アヴァイー (Avaí)
正式名称:Avaí Futebol Clube
略称:AVA
創立:1923年
本拠:サンタカタリーナ州 フロリアノポリス
《 主要タイトル & 概要 》
タイトル | 優勝回数 | 優勝年 |
---|---|---|
N/A | N/A | N/A |
アヴァイーは1923年に創立。1940年代に州選手権のタイトルを多く獲得するが50年代には衰退、長らく全国選手権への出場はなかった。
1973年に州選手権で27年ぶりの優勝を果たし、翌1974年の全国選手権出場を決める。しかし、この年以降は再び低迷。
1998年に全国選手権3部リーグ(Série C)を優勝。全国規模の大会で初めての優勝を果たす。
2008年に全国選手権2部リーグ(Série B)で3位となり翌年の全国選手権1部(Série A)出場を決める。
2009年、サンタカタリーナ州のチームで最長となる11試合連続不敗(8勝3分)を記録。また、サンタカタリーナ州のチームで過去最高位となる6位で全国選手権を終える。
2010年、初の国際大会となるコパ・スウアメリカーナに出場。準々決勝に駒を進める。
2011年、全国選手権20位となり2部に降格。以後、2015年、17年、19年と全国選手権(Série A)を戦うもいずれも1年で降格している。
2022年は再び全国選手権(Série A)での戦いとなる。
《 直近3年成績(2020年-2022年) 》
大会 | 2022年成績 | 2021年成績 | 2020年成績 |
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ブラジル全国選手権 | 19位 | ― | ― |
ブラジル全国選手権2部 | ― | 4位 | 9位 |
コパ・ド・ブラジル | 2回戦敗退 | 3回戦敗退 | 1回戦敗退 |
サンタカタリーナ州選手権 | 準々決勝敗退 | 優勝 | 準々決勝敗退 |
各大会の概要は、当ブログ記事「主要大会と年間日程」を参照ください。
《 全国選手権 順位推移(2006年-2022年) 》
現行レギュレーション(20チームによるホーム&アウェア方式2回戦総当たり)で開催された2006年以降の全国選手権順位推移です。
《 2022年 》
<戦績>
大会 | 試合 数 | 勝数 | 引分 数 | 敗数 | 得点 | 失点 | 得失 点差 | 勝点率 (%) | 順位 |
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全国選手権 | 38 | 9 | 8 | 21 | 34 | 60 | -26 | 30.7 | 19位 |
コパ・ド・ブラジル | 2 | 0 | 1 | 1 | 2 | 3 | -1 | 16.7 | 2回戦敗退 |
州選手権 | 13 | 3 | 5 | 5 | 9 | 10 | -1 | 35.9 | 準々決勝敗退 |
計 | 53 | 12 | 14 | 27 | 45 | 73 | -28 | 31.4 |
<全国選手権 年間順位推移>
<振り返り>
2020年12月9日に契約し、2021年の目標である全国選手権1部復帰を果たしたクラウジネイ・オリヴェイラ(Claudinei Oliveira)監督が引き続き2022年の指揮を執る。
【州選手権】
2022年1月23日に開幕したサンタカタリーナ州選手権1部。全国選手権1部はアヴァイーのみ、全国選手権2部は2チームという12チームで構成された大会。当然のように優勝候補に目された。
しかし、開幕5試合を無得点試合4、1勝2分2敗の成績でクラウジネイ・オリヴェイラ監督が解任。監督代行としてファブリシオ・ベント(Fabrício Bento)氏が2試合1分1敗を記録。2月13日に監督に就任したエドゥアルド・バホッカ(Eduardo Barroca)氏が予選ラウンドの残り4試合を2勝2敗とし、12チーム中8位でなんとか決勝ラウンドに進出する。
決勝ラウンド1回戦の相手は全国選手権2部のブルスキ。 3月13日ホームでの1stレグを1-1、3月19日のアウェイでの2ndレグを0-0で終えるが、レギュレーション上、2試合合計が同点の場合は予選ラウンドの上位チームが次ラウンドに進出するため、ここで州選手権を去る。
【コパ・ド・ブラジル】
2月22日コパ・ド・ブラジル1回戦、アウェイの地で全国選手権4部URTとの一戦。 前半から相手チームが度々ゴールに迫るがGK/GOLドウグラス(Douglas)の好セーブもあり得点を許さない。一方、アヴァイーの得点チャンスは前半終了間際にカウンターからのみ。 後半も相手チームが優位に進めるが、後半24分にベテランのムリキ(Muriqui, 1986, 2016年FC東京)がゴールを奪う。しかし、この得点を守り切ることができず後半38分に失点。後半AT+11分には相手シュートをGK/GOLドウグラスが片手で弾き出し試合は1-1で終了。レギュレーション上、90分同点の場合はアウェイチームが2回戦に進出するため、アヴァイーは辛うじて1回戦を突破。
2回戦はホームに全国選手権4部のセイランジアを迎える。大粒の雨が降りピッチに水たまりが浮かぶ悪コンディションで試合は行われる。 試合はアヴァイーが優位にすすめるも、前半20分、右サイドからクロスをあげられ失点。しかし、1分後の前半21分にはモラト(Morato)の強烈なシュートで同点に追いつく。その後もアヴァイーが優位に試合を進めるが、後半45分、再び右サイドからのクロスボールをボレーでサイドネットに突き刺され失点。1-2で敗戦。コパ・ド・ブラジルを2回戦で敗退する。
