【ブラジル全国選手権2024】第15節(2/2)[07/06-07]

投稿者: | 2024年7月6日

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全国選手権第15節 対戦組合せ


以下の5試合の概要はこちらで。→ 【ブラジル全国選手権2024】第15節(1/2)[07/06-07]
・2024/07/06 フラメンゴ(FLA) x クイアバ(CUI)
・2024/07/06 サンパウロ(SAO) x RBブラガンチーノ(RBB)
・2024/07/07 クルゼイロ(CRU) x コリンチャンス(COR)
・2024/07/07 フォルタレーザ(FOR) x フルミネンセ(FLU)
・2024/07/07 ジュヴェントゥージ(JUV) x グレミオ(GRE)
以下の5試合の概要はこの記事で。
・2024/07/07 インテルナシオナウ(INT) x ヴァスコ・ダ・ガマ(VAS)
・2024/07/07 ヴィトーリア(VIT) x クリシウーマ(CRI)
・2024/07/07 パウメイラス(PAL) x バイーア(BAH)
・2024/07/07 アトレチコ・ゴイアニエンセ(ACG) x アトレチコ・パラナエンセ(CAP)

・2024/07/07 ボタフォゴ(BOT) x アトレチコ・ミネイロ(CAM)

全国選手権第15節 試合概要

インテルナシオナウ(INT) 1-2 ヴァスコ・ダ・ガマ(VAS)

動画URL: https://www.youtube.com/watch?v=-W-b60vgMDY
(VAS) : 61' #28 アジソン(Adson, 2000)[]
(VAS) : 72' #33 リンコン(Lyncon, 2005)[]
(INT) : 80' #16 ファブリシオ・ブストス(Fabricio Bustos, 1996)[#15 ブルーノ・ゴメス(Bruno Gomes, 2001)]

今節前の順位

インテルナシオナウは全国選手権5勝4分3敗勝点19の10位。(2試合未消化)
 コパ・アメリカ代表選手 :
  GKロチェ(Rochet, 1993, ウルグアイ代表)
  FWエネル・バレンシア(Enner Valencia, 1989, エクアドル代表)
  FWボレー(Borré, 1995, コロンビア代表)
ヴァスコ・ダ・ガマは全国選手権4勝2分8敗勝点14の14位。
 コパ・アメリカ代表選手なし。

得点シーン

(VAS) : 61' #28 アジソン(Adson, 2000)[]
相手陣でDFが芝に足を取られて転倒した隙にFWアジソンがボールを奪う。そのままドリブルで前進し、DFをかわし、つま先でのシュート。タイミングを外されたGKの脇を通り抜けたボールがゴールに吸い込まれ、アウェイのヴァスコ・ダ・ガマが先制する。[0-1]
   FWアジソンは、コリンチャンス育成出身で、2021年3月サンパウロ州選手権にて20歳のプロデビュー。翌年には準主力として2022年49試合5得点2アシスト、2023年にはレギュラーとして8月までに41試合5得点3アシストの成績を残す。2023年8月ナント/FRAに移籍するが、8試合233分の出場に止まり、2024年1月下旬にヴァスコ・ダ・ガマへ移籍加入。加入以来、先発や途中交代出場を繰り返していたが、ハファエウ・パイヴァ監督代行が指揮を執り始めてスタメンに定着し、チームは4勝1分2敗の成績を残している。右サイドの攻撃的なポジションを主戦とし、オン・オフザボールでの動き出しが上手く、スピードや視野の広さが特長、このゴールではシュート技術の高さも披露した。
(VAS) : 72' #33 リンコン(Lyncon, 2005)[]
右CKからゴールライン際に上げられたボールは、ニアサイドでワンタッチがあり、GKが辛うじてパンチングのクリア。しかし、このボールをCBリンコンが頭で押し込み、ヴァスコ・ダ・ガマが貴重な追加点。[0-2]
   CBリンコンは、このゴールがプロ初ゴール。ヴァスコ・ダ・ガマ育成出身で、2023年1月リオデジャネイロ州選手権にて17歳のプロデビュー。この試合での出場は2024年初、通算でも3試合目の出場、スタメンCBローハス(Rojas, 1996)の負傷退場により後半開始時での交代出場だった。
(INT) : 80' #16 ファブリシオ・ブストス(Fabricio Bustos, 1996)[#15 ブルーノ・ゴメス(Bruno Gomes, 2001)]
フリーランニングで右SBファブリシオ・ブストスがPAに向かうのを見たVOLブルーノ・ゴメスが、相手陣10mの位置から縦にフィード。SBファブリシオ・ブストスがPA内ではボールを受けると、少しコントロールを失うが、相手DFの足元を抜けたボールをゴールに押し込み、インテルナシオナウが1点差に追い上げる。[1-2]
   SBファブリシオ・ブストスは、インデペンディエンテ/ARG育成出身で、2017年にプロデビューを果たしたアルゼンチン国籍選手。2022年にインテルナシオナウに移籍加入すると、2022年46試合2得点6アシスト、2023年50試合3得点4アシスト。2024年は少しケガに悩まされた時期もあったが既に30試合1得点2アシストを記録。このゴールは今季の初ゴール。

