【リベルタドーレス2024】 第6節 グループ A.B.C.D. [05/28-30]

投稿者: | 2024年5月28日


以下の投稿内「ハイライト動画URL」欄のリンク先は
CONMEBOL(南米サッカー連盟)YouTube公式サイト または サッカーサイト「GE」によるハイライト(得点シーン)動画です。

Grupo A

結果

試合日
(ブラジル時間)
ホームチーム結果アウェイチーム得点
2024/05/29フルミネンセ (FLU)
Fluminense
3-2アリアンサ・リマ (ALI)
Alianza Lima/PER
FLU: 47′, 51′, 81′
ALI: 7′, 50′
2024/05/29セロ・ポルテーニョ (CCP)
Cerro Porteño/PAR
1-1コロ-コロ (COL)
Colo-Colo/CHI
CCP: 35′
(R90+10′)
COL: 23′(P)
< フルミネンセ (FLU) 3-2 アリアンサ・リマ (ALI) >
   フルミネンセは、すでにグループ首位での決勝ラウンド進出を決めている。
   前半7分、アリアンサ・リマが左CKを獲得。左足で上げられたボールがゴールから離れる軌道と取ると、ペナルティサークルに位置取ったMFアドリアン・アレーギ(Adrián Arregui, 1992)がDFの背後から前に駆け上がり高さのあるヘディングでボールをゴールネットに突き刺す。アウェイのアリアンサ・リマが先制する。[0-1]
   前半はフルミネンセが70%近いボール保持率を記録するものの、シュート数は5-4、枠内シュートはなく、決定的なシーンの数ではアリアンサ・リマに上回られ、0-1のスコアでアリアンサ・リマにリードを許し前半を終える。
   フルミネンセは後半開始時に3選手を交代。
   後半2分、フルミネンセは相手陣で右サイドから中央を経て大きくスペースの拡がる左サイドへボールを展開。SBマルセロ(Marcelo, 1988)にボールが渡りゴール前にクロスを上げると、相手のクリアミスを拾ったFWマルキーニョス(Marquinhos, 2003)がシュート。これはGKに阻まれるが、跳ね返りのボールをFWケーノ(Keno, 1989)が頭でゴールに押し込みフルミネンセが同点に追いつく。[1-1]
   後半5分、アリアンサ・リマが相手陣ゴールライン際で左から、右からゴール前に相次いでボールを供給。DFのクリアが短くなったところをペルー代表MFサネラット(Zanelatto, 2000)が頭で落とし、ペナルティマークに下がりながらMFセルマ(Serna, 1997)が右足を振り下ろしゴールネットを揺らす。[1-2]
   後半6分、フルミネンセSBマルセロが左サイドライン際からFWジョン・ケネジー(John Kennedy, 2002)とのタベーラで中央に切れ込み、FWヘルマン・カーノ(Germán Cano, 1988)とのタベーラの戻りをダイレクトに左足を合わせゴラッソ。フルミネンセが失点直後にゴールを奪い返す。[2-2]
   前半と一変し、互いに相手ゴールに迫る試合展開はその後も続く。しかし、両チームGKが安定したセービングや、難しいボールを無難に処理し、試合を引き締める。
   後半36分、左サイドライン際に張りついたコロンビア代表FWジョン・アリアス(Jhon Arias, 1997)がSBマルセロからボールを受け、PA内左へスルーパス。そこに抜け出したFWジョン・ケネジーが角度のない位置から左足を振り抜き、ファーサイドのゴールネットへボールを運び、フルミネンセが勝ち越し。[3-2]
   アリアンサ・リマも試合終盤にかけ攻勢に出るが、フルミネンセGKファビオ(Fábio, 1980)が立ちはだかり、試合はフルミネンセの3-2のリードでタイムアップ。
   フルミネンセが4勝2分の成績でグループAを首位で通過、決勝ラウンドに駒を進めた。

ハイライト動画URL

FLU x ALI : https://www.youtube.com/watch?v=5Z87Mn7MfKk
CCP x COL : https://www.youtube.com/watch?v=0TEw2nUn88o

