【リベルタドーレス2024】 第1節 グループ E.F.G.H. [4/2-4]

投稿者: | 2024年4月5日


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CONMEBOL(南米サッカー連盟)YouTube公式サイト または サッカーサイト「GE」によるハイライト(得点シーン)動画です。

Grupo E

結果

試合日
(ブラジル時間)
ホームチーム結果アウェイチーム得点
2024/04/02ミジョナリオス (MIL)
Millionarios/COL
1-1フラメンゴ (FLA)
Flamengo
MIL: 80′
(R61′)
FLA: 64′(P)
2024/04/04パレスチーノ (CDP)
Palestino/CHI
0-4ボリバル (BOL)
Bolívar/BOL
CDP: –
(R45+2′)
BOL: 27′(P), 34′, 63′, 83′
< ミジョナリオス (MIL) 1-1 フラメンゴ (FLA) >
前半5分、フラメンゴはアタッキングサード入口から元ブラジル代表MFエヴェルトン・セボリーニャ(Everton Cebolinha, 1996)がペナルティエリア内FWブルーノ・エンヒキ(Bruno Henrique, 1990)へ対角線のパス。FWブルーノ・エンヒキが中央へ折り返したところにSBヴィーニャ(Viña, 1997)がフリーの態勢で足を合わせるがボールは枠を越える。
前半13分、フラメンゴは自陣からチリ代表VOLエリキ・プルガール(Erick Pulgar, 1994)の縦パスをボールを受けに下がった2022W杯ブラジル代表FWペドロ(Pedro, 1997)がすらし、ウルグアイ代表MFデ・アラスカエッタが受けペナルティエリアに侵入。ディフェンダーに引っ掛けられたボールをFWペドロ・エンヒキが拾いシュートに持ち込むがGKがファインセーブ。
序盤はミジョナリオスのスペース管理が甘く、フラメンゴが相次いで相手最終ライン裏で決定的なシーンを迎えるが決め切ることができない。すると、ミジョナリオスは修正を図り、試合は均衡状態に陥る。
前半30分、ミジョナリオスは左サイドからの大きめのクロスにペナルティエリア内でMFがフリーの態勢でヘディングシュート。これは枠を捉えなかったものの、前半37分、右サイドからのクロスにFWが中央で頭を合わせゴールポストを直撃。跳ね返りのボールをVOLがダイレクトに狙うがこれは枠を越えていく。この時間帯はミジョナリオスが安定した守備から左右にピッチを広く使った攻撃で試合を優位に運んでいく。
後半開始時にフラメンゴはVOLイゴル・ジェズス(Igor Jesus, 2003)からVOLアラン(Allan, 1997)に交代。守備面でのマークが強化されフラメンゴは試合を均衡状態に持ち込む。
後半16分、VOLエリキ・プルガールがゴール正面から30m超の強引なロングシュート。味方に当たりディフェンダーのクリアボールが再びVOLエリキ・プルガールの元に戻ると、ペナルティエリア手前のMFデ・アラスカエッタへパス。MFデ・アラスカエッタは前を向きゴールに向かうが、後方からディフェンダーに押し倒される。主審はPKの判定。そして、ディフェンダーに一発レッドカードを提示。
後半19分、このPKをFWペドロが正面に蹴り込みフラメンゴが先制。
ホームのミジョナリオスは一人選手を欠く中、失点前と同様にサイドから積極的に攻撃を仕掛ける。
後半35分、ミジョナリオスは右サイドからゴール前にクロス。フラメンゴはボックス内で数的有利にあったにもかかわらず、縦に駆け上がる選手に引っ張られマークがずれ、その一列手前の選手をフリーにしてしまいシュートに持ち込こまれ失点。
失点後、フラメンゴは両サイドバックを交代。しかし、後半26分にFWペドロを交代しておりゴール前に高さがない。また、前半半ば以降、MFエヴェルトン・セボリーニャ、FWブルーノ・エンヒキはスピードをいかすスペースを消され効果的に攻撃に絡むことができない。結局攻めきれない状況を最後まで打開することができず、試合は1-1のまま終了。
フラメンゴは、週末の州選手権決勝2ndレグに向けベストメンバーとは言えない先発陣で試合に臨んだものの、先制点を奪い相手から退場者を出した試合で勝点「2」を失う結果となった。