【全国選手権】
州選手権13試合9得点という得点力不足をテコ入れしたいアヴァイーは、全国選手権開幕(4月10日)前にビッソーリ(Bisolli)をアトレチコ・パラナエンセから、5月に入ると2016年全国選手権得点王のポチケル(Pottker, 2013年ヴァンフォーレ甲府)をクルゼイロから、共にレンタルで獲得する。
ビッソーリはベテランのムリキやモラトと相性がよく、開幕節からの5試合を3勝1分1敗と幸先のいいスタートを切る。第6節から第10節にかけて1引分を挟み4連敗を喫するがいずれの試合も得点をあげており、第11、12節を連勝、この時点で7位と健闘する。
しかし、5月半ばに太ももに筋肉系のケガを負ったムリキのパフォーマンスが次第に低下、第15節を最後にモラトが中東へ移籍するなど、再び得点力不足が課題となる。7月末に元ペルー代表パオロ・ゲレーロ(Paolo Guerrero)を獲得するが昔のようなパフォーマンスが見られない。
かたや守備も、シーズン前のCB/ZAGやVOLの補強が上手くいかず、SB/LATに攻撃的な選手を獲得するなど不安を残していた。州選手権は大きく崩れることはなかったが、全国選手権でその不安定さが露呈。攻撃をテコ入れするためにさらに守備が不安定になる。
第17節を最後に勝ち星から見放されると、第26節終了後にエドゥアルド・バホッカ監督を解任。 第27節は後任のリスカ(Lisca)監督のもと、アトレチコ・ミネイロを相手に1-0の無失点試合で10試合ぶりの勝利をあげるが、翌第28節ではサンパウロに0-4と完敗を喫し再び連敗を重ねる。 第33節で6連敗を喫するとリスカ監督は解任。ファブリシオ・ベント氏が残る5試合を監督代行として2勝1分2敗の成績を残すが、第36節終了後に降格が確定。4度続けて昇格翌年の降格となった。
選手権前半 : 6勝 3分10敗、得点20失点30 選手権後半 : 3勝 5分11敗、得点14失点30 選手権合計 : 9勝 8分21敗、得点34失点60
<チーム内個人成績・記録>
* 参照元:サッカーサイト「Ogol」
記録 | 選手 | 公式戦計 | 全国選手権 | ブラジル杯 | 州選手権 |
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最多試合出場 | ブルーノ・シウヴァ (Bruno Silva) – VOL | 45 | 31 | 2 | 11 |
(2位) | エドゥアルド (Eduardo) – VOL | 44 | 31 | 1 | 11 |
(3位) | ハイニエリ (Raniele) – CB/ZAG | 41 | 33 | 0 | 8 |
最多出場時間 | ブルーノ・シウヴァ (Bruno Silva) – VOL | 3641 | 2614 | 121 | 906 |
(2位) | ハイニエリ (Raniele) – CB/ZAG | 3245 | 2831 | 0 | 414 |
(3位) | ブルーノ・コルテス (Bruno Cortez) – 左SB/LTE | 3092 | 2430 | 180 | 482 |
最多得点 | ビッソーリ (Bissoli) – FW/ATA | 14 | 14 | 0 | 0 |
(2位) | ムリキ (Muriqui) – FW/ATA | 8 | 4 | 1 | 3 |
(3位) | モラト (Morato) – FW/ATA | 4 | 2 | 1 | 1 |
最多アシスト | ナタナエウ (Natanael) – 左SB/LTE | 4 | 4 | 0 | 0 |
(2位) | エドゥアルド (Eduardo) – VOL | 2 | 2 | 0 | 0 |
(3位) | 11選手 | 1 | – | – | – |
最多デュエル勝利 | ハイニエリ (Raniele) – CB/ZAG | – | 232 | – | – |
(2位) | ブルーノ・シウヴァ (Bruno Silva) – VOL | – | 183 | – | – |
(3位) | ポチケル (Pottker) – FW/ATA | – | 142 | – | – |
最多キーパス | ポチケル (Pottker) – FW/ATA | – | 39 | – | – |
(2位) | ケヴィン (Kevin) – 右SB/LTD | – | 37 | – | – |
(3位) | ビッソーリ (Bissoli) – FW/ATA | – | 21 | – | – |
最多CBI | ハイニエリ (Raniele) – CB/ZAG | – | 142 | – | – |
(2位) | ブレッサン (Bressan) – CB/ZAG | – | 123 | – | – |
(3位タイ) | ケヴィン (Kevin) – 右SB/LTD | – | 103 | – | – |
(3位タイ) | アルトゥール・シャーヴェス (Arthur Chaves) – CB/ZAG | – | 103 | – | – |
※ デュエル勝利 : 一対一でのイーブンボールの奪い合いでボールを獲得すること キーパス : パスの受け手がシュートを打てた時にカウントされる指標 CBI : クリア、ブロック、インターセプト