順位表

順位チーム名勝点試合
勝数引分敗数得失
点差
1フルミネンセ (FLU)
Fluminense
1464204
2コロ-コロ (COL)
Colo-Colo/CHI
66132-1
3セロ・ポルテーニョ (CCP)
Cerro Porteño/PAR
66132-1
4アリアンサ・リマ (ALI)
Alianza Lima/PER
46042-2
1, 2位 : 決勝ラウンド進出
3位 : コパ・スウアメリカーナプレーオフ進出
4位 : 敗退

Grupo B

結果

試合日
(ブラジル時間)
ホームチーム結果アウェイチーム得点
2024/05/29サンパウロ (SAO)
Saõ Paulo
2-0タジェーレス (TAL)
Talleres/ARG
SAO: 45+5′, 90′
TAL: –
(R90+3′)
2024/05/29バルセロナSC (BSC)
Barcelona/EQU
2-1コブレサル (COB)
Cobresal/CHI
BSC: 9′, 18′
COB: 71′
< サンパウロ (SAO) 2-0 タジェーレス (TAL) >
   サンパウロはすでに決勝ラウンド進出を決めているが、この試合に勝てば勝点で首位タジェーレスに並び、得失点差で上回りグループ首位に立つことができる。
   今季はケガ人が相次いでいるが、この試合ではFWカレリ(Calleri, 1993)がベンチスタート。FWフアン・サントス(Juan Santos, 2002)がセンターフォワードに入り、FWルシアーノ(Luciano, 1993)はトップ下に入る。
   試合は立ち上がりから、サンパウロが前に出る守備で優勢に試合を運める。しかし、ゴール前でタジェーレスの固い守備網を崩すことができず、なかなかシュートに持ち込むことができない。前半30分を過ぎるとタジェーレスは、前に出るサンパウロの選手の裏のスペースにシンプルにボールを送ることでチームを立て直し、試合は均衡状態に陥る。
   前半43分、タジェーレスが自陣からのカウンター。自陣PAでボールを奪い返したサンパウロが逆にカウンターを仕掛ける。MFホドリゴ・ネストール(Rodrigo Nestor, 2000)が左サイドをドリブルでボールを持ちこみ、ゴールライン手前でPAに侵入すると、そこで足を掛けられ転倒。サンパウロがPKを獲得する。PKのキッカーはFWルーカス・モウラ(Lucas Moura, 1992)。ゴール左へ蹴るがGKがストップ。しかし、GKの動き出しが早く、主審は蹴り直しの判定を下す。FWルーカス・モウラは今度は中央上部へ蹴り込みサンパウロが先制。[1-0]
   前半最後のプレーで、サンパウロは自陣PA内でクリアしようとした際に相手選手の足を蹴るプレーが見られたが、主審、VARともに試合を流し、前半が終了。サンパウロの1-0で試合を折り返す。
   後半は互いに自らのターンで相手陣まで攻め込むものの、いずれもゴール前で、判断ミスやパスミス、シュートミスが相次ぎ、シュートまで持ち込むことができない。
   後半45分、相手陣右スローインを受けたFWルシアーノが、DFをかわし、中央に向かいながら左足を振り抜く。綺麗な弧を描いたボールがゴール左に吸い込まれるゴラッソ。サンパウロの勝利を決定づける貴重なゴールが生まれる。[2-0]
   アディショナルタイムに入り少し荒れた場面も見られたが、サンパウロが上手く時間を浪費し、2-0のまま終了。
   サンパウロがグループ首位に立ちグループラウンドを締めくくった。

ハイライト動画URL

SAO x TAL : https://www.youtube.com/watch?v=KTSvrjDOyCg
BSC x COB : https://www.youtube.com/watch?v=NGG-bca4fcs

順位表

順位チーム名勝点試合
勝数引分敗数得失
点差
1サンパウロ (SAO)
Saõ Paulo
1364117
2タジェーレス (TAL)
Talleres/ARG
1364114
3バルセロナSC (BSC)
Barcelona/EQU
66132-3
4コブレサル (COB)
Cobresal/CHI
16015-8
1, 2位 : 決勝ラウンド進出
3位 : コパ・スウアメリカーナプレーオフ進出
4位 : 敗退