試合経過、所感その他

ボール保持率: 前半:60% 40% ⇒ 前後半:60% 40%
シュート(枠内): 前半:7‐2(4-1) ⇒ 前後半:13-8(6-6)
パス成功率: 前半:88% 83% ⇒ 前後半:85% 76%
Desarmes: 前半:10‐10 ⇒ 前後半:13-22
Faltas Cometidas: 前半:5‐5 ⇒ 前後半:16-12

   インテルナシオナウは、国際Aマッチデー期間明けの7試合を2勝3分2敗。コパ・アメリカ代表に加え、ケガ人も相次ぎ、苦しい状況が続いている。
   今節のスタメンは、右SBファブリシオ・ブストス(Fabricio Bustos, 1996)が入り、前節右サイドバックを務めたイゴル・ゴメス(Igor Gomes, 2001)が右センターバック。移籍後ここまで起用の少ないVOLブルーノ・ゴメス(Bruno Gomes, 2001)がスタメンに抜擢され、3ボランチを構成。左SHヨハン(Hyoran, 1993)、センターフォワードFWルーカ(Lucca, 2003)と6つのポジションで選手を入れ替える。
   出場停止、新たなけが人はなし。
   ヴァスコ・ダ・ガマは、ハファエウ・パイヴァ監督代行が指揮を執り、2勝1分1敗と復調気配。前節は数的有利をいかし2-0の完勝を収めた。
   今節のスタメンは、下記の4選手が出場停止。前節負傷退場のMFディミトリ・パイェ(Dimitri Payet, 1987)がベンチ外。一方で、左SBレアンドリーニョ(Leandrinho, 2005)、MFジョタ・ぺー(JP, 2005)、VOLスフォルツァ(Sforza, 2002)といった最近積極的に起用されている若手選手が今節も先発に抜擢される。
   出場停止 : CBマイコン(Maicon, 1988)、左SBルーカス・ピトン(Lucas Piton, 2000)、VOLウーゴ・モウラ(Hugo Moura, 1998)、FWデイヴィジ(David, 1995)

   今節は、インテルナシオナウの本拠地ベイラ・ヒオでの70日ぶりの試合。
   ホームサポーターの声援に後押しされたインテルナシオナウが、立ち上がりはボールを支配し試合の主導権を握る。しかし、ゴール前のアイディアに欠け、ヴァスコ・ダ・ガマの守備網を崩すことができない。
   前半の最大のチャンスは、前半19分、インテルナシオナウに訪れる。自陣ゴール前の最終ラインからハーフライン上右サイドライン際のFWブルーノ・エンヒキへボールが送られ、さらには最終ライン裏へ抜け出すFWルーカへ縦にボールが繋がれる。FWルーカがマイナスのクロスをPA入口へ送ると、MFアラン・パトリッキがボレーシュート。しかし、ヴァスコGKレオ・ジャルジン(Léo Jardim, 1995)が倒れ込みながら両手でボールを弾きだす。
   前半40分、ヴァスコ・ダ・ガマのCKから、ゴール前でインテルナシオナウSBヘネー(Renê, 1992)とヴァスコ・ダ・ガマCBローハスが接触。SBヘネーは救急車で搬出されるアクシデントが発生する(検査の結果大事には至らず、翌日SBヘネーは自らのSNSで無事を報告している)。
   ハーフタイムでヴァスコ・ダ・ガマが修正を施すと、後半3分のCK、後半5分と相次いでインテルゴールに迫る。一方のインテルナシオナウも後半11分、後半13分にヴァスコ最終ラインを崩しシュートに持ち込むが、いずれも僅かに枠を捉えない。
   後半16分、ヴァスコ・ダ・ガマは、FWアジソンが相手CBの処理ミスを突き、先制点。
   後半27分にも相手のミスを突き、CKを獲得すると、CBリンコンのプロ初ゴールでインテルを突き放す。
   後半35分に、インテルナシオナウは鋭い縦パスから、右SBファブリシオ・ブストスのゴールで1点差に追いすがる。
   後半45+4分、インテルナシオナウは左サイドライン際FWウェズレイ(Wesley, 1999)からのクロスに、CBホベルチ・ヘナン(Robert Renan)がゴール前で足を合わせるが、ボールはゴールポストを直撃し跳ね返される。
   試合は直後にタイムアップ。相手のミスを突き、少ないチャンスをゴールに結びつけたアウェイのヴァスコ・ダ・ガマが2-1の勝利。
   ヴァスコ・ダ・ガマは、勝点を「17」に伸ばし13位に浮上。
   一方のインテルナシオナウは、多くの好機を逸し、ミスが失点に結びつき、4試合勝ち星から遠ざかる結果に終えた。

   ヴァスコ・ダ・ガマは、6月22日にハファエウ・パイヴァ監督代行が指揮を執り始めて以来、2005年生まれのU-20所属選手を相次いで起用している。6月22日のMFガブリエウ・エストレラ(Gabriel Estrella)に続き、今節はCBリンコンがプロ初ゴールをマーク。6月22日の試合でゴールをマークしたSBレアンドリーニョ(Leandrinho)が今節は右SBとしてフル出場、MFジョタ・ぺー(JP)も前述3選手を大きく上回る出場時間を記録し複数のゴールに絡むなど、若い選手が次々とトップチームの試合の中で目に見える成長を遂げている。

