<ブラジル代表招集> 2024年3月 国際親善試合

投稿者: | 2024年3月18日

(ブラジル時間2024年3月1日 13:00 CBF発表)
ブラジル代表の2024年初試合となる3月国際Aマッチデーに開催される2試合の招集メンバー26選手が発表された。
第1戦のイングランド戦は、ドリヴァウ・ジュニオール監督にとっての代表初采配試合となる。

(ブラジル時間2024年3月11日 18:47 CBF発表)
 2024年3月国際親善試合イングランド戦、スペイン戦に向けたブラジル代表の離脱、追加招集選手が発表された。
<離脱>
✕ GKエデルソン・モラエス
✕ CBマルキーニョス
✕ FWガブリエウ・マルチネリ
理由: いずれもケガによるもの
<追加>
〇 GKレオ・ジャルジン
〇 CBファブリシオ・ブルーノ
〇 FWガレーノ
[追加メンバー経歴紹介]
GKレオ・ジャルジン、CBファブリシオ・ブルーノについては下記「国内組紹介」欄を参照。
FWガレーノは、ブラジルの中ではあまりサッカーが盛んでないゴイアス州出身で、その中でも全国選手権4部にも満たないトリンダーデというクラブにて2016年2月ゴイアス州選手権で17歳のプロデビューを飾る。2016年4月にゴイアス州2部リーグのグレミオ・アナポリスへの移籍を経て、2016年6月28日、ポルト/PORへ期限付き移籍、そして一年後に完全移籍を果たす。しかし、ポルトでは出場機会に恵まれず、他クラブへの期限付き移籍を繰り返す。
2019/20シーズンを前にFCブラガへ移籍すると才能が開花。約二年半で115試合出場24得点23アシストを記録し、2022年1月22日の試合を最後にポルトに復帰。ポルトでは翌2022/23シーズンにレギュラーの座を掴むと52試合15得点6アシストを記録。2022/24シーズンは2024年3月11日現在で36試合13得点11アシスト。直近の公式戦では3試合連続ゴールを含む4得点1アシスト。
2024年2月21日チャンピオンズリーグベスト16アーセナル戦1stレグでは、0-0で迎えた後半45+4分、ペナルティエリア左隅5m手前の位置からファーサイドのゴールネットを揺らすゴラッソを決めチームの勝利に貢献。
ブラジルでの無名の存在からポルトガルでチャンスを掴みチャンピオンズリーグの舞台で活躍。プレースタイルもスピードを生かしたチャンスメーカーから、自らゴールを狙うストライカーへとプレーの幅を拡げ進化を続けている。

(ブラジル時間2024年3月16日 20:21 CBF発表)
 2024年3月国際親善試合イングランド戦、スペイン戦に向けたブラジル代表の離脱、追加招集選手が発表された。
<離脱>
✕ VOLカゼミロ
理由: ケガによるもの
<追加>
〇 MFぺぺー
[追加メンバー経歴紹介]
MFぺぺーは、複数クラブの下部組織を経て、グレミオ下部組織に入団し、2017年5月28日全国選手権第3節にて後半32分にウィングとしてピッチに送り出されプロデビュー。2019年にはスーパーサブとして重用され、チーム年間73試合のうち51試合(うち先発23試合)13得点6アシストを記録。2020年は東京五輪南米予選に出場し6試合3得点。グレミオでは先発起用が増え57試合(うち先発47試合)18得点9アシスト。2021年7月にポルトへの移籍が決まる。
ポルト加入後は途中出場が続くが2022年2月には先発に定着。2022/23シーズンは年間を通して活躍。2023/24シーズンは、左サイドバックに起用されることもあり、直近では中盤として活躍している。

(ブラジル時間2024年3月18日 11:53 CBF発表)
 2024年3月国際親善試合イングランド戦、スペイン戦に向けたブラジル代表の離脱、追加招集選手が発表された。
<離脱>
✕ CBガブリエウ・マガリャンエス
理由: ケガ(アキレス腱の炎症)によるもの
<追加>
〇 CBブレーメル

