【リベルタドーレス2024】 第3節 グループ E.F.G.H. [04/23-25]

投稿者: | 2024年4月26日


以下の投稿内「ハイライト動画URL」欄のリンク先は
CONMEBOL(南米サッカー連盟)YouTube公式サイト または サッカーサイト「GE」によるハイライト(得点シーン)動画です。

Grupo E

結果

試合日
(ブラジル時間)
ホームチーム結果アウェイチーム得点
2024/04/24ボリバル (BOL)
Bolívar/BOL
2-1フラメンゴ (FLA)
Flamengo
BOL: 2′, 62′
FLA: 5′
2024/04/25パレスチーノ (CDP)
Palestino/CHI
3-1ミジョナリオス (MIL)
Millionarios/COL
CDP: 19′, 42′, 75′
MIL: 32′
< ボリバル (BOL) 1-2 フラメンゴ (FLA) >
   フラメンゴは、直近の全国選手権第3節パウメイラス戦から大きくスターティングイレブンを変更。最終ラインを4バックから3バックに変更し、試合から遠ざかっているCBダヴィ・ルイス(David Luiz, 1987)、3月加入でこの試合が2試合目の出場となるCBレオ・オルティス(Léo Ortiz, 1996)を起用。右ウィングバックに2月20日以来となるSBウェズレイ・フランサ(Wesley França, 2003)、ボランチにイゴル・ジェズス(Igor Jesus, 2003)、二列目にMFヴィクトル・ウーゴ(Victor Hugo, 2004)の下部組織出身の若手を抜擢。VOLジェルソン(Gerson, 1997)をケガ明け初の先発に起用する。
   試合は、ボリバルの本拠地、ボリビア他民族国の首都ラパスにある海抜3638mに位置するエルナンド・シーレス競技場にて開催。
   ボリバルはキックオフからの攻撃で右CKを獲得すると、CKからのセカンドボールを回収し、深い位置の右サイドライン際からブラジル国籍選手MFブルーノ・サーヴィオ(Bruno Sávio, 1994)がゴール前にクロス。同じくブラジル国籍選手FWチコ・ダ・コスタ(Chico da Costa, 1995)が頭を合わせボリバルが前半2分に早くも先制。[1-0]
   対するフラメンゴも前半5分、左サイドをVOLジェルソンがボールを運び、スライディングタックルを受けつつもペナルティエリア内に侵入を図るSBビーニャ(Viña, 1997)にボールを送ると、SBビーニャはディフェンダーの足元をボールを通しかわし去ると角度のない位置からシュートを放ち、すかさず同点に追いつく。
   その後はボリバルがボールを支配し、フラメンゴは自陣に引いた堅固な守備からカウンターを狙う展開。前半26分にボリバルFWパト・ロドリゲス(Patito Rodríguez, 1990)が放った強烈のシュートはフラメンゴGKロッシ(Rossi, 1995)が両手でCKに逃れ、フラメンゴも前半38分にSBビーニャが抜け出し左サイドゴールライン際からクロスを送るが、FWブルーノ・エンヒキ(Bruno Henrique, 1990)のヘディングシュートは枠を捉えない。
   その後、ボリバルが相次いでシュートに持ち込むが、2本のシュートがGKの正面をつくなど、GKロッシを脅かすようなシュートはなく、前半を終える。
   後半も前半終盤の流れで試合が進むと、後半17分、ボリビアは自陣からのカウンターで左サイドを抜け出し、3対3の状況に持ち込むと、さらに後方から中央を選手が上がり4対3。左サイドから中央を経てペナルティエリア内右までボールを繋ぐと、フリーのMFブルーノ・サーヴィオがボールをゴールに蹴り込み、ボリバルが勝ち越す。[2-1]
   フラメンゴは後半26分に若いFWマテウス・ゴンサウヴェス(Matheus Gonçalves, 2005)とMFロハン(Lorran, 2006)を投入。この2選手にVOLジェルソン、FWブルーノ・エンヒキが絡み2度の好機を生み出すものの、得点に結びつけることができず、次第にチーム全体の運動量も減り、タイムアップを迎えた。
   フラメンゴは、週2試合の日程が続く中、富士山頂上に匹敵する高地でのこの試合は、主力を休養に充て、控え選手やケガ明けの選手を中心とした戦い。ボリバルが勝点「9」でグループ内で抜け出したものの、翌日の他会場試合の結果次第でも、同勝点でグループ2位をキープできることから、この試合の敗戦は織り込み済か。海抜3600m超のラパス、海抜2600m超のボゴタでの試合はすでに終え、残り3試合は通常の環境での試合となる。

