【ブラジル全国選手権2024】第11節(2/2)[06/22-23]

投稿者: | 2024年6月22日

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全国選手権第11節 対戦組合せ


以下の5試合の概要はこちらで。→ 【ブラジル全国選手権2024】第11節(1/2)[06/22-23]
・2024/06/22 クリシウーマ(CRI) x ボタフォゴ(BOT)
・2024/06/22 グレミオ(GRE) x インテルナシオナウ(INT)
・2024/06/22 クイアバ(CUI) x アトレチコ・ゴイアニエンセ(ACG)
・2024/06/22 ヴァスコ・ダ・ガマ(VAS) x サンパウロ(SAO)
・2024/06/23 バイーア(BAH) x クルゼイロ(CRU)
以下の5試合の概要はこの記事で。
・2024/06/23 フルミネンセ(FLU) x フラメンゴ(FLA)
・2024/06/23 アトレチコ・パラナエンセ(CAP) x コリンチャンス(COR)
・2024/06/23 アトレチコ・ミネイロ(CAM) x フォルタレーザ(FOR)
・2024/06/23 パウメイラス(PAL) x ジュヴェントゥージ(JUV)

・2024/06/23 RBブラガンチーノ(RBB) x ヴィトーリア(VIT)

全国選手権第11節 試合概要

フルミネンセ(FLU) 0-1 フラメンゴ(FLA)

動画URL: https://www.youtube.com/watch?v=NPMR6_sRaK4
(FLA) : 86' #9 ペドロ(Pedro, 1997)[PK]

今節前の順位

フルミネンセは全国選手権1勝3分6敗勝点6の20位。
 コパ・アメリカ代表選手 :
  FWジョン・アリアス(Jhon Arias, 1997, コロンビア代表)
フラメンゴは全国選手権6勝3分1敗勝点21の首位。
 コパ・アメリカ代表選手 :
  VOLエリキ・プルガール(Erick Pulgar, 1994, チリ代表)
  SBバレラ(Varela, 1993, ウルグアイ代表)
  SBビーニャ(Viña, 1997, ウルグアイ代表)
  MFデ・アラスカエッタ(De Arrascaeta, 1994, ウルグアイ代表)
  MFデ・ラ・クルス(De La Cruz, 1997, ウルグアイ代表)

得点シーン

(FLA) : 86' #9 ペドロ(Pedro, 1997)[PK]
フルミネンセ陣PA左に入った地点で、フラメンゴFWブルーノ・エンヒキ(Bruno Henrique, 1990)とフルミネンセ右SBカレガリ(Calegari, 2002)がもつれるように転倒。このプレーに主審はPKの判定を下す。このPKをFWペドロが地を這うボールをゴール真ん中に決めフラメンゴが待望の先制点。[1-0]

試合経過、所感その他

ボール保持率: 前半:59% 41% ⇒ 前後半:50% 50%
シュート(枠内): 前半:0‐6(0-2) ⇒ 前後半:2-13(0-5)
パス成功率: 前半:87% 76% ⇒ 前後半:85% 81%
Desarmes: 前半:5‐9 ⇒ 前後半:12-17
Faltas Cometidas: 前半:7‐6 ⇒ 前後半:14-13

   フルミネンセは、全国選手権での勝利が第3節ヴァスコ・ダ・ガマ戦の1勝のみ。2引き分けを挟む6連敗中で最下位に低迷している。
   今節のスタメンは、前節負傷交代のFWマルキーニョス(Marquinhos, 2003)が欠場、VOLが本職のマルチネリ(Martinelli, 2001)をセンターバックに起用、187cmと高さのあるMFガブリエウ・ピーレス(Gabriel Pires, 1993)を中盤に抜擢するなど、4つのポジションで変更。
   フラメンゴは、全国選手権は引き分けを挟み5連勝中。コパ・アメリカの影響で多くの選手を欠くが、最近の2試合は試合終盤のゴールで勝点を拾う勝負強さを見せ、前節の勝利で首位の座に返り咲いた。
   今節のスタメンは、前節負傷交代のFWエヴェルトン・セボリーニャ(Everton Cebolinha, 1997)に代わりFWブルーノ・エンヒキ(Bruno Henrique, 1990)、戦略的理由でCBレオ・ペレイラ(Léo Pereira, 1996)に代わりCBファブリシオ・ブルーノ(Fabrício Bruno, 1996)が入る。

   現在の順位が示すような試合展開。フルミネンセは自陣から細かくボールを繋ごうとするが、フラメンゴは相手陣深くでボールに対しプレス。ボールを奪ってはシュートに持ち込み、フルミネンセGKファビオ(Fábio, 1980)が再三の好守でゴールを守り切る。
   フルミネンセは、中盤に高さのあるMFガブリエウ・ピーレスを起用するが、守備面での健闘に対し、マイボールの局面では足元のミスで何度かピンチを招き、攻撃面では高さを生かす場面は訪れない。
   FWジョン・アリアス(Jhon Arias, 1997)の代表招集による不在に加え、FWマルキーニョスの欠場によるスピード不足は深刻で、苦労してボールを相手陣に運んだ際も、攻撃のギアを上げることができず、テンポの遅い攻撃はフラメンゴに守備網を構築する時間を与え、守備網の周りのボール回しに終始し、攻撃の形を作ることができない。
   攻撃面の修正は叶わず、フルミネンセのファーストシュートは後半22分、約25mのミドルシュート。しかし、これは力なくゴールラインを割る。
   守備面では、GKファビオを中心にフラメンゴの攻撃をしのぎ続けたが、後半40分に微妙な判定によりPKを与え失点。
   結果は0-1ながら、完敗と言える内容。トンネルは長く、光はまだ見つからない。

