【リベルタドーレス2024】 第1節 グループ A.B.C.D. [4/2-4]

投稿者: | 2024年4月5日


以下の投稿内「ハイライト動画URL」欄のリンク先は
CONMEBOL(南米サッカー連盟)YouTube公式サイト または サッカーサイト「GE」によるハイライト(得点シーン)動画です。

Grupo A

結果

試合日
(ブラジル時間)
ホームチーム結果アウェイチーム得点
2024/04/03コロ-コロ (COL)
Colo-Colo/CHI
1-0セロ・ポルテーニョ (CCP)
Cerro Porteño/PAR
COL: 90+4′
CCP: –
2024/04/03アリアンサ・リマ (ALI)
Alianza Lima/PER
1-1フルミネンセ (FLU)
Fluminense
ALI: 35′
FLU: 72′
< アリアンサ・リマ (ALI) 1-1 フルミネンセ (FLU) >
2023年(前年)のコパ・リベルタドーレス覇者のフルミネンセが、アウェイの地で2024年開幕節を迎える。しかし、体調不良やケガの影響で6人もの主力選手が遠征に帯同にしない苦しい台所事情。
試合はボールを支配するフルミネンセに対し、アリアンサ・リマはボールを持たせながらも相手のミスを誘いカウンターからゴールを目指す展開。
前半20分、アリアンサ・リマは自陣に入ったところでフルミネンセCB陣のパス交換を掻っ攫い、そのままドリブルで持ち上がりシュート。しかし、このシュートはGKファビオ(Fábio, 1980)の正面。
前半26分には、自陣の高い位置で相手ボールを奪ったアリアンサ・リマが再びカウンター。ペナルティエリア手前から放たれたシュートはGKファビオが横に跳び両手で弾き返す。
前半35分、三たびアリアンサ・リマが自陣からのカウンター。中央やや左の位置をボールを持ち上がったMFセルナ(Serna, 1997)がペナルティエリアに侵入し、切り返しでディフェンダーをかわし、ゴールニアサイドへグラウンダーのシュート。これがゴールネットを揺らす。(1-0)
フルミネンセは70%近いボール保持率を記録するものの一本のシュートも放つことなく前半戦を終える。
フルミネンセは、後半頭にCBチアゴ・サントス(Thiago Santos, 1989)に代えFWテランス(Terans, 1994)を投入、VOLアンドレ(André, 2001)をCBの位置に下げる昨年来からよく見られる交代策。
後半35秒、アリアンサ・リマはカウンターからFWが抜け出しシュート。しかし、ボールは僅かにファーサイドのゴールポストの外へ流れる。
後半16分、フルミネンセはCB、SBに代えFW2選手を投入。
後半27分、フルミネンセはCKを獲得。元ブラジル代表FWドウグラス・コスタ(Douglas Costa, 1990)が左足でファーサイドにボールを上げると、FWマルキーニョス(Marquinhos, 2003)がディフェンダーの手前で頭を合わせゴール。アーセナルから期限付き移籍加入のFWマルキーニョスのクラブ初ゴールでフルミネンセが同点に追いつく。(1-1)
この後試合はややオープンな展開となるが、両チームともにゴールを奪うことができず、タイムアップ。1-1の引き分けに終えた。
フルミネンセは、昨年中盤以降、相手チームに戦術を研究される中、この試合でも戦術的な進歩はあまり見られず、昨年の終盤に散見されたボールを保持することが優先されシュートに持ち込まないサッカーを展開。
リオデジャネイロ州選手権では準決勝でフラメンゴに完敗。世代交代は進まず(進めず)、補強選手もフィットしきれない状況が続く中、戦術的な進歩も少なく、今年はリベルタドーレスのみならず、他大会も含め苦しい一年が懸念される。

ハイライト動画URL

COL x CCP : https://www.youtube.com/watch?v=yXNX2sdKelk
ALI x FLU : https://www.youtube.com/watch?v=7aO6ixnqFBA

順位表

順位チーム名勝点試合
勝数引分敗数得失
点差
アリアンサ・リマ (ALI)
Alianza Lima/PER
110100
セロ・ポルテーニョ (CCP)
Cerro Porteño/PAR
01001-1
コロ-コロ (COL)
Colo-Colo/CHI
311001
フルミネンセ (FLU)
Fluminense
110100

