コリチバ (Coritiba)
正式名称:Coritiba Foot Ball Club
略称:CFC
創立:1909年
本拠:パラナ州 クリチーバ
《 主要タイトル 》
タイトル | 優勝回数 | 優勝年 |
---|---|---|
ブラジル全国選手権 | 1 | 1985 |
《 直近3年成績(2020年-2022年) 》
大会 | 2022年成績 | 2021年成績 | 2020年成績 |
---|---|---|---|
ブラジル全国選手権 | 15位 | ― | 19位 |
ブラジル全国選手権2部 | ― | 3位 | ― |
コパ・ド・ブラジル | 3回戦敗退 | 3回戦敗退 | 1回戦敗退 |
パラナ州選手権 | 優勝 | 9位 | 準優勝 |
各大会の概要は、当ブログ記事「主要大会と年間日程」を参照ください。
《 全国選手権 順位推移(2006年-2022年) 》
現行レギュレーション(20チームによるホーム&アウェア方式2回戦総当たり)で開催された2006年以降の全国選手権順位推移です。
《 2022年 》
<戦績>
大会 | 試合 数 | 勝数 | 引分 数 | 敗数 | 得点 | 失点 | 得失 点差 | 勝点率 (%) | 順位 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
全国選手権 | 38 | 12 | 6 | 20 | 39 | 60 | -21 | 36.8 | 15位 |
コパ・ド・ブラジル | 4 | 2 | 1 | 1 | 7 | 6 | 1 | 58.3 | 3回戦敗退 |
州選手権 | 17 | 11 | 4 | 2 | 28 | 13 | 15 | 72.5 | 優勝 |
計 | 59 | 25 | 11 | 23 | 74 | 79 | -5 | 48.6 |
<全国選手権 年間順位推移>
<振り返り>
2022年は、2021年1月31日から指揮を執るグスタボ・モリーニゴ(Gustavo Morínigo)監督が引き続き指揮を執る。氏は2021年に全国選手権2部で3位の成績を残し、1年での1部復帰を果たした。 2021年のメンバーが概ね残留し目立った補強もなく2022年を迎える。
【州選手権】
12チームで争われるグループラウンドを6勝3分2敗の2位で突破。 全国選手権4部シアノルテと対戦する決勝ラウンド1回戦(準々決勝)は、1-0、3-0、2試合合計4-0で完勝。
準決勝の相手はクラシコとなるアトレチコ・パラナエンセ。 1stレグ(3月23日アウェイ)をFW/ATAアレフ・マンガ(Alef Manga)の2得点で2-1と先勝。 2ndレグ(3月27日ホーム)、前半36分再びアレフ・マンガが右サイドから強烈なシュートを叩き込み先制。しかし、後半8分にPA内での相手シュートがウィリアン・ファリアス(Willian Farias)の広げた腕に当たりPKを献上。ウィリアン・ファリアスはこの試合2枚目のイエローカードを提示され退場。このPKを決められ1-1の同点に追いつかれる。 残りの約30分を10人での戦いを強いられるが、ゴール前を固め、相手の単調な攻撃の助けもあり、そのまま1-1でタイムアップ。2試合合計3-2で決勝に駒を進める。
決勝の相手は、日本の地域リーグに該当するカテゴリーのマリンガ―。 1stレグ(3月30日アウェイ)は雨の中の一戦。前半30分、相手ミドルシュートをGK/GOLアレックス・ムラーリャ(Alex Muralha, 2013湘南ベルマーレ, 2018アルビレックス新潟)がキャッチングミス、相手FW/ATAに詰められ先制点を許す。後半21分、レオ・ガマーリョ(Léo Gamalho)のゴールで追いつくと、後半26分、イゴール・パイション(Igor Paixão)がマイナスのクロスをフリーでゴールに蹴りこみ逆転。アウェイでの試合を2-1で勝ち切る。
2ndレグ(4月6日ホーム)、前半15分、ハーフライン付近の最終ラインからのパスをインターセプトされ、そのまま持ち込まれ失点。しかし、後半開始早々の2分、CKからアレフ・マンガが角度のないシュートを右足で決めると、後半の5分、8分にイゴール・パイションが連続得点。後半33分に1点を返されるが、後半40分にPA外からレオ・ガマーリョのコントロールショットでダメ押し。2試合合計6-3とし、2017年以来の州選手権優勝を果たす。
1986年生まれのベテランFW/ATAレオ・ガマーリョと、2000年生まれで下部組織出身のイゴール・パイションが州選手権得点王を分け合った。
【コパ・ド・ブラジル】
1回戦を全国選手権4部バイーア・デ・フェイラを相手に5-2で快勝。
2回戦もまた全国選手権4部ポウゾ・アレグレと対戦。後半5分に先制点を奪うも後半34分に被弾。PK戦の末、3回戦進出を決める。
3回戦の相手はサントス。 1stレグ(4月20日ホーム)は、試合開始から度々相手ゴールまで迫るが、相手GK/GOLの再三の好セーブで得点を奪えない。しかし、前半24分、カウンターからアレフ・マンガが抜け出しGK/GOLとの一対一を逃さず先制点を奪う。その後もカウンターからチャンスを窺うがゴールネットを揺らすことができない。一方、守備では相手に決定的なチャンスを作らせず、被シュート2本(枠内シュートゼロ)に抑え、ホームでの1stレグを1-0でものにする。
2ndレグ(5月12日アウェイ)、相手に試合の主導権を握られゴールに迫られるが、相手のシュート精度が低く0-0で前半を折り返す。しかし、後半3分にFKから失点すると、後半18分に追加点を奪われ、2試合合計で1-2と逆転を許す。さらにその2分後にミドルシュートを叩き込まれる。結局2ndレグはシュート2(枠内シュートゼロ)に抑えられ0-3で敗北。2試合合計1-3でコパ・ド・ブラジルを3回戦で敗退する。