   フラメンゴは、この試合も、コパ・アメリカによりチャンスを貰ったMFロハン(Lorran, 2006)、FWルイス・アラウージョ(Luiz Araújo, 1996)が次々とチャンスを演出。同様にボランチでの起用が続くVOLレオ・オルティス(Léo Ortiz, 1996)はフィルター役として機能。
   センターFWペドロ(Pedro, 1997)はボックス内だけでなく、オフザボールの動きでスペースを生み出し、VOLジェルソン(Gerson, 1997)、両サイドバックがタイミングよく攻撃に参加。
   FWエヴェルトン・セボリーニャに代わる先発起用のFWブルーノ・エンヒキが決勝ゴールに繋がるPKを獲得。
   コパ・アメリカ開催期間は多数の代表選手を欠き苦戦が予想されていたが、代わる選手がレギュラー陣と融合、ことごとく結果を残し、チームは代表選手不在期間をこれまで3勝1分。
   フラメンゴは、嬉しい誤算が続き、首位の地盤を固めつつある。

アトレチコ・パラナエンセ(CAP) 1-1 コリンチャンス(COR)

動画URL: https://www.youtube.com/watch?v=L-Mtjzx3IVo
(CAP) : 45' #88 クリスチャン(Christian, 2000)[#37 エスキベル(Esquivel, 2001)]
(COR) : 90+2' #25 カカー(Cacá, 1999)[]

今節前の順位

アトレチコ・パラナエンセは全国選手権5勝3分2敗勝点17の4位。
 コパ・アメリカ代表選手 :
  GKベント(Bento, 1999, ブラジル代表)
  FWカノービオ(Canobbio, 1998, ウルグアイ代表)
コリンチャンスは全国選手権1勝4分5敗勝点7の18位。
 コパ・アメリカ代表選手 :
  CBフェリックス・トーレス(Félix Torres, 1997, エクアドル代表)
  FWアンヘル・ホメーロ(Ángel Romero, 1992, パラグアイ代表)

得点シーン

(CAP) : 45' #88 クリスチャン(Christian, 2000)[#37 エスキベル(Esquivel, 2001)]
相手陣中央浅い位置で後方からのボールを受けたVOLエリキ(Erick, 1997)が、左サイドライン際に大きくボールを展開。このボールをフリーの態勢で受けた左SBエスキベルがゴール前にクロス。MFクリスチャンが走り込み、きれいに頭を合わせると、ボールはGの指先を抜けゴールファーサイドに吸い込まれる。[1-0]
   MFクリスチャンは、アトレチコ・パラナエンセ育成出身で、2019年2月パラナ州選手権にて18歳のプロデビュー。2020年に準主力として44試合に出場して以降、コンスタントに試合に出場。2024年は25試合2得点3アシストを記録中。使うことも使われることも起用にこなす攻撃的ミッドフィルダー。
(COR) : 90+2' #25 カカー(Cacá, 1999)[]
ゴール正面やや右、約25mの位置で獲得したFK。MFロドリゴ・ガーロ(Rodrigo Garro, 1998)が直接狙ったボールは、アトレチコ・パラナエンセGKレオ・リンキ(Léo Linck, 2001)の手を掠めクロスバーを叩く。跳ね返りのボールをCBカカーが胸で押し込むと、ボールはゆっくりとゴールに吸い込まれる。[1-1]
   CBカカーは、第8節、第9節と2試合連続オウンゴールという不名誉な記録を残したが、今節は後半アディショナルタイムに同点に持ち込む貴重な同点ゴール。先発として試合に出るようになり、13試合で4得点と、セットプレーからの貴重な得点源となっている。

試合経過、所感その他

ボール保持率: 前半:51% 49% ⇒ 前後半:47% 53%
シュート(枠内): 前半:11‐4(4-1) ⇒ 前後半:18-16(7-6)
パス成功率: 前半:81% 79% ⇒ 前後半:81% 84%
Desarmes: 前半:7‐4 ⇒ 前後半:13-11
Faltas Cometidas: 前半:11‐7 ⇒ 前後半:19-12

