【ブラジル全国選手権2024】第14節(1/2)[07/03-04]

投稿者: | 2024年7月3日

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全国選手権第14節 対戦組合せ


以下の5試合の概要はこの記事で。
・2024/07/03 クイアバ(CUI) x ボタフォゴ(BOT)
・2024/07/03 ヴァスコ・ダ・ガマ(VAS) x フォルタレーザ(FOR)
・2024/07/03 クリシウーマ(CRI) x クルゼイロ(CRU)
・2024/07/03 アトレチコ・ミネイロ(CAM) x フラメンゴ(FLA)
・2024/07/03 RBブラガンチーノ(RBB) x アトレチコ・ゴイアニエンセ(ACG)
以下の5試合の概要はこちらで。→ 【ブラジル全国選手権2024】第14節(2/2)[07/03-04]
・2024/07/03 アトレチコ・パラナエンセ(CAP) x サンパウロ(SAO)
・2024/07/0
4 グレミオ(GRE) x パウメイラス(PAL)
・2024/07/0
4 バイーア(BAH) x ジュヴェントゥージ(JUV)
・2024/07/04 フルミネンセ(FLU) x インテルナシオナウ(INT)

・2024/07/04 コリンチャンス(COR) x ヴィトーリア(VIT)

全国選手権第14節 試合概要

クイアバ(CUI) 1-2 ボタフォゴ(BOT)

動画URL: https://www.youtube.com/watch?v=4Okza29OZnQ
(BOT) : 5' #25 カウエー(Kauê, 2004)[#33 エドゥアルド(Eduardo, 1989)]
(CUI) : 45' #9 イシドロ・ピッタ(Isidro Pitta, 1999)[PK]
(BOT) : 75' #4 マテオ・ポンテ(Mateo Ponte, 2003)[]

今節前の順位

クイアバは全国選手権3勝4分6敗勝点13の14位。
 コパ・アメリカ代表選手なし。
ボタフォゴは全国選手権7勝3分3敗勝点24の3位。
 コパ・アメリカ代表選手 :
  FWサバリーノ(Savarino, 1996, ベネズエラ代表)

得点シーン

(BOT) : 5' #25 カウエー(Kauê, 2004)[#33 エドゥアルド(Eduardo, 1989)]
相手陣右サイドで右SBマテオ・ポンテ(Mateo Ponte, 2003)がボールを奪取。素早く中央のMFエドゥアルド(Eduardo, 1989)にボールを送り、MFエドゥアルドが左にボールをはたくと、VOLカウエーがそこに走り込みコースを狙ったシュート。これがゴール右隅に決まりボタフォゴが先制。全国選手権初ゴール。[0-1]
   VOLカウエーは、ボタフォゴ育成出身で、2024年1月20日リオデジャネイロ州州選手権第2節に先発に抜擢され19歳のプロデビュー。デビュー戦でいきなりアシストを記録する。その後、州選手権では多くの出場機会を得るが、全国選手権が開幕すると出場機会はなくなった。前節ヴァスコ・ダ・ガマ戦にて10分間の出場機会を得ると、今節はスタメンに抜擢。僅か5分で先発の期待に応えるゴールをマークした。
(CUI) : 45' #9 イシドロ・ピッタ(Isidro Pitta, 1999)[PK]
クイアバが左サイドを崩し、左WBハモン(Ramon, 2001)がマイナスのクロス。FWクレイソン(Clayson, 1995)がシュートに持ち込むがDFのブロックに遭う。ここでVARが介入。左WBハモンがクロスを上げるタイミングで、ゴール前でFWイシドロ・ピッタが相手CBに両手で押し倒されるプレーが検出される。主審はクイアバのPKの判定。これをFWイシドロ・ピッタがゴール左隅に決めクイアバが同点。[1-1]
   FWイシドロ・ピッタはパラグアイ国籍のセンターフォワード。2022年ジュヴェントゥージでの42試合8得点3アシストの活躍後、2023年にクイアバに加入。2023年は46試合12得点7アシストの成績を残したが、全国選手権29試合(うち先発7試合)は途中交代出場が多く5得点1アシストに終えた。2024年は、州選手権での好調に続き、全国選手権もこれまで全14試合に出場(うち先発13試合)し4得点1アシスト。年間では39試合18得点2アシスト。18得点はすでに2023年12得点を越すキャリアハイ。
(BOT) : 75' #4 マテオ・ポンテ(Mateo Ponte, 2003)[]
相手陣右サイドライン際アタッキングサード入口から、右SBマテオ・ポンテがPA手前のFWジュニオール・サントス(Júnior Santos, 1994)にボールを預け、斜めにPA内に侵入する。FWジュニオール・サントスはSBマテオ・ポンテのランニングを囮に、中央へ切れ込み左足のシュート。クイアバGKヴァウテル(Walter, 1987)が弾いたボールを、右SBマテオ・ポンテがゴール上部のネットに突き刺し、ボタフォゴが勝ち越し。[1-2]
   右SBマテオ・ポンテは、2024パリ五輪南米予選ウルグアイ代表で4試合出場。2023年ボタフォゴに加入、2024年は主戦としてシーズンに入ったが、ウルグアイ国籍SBダミアン・スアレス(Damián Suárez, 1988)の加入により、控えにまわる。とは言え、この試合を終えた時点で、22試合2得点2アシスト。攻撃的なサイドバック。

