投稿内の選手名のリンクは、当ブログ選手紹介記事にリンクしています。
投稿内の「動画URL」はブラジルスポーツサイト「ge」YouTube公式チャンネルのダイジェスト動画にリンクしています。
全国選手権第16節 対戦組合せ
以下の5試合の概要はこの記事で。
・2024/07/10 グレミオ(GRE) x クルゼイロ(CRU)
・2024/07/10 ヴァスコ・ダ・ガマ(VAS) x コリンチャンス(COR)
・2024/07/10 アトレチコ・パラナエンセ(CAP) x バイーア(BAH)
・2024/07/11 パウメイラス(PAL) x アトレチコ・ゴイアニエンセ(ACG)
・2024/07/11 フラメンゴ(FLA) x フォルタレーザ(FOR)
以下の3試合の概要はこちらで。→ 【ブラジル全国選手権2024】第16節(2/2)[07/10-11]
・2024/07/11 クリシウーマ(CRI) x フルミネンセ(FLU)
・2024/07/11 アトレチコ・ミネイロ(CAM) x サンパウロ(SAO)
・2024/07/11 ヴィトーリア(VIT) x ボタフォゴ(BOT)
以下の2試合は順延。
・2024/xx/xx RBブラガンチーノ(RBB) x インテルナシオナウ(INT)
・2024/xx/xx クイアバ(CUI) x ジュヴェントゥージ(JUV)
全国選手権第16節 試合概要
グレミオ(GRE) 0-2 クルゼイロ(CRU)
動画URL: https://www.youtube.com/watch?v=XvrUwqyQSIQ
(CRU) : 15' #17 ハミーロ(Ramiro, 1993)[#21 アルバロ・バレアル(Álvaro Barreal, 2000)]
(CRU) : 17' #11 アルトゥール・ゴメス(Arthur Gomes, 1998)[]
今節前の順位
グレミオは全国選手権3勝2分8敗勝点11の18位。(2試合未消化)
コパ・アメリカ代表選手 :
VOLビジャサンチ(Villasanti, 1997, パラグアイ代表)
FWソテウド(Soteldo, 1997, ベネズエラ代表)
クルゼイロは全国選手権7勝2分5敗勝点23の7位。(1試合未消化)
コパ・アメリカ代表選手 :
MFホセ・シフエンテス(José Cifuentes, 1999, エクアドル代表)
得点シーン
(CRU) : 15' #17 ハミーロ(Ramiro, 1993)[#21 アルバロ・バレアル(Álvaro Barreal, 2000)]
自陣右サイドから中央を経て、相手陣深く左サイドライン際へボールが繋がると、VOLアルバロ・バレアルがゴール前ファーサイドへクロスボールを送る。VOLハミーロが後方に下がりながら頭を合わせると、柔らかい軌道のボールがファーサイドゴールポスト内側に収まりクルゼイロが先制。[0-1]
VOLハミーロは、ジュヴェントゥージ育成出身で、2011年2月リオグランデドスル州選手権にて17歳のプロデビュー。2013年グレミオへ移籍すると、シーズン半ばにレギュラーの座に就き、チームの全国選手権2位に貢献。2015年はケガのため7か月の長期離脱のため14試合に止まるが、2018年まで主力の一角として活躍。2016年コパ・ド・ブラジル、2017年リベルタドーレスのタイトルを獲得。2019年にコリンチャンスへ移籍したものの、準主力としての活躍に止まり、2023年にクルゼイロへ移籍。2023年はケガのため18試合1得点1アシストの成績に止まり、2024年も州選手権では出場機会に恵まれなかったものの、全国選手権が始まり途中交代出場を繰り返すと、第9節以降はスタメンに定着。派手さはないものの中盤のコネクター役として攻守に堅実なプレーでチームを牽引している。
(CRU) : 17' #11 アルトゥール・ゴメス(Arthur Gomes, 1998)[]
相手陣半ばでボールを奪うと、PA手前で左右にボールを散らし、最後はPA手前中央からFWアルトゥール・ゴメスが右足を振り抜く。GKが一歩も動けないボールがゴール右隅に刺さる。[0-2]
FWアルトゥール・ゴメスは、2015年U-17W杯代表(5試合1得点)。サントス育成出身で、2016年11月全国選手権にて18歳のプロデビュー。サントスでは最多で年間37試合出場に止まり、2度の期限付き移籍を経験し、2021年にエストリア・プライア/PORへ移籍。9月のポルトガルリーグ第6節でクラブデビューを果たすと、リーグ戦は出場停止の1試合を除く全試合に出場。2022年9月には名門スポルティング/PORへ移籍。途中交代での試合出場が続くが、シーズン終盤にはスタメンに定着する。2023年残留争いに苦しむクルゼイロが300万ユーロの移籍金で獲得。加入後はほぼすべての試合で先発出場を果たしチームの残留に貢献。2024年は不動のレギュラーとして28試合5得点4アシストを記録している。
