〖世代別代表選手 現在地〗2019U-20南米ユース選手権 <監督、GK>

投稿者: | 2024年4月2日
2024/04/02 新規投稿

過去の各育成カテゴリー「W杯」「南米選手権」等の国際大会におけるブラジル代表の成績、および、代表選手のその前後の経歴や、投稿日現在の状況を追いかけてみたいと思います。成績等のデータは、サッカーサイト「oGol」を中心に「Wikipedia」などを参照しています。

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各選手の”現在地”は、概要を含め、7回に分けて記事を投稿しています。
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【2019年U-20南米ユース選手権 代表監督&選手の道のり】

<監督>

カルロス・アマデウ(Carlos Amadeu)

– 大会前
   ブラジル連邦共和国バイーア州サウヴァドール出身。1965年9月6日生まれ。
   現役時代は左サイドバックとしてECバイーアでプレー(1984‐89年)。ケガのため現役を退き指導者の道に進む。
   1991年(年初25歳)にECバイーアのライバルクラブ、ヴィトーリアU-17のフィジカルコーチに就任。その後、U-17、U-20チームのフィジカルコーチを務めるが、1996年にフットサルコーチに転向。
   2000年にECバイーアU-17コーチに就任し、再びグランドでのサッカーの指導者に復帰すると、U-20コーチを経て、トップチームアシスタントコーチに就任。
   2009年にヴィトーリアU-20コーチに招聘を受け移籍。2014年にトップチームアシスタントコーチを務める。
   2015年5月、ブラジルサッカー連盟(CBF)の要請を受け、1998年生まれを主体としたブラジルU-17代表監督に就任。同年10月にチリにて開幕したU-17W杯にブラジルU-17代表チームを率いて参戦。結果はナイジェリアに0-3のスコアで敗れ準々決勝で敗退する。(ナイジェリアは同大会で優勝を飾る。
   その後、2017年南米U-17選手権、U-17W杯を照準とした2000年生まれを主体としたブラジル世代別代表監督に就任。前回と異なり、新チーム発足からチームを率いると、2017年1月開幕の南米U-17選手権にて優勝。同年10月開幕のU-17W杯では準決勝でイングランドに1-3で敗れたものの3位決定戦でマリを2-0で下し3位の成績を収める。
   この実績が認められ、2019年U-20南米ユース選手権、U-20W杯をターゲットとする1999年生まれを主体とした世代別代表監督に就任する。
– 大会後
   2019年U-20南米ユース選手権を5位の成績で終え、同年U-20W杯出場権を獲得できずに終えると、世代別代表監督を退任。しばらくの休養期間を挟み、2019年8月5日、ヴィトーリアに復帰。今回はトップチーム監督として就任すると、第14節終了時点で19位のチームを率い就任直後に2連勝。その後の5試合は勝ち切れない試合が続くが1勝4分の成績を残し、一時は14位まで順位を上げる。ところが、その後に2連敗を喫した時点で監督を解任される。
   2020年2月にECバイーアU-20監督に就任。
   2020年8月、アル・ヒラル/KSA U-20監督に就任。
   2020年11月15日、リヤドの自宅にて心臓発作により急逝。享年55歳。

<GK>

ガブリエウ・ブラゾン(Gabriel Brazão, 2000/10/5)

– 大会前
   2014年3月クルゼイロ下部組織に入団。
   2017年12月プロ契約。
   2018年は一年間を通じてトップチームでトレーニングを積むが、正GKファビオ(Fábio, 1980, 代表3試合、クラブ約1300試合に出場。2023年フルミネンセでリベルタドーレスを獲得)、2番手GKハファエウ(Rafael, 1989, 2024年3月に代表初招集)の壁は厚く、プロデビューの機会は訪れない。
– 大会
   1999年生まれが主体となる2019年U-20南米ユース選手権に2000年生まれながら選出されるが、大会は出場機会に恵まれず終える。
   大会期間中の2019年1月31日、イタリアセリエAパルマへの移籍が発表される。移籍金は600万ユーロ。
– 大会後
   2019年2月24日セリエA第25節にてベンチ入りを果たすが、パルマでも3番手GKの立場は変わらずプロデビューは訪れない。
   2018/19シーズン終了後の2019年6月28日、インテルナツィオナーレ/ITAへ5年契約で移籍。間もなく当時スペイン2部アルバセテへ期限付き移籍。
   アルバセテでは2019年12月18日コパ・デル・レイ一回戦にてスタメンに抜擢、19歳のプロデビューを飾る。その後も出場機会は訪れ、2019/20シーズンは計7試合に出場し、期限付き移籍契約が満了。
   2020/21シーズン以降も、クルゼイロへの復帰を含め、スペイン、イタリアのクラブへ期限付き移籍を繰り返すが、2023年末時点で4試合、通算11試合の出場にとどまる。
   2024年2月27日、サントスがブラゾンの獲得を発表。インテルナツィオナーレとは両者合意による契約解除が行われ、無償でのサントス加入となった。サントスでは、正GKジョアン・パウロ(João Paulo, 1995)に次ぐ、2番手GKを当面は争うことになる。
   2024年3月9日サンパウロ州選手権GR最終節にてベンチ入り。2024年3月27日現在、サントスでのクラブデビューの機会は訪れていない。