試合経過、所感その他

ボール保持率: 前半:50% 50% ⇒ 前後半:50% 50%
シュート(枠内): 前半:6‐2(5-2) ⇒ 前後半:11-5(7-4)
パス成功率: 前半:89% 89% ⇒ 前後半:86% 85%
Desarmes: 前半:2‐4 ⇒ 前後半:5-13
Faltas Cometidas: 前半:1‐7 ⇒ 前後半:8-14

   クイアバは、前節出番のなかったFWジョナタン・カフー(Jonathan Cafú, 1991)と出場停止明けのFWクレイソン(Clayson, 1995)がスタメンに復帰。センターバック3選手を配置した3バックを採用か。
   ボタフォゴは、センターFWチキーニョ・ソアレス(Tiquinho Soares, 1991)がベンチスタート。MFエドゥアルド(Eduardo, 1989)の偽9番か。出場停止のVOLチェチェー(Tchê Tchê, 1992)に代わり、前節10分間出場したVOLカウエー(Kauê, 2004)が全国選手権初スタメンに抜擢。出場停止の右SBダミアン・スアレス(Damián Suárez, 1988)に代わり右SBマテオ・ポンテ(Mateo Ponte, 2003)が入り、合わせて左サイドバックには攻守にバランスの取れるベテランSBマルサウ(Marçal, 1989)を起用。

   前半2分、自陣からのロングフィードにFWイシドロ・ピッタ(Isidro Pitta, 1999)が抜け出し、PA内でDFをかわしコースを狙ったシュート。GKジョン・ヴィクトル(John Victor, 1996)が横に跳び両手で弾き出し。
   前半5分、ボタフォゴは相手陣右サイドでボールを奪取。素早く中央へ展開し、VOLカウエーのコントロールショットでボタフォゴが先制する。
   前半20分を過ぎ、ボタフォゴMFエドゥアルドが空中戦の接触によりピッチ外で治療を進める間に、クイアバが相手陣に押し込み、ボタフォゴは5-4の2ラインでゴールに蓋をする。MFエドゥアルドが戻った後も、クイアバは相手陣でのボール回しを継続。左サイドを中心に執拗にボールを展開しボタフォゴ守備網の綻びを探る。
   クイアバは、左サイドでの執拗なボール回しで何度かゴール前へのクロスボールからチャンスを迎えると、前半終了間際にボールに関連のない位置でのファールでクイアバがPKを獲得。これをFWイシドロ・ピッタが左隅に決め、試合を振り出しに戻す。
   後半50秒、自陣から大きく蹴りだされたボールに、FWイシドロ・ピッタがDFとの争奪戦で上回り、PAに侵入しゴールに迫る。GKの目前でFWクレイソンにボールを送るが、FWクレイソンがシュートミス。クイアバは追加点の好機を逸する。
   後半は立ち上がりはボタフォゴがボールを支配し、相手陣でボールを展開。一方のクイアバは堅固な守備網を構築、FWイシドロ・ピッタをターゲットにしたカウンターを狙い、ボタフォゴの連係ミスを突いては、鋭いカウンターを発動する。
   後半20分、ボタフォゴは一気に3選手を交代し、中盤を厚くし状況の打開を図る。しかし、クイアバの勢いを止めることができない。
   ところが、後半30分、ボタフォゴは相手陣右サイドを崩し、右SBマテオ・ポンテが勝ち越しゴール。すると試合は、クイアバがボールを支配し、ボタフォゴが堅守からカウンターを狙う展開へと攻守が一転。
   しかし、ボタフォゴはゴール前を固めクイアバの攻撃を最後までしのぎ試合はタイムアップ。
   アウェイのボタフォゴが2-1の勝利を収めた。

ヴァスコ・ダ・ガマ(VAS) 2-0 フォルタレーザ(FOR)

動画URL: https://www.youtube.com/watch?v=6IQS9c4jurw
(VAS) : 45+3' #85 マテウス・カルヴァーリョ(Mateus Carvalho, 2002)[#7 デイヴィジ(David, 1995)]
(VAS) : 63' #99 ベヘッチ(Vegetti, 1988)[#6 ルーカス・ピトン(Lucas Piton, 2000)]

今節前の順位

ヴァスコ・ダ・ガマは全国選手権3勝2分8敗勝点11の16位。
 コパ・アメリカ代表選手なし。
フォルタレーザは全国選手権5勝5分2敗勝点20の8位。(1試合未消化)
 コパ・アメリカ代表選手 :
  CBクスチェヴィッチ(Kuscevic, 1996, チリ代表)
  FWケルビン・アンドラーデ(Kervin Andrade, 2005, ベネズエラ代表)