   アトレチコ・パラナエンセ(CAP)は、2試合連続で実質的に最後のプレーとなるCKから失点を喫し、2試合連続で引き分けに終えている。前節ボタフォゴ戦は、厳しいマークでボタフォゴの攻撃をシャットアウトしていただけに、痛恨のゴールとなった。
   今節のスタメンは、ボタフォゴ戦から右サイドバックがSBレオ・ゴドイ(Léo Godoy, 1995)からSBマジソン(Madson, 2002)へ変更したのみ。多くの先発選手が連戦に出場しており疲労の蓄積が気になる。
   コリンチャンスは、全国選手権は4月28日第4節フルミネンセ戦以来2か月間勝ち星から遠ざかっている。前節インテルナシオナウ戦は、ボールを持たされ、試合をコントロールされた内容の0-1の敗戦。
   今節のスタメンは、FWユーリ・アウベルト(Yuri Alberto, 2001)が出場停止のため、FWペドロ・ハウーウ(Pedro Raul, 1996)がセンターフォワードに入る。右SBレオ・マナ(Léo Mana, 2004)を抜擢。出場停止明けのCBカエタノ(Caetano, 1999)が復帰。攻撃的なポジションではMFイゴル・コロナド(Igor Coronado, 1992)に代わりFWグスタヴォ・モスキート(Gustavo Mosquito, 1997)が入る。

   アトレチコ・パラナエンセは、中央にFWマストリアーニ(Mastriani, 1993)を置き、左サイドはFWクエージョ(Cuello, 2000)と左SBエスキベル(Esquivel, 2001)、右サイドは右SBマジソン(Madson, 1992)がサイドライン際からクロス。二列目からMFニカォン(Nikão)やMFクリスチャンが飛び出す分厚い攻撃。セカンドボールもボランチ陣がことごとく拾い試合の主導権を握る。
   コリンチャンスは、若いGKマテウス・ドネリ(Matheus Donelli, 2002)がミスの少ない安定したセーブ。判断に躊躇がなく、アトレチコの攻撃を防ぐ。
   攻撃面では、相手陣にボールを運ぶことに苦労するが、左サイドをFWウェズレイ(Wesley, 2005)のスピードをいかした応戦を試みる。
   試合を優位に運び、繰り返しゴールに迫っていたアトレチコ・パラナエンセが、前半44分、FWクエージョのクロスにMFクリスチャンが頭を合わせ待望の先制点。
   前半終了間際にコリンチャンスは右サイドゴールライン際でFKを獲得するが、アトレチコ・パラナエンセGKレオ・リンキ(Léo Linck, 2001)がゴール前に送られたボールを両手で弾き返し、大事に至らない。
   後半開始時、コリンチャンスはスピードのFWグスタヴォ・モスキート(Gustavo Mosquito, 1997)に代え、ボールを握れるMFイゴル・コロナド(Igor Coronado, 1992)を投入。
   ハーフタイムでの修正も効果を表し、選手間の距離が縮まり、ボールを支配する時間が長くなる。しかし、MFロドリゴ・ガーロ、MFイゴル・コロナドは、ボールは握れるものの強引なミドルシュートが多く、サイドにボールを展開した際には、前線を追い抜くような動き出しがなく、攻撃に厚みが生まれない。
   一方のアトレチコ・パラナエンセは、自陣で中を閉じた守備網を張り、コリンチャンスにゴール前に迫らせない。ボールを奪ってはカウンターを発動しチャンスを迎える。
   後半12分、ゴール正面のFKは、壁に当たってこぼれたボールをFWマストリアーニがシュートに持ち込むが、コリンチャンスGKマテウス・ドネリが間合いを詰め身を挺してシュートコースを塞ぐ。後半20分、CKのクリアボールにFWクエージョがミドルシュート。ボールは惜しくもクロスバーに嫌われる。後半22分にもFWクエージョはゴール前約25mのミドルシュート。今度は枠を捉えるが、GKマテウス・ドネリが横に跳び両手でCKに逃れる。
   そして迎えた後半45+2分、コリンチャンスがアトレチコ・パラナエンセ陣PA手前でFKを獲得。MFロドリゴ・ガーロが直接狙ったボールは、GKレオ・リンキの手を掠めクロスバーに弾き返されるが、その跳ね返りのボールをCBカカーが胸で押し込み同点。
   1-1の引き分けで試合を終えた。

   アトレチコ・パラナエンセは、この試合も悲劇的な結末。3試合連続で後半アディショナルタイムにセットプレーから失点、3試合連続で勝点「3」を取りこぼすよもやの展開。
   クーカ監督は試合終了直後に控室で監督を辞任する旨を選手たちに伝えたとのこと。明日にでもクラブ幹部と話し合いが行われ、クーカ監督の去就が決まる。

   コリンチャンスは、攻撃面では後半にボール支配率で盛り返したものの、低調な内容。辛うじて引き分けに持ち込み勝点「1」を獲得したが課題は多い。
   センターフォワードに入ったFWペドロ・ハウーウだが、前線で孤立する場面が多く、自陣でのポストプレーはボールをキープできず、前半は試合を支配される一因となる。後半はゴール前でのプレーも増えるが、マークが厳しく、また、質のいいボールが送られることもなく、消える時間も長くなった。
   その要因の一つとして、中盤の追い抜きや、前線に並んでのプレーがないこと。よほど精度の高いクロスボールが送られない限りシュートに持ち込むのは難しい。
   攻撃面で明るい材料の少ないコリンチャンスだが、守備面では前節1年9か月ぶりの試合を迎えたGKマテウス・ドネリ(Matheus Donelli, 2002)が堅実なプレーで試合を引き締める活躍。主戦GKが相次いで流出するが、パリ五輪南米予選U-23代表に選出された実力の片りんをトップチームでも見せた。