ハイライト動画URL

MIL x FLA : https://www.youtube.com/watch?v=-sCoZEjTFgQ
CDP x BOL : https://www.youtube.com/watch?v=GHBRqPPk6dc

順位表

順位チーム名勝点試合
勝数引分敗数得失
点差
ボリバル (BOL)
Bolívar/BOL
311004
フラメンゴ (FLA)
Flamengo
110100
ミジョナリオス (MIL)
Millionarios/COL
110100
パレスチーノ (CDP)
Palestino/CHI
01001-4

Grupo F

結果

試合日
(ブラジル時間)
ホームチーム結果アウェイチーム得点
2024/04/03サンロレンソ (SLO)
San Lorenzo/ARG
1-1パウメイラス (PAL)
Palmeiras
SLO: 20′
PAL: 81′
2024/04/04リベルプール (LIV)
Liverpool/URU
1-1インデペンディエンテ (IDV)
Independiente del Valle/EQU
LIV: 79′
(R81′)
IDV: 8′
< サンロレンソ (SLO) 1-1 パウメイラス (PAL) >
パウメイラスは、週末にサンパウロ州選手権決勝サントス戦2ndレグ(1stレグは0-1)が予定されており主力選手を温存したスターティングイレブンでリベルタドーレス開幕節を迎える。
前半は立ち上がりから、組織的なサンロレンソの攻撃に対し、個々の守備で対応するパウメイラスの展開。パウメイラスは攻撃面では連係が合わず効果的に相手陣に攻め込むことができない。
すると、前半20分、サンロレンソは右CKを獲得すると、キッカーMFイバン・レギサモン(Iván Leguizamón, 2002)がゴール前に上げたボールに後方から駆け上がったCBロマーニャ(Romaña, 1998)が豪快なヘディングシュートを決めホームのサンロレンソが先制。(1-0)
※ MFイバン・レギサモンはパラグアイオリンピック代表としてパリ五輪南米予選に出場(フル代表1試合出場)。決勝ラウンドブラジル戦では、豊富な運動量とスピード、細かいドリブルでブラジル守備陣を混乱に陥れた選手。この試合でも、二列目を左右に比較的自由に動き、決定的なクロスや、カウンターからシュートを放つなど印象に残る活躍。今後もリベルタドーレス、パリ五輪で注目したい選手。
先制点を奪われた後もパウメイラスは後手に回る時間が続くが、次第にVOLガブリエウ・メニーノが攻撃の起点を務めるようになり、相手ゴールに迫る機会が増えていく。
前半36分、右サイドからゴール前にVOLガブリエウ・メニーノがクロス。FWホニ(Rony, 1995)がアクロバティックなバイシクル。ボールは枠を捉えるがGKがしっかりとキャッチ。しかし、このプレーで試合の展開が一転する。
後半6分、パウメイラスは縦に並べたサイドバック2選手(SBカイオ・パウリスタ(Caio Paulista, 1998)とSBヴァンデルラン(Vanderlan, 2002))に代え、ウルグアイ代表SBピケレス(Piquerez, 1998)とCFフラッコ・ロペス(Flaco López, 2000)を投入。すると、右サイドからの攻撃も活性化。ゴール前にターゲットができ、FWホニもCFフラッコ・ロペスを軸にプレーエリアが拡がり、攻撃に厚みが生まれていく。
その10分後の後半15分には、攻撃の起点が増えたことからVOLガブリエウ・メニーノに代えVOLアニバル・モレノ(Anibal Moreno, 1999)を投入し守備面での強化を図り、スピード系のFWブレーノ・ロペス(Breno Lopes, 1996)に代えボールの持てる・運べるMFルイス・ギリェルミ(Luis Guilherme, 2006)を投入。MFルイス・ギリェルミがマークを引きつけることで、特に右サイドにスペースが生まれていく。
パウメイラスが押し気味な試合を展開すると、後半35分、ペナルティエリア左手前でMFルイス・ギリェルミが倒されFKを獲得。このFKをSBピケレスが直接ゴールに蹴り込みパウメイラスが同点。(1-1)
同点直後にサンロレンソにボールを左右に展開されシュートに持ち込まれると、すかさずFWラザロ(Lázaro, 2002)に代えCBルアン(Luan, 1993)を投入。後方が安定する中、パウメイラスは再びボールを支配、後半42分にFWフラッコ・ロペスがペナルティエリア手前から思い切りのいいミドルシュートを放つ。しかし、これはサンロレンソGKのスーパーセーブにゴールを阻まれる。
試合終了間際にはサンロレンソにゴール前に押し込まれ、ゴールライン際から決定的なマイナスのボールを送られるが、ペナルティエリア内まで戻ったFWホニが相手選手の寸前でボールをカット。その後間もなくタイムアップの笛が吹かれた。
パウメイラスは、控え選手中心のアウェイ戦ながら、アベウ・フェヘイラ(Abel Ferreira)監督の前半途中から後半の選手交代を利用した相次ぐ戦術変更に対し選手がことごとく対応。試合結果こそ1-1の引き分けに終えたものの前半35分以降はほぼ試合を支配した。
3月28日から始まり6月一週目の国際Aマッチデーによる小休止まで毎週のように2試合が予定される厳しい日程、さらには6月20日に開幕するコパ・アメリカの影響で全国選手権では10試合前後に複数の主力選手が不在となる。この試合での各選手の戦術への対応力と個々のパフォーマンスは、今後の戦い方に向け、アベウ・フェヘイラ監督にとっていい参考となるのではないだろうか。