Grupo B

結果

試合日
(ブラジル時間)
ホームチーム結果アウェイチーム得点
2024/04/02コブレサル (COB)
Cobresal/CHI
1-1バルセロナSC (BSC)
Barcelona/EQU
COB: 90+1′(P)
BSC: 52′(P)
2024/04/04タジェーレス (TAL)
Talleres/ARG
2-1サンパウロ (SAO)
Saõ Paulo
TAL: 45+6′, 53′
SAO: 66′
< タジェーレス (TAL) 2-1 サンパウロ (SAO) >
サンパウロは2023年コパ・ド・ブラジルを制して2021年以来3年ぶりのリベルタドーレス出場。今季はサンパウロ州選手権をベスト8で敗退し、3月17日以来中18日ぶりの試合を迎える。
一方、対戦相手のタジェーレスは、2023年アルゼンチンリーグを2位で終えリベルタドーレス出場権を獲得。今季は現在、コパ・ダ・アルヘンティーナの2つに分かれたグループリーグを2試合残し2位。好調を維持してリベルタドーレスに臨む
サンパウロのスタメンには、今季初スタメンのコロンビア代表MFハメス・ロドリゲス(James Rodríguez, 1991)、3月14日にポルトガル・ヴィトーリアSCから急遽獲得したFWアンドレ・シウヴァ(André Silva, 1997)が名を連ねる。
前半20分SBハフィーニャ(Rafinha, 1985)、前半28分FWルーカス・モウラ(Lucas Moura, 1992)、前半終了間際にFWウェリントン・ハト(Wellington Rato, 1992)が相次いで負傷のためピッチを去る事態。FWウェリントン・ハト負傷後には試合を3度止めることになることからハーフタイムまで一人少ない状況での試合を継続するが、その時間帯にペナルティエリア内でディフェンダーの寄せが甘くなり、簡単にシュートを打たれ先制点を喫する。
後半8分にはカウンターからタジェーレスが追加点。(2-0)
サンパウロは攻守に連係が合わず、大小のミスも重なり、チームとして機能しない状況が続く。
後半19分、MFガロッポ(Galoppo, 1999)、FWルシアーノ(Luciano, 1993)を投入すると、その2分後の後半21分、MFガロッポがゴール正面約25mのミドルシュートがゴールポストを直撃し、跳ね返ったボールにFWルシアーノが詰め1点差に詰め寄る。(2-1)
その後、サンパウロが息を吹き返し、試合を均衡状態に持ちこむと、両チームは交互に相手ゴールに迫る展開へ。しかし、両チームGKの好守もあり、得点は最後まで動かず2-1のままタイムアップ。
サンパウロは、昨年のコパ・ド・ブラジル制覇に大きく貢献した三選手、特にFWルーカス・モウラ、SBハフィーニャのケガの再発による離脱。MFハメス・ロドリゲスは連係不足で機能せず、守備面でのマークの甘さは州選手権から改善されず、今後に大きな不安を残す結果となった。
数少ない明るい材料は、昨年州選手権での活躍から大きく期待されたもののケガのため残りのシーズンを棒に振ったMFガロッポの復活。交代出場後はそれまでのチームの停滞した雰囲気を払拭する働きを見せた。
ケガ人が相次いだとは言え、立ち上がりから後手に回り、組織的、戦術的に州選手権敗退時からほとんど改善が見られなかったサンパウロ。次戦は再びリベルタドーレス、グループ内でやや実力が劣るとみられるコブレサル/COLとのホームでの一戦。ドリヴァウ・ジュニオール監督の跡を継いだチアゴ・カルピーニ(Thiago Carpini)監督だが、早くも正念場を迎えることになる。

ハイライト動画URL

COB x BSC : https://www.youtube.com/watch?v=hB2JoIFWbWA
TAL x SAO : https://www.youtube.com/watch?v=Xjag3yov5SU

順位表

順位チーム名勝点試合
勝数引分敗数得失
点差
バルセロナSC (BSC)
Barcelona/EQU
110100
コブレサル (COB)
Cobresal/CHI
110100
サンパウロ (SAO)
Saõ Paulo
01001-1
タジェーレス (TAL)
Talleres/ARG
311001