試合経過、所感その他
ボール保持率: 前半:43% 57% ⇒ 前後半:47% 53%
シュート(枠内): 前半:3‐7(1-4) ⇒ 前後半:8-13(3-6)
パス成功率: 前半:81% 88% ⇒ 前後半:85% 88%
Desarmes: 前半:9‐7 ⇒ 前後半:19-12
Faltas Cometidas: 前半:4‐3 ⇒ 前後半:9-10
今節はグレミオの主催試合だが、リオグランデドスル州ポルトアレグレを襲った水害によりアレーナグレミオが被災したため、試合は同州カシアス・ド・スウ市センテナリオ・スタジアムにて開催される。
グレミオは、前節アウェイでジュヴェントゥージに0-3の敗戦。連勝ならず依然18位のまま。
今節のスタメンは、出場停止明けのCBカネマン(Kannemann, 1991)が復帰。前節からの選手変更はこの点のみでMFクリスタウド(Cristaldo, 1996)を偽9番に置く布陣を継続。前節は無得点で敗れているが、何か光明が見えたのだろうか。
クルゼイロは、前節ホームでのコリンチャンス戦に3-0の勝利を収め、連敗を2で止めた。今季全国選手権のアウェイ試合は1勝2分5敗の成績で、現在は3連敗中。今節は5月12日以来のアウェイ戦での勝利を収めたい。
今節のスタメンは、出場停止明けのCBジョアン・マルセロ(João Marcelo, 2000)が復帰。左SBマルロン(Marlon, 1997)がケガのためベンチ外、代わりに左SBカイキ・ブルーノ()Kaiki Bruno, 2003)が入る。また、VOLハミーロ(Ramilo, 1993)が2試合ぶりのスタメン。
立ち上がりはクルゼイロがボールを握り相手陣で試合を進める。しかし、試合最初のチャンスはグレミオに訪れる。前半7分、MFクリスタウドがPA手前でボールを受け、ライン裏へスルーパス。後方から駆け上がったMFエデニウソン(Edenílson, 1989)が抜け出しシュート。しかし、クルゼイロGKアンデルソン(Anderson, 1998)が間合いを詰め身を挺したブロック。グレミオは先制の絶好機を逸する。
すると、クルゼイロは、前半15分、左サイドライン際からのVOLアルバロ・バレアルのクロスにVOLハミーロが頭を合わせ先制。さらに2分後の前半17分には、PA手前からFWアルトゥール・ゴメスのゴラッソで2-0と差を広げる。
クルゼイロの攻勢は止まらず、前半32分、FWアルトゥール・ゴメスが左サイドから斜めに切れ込み、タベーラの戻りのボールをPA内で受け、カネッタでDFをかわしシュート。しかし、これはグレミオGKマルチェシン(Marchesín, 1988)が辛うじて片手でCKに逃れる。
後半開始時に、グレミオはCBグスタヴォ・マルチンス(Gustavo Martins, 2002)と前線の3選手を下げ、中盤、前線の選手を投入、一気に4選手を交代する。
ところが、後半12分、グレミオCBカネマンが一発退場。2点のビハインドに加えて数的不利に陥る。
後半17分、グレミオは相手PA手前中央と右でDFを引き寄せ、左サイドでフリーのFWナタン・フェルナンデス(Nathan Fernandes, 2005)の元にボールが送られるが、シュートは僅かに枠を捉えない。
その後、クルゼイロは試合のテンポを落とし、時間帯によってはグレミオにボールを持たせカウンターを狙い相手ゴールに迫るなど、試合をコントロール。
クルゼイロが2-0のまま逃げ切り、苦手のアウェイで勝点「3」を勝ち取る。
一方のグレミオは、先制機を逸した直後の2失点、さらには退場者を出し、いい所なく、2試合連続無得点の2連敗を喫した。
ヴァスコ・ダ・ガマ(VAS) 2-0 コリンチャンス(COR)
動画URL: https://www.youtube.com/watch?v=B_IK1DgHjuw
(VAS) : 55' #6 ルーカス・ピトン(Lucas Piton, 2000)[#25 ウーゴ・モウラ(Hugo Moura, 1998)]
(VAS) : 90+5' #20 スフォルツァ(Sforza, 2002)[FK]
今節前の順位
ヴァスコ・ダ・ガマは全国選手権5勝2分8敗勝点17の13位。
コパ・アメリカ代表選手なし。
コリンチャンスは全国選手権2勝6分7敗勝点12の17位。
コパ・アメリカ代表選手 :
CBフェリックス・トーレス(Félix Torres, 1997, エクアドル代表)
FWアンヘル・ホメーロ(Ángel Romero, 1992, パラグアイ代表)
得点シーン