ヴィトーリア(VIT) 2-1 クリシウーマ(CRI)

動画URL: https://www.youtube.com/watch?v=gkK_N9HD4ek
(VIT) : 31' #9 アレハンドロ(Alerrandro, 2000)[PK]
(VIT) : 37' #16 ルーカス・エステヴィス(Lucas Esteves, 2000)[#9 アレハンドロ(Alerrandro, 2000)]
(CRI) : 43' #17 マテウジーニョ(Matheusinho, 1998yi)[#11 ボラシエ(Bolasie, 1989)]

今節前の順位

ヴィトーリアは全国選手権3勝3分8敗勝点12の16位。
 コパ・アメリカ代表選手なし。
クリシウーマは全国選手権4勝4分4敗勝点13の12位。(2試合未消化)
 コパ・アメリカ代表選手 :
  CBウィルカー・アンヘル(Wilker Ángel, 1993, ベネズエラ代表)

得点シーン

(VIT) : 31' #9 アレハンドロ(Alerrandro, 2000)[PK]
右SBラウール・カセレスが相手陣に入りPA内に送ったボールを、MFウィリアン・オリヴェイラが受け、DFに囲まれながらもドリブルで突破を図るが足を掛けられ転倒。主審はPKの判定を下す。このPKをFWアレハンドロがゴール正面に決めヴィトーリアが先制。[1-0]
   FWアレハンドロは、前節の2ゴールに続き、この試合も1得点1アシスト、2試合連続でチームの全得点に絡む活躍。前節は惜しくも試合には敗れたが、今節はチームを3試合ぶりの白星に導いた。これで2024年は31試合9得点5アシスト。
(VIT) : 37' #16 ルーカス・エステヴィス(Lucas Esteves, 2000)[#9 アレハンドロ(Alerrandro, 2000)]
アタッキングサード入口左サイドライン際からのボールに、FWアレハンドロが前線から下り、ダイレクトに縦、最終ライン裏にボールを流すと、斜めに走り込んだ左SBルーカス・エステヴィスが角度のない位置から間合いを詰めるGKの脇を抜くシュート。ボールはファーサイドのゴールポストのうちに流れ込み、ヴィトーリアがクリシウーマを突き放す。[2-0]
   FWルーカス・エステヴィスは、パウメイラス育成出身で、2019年3月サンパウロ州選手権にて18歳のプロデビュー。しかし、デビュー後は多くの出場機会には恵まれず、期限付き移籍を繰り返す。2023年にパウメイラスとの契約が満了し、2024年1月ヴィトーリアに2年契約で加入。しばらくはポジション争いが続いたが、6月以降はスタメンの座に定着。今季は30試合2得点1アシスト。2022年コロラド・ラピッズ/USA時代の32試合のキャリアハイは目前に迫っている。
(CRI) : 43' #17 マテウジーニョ(Matheusinho, 1998yi)[#11 ボラシエ(Bolasie, 1989)]
自陣半ばでのパスカットを拾ったMFマテウジーニョが左前方へボールを蹴りだす。FWボラシエがこれを拾い、DFのマークを剥がし、PA内へ一気にボールを運ぶとゴール前に柔らかいクロス。後方から駆け上がった公称164cmのMFマテウジーニョが頭を合わせゴールネットを揺らす。[2-1]
   MFマテウジーニョは、2015年U-17W杯代表(3試合)。アメリカ・ミネイロ育成出身で、2016年3月ミナスジェライス州選手権にて18歳のプロデビュー。デビュー後は準主力として着実に試合に出場。2019年には45試合9得点6アシストの成績を収める。2020年9月~2022年2月までイスラエルの2クラブでプレーし29試合3得点。2022年2月に完全移籍でアメリカ・ミネイロに復帰し46試合3得点1アシストを記録する。クリシウーマには2024年4月全国選手権を前に期限付き移籍加入。中盤の中央で攻守に活躍し、クリシウーマにて13試合4得点の成績を残している。

試合経過、所感その他

ボール保持率: 前半:49% 51% ⇒ 前後半:47% 53%
シュート(枠内): 前半:8‐6(2-1) ⇒ 前後半:7-11(2-2)
パス成功率: 前半:88% 84% ⇒ 前後半:84% 86%
Desarmes: 前半:6‐6 ⇒ 前後半:13-11
Faltas Cometidas: 前半:3‐6 ⇒ 前後半:12-16

   ヴィトーリアは、前節は2度のビハインドに追いついたものの、終了間際の失点で勝点を失った。
   今節のスタメンは、3つのポジションで変更。最近の試合で途中出場から好プレーを続けるFWジャンデルソン(Janderson, 1999)を先発に抜擢。右サイドバックにSBラウール・カセレス(Raul Cáceres, 1991)が入り、攻撃的な陣容を構える。
   出場停止 : CBカイオ・ヴィニシウス(Caio Vinícius, 1999)、VOLドゥドゥ(Dudu, 1999)
   クリシウーマは、5連敗後の6試合を3勝2分1敗と、クラウジオ・テンカチ(Cláudio Tencati)が見事に立て直し、全国選手権は4勝4分4敗と五分の成績で2試合未消化ながら12位につけている。
   前節は難敵クルゼイロに1-0の勝利。今節のスタメンは、FWアルトゥール・カイーキ(Arthur Caíke, 1992)がFWエデル・シタジン(Éder Citadin, 1986)に代わり、FWボラシエ(Bolasie, 1989)との2トップを構成する。
   出場停止、新たなけが人はない。