Grupo C

結果

試合日
(ブラジル時間)
ホームチーム結果アウェイチーム得点
2024/04/02ザ・ストロンゲスト (STR)
The Strongest/BOL
2-0グレミオ (GRE)
Grêmio
STR: 16′, 73′
GRE: –
2024/04/03ウァチパト (HUA)
Huachipato/CHI
1-1エストゥディアンテス (EST)
Estudiantes de La Plata/ARG
HUA: 81′
EST: 42′
< ザ・ストロンゲスト (STR) 2-0 グレミオ (GRE) >
グレミオのリベルタドーレス開幕節の対戦相手は2023年ボリビアリーグ優勝チームのザ・ストロンゲスト。アウェイでの試合は標高3600mを越える高地で開催される。さらに、グレミオは週末土曜日に州選手権決勝ジュヴェントゥージ戦2ndレグ(1stレグは1-1)が予定されており、主力選手を温存した先発陣で試合に臨む。
前半11分、ザ・ストロンゲストは右サイドライン際から左SBダニエル・リノ(Daniel Lino, 2002)がクロスボールを上げるが、これが流れクロスバーを直撃、あわやゴールというシーンが訪れる。
前半16分、再びザ・ストロンゲスト左SBダニエル・リノが左サイドライン裏からクロス。ペナルティエリア入口からFW二選手がニアサイドとゴール正面に駆け上がりマークを分散、正面に駆け上がったFWウルシーノ(Ursino, 1988)への右SBウェズレイ・コスタ(Wesley Costa, 2004)のマークが甘く、FWウルシーノがフリーの態勢で頭を合わせゴールネットを揺らす。
先制点を奪われたグレミオはMFナタン(Nathan, 1996)を軸に攻撃を組み立て、前半30分にFWガウヴォン(Galvão, 1992)が抜け出し、前半37分にFWナタン・フェルナンデス(Nathan Fernandes, 2005)が個人技からシュートに持ち込むが、いずれもゴールを奪うことは出来ない。
前半44分、ザ・ストロンゲストはまたもや左サイドを崩しシュートに持ち込むが、これはグレミオGKマルチェシンが体を張りCKに逃れる。
後半2分、グレミオはペナルティエリア内でFWガウヴォンがシュート。GKが弾いたところをFWガウジーノ(Galdino, 1997)が角度のない位置からシュートを放つがGKが体を張りCKに逃れる。
後半9分、グレミオFWガウジーノが25m超のミドルシュート。これはゴール左隅へ枠を捉えるがGKが飛び込みながらしっかりとキャッチ。
後半18分。グレミオは、いずれもプロ2試合目となる左SBゼ・ギリェルミ(Zé Guilherme, 2005)、MFシェロン(Cheron, 2004)を投入し、試合の流れを変えたい。
ところが、後半28分、ザ・ストロンゲストは左サイドでFKを獲得すると、FWウルシーノが直接ゴールを狙う。GKマルチェシンが伸ばした手にボールを当て、ボールはクロスバーを叩く。そのボールをザ・ストロンゲストが確保すると、素早くゴール前にボールを供給。ゴール前でスタンディングの状態でFWトリベリオ(Triverio, 1988)が頭を合わせ貴重な追加点。
グレミオは失点直後に疲れの見えるFW2選手を交代。プロデビュー戦となるFWヒケウミ・フレイタス(Riquelme Freitas, 2006)、FWベソッツィ(Besozzi, 2003)を投入するが、ゴール前を固めるザ・ストロンゲストの守備網を崩せず試合はタイムアップ。
グレミオは、2020年以来となるリベルタドーレス本戦の開幕節を白星で飾ることは出来なかった。

ハイライト動画URL

STR x GRE : https://www.youtube.com/watch?v=5ljmPax0AF4
HUA x EST : https://www.youtube.com/watch?v=gmQjaDkkCzE

順位表

順位チーム名勝点試合
勝数引分敗数得失
点差
エストゥディアンテス (EST)
Estudiantes de La Plata/ARG
110100
グレミオ (GRE)
Grêmio
01001-2
ウァチパト (HUA)
Huachipato/CHI
110100
ザ・ストロンゲスト (STR)
The Strongest/BOL
311002