(VAS) : 55' #6 ルーカス・ピトン(Lucas Piton, 2000)[#25 ウーゴ・モウラ(Hugo Moura, 1998)]
相手陣アタッキングサード入口右サイドでのパス回しから、中央VOLウーゴ・モウラを経て、左サイドライン際からPAに向かうSBルーカス・ピトンにボールが渡ると、SBルーカス・ピトンはワンタッチでDFをかわしシュート。ボールはファーサイドのゴールポスト内側に吸い込まれホームのヴァスコ・ダ・ガマが先制。[1-0]
VOLウーゴ・モウラは、フラメンゴ育成出身で、2018年1月リオデジャネイロ州選手権にて20歳のプロデビュー。フラメンゴでは地位を確立することができず、2021年までの4年間で31試合の出場に終えた(他に期限付き移籍先のコリチバにて28試合)。2022年全国選手権開幕を前にアトレチコ・パラナエンセへ移籍すると、レギュラーの座を獲得し、全国選手権25試合、リベルタドーレス11試合など、年間44試合2得点1アシスト、リベルタドーレス決勝では古巣フラメンゴに敗れたものの、準優勝に貢献した。2023年は48試合の出場記録を残すが、終盤にはベンチスタートとなる試合が増え、2024年もその状況は変わらず全国選手権開幕直後に買取義務付きの期限付き移籍にてヴァスコ・ダ・ガマに加入。ハファエウ・パイヴァ監督代行が指揮を執り始めると、先発起用が増え、5試合連続でスタメンを務めている。2024年はヴァスコ・ダ・ガマにて11試合2アシストを記録中。
(VAS) : 90+5' #20 スフォルツァ(Sforza, 2002)[]
ゴール正面約25mの位置でFKを獲得。VOLスフォルツァが左足で直接狙ったボールは、ゴール右上隅に決まる。ヴァスコ・ダ・ガマの勝利を決定づけるゴラッソ。[2-0]
VOLスフォルツァは、アルゼンチンU-23代表として2024パリ五輪南米予選5試合に出場。ニューウェルス・オールドボーイズ/ARG育成出身で、2020年12月前期リーグにて17歳のプロデビュー。2023年末まで同クラブにて113試合6得点1アシストを記録。ヴァスコ・ダ・ガマには、2024年2月19日に460万ユーロ相当の移籍金にて完全移籍加入。先発、途中交代出場を繰り返し、22試合1得点1アシストを記録中。このゴールはヴァスコ・ダ・ガマでの初ゴールとなった。
試合経過、所感その他
ボール保持率: 前半:55% 45% ⇒ 前後半:50% 50%
シュート(枠内): 前半:8‐5(1-1) ⇒ 前後半:14-10(3-2)
パス成功率: 前半:85% 84% ⇒ 前後半:82% 84%
Desarmes: 前半:9‐10 ⇒ 前後半:21-23
Faltas Cometidas: 前半:5‐7 ⇒ 前後半:15-10
ヴァスコ・ダ・ガマは、ハファエウ・パイヴァ監督代行が指揮を執り始めて3勝1分1敗の成績、勝点を「10」積み上げ、13位にまで順位を上げてきた。
今節は、出場停止明けのCBマイコン(Maicon, 1988)が復帰。ケガ明けで前節途中出場のMFプラシェデス(Praxedes, 2002)が今季全国選手権初スタメン。両ウィングはFWアジソン(Adson, 2000)と出場停止明けのFWデイヴィジ(David, 1995)が入り、中央にFWベヘッチ(Vegetti, 1998)が控える。
コリンチャンスは、前節クルゼイロ戦に0-3で敗れ、翌日アントニオ・オリヴェイラ(António Oliveira)監督を解任。7月10日にラモン・ディアス(Ramón Díaz)監督就任が発表された。
今節は、出場停止のMFロドリゴ・ガーロ(Rodrigo Garro, 1998)に代わりMFイゴル・コロナド(Igor Coronado, 1992)、戦術的理由で左SBマテウス・ビドゥ(Matheus Bidu, 1999)が入る。
試合は立ち上がりから、ハーフラインを挟んだ地域での激しいボールの争奪戦が展開され、一進一退の攻防が続く。
コリンチャンスは前半25分、ゴール正面約25mの位置でFKを獲得し、これをMFイゴル・コロナドが直接狙う。壁を越え、ゴール右隅へ沈むボールを、GKレオ・ジャルジン(Léo Jardim, 1995)が両手を必死に伸ばしCKに逃れる。
一方のヴァスコ・ダ・ガマは、前半41分、コリンチャンスCKからロングカウンター。FWアジソンとMFプラシェデスが相手ゴールに迫るが、コリンチャンスDFの帰陣も速く、ボールを取り囲み、ヴァスコ・ダ・ガマの好機を潰す。
後半5分、ヴァスコ・ダ・ガマは右サイドライン際からFWアジソンが中央へドリブルで切れ込み、縦にFWベヘッチへスルーパスを送るが、コリンチャンスDFのマークも厳しくFWベヘッチのシュートは枠を捉えない。