得点シーン

(VAS) : 45+3' #85 マテウス・カルヴァーリョ(Mateus Carvalho, 2002)[#7 デイヴィジ(David, 1995)]
自陣右サイドでボール奪取。そこから素早く中央のVOLマテウス・カルヴァーリョを経て、左サイドFWデイヴィジにボールが渡る。FWデイヴィジはPA手前で中央に切り返すが、そのボールがやや大きくなると、後方から走り込んだVOLマテウス・カルヴァーリョがシュート。これがゴール右隅に決まりヴァスコ・ダ・ガマが先制。[1-0]
   VOLマテウス・カルヴァーリョは、2020年8月全国選手権4部に所属するパラー州に本拠を置くインデペンデンチ・トゥクルイー(Independente Tucuruí)からパラー州選手権にて16歳のプロデビュー。同年は全国選手権4部14試合など18試合に出場する。2022年全国選手権2部ナウチコU-20チームに移籍、同年U-20、U-23チームを経て、全国選手権2部5試合に出場。2023年4月ヴァスコ・ダ・ガマへ期限付き移籍を果たす。2023年はヴァスコにて9試合の出場に止まるが、中盤の底でのボール奪取力は戦術眼、将来性を見込まれ2023年12月に完全移籍へ移行する。リオデジャネイロ州選手権にて途中交代出場を続けると、全国選手権開幕後はポジションに定着。全国選手権11試合(うち先発7試合)2得点など、年間24試合(うち先発11試合)2得点を記録中。このゴールは全国選手権開幕節以来2ゴール目。
(VAS) : 63' #99 ベヘッチ(Vegetti, 1988)[#6 ルーカス・ピトン(Lucas Piton, 2000)]
左CKのキッカーはSBルーカス・ピトン。FWベヘッチが後方から走り込み頭を合わせゴールネットを揺らす。[2-0]
   FWベヘッチは、このゴールで、年間26試合14得点1アシスト、全国選手権は13試合6得点となり、全国選手権得点ランキングで首位に並んだ。
   SBルーカス・ピトンは、コリンチャンス育成出身で、2019年12月全国選手権最終節にて19歳のプロデビュー。SBファビオ・サントス(Fabio Santos, 1985)の2番手として、2020年32試合、2021年21試合と試合経験を積み、2022年には全国選手権28試合(うち先発20試合)など年間52試合1得点4アシストの成績を残ず。2023年ヴァスコ・ダ・ガマに300万ユーロ相当の移籍金にて移籍。レギュラーとして全国選手権37試合など年間49試合1得点7アシストを記録。2024年はこれまで26試合4得点4アシスト。2023年には二重国籍を持つイタリアのネーションズリーグへの代表に事前登録された(最終的には選外)。

試合経過、所感その他

ボール保持率: 前半:62% 38% ⇒ 前後半:57% 43%
シュート(枠内): 前半:9‐5(4-2) ⇒ 前後半:19-9(9-4)
パス成功率: 前半:87% 76% ⇒ 前後半:86% 81%
Desarmes: 前半:4‐12 ⇒ 前後半:12-24
Faltas Cometidas: 前半:5‐9 ⇒ 前後半:20-12

   ヴァスコ・ダ・ガマは、監督人事が進捗せず、今節もハファエウ・パイヴァ監督代行が指揮を執る。
   最近の3試合は、上位争いに絡む3チームとの対戦で1勝1分1敗。一時の最悪期は脱出したように思われる。
   今節のスタメンは、4-2-3-1の予想布陣で、CBレオ(Léo, 1996)と、出場停止明けのFWデイヴィジ(David, 1995)が復帰。MFディミトリ・パイェ(Dimitri Payet, 1987)がトップ下に入り攻撃陣の指揮を執る。
   フォルタレーザは、6月中旬に公式戦3試合連続無得点で3連敗を喫したが、その後、4試合で7得点、3勝1分とチームは立て直された。
   今節のスタメンは、出場停止のMFヤゴ・ピカチュー(Yago Pikachu, 1992)に代わり、出場停止明けのMFペドロ・アウグスト(Pedro Augusto, 1997)。左サイドバックはローテーションでSBフェリピ・ジョナタン(Felipe Jonatan)に代わりSBブルーノ・パシェコ(Bruno Pacheco, 1991)が入る。出場3試合連続で4得点を記録している好調FWルセロ(Lucero, 1991)が3試合連続のスタメン。

   立ち上がりはフォルタレーザがボールを支配し相手陣で試合を展開。しかし、ヴァスコ・ダ・ガマは固い守備網を敷き中にボールを入れさせない。ヴァスコは、守備から試合のリズムを掴むと、サイドを有効に使う攻撃へと移行、右サイドはMFアジソン(Adson, 2000)とMFディミトリ・パイェ、左サイドはSBルーカス・ピトン(Lucas Piton, 2000)、FWデイヴィジ(David, 1995)を中心とし、ゴール前のFWベヘッチへボールを送る。だが、フォルタレーザ守備陣もFWベヘッチなど2トップを相手に3人のDFが対応しピンチを防いでいく。
   前半14分、ヴァスコ・ダ・ガマはMFディミトリ・パイェが左太ももに違和感を覚え途中交代するアクシデント、代わりにMFジョタ・ぺー(JP, 2005)が入り、これを機にヴァスコの攻撃は左サイドが主になる。
   膠着した状態で時間が経過していくが、前半39分、ヴァスコ・ダ・ガマは相手CKからクリアボールを確保したMFアジソンがカウンターを発動。直後に足元にタックルを受け転倒。このプレーに主審はフォルタレーザMFエルクレス(Hércules, 2000)にレッドカードを提示。
   数的有利に立ったヴァスコは、攻撃の圧力を強めていくと、前半アディショナルタイムにVOLマテウス・カルヴァーリョのミドルシュートで先制。ヴァスコ・ダ・ガマの1-0のリードで前半を折り返す。
   フォルタレーザは、後半開始時、後半13分と相次いで選手交代を行い、攻撃にアクセントをつけようとするが、ヴァスコ・ダ・ガマは守備を固めカウンターを狙い、次第にボールを支配し、ピッチを広く使ったパス回しを展開する。
   後半16分、ヴァスコ・ダ・ガマは最終ラインから右サイドにボールを展開すると、SBパウロ・エンヒキ(Paulo Henrique, 1996)がPA手前から強烈なシュート。フォルタレーザGKジョアン・ヒカルド(João Ricardo, 1988)が倒れ込みながらCKに逃れる。しかし、ここで得たCKから、ヴァスコ・ダ・ガマはFWベヘッチのゴールで貴重な追加点。
   その後はヴァスコ・ダ・ガマが自陣に引いてフォルタレーザの反撃を断ち2-0の勝利を収めた。