フェリピ・メジオラーロ(Phelipe Megiolaro, 1999/2/8)

– 大会前
   アマチュアサッカーでゴールキーパーを務めた父の影響を受け、幼少期にセンターバックからゴールキーパーに転向。複数のクラブを経て、2013年1月にグレミオ下部組織に入団。
   グレミオでは、フィードの正確性やビルドアップに加わるなど足元の技術が評価され、2016年にカルロス・アマデウ監督率いるU-18代表に世代別代表への初招集を受ける。代表では監督の信頼も厚く正GKとしての地位を確立。2017年トゥーロン国際大会にU-20代表として出場。同大会ではキャプテンを務める。
   2018年9月21日、チチ監督により国際親善試合サウジアラビア戦、アルゼンチン戦に向けたフル代表に招集を受ける。
– 大会
   2019年U-20南米ユース選手権は、全9試合出場時間810分のフル出場。
– 大会後
   南米ユース選手権からクラブに戻ると、トップチームのトレーニングに合流。しかし、ベテランGK2選手に次ぐ3番手の立ち位置ゆえにトップチームでは出場機会は訪れず、U-23チームで試合出場を重ねる。
   2019年10月19日全国選手権第27節フォルタレーザ戦にてスタメンに抜擢され20歳でプロデビュー。しかし、その後は出場機会に恵まれず、全国選手権最終節で先発出場するにとどまる。
   2020年8月アメリカMLSのFCダラスへの同年末までの期限付き移籍が発表。同年は1試合の出場に止まるが、期限付き移籍契約は一年延長される。
   2021年は第2節正GKが試合途中の負傷交代で試合に出場するとと、第3節は先発出場からアシストを記録し、続く2試合は正GKが復帰したものの連続先発出場を果たす。しかし、メジオラーロもケガを負い一か月戦列を離脱。復帰後はベンチを温める試合が続く。シーズン終盤に入り7試合に出場するが、シーズン終了を受け、グレミオの復帰が決まる。
   2022年はグレミオに復帰したものの、戦力とはみなされず、ベンチ入りの機会さえ訪れない。同年7月にクラブはエストリウ/PORへの期限付き移籍を模索するが交渉は決裂する。
   2023年2月ヴィッセル神戸/JPNへの完全移籍が発表。しかし、試合出場はカップ戦での2試合に止まる。
   2024年1月横浜FC/JPNへの完全移籍が発表。2024年3月27日現在、出場履歴はない。
– 主な(世代別)代表経歴
2017年トゥーロン国際大会(U-20): 3試合出場

ウーゴ・ソウザ(Hugo Souza, 1999/1/31)