しかし、後半に入り試合の流れを掴んだヴァスコ・ダ・ガマは、後半10分、左SBルーカス・ピトンのゴールで貴重な先制点を奪う。
コリンチャンスは中盤から前の選手を相次いで選手交代。一方のヴァスコ・ダ・ガマは中盤の選手を入れ替え中盤の優位を保つ。また、後半34分にはプロデビューとなる16歳FWブルーノ(Bruno, 2007)をピッチに送り出す。
コリンチャンスの攻撃の芽を中盤で摘み取るヴァスコ・ダ・ガマは、後半アディショナルにFKのチャンスを掴むと、VOLスフォルツァが直接ゴールネットを揺らすクラブ初ゴール。ヴァスコ・ダ・ガマがホームで2-0の勝利を収めた。
ヴァスコ・ダ・ガマは、試合に先立ちFWフィリピ・コウチーニョ(Philippe Coutinho, 1992)の加入を発表。FWコウチーニョは、ヴァスコ・ダ・ガマ育成出身で14年ぶりのクラブ復帰。また、長くトルコでプレーした代表2試合の経歴を持つVOLソウザ(Souza, 1989)、2022年に13年ぶりの復帰を果たし2023年末で一度は契約が満了したFWアレックス・テイシェイラ(Alex Teixeira, 1990)もこの移籍ウィンドウで復帰。若手選手の積極的な起用が続くヴァスコ・ダ・ガマだが、育成出身のベテラン選手の相次ぐ復帰など、最近のクラブ方針、補強、選手起用は非常に興味深い。
一方のコリンチャンスは、ラモン・ディアス監督の就任が決まり、元イタリア代表FWマリオ・バロテッリ(Mario Balotelli, 1990)の獲得に向け動き出しているとのこと。FWユーリ・アウベルト(Yuri Alberto, 2001)、FWペドロ・ハウーウ(Pedro Raul, 1996)が全国選手権に入って機能していないだけに、FWバロテッリの加入が実現すれば、得点力の向上や、上記2選手への刺激になるなどの相乗効果も期待できる。
アトレチコ・パラナエンセ(CAP) 1-3 バイーア(BAH)
動画URL: https://www.youtube.com/watch?v=9FCvPgScKwM
(BAH) : 9' #9 エヴェラウド(Everaldo, 1991)[#11 ビエウ(Biel, 2001)]
(BAH) : 15' #11 ビエウ(Biel, 2001)[#6 ジアン・ルーカス(Jean Lucaas, 1998)]
(CAP) : 61' #7 ディ・ジョリオ(Di Yorio, 1996)[#6 フェルナンド(Fernando, 1999)]
(BAH) : 78' #46 ルシアーノ・ジュバ(Luciano Juba, 1999)[FK]
今節前の順位
アトレチコ・パラナエンセは全国選手権7勝4分4敗勝点25の6位。
コパ・アメリカ代表選手 :
GKベント(Bento, 1999, ブラジル代表)
FWカノービオ(Canobbio, 1998, ウルグアイ代表)
バイーアは全国選手権8勝3分4敗勝点27の5位。
コパ・アメリカ代表選手 :
SBサンチアゴ・アリアス(Santiago Arias, 1992, コロンビア代表)
得点シーン
(BAH) : 9' #9 エヴェラウド(Everaldo, 1991)[#11 ビエウ(Biel, 2001)]
アタッキングサード入口で左サイドから大きくサイドチェンジ。PA手前のスペースでボールを細かく繋ぎ、MFジアン・ルーカス(Jean Lucaas, 1998)のフリーランニングで相手守備陣を混乱に陥れると、ペナルティサークル内からFWエヴェラウドがシュート。ボールはゴール左隅に決まるゴラッソ・コレチーボ。アウェイのバイーアが先制。[0-1]
FWエヴェラウドは、2020‐22年に鹿島/JPNにてプレーし101試合34得点15アシスト。バイーアには2023年に加入し、同年60試合20得点5アシスト。2024年は全国選手権開幕後に途中交代出場から2得点を記録し、レギュラーの座を獲得。全国選手権16試合6得点1アシストなど、年間33試合9得点4アシストを記録中。
(BAH) : 15' #11 ビエウ(Biel, 2001)[#6 ジアン・ルーカス(Jean Lucaas, 1998)]
自陣ゴールキックから相手陣へ一気にボールを送ると、MFジアン・ルーカス、FWエヴェラウドがデュアルで相手DFを上回り、MFジアン・ルーカスが抜け出す。PAに侵入しゴール前逆サイドのFWビエウへボールを送ると、FWビエウがボールをゴールに流し込む。[0-2]
FWビエウは、ブライトン/ENG在籍ジョアン・ペドロ(João Pedro, 2001)など、多くの選手が欧州やブラジルのトップリーグで活躍する2001年生まれフルミネンセ育成出身選手の一人。バイーアには2023年に完全移籍で加入し、48試合11得点7アシスト。2024年は後半に投入されるスーパーサブの役割を担うことが多いが、これまで36試合5得点10アシストを記録中。