ハイライト動画URL

SLO x PAL : https://www.youtube.com/watch?v=efSM0p2MVR8
LIV x IDV : https://www.youtube.com/watch?v=zBdJjVU1vec

順位表

順位チーム名勝点試合
勝数引分敗数得失
点差
インデペンディエンテ・デル・バジェ (IDV)
Independiente del Valle/EQU
110100
リベルプール (LIV)
Liverpool/URU
110100
パウメイラス (PAL)
Palmeiras
110100
サンロレンソ (SLO)
San Lorenzo/ARG
110100

Grupo G

結果

試合日
(ブラジル時間)
ホームチーム結果アウェイチーム得点
2024/04/04カラカス (CFC)
Caracas/VEN
1-4アトレチコ・ミネイロ (CAM)
Atlético-MG
CFC: 54′
CAM: 12′, 32′, 44′, 70′
2024/04/04ロサリオ・セントラル (RCE)
Rosário Central/ARG
1-0ペニャロル (PEN)
Peñarol/URU
RCE: 45+1′
PEN: –
< カラカス (CFC) 1-4 アトレチコ・ミネイロ (CAM) >
ミナスジェライス州選手権決勝クルゼイロ戦を前にフェリピ・ルイス・スコラーリ(Luiz Felipe Scolari)監督の解任を受け監督に就任したアルゼンチン国籍ガブリエル・ミリット(Gabriel Milito)監督のアトレチコ・ミネイロでのリベルタドーレス初戦。クルゼイロ戦1stレグから2選手のみの変更ながら、布陣を3-5-2から4-4-2へ変更して試合に臨む。
対戦相手のカラカスは2023年ベネズエラリーグ2位。しかし、今季は10節を終えた時点で14チーム中11位と苦戦している。
メンバー表を見ると、2016年5月に17歳で代表デビュー、2017年には2018W杯南米予選でレギュラーを務め、現在まで代表42試合出場を記録する身長175㎝のGKファリーニェス(Fariñez, 1998)の名前が。2020/21シーズンを前に移籍したランス/FRAでは出場機会に恵まれず、2年半で20試合の出場に止まり、2024年3月に両者合意の上契約を解除し育成を過ごしプロデビューを飾ったカラカスFCに復帰。この試合が復帰3戦目。今後の動向も含め注目したい。
試合は、個々の技術、戦術的にもアトレチコ・ミネイロが上回り、サイドからのクロスや、中では流動的に選手が動くことで、4-4-2の布陣でゴール前を固めるカラカス守備陣を崩していく。
前半12分、左CKからディフェンダーの頭に触れファーサイドに流れたボールをCBフッキス(Fuchs, 1999)が足に合わせアトレチコ・ミネイロが先制。(0-1)
前半32分、アトレチコ・ミネイロ
は、相手ペナルティエリア内で二度に渡りシュートをブロックされるものの、最後は左SBギリェルミ・アラーナ(Guilherme Arana, 1997)が至近距離からボールを豪快に蹴り込み追加点。(0-2)
前半44分には、MFイゴル・ゴメス(Igor Gomes, 1999)がGKと最終ラインの間にライナー性のクロスを送り、後方から走り込んだFWパウリーニョ(Paulinho, 2000)が足を合わせ3点目。(0-3)