   この試合最初の得点機はホームのヴィトーリアに訪れる。前半15分、左ショートコーナーから後方に下げられたボールがゴール前に高く送られると、CBヴァギネル・レオナルド(Wagner Leonardo, 1999)が高さのあるヘディングシュート。柔らかい弧を描いたシュートは、クリシウーマGKグスタヴォ(Gustavo, 1993)が辛うじて片手で掻き出す。
   後半28分、ヴィトーリア右SBラウール・カセレスがPA内に送ったボールを、MFウィリアン・オリヴェイラがDFに囲まれながらもドリブル突破を図ると、足を掛けられ転倒。主審はPKの判定を下す。これをFWアレハンドロがゴール真ん中に沈めヴィトーリアが先制。
   さらに前半37分、好調FWアレハンドロが前線から下がり、空いたスペースに駆け上がるSBルーカス・エステヴィスへのスルーパス、これをSBルーカス・エステヴィスがゴールに繋げ、ヴィトーリアがリードを2点に拡げる。
   対するクリシウーマも、前半43分に自陣からの速攻でMFマテウジーニョがヘディングシュートを決め、1点差に追い上げ前半を終える。
   後半に入り、ヴィトーリアは試合のペースを落とす。クリシウーマが高い位置でプレスをかけると、ヴィトーリアはボール支配のこだわりを捨て、相手陣深くへボールを蹴り込み守備ラインを上げる。
   後半16分、クリシウーマは相手陣にボールを運び、右サイドからのマイナスのクロスにFWアルトゥール・カイーキが強烈なシュートを見舞うが、ボールはクロスバーを直撃し跳ね返される。
   その後、クリシウーマが攻撃的な選手を投入すると、ヴィトーリアは守備的な選手を中心に選手を入れ替え、試合は膠着状態に陥る。
   ヴィトーリアは、上手く時間を消費しながら試合を締め、2-1の勝利。
   ヴィトーリアは勝点を「15」に伸ばし、降格圏最上位チームとの勝点差を「3」に拡げ、順位は15位。
   一方のクリシウーマは、2試合未消化とはいえ、勝点「16」で順位を14位へと一つ下げた。

パウメイラス(PAL) 2-0 バイーア(BAH)

動画URL: https://www.youtube.com/watch?v=vqCp1Gi4DJY
(PAL) : 45+3' #41 エステヴォン(Estêvão, 2007)[#5 アニバル・モレノ(Anibal Moreno, 1999)]
(PAL) : 61' #10 ホニ(Rony, 1995)[#41 エステヴォン(Estêvão, 2007)

今節前の順位

パウメイラスは全国選手権8勝3分3敗勝点27の3位。
 コパ・アメリカ代表選手 :
  CBグスタボ・ゴメス(Gustavo Gómez, 1993, パラグアイ代表)
  VOLヒシャルジ・ヒオス(Richard Rios, 2000, コロンビア代表)
  FWエンドリッキ(Endrick, 2006, ブラジル代表)
バイーアは全国選手権8勝3分3敗勝点27の4位。
 コパ・アメリカ代表選手 :
  SBサンチアゴ・アリアス(Santiago Arias, 1992, コロンビア代表)

得点シーン

(PAL) : 45+3' #41 エステヴォン(Estêvão, 2007)[#5 アニバル・モレノ(Anibal Moreno, 1999)]
相手CKからのカウンター。セカンドボールの拾った相手VOLのパスが精度に欠けるとみるや、FWエステヴォンが一気に前方に駆け上がり、VOLアニバル・モレノからのボールを引き出す。FWエステヴォンはドリブルでPAに侵入。追走するDFを切り返しでかわし左足のシュート。ボールはファーサイドのゴールネットを揺らすゴラッソ。ホームのパウメイラスが先制。[1-0]
   FWエステヴォンは、国際Aマッチデー期間の小休止を終えた6月13日以降の8試合で4得点3アシスト。記録に残らないもののゴールに関与するプレーも多く、FWエステヴォンを起点とした右サイドからの攻撃が、好調パウメイラスの攻撃のオプションとして確立している。
(PAL) : 61' #10 ホニ(Rony, 1995)[#41 エステヴォン(Estêvão, 2007)]
相手陣入口中央でこぼれ球を拾ったFWホニから、FWフラッコ・ロペス(Flaco Lopéz, 2000)を経て、右サイドのFWエステヴォンの前方へボールが送られる。FWエステヴォンがワンタッチでグラウンダーのボールをゴール前に送ると、駆け上がったFWホニが右足を振り抜きゴールネットを揺らす。[2-0]
   FWホニは、2020年10月に就任したアベウ・フェヘイラ監督の欠かせないピースとして、2020‐2023年の4年間で220試合60得点26アシストの成績を残す。2024年もこれまで38試合8得点4アシストを記録中。高い身体能力から繰り出されるアクロバティックなシュートが魅力の一つだが、自陣深くまで相手を追う守備や、ポストプレーなど献身的なプレーもチームメートやサポーターから高い支持を受ける特長の一つ。