Grupo D

結果

試合日
(ブラジル時間)
ホームチーム結果アウェイチーム得点
2024/04/02ウニベルシタリオ (UNI)
Universitario/PER
2-1LDU (LDU)
LDU/EQU
UNI: 50′, 70′
LDU: 29′
2024/04/03ボタフォゴ (BOT)
Botafogo
1-3ジュニオル・バランキージャ (JUN)
Junior Barranquilla/COL
BOT: 43′
JUN: 13′(P), 28′, 41′
< ボタフォゴ (BOT) 1-3 ジュニオル・バランキージャ (JUN) >
ボタフォゴは2017年以来のリベルタドーレス本戦出場。ホームに2023年コロンビア後期リーグ覇者のジュニオル・バランキージャを迎える。
ボタフォゴは立ち上がりからボールを支配し相手陣でボールを回し攻撃の糸口を探る。しかし、前半9分、ペナルティエリア右でボールを受けたジュニオル・バランキージャFWエナモラード(Enamorado, 1999)が中央へドリブルで持ち込もうとしたところ、ボールがボタフォゴ右SBウーゴ(Hugo, 2001)の腕に当たり主審はPKの判定。これをFWバッカ(Bacca, 1986)が左隅に決めジュニオル・バランキージャが先制。(0-1)
先制点を許したボタフォゴは攻撃の圧力を強める。一方のジュニオル・バランキージャは4-4-2の布陣で中のスペースを埋める。
前半18分、ボタフォゴはフィールドプレーヤー全員が相手陣に入りボールを展開。しかし、ジュニオル・バランキージャは浅い位置でボールを奪うと、素早く右サイドへボールを送り、抜け出したFWエナモラードがシュート。しかし、ボールはゴール左へ僅かにそれる。
ボタフォゴはその後も高い位置で圧力をかけ、セカンドボールを拾い、サイドからのクロスを中心に相手ゴールに二度三度と迫るがゴールを奪うことができない。
前半28分、ボタフォゴは左CKを獲得。しかし、これをクリアされるとセカンドボールを奪われジュニオル・バランキージャのカウンター。ボタフォゴ守備陣も人数的には相手を上回る選手が戻るが、ボールと相手選手へのマークが甘く、右サイドからゴール前にパスを通され、最後はMFガブリエル・フエンテス(Gabriel Fuentes, 1997)にゴールを許す。(0-2)
前半40分、ジュニオル・バランキージャは自陣ペナルティエリアからパスを繋ぎ、FWバッカがMFガブリエル・フエンテスとの縦のワンツーで最終ライン裏に抜け出す。FWバッカは一対一となったGKガチット・フェルナンデス(Gatito Fernández, 1988)をかわしボールをゴールに流し込む。(0-3)
前半43分、アタッキングサード入口からFWジュニオール・サントス(Júnior Santos, 1994)がゴール前にボールを送ると、FWチキーニョ・ソアレス(Tiquinho Soares, 1991)が胸で落とす。そのボールに左SBウーゴが左足をダイレクトに振り抜きゴール。(1-3)
後半開始時にボタフォゴはVOLチェチェー(Tchê Tchê, 1992)とFWルイス・エンヒキ(Luiz Henrique, 2001)を投入。すると、簡単なボールロストがなくなり、前半は両センターバックがボールを持ちあがり守備のバランスを崩す場面が散見されたが、VOLチェチェーにボールを預けることで守備が安定。ジュニオル・バランキージャのカウンターの脅威も薄れていく。
後半も半ばを過ぎ、ボタフォゴは攻撃的な選手を次々と投入。相手陣でボールを展開し、シュートに持ち込むシーンも増えていく。
しかし、攻撃は創造性に欠け、ゴール前に人数をかけるジュニオル・バランキージャの堅守を最後まで崩すことができず、試合は1-3のままタイムアップ。サポーターのブーイングがスタジアムを包んだ。

ハイライト動画URL

UNI x LDU : https://www.youtube.com/watch?v=5_ZwDNWXNN0
BOT x JUN : https://www.youtube.com/watch?v=Hqw67mj6msE

順位表

順位チーム名勝点試合
勝数引分敗数得失
点差
ボタフォゴ (BOT)
Botafogo
00001-2
ジュニオル・バランキージャ (JUN)
Junior Barranquilla/COL
311002
LDU (LDU)
LDU/EQU
01001-1
ウニベルシタリオ (UNI)
Universitario/PER
311001

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