(CAP) : 61' #7 ディ・ジョリオ(Di Yorio, 1996)[#6 フェルナンド(Fernando, 1999)]
自陣から左サイドを縦にボールを繋ぎ、左SBフェルナンドがサイドライン際からクロス。ゴール前でFWディ・ジョリオが高さのあるヘディングシュートでゴールネットを揺らし、アトレチコ・パラナエンセが反撃ののろしを上げる。[1-2]
FWディ・ジョリオは、前節のゴールで今節スタメンに抜擢されると、2試合連続ゴール。今節後半はセンターFWパブロ(Pablo, 1992)と共存し、今後の攻撃陣のオプションとして期待ができる。2024年はこれで15試合6得点。
(BAH) : 78' #46 ルシアーノ・ジュバ(Luciano Juba, 1999)[]
PA手前中央右の位置でFKを獲得。左SBルシアーノ・ジュバが直接狙ったシュートは、壁に当たりコースを変え、ゴールへ吸い込まれる。バイーアのダメ押しの3点目。[1-3]
SBルシアーノ・ジュバは、エスポルチ育成出身で、2020年1月ペルナンブカーノ州選手権にて20歳のプロデビュー。2022年には左ウィングとしてレギュラーの座を獲得し、57試合10得点9アシストを記録。2023年もレギュラーとしてエスポルチにて53試合20試合18アシストでチームの全国選手権2部での躍進に貢献する。しかし、9月にバイーアに加入。バイーアでは左SBと左WGで併用されす。2024年に入り左SBに固定。全国選手権はこれまで全16試合にフルタイム出場。バイーア躍進の中核をなしている。
試合経過、所感その他
ボール保持率: 前半:48% 52% ⇒ 前後半:51% 49%
シュート(枠内): 前半:10‐4(3-4) ⇒ 前後半:19-7(7-5)
パス成功率: 前半:83% 89% ⇒ 前後半:83% 86%
Desarmes: 前半:6‐4 ⇒ 前後半:8-7
Faltas Cometidas: 前半:4‐6 ⇒ 前後半:12-12
アトレチコ・パラナエンセは、前節アウェイのアトレチコ・ゴイアニエンセ戦を2-1の逆転勝利。首位まで勝点差「6」の6位と上位争いに踏みとどまった。
前節ゴールのFWディ・ジョリオ(Di Yorio, 1996)が全国選手権初スタメンに抜擢され、同じく前節ゴールのFWジュリマール(Julimar, 2001)は引き続きスタメン出場。出場停止明けのGKレオ・リンキ(Léo Linck, 2001)のスタメン復帰など、5つのポジションが前節と入れ替わる。
バイーアは、最近の6試合が3勝3敗。ホーム3勝に対しアウェイ3敗と明暗がはっきりしている。試合前の段階で首位との勝点差は「4」。このまま上位争いから脱落しないためにも、苦手のアウェイ試合で勝点「3」を持ち帰りたい。
今節は、FWタシアーノ(Thaciano, 1995)とMFエヴェルトン・ヒベイロ(Éverton Ribeiro, 1988)、VOLカイオ・アレシャンドレ(Caio Alexandre, 1999)がベンチスタート。FWビエウ(Biel, 2001)とMFカルロス・デ・ペニャ(Carlos De Peña, 1992)、VOLヘゼンジ(Rezende, 1995)がスタメンに入る。
左右にピッチを広く使う両チームによる対戦は、立ち上がりは中央の細かいパス交換を組み合わせるバイーアが試合の主導権を握る。
前半9分、左サイドからのサイドチェンジから、中央へボールを繋ぐバイーアが、相手守備陣を崩し、FWエヴェラウドのゴールで早くも先制点を奪うと、前半15分にはGKからのロングフィードを、FWエヴェラウドとMFジアン・ルーカスが相手DFとの争奪戦で上回り、最後はFWビエウがゴールを奪い、早くも2点のリードを奪う。
リードを奪ったバイーアは、自陣に堅固な守備網を構築。アトレチコ・パラナエンセは相手ゴール前に攻め入るものの、バイーアの守備網を崩すことができない。一方のバイーアは、効率よくカウンターを発動し、前半38分にFWビエウがゴールに迫るが、これはアトレチコ・パラナエンセGKレオ・リンキが好守でCKに逃れる。
後半開始時にアトレチコ・パラナエンセは、FWエメルソン(Emersonn, 1994)に代えFWパブロ(Pablo, 1992)を投入。FWパブロが中央で前後に動くことで相手DF陣の意識を中央に集め、サイドからの攻撃が活性化する。
後半16分、左サイドからのクロスボールにFWディ・ジョリオが頭を合わせ1点を返す。しかし、このゴールでバイーアが息を吹き返し、縦に速い攻めで相次いでアトレチコ・パラナエンセゴールに迫ると、後半33分にSBルシアーノ・ジュバの直接FKで突き放す。
