マテオ・ポンテ (Mateo Ponte)

投稿者: | 2024年5月29日
新規投稿 : 2024/05/29

マテオ・ポンテ・コスタ

Mateo Ponte Costa

ポジション: 右サイドバック/ラテラウ・ジレイト

利き足:右

2003年5月24日生まれ

<幼少期>

 ウルグアイ東方共和国の首都モンテビデオに生まれる。

<クラブ 経歴>

育成時代≫

 地元モンテビデオの名門ダヌービオ(Danubio)の下部組織に所属。
 ※ダヌービオFCは、1932年にブルガリア移民が中心となり設立したクラブ。クラブ名はヨーロッパ第2の長さを誇るドナウ川(ラテン語:Danubius/ダーヌビウス)から来ている。1988年にウルグアイリーグ初制覇。2004年、2006/07年、2013/14年と計4度のリーグ制覇。2024年5月現在ウルグアイ代表として136試合58得点を誇るFWエジンソン・カバーニ(Edinson Cavani, 1987)はダヌービオFC育成出身で同クラブからプロデビュー、2010W杯最優秀選手賞受賞ディエゴ・フォルラン(Diego Forlán, 1979)はダヌービオFC育成出身。

≪ダヌービオ

– 2020/21 –

 2021年2月4日前期リーグ第4節リーベルプレート・モンテビデオ戦にて先発に抜擢され17歳でのプロデビューを果たすと、2か月の間に10試合(うち先発8試合)に出場する。

– 2021/22 –

 2部リーグで迎えた2021/22年は、途中出場による3試合の出場に止まる。

– 2022/23 –

 2022/23年は、ベンチ外となる試合も多く、リーグ戦、カップ戦にて各1試合に途中出場。

– 2023 –

 2023年1月コロンビアにて開幕したU-20南米ユース選手権にウルグアイU-20代表として右サイドバックの主戦として準優勝を収め帰国。
 2023年2月26日前期リーグ第4節プラサ・コロニア(Plaza Colonia)戦にて後半34分に交代によりシーズン初出場を迎えると、後半45+4分、相手陣右サイドライン際からPA手前に真横にボールを送り、自身は斜めにPA内へ侵入。戻りのパスを受けGKと一対一となりシュート。一度は阻まれたもののこぼれ球をゴールに押し込みプロ初ゴールをマーク。
 しかし、ポジションに定着するには至らず、以降は交代出場による4試合に出場し、U-20W杯に向け旅立つ。
 2023年5月アルゼンチンにて開幕したU-20W杯に主戦として5試合に出場しウルグアイU-20代表の優勝に貢献。
 6月にはニカラグア、キューバとの親善試合に向けたフル代表の招集(出場機会なし)。
 帰国後の7月14日、22日の中期リーグに90分間のフル出場を果たす。しかし、7月22日の試合がダヌービオでの最後の試合となる。

ボタフォゴ≫

– 2023 –

 2023年8月2日ボタフォゴが20歳のマテオ・ポンテの完全移籍加入を発表。契約期限は2026年12月末。移籍金は推定200万USD(2024年5月現在の為替換算で約3億円)。
 8月27日全国選手権第21節バイーア戦にて、後半24分、ピッチに送り出されクラブデビュー。8月30日コパ・スウアメリカーナ準々決勝2ndレグでは後半開始時にピッチに送り出される。
 しかし、以降はチームの不振により出場機会は訪れず、監督交代によりベンチ入りの機会さえも失う。さらにはケガも重なり、ボタフォゴでの初年度の成績は2試合66分の出場に止まった。
 シーズンを終了後の12月8日に、マルセロ・ビエルサ(Marcelo Bielsa)監督率いる2024パリ五輪南米予選に向けたウルグアイU-23代表への招集が発表された。

– 2024 –

 2024年ボタフォゴの右サイドバックは、マンチェスターユナイテッド/ENGで7シーズンを過ごしたSBハファエウ(Rafael, 1990)とマテオ・ポンテの2人体制でシーズン入り。しかし、SBハファエウは前年に膝前十字靭帯断裂のケガからの回復期にありクラブは補強を模索。そして、2月16日にウルグアイ代表として7試合に出場し、ヘタフェ/ESPで8シーズンなどスペインで約12年間プレーしたベテランSBダミアン・スアレス(Damián Suárez, 1988)を獲得。
 2024パリ五輪南米予選から戻ったマテオ・ポンテは、2月7日州選手権フラメンゴ戦にて先発出場。その後も、SBダミアン・スアレスと交互にスタメン出場を果たし、試合経験を積み重ねていく。
 4月18日全国選手権第2節アトレチコ・ゴイアニエンセ戦、前半32分、相手陣右サイドライン2レーン目の位置から中央へパスを送り、自身はそのまま中央にポジションをとる。その後、ボールがPA右近辺で展開されると、PA中央入口へポジションを上げ、右サイドから送られたボールに右足を振り抜くゴール。セグンドボランチのようなプレーでクラブ初ゴールを決めた。
 しかし、翌4月21日第3節にて後半開始時にベンチに下げられると、以降は出場機会はあるものの、経験豊かなSBダミアン・スアレスの2番手に甘んじることになる。