試合経過、所感その他

ボール保持率: 前半:52% 48% ⇒ 前後半:48% 52%
シュート(枠内): 前半:6‐5(2-0) ⇒ 前後半:12-13(4-3)
パス成功率: 前半:86% 87% ⇒ 前後半:84% 89%
Desarmes: 前半:4‐2 ⇒ 前後半:10-8
Faltas Cometidas: 前半:6‐5 ⇒ 前後半:14-10

   パウメイラスは、前節グレミオ戦にて0-2のビハインドを許したが、後半半ばに同点。その後も試合を支配したものの、逆転には至らず引き分けに終えた。
   今節のスタメンは、CBグスタボ・ゴメス(Gustavo Gómez, 1993)がコパ・アメリカから戻り、CBヴィトル・ヘイス(Vitor Reis, 2006)とコンビを組む。中盤には出場停止明けのMFハファエウ・ヴェイガ(Raphael Veiga, 1995)がスタメン復帰。
   出場停止、新たなケガ人はない。
   バイーアは、前節はホームでジュヴェントゥージを相手に2-0の勝利。ホームでは7戦7勝と無類の強さを誇っている。
   今節のスタメンもいつもの顔ぶれ。他チームがケガ人で苦しむ中、メディカル部門を含めたクラブ一丸となった取り組みが実を結んでいる。
   出場停止、新たなケガ人はない。

   立ち上がりはホームのパウメイラスがボールを支配。今季のバイーアは、上位陣とのアウェイでの対戦では、前半は自陣に引いた堅固な守備網を構築し、カウンターを狙う戦術を採用する試合が多いが、今節も同様の試合運びを見せる。
   パウメイラスは、前半16分に左サイドライン際からFWホニがゴール前にクロス。FWフラッコ・ロペスがCBの間に入りヘディングシュートを狙うが、当たりが浅く、ボールはゴールポスト右へ外れる。
   前半18分、パウメイラスはハーフライン付近でのパスカットから素早くボールを縦に運び、FWホニが強烈なシュートを放つものの、バイーアGKマルコス・フェリピ(Marcos Felipe, 1996)が倒れ込みながら両手でボールをブロックしCKに逃れる。
   一方のバイーアも、前半35分、中盤でのボールの奪い合いからボールを確保すると、VOLジアン・ルーカス(Jean Lucas, 1998)がFWタシアーノ(Thaciano, 1995)のスルーパスに反応。しかし、この抜け出しは僅かにオフサイド。絶好機は訪れない。
   このまま前半を終えるかと思われた前半45+3分、パウメイラスは、バイーアのCKを自らのカウンターへと移行すると、FWエステヴォンのゴラッソで先制。前半を1-0のパウメイラスのリードで折り返す。
   後半も立ち上がりはパウメイラスが前半のサッカーを継続し、相手ゴールに相次いで迫る。しかし、シュートミスなどもあり追加点は生まれない。
   一方のバイーアは、後半14分、自陣から、MFカウリー(Cauly, 1995)がスピードのあるドリブルでカウンターを主導。PA手前でMFジアン・ルーカスにボールを繋ぐものの、MFジアン・ルーカスのシュートは間合いを詰めたGKウェヴェルトン(Weverton, 1987)に阻まれ同点のチャンスを逸する。
   すると、2分後の後半16分、パウメイラスがFWホニのゴールが生まれリードを拡げる。
   バイーアは、後半21分と後半23分に計4選手を交代。いつも通りのスピード豊かな選手へと選手交代を実施するが、2点ビハインドの場面では、相手が前がかりとなることもなく、いつものような効果を発揮しない。
   加えて、パウメイラスは、後半28分に攻撃的な選手を下げ、守備的な2選手を投入。バイーアにボールを持たせながらも、スペースを消し、相手のスピード豊かなFW陣に仕事をさせない守備を展開。
   パウメイラスは、後半44分にプロデビュー戦となるFWルイージ(Luighi, 2006)を投入する余裕も見せ、バイーアに反撃を許さず試合を締める。
   試合はパウメイラスが2-0の勝利を収め、勝点を「30」に伸ばし、首位フラメンゴとの勝点差は「1」。
   一方のバイーアは、5位へと一つ順位を下げた。

アトレチコ・ゴイアニエンセ(ACG) 1-2 アトレチコ・パラナエンセ(CAP)

動画URL: https://www.youtube.com/watch?v=9e42ue4JFFk
(ACG) : 47' #11 ルイス・フェルナンド(Luiz Fernando, 1996)[]
(CAP) : 50' #20 ジュリマール(Julimar, 2001)[#92 パブロ(Pablo, 1992)]
(CAP) : 78' #7 ディ・ジョリオ(Di Yorio, 1996)[#5 フェルナンジーニョ(Fernandinho, 2005)]

今節前の順位

アトレチコ・ゴイアニエンセは全国選手権2勝5分7敗勝点11の19位。
 コパ・アメリカ代表選手なし。
アトレチコ・パラナエンセは全国選手権6勝4分4敗勝点22の6位。
 コパ・アメリカ代表選手 :
  GKベント(Bento, 1999, ブラジル代表)
  FWカノービオ(Canobbio, 1998, ウルグアイ代表)

