【リベルタドーレス2024】 第2節 グループ E.F.G.H. [4/9-11]

投稿者: | 2024年4月11日


以下の投稿内「ハイライト動画URL」欄のリンク先は
CONMEBOL(南米サッカー連盟)YouTube公式サイト または サッカーサイト「GE」によるハイライト(得点シーン)動画です。

Grupo E

結果

試合日
(ブラジル時間)
ホームチーム結果アウェイチーム得点
2024/04/10フラメンゴ (FLA)
Flamengo
2-0パレスチーノ (CDP)
Palestino/CHI
FLA: 21′, 85′
CDP: –
2024/04/11ボリバル (BOL)
Bolívar/BOL
3-2ミジョナリオス (MIL)
Millionarios/COL
BOL: 3′, 10′, 34′
(R25′)
MIL: 45+1′, 72′(P)
< フラメンゴ (FLA) 2-0 パレスチーノ (CDP) >
フラメンゴのリベルタドーレス開幕節ミジョナリオス/COL戦は1-1の引き分け。州選手権決勝2ndレグを控え、サブメンバーの入り混じったスタメンによるアウェイでの一戦であったが、序盤の相次ぐ好機を逃し、相手から退場者が出て約30分間数的有利な時間帯があっただけに勝点「3」を持ち帰りたかった。
対戦相手のパレスチーノは、2023年チリリーグ4位、予備予選を勝ち抜いて本戦に参入。開幕節は前半終了間際に退場者を出し、0-4の大敗を喫している。
フラメンゴのスタメンには、チチ(Tite)監督の強い要望で獲得したCBレオ・オルティス(Léo Ortiz, 1996)がクラブデビュー。3月の代表戦で欧州でも高い評価を得たCBファブリシオ・ブルーノ(Fabrício Bruno. 1996)はベンチに控える。前線にはスピード系のFWブルーノ・エンヒキ(Bruno Henrique, 1990)に代わりボールを握れるFWルイス・アラウージョ(Luiz Araújo, 1996)、中盤にはケガ明けのウルグアイ代表MFデ・ラ・クルス(De La Cruz, 1997)が州選手権決勝2ndレグに続き出場。豪華な顔ぶれが並ぶ。
立ち上がりからホームのフラメンゴが試合を支配。相手陣で前後左右にボールを展開しパレスチーノゴールに迫る。
前半21分、ペナルティエリアに侵入したブラジル代表SBアイルトン・ルーカス(Ayrton Lucas, 1997)が、左サイドライン際から元ブラジル代表FWエヴェルトン・セボリーニャ(Everton Cebolinha, 1996)のパスを受けシュート。ディフェンダーに当たったゴールがGKの前に流れると、元ブラジル代表ペドロ(Pedro, 1997)がリフティングで真上にボールを浮かしGKをかわしてシュート。リベルタドーレス2試合連続、今季14試合目にして13得点目のFWペドロの技ありのゴールでフラメンゴが先制。[1-0]
先制後、フラメンゴは試合のリズムを落とすものの、依然としてボールを支配。前半36分にパレスチーノはカウンターからシュートに持ち込むが、ボールはGKロッシ(Rossi, 1995)の正面。
フラメンゴは前半の被シュートをこの一本のみに抑える。
フラメンゴは前半38分、FWエヴェルトン・セボリーニャのシュートがディフェンダーにゴールライン上でクリアされ、前半44分には、ウルグアイ代表右SBバレラ(Varela, 1993)のクロスをFWペドロが頭で合わせるもGKがしっかりとキャッチ。前半45+2分にはCKの流れからCBレオ・オルティスがダイヴィングヘッドでゴールを狙うがGKが決死のセーブ。フラメンゴに追加点が生まれない。
後半に入りパレスチーノの反撃。後半9分、ペナルティエリア中央からMFアブリーゴ(Abrigo, 1995)の叩きつけるシュートはディフェンダーを掠めコースを変えたもののGKロッシがCKに逃れ、続くCKではゴール前で強烈なヘディングシュートを放たれるがボールはゴール枠を越える。
この時間帯を耐えると再びフラメンゴが多くの時間を相手陣で展開しシュートまで持ち込むがゴールは枠を捉えない。一方で、後半15分にパレスチーノは右CKから再びフリーの態勢でヘディングシュートを放つが今度はGKロッシの正面を突く。フラメンゴは後半32分にFWペドロがゴールネットを揺らすがオフサイドの判定。フラメンゴは次々とパレスチーノゴールに迫るがゴールを奪えない。
後半40分、フラメンゴは右CKを獲得すると、キッカーは交代でピッチに立ったばかりのMFロハン(Lorran, 2006)。左足で低い弾道のニアサイドに落ちるボールを蹴ると、CBレオ・オルティスが右足を当てボールの軌道を変える。これがGKのニアサイドを抜けゴールイン。[2-0]
U-17ブラジル代表MFロハンが初出場のリベルタドーレスでアシストを飾り、CBレオ・オルティスがクラブデビューを自身のゴールで祝う。
試合は2-0でタイムアップ。フラメンゴはリベルタドーレス2戦目にして初勝利。決定力が課題となったものの、ボールを支配し、チャンスも多く創出。カウンターのケアもしっかりと施され、今後に向け更にチーム力アップが期待できる内容で試合を締めくくった。
なお。フラメンゴはこの試合を終えた時点で今季17試合、うち15試合が無失点試合、失点は僅かに「2」。まだまだチームの伸びしろは大きく、期待度、注目度は高い。