国際親善試合 概要

2024年3月23日 ブラジル標準時間16:00予定
対戦相手 : イングランド
開催地 : ウェンブリー・スタジアム イギリス ロンドン 
2024年3月26日 ブラジル標準時間17:00予定
対戦相手 : スペイン
開催地 : エスタディオ・サンティアゴ・ベルナベウ スペイン マドリード

代表招集メンバー

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辞退
追加
ポジション名前所属生年月日
離脱GK /
Goleiro
エデルソン・モラエス
Ederson  Moraes
Ederson Santana de Moraes
マンチェスターシティ/ENG
Manchester City
1993/8/17
追加GK /
Goleiro
レオ・ジャルジン
Léo Jardim
Leonardo César Jardim
ヴァスコ・ダ・ガマ
Vasco da Gama
1995/3/20
GK /
Goleiro
ベント
Bento
Bento Matheus Krepski
アトレチコ・パラナエンセ
Athlético Paranaense
1999/6/10
GK /
Goleiro
ハファエウ
Rafael
Rafael Pires Monteiro
サンパウロ
São Paulo
1989/6/23
右SB /
Lateral Direito
ダニーロ
Danilo
Danilo Luiz da Silva
ユヴェントス/ITA
Juventus
1991/7/15
右SB /
Lateral Direito
ヤン・コウト
Yan Couto
Yan Bueno Couto
ジローナ/ESP
Girona
2002/6/3
左SB /
Lateral Esquerdo
アイルトン・ルーカス
Ayrton Lucas
Ayrton Lucas Dantas de Medeiros
フラメンゴ
Flamengo
1997/6/19
左SB /
Lateral Esquerdo
ウェンデウ
Wendell
Wendell Nascimento Borges
FCポルト/POR
FC Porto
1993/7/20
CB /
Zagueiro
ルーカス・ベラウド
Lucas Beraldo
Lucas Lopes Beraldo
パリSG/FRA
Paris SG
2003/11/24
離脱CB /
Zagueiro
ガブリエウ・マガリャンエス
Gabriel Magalhães
Gabriel dos Santos Magalhães
アーセナル/ENG
Arsenal
1997/12/19
追加CB /
Zagueiro
ブレーメル
Bremer
Gleison Bremer Silva Nascimento
ユヴェントス/ITA
Juventus
1997/3/18
離脱CB /
Zagueiro
マルキーニョス
Marquinhos
Marcos Aoás Corrêa
パリSG/FRA
Paris SG
1994/5/14
追加CB /
Zagueiro
ファブリシオ・ブルーノ
Fabrício Bruno
Fabrício Bruno Soares de Faria
フラメンゴ
Flamengo
1996/2/12
CB /
Zagueiro
ムリーロ
Murilo
Murilo Cerqueira Paim
パウメイラス
Palmeiras
1997/3/27
MF /
Meio campista
アンドレ
André
André Trindade da Costa Neto
フルミネンセ
Fluminense
2001/7/16
MF /
Meio campista
アンドレアス・ペレイラ
Andreas Pereira
Andreas Hugo Hoelgebaum Pereira
フルハム/ENG
Fulham
1999/6/11
MF /
Meio campista
ブルーノ・ギマランエス
Bruno Guimarães
Bruno Guimarães Rodriguez Moura
ニューキャッスル/ENG
Newcastle
1997/11/16
離脱MF /
Meio campista
カゼミロ
Casemiro
Carlos Henrique José Francisco Venancio Casimiro
マンチェスターユナイテッド/ENG
Manchester United
1992/2/23
追加MF /
Meio campista
ぺぺー
Pepê
Eduardo Gabriel Aquino Cossa
ポルト/POR
Porto
1997/7/24
MF /
Meio campista
ドウグラス・ルイス
Douglas Luiz
Douglas Luiz Soares de Paulo
アストン・ヴィラ/ENG
Aston Villa
1998/5/9
MF /
Meio campista
ジョアン・ゴメス
João Gomes
João Victor Gomes da Silva
ウルヴァーハンプトン/ENG
Wolverhampton
2001/2/12
MF /
Meio campista
ルーカス・パケター
Lucas Paquetá
Lucas Tolentino Coelho de Lima
ウェストハム/ENG
West Ham
1997/8/27
MF /
Meio campista
パブロ・マイア
Pablo Maia
Pablo Gonçalves Maia Fortunato
サンパウロ
São Paulo
2002/1/10
FW /
Atacante
エンドリッキ
Endrick

