を奪いに行くが、後半29分にPKを献上し失点。2試合合計で0-3とリードを広げられると反撃も空しくこのままタイムアップ。
コパ・ド・ブラジルは準決勝での敗退で幕を閉じた。
【全国選手権】
2023年4月16日全国選手権開幕節はホームにサントスを迎える。立ち上がり15分は攻勢に試合を進めるが、次第に試合は膠着状態に陥る。しかし、前半44分、SBジョアン・ペドロのミドルシュートで先制し前半を折り返す。後半も立ち上がりから相手ゴールに迫り、後半9分にPKを獲得。しかし、これはFWルイス・スアレスが枠を越す失敗。その後はサントスにボールを支配され、度々ゴールに迫られるが、何とか守備陣が守り抜き、開幕節を白星で飾る。
ヘナト・ポルタルーピ監督は、得意の4-3-3の布陣を採用したかったようだが、移籍期間内に左WGにスピードの豊かな選手を獲得できず、全国選手権6節まではFWルイス・スアレスをワントップに置いた4-2-3-1で試合に臨む。しかし、第5節、前年王者のパウメイラスに完全に力負けといえる1-4の敗戦など第6節時点で2勝2分2敗で終えると、第7節インテルナシオナウでは3バックを採用する。
3-6-1に近い3-4-3の布陣を採用し中盤で厚みを作り優位に立つと、FWルイス・スアレスとMFクリスタウドの縦の関係、FWルイス・スアレスと右SHビテロ、左SHフェヘイラの横の関係を軸にペナルティエリア手前のスペースで左右にワンタッチでボールを散らし、タイミングよく最終ライン裏に飛び出す二列目の選手へのパスで相手守備陣を崩していき第7~11節に4勝1敗の成績を残す。
第12節コリチバ戦では4-2-3-1に戻し5-1の快勝を収めると、その後は3バックと4バックを併用。チーム成績は安定し、全国選手権前半戦の19試合を10勝3分6敗、3位の成績で折り返す。
ヘナト・ポルタルーピ監督は、前回2016年~2020年に監督を務めた際は、比較的固定されたメンバーで全国選手権を戦っていた印象があるのだが、2023年は布陣のバリエーションに合わせるかのように多くの選手をその適性にあわせて起用。前回はあまり積極的ではなかった若手選手の起用も積極的に行う。
全国選手権が後半に入ると4バックでの試合が多くなるが、試合ごとに選手の顔ぶれは変わり、戦術も自陣に引いた守備的な試合や、最終ラインを高く保った攻撃的な試合など、掴みどころのないチームに変貌。
8月27日第21節クルゼイロ戦、9月3日第22節クイアバ戦をボールを支配されながらも効果的なカウンターでゴールを奪い、それぞれ3-0、2-0で勝利するかと思えば、9月18日順延された第15節コリンチャンス戦では前半の2点のリードを前半アディショナルタイムの7分間に3点を奪われ逆転を許し最終的に4-4で終える大味な試合も展開する。
第26~28節は3連敗を喫するがそこから4連勝で巻き返し、首位ボタフォゴまで勝点差「3」に迫り直接対決を迎える。
11月9日第33節アウェイでの首位ボタフォゴ戦。この重要な試合の3ボランチの一角にVOLホナウジ(Ronald, 2003)、3トップの一角にFWベソッツィ(Besozzi, 2003)が先発に抜擢される。試合は前半6分に先制点を奪われるものの、前半9分にセンターサークル内からVOLカバージョが約30mのグラウンダーのスルーパス、FWガウジーノが抜け出し同点。しかし、前半29分にゴールを許し前半を1-2で折り返す。
後半開始時にMFクリスタウドとFWフェヘイラを投入。後半1分にゴールを奪われ1-3とリードを広げられるものの、後半5分、FWフェヘイラの左サイドからのシュートがディフェンダーにブロックされファーサイドに流れたボールをFWルイス・スアレスが拾いゴール。その3分後の後半8分、左サイドをFWフェヘイラがシャペウでディフェンダーをかわしゴール前ファーサイドにボールを送るとFWルイス・スアレスがワンタッチで間合いを詰めるGKの脇を抜くゴール。一気に同点に追いつく。後半24分、FWルイス・スアレスがペナルティエリア手前からMFクリスタウドとのタベーラでペナルティエリアに侵入しハットトリックとなる逆転ゴール。4-3の勝利。勝ち点で首位ボタフォゴに並ぶ。
ところが、11月12日第34節ホームでのコリンチャンス戦。前半8分に相手から退場者が出たものの、前半32分にカウンターから失点を喫すると、守備に徹するコリンチャンス守備陣を崩せず0-1の敗戦。
さらに、11月26日第35節上位対決となるアトレチコ・ミネイロ戦に0-3の完敗。 3節を残しボタフォゴに代わり首位に立ったパウメイラスとの勝点差が4ポイントに広がる5位に転落。