得点シーン

(ACG) : 47' #11 ルイス・フェルナンド(Luiz Fernando, 1996)[]
自陣PAに送られた相手ボールのスローインをDFがカット。そのこぼれ球を前方へ送ると、FWエミリアーノ・ロドリゲス(Emiliano Rodríguez, 2003)がポストプレーでボールを落とし、FWルイス・フェルナンドが拾いドリブルを開始。FWルイス・フェルナンドは自陣からスピード豊かなドリブルで約50mボールを持ち上がり、PAに侵入し、右足を振り抜く。ボールはゴールネットに突き刺さるゴラッソ。ホームのアトレチコ・ゴイアニエンセが先制。[1-0]
   FWルイス・フェルナンドは3試合連続ゴール。全国選手権13試合5得点など、年間33試合18得点4アシスト。ゴール数は前年のキャリアハイ19得点まであと1ゴールに迫った。
(CAP) : 50' #20 ジュリマール(Julimar, 2001)[#92 パブロ(Pablo, 1992)]
GKミカエウ(Mycael, 2004)からの低い弾道のゴールキックに、相手陣でFWパブロがフリック。FWジュリマールが、PA入口で相手両CBの間でワントラップからシュート。GKからの速攻でアトレチコ・パラナエンセが瞬く間に試合を振り出しに戻す。
   FWジュリマールは、前々節のゴールに続く全国選手権2点目のゴール。年間33試合4得点2アシスト。
(CAP) : 78' #7 ディ・ジョリオ(Di Yorio, 1996)[#5 フェルナンジーニョ(Fernandinho, 2005)]
直前のプレーで数的優位に立ったアトレチコ・パラナエンセが、相手ゴール前に守備陣を押し込むと、縦に入ったボールに、PA入口からVOLフェルナンジーニョがワンタッチで最終ライン裏に柔らかい浮き球のボールを送る。FWディ・ジョリオがゴールライン手前の角度のない位置から右足を振り抜くと、ボールはファーサイドのゴールネットを揺らし、アウェイのアトレチコ・パラナエンセが試合をひっくり返す。[1-2]
   FWディ・ジョリオは、2016年アルドシビ(Aldosivi)/ARGからプロデビューを飾ったアルゼンチン国籍選手。パチューカから2024年2月にアトレチコ・パラナエンセに加入。加入直後こそスタメンに起用されたものの、次第に出場機会を失い、3月2日の州選手権での試合を最後に先発起用はなくなり、交代出場による試合出場数も失っていく。最近の試合も試合終了間際の数分間の出場に止まり、この試合も後半30の投入。しかし、ピッチに立った3分後に貴重な逆転ゴールをマーク。センターフォワードの3番手の位置づけだが、このゴールを機に活躍の場を広げていくことができるだろうか。

試合経過、所感その他

ボール保持率: 前半:44% 56% ⇒ 前後半:42% 58%
シュート(枠内): 前半:5‐10(1-2) ⇒ 前後半:11-15(2-6)
パス成功率: 前半:69% 73% ⇒ 前後半:71% 75%
Desarmes: 前半:7‐10 ⇒ 前後半:15-21
Faltas Cometidas: 前半:7‐4 ⇒ 前後半:11-11

   アトレチコ・ゴイアニエンセは、直近の5試合で勝ち星から遠ざかり、再び降格圏に転落している。前節はRBブラガンチーノに1-3の完敗。
   今節のスタメンは、出場停止明けのVOLハウジネイ(Rhaldney, 1998)が復帰した以外に変更点はない。
   出場停止、新たなけが人はない。
   アトレチコ・パラナエンセは、前節サンパウロ戦にて1-2の敗戦。連勝とはならなかった。
   今節のスタメンは、出場停止のGKレオ・リンキに代わり、GKミカエウ(Mycael, 2004)が前節のプロデビューに続きプロ初スタメン。3試合連続出場となるFWエメルソン(Emerson, 2004)をプロ初スタメンに抜擢するなど、6つのポジションを変更し試合に入る。
   出場停止 : GKレオ・リンキ(Léo Linck, 2001)