   当ブログ関連記事 : 【白紙?】ヴィッセル神戸 ウーゴ・ソウザ(Hugo Souza, GK, 1999)獲得へ!
– 大会前
   リオデジャネイロ市の衛星都市の貧しい地域に生まれると、4歳でサッカーを始め、5歳の時にヴァスコ・ダ・ガマのフットサルのセレクションに合格し入団。ヴァスコでは毎月600レアル(入団当時の最低賃金の約二か月分に相当。2024年3月現在では2800レアル(84000円)に相当)の補助金が支給されていたが、8歳の時、補助金の支給が打ち切られクラブを退団する。
   その後は、フルミネンセ、再度ヴァスコ・ダ・ガマと、家庭の厳しい経済状況に振り回される形でクラブを転々とし、2009年3月にフラメンゴのフットサルチームに入団する。入団当初は自宅からトレーニング場まで片道2時間の道のりをバスで通い、フットサルの活躍が認められサッカーに転向。15歳の時にフラメンゴ育成カテゴリーの寮に入る。
   フラメンゴ育成カテゴリーでは各年代で正ゴールキーパーを務め、数多くのタイトルを獲得していく。
   世代別代表にも数多く招集され、2017年にはトゥーロン国際大会代表に選出。
   2008年8月17日、チチ(Tite)監督率いるフル代表によるアメリカ、エルサルバドルとの国際親善試合に向けた23選手の代表招集メンバーに選出(出場機会なし)。
   そして、2018年12月13日、2019U-20南米ユース選手権への招集が発表される。
– 大会
   2019U-20南米ユース選手権にて、ブラジルU-20代表は全9試合を戦ったが、残念ながらウーゴに出場機会は訪れなかった。
– 大会後
   大会終了後の2019年はフラメンゴU-20チームでプレー。正ゴールキーパーとしてU-20カテゴリーの四冠を獲得。
   2020年にトップチーム昇格。
   2020年9月27日全国選手権第12節パウメイラス戦。コロナ感染症の罹患者の発生や、直後のリベルタドーレスに向け控え選手中心のチームにて先発に起用され21歳でのプロデビューを飾ると、続く30日リベルタドーレスにも先発に起用。その後、スペイン国籍ドメネク・トレント(Domènec Torrent)監督のもと先発起用が続き、ウーゴの先発試合は10戦8勝2分の成績を残す。その後、チームは調子を落としウーゴも先発の座を明け渡す。
   監督がホジェリオ・セニ(Rogério Ceni)監督に交代すると、就任一か月半後の12月26日第27節フォルタレーザ戦、正GKジエゴ・アウヴェス(Diego Alves, 1985)の負傷もあり、先発出場の機会が与えられると最終節まで先発の座を守り切る。
   2020年度は27試合に出場。
   2021年は正GKジエゴ・アウヴェスの2番手として13試合の出場に止まる。
   2022年ポルトガル国籍パウロ・ソウザ(Paulo Sousa)監督のもと正GKの地位を掴む。しかし、チームは4月に東京五輪でオーバーエイジによる出場で金メダルを獲得したGKサントス(Santos, 1990)を獲得。チームはスーペルコパ、州選手権のタイトルを逸すると、パウロ・ソウザ監督を解任、ウーゴのパフォーマンスも低下し、レギュラーの座をGKサントスに明け渡す。
   2023年1月ヴィッセル神戸/JPNとの契約がクラブ間合意に達したものの、ウーゴ自身が移籍を拒否。続いてベンフィカ/PORがウーゴに関心を示すが、こちらは交渉に至らず。チーム内では3番手を争うまで序列は下がる。
   2023年7月2日GDシャーヴェス/PORが一年間の買取オプション付きの期限付き移籍を発表。
   2024年3月29日リーグ戦第27節、首位争いを演じるベンフィカとの対戦では、前半25分にディ・マリア、後半21分にアルトゥール・カブラウのPKをストップ。後者は一度ストップしたものの蹴り直しとなったが、再度ストップ。記録上では2度のPKストップだが、実際には3度PKを止めた。
   2024年4月1日現在、GDシャーヴェスにてチーム29試合のうち24試合に出場。しかし、チームは7試合を残し残留圏内まで勝点差「6」の最下位に低迷している。今後はチームの残留に貢献し、買取オプションが行使され、ポルトガルの地からキャリアアップを図っていきたいところ。
– 主な(世代別)代表経歴
2017年トゥーロン国際大会: 出場機会なし