Grupo C

結果

試合日
(ブラジル時間)
ホームチーム結果アウェイチーム得点
2024/05/29グレミオ (GRE)
Grêmio
3-0ザ・ストロンゲスト (STR)
The Strongest/BOL
GRE: 14′, 50′, 67′
STR: –
2024/05/29エストゥディアンテス (EST)
Estudiantes de La Plata/ARG
3-4ウァチパト (HUA)
Huachipato/CHI
EST: 12′, 49′, 73′
HUA: 37′, 45+1′, 51′, 90+5′
< グレミオ (GRE) 3-0 ザ・ストロンゲスト (STR) >
   グレミオが本拠を置くポルトアレグレは、4月末からリオグランデドスル州全域を襲った長雨による大水害により甚大な被害を受けた。グレミオの本拠地アレーナグレミオやトレーニング場も浸水など甚大な被害を受け、その復旧に見込みは立たず、約1000km離れたサンパウロ州にてコリンチャンスにトレーニング場の提供を受け、5月17日にトレーニングを再開。この試合は、ポルトアレグレから約700km離れたパラナ州クリチバに本拠を置くコリチバの本拠地コウトペレイラにて開催。4月30日コパ・ド・ブラジル三回戦アウェイ1stレグ以来の試合を迎える。
   リベルタドーレスは第4節と第5節が順延され、今節は現在グループ首位のザ・ストロンゲスト/BOLとの対戦。現在1勝2敗のグレミオは決勝ラウンド進出に向け勝点「3」が必須。また、復興途上のポルトアレグレのサポーターへ嬉しいニュースを送りたい。
   多くのサポーターが詰めかけたコウトペレイラで、グレミオは立ち上がりな試合を展開。
   すると、早くも前半14分、右SHガウジーノ(Galdino, 1997)が相手陣中央やや右からPA右へスルーパス。FWジエゴ・コスタ(Diego Costa, 1988)がクロスのフェイントを挟みながらゴールライン際に迫りゴール前へ柔らかいクロス。中央にMFクリスタウド(Cristaldo, 1996)が駆け上がりDFを引き寄せると、FWソテウド(Soteldo, 1997)へ回り込み左足をクロスボールに合わせる。ボールはファーサイドのゴールネットを揺らしグレミオが先制。[1-0]
   後半5分、グレミオは右サイドライン際を起点にVOLペペー(Pepê, 1998)からボールを受けた右SBジョアン・ペドロ(João Pedro, 1996)がPA手前を中央へ向けボールを運び左足を振り抜く。これがゴールネットに刺さりグレミオが貴重な追加点。[2-0]
   後半22分、後半に入りFWソテウドと左右のポジションを変えたSHガウジーノが、ハーフライン付近やや左で相手のパスをカット、そのままドリブルでボールを持ちあがる。PAに侵入し左足を鋭く振り抜くと、グラウンダーのシュートはGKの脇を抜けゴールネットを揺らすゴラッソ。[3-0]
   リードを3点に拡げると、グレミオは後半24分、恥骨の手術により今季初出場を迎えるMFカルバーリョ(Carballo, 1996)と、FWグスタヴォ・ヌーネス(Gustavo Nunes, 2005)とFWナタン・フェルナンデス(Nathan Fernandes, 2005)の2005年生まれコンビを投入。さらに後半35分に2選手を交代。
   後半44分、グレミオは自陣に入ったところで、VOLドッジ(Dodi, 1996, 2021‐2022年に鹿島アントラーズ/JPNでプレー)が、相手ボールを掻き出し、こぼれ球を拾ったFWグスタヴォ・ヌーネスが左サイドライン二列目のレーンをドリブルで上がり、DF2人を振り抜き、PA手前を中央へ向かい右足を振り抜く。ボールはファーサイドのゴールネットを揺らすゴラッソ。
   グレミオが前後半を通して試合を支配。4-0の快勝を収め、復興に立ち上がるリオグランデドスル州へ嬉しい勝利を送った。
   今後は、6月4日(火)にアウェイにて第4節ウァチパト戦、6月8日(土)にコウトペレイラにて第5節エストゥディアンテス戦が予定されている。

ハイライト動画URL

GRE x STR : https://www.youtube.com/watch?v=yrlTPQXIZeA
EST x HUA : https://www.youtube.com/watch?v=2Tvc8NEWN3I