クリシウーマ(CRI) 1-0 クルゼイロ(CRU)

動画URL: https://www.youtube.com/watch?v=MxtbA-xmhnE
(CRI) : 46' #11 ボラシエ(Bolasie, 1989)[#27 クラウジーニョ(Claudinho, 2000)]

今節前の順位

クリシウーマは全国選手権3勝4分4敗勝点13の13位。(2試合未消化)
 コパ・アメリカ代表選手 :
  CBウィルカー・アンヘル(Wilker Ángel, 1993, ベネズエラ代表)
クルゼイロは全国選手権6勝2分4敗勝点20の7位。(1試合未消化)
 コパ・アメリカ代表選手 :
  MFホセ・シフエンテス(José Cifuentes, 1999, エクアドル代表)

得点シーン

(CRI) : 46' #11 ボラシエ(Bolasie, 1989)[#27 クラウジーニョ(Claudinho, 2000)]
左サイドライン際浅めの位置から左SBマルセロ・エルメス()がゴール前にクロス。クリアボールをゴールライン右手前から右SBクラウジーニョがダイレクトにシュート。ボールは枠を捉えずファーサイドへ流れるが、そこにFWボラシエが足を合わせゴール。ホームのクリシウーマが先制。[1-0]
   FWヤニック・ボラシエは、フランスに生まれ、コンゴ民主共和国とイギリスとの二重国籍を持つ。コンゴ民主共和国代表として52試合9得点3アシスト。2012/13~2016/17年クリスタルパレス/ENGにて143試合13得点15アシストを始め、アストン・ヴィラやエヴァートンなど、プレミアリーグで実績を残す。クリシウーマには3月終わりに入団。全国選手権11試合2得点2アシストなど、これまで13試合2得点2アシスト。積極的なシュートや、高い足元の技術、豊かな経験で、クリシウーマの攻撃陣に大きな影響を及ぼしている。

試合経過、所感その他

ボール保持率: 前半:46% 54% ⇒ 前後半:41% 59%
シュート(枠内): 前半:5‐11(1-4) ⇒ 前後半:12-17(6-6)
パス成功率: 前半:72% 86% ⇒ 前後半:74% 88%
Desarmes: 前半:5‐3 ⇒ 前後半:21-11
Faltas Cometidas: 前半:3‐3 ⇒ 前後半:11-7

   クリシウーマは、前節インテルナシオナウ戦にて前半のビハインドを後半に追いつき、さらに優位に試合を運ぶが逆転に至らず、痛し痒しの引き分けに終えた。
   今節は、4つのポジションで選手変更。前節後半途中出場で試合の流れを変えた、FWボラシエ(Bolasie, 1989)とFWエデル・シタジン(Éder Citadin, 1986)がスタメン。最近5試合3得点の好調FWアルトゥール・カイーキ(Arthur Caíke, 1992)はベンチスタート。
   クルゼイロは、前節首位フラメンゴ戦は、試合の主導権を握ったものの、1-2の敗戦。
   今節は、出場停止の右SBウィリアン・フルタド(William Furtado, 1995)に代わり、今季2試合目のSBパラシオス(Palacios, 1993)が入る。他には出場停止明けのCBゼ・イヴァウド(Zé Ivaldo, 1997)がCBネリス(Neris, 1992)に代わる。

   開始早々の前半2分、クルゼイロが自陣から左サイドをボールを運び、FWアルトゥール・ゴメス(Arthur Gomes, 1998)の際どいシュート。
   一方のクリシウーマも、前半6分、FWエデル・シタジンがGKが前に出ているとみるやロングシュート。さらに、前半11分、FWボラシエが右サイドゴールライン際からPA内に侵入し左足のシュート、クルゼイロGKアンデルソン(Anderson, 1998)が片手でボールを弾きだす。
   前半16分、クルゼイロはPA入口左外で獲得したFKから、ゴール前に送られたボールを巡った混戦の中、CBゼ・イヴァウドが押し込みを図るが、クリシウーマGKグスタヴォ(Gustavo, 1993)がボールをキャッチし、難を逃れる。
   その後、クルゼイロが優位に試合を進めるが、試合のテンポは落ち着き、両チームに大きなチャンスは訪れず前半を終える。
   後半27秒、キックオフからの流れでクリシウーマが一気に攻め上がると、PA内に4選手が入り、左、右、左とボールを動かし、FWボラシエのゴールで先制。
   クルゼイロが前がかりになる中、クリシウーマは、さらに後半8分、カウンターからFWボラシエがシュートに持ち込む。
   クリシウーマは2ラインが下がり過ぎずにコンパクトを保ち中盤のスペースを埋めると、クルゼイロはワンタッチのパスを多用し、最終ライン裏を狙う。クルゼイロは何度か最終ライン裏にボールを持ち込むが、その後の展開にアイディアが欠け、GKグスタヴォを脅かすまでは至らない。
   後半32分、クルゼイロはMFヴィチーニョ(Vitinho, 2004)が、PA手前でのFWガブリエウ・ヴェロン(Gabriel Veron, 2002)とのタベーラでPA内に抜け出すが、シュートはクロスバーを直撃し嫌われる。
   リードするクリシウーマも、中盤のボール奪取からクルゼイロゴールに迫る場面を何度か迎えるが、GKアンデルソンの好守にゴールを奪えない。
   試合はこのままタイムアップ。ホームのクリシウーマがクルゼイロに反撃を許さず、1-0の勝利を収めた。
   昇格1年目のクリシウーマは、4勝4分4敗の五分の成績とし、順位を1つ上げ12位。
   クルゼイロは、2連敗で首位から勝点差「10」の8位と上位争いから一歩後退。