再び自陣に引き堅固な守備網を構築したバイーアがアトレチコ・パラナエンセの反撃をシャットアウト。
アトレチコ・パラナエンセは、ホームの上位対決で痛い敗戦。
一方のバイーアは、苦手のアウェイ戦でアトレチコ・パラナエンセを下し、暫定ながら首位との勝点差を「1」に縮め4位に浮上。首位争いに踏みとどまった。
パウメイラス(PAL) 3-1 アトレチコ・ゴイアニエンセ(ACG)
動画URL: https://www.youtube.com/watch?v=DoZeJFShlmI
(PAL) : 6' #42 フラッコ・ロペス(Flaco López, 2000)[#15 グスタボ・ゴメス(Gustavo Gómez, 1993)]
(ACG) : 9' #10 シャイロン(Shaylon, 1997)[#11 ハウジネイ(Rhaldney, 1998)]
(PAL) : 51' #23 ハファエウ・ヴェイガ(Raphael Veiga, 1995)[#41 エステヴォン(Estêvão, 2007)]
(PAL) : 53' #xx オウンゴール(Gol Contra)[]
今節前の順位
パウメイラスは全国選手権9勝3分3敗勝点30の3位。
コパ・アメリカ代表選手 :
CBグスタボ・ゴメス(Gustavo Gómez, 1993, パラグアイ代表)
VOLヒシャルジ・ヒオス(Richard Rios, 2000, コロンビア代表)
FWエンドリッキ(Endrick, 2006, ブラジル代表)
アトレチコ・ゴイアニエンセは全国選手権2勝5分8敗勝点11の19位。
コパ・アメリカ代表選手なし。
得点シーン
(PAL) : 6' #42 フラッコ・ロペス(Flaco López, 2000)[#15 グスタボ・ゴメス(Gustavo Gómez, 1993)]
相手陣に5m入った左サイドからCBグスタボ・ゴメスがゴール前やや右へロングフィード。FWフラッコ・ロペスがDFの裏に出て胸トラップから軽くボールを蹴ると、間合いを詰めるGKの指先を抜けゴールネットを揺らす。早くもパウメイラスが先制。[1-0]
FWフラッコ・ロペスは、最近の4試合にスタメン出場。期待に応えるように2得点。国際Aマッチデー期間の小休止以降の9試合で4得点1アシストとコンスタントに試合に出場し得点を増やしている。2024年はこれで36試合15得点5アシスト。全国選手権は14試合4得点1アシストを記録中。
(ACG) : 9' #10 シャイロン(Shaylon, 1997)[#11 ハウジネイ(Rhaldney, 1998)]
自陣PA内からのロングフィードを相手陣右サイドライン際でVOLハウジネイが受け縦に仕掛けた後、後方中央へボールを下げる。ボールを受けたMFシャイロンは、相手の帰陣が深くスペースができるとみるや、ゴールまで直線距離で25mを越える位置から思い切りよく左足を振り抜く。回転数の少ないボールは流れるようにファーサイドに収まるゴラッソ。。アトレチコ・ゴイアニエンセが瞬く間に試合を振り出しに戻す。
MFシャイロンは、シャペコエンセ育成出身で、サンパウロU-20移籍直後の2017年2月コパ・ド・ブラジルにて19歳のプロデビュー。サンパウロではレギュラーに定着することができず、バイーア、ゴイアスへの期限付き移籍を経て、2022年アトレチコ・ゴイアニエンセに加入。加入間もなくレギュラーの座を獲得し、2022年は55試合12得点4アシスト、2023年には53試合9得点13アシストの成績を収めチームの1部昇格に貢献。2024年も攻撃の要として36試合11得点13アシストを記録中。
(PAL) : 51' #23 ハファエウ・ヴェイガ(Raphael Veiga, 1995)[#41 エステヴォン(Estêvão, 2007)]
相手陣左サイドからVOLガブリエウ・メニーノ(Gabriel Menino, 2000)が大きくサイドチェンジ。PA右角でボールを受けたFWエステヴォンがドリブルで仕掛けた後、MFハファエウ・ヴェイガにボールを預けゴールに向かい走り出す。MFハファエウ・ヴェイガはボールを受けると、体を反転し自らのシュートを選択。DFの股下を抜けたボールがゴールに刺さり、パウメイラスが勝ち越し。[2-1]
MFハファエウ・ヴェイガは、コリチバ育成出身で、2016年3月に18歳のプロデビューし、同年は24試合3得点3アシストの成績を収める。翌2017年にパウメイラスに加入。2020年にレギュラーの座を掴み、チームのリベルタドーレスとコパ・ド・ブラジルの二冠に貢献。そん後のチームの中核として多くのタイトルを獲得。2023年3月には代表デビューを果たし、2026W杯南米予選3試合など計6試合に出場。2024年は34試合11得点7アシストの成績を収めている。