アトレチコ・ミネイロ(CAM) 1-1 フォルタレーザ(FOR)

動画URL: https://www.youtube.com/watch?v=ZBRcegVKH4M
(FOR) : 25' #26 ブレーノ・ロペス(Breno Lopes, 1996)[#7 ポチェチーノ(Pochettino, 1996)]
(CAM) : 58' #10 パウリーニョ(Paulinho, 2000)[#30 ブライアン・パラシオス(Brahian Palacios, 2002)]

今節前の順位

アトレチコ・ミネイロは全国選手権3勝4分2敗勝点13の10位。(1試合未消化)
 コパ・アメリカ代表選手 :
  SBギリェルミ・アラーナ(Guilherme Arana, 1997, ブラジル代表)
  MFアラン・フランコ(Alan Franco, 1998, エクアドル代表)
  FWバルガス(Vargas, 1989, チリ代表)
フォルタレーザは全国選手権3勝4分2敗勝点13の12位。(1試合未消化)
 コパ・アメリカ代表選手 :
  CBクスチェヴィッチ(Kuscevic, 1996, チリ代表)
  FWケルビン・アンドラーデ(Kervin Andrade, 2005, ベネズエラ代表)

得点シーン

(FOR) : 25' #26 ブレーノ・ロペス(Breno Lopes, 1996)[#7 ポチェチーノ(Pochettino, 1996)]
PA手前左の位置で最終ライン裏に抜け出し、縦にボールを受けたFWブレーノ・ロペスが、内に僅かに切れ込み右足を振り抜く。ボールはゴールファーサイドに決まるゴラッソ。アウェイのフォルタレーザが先制。[0-1]
   FWブレーノ・ロペスは、当時全国選手権2部ジョインヴィリ(Joinville)から2016年3月サンタカタリーナ州選手権にて20歳のプロデビュー。2020年ジュヴェントゥージにてコロナ自粛期間明けの全国選手権2部において19試合9得点2アシストを記録すると、シーズン途中の2020年11月にパウメイラス監督就任直後のアベウ・フェヘイラ監督の要請のもとパウメイラスが獲得。ブレーノ・ロペスにとって初めての全国選手権1部でのプレー機会を得る。途中交代出場を中心に多くの出場機会を得ると、2021年1月30日リベルタドーレス決勝サントス戦にて後半40分にピッチに送り出される、すると、後半45+9分、実質的に最後のプレーで、決勝ゴールを決め、パウメイラスは1999年以来21年ぶり2度目のリベルタドーレスタイトルを獲得。その後もスーパーサブとして、2023年には60試合に出場。同年中盤はFWエンドリッキ(Endrick, 2007)とのコンビで試合に出ることが多く、FWエンドリッキの2得点にアシスト。2024年は出場機会が大きく減少し、4月の移籍ウィンドウが締まる直前にフォルタレーザに期限付き移籍。スピードを武器に、フォルタレーザ加入後は連続して先発出場を重ねている。
(CAM) : 58' #10 パウリーニョ(Paulinho, 2000)[#30 ブライアン・パラシオス(Brahian Palacios, 2002)]
PA手前の列をFWパラシオスが右サイドライン際から中央へドリブルで向かい、その延長線上やや前方のFWパウリーニョにボールを預ける。FWパウリーニョはボールを戻さず、縦にボールを置くと、自らがシュート。DFの足元を抜けたボールがファーサイドのゴールネットを揺らす。[1-1]
   FWパウリーニョは、2023年全国選手権得点王(20得点)。アトレチコ・ミネイロ加入一年目の2023年はクラブにて61試合31得点8アシストを記録。2023年11月16日には2026W杯南米予選第5節コロンビア戦にて代表デビューを飾る。2024年はこれまで27試合11得点4アシスト、全国選手権では9試合4得点1アシストを記録中で、2年連続得点王に向け、現在1ゴール差の2位につけている。

試合経過、所感その他

ボール保持率: 前半:61% 39% ⇒ 前後半:59% 41%
シュート(枠内): 前半:5‐4(3-2) ⇒ 前後半:17-13(8-3)
パス成功率: 前半:84% 63% ⇒ 前後半:85% 69%
Desarmes: 前半:10‐8 ⇒ 前後半:21-14
Faltas Cometidas: 前半:9‐6 ⇒ 前後半:15-17