アトレチコ・ミネイロ(CAM) 2-4 フラメンゴ(FLA)

動画URL: https://www.youtube.com/watch?v=QPF1bCC2BFw
(FLA) : 15' #27 ブルーノ・エンヒキ(Bruno Henrique, 1990)[#7 ルイス・アラウージョ(Luiz Araújo, 1996)]
(FLA) : 24' #22 カルリーニョス(Carlinhos, 1997)[]
(FLA) : 51' #6 アイルトン・ルーカス(Ayrton Lucas, 2007)[#3 レオ・オルティス(Léo Ortiz, 1996)]
(CAM) : 57' #7 フッキ(Hulk, 1986)[PK]
(FLA) : 68' #27 ブルーノ・エンヒキ(Bruno Henrique, 1990)[#9 ペドロ(Pedro, 1997)]
(CAM) : 90' #7 フッキ(Hulk, 1986)[#6 グスタヴォ・スカルパ(Gustavo Scarpa, 1994)]

今節前の順位

アトレチコ・ミネイロは全国選手権4勝6分2敗勝点18の11位。(1試合未消化)
 コパ・アメリカ代表選手 :
  SBギリェルミ・アラーナ(Guilherme Arana, 1997, ブラジル代表)
  MFアラン・フランコ(Alan Franco, 1998, エクアドル代表)
  FWバルガス(Vargas, 1989, チリ代表)
フラメンゴは全国選手権8勝3分2敗勝点27の首位。
 コパ・アメリカ代表選手 :
  VOLエリキ・プルガール(Erick Pulgar, 1994, チリ代表)
  SBバレラ(Varela, 1993, ウルグアイ代表)
  SBビーニャ(Viña, 1997, ウルグアイ代表)
  MFデ・アラスカエッタ(De Arrascaeta, 1994, ウルグアイ代表)
  MFデ・ラ・クルス(De La Cruz, 1997, ウルグアイ代表)