   両チームともに最終ラインを高く保つことで中盤がタイトとなり、中盤での激しいボールの争奪戦が展開される。
   その中で、アウェイのアトレチコ・パラナエンセが先にその状況を打開。前半15分、相手陣にボールを運んだCBカイキ・ホッシャ(Kaique Rocha, 2001)が縦に鋭いパスを入れると、FWジュリマール(Julimar, 2001)がボールを受けシュート。ブロックされたボールをMFサペリ(Zapelli, 2002)がさらにシュートに持ち込むが、アトレチコ・ゴイアニエンセGKホナウド(Ronaldo, 1996)がゴールを守り抜く。
   一方のアトレチコ・ゴイアニエンセは、前半20分、相手陣中央からのFKのクリアボールを、右SBマギーニョ(Maguinho, 1992)がPA手前右から右足アウトサイドでのシュート。ボールは曲がり切らず枠を外れる。
   アトレチコ・パラナエンセは、前半32分、自陣から左サイドライン際をFWジュリマールがドリブルでボールを持ち上がり、PAに侵入しゴール前にクロス。FWエメルソンがDFと並走しながらボールに詰めるが、芯を外れたボールはGKホナウドが辛うじてCKへと逃れる。
   FWエメルソンは、前半38分にもPA内でMFサペリがはたいたボールに後方から走り込みシュートに持ち込むが、GKホナウドの壁を崩すことができない。
   後半3分、アトレチコ・ゴイアニエンセは自陣からカウンターを発動し、FWルイス・フェルナンドがドリブルで持ち上がりゴラッソ、待望の先取点を奪う。しかし、喜びは一瞬、その2分後に、アトレチコ・パラナエンセは、GKミカエウのフィードからFWジュリマールがゴールを陥れ試合を振り出しに戻す。
   試合は再び互いに厳しく寄せる展開となる。
   後半28分、アトレチコ・ゴイアニエンセFWデレキ(Derek, 1997)が背後からしがみつくDFを振り払った際に腕がDFの顔に当たり一発退場。アトレチコ・ゴイアニエンセは、不運な判定により数的不利な状況に陥り、自陣に深くに下がり堅固な守備網を構築する。
   アトレチコ・パラナエンセは、後半33分、縦のボールを相手ライン間でVOLフェルナンジーニョがワンタッチで最終ライン裏にボールを運び、FWディ・ジョリオが抜け出し、角度のない位置からゴール。
   これが決勝点となり、アウェイのアトレチコ・パラナエンセが2-1の勝利を収めた。

   アトレチコ・ゴイアニエンセは、開幕節に続き、不運な判定の退場劇で勝点を失った。とは言え、全国選手権ではリーグ1位の5度の一発レッドカードを受けており、不用意なカードは避けたい。
   この敗戦で、順位を一つ落とし19位に転落。
   アトレチコ・パラナエンセは、勝点を「25」に伸ばし、首位と勝点差「6」の6位。上位争いに踏みとどまった。

ボタフォゴ(BOT) 3-0 アトレチコ・ミネイロ(CAM)

動画URL: https://www.youtube.com/watch?v=XROGNXqwfhk
(BOT) : 13' #7 ルイス・エンヒキ(Luiz Henrique, 2001)[#5 ダニーロ・バルボーザ(Danilo Barbosa, 1996)]
(BOT) : 79' #66 クイアバーノ(Cuiabano, 2003)[]
(BOT) : 90+4' #10 サバリーノ(Savarino, 1996)[#26 グレゴーリ(Gregore, 1994)

今節前の順位

ボタフォゴは全国選手権8勝3分3敗勝点27の2位。
 コパ・アメリカ代表選手 :
  FWサバリーノ(Savarino, 1996, ベネズエラ代表)
アトレチコ・ミネイロは全国選手権4勝6分3敗勝点18の11位。(1試合未消化)
 コパ・アメリカ代表選手 :
  SBギリェルミ・アラーナ(Guilherme Arana, 1997, ブラジル代表)
  MFアラン・フランコ(Alan Franco, 1998, エクアドル代表)
  FWバルガス(Vargas, 1989, チリ代表)

得点シーン

(BOT) : 13' #7 ルイス・エンヒキ(Luiz Henrique, 2001)[#5 ダニーロ・バルボーザ(Danilo Barbosa, 1996)]
相手陣PA右のエリアで数的優位に立つと、PA手前でボールを受けたVOLダニーロ・バルボーザは、さらに内のMFルイス・エンヒキへのパスを選択。MFルイス・エンヒキはボールを受けると左足を振り抜き、巻き込むボールがファーサイドのゴールネットを揺らす。ホームのボタフォゴが先制。[1-0]
   FWルイス・エンヒキは、フルミネンセ育成出身で、2020年8月全国選手権にて19歳のプロデビュー。この年は28試合2得点2アシストの成績を収める。2021年は右サイドの攻撃的なポジションでレギュラーとして活躍し、55試合7得点5アシスト。2022年も半年間で37試合5得点7アシストぼ成績を残し、レアルベティス/ESPへ800万ユーロにて移籍する。移籍初年度に43試合3得点7アシスト、2年目は半年間で21試合1得点3アシストの成績を残し、2024年2月に1600万ユーロにてボタフォゴへ移籍。主戦の右サイドで、スピードと力強いドリブルで多くのチャンスを演出。ボタフォゴ加入後25試合4得点3アシストを記録している。
(BOT) : 79' #66 クイアバーノ(Cuiabano, 2003)[]
PA近辺での分厚い攻撃。PA手前中央から右サイドライン際SBダミアン・スアレス(Damián Suárez, 1988)にボールが送られ、そこから折り返しのクロス。ボールはクリアされるが、左サイドから絞り込んだSBクイアバーノがペナルティサークル内でワントラップから左足を一閃。ボールはゴール右隅に決まり、ボタフォゴが貴重な追加点。[2-0]
   SBクイアバーノは、2024年4月の移籍ウィンドウが締まる直線にグレミオから完全移籍加入。グレミオでは、2023年のデビュー以来あまり多くの出場機会に恵まれていなかったが、ボタフォゴでは主力として多くの試合に出場。まだまだ粗削りな面があるが、それだけ伸び代は大きく、試合経験を積んで、世界へ大きく羽ばたきたい。
(BOT) : 90+4' #10 サバリーノ(Savarino, 1996)[#26 グレゴーリ(Gregore, 1994)]
相手陣の浅い位置でボールを展開。VOLグレゴーリがライン間に位置取るFWサバリーノに鋭いパスを入れると、FWサバリーノは前を向き思い切りよくシュートを放つ。ペナルティサークル手前約25mのミドルシュートがゴール左に刺さる。[3-0]
   FWサバリーノはコパ・アメリカ帰り。ベネズエラ代表として準々決勝カナダ戦を戦い、PK戦では4人目のキッカーを務めたが、強烈なシュートはゴールポストを叩き失敗。チームは準々決勝で敗退した。大会前はボタフォゴでレギュラーとして活躍。コパ・アメリカでの悔しさをボタフォゴで晴らしてもらいたい。