   アトレチコ・ミネイロは2試合連続4失点。前々節は前半30分の不可解な判定による退場劇での数的不利な状況での試合だったが、前節は左サイドを崩されるパターンの失点を繰り返してのものだった。
   今節は、フォーメーションを4-3-3から3-5-2に変更。2トップには、FWパウリーニョ(Paulinho, 2000)とFWカドゥ(Cadu, 2004)がコンビを組む。
   フォルタレーザは、前々節で5失点の大敗。前節は守備的に試合に入り、前半の少ないチャンスをものにした4試合ぶりのゴールで先制。しかし、後半45分間を一人少ない相手から追加点を奪えず、不満足な内容ながら1-0の勝利を掴み、公式戦の連敗を3で止めた。
   今節のスタメンは、3つのポジションを変更。前節決勝ゴールのFWルセロ(Lucero, 1991)が出場停止のため、FWヘナト・カイゼル(Renato Kayzer, 1996)がセンターフォワードを務める。

   最近の試合で失点がかさむ両チームの対戦は、守備的に試合に入る静かな立ち上がり。自陣でスペースを作るリスクを減らし、人数をかけない攻撃からは、相手陣深くまでボールを運ぶ場面はほとんどなく、ミドルレンジのシュートに終始する。
   前半23分、アトレチコ・ミネイロは右WBサラビア(Saravia, 1993)とCBマウリシオ・レーモス(Mauricio Lemos, 1995)がケガを負い、一度に2選手の交代を余儀なくされるアクシデント。
   すると、前半25分、フォルタレーザは自陣中央から左サイドを縦に素早くボールを前に運び、FWブレーノ・ロペスのゴールで先制する。
   先制したフォルタレーザは、自陣で堅固な守備網を張り、カウンターを狙う姿勢を堅持。これは機能しアトレチコにシュートまで持ち込ませず、前半を1-0で折り返す。
   後半3分、アトレチコ・ミネイロは、相手陣PA内外に人数をかけた猛攻を仕掛けると、後半6分、フォルタレーザは縦に素早くボールを運びチャンスを作り出す。しかし、いずれも両チームGKが枠内に飛ぶシュートを安定したプレーでセーブ。得点は生まれなかったものの試合は動き出す。
   後半12分にアトレチコ・ミネイロはFWブライアン・パラシオスを投入。すると、その直後にFWパラシオスのアシストでFWパウリーニョの同点ゴール。試合は振出しに戻る。
   その後、両チームとも、勝点「3」を目指し攻撃に重点を置くと、後半23分にアトレチコ・ミネイロはMFグスタヴォ・スカルパがゴールポストを叩く惜しいミドルシュート。一方のフォルタレーザも、後半26分、FWヘナト・カイゼルが後方からのボールにPA入口で頭を合わせるが、これもゴールポスト叩きゴールは生まれない。
   前半と後半が様相が一変した試合は、1-1のままタイムアップ。勝点「1」を両チームが分け合う結果に終えた。

   アトレチコ・ミネイロは、前半23分に2選手が交代を余儀なくされるアクシデントに見舞われ、直後に失点を喫したものの、後半に入り攻撃面で立て直され、相手を上回るチャンスを創出。勝ち切ることは出来なかったが、一先ず連敗は2でストップ。
  次節は今節のフォルタレーザと似た守備的な試合が予想されるインテルナシオナウとの一戦。今節の決めきれなかった課題を解消して試合に臨みたい。

   フォルタレーザは、組織的な守備網の前で相手にボールを持たせ、カウンターからゴールを奪う得意の形で先制。後半にもカウンターからゴールポストを叩く惜しいシュートもあったが、勝ち越すまでには至らなかった。
   二列目で違いを作れるMFカレビ(Calebe, 2000)が、前節交代出場で3か月振りの試合、今節も後半15分過ぎにピッチに立ったが、10分後に左太ももに異状を覚え交代退場。攻撃陣が立て直されるのは、もうしばらく先になるかも知れない。

パウメイラス(PAL) 3-1 ジュヴェントゥージ(JUV)

動画URL: https://www.youtube.com/watch?v=gXeuRzFC6ow
(PAL) : 49' #42 フラッコ・ロペス(Flaco López, 2000)[#23 ハファエウ・ヴェイガ(Raphael Veiga, 1995)]
(JUV) : 64' #7 エリキ・ファリアス(Erick Farias, 1997)[#19 ガブリエウ・タリアリ(Gabriel Taliari, 1997)]
(PAL) : 75' #41 エステヴォン(Estêvão, 2007)[#42 フラッコ・ロペス(Flaco López, 2000)]
(PAL) : 83' #12 マイキ(Mayke, 1992)[#8 ゼ・ハファエウ(Zé Rafael, 1993)]

今節前の順位

パウメイラスは全国選手権6勝2分2敗勝点20の3位。
 コパ・アメリカ代表選手 :
  CBグスタボ・ゴメス(Gustavo Gómez, 1993, パラグアイ代表)
  VOLヒシャルジ・ヒオス(Richard Rios, 2000, コロンビア代表)
  FWエンドリッキ(Endrick, 2006, ブラジル代表)
ジュヴェントゥージは全国選手権3勝4分2敗勝点14の11位。(1試合未消化)
 コパ・アメリカ代表選手なし。