得点シーン

(FLA) : 15' #27 ブルーノ・エンヒキ(Bruno Henrique, 1990)[#7 ルイス・アラウージョ(Luiz Araújo, 1996)]
右サイド高い位置でのFK。FWルイス・アラウージョが左足で上げたボールに、FWブルーノ・エンヒキがファーサイドを一瞬のうちに抜け出し、右足を合わせたゴール。アウェイのフラメンゴが先制。[0-1]
   FWルイス・アラウージョは、コパ・アメリカ出場選手がチームを離れた6月13日全国選手権第8節から今節までの7試合で2得点4アシスト。その他にもゴールに絡むプレーはあり、チームの好調を牽引している。
(FLA) : 24' #22 カルリーニョス(Carlinhos, 1997)[]
自陣からワンタッチのパスを3本繋ぎ相手陣へボールを運ぶ。相手陣10m中央の位置からFWルイス・アラウージョがPA右へグラウンダーのボールを送ると、右SBウェズレイ(Wesley, 2003)が並走するDFの手前で内に切れ込みボールを確保しそのままシュート。ボールは惜しくもゴールポストを叩くが、こぼれ球をファーサイドでFWカルリーニョスがゴールに押し込み、フラメンゴが追加点。
   FWカルリーニョスは、コリンチャンス育成出身で、2017年コピーニャ(U-19全国大会カップ戦)にて出場全8試合でゴールを挙げる計11得点で大会得点王を獲得、チームの優勝に貢献した。2017年8月全国選手権にて20歳のプロデビューを飾るが、コリンチャンスでは出場機会に恵まれず、2018年以降は、全国選手権2部、全国選手権4部、州リーグのクラブを期限付き移籍で遍歴し、2020年にコリンチャンスとの契約は満了する。その後は数か月間の短期契約で全国選手権4部、州リーグのクラブを渡り歩く。2024年ノヴァ・イグアス(全国選手権4部、リオデジャネイロ州選手権1部)に加入すると、州選手権でチームはフラメンゴに次ぐ2位で一次ラウンドを通過。準決勝でヴァスコ・ダ・ガマが下し、決勝に進出し、フラメンゴに敗れたものの、準優勝を果たした。FWカルリーニョスは一次ラウンドにて11試合9得点、準決勝では1アシストを記録。その活躍を評価され、全国選手権開幕前の4月8日にフラメンゴへ移籍。好調FWペドロ(Pedro, 1997)の2番手として、これまで出場機会は多いとは言えないが、今節は全国選手権1部での初ゴールをマークした。2024年は、ノヴァ・イグアスにて14試合9得点1アシスト、フラメンゴにて4試合125分1得点。
(FLA) : 51' #6 アイルトン・ルーカス(Ayrton Lucas, 2007)[#3 レオ・オルティス(Léo Ortiz, 1996)]
ハーフライン付近で最終ラインでのパス回し。VOLレオ・オルティスが下がりボールを受け、左SBアイルトン・ルーカスにボールを送ると、BSアイルトン・ルーカスはDF2選手の間をドリブルで抜け出しPAに侵入、そのまま左足を振り抜き、ファーサイドのゴールネットを揺らす。[0-3]
   SBアイルトン・ルーカスは、リオグランデドノルテ州ナタウに本拠を置くABC育成組織で育ち、2015年フルミネンセU-20移籍後、トップチームに昇格し、2015年10月全国選手権にて18歳のプロデビュー。2017年期限付き移籍先の全国選手権2部ロンドリーナにて52試合3得点1アシスト、2018年はフルミネンセに復帰し51試合2アシストを記録。2019年初めにスパルタク・モスクワ/RUSへ700万ユーロで移籍し、3年と少しの在籍期間で108試合4得点8アシストの成績を残す。2022年3月末に期限付き移籍でフラメンゴに加入すると、左サイドバックに定着し、41試合2得点6アシストでチームのリベルタドーレス、コパ・ド・ブラジルの二冠に貢献。2022年末には700万ユーロで完全移籍。2023年6月にはブラジル代表に選出され国際親善試合先発2試合に出場。2023年はフラメンゴにてキャリアハイの64試合に出場(7得点6アシスト)。2024年もこれまで28試合3得点3アシストを記録。出場機会は訪れなかったものの、3月の国際親善試合に向けた代表に招集されている。
(CAM) : 57' #7 フッキ(Hulk, 1986)[PK]
自陣高い位置からパスを繋ぐ速い攻撃。PA内でFWバルガスが足を掛けられ転倒するが、主審はプレーオンを告げる。プレーが途切れるとVARが介入。オンフィールドレビューの結果、主審はアトレチコ・ミネイロへのPKの判定。これをFWフッキ(Hulk, 1986)がゴール左上に決め、アトレチコ・ミネイロが反撃ののろしを上げる。[1-3]
   FWフッキは、2014年W杯などブラジル代表として49試合11得点5アシスト。2004年9月ヴィトーリアから全国選手権にて18歳のプロデビュー。2005年に川崎/JPNに移籍すると、札幌、東京などでプレーし、4年間で111試合74得点を記録する。その後、ポルト/PORにて4年間170試合77得点51アシスト、ゼニト/RUSにて4年間148試合77得点10アシスト、上海上港/CHNにて5年間145試合77得点42アシストを記録。2021年シーズンを前にアトレチコ・ミネイロに加入すると、2023年末までの3年間で173試合95得点32アシスト。2024年はこの試合を終えた時点で26試合11得点7アシストを記録。強烈なシュートは今なお健在。FKの精度も高い。
(FLA) : 68' #27 ブルーノ・エンヒキ(Bruno Henrique, 1990)[#9 ペドロ(Pedro, 1997)]
自陣ハーフラインまで下りたFWペドロが右サイドからボールを受けると、前を向き前方へ柔らかいボールを送る。FWブルーノ・エンヒキが相手最終ライン裏に抜け出し、ワントラップでPAに侵入すると、GKとの一対一を制し、ゴール右隅にボールを流し込む。[1-4]
   FWブルーノ・エンヒキは、2019年9月国際親善試合の2試合にブラジル代表として出場。2019年全国選手権最優秀選手。2019年のフラメンゴ加入後は、スピードと高さで得点やアシストを量産し、リベルタドーレス、全国選手権、コパ・ド・ブラジルなど多くのタイトル獲得に貢献。2022年の膝前十字靭帯断裂の大ケガを乗り越えた。2024年はこれまで36試合6得点1アシスト。
   FWペドロは、これまで6得点で得点ランキングトップを走るが、このプレーでアシスト数も「5」に伸ばし、アシストランキングでも単独の首位に立った。
(CAM) : 90' #7 フッキ(Hulk, 1986)[#6 グスタヴォ・スカルパ(Gustavo Scarpa, 1994)]
左サイドからMFグスタヴォ・スカルパがゴール前にクロス。絶妙な動き出しでフリーの態勢となったFWフッキが右足を合わせ難なくゴールネットを揺らす。[2-4]

試合経過、所感その他

ボール保持率: 前半:57% 43% ⇒ 前後半:51% 49%
シュート(枠内): 前半:5‐4(0-3) ⇒ 前後半:11-13(4-8)
パス成功率: 前半:87% 80% ⇒ 前後半:86% 84%
Desarmes: 前半:3‐4 ⇒ 前後半:12-9
Faltas Cometidas: 前半:8‐6 ⇒ 前後半:12-10

   アトレチコ・ミネイロは、ケガ明けのVOLオターヴィオ(Otávio, 1994)が5月14日以来の試合でスタメン出場。出場停止明けのMFグスタヴォ・スカルパ(Gustavo Scarpa, 1994)がスタメン復帰。チリ代表のコパ・アメリカ敗退によりFWバルガス(Vargas, 1989)がベンチに入ったが、最大12選手のベンチ入りメンバーは8選手に止まる。
   フラメンゴは、現在、得点数、アシスト数で全国選手権首位を走るFWペドロ(Pedro, 1997)が連戦の疲れからベンチスタート。FWカルリーニョス(Carlinhos, 1997)がセンターフォワードに入る。他のポジションに前節のスタメンから変更はない。