ハイライト動画URL

BOL x FLA : https://www.youtube.com/watch?v=AlKXmsXnr0w
CDP x MIL : https://www.youtube.com/watch?v=3ISp3DYWORo

順位表

順位チーム名勝点試合
勝数引分敗数得失
点差
1ボリバル (BOL)
Bolívar/BOL
933006
2フラメンゴ (FLA)
Flamengo
431111
4ミジョナリオス (MIL)
Millionarios/COL
13012-3
3パレスチーノ (CDP)
Palestino/CHI
33102-4

Grupo F

結果

試合日
(ブラジル時間)
ホームチーム結果アウェイチーム得点
2024/04/24インデペンディエンテ (IDV)
Independiente del Valle/EQU
2-3パウメイラス (PAL)
Palmeiras
IND: 12′, 38′
PAL: 45+2′, 81′, 90+5′
2024/04/23リベルプール (LIV)
Liverpool/URU
1-0サンロレンソ (SLO)
San Lorenzo/ARG
LIV: 90+5′
SLO: –
< インデペンディエンテ (IDV) 2-3 パウメイラス (PAL) >
   ある意味、欧州ビッグクラブからも注目を浴びるこの一戦。
   ブラジル代表でプレーし2024年7月のレアルマドリード/ESP加入が内定しているFWエンドリッキ(Endrick, 2006)を擁するパウメイラス、一方のインデペンディエンテ・デル・バジェにはエクアドル代表でプレーし18歳の誕生日を迎えるとチェルシー/ENGへの移籍が内定しているMFケンドリ・パエス(Kendry Páez, 2007)。
   さらには、パウメイラスにはFWエステヴォン(Estêvão, 2007)とMFルイス・ギリェルミ(Luis Guilherme, 2006)、インデペンディエンテにはFWケニー・アロージョ(Keny Arroyo, 2006)とMFジャイマール・メディーナ(Yaimar Medina, 2004)の各選手が世代別代表として活躍するだけでなく、すでにトップチームでも活躍し、国外からの熱い視線を浴びている。
   ブラジル、エクアドルの人材の宝庫として国内だけでなく海外からも注目浴びる両チームがリベルタドーレスで対戦する。