ハイライト動画URL

FLA x CDP : https://www.youtube.com/watch?v=Xgxj-Q_9r2w
BOL x MIL : https://www.youtube.com/watch?v=kXs-Jp3mkQg

順位表

順位チーム名勝点試合
勝数引分敗数得失
点差
1ボリバル (BOL)
Bolívar/BOL
622005
2フラメンゴ (FLA)
Flamengo
421102
3ミジョナリオス (MIL)
Millionarios/COL
12011-1
4パレスチーノ (CDP)
Palestino/CHI
02002-6

Grupo F

結果

試合日
(ブラジル時間)
ホームチーム結果アウェイチーム得点
2024/04/10インデペンディエンテ (IDV)
Independiente del Valle/EQU
2-0サンロレンソ (SLO)
San Lorenzo/ARG
IDV: 13(P)’, 45+1′
SLO: –
2024/04/11パウメイラス (PAL)
Palmeiras
3-1リベルプール (LIV)
Liverpool/URU
PAL: 45+5′, 58′, 66′
LIV: 3′
< パウメイラス (PAL) 3-1 リベルプール (LIV) >
パウメイラスのリベルタドーレス開幕節は、州選手権決勝2ndレグを週末に控え若手選手や控え選手による布陣でのアウェイ戦。前半30分過ぎまで連係が合わず、前半20分には先制点を許すが、次第に試合の主導権を握り始める。後半はゴールこそ奪えないものの試合を支配。後半36分に同点に追いつき勝点「1」を持ち帰ることに成功した。
対戦相手のリベルプールは2023年ウルグアイ・リーグチャンピオン。しかし、今季はリーグ戦7節を終了した時点で1勝4分2敗の戦績で16チーム中10位と苦戦している。リベルタドーレス開幕節ホームでの一戦は、早い時間帯にリードを許したものの後半に追いつき引き分けに終えている。
パウメイラスは16歳のFWエステヴォン(Estêvão, 2007)が右サイドハーフとしてプロ初先発。左サイドハーフには18歳MFルイス・ギリェルミ(Luis Guilherme, 2006)がスタメンに名前を連ねる。FWエンドリッキ()
前半3分、リベルプールが相手陣ペナルティエリア手前約30mの位置でFKを獲得。FWルシアーノ・ロドリゲス(Luciano Rodríguez, 2003)が直接狙ったシュートはGKウェヴェルトン(Weverton, 1987)が弾き返すが、SBロッソ(Rosso, 1997)がダイレクトにボールをゴールネットに突き刺しアウェイのリベルプールが先制。[0-1]
※ リベルプールFWルシアーノ・ロドリゲス(Luciano Rodríguez, 2003)はパリ五輪南米予選で3試合5得点で得点王。U-20W杯は1得点ながら決勝イタリア戦での決勝ゴール。この試合ではチームの得点シーン以外にもGKにキャッチされたものの約30mのFKを低い弾道の強烈なシュートを見舞う。パワー型のフォワードで今後も注目したい。
前半14分、FWエステヴォンがピッチ中央をドリブリで持ち上がる。ペナルティエリア手前約30mの位置で背後からのタックルを受け転倒。パウメイラスがFKを獲得。横に流したボールをVOLヒシャルジ・ヒオス(Richard Rios, 2000)が思い切りよくゴールを狙うが、枠を捉えたボールはGKが横跳びにCKに逃れる。
前半45+5分、MFハファエウ・ヴェイガ(Raphael Veiga, 1995)が蹴る右CK。ニアサイドに駆け上がったVOLアニバル・モレノ(Anibal Moreno, 1999)が頭でコースを変えたボールはファーサイドのゴールネットを揺らしパウメイラスが同点に追いつく。[1-1]
前半45+8分、左サイドをMFルイス・ギリェルミが2人のタックルをかわし約40mのドリブル。深い位置からペナルティエリア中央に戻したボールをFWフラッコ・ロペス(Flaco López, 2000)が受けるがシュートタイミングを逃す。その後、混戦となり、2度、3度とパウメイラスがゴールに押し込もうとするが、リベルプール守備陣が身を挺してゴールを守る。
パウメイラスは前半失点後はボールを支配し相手ゴールに迫るが、細かなミスも多く、リベルプールのカウンターに脅かされるシーンも少なからず迎える。しかし、前半アディショナルタイムにセットプレーから同点に追いつき前半を終える。
後半13分、中央やや左からMFハファエウ・ヴェイガがゴール前に柔らかいボールを送ると、FWフラッコ・ロペスが左足でボールをゴールへ流し入れパウメイラスが逆転。[2-1]
後半19分、VOLヒシャルジ・ヒオスの柔らかいフィードに右サイドを抜け出したFWエステヴォンが角度のない位置から強烈なシュート。しかし、GKの足に触れたボールはゴールポストに弾き返される。
後半21分、左サイドからMFハファエウ・ヴェイガがゴール前にクロス。FWエステヴォンがディフェンダーの背後から前に現れ、頭を合わせゴールネットを揺らす。FWエステヴォンは17歳の誕生日を2週間後に控えた16歳でのプロ初ゴール。[3-1]
MFハファエウ・ヴェイガはこの試合3つ目のアシスト。
後半はミスが減り、ボールも人も良く動くスピーディーなパウメイラスらしいサッカーを展開。相手ボールに素早く集散する守備、抜け出した選手にはCBムリーロ(Murilo, 1997)が前を向かせないマークでリベルプールの攻撃の芽を摘む。
後半の45分間は理想的なサッカーを続けたパウメイラスが3-1の勝利を収めた。