順位表

順位チーム名勝点試合
勝数引分敗数得失
点差
1ザ・ストロンゲスト (STR)
The Strongest/BOL
1063122
2ウァチパト (HUA)
Huachipato/CHI
85221-1
4エストゥディアンテス (EST)
Estudiantes de La Plata/ARG
45113-2
3グレミオ (GRE)
Grêmio
642021
1, 2位 : 決勝ラウンド進出
3位 : コパ・スウアメリカーナプレーオフ進出
4位 : 敗退

Grupo D

結果

試合日
(ブラジル時間)
ホームチーム結果アウェイチーム得点
2024/05/28ジュニオル・バランキージャ (JUN)
Junior Barranquilla/COL
0-0ボタフォゴ (BOT)
Botafogo
JUN: –
BOT: –
(R61′)
2024/05/28LDUキト (LDU)
LDU/EQU
2-0ウニベルシタリオ (UNI)
Universitario/PER
LDU: 44′, 67′
UNI: –
(R83′)
< ジュニオル・バランキージャ (JUN) 0-0 ボタフォゴ (BOT) >
   グループ首位を賭けた一戦。ボタフォゴのアルトゥール・ジョルジ(Artur Jorge)監督は、前節規律違反を理由にベンチ外としたMFオスカル・ホメーロ(Óscar Romero, 1992)とMFディエゴ・エルナンデス(Diego Hernández, 2000)をスタメンに起用。今年デビューを果たし、45分間の出場時間で2得点1アシストを記録しているFWヤルレン(Yarlen, 2006)にプロ初先発の機会を与えるなど、試合間隔が空いているにもかかわらず、控え選手を主体としたメンバーで試合に入る。
   前半は、アウェイのボタフォゴが相手を上回るボール支配率で試合を展開するが、ジュニオル・バランキージャのコンパクトにまとまった守備網は固く、特にPA近辺でのボールへのアプローチが速く、ボタフォゴはシュートに持ち込むことができない。
   ボタフォゴは、前半28分に左サイドから鋭いパスを繋ぎ右サイドへボールを展開しゴール前に折り返し、前半30分にはMFディエゴ・エルナンデスが踵でボールをはたきVOLチェチェー(Tchê Tchê, 1992)のシュートを演出するが、いずれもシュートは枠を捉えない。一方の守備面では、しっかりとしたブロックと一対一の強さ、中盤の速い寄せで、GKガチット・フェルナンデス(Gatito Fernández, 1988)が脅かされるようなシュートは一本も打たせない。
   後半11分、ボタフォゴが先に交代カードを切る。しかし、後半16分、MFディエゴ・エルナンデスが一発退場。試合の様相が少しずつ変わり始める。
   後半23分、バランキージャはゴール前中央のスルーパスにFWデイベル・カイセド(Deibér Caicedo)が抜け出しシュート。GKガチット・フェルナンデスが間合いを詰めボールを体に当てるが、ボールはゴール隅に向かう。FWカルロス・バッカ(Carlos Bacca, 1986)が詰めるが届かず、ボールは僅かにゴールポストの外へ流れる。
   ボタフォゴは、相次いでフォワードの選手を投入しゴールを狙いに行くが、中盤での攻防で劣勢に回り、効果的にボールを前線に送ることができない。
   試合はいずれのチームからもゴールは生まれず0-0のまま終了。
   ジュニオル・バランキージャがグループ首位、ボタフォゴは同勝点ながら得失点差で下回りグループ2位での決勝ラウンド進出となった。

ハイライト動画URL

JUN x BOT : https://www.youtube.com/watch?v=DoIp7uOoO7k
LDU x UNI : https://www.youtube.com/watch?v=KnlFv9SOgN8

順位表

順位チーム名勝点試合
勝数引分敗数得失
点差
1ジュニオル・バランキージャ (JUN)
Junior Barranquilla/COL
1062403
2ボタフォゴ (BOT)
Botafogo
1063121
3LDUキト (LDU)
LDU/EQU
762130
4ウニベルシタリオ (UNI)
Universitario/PER
56123-4
1, 2位 : 決勝ラウンド進出
3位 : コパ・スウアメリカーナプレーオフ進出
4位 : 敗退

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