≪シーズン別クラブ出場記録≫

シーズン所属大会試合出場
時間
得点アシ
スト
2020/21年(18歳)ダヌービオウルグアイ後期リーグ1062200
 合計1062200
2021/22年(19歳)ダヌービオウルグアイ2部リーグ33700
 合計33700
2022/23年(20歳)ダヌービオウルグアイ中期リーグ12800
AUFウルグアイ杯13600
 合計26400
2023年(20歳)ダヌービオウルグアイ前期リーグ611411
ウルグアイ中期リーグ218000
 合計829411
ボタフォゴ全国選手権14500
コパ・ド・ブラジル12100
 合計26600
2024(21歳)ボタフォゴリベルタドーレス825601
全国選手権429710
コパ・ド・ブラジル27200
州選手権646501
 合計20109012
イタリック斜体は、2024年5月29日現在の記録。
※ シーズン欄の年齢は、12月31日時点の年齢です。

代表世代別含む)経歴

– 2023 –

 2023年1月コロンビアにて開幕したU-20南米ユース選手権にウルグアイ代表として招集。
 5チームによる予選ラウンドは、3試合(すべて先発)に出場し、チームは3勝1分の成績を収めグループ1位で決勝ラウンドに進出。
 6チームによる一回戦総当たりの決勝ラウンドは、5試合(すべて先発)に出場し、チームは4勝1敗の成績で準優勝を収めた。
 2023年5月アルゼンチンにて開幕したU-20W杯に招集。
 4チームによる予選グループラウンドは、3試合(すべて先発)に出場し、チームは2勝1敗の成績でグループ2位となり決勝ラウンドに進出。
 ノックダウン方式による決勝ラウンドは、ベスト16、準々決勝に先発出場。準決勝を前にケガを負い、準決勝は欠場、決勝はベンチ入りしたものの出場機会はなし。チームは決勝でイタリアを破り優勝を飾った。
 2023年6月にはニカラグア(14日)、キューバ(20日)との親善試合に向けたマルセロ・ビエルサ(Marcelo Bielsa)監督率いるフル代表に招集(出場機会なし)。

– 2024 –

 2024年1月20日ベネズエラで開幕した2024パリ五輪南米予選に出場。開幕節、第2節は先発出場、第3節、第4節は途中交代出場を果たしたが、チームはグループラウンドで敗退、パリ五輪出場の道は閉ざされた。

<プレースタイル、雑感 etc.>

 利き足は右。
身長183㎝、体重74kg。(サッカーサイト「oGol」2024年5月29日参照)
 主に右サイドバックでプレーするが、右サイドの中盤や左サイドバックでの出場もある。
 攻守にバランスの取れたサイドバック。
 体幹が強くがっしりとした体格は、プレーにスピード感を感じさせないものの、迫力のあるオーバーラップなどの攻撃参加、空中戦や一対一に強く、上手く体を当てる守備が印象的。
 2023U-20W杯では、攻撃面はゴールやアシストなど直接得点に繋がるプレーはなかったが、守備面ではシュートに持ち込まれる場面や、ミスによりピンチを招くような場面は一切なく、大会を通して安定したプレーを見せた。
 ウルグアイでは、育成カテゴリーから優れたリーダーシップと試合の流れを読む戦術眼が評価され、将来を期待される。ダヌービオ時代は試合中に戦術から逸脱するようなプレーや、安定感に欠くプレーが見られたが、2023年U-20南米ユース選手権、U-20W杯ではその欠点もほぼ見られず、主力の一人として、それぞれ、準優勝と優勝にチームを導いた。

 2023年には、パラグアイU-20代表MFマチアス・セゴビア(Matías Segovia, 2003)など、南米大陸の若手発掘に積極的なボタフォゴへ移籍。
 2024年は、自身と同じウルグアイ国籍で、代表7試合の経歴を持ち、2022W杯代表の座を最後まで争ったベテランSBダミアン・スアレス(Damián Suárez, 1988)がボタフォゴに加入、プレーに限らず、精神面や生活面など、直接多くのことを学ぶ機会を得た。
 SBダミアン・スアレスにはスタメンの座を奪われたものの、2024年5月29日現在で、すでにキャリアハイの20試合に出場。全国選手権の順延や、リベルタドーレス、コパ・ド・ブラジルなど、今後も過密日程が続く中、試合経験を積み重ねる機会は多く残されている。
 さらに2024年は、パリ五輪出場は叶えられなかったもののU-23代表の一員としてもプレー。将来的にはボタフォゴでポジションを獲得するにとどまらず、ウルグアイ代表として檜舞台に立つことも期待されている。

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