ハイライト動画URL

IND x SLO : https://www.youtube.com/watch?v=CfZoiWbI32g
PAL x LIV : https://www.youtube.com/watch?v=XuaZx5AvX3c
FWエステヴォンのゴールは 7:14~

順位表

順位チーム名勝点試合
勝数引分敗数得失
点差
1インデペンディエンテ・デル・バジェ (IDV)
Independiente del Valle/EQU
421102
3リベルプール (LIV)
Liverpool/URU
12011-2
1パウメイラス (PAL)
Palmeiras
421102
3サンロレンソ (SLO)
San Lorenzo/ARG
12011-2

Grupo G

結果

試合日
(ブラジル時間)
ホームチーム結果アウェイチーム得点
2024/04/10アトレチコ・ミネイロ (CAM)
Atlético-MG
2-1ロサリオ・セントラル (RCE)
Rosário Central/ARG
CAM: 39′, 77′
RCE: 74′
2024/04/10ペニャロル (PEN)
Peñarol/URU
5-0カラカス (CFC)
Caracas/VEN
PEN: 16′, 25′, 32′, 45′, 64′
CFC: –
(R73′)
< アトレチコ・ミネイロ (CAM) 2-1 ロサリオ・セントラル (RCE) >
リベルタドーレス開幕節をブラジル勢で唯一白星を飾ったアトレチコ・ミネイロ。新本拠地MRVスタジアムでリベルタドーレスの初試合を迎える。
スタメンは直近の州選手権決勝クルゼイロ戦2ndレグから、ケガのCBフッキス(Fuchs, 1999)に代わりCBレーモス(Lemos, 1995)。中盤はプリメイロボランチのオターヴィオ(Otávio, 1994)に代わり、クルゼイロ戦後半アディショナルタイムにクラブ初ゴールを決めたMFグスタヴォ・スカルパ(Gustavo Scarpa, 1994)が入る。
前半はアトレチコ・ミネイロが多くの時間を相手陣で試合を進める。前線に5人が横に広く並び、サイドにボールが入ると、前線のボールに最も近い選手、または二列目の選手が縦に最終ライン裏を狙い、ディフェンダーが下がったスペースをボールから二番目に近い選手が埋める動き。さらに最も遠い位置の選手が最終ラインの選手の背後からライン裏を狙い、パスの選択肢が複数用意される攻撃。セカンドボールの回収も多く、相手にボールが渡ると速やかに複数の選手でボール保持者を囲い込みボールを奪う。
前半39分、左サイドを起点に、最終ラインの手前でボールを受けたFWフッキ(Hulk, 1986)が最終ラインの右外から裏を狙うMFグスタヴォ・スカルパへ斜めのスルーパス。MFグスタヴォ・スカルパがファーサイドのゴールポストを目掛けたシュートでゴールネットを揺らす。[1-0]
後半に入り、前半は自陣で専守防衛に徹していたロサリオが高い位置でのプレスを開始。後半5分には左からのゴール前のクロスにFWが飛び込むが、アトレチコGKエヴェルソン(Éverson, 1990)が身を挺してゴールを守る。3分後の後半8分、今度はアトレチコ・ミネイロの左SBギリェルミ・アラーナ(Guilherme Arana, 1997)が角度のない位置からシュート。ボールは枠を捉えるがロサリオGKが両手でCKに逃れる。