【2019年U-20南米ユース選手権 代表選手一覧】



















GK /
GOL
ガブリエウ・ブラゾン
Gabriel Brazão
Gabriel Nascimento Rezende Brazão
パルマ/ITA
Parma
[サントス]
[Santos]
2000/10/50000
GK /
GOL
フェリピ・メジオラーロ
Phelipe Megiolaro
Phelipe Megiolaro Alves
グレミオ
Grêmio
[横浜FC/JPN]
[Yokohama FC]
1999/2/8981000
GK /
GOL
ウーゴ・ソウザ
Hugo Souza
Hugo de Souza Nogueira
フラメンゴ
Flamengo
[GDシャーヴィス/POR]
[GD Chaves]
1999/1/310000
CB /
ZAG
ヴィトン
Vitão
Vitor Eduardo da Silva Matos
パウメイラス
Palmeiras
[インテルナシオナウ]
[Internacional]
2000/2/2975500
CB /
ZAG
トゥーレル
Thuler
Matheus Soares Thuler
フラメンゴ
Flamengo
[ヴィッセル神戸/JPN]
[Vissel Kobe]
1999/3/10213500
CB /
ZAG
ワラシ
Walce
Walce da Silva Costa Filho
サンパウロ
São Paulo
[サントアンドレ]
[Santo André]
1999/2/2867500
CB /
ZAG
ルーカス・ヒベイロ
Lucas Ribeiro
Lucas Ribeiro dos Santos
TSGホッフェンハイム/GER
TSG Hoffenheim
[セアラー]
[Seará]
1999/1/1915500
SB /
LAT
エメルソン・ホイアウ
Emerson Royal
Emerson Aparecido Leite de Souza Júnior
ベティス/ESP
Betis
[トッテナム/ENG]
[Tottenham]
1999/1/14872001
SB /
LAT
ヴィチーニョ
Vitinho
Victor Alexander da Silva
サークル・ブルッヘ/BEL
Cercle Brugge
[バーンリー/ENG]
[Burnley]
1999/7/23216500
SB /
LAT
カルロス・アウグスト
Carlos Augusto
Carlos Augusto Zopolato Neves
コリンチャンス
Corinthians
[インテルナツィオナーレ/ITA]
[Internazionale]
1999/1/7651000
SB /
LAT
ルアン・カンジド
Luan Cândido
Luan Cândido de Almeida
パウメイラス
Palmeiras
[RBブラガンチーノ]
[Red Bull Bragantino]
2001/2/2536510
MF /
MEI
ガブリエウ・フルタド
Gabriel Furtado
Gabriel Vinicius de Oliveira Furtado
パウメイラス
Palmeiras
[アル・メサイミール/QAT]
[Al-Mesaimeer]
1999/12/90000
MF /
MEI
ルアン・シウヴァ
Luan Silva
Luan Vinicius da Silva Santos
サンパウロ
São Paulo
[ヴィトーリア]
[Vitória]
1999/5/14867500
MF /
MEI
エリキ・ハミーレス
Eric Ramires
Eric dos Santos Rodrigues
バイーア
Bahia
[RBブラガンチーノ]
[Red Bull Bragantino]
2000/8/10425400
MF /
MEI
ガブリエウ・メニーノ
Gabriel Menino
Gabriel Vinicius Menino
パウメイラス
Palmeiras
[パウメイラス]
[Palmeiras]
2000/9/29635500
MF /
MEI
イゴル・ゴメス
Igor Gomes
Igor Silveira Gomes
サンパウロ
São Paulo
[アトレチコ・ミネイロ]
[Atlético Mineiro]
1999/3/17846500
FW /
ATA
テテー
Tetê
Mateus Cardoso Lemos Martins
シャクタルドネツク/UKR
Shakhtar Donetsk
[ガラタサライ/TUR]
[Galatasaray]
2000/2/15722900
FW /
ATA
リンコン
Lincoln
Lincoln Corrêa dos Santos
フラメンゴ
Flamengo
[所属なし]
[N/A]
2000/12/16959730
FW /
ATA
ハファエウ・エリアス
Rafael Elias
Rafael Elias da Silva
ゴイアス
Góias
[クルゼイロ]
[Cruzeiro]
1999/4/1234900
FW /
ATA
ジョナス・トロー
Jonas Toró
Jonas Gabriel da Silva Nunes
サンパウロ
São Paulo
[ボタフォゴ-SP]
[Botafogo-SP]
1999/5/30833600
FW /
ATA
マルコス・アントニオ
Marcos Antônio
Marcos Antônio Silva Santos
シャクタルドネツク/UKR
Shakhtar Donetsk
[PAOKテッサロニキ/GRE]
[PAOK]
2000/6/13973602
FW /
ATA
ホドリゴ
Rodrygo
Rodrygo Silva de Goes
サントス
Santos
[レアルマドリード/ESP]
[Real Madrid]
2001/1/9871520
FW /
ATA
マルキーニョス・シプリアーノ
Marquinhos Cipriano
Marcos Robson Cipriano
シャクタルドネツク/UKR
Shakhtar Donetsk
[オモニア・ニコシア/CYP]
[Omonia]
1999/2/9631200
監督: カルロス・アマデウ(Carlos Amadeu)
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