   静かな立ち上がり。両チームとも相手の出方をうかがうように試合に入る。
   しかし、フラメンゴは、前半15分、相手陣でのFKのチャンスを掴むと、好調FWルイス・アラウージョのボールにFWブルーノ・エンヒキが合わせ先制。さらに、前半24分、自陣から相手陣に入り一気に加速した攻撃でFWカルリーニョスが追加点。フラメンゴは、数少ない好機を得点に繋げていく。
   一方のアトレチコ・ミネイロも、前半28分、CBフッキス(Fuchs, 1999)が左サイドライン際浅い位置から中央に切れ込みクロス。FWカドゥ(Cadu, 2004)が斜めに上がり最終ライン裏に抜け出すが、最後のシュートに精度を欠きボールは枠を捉えず、絶好の得点機を逸する。
   その後、フラメンゴはラインを下げ、自陣でスペースを管理する守備へ移行する。
   後半開始時にアトレチコ・ミネイロはコパ・アメリカ帰りのチリ代表FWバルガスを投入。
   しかし、後半6分、フラメンゴはSBアイルトン・ルーカスがドリブルでDFをかわし、そのままPAに侵入しゴラッソ。貴重な追加点を奪う。
   後半12分、アトレチコ・ミネイロは、FWバルガスがPAに入った位置でDFに足を掛けられ転倒、PKを獲得。これをFWフッキが決め1点を返す。
   しかし、後半19分、アトレチコ・ミネイロは、CBホームロ(Rômulo, 2004)がこの試合2枚目のイエローカードを提示され退場。反撃の雰囲気に水を差す。
   後半23分、フラメンゴは、後方に下りたFWペドロからの縦パスにFWブルーノ・エンヒキが抜け出し、この試合2点目のゴール。
   後半45分に、ホームのアトレチコ・ミネイロは、FWフッキが意地のゴールを奪ったものの、試合はこのままタイムアップ。

   首位のフラメンゴは、前半の好機をゴールに繋げることで試合の流れを掴み、4-2の快勝。
   一方のアトレチコ・ミネイロは、これで首位フラメンゴとの勝点差が「12」。国際Aマッチデー期間の小休止後の7試合が2勝2分3敗となり、3敗はいずれも4失点。攻守のバランスを立て直し、上位争いに再び食い込んでいきたい。

RBブラガンチーノ(RBB) 3-1 アトレチコ・ゴイアニエンセ(ACG)

動画URL: https://www.youtube.com/watch?v=_c-kuBkG9tM
(RBB) : 6' #10 リンコン(Lincoln, 1998)[#19 エドゥアルド・サーシャ(Eduardo Sasha, 1992)]
(RBB) : 20' #11 エリーニョ(Helinho, 2000)[#19 エドゥアルド・サーシャ(Eduardo Sasha, 1992)]
(ACG) : 29' #11 ルイス・フェルナンド(Luiz Fernando, 1996)[]
(RBB) : 45' #10 リンコン(Lincoln, 1998)[#30 モスケーラ(Mosquera, 2001)]

今節前の順位

RBブラガンチーノは全国選手権5勝4分4敗勝点19の9位。
 コパ・アメリカ代表選手 :
   SBアンドレス・ウルタド(Andrés Hurtado, 2001, エクアドル代表)
アトレチコ・ゴイアニエンセは全国選手権2勝5分6敗勝点11の17位。
 コパ・アメリカ代表選手なし。

得点シーン

(RBB) : 6' #10 リンコン(Lincoln, 1998)[#19 エドゥアルド・サーシャ(Eduardo Sasha, 1992)]
右サイド相手陣に入った位置でのパス回しからFWエリーニョ(Helinho, 2000)が縦に鋭いパスを送る。FWエドゥアルド・サーシャが反応し、ゴールライン際から中央へボールを送ると、MFリンコンが後方から走り込みシュート。ボールはゴール左隅に決まりRBブラガンチーノが早くも先制。[1-0]
   MFリンコンは、2015年南米U-17選手権(8試合2得点)、同年U-17W杯(4試合1得点1アシスト)代表。グレミオ育成出身で、2015年4月リオグランデドスル州選手権にて16歳のプロデビュー。4月15日コパ・ド・ブラジルにて自身2試合目にしてプロ初ゴールをマーク。2015年11試合、2016年29試合と徐々に出場時間を増やしていき、2017年21試合に出場した後、2017年8月にトルコ2部クラブへ期限付きで移籍し20試合3得点2アシストの成績を残す。グレミオ復帰後は出場機会に恵まれず、2019/20年開幕前にサンタ・クララ/PORへ3年契約で移籍。計110試合9得点19アシスト。2022/23年はフェネルバフチェ/TORへ移籍し34試合2得点8アシスト。2023/24年は出場機会が激減し、2024年2月にRBブラガンチーノへ期限付き移籍加入。比較的多くの出場機会を得ていたが、チームにフィットできず、全国選手権での出場機会は限られていた。前節でスタメンに抜擢されると、今節も連戦にスタメン起用。その起用に応えるかのように、この試合では2得点をマークした。
(RBB) : 20' #11 エリーニョ(Helinho, 2000)[#19 エドゥアルド・サーシャ(Eduardo Sasha, 1992)]
相手陣左サイド深くでボールを回し、FWモスケーラ(Mosquera, 2001)がドリブルでDFの間を抜け出し、PA角からファーサイドへクロス。FWエドゥアルド・サーシャが頭で折り返したボールにFWエリーニョが右足をダイレクトに合わせゴール。RBブラガンチーノが突き放す。[2-0]
   FWエリーニョは、5月16日コパ・スウアメリカーナで2得点をマークしたのを皮切りに、出場11試合8得点2アシストと絶好調。2023年は27試合の出場に止まったが、2024年はすでに30試合8得点9アシスト。得点数は2021年のキャリアハイに並び、アシスト数はすでにキャリアハイを更新済み。
(ACG) : 29' #11 ルイス・フェルナンド(Luiz Fernando, 1996)[]
右CK。MFシャイロン(Shaylon, 1997)がゴール前に上げたボールはクリアされるが、ファーサイドでFWルイス・フェルナンドがボールを確保し、右足を振り抜く。ボールはDFの間を抜けゴールネットを揺らす。[2-1]
   FWルイス・フェルナンドは2試合連続ゴール。年間得点数は17となり、ケガさえなければ、2023年の19得点を上回るのはほぼ確実。
(RBB) : 45' #10 リンコン(Lincoln, 1998)[#30 モスケーラ(Mosquera, 2001)]
相手CKからのカウンター。左サイドをFWモスケーラが執拗なマークにもかかわらずボールを相手陣深くまでドリブルで運ぶ。PA横から中央へグラウンダーのクロスを送ると、MFリンコンがワントラップから振り幅の少ないシュートを放ち、タイミングを外されたGKは一歩も動くことができず、ボールはゴールネットを揺らす。[3-1]
   FWモスケーラは、コロンビア代表として2023年12月国際親善試合の2試合に出場。2023年4月RBブラガンチーノに加入し、4月15日全国選手権開幕節でクラブデビュー、6月22日第11節にてクラブ初ゴール。同年は4か月間ケガのため戦列を離脱し25試合2得点3アシストに終える。2024年は3月に約一か月ケガのためチームを離れたが、チームの主力して多くの試合に出場している。この試合を含め26試合1得点2アシスト。