(PAL) : 53' #xx オウンゴール(Gol Contra)[]
相手陣入口でVOLガブリエウ・メニーノが相手のパスをカット。こぼれ球を拾ったFWホニが右サイドを上がるFWエステヴォンの前方へボールを送る。FWエステヴォンはPAに侵入しシュート。間合いを詰めたGKにブロックされるが、跳ね返りのボールがDFに当たりゴールに吸い込まれ、パウメイラスが瞬く間にリードを2点と突き放す。[3-1]
VOLガブリエウ・メニーノは、パウメイラス育成出身で、2020年1月サンパウロ州選手権にて19歳のプロデビュー。同年はレギュラーの座を獲得し、57試合4得点8アシストの成績を残し、チームのリベルタドーレスとコパ・ド・ブラジルの二冠に貢献。2020年9月には出場機会はなかったものの、2022W杯南米予選に向けた代表に招集を受ける。その後は、控えに回る時期もあるが、コンスタントに試合に出場し、2023年までの4年間で195試合16得点16アシストの成績を収め、2024年も32試合1得点を記録。ボックストゥボックスをプレーエリアとするボランチ。セットプレーのキッカーを務めることがあり、強烈なミドルシュートが特長の一つ。
試合経過、所感その他
ボール保持率: 前半:67% 33% ⇒ 前後半:61% 39%
シュート(枠内): 前半:9‐6(2-2) ⇒ 前後半:20-11(6-4)
パス成功率: 前半:85% 66% ⇒ 前後半:86% 73%
Desarmes: 前半:4‐10 ⇒ 前後半:9-21
Faltas Cometidas: 前半:4‐7 ⇒ 前後半:9-18
パウメイラスは、全国選手権開幕当初は得点不足に悩まされたが、右WGエステヴォン(Estêvão, 2007)を固定してから攻撃のオプションが増え、FWエステヴォンがスタメンを外れた第12節を除き、8試合連続複数得点を挙げている。
前節バイーア戦は2-0の勝利を収め、首位フラメンゴを勝点差「1」で追走。
今節は前節と同じ顔ぶれのスタメンで試合に入る。
アトレチコ・ゴイアニエンセは、6試合勝ち星から遠ざかっている。第10節クリシウーマ戦後に解任されたジャイール・ヴェントゥーラ(Jair Ventura)監督の後任として就任したヴァギネル・マンチーニ(Wagner Mancini)監督が今節から指揮を執る。
今節は3バックを採用されるとみられ、CBマルカォン(Marcão, 2001)を今季全国選手権初試合ながらスタメンに抜擢。ワントップには出場停止のFWルイス・フェルナンド(Luiz Fernando, 1997)に代わりFWジョニ・ゴンサレス(Yony González, 1994)が2月の加入後初のスタメンに起用される。
ホームのパウメイラスが立ち上がりからボールを支配すると、前半2分にFKからCBグスタボ・ゴメス(Gustavo Gómez, 1993)がヘディングシュート。しかし、ボールは枠を捉えない。
前半6分、CBグスタボ・ゴメスが今度は相手陣入口からPAへロングフィード。これをFWフラッコ・ロペスがワントラップからゴールネットを揺らし、早くもパウメイラスが先制する。
一方のアトレチコ・ゴイアニエンセも、前半9分、自陣PAから右サイドを縦に速くボールを送り、最後はMFシャイロンが見事なミドルシュートをゴール左に決め、瞬く間に試合を振り出しに戻す。
さらにアトレチコ・ゴイアニエンセは、前半14分、相手陣左サイドからのFKに、ゴール前でCBマルカォンが頭を合わせるが、ボールはクロスバーを叩き惜しくも逆転とはならない。
その後、試合は相手陣でのボール回しと速いプレスで主導権を握るパウメイラスに対し、アトレチコ・ゴイアニエンセは固い守備から縦に速いボール送りでカウンターを狙う展開となる。
前半44分、パウメイラスはFWフラッコ・ロペスがGKのフィードをブロック。こぼれ球をFWホニが拾うが、DFの寄せにシュートタイミングを失い絶好の好機を逃す。さらに前半45+3分、自陣でボールを奪ったFWフラッコ・ロペスが素早く前線にボールを送り、ボールを受けたFWエステヴォンがDFのマークを振りほどいてPA内に侵入。ニアサイドを狙ったシュートは僅かに枠を捉えない。
後半6分、FWエステヴォンの相手陣右サイドの仕掛けからMFハファエウ・ヴェイガがゴールを奪いパウメイラスが勝ち越し。
パウメイラスは、さらにその2分後の後半8分、FWエステヴォンが相手ゴール前に抜け出し、相手のオウンゴールを誘い追加点。