Endrick Felipe Moreira de Sousa
パウメイラス
Palmeiras
2006/7/21
離脱FW /
Atacante
ガブリエウ・マルチネリ
Gabriel Martinelli

Gabriel Teodoro Martinelli Silva
アーセナル/ENG
Arsenal
2001/6/18
追加FW /
Atacante
ガレーノ
Galeno
Wenderson Rodrigues do Nascimento Galeno
ポルト/POR
Porto
1997/10/22
FW /
Atacante
ハフィーニャ
Raphinha
Raphael Dias Belloli
バルセロナ/ESP
Barcelona
1996/12/14
FW /
Atacante
ヒシャルリソン
Richarlison
Richarlison de Andrade
トッテナム/ENG
Tottenham
1997/5/10
FW /
Atacante
ホドリゴ
Rodrygo

Rodrygo Silva de Goes
レアル・マドリード/ESP
Real Madrid
2001/1/9
FW /
Atacante
サヴィーニョ
Savinho
Sávio Moreira de Oliveira
ジローナ/ESP
Girona
2004/4/10
FW /
Atacante
ヴィニシウス・ジュニオール
Vinícius Júnior
Vinícius José Paixão de Oliveira Júnior
レアル・マドリード/ESP
Real Madrid
2000/7/12
監督: ドリヴァウ・ジュニオール(Dorival Júnior)

監督紹介

   下の記事を参照ください。 
   <ブラジル代表新監督> ドリヴァウ・ジュニオール(Dorival Júnior, 1962)