試合経過、所感その他

ボール保持率: 前半:61% 39% ⇒ 前後半:54% 46%
シュート(枠内): 前半:6‐7(3-4) ⇒ 前後半:12-15(5-7)
パス成功率: 前半:81% 64% ⇒ 前後半:80% 77%
Desarmes: 前半:4‐7 ⇒ 前後半:12-13
Faltas Cometidas: 前半:7‐6 ⇒ 前後半:15-9

   RBブラガンチーノは、出場停止明けのMFジャジソン(Jadsom, 2001)がボランチの一角に入り、同じく出場停止明けのFWエドゥアルド・サーシャ(Eduardo Sasha, 1992)が先発復帰。なかなか固定できないセンターバックは、CBペドロ・エンヒキ(Pedro Henrique, 1995)とSBルアン・カンジド(Luan Cândido, 2001)のコンビ。
   アトレチコ・ゴイアニエンセは、悪くない試合を展開しながら、3試合引き分けが続き降格圏の17位に低迷している。
   今節は、出場停止明けのMFバラーリャス(Baralhas, 1998)が先発に復帰。他のポジションは前節と変わらず。同じ顔ぶれのメンバーによる試合が続いており、選手の疲労が気になるところ。

   前半6分、RBブラガンチーノは好調FWエリーニョの鋭い縦のパスをゴールライン手前で受けたFWエドゥアルド・サーシャが、PA入口へマイナスのボールを送り、MFリンコンが押し込み先制。
   対するアトレチコ・ゴイアニエンセも、前半10分、相手陣浅めの位置で得たFKから、CBアリックス・ヴィニシウス(Alix Vinicius, 1999)が頭でゴールを陥れるが、僅かにオフサイドでゴールは認められない。
   セットプレーからは同点に至らなかったものの、その後もアトレチコ・ゴイアニエンセは速攻、遅攻を組合せ、RBブラガンチーノゴールに迫る。
   ところが、前半20分、RBブラガンチーノは左サイドでのFWモスケーラの個人技を起点にFWエドゥアルド・サーシャの折り返しをFWエリーニョが仕留め追加点。
   前半28分、アトレチコ・ゴイアニエンセは、RBブラガンチーノGKのフィードをカットし、ゴールネットを揺らすがこれもオフサイド。しかし、前半29分、セットプレーからのこぼれ球をFWルイス・フェルナンドがゴールに蹴り込み、今度こそゴールが認められ1点差に迫る。
   前半45分、アトレチコ・ゴイアニエンセはCKを獲得するが、そのクリアボールをRBブラガンチーノが確保しロングカウンター。FWモスケーラがドリブルで相手陣深くにボールを運び中央に戻すと、MFリンコンの技ありのシュート。RBブラガンチーノが3-1とリードして前半戦を折り返す。
   後半はRBブラガンチーノが引き気味の陣形を敷きカウンターを狙う。後半5分、後半10分とカウンターから相手ゴールに迫るが、アトレチコ・ゴイアニエンセ守備陣が守り抜き、一方のアトレチコ・ゴイアニエンセも、後半8分、後半9分に相手陣高い位置でのボール奪取から好機を迎えるが、最後の局面でアイディアに欠き、ミドルレンジのシュートはいずれもGKの正面を突く。
   後半33分、相手陣でボールの奪ったアトレチコ・ゴイアニエンセFWエミリアーノ・ロドリゲス(Emiliano Rodríguez, 2003)がPA入口から強烈なシュート。しかし、RBブラガンチーノGKクレイトン(Cleiton, 1997)が身を挺してゴールを守り切る。
   その後、試合はオープンな展開となり、アトレチコ・ゴイアニエンセは相手陣でのプレスからボールを奪いチャンスを迎えては、RBブラガンチーノも鋭いカウンターでゴールに迫る。
   しかし、後半は最後までゴールが生まれず、3-1のまま試合はタイムアップ。RBブラガンチーノがホームで勝点「3」を積み上げた。

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