アトレチコは、その後も相次いでゴールに迫るが、GKの好守もあり追加点は生まれない。
すると、後半29分、ロサリオはアトレチコ陣の右サイド深くでプレスを仕掛けボールを奪取。FWマルコーラ(Malcorra, 1987)が、ドリブルでペナルティエリアに侵入したMFラウタロ・ジャコネ(Lautaro Giaccone, 2001)からボールを受けると、ファーサイドのゴールネットにボールを突き刺しGKエヴェルソンの牙城を崩す。[1-1])
しかし、その3分後の後半32分、アトレチコ・ミネイロは、左サイドからSBギリェルミ・アラーナのグラウンダーのクロスをニアサイドでFWパウリーニョ(Paulonho, 2000)がカットする形で受けると、角度にない位置からシュート。ボールはGKの脇を抜けファーサイドのゴールネットを揺らす。[2-1]
その後は2回の選手交代などで上手く時間を使ったアトレチコが、ロサリオの攻撃をいなし、タイムアップ。
アトレチコ・ミネイロが開幕2連勝を飾った。

ハイライト動画URL

CAM x RCE : https://www.youtube.com/watch?v=T7ma8bFGxM8
PEN x CFC : https://www.youtube.com/watch?v=sUAPHFGt6eM

順位表

順位チーム名勝点試合
勝数引分敗数得失
点差
1アトレチコ・ミネイロ (CAM)
Atlético-MG
622004
4カラカス (CFC)
Caracas/VEN
02002-8
2ペニャロル (PEN)
Peñarol/URU
321014
3ロサリオ・セントラル (RCE)
Rosário Central/ARG
321010

Grupo H

結果

試合日
(ブラジル時間)
ホームチーム結果アウェイチーム得点
2024/04/09リベルタ (LIB)
Libertad/PAR
3-0デポルティボ・タチラ (TAC)
Deportivo Táchira/VEN
LIB: 32′, 39′, 78′
TAC: –
2024/04/11リーベルプレート (RIV)
River Plate/ARG
2-0ナシオナル (NAC)
Nacional/URU
RIV: 15′, 90+3′
NAC: –

ハイライト動画URL

LIB x TAC : https://www.youtube.com/watch?v=9xexn5BYye4
RIV x NAC : https://www.youtube.com/watch?v=5MAmEomeLkI
リーベルプレート1点目( 3:37~ )は、マンチェスターシティ/ENGへ移籍後、期限付き移籍でプレーしているMFクラウジオ・”ディアブリット”・エチェベリ(Claudio "Diablito" Echeverri, 2006)のゴール。

順位表

順位チーム名勝点試合
勝数引分敗数得失
点差
4デポルティボ・タチラ (TAC)
Deportivo Táchira/VEN
02002-5
2リベルタ (LIB)
Libertad/PAR
321011
3ナシオナル (NAC)
Nacional/URU
321010
1リーベルプレート (RIV)
River Plate/ARG
622004

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