最終3節を3連勝で締めくくったものの、パウメイラスに追いつくことができず、全国選手権は昇格一年目ながら2位という成績で閉幕を迎えた。
選手権前半 : 10勝 3分 6敗、得点29失点25 選手権後半 : 11勝 2分 6敗、得点34失点31 選手権合計 : 21勝 5分12敗、得点63失点56
選手権ホーム : 14勝 2分 3敗、得点34失点16 選手権アウェイ : 7勝 3分 9敗、得点29失点40
得点数63 : リーグ2位 失点数56 : リーグ4位(の多さ)
【主力選手・7月補強】
7月の移籍期間には、それまで主力としてプレーした左右のSH、左SHヴィナ(Vina, 1991)が中東へ、右SHビテロがディナモ・モスクワへ移籍金1000万ユーロ(約15億7000万円)で移籍。他にも控えのボランチ陣が移籍。
一方で、CBホドリゴ・エリー(Rodrigo Ely, 1993)、FWベソッツィ、FWガウヴォン(JPGalvão, 1992)などを獲得。
全国選手権で29試合以上に出場した選手は、FWルイス・スアレス、GKガブリエウ・グランド、左SBヘイナウド、VOLビジャサンチ、CBブルーノ・アウヴェス、右SBジョアン・ペドロ、MFクリスタウド。上述の通り、2023年は多くの選手が起用され、全国選手権の全出場時間の70%に当たる約2400分以上に出場した選手は、上記FWルイス・スアレス以降始めの5選手のみ。一方で全国選手権に出場した選手は43選手を数えた。
州選手権に始まり一年間を通じて多くの若手選手が起用され、2001年以降の生まれでは、CBグスタヴォ・マルチンス(Gustavo Martins, 2002)が25試合1062分1得点、左SBクイアバーノ(Cuiabano, 2003)が14試合610分2得点、VOLホナウジ(Ronald, 2003)が10試合416分1得点、FWジーニョ(Zinho, 2003)が17試合589分1アシスト(8月末にポルトガルへ期限付き移籍)、FWベソッツィ(Besozzi, 2003)が13試合1得点1アシスト、FWアンドレ・エンヒキ(André Henrique, 2001)が21試合349分3得点、FWナタン・フェルナンデス(Nathan Fernandes, 2005)が11試合372分1得点1アシストを記録した。
【世代別代表】
<U-23代表>
〇GKガブリエウ・グランド(Gabriel Grando, 2000) … 9月 国際親善試合 〇MFビテロ(Bitello, 2000) … 9月 国際親善試合 〇CBグスタヴォ・マルチンス(Gustavo Martins, 2002) … 10月開幕 パンアメリカン競技大会 〇VOLホナウジ(Ronald, 2003) … 10月開幕 パンアメリカン競技大会、 2024年1月開幕 パリ五輪南米予選
<U-20代表>
〇VOLホナウジ(Ronald, 2003) … 1月開幕 U-20南米ユース選手権、 4月 国際親善試合、 5月開幕 U-20W杯
<U-17代表>
〇CBダ・マタ(Da Mata, 2006) … 3月開幕 南米U-17選手権、 11月開幕 U-17W杯 〇VOLルーカス・カミーロ(Lucas Camilo, 2006) … 3月開幕 南米U-17選手権、 11月開幕 U-17W杯
<チーム内個人成績・記録>
* 参照元:サッカーサイト「Ogol」
記録 | 選手 | 公 式 戦 計 | 全 国 選 手 権 | ブ ラ ジ ル 杯 | 州 選 手 権 | ヘ コ パ ・ ガ ウ ー シ ャ |
---|---|---|---|---|---|---|
最多試合出場タイ | ルイス・スアレス Luis Suárez FW, 1987 | 54 | 33 | 8 | 12 | 1 |
最多試合出場タイ | クリスタウド Cristaldo MF, 1996 | 54 | 34 | 9 | 11 | 0 |
(3位) | ブルーノ・アウヴェス Bruno Alves CB, 1991 | 51 | 29 | 10 | 11 | 1 |
最多出場時間 | ルイス・スアレス Luis Suárez FW, 1987 | 4701 | 2892 | 693 | 1058 | 58 |
(2位) | ブルーノ・アウヴェス Bruno Alves CB, 1991 | 4430 | 2450 | 900 | 990 | 90 |
(3位) | ヘイナウド Reinaldo SB, 1989 | 4305 | 2684 | 714 | 817 | 90 |