得点シーン

(PAL) : 49' #42 フラッコ・ロペス(Flaco López, 2000)[#23 ハファエウ・ヴェイガ(Raphael Veiga, 1995)]
アタッキングサード入口での右サイドからのスローイン。縦に入れられたボールを受けたハファエウ・ヴェイガがゴール前にクロス。ゴール前ではパウメイラス3選手が並び、その中でFWフラッコ・ロペスがポジションを変え、高さのあるヘディングシュート。パウメイラスが先制。[1-0]
(JUV) : 64' #7 エリキ・ファリアス(Erick Farias, 1997)[#19 ガブリエウ・タリアリ(Gabriel Taliari, 1997)]
相手陣右サイド深い位置からのスローイン。ゴール前ニアサイドに送られたボールをFWタリアリが頭で後方にすらすと、FWエリキ・ファリアスが頭でゴールに押し込む。ジュヴェントゥージが試合を振り出しに戻す。[1-1]
   FWエリキ・ファリアスは、グレミオ育成出身だが、トップチームに昇格できず、地元リオグランデドスル州の中規模のクラブを短期契約で転々とする。2021年全国選手権3部イピランガ-RSに入団し、2022年にはヴァスコ・ダ・ガマへの期限付き移籍となるが、完全移籍へと移行せず、2023年はイピランガ-RSで全国選手権3部にてプレーする。半年で14試合9得点の活躍が、当時2部で中位を争っていたジュヴェントゥージの関心を呼び8月に移籍。8月7日にクラブデビューを果たすと、最終節までの13試合に出場し2得点、チームは最終的に2位で1部昇格を果たした。2024年は1月開幕の州選手権からレギュラーを務めチームは準優勝。自身初の全国選手権1部の舞台でもこれまで全試合に出場し、2得点1アシスト。年間24試合5得点5アシストの成績を収めている。
   FWガブリエウ・タリアリは、2015年4月にサンパウロ州の最下層選手権にて18歳のプロデビュー。2016年に同州中位選手権に所属するカピヴァリアーノ(Capivariano)へ移籍し、複数クラブへ期限付き移籍によりプレー、1年間アトレチコ・パラナエンセでプレーする機会も得たが、全国選手権での出場はなく、完全移籍に移行することもなかった。全国選手権2部のクラブへの期限付き移籍が続き、2023年9月に当時2部のジュヴェントゥージに入団。9月10日にクラブデビューし、シーズン残りの全試合に先発出場を果たし、11試合6得点でチームの1部昇格に貢献、シーズン終了後に完全移籍へと移行した。2024年は1月の膝の故障のため、6月15日の全国選手権第9節がシーズンの初試合(と同時に自身の全国選手権1部初試合)。3試合途中交代出場が続き、この試合で初ゴール関与のアシストをマークした。
(PAL) : 75' #41 エステヴォン(Estêvão, 2007)[#42 フラッコ・ロペス(Flaco López, 2000)]
相手陣右サイドでボールを交換し、PA手前からMFハファエウ・ヴェイガがアウトサイドにかけたクロス。FWフラッコ・ロペスのヘディングシュートはヒットせずファーサイドに流れるが、そこにポジションを取っていたFWエステヴォンが、胸でボールを前方に落とし、左足の鋭いシュート。ボールはファーサイドのゴールポストの僅かに内に決まりパウメイラスが勝ち越し。[2-1]
(PAL) : 83' #12 マイキ(Mayke, 1992)[#8 ゼ・ハファエウ(Zé Rafael, 1993)]
PA近辺左サイドでの執拗なパス回しは、一度はボールを失うものの、奪い返し、VOLゼ・ハファエウがゴール前にボールを送る。ファーサイドからSBマイキが絞り込み、ゴール正面で足を合わせ、パウメイラスがダメ押しの3点目。[3-1]

試合経過、所感その他

ボール保持率: 前半:61% 39% ⇒ 前後半:56% 44%
シュート(枠内): 前半:15‐8(4-3) ⇒ 前後半:29-16(10-8)
パス成功率: 前半:81% 75% ⇒ 前後半:82% 76%
Desarmes: 前半:4‐10 ⇒ 前後半:13-20
Faltas Cometidas: 前半:6‐1 ⇒ 前後半:14-7

   パウメイラスは全国選手権4連勝中。開幕当初は得点力不足に悩まされたが、右サイドにFWエステヴォン(Estêvão, 2007)を起用するようになると、FWエステヴォンの仕掛けが戦術の重要な一部となり左サイドも活性化。右サイドバックが攻撃参加する場面が減り最終ラインに並ぶと、代わりにボランチが中央で積極的に攻撃参加することで、攻撃の厚みが増してきている。
   今節のスタメンは、左SBヴァンデルラン(Vanderlan, 2002)、VOLファビーニョ(Fabinho, 2002)の育成出身の若手選手を抜擢するなど、4つのポジションで前節のスタメンから変更。
   ジュヴェントゥージは、ホージェル・マシャード(Roger Machado)監督の守備をベースにした戦術がチームに浸透。昇格初年度ながら、これまで3勝3分3敗の五分の安定した成績を収めている。前節はヴァスコ・ダ・ガマを相手に、試合を支配し2-0の完勝。
   今節のスタメンは、前節から3つのポジションで変更。前節先制ゴールのFWルーカス・バルボーザ(Lucas Barbosa, 2001)が出場停止のため、FWエリキ・ファリアス(Erick Farias, 1997)が入り、戦術的、日程的理由でセンターバックと左サイドバックで選手を入れ替える。