   先述のFWエンドリッキとMFケンドリ・パエスはスターティングイレブンに名前を連ねる。
   パウメイラスは、直近の全国選手権第3節フラメンゴ戦でのスタメンから、ケガのCBムリーロ(Murilo, 1997)に代わり右SBマルコス・ホッシャ(Marcos Rocha, 1988)が入り、布陣が3-5-2から4-4-2に変更。ただし、マルコス・ホッシャは最終ラインに止まり実質的には3バックが継続するものと思われる。また、高さのFWフラッコ・ロペス(Flaco López, 2000)に代え、スピードのFWホニ(Rony, 1995)へ変更。FWエンドリッキとFWホニがスピード豊かなツートップを形成する
   前半12分、インデペンディエンテはMFケンドリ・パエスが右サイドラインから二列目をドリブルで縦にボールを運び、ペナルティエリア手前を中央へ向かうと、2度のタベーラから左足を振り抜き、ゴール左隅へのボールを沈めるゴール。ゴラッソコレチーボ。[1-0]
   前半20分、MFケンドリ・パエスがゴールライン際からマイナスのボールを送り好機を演出。しかし、放たれたシュートは芯を外れ、ゴール隅に流れるが、GKウェヴェルトン(Weverton, 1987)がCKに逃れる。
   前半38分、インデペンディエンテはペナルティエリア手前右サイドで数的有利に立ちゴールライン際にボールを送る。パウメイラスDFが一旦はサイドライン際へボールをクリアするが、そのボールを拾ったMFケンドリ・パエスがゴール前にクロス。FWオージョス(Hoyos, 1991)がCBグスタボ・ゴメス(Gustavo Gómez, 1993)の前に出て頭を合わせると、ボールはゴールファーサイドに吸い込まれる。[2-0]
   前半45+2分、パウメイラスは左サイドライン際からFWホニがゴール前にクロス。ゴール正面でFWエンドリッキがGKがパンチングの寸前に頭を合わせゴールネットを揺らす。パウメイラスのチーム初シュートが得点となり1点差に詰め寄る。
   インデペンディエンテの右サイド(パウメイラスの左サイド)の人数をかけた攻撃にパウメイラスは後手に回り2失点。ペナルティエリア近辺でのインデペンディエンテの個人技、キープ力にも苦しめられ、全体的にチームが下げられる。ボールを奪うと縦にボールを蹴りだすが、FWエンドリッキ、FWホニへのマークは厳しく、また、パスの精度も低く、チャンスに結びつけることができない。さらに、最終ラインから中盤、中盤から前線へのパスもミスが多く、攻撃の形を作ることができない。
   しかし、前半45+2分、チーム初シュートをFWエンドリッキが決め、前半のうちに1点を返し前半を折り返す。
   後半10分、インデペンディエンテは先述のMFジャイマール・メディーナを投入。
   後半20分、パウメイラスは先述のFWエステヴォンとMFルイス・ギリェルミをピッチに送り出す。
   後半に入るとパウメイラスは最終ラインが高い位置を保ち、ライン間の距離が縮まりパスミスが減る。ライン裏を狙われるケースも増えるが最終ラインが対応しピンチを未然に防ぐ。試合はインデペンディエンテがやや守備的になったこともあり、パウメイラスが相手陣でプレーする時間帯が増える。
   後半33分にパウメイラスは一気に3選手を交代。高さのあるFWフラッコ・ロペス、スピードのFWラザロ(Lázaro, 2002)、SBヴァンデルラン(Vanderlan, 2002)を投入。
   後半36分、FWフラッコ・ロペスが最終ライン裏に柔らかく浮かしたパスを送ると、FWラザロが抜け出しゴール。交代出場したばかりの2選手によるアシストとゴールでパウメイラスが同点に追いつく。[2-2]
   後半45+5分、ペナルティエリア5m手前をMFルイス・ギリェルミが右サイドから内に切れ込み左足のシュート。ボールはファーサイドのゴールネットを揺らすゴラッソ。MFルイス・ギリェルミのトップチーム38試合目でのプロ初ゴール。[2-3]
   試合はキックオフ再開後まもなくタイムアップ。パウメイラスが3-2の逆転勝利を収め、グループ首位に躍り出た。
   パウメイラスは前半終了間際までシュート数ゼロ。ミスも多く試合を完全に支配されたものの、前半最後にFWエンドリッキによるチーム初シュートがゴールネットを揺らし1点差に詰め寄り前半を終える。
   ハーフタイムでアベウ・フェヘイラ監督はチームを修正。さらに1度目の選手交代で若い選手を投入しチームに勢いをつけると、2度目の選手交代で投入した2選手が関与する同点ゴール。試合終了間際には2006年生まれのMFルイス・ギリェルミのプロ初ゴールで逆転。
   アベウ・フェヘイラ監督の修正力と、若手選手を次々と投入する大胆な采配。その期待に応えた選手の奮闘が0-2からの逆転勝利へと導いた。

ハイライト動画URL

IND x PAL : https://www.youtube.com/watch?v=WVDpkI3J9DM
LIV x SLO : https://www.youtube.com/watch?v=MXQhuq5mJSM

順位表

順位チーム名勝点試合
勝数引分敗数得失
点差
2インデペンディエンテ・デル・バジェ (IDV)
Independiente del Valle/EQU
431111
3リベルプール (LIV)
Liverpool/URU
43111-1
1パウメイラス (PAL)
Palmeiras
732103
4サンロレンソ (SLO)
San Lorenzo/ARG
13012-3