国内組紹介

   GKベント。2021年終盤にアトレチコ・パラナエンセで21歳ながらレギュラーの座を獲得。特長は優れた反射神経をいかしたシュートストップ、広い視野でのフィード。何よりもミスらしいミスがほとんど見られない安定感が最大の特長。
   GKハファエウ。2009年U-20W杯では全7試合でゴールマウスを守り準優勝に貢献。しかし、プロとしては長い下積みを送る。2023年、33歳でサンパウロFCに入団すると、キャリアで初めてレギュラーの座を掴み、クラブ史上初のコパ・ド・ブラジル制覇に貢献。同年は年間66試合で被ゴールは54。
   左SBアイルトン・ルーカス。サイドライン際やその一列内でのオーバーラップ、種類の豊富なクロスや思い切ったミドルシュートが魅力の攻撃的サイドバック。2022年4月にフラメンゴに加入すると間もなくポジションに定着。ドリヴァウ・ジュニオール監督からの信頼は厚く、リベルタドーレス、コパ・ド・ブラジルのカップ戦二冠に貢献。2023年は戦術的に守備的なタスクが課され、攻撃的なプレーは影を潜めたものの、2024年は再び輝きを取り戻し、2023年6月以来の代表復帰を果たす。
   CBムリーロは、ノッティンガム・フォレスト/ENG所属のムリーロ(Murillo)ではなく、パウメイラス所属のムリーロ(Murilo)。チームの2022、2023全国選手権連覇に貢献したクラブでは替えの効かないセンターバック。2022年全国選手権ベストイレブン。
   スリーバックもフォーバックもそつなくこなし、カバーエリアは広く、ボール奪取力が高い。ビルドアップでは縦の鋭い楔のパスや、対角線上のロングフィードを得意とする。セットプレーでの得点力も高い
   VOLアンドレは、2023年3月25日モロッコ戦で代表初招集を受ける(出場機会なし)と、以降は連続して招集され、6月20日セネガル戦で代表デビュー。2026W杯南米予選では3試合(うち先発2試合)に出場している。守備的な能力が高く、ボール奪取率やインターセプト、デュエル勝利数では高い数値を弾き出す。一方で、攻撃面では、CBの間に下りてビルドアップを担い、成功率の高いドリブルや長短のパスで後方から攻撃を組み立てる。
   VOLパブロ・マイア。サンパウロFC育成出身。2022年1月にU-20からトップチームに昇格し、1月30日州選手権で20歳のプロデビューを果たすと、一気にボランチとしてレギュラーの座を獲得。一時的に控えにまわる時期もあったが、この年はデビュー年ながら61試合(うち先発43試合)に出場、3得点1アシストを記録。2023年はドリヴァウ・ジュニオール監督への監督交代後もプリメイロボランチとして替えの効かない選手として、58試合(うち先発51試合)に出場。シーズン終盤はよりゴールに近い位置でのプレーを課され、期待に応えるかのように、前年を上回る5得点2アシストを記録。5得点のうち4得点はペナルティエリア外からミドルシュートを叩き込んだもの。驚異的な成長スピードで(恐らく)世代別を含め初めてのの代表招集となった。
   FWエンドリッキは、2022年10月に16歳でパウメイラスからプロデビュー。2022年末には2024/25シーズン前のレアルマドリード/ESPへの移籍が内定。2023年はレギュラーとしてシーズンを迎えるが結果が伴わず控えにまわる。しかし、シーズン終盤にはレギュラーの座を取り戻し、第31節首位ボタフォゴ戦では0-3の劣勢から、後半だけで自身の2ゴールを含め3得点に絡む活躍でチームは4-3の逆転勝利。全国選手権は最後の8試合で6得点を奪いチームの逆転優勝に大きく貢献。フル代表では2023年11月16日の2026W杯南米予選第5節でデビュー。卓越したスピード、当たり負けしない体幹の強さ(と異常に発達した太もも)、得点の嗅覚の鋭さを示すポジショニングやシュート技術の高さは、まだ17歳とは思えない水準にある。
<追加招集>
   GKレオ・ジャルジン。グレミオ育成出身で2016年10月19日のコパ・ド・ブラジルにてプロデビュー。育成時代から俊敏性やシュートストップに定評があり、2018/19シーズンを前にヒオ・アヴィス/PORへ期限付き移籍。翌2019/20シーズンを前にリール/FRAに完全移籍を果たすが、リールではチャンピオンズリーグデビューを果たしたものの多くの出場機会に恵まれず、期限付き移籍先のボアヴィスタ/PORでプレー。欧州では約3年半の期間に3クラブでプレーし103試合に出場。2023年2月に完全移籍でヴァスコ・ダ・ガマに加入し、若いGK陣の中でレギュラーの座を掴んだ。今回の招集は、2013年8月U-20代表での2試合出場以来、フル代表は初の選出。
<追加招集>
   CBファブリシオ・ブルーノ。クルゼイロ育成出身で2016年4月10日の州選手権で20歳のプロデビュー。2017年期限付き移籍先のシャペコエンセでレギュラーの座を掴むものの、クルゼイロに復帰後は多くの出場機会に恵まれず、2020年にRBブラガンチーノへ移籍。2021年、レギュラーとして57試合に出場し、チームのコパ・スウアメリカーナ準優勝に貢献。翌2022年にはフラメンゴが引き抜く形で獲得、同年はチームのリベルタドーレスとコパ・ド・ブラジルの二冠に大きく貢献。
   2023年にグレミオでプレーし、ウルグアイ代表としてW杯4大会に出場、バルセロナ/ESPでは2015/16シーズンに53試合59得点23アシストを記録したFWルイス・スアレス(Luis Suárez, 1987)は、9月の雑誌インタビューと、12月の全国選手権ベストイレブン表彰式の場の2度に渡り、ファブリシオ・ブルーノを『ブラジル国内で対戦した中で最も素晴らしいセンターバック』と称賛。相手FWに前を向いて自由にプレーさせない厳しいマンマークと、相手FWに入ろうかというボールを寸断するプレーを得意とする。世代別代表を含め今回が初の代表招集。

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