試合経過、所感その他

ボール保持率: 前半:54% 46% ⇒ 前後半:54% 46%
シュート(枠内): 前半:6‐1(3-0) ⇒ 前後半:16-6(7-1)
パス成功率: 前半:87% 85% ⇒ 前後半:87% 85%
Desarmes: 前半:6‐4 ⇒ 前後半:13-15
Faltas Cometidas: 前半:8‐6 ⇒ 前後半:19-11

   ボタフォゴは、最近は試合ごとに内容にムラがあり、6試合連続で失点を喫しているなど、万全と言えない状況ながら、勝点は着実に積み上げ全国選手権は2位をキープしている。
   今節は、右サイドバックに攻守にバランスの取れるSBダミアン・スアレス(Damián Suárez, 1988)が出場停止明けで入り、併せて左サイドバックに攻撃的にSBクイアバーノ(Cuiabano, 2003)がスタメン復帰。VOLダニーロ・バルボーザ(Danilo Barbosa, 1996)が3試合ぶりのスタメン。前節スタメン落ちで出場8試合でゴールから遠ざかるFWチキーニョ・ソアレス(Tiquinho Soares, 1991)がスタメンに返り咲く。
   出場停止、および新たなケガ人はなし。
   アトレチコ・ミネイロは、ケガ人が続出し、国際Aマッチデー期間の小休止以降の7試合を2勝2分3敗と苦しい状況、前節は2-4の完敗を喫している。
   今節のスタメンは、出場停止のCBホームロ(Rômulo, 2004)に代わりCBイゴル・ハベーロ(Igor Rabello, 1995)。コパ・アメリカ帰りのエクアドル代表VOLアラン・フランコ(Alan Franco, 1998)がスタメン復帰。
   出場停止 : CBホームロ(Rômulo, 2004)

   試合は早くも前半13分に動く。ボタフォゴが相手陣右サイドでの数的優位からMFルイス・エンヒキがPA手前を中央へ切れ込みゴラッソ。
   先制されたアトレチコ・ミネイロは、ボールを支配し、FWフッキを中心に相手ゴールに迫るが、前半19分、相手陣高い位置でボールを奪われると、ボタフォゴのカウンターを受けピンチを迎える。しかし、GKマテウス・メンデス(Matheus Mendes, 1999)がFWジュニオール・サントス(Júnior Santos, 1994)との一対一を防ぎ切る。
   しかし、その5分後の前半24分、アトレチコ・ミネイロは、再び相手陣高い位置でボールを奪われ、ボタフォゴのカウンターを受けると、CBイゴル・ハベーロがMFルイス・エンヒキを倒し一発退場。リードを許すアトレチコ・ミネイロが数的不利の状況に陥る。
   その後、ボタフォゴがピッチを広く使いボールを支配。アトレチコ・ミネイロはカウンターを狙うが、効率よく相手ゴールに迫ることができない。
   ハーフタイムでアトレチコ・ミネイロは戦術を修正。主導権はボタフォゴに握られ続けるものの、たびたび相手ゴールに迫り、後半14分にはPA内でFWカドゥ(Cadu, 2004)が倒されVARが介入。リプレー画像ではFWカドゥはスパイクで足首を踏みつけられているように見えたが、主審はノーファールの判定。
   後半27分には、アトレチコ・ミネイロFWフッキ(Hulk, 1986)の強烈なFKがクロスバーを叩く。さらに後半33分にもFWフッキがFKを直接狙うが、これは枠を越えていく。
   後半34分、やや劣勢に回っていたボタフォゴは、SBクイアバーノのゴールで貴重な追加点。
   さらには、後半アディショナルタイムにコパ・アメリカ帰りのベネズエラ代表FWサバリーノ(Savarino, 1996)のゴラッソでダメ押し。
   ホームのボタフォゴが3-0の快勝を収め、首位フラメンゴまでの勝点差を「1」に縮め、2位をキープ。
   一方のアトレチコ・ミネイロは、3試合勝ち星から遠ざかり、上位争いから後退する12位に順位を落とした。なお、今節FWヴィチーニョ(Vitinho, 2004)が後半45分にピッチに送り出され、ブラジル国内でのプロデビューを飾った。(2023年9月に期限付き移籍先のSKドニプロ-1/UKRにてプロデビュー済。)

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