Grupo G

結果

試合日
(ブラジル時間)
ホームチーム結果アウェイチーム得点
2024/04/23カラカス (CFC)
Caracas/VEN
1-1ロサリオ・セントラル (RCE)
Rosário Central/ARG
CFC: 25′
RCE: 66′
2024/04/23アトレチコ・ミネイロ (CAM)
Atlético-MG
3-2ペニャロル (PEN)
Peñarol/URU
CAM: 15′, 26′, 57′
PEN: 60′, 68′
(R90+3′)
< アトレチコ・ミネイロ (CAM) 3-2 ペニャロル (PEN) >
   アトレチコ・ミネイロは、直近の試合と同じ顔ぶれのスターティングイレブン。VOLバターリャ(Battaglia, 1991)がセンターバックを務める。
   前半15分、アトレチコ・ミネイロは相手陣中ほど左サイドライン際からSBギリェルミ・アラーナ(Guilherme Arana, 1997)が一列内のMFサラーチョ(Zaracho, 1998)にボールを送り、さらにペナルティエリアを縦に抜けるFWパウリーニョ(Paulinho, 2000)にボールが渡る。ややマイナス気味に中央へボールが折り返されると、右サイドから絞り込んだMFグスタヴォ・スカルパがフリーの状態で左足を振り抜き先制ゴール。[1-0]
   前半26分、アトレチコ・ミネイロは、相手ゴールキックからのビルドアップのボールを、ペナルティエリア入口でFWパウリーニョ(Paulinho, 2000)がカット。そのままボールをゴールに蹴り込み追加点。[2-0]
   アトレチコ・ミネイロが前半の多くの時間帯で試合を支配。左サイドはSBギリェルミ・アラーナ、右サイドはMFグスタヴォ・スカルパが起点となり、相手ペナルティエリア入口前後でボールを左右に散らし相手守備陣を翻弄。2-0とアトレチコ・ミネイロがリードし前半終了。
   後半5分、FWパウリーニョがゴール前に抜け出し、後半8分、MFサラーチョがクロスバーを直撃するシュート。後半も立ち上がりからアトレチコ・ミネイロが立て続けに大きなチャンスを迎えると、後半12分、ハーフウェイライン付近左サイドライン際で相手ボールを奪うと、中央のFWフッキ(Hulk, 1986)を経て、ボールはペナルティエリア右隅へ送られる。MFグスタヴォ・スカルパはダイレクトに狙いを定め左足を合わせるとボールはGKのファーサイドを抜けゴールイン。[3-0]
   ペニャロルはここから反撃。後半15分、右CKからアトレチコに2度のクリアボールを拾い最後はペナルティエリア内右からのバイシクルによるクロスボールを左SBマキシ・オリベラ(Maximiliano Olivera, 1992)が頭を合わせ1点を返す。[3-1]
   さらに後半23分、ペニャロルは相手陣深く左サイドライン際を細かいパスを繋ぎ、MFラミレス(Ramírez, 1990)がタベーラで抜け出しゴール前にグラウンダーのクロス。アトレチコSBギリェルミ・アラーナがクリアしようとしたボールは、ペニャロルFWマキシ・シルベラ(Silvera, 1997)に当たりゴール隅に吸い込まれる。[3-2]
   後半28分、ペニャロルはゴール正面30m強の位置でFKを獲得。MFラミレスが直接狙った強烈なシュートはゴールポストを直撃し跳ね返される。その後も勢いに乗るペニャロルに対しアトレチコ・ミネイロは必死の防戦。イエローカードが相次いで提示され、試合は荒れ気味となるが、アトレチコ・ミネイロは守備的な選手を相次いで投入し時間を稼ぎながら守備を固める。試合終了間際には小競り合いからペニャロルから退場者を出し試合は終了。
   後半15分を境に試合の様相が一気に変わった試合は、アトレチコ・ミネイロが辛うじて逃げ切り、開幕から負けなしの3連勝。決勝ラウンド進出が目前に迫った。

   ハーフタイムには控室でMFグスタヴォ・スカルパとFWフッキの間で激しい口論が交わされたという。しかし、互いに相手を尊重するかぎり、いいプレーをするためにチームメートに要求することは当然のこと。後半12分にはFWフッキのアシストでMFグスタヴォ・スカルパがゴール、直後に互いのプレーを称え合う姿が見られた。

ハイライト動画URL

CFC x RCE : https://www.youtube.com/watch?v=ZKrMKvnbXuk
CAM x PEN : https://www.youtube.com/watch?v=XrQm8FwgLrQ

順位表

順位チーム名勝点試合
勝数引分敗数得失
点差
1アトレチコ・ミネイロ (CAM)
Atlético-MG
933005
4カラカス (CFC)
Caracas/VEN
13102-8
3ペニャロル (PEN)
Peñarol/URU
331023
2ロサリオ・セントラル (RCE)
Rosário Central/ARG
431110

Grupo H

結果

試合日
(ブラジル時間)
ホームチーム結果アウェイチーム得点
2024/04/24リベルタ (LIB)
Libertad/PAR
1-2リーベルプレート (RIV)
River Plate/ARG
LIB: 40′
RIV: 34′, 80′
2024/04/24ナシオナル (NAC)
Nacional/URU
2-1デポルティボ・タチラ (TAC)
Deportivo Táchira/VEN
NAC: 14′, 21′
TAC: 30′

ハイライト動画URL

LIB x RIV : https://www.youtube.com/watch?v=MXQhuq5mJSM
NAC x TAC : https://www.youtube.com/watch?v=E49Ch1crYZA

順位表

順位チーム名勝点試合
勝数引分敗数得失
点差
4デポルティボ・タチラ (TAC)
Deportivo Táchira/VEN
03003-6
3リベルタ (LIB)
Libertad/PAR
331020
2ナシオナル (NAC)
Nacional/URU
632011
1リーベルプレート (RIV)
River Plate/ARG
933005

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