最多得点 | ルイス・スアレス Luis Suárez FW, 1987 | 29 | 17 | 2 | 7 | 3 |
(2位) | クリスタウド Cristaldo MF, 1996 | 11 | 8 | 1 | 2 | 0 |
(3位タイ) | ガウジーノ Galdino FW, 1997 | 9 | 6 | 1 | 2 | 0 |
(3位タイ) | ビテロ Bitello FW, 2000 | 9 | 4 | 1 | 3 | 1 |
最多アシスト | ルイス・スアレス Luis Suárez FW, 1987 | 17 | 11 | 3 | 3 | 0 |
(2位) | クリスタウド Cristaldo MF, 1996 | 12 | 5 | 2 | 5 | 0 |
(3位タイ) | ヘイナウド Reinaldo SB, 1989 | 7 | 6 | 0 | 1 | 0 |
(3位タイ) | ビジャサンチ Villasanti VOL, 1997 | 7 | 6 | 1 | 0 | 0 |
最多デュエル勝利 | ビジャサンチ Villasanti VOL, 1997 | – | 137 | – | – | – |
(2位) | カネマン Kannemann CB, 1991 | – | 132 | – | – | – |
(3位) | ルイス・スアレス Luis Suárez FW, 1987 | – | 121 | – | – | – |
最多キーパス | クリスタウド Cristaldo MF, 1996 | – | 46 | – | – | – |
(2位) | ルイス・スアレス Luis Suárez FW, 1987 | – | 45 | – | – | – |
(3位) | ヘイナウド Reinaldo SB, 1989 | – | 42 | – | – | – |
最多CBI | カネマン Kannemann CB, 1991 | – | 140 | – | – | – |
(2位) | ブルーノ・アウヴェス Bruno Alves CB, 1991 | – | 113 | – | – | – |
(3位) | ヘイナウド Reinaldo SB, 1989 | – | 76 | – | – | – |
※ デュエル勝利 : 一対一でのイーブンボールの奪い合いでボールを獲得すること キーパス : パスの受け手がシュートを打てた時にカウントされる指標 CBI : クリア、ブロック、インターセプト
《 2024年にむけて 》
<監督>
2023年12月30日、ヘナト・ポルタルーピ監督の続投がクラブから発表された。
<退団>
FWルイス・スアレスがインテル・マイアミ/USA、FWフェヘイラがサンパウロ、CBブルーノ・アウヴェスがクイアバへ、それぞれ完全移籍。
CBグスタヴォ・マルチンスにSCブラガ/PORから350万ユーロ(約5億5000万円)、SBクイアバーノには移籍金額は不明ながらトリノ/ITA、ニース/FRAから、それぞれにオファーが届いている。クラブは交渉を進める意図はないが今後の交渉次第では移籍の可能性もある。
<加入・契約更新>
ベネズエラ代表FWソテウド(Soteldo, 1997)をサントスから一年間の期限付き移籍で獲得。 また、サントスからは柏レイソルでのプレー歴のあるVOLドッジ(Dodi, 1996)を3年契約の完全移籍で獲得。
VOLドゥ・ケイロス(Du Queiroz, 2000)の期限付き移籍加入を所属元のゼニト/RUSと交渉中。 カメルーン代表FWアブバカル(Aboubakar, 1992)獲得に向けオファーを所属先のベシクタシュへ提示。複数クラブと競合中。
守備の要となったGKガブリエウ・グランド、CBカネマンが複数年契約で契約延長。ベテランCBジェロメウ(Geromel, 1985)は6か月間の延長。CBブルーノ・ウヴィーニ(Bruno Uvini, 1991)、SBジョアン・ペドロも複数年契約での契約更新 期限付き移籍でプレーしていたFWガウジーノ、FWアンドレ・エンヒキの両選手は、買取オプションが行使された。
<所感>
退団3選手の移籍は正直痛い。FWルイス・スアレスの穴をカメルーン代表FWアブバカルで埋めたいところ。FWフェヘイラの穴はFWナタン・フェルナンデスなど若手選手で埋めることになるのだろう。 CBはすでに2023年に複数の選手が試合で経験を積んでおり、ブルーノ・アウヴェスの穴は埋められるという計算がついていると思われる。