後半開始時にアトレチコ・ミネイロは中盤の2選手を交代。カラカスFCも中盤の1選手を交代。
カラカスFCは高い位置でのマークで流れを掴み、FK、CKと相次いで獲得。後半9分、右CKからファーサイドへ優しく上げられたボールにFWダニー・ペレス(Danny Pérez, 2000)が打点の高いヘディングでゴールネットを揺らす。(1-3)
後半25分、アトレチコ・ミネイロはカラカスFCの高いプレスに苦しむ時間が続いていたが、自陣左サイドのプレスを潜り抜け右サイドへボールを送り敵陣に侵入。そこから再び左サイドへ展開すると、左SBギリェルミ・アラーナが攻撃参加。ゴール前へクロスを送ると混戦となるが、ディフェンダーがクリアしたボールがフリーの態勢のFWパウリーニョの足元に転がり、FWパウリーニョが豪快に蹴り込む。(1-4)
その後、アトレチコ・ミネイロは自陣での4-4-2でゴール前を固め、ボールを奪うとプレスを掻い潜りピッチを広く使ってボールをキープ。後半35分を迎えた頃には再びボールを支配し、試合を締めた。
リベルタドーレス2024はブラジル勢6試合目にして、アトレチコ・ミネイロが初白星を挙げた。

ハイライト動画URL

CFC x CAM : https://www.youtube.com/watch?v=4LmC3zVwlmU
RCE x PEN : https://www.youtube.com/watch?v=NK8PVh0WaOc

順位表

順位チーム名勝点試合
勝数引分敗数得失
点差
アトレチコ・ミネイロ (CAM)
Atlético-MG
311003
カラカス (CFC)
Caracas/VEN
01001-3
ペニャロル (PEN)
Peñarol/URU
01001-1
ロサリオ・セントラル (RCE)
Rosário Central/ARG
311001

Grupo H

結果

試合日
(ブラジル時間)
ホームチーム結果アウェイチーム得点
2024/04/02デポルティボ・タチラ (TAC)
Deportivo Táchira/VEN
0-2リーベルプレート (RIV)
River Plate/ARG
TAC: –
RIV: 72′, 79′
2024/04/03ナシオナル (NAC)
Nacional/URU
2-0リベルタ (LIB)
Libertad/PAR
NAC: 32′, 62′
LIB: –

ハイライト動画URL

TAC x RIV : https://www.youtube.com/watch?v=5DmwQqSdt84
NAC x LIB : https://www.youtube.com/watch?v=2x0-1IuqvCc

順位表

順位チーム名勝点試合
勝数引分敗数得失
点差
デポルティボ・タチラ (TAC)
Deportivo Táchira/VEN
01001-2
リベルタ (LIB)
Libertad/PAR
01001-2
ナシオナル (NAC)
Nacional/URU
311002
リーベルプレート (RIV)
River Plate/ARG
311002

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