【全国選手権】
州選手権を優勝したものの、前年の全国選手権2部3位をベースにしたチーム構成のため、全国選手権1部での戦いが不安視されていたが、最初の10節を勝ち星先行の4勝3分3敗の5位と幸先のいいスタートを切る。しかし、そこから4連敗、前半戦を6勝4分9敗の13位で折り返す。
7月末の第20節を最後にイゴール・パイションをフェイエノールト/オランダへ800万ユーロ(保有権の80%)で売却。
第22節後にはグスタボ・モリーニゴ監督を解任。後任にグート・フェヘイラ(Guto Ferreira)氏を招聘する。
グート監督はパフォーマンスが低下しているベテランのレオ・ガマーリョに替え、ファブリシオ・ダニエウ(Fabrício Daniel)やアドリアン・マルチネス(Adrián Martínez)、マテウス・カドリーニ(Matheus Cadorini)などを起用する。しかし、イゴール・パイションの穴を埋めきることができない。
また、ボランチにブルーノ・ゴメス(Bruno Gomes, 2001)、SB/LATにナタナエウ(Natanael, 2002)やハファエウ・サントス(Rafael Santos, 1998)といった運動量豊富な若い選手を起用するが、不安定な守備もなかなか改善しない。
結局は後半戦も前半戦同様30失点を喫し、リーグワースト2位タイの60失点を記録。
グート・フェヘイラ監督もシーズン終了後の12月8日に解任。チーム内得点王のアレフ・マンガ、後半戦に中盤で奮闘したブルーノ・ゴメスは残留が見込まれているが、2022年12月24日現在で19選手の放出が確認されている。 1一方で、2月13日、ポルトガル人のアントニオ・オリヴェイラ(António Oliveira)を2023年の監督として契約発表。2016年の全国選手権得点王ウィリアン・ポチケル(William Pottker)をアヴァイーから、10年ぶりにコリチバへの復帰となるVOLジュニオール・ウルソ(Júnior Urso)をオルランドシティ/アメリカから獲得。手薄なCB/ZAGの補強が進んでいないが、2023年は少しでも失点を減らし、全国選手権上位を目指したいところだ。
<チーム内個人成績・記録>
* 参照元:サッカーサイト「Ogol」
記録 | 選手 | 公式戦計 | 全国選手権 | ブラジル杯 | 州選手権 |
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最多試合出場 | アレフ・マンガ (Alef Manga) – FW/ATA | 54 | 35 | 4 | 15 |
(2位) | ルシアーノ・カスタン (Luciano Castán) – CB/ZAG | 51 | 35 | 4 | 12 |
(3位) | レオ・ガマーリョ (Léo Gamalho) – FW/ATA | 43 | 28 | 3 | 12 |
最多出場時間 | ルシアーノ・カスタン (Luciano Castán) – CB/ZAG | 4590 | 3160 | 360 | 1080 |
(2位) | アレフ・マンガ (Alef Manga) – FW/ATA | 3786 | 2443 | 285 | 1058 |
(3位) | アレックス・ムラーリャ (Alex Muralha) – GK/GOL | 3330 | 1710 | 360 | 1260 |
最多得点 | レオ・ガマーリョ (Léo Gamalho) – FW/ATA | 17 | 8 | 2 | 7 |
(2位) | アレフ・マンガ (Alef Manga) – FW/ATA | 16 | 9 | 1 | 6 |
(3位) | イゴール・パイション (Igor Paixão) – FW/ATA | 11 | 4 | 0 | 7 |
最多アシスト | イゴール・パイション (Igor Paixão) – FW/ATA | 10 | 4 | 0 | 6 |
(2位タイ) | アレフ・マンガ (Alef Manga) – FW/ATA | 6 | 5 | 0 | 1 |
(2位タイ) | トニー・アンデルソン (Thonny Anderson) – FW/ATA | 6 | 1 | 1 | 4 |
最多デュエル勝利 | アレフ・マンガ (Alef Manga) – FW/ATA | – | 119 | – | – |
(2位) | イゴール・パイション (Igor Paixão) – FW/ATA | – | 118 | – | – |
(3位) | ルシアーノ・カスタン (Luciano Castán) – CB/ZAG | – | 117 | – | – |
最多キーパス | アレフ・マンガ (Alef Manga) – FW/ATA | – | 51 | – | – |
(2位) | イゴール・パイション (Igor Paixão) – FW/ATA | – | 32 | – | – |
(3位) | ホビーニョ (Robinho) – MF/MEI | – | 26 | – | – |
最多CBI | ルシアーノ・カスタン (Luciano Castán) – CB/ZAG | – | 210 | – | – |
(2位) | エンヒキ (Henrique) – CB/ZAG | – | 110 | – | – |
(3位) | ギリェルモ (Guillermo ) – CB/ZAG | – | 75 | – | – |
※ デュエル勝利 : 一対一でのイーブンボールの奪い合いでボールを獲得すること キーパス : パスの受け手がシュートを打てた時にカウントされる指標 CBI : クリア、ブロック、インターセプト