   パウメイラスは、この勝利で全国選手権の連勝を「5」に伸ばし、首位フラメンゴを勝点差「1」で追走。
   前半は、人数をかけた攻撃で相手ゴールに迫るものの、ジュヴェントゥージGKガブリエウ(Gabriel, 1992)を中心とした粘り強い守備を前にゴールは生まれない。
   後半開始間もなくFWフラッコ・ロペスのゴールで先制するが、試合をコントロールしきれず、後半19分に同点ゴールを喫し同点に追い付かれる。後半22分に左SBピケレス(Piquerez, 1998)、VOLアニバル・モレノ(Anibal Moreno, 1999)を投入すると、後半30分にFWエステヴォンのゴールで勝ち越し。さらに、後半38分のSBマイキのゴールで一気に突き放す。
   その後、試合をコントロールし、ジュヴェントゥージに反撃を許さず、試合を締めくくった。
   この試合では、膝前十字靭帯断裂の大ケガのため長期離脱を余儀なくされていたFWドゥドゥ(Dudu, 1992)が、ケガ負った2023年8月27日の試合以来のピッチに立ち約12分間のプレー。FWエンドリッキ(Endrick, 2006)の穴を埋めるスピードスターが復帰した。

   ジュヴェントゥージは、前半は押し込まれる時間帯が長かったものの、堅固な守備網でボールを奪うと、効率的なカウンターを発動、相手陣内でのセットプレーからも少なからずチャンスを迎え、十分に戦える手ごたえを掴み前半を折り返す。
   しかし、後半の早い時間帯に失点。後半19分に一旦は追いついたものの、その後は地力の差をまざまざと見せつけられ、2失点を喫し、1-3のスコアで敗れた。
   決定力不足の課題は続くものの、チャンスを演出するまでの過程には確実に進歩の跡が見られており、この進歩を継続させ、最低目標の残留に止まらず、中位争いから脱落せずに順位をキープしたい。

RBブラガンチーノ(RBB) 2-1 ヴィトーリア(VIT)

動画URL: https://www.youtube.com/watch?v=87ZPWrHn5ms
(VIT) : 17' #10 ジアン・モタ(Jean Mota, 1993)[#12 ルイス・アドリアーノ(Luiz Adriano, 1987)]
(RBB) : 45+3' #7 エリキ・ハミーレス(Eric Ramires, 2000)[]
(RBB) : 66' #11 エリーニョ(Helinho, 2000)[#8 ルーカス・エヴァンジェリスタ(Lucas Evangelista, 1995)]

今節前の順位

RBブラガンチーノは全国選手権4勝3分3敗勝点15の8位。
 コパ・アメリカ代表選手 :
   SBアンドレス・ウルタド(Andrés Hurtado, 2001, エクアドル代表)
ヴィトーリアは全国選手権2勝3分5敗勝点9の15位。
 コパ・アメリカ代表選手なし。

得点シーン

(VIT) : 17' #10 ジアン・モタ(Jean Mota, 1993)[#12 ルイス・アドリアーノ(Luiz Adriano, 1987)]
GKからのロングフィードを左サイドライン際でFWルイス・アドリアーノが受けると、1レーン内のVOLウィリアン・オリヴェイラ(Willian Oliveira, 1993)とのパス交換を繰り返しPAに侵入。最後のVOLウィリアン・オリヴェイラのパスは少し流れたが、FWルイス・アドリアーノが辛うじて触ったボールに、MFジアン・モタが走り込みシュート。ボールはゴールネットを揺らす。[0-1]
   MFジアン・モタは、ポルトゲーザ育成出身で、2013年3月サンパウロ州選手権2部にて19歳のプロデビュー。同年6月に全国選手権1部でのデビューを果たす。その後加入時全国選手権3部のフォルタレーザを経て、2016年サントスに加入すると、主力として2021年までに263試合20得点27アシストの成績を残す。2022年インテル・マイアミ/USAへ移籍。2024年3月に3年契約でヴィトーリアに加入した。ヴィトーリアではチーム戦術にフィットせず、主に途中交代出場で11試合に出場。2試合目の先発起用となったこの試合でクラブ初ゴールをマークした。
(RBB) : 45+3' #7 エリキ・ハミーレス(Eric Ramires, 2000)[]
相手陣左サイドでボールを繋ぎ、中央を経て、右サイドまでボールを展開。PA内に送られたボールをFWエドゥアルド・サーシャ(Eduardo Sasha, 1992)が胸トラップから振り向きざまのシュート。ヴィトーリアGKが前に弾いたボールをMFエリキ・ハミーレスが見逃さず足を投げ出しゴールに押し込む。[1-1]
(RBB) : 66' #11 エリーニョ(Helinho, 2000)[#8 ルーカス・エヴァンジェリスタ(Lucas Evangelista, 1995)]
自陣からMFルーカス・エヴァンジェリスタがファールを受けながらもドリブルでゴールに向かう。右サイドを並走するFWエリーニョにボールを送ると、FWエリーニョはワントラップから右足を振り抜き、グラウンダーのボールはファーサイドのゴールネットに吸い込まれる。