2点のリードを許すとアトレチコ・ゴイアニエンセは選手交代で相次いで前線の選手を投入。一方のパウメイラスは長期離脱明けのFWドゥドゥ(Dudu, 2002)や、FWルイージ(Luighi, 2006)など育成出身選手を次々と投入し、中盤の運動量を保つ。
アトレチコ・ゴイアニエンセは、後半38分、相手ゴールエリア内での混戦からVOLホニ(Roni, 1999)がシュートに持ち込むが、ボールは惜しくもクロスバーを越え絶好の得点機を逃す。
パウメイラスは、ピンチはあったものの最後まで試合をコントロールし、3-1の勝利。この勝利でフラメンゴを抜き、ボタフォゴと同勝点の2位に浮上。
一方、ジャイール・ヴェントゥーラ監督解任後に勝ち星のないアトレチコ・ゴイアニエンセは、ヴァギネル・マンチーニ監督の初采配試合を白星で飾ることができず、7試合勝ち星から遠ざかる結果に終えた。
フラメンゴ(FLA) 1-2 フォルタレーザ(FOR)
動画URL: https://www.youtube.com/watch?v=n_QQQoMnRuI
(FOR) : 11' #xx オウンゴール(Gol Contra)[]
(FLA) : 39' #9 ペドロ(Pedro, 1997)[PK]
(FOR) : 63' #9 ルセロ(Lucero, 1991)[#10 ポチェチーノ(Pochettino, 1996)]
今節前の順位
フラメンゴは全国選手権9勝4分2敗勝点31の首位。
コパ・アメリカ代表選手 :
VOLエリキ・プルガール(Erick Pulgar, 1994, チリ代表)
SBバレラ(Varela, 1993, ウルグアイ代表)
SBビーニャ(Viña, 1997, ウルグアイ代表)
MFデ・アラスカエッタ(De Arrascaeta, 1994, ウルグアイ代表)
MFデ・ラ・クルス(De La Cruz, 1997, ウルグアイ代表)
フォルタレーザは全国選手権6勝5分3敗勝点23の8位。(1試合未消化)
コパ・アメリカ代表選手 :
CBクスチェヴィッチ(Kuscevic, 1996, チリ代表)
FWケルビン・アンドラーデ(Kervin Andrade, 2005, ベネズエラ代表)
得点シーン
(FOR) : 11' #xx オウンゴール(Gol Contra)[]
左CKのキッカーはFWブレーノ・ロペス(Breno Lopes, 1006)。ゴールライン沿いに上げたボールは、ニアサイドで相手DFのクリアミスを誘い、ボールはファーサイドのゴールネットに収まりフォルタレーザが先制点を奪う。[0-1]
(FLA) : 39' #9 ペドロ(Pedro, 1997)[PK]
フラメンゴが相手陣高い位置でボールを奪取。FWペドロがPA内に侵入しシュートに持ち込もうとしたところ、背後からボールを掻き出そうとするDFに倒される。微妙な判定のPKが宣告されると、FWペドロ自らがこのPKを決め、フラメンゴが同点に追いつく。[1-1]
FWペドロは、国際Aマッチデー期間の小休止以降の9試合に5得点3アシスト。多くのコパ・アメリカ出場選手や多くの選手がケガのため離脱する中、多くのゴールに関与し、苦戦が予想されたチームの首位争いに貢献。2024年はこれで全国選手権16試合8得点5アシストで共にリーグ最多。年間では35試合26得点7アシストと、3年連続でのゴール数(29→35→今年)キャリアハイも十分に狙えるペースでゴールを量産している
(FOR) : 63' #9 ルセロ(Lucero, 1991)[#10 ポチェチーノ(Pochettino, 1996)]
自陣左サイドライン際での細かいパス交換で相手のプレスを掻い潜りFWルセロが縦に一気にボールを送る。ボールを受けたMFポチェチーノがPA横でタメを作り、PA手前中央へボールを送ると、そこに走り込んだFWルセロダイレクトにシュート。グラウンダーのボールはゴール左に吸い込まれフォルタレーザが勝ち越し。[1-2]
FWルセロは目下絶好調、出場6試合で6ゴールをマーク。FWルセロがゴールを奪った試合はチームも8連勝と試合の行方を決めるゴールも多く挙げている。これで全国選手権13試合7得点1アシスト、年間41試合21得点4アシスト。2022年コロコロ(Colo Colo)/CHI、2023年フォルタレーザにて記録したキャリアハイの年間24得点を上回るペースでゴールを量産している。
試合経過、所感その他
ボール保持率: 前半:61% 39% ⇒ 前後半:63% 37%
シュート(枠内): 前半:11‐0(4-0) ⇒ 前後半:19-7(7-2)
パス成功率: 前半:81% 75% ⇒ 前後半:86% 73%
Desarmes: 前半:4‐6 ⇒ 前後半:11-16
Faltas Cometidas: 前半:4‐7 ⇒ 前後半:9-10
フラメンゴは、前節ホームでのクイアバ戦にて1-1