試合経過、所感その他

ボール保持率: 前半:61% 39% ⇒ 前後半:56% 44%
シュート(枠内): 前半:5‐4(4-2) ⇒ 前後半:14-9(7-6)
パス成功率: 前半:86% 72% ⇒ 前後半:86% 77%
Desarmes: 前半:5‐12 ⇒ 前後半:8-17
Faltas Cometidas: 前半:5‐6 ⇒ 前後半:10-11

   RBブラガンチーノは、最終ラインが高い位置をキープし、相手陣で試合を展開する戦術を採用しているが、前節はGKからのロングフィードを起点とした攻撃を受け、最終ライン裏に広がすスペースを突かれ、2失点を喫し、1-2で試合に敗れた。
   今節のスタメンは、出場停止明けの右SBジャジソン(Jadsom, 2001)が復帰。同じく出場停止明けのルアン・カンジド(Luan Cândido, 2001)がセンターバックに入る。ケガ明けで途中出場が続いていたMFハウーウ(Raul, 1996)が2か月ぶりの先発復帰を果たす。
   ヴィトーリアは、4連敗を含め開幕後第8節まで勝ち星がなかったが、前節はアトレチコ・ミネイロを相手に4-2の快勝を収め2連勝。降格圏から抜け出した。連勝を伸ばし、一気に中位争いに加わりたい。
   今節のスタメンは、快勝の後にも関わらず、6つのポジションで変更。日程を考慮したものと思われる。

   RBブラガンチーノは、中盤のボールの争奪戦で優位に立ち、いつものように相手陣で試合を展開していくが、前半17分に右サイドを崩され先制点を許す。
   先制後もボールを支配し、相手陣でボールを展開するものの、ヴィトーリアの固い守備に苦しみ、大きなチャンスを迎えることができない。前半42分には、中盤でのボールの争奪戦から抜け出され、シュートに持ち込まれるが、GKクレイトン(Cleiton, 1997)のスーパーセーブで追加点を許さない。
   すると、この攻守に応えるかのように、前半45+3分、MFエリキ・ハミーレスがGKのミスを逃さず同点ゴールを奪い、前半のうちに試合を振り出しに戻す。
   後半も前半同様、RBブラガンチーノが多くの時間ボールを支配、一進一退の攻防が続いていたが、後半21分にFWエリーニョの2試合連続ゴールで逆転。
   直後の後半22分、ヴィトーリアのヘディングシュートにGKクレイトンがまたもやスーパーセーブでチームを救う。
   その後は、ヴィトーリアにボールを持たせ自陣で守備ブロックを構築、決定的なシーンを許さず、試合を締め、2-1の勝利を収めた。
   この結果、全国選手権は順位を2つ上げ6位。次節はアウェイでボタフォゴとの対戦が控えている。

   ヴィトーリアは、ボールを支配されることは想定のうちだったのか、ボールが中に入ったところに狙いを定め、寄せを速め、効率的なカウンターを発動。前半17分に、好調のVOLウィリアン・オリヴェイラとFWルイス・アドリアーノが左サイドを崩し、MFジアン・モタのゴールで先制。
   その後も、入るボールへの寄せで、RBブラガンチーノの攻撃を摘み取り、前半42分には、中盤でのボールの争奪戦から左SBルーカス・エステヴィス(Lucas Esteves, 2000)がゴールライン際までボールを運びマイナスのクロス。右SBウィリアン・レポ(Willean Lepo, 1997)が頭に合わせたボールはファーサイドの隅へ柔らかい軌道を描く。しかし、RBブラガンチーノGKクレイトンの片手でボールを掻き出す好守にゴールを阻まれる。
  、前半終了間際にこれまでの試合で数々の好守を見せてきたGKルーカス・アルカンジョ(Lucas Arcanjo, 1998)が、手前でバウンドする難しいシュートだったとはいえ、ボールを真正面に弾き返すミスでゴールを奪われる。
   後半は、一進一退の攻防の中、後半21分に失点。
   その直後、ヴィトーリアは右サイドライン際深くへボールを運んだSBラウール・カセレス(Raul Cáceres, 1991)がゴール前にクロス。SBルーカス・エステヴィスが頭を合わせるが、再びRBブラガンチーノGKクレイトンの好守にゴールを阻まれる。
   後半45+5分、右CKのチャンスを迎えると、ゴール前の混戦で相手DFの腕にボールが当たる。ヴィトーリアの選手はハンドを主張。しかし、VARの検証を経て、主審はノーファールを宣告。
   直後にタイムアップの笛が鳴らされ、ヴィトーリアは連勝ならず、1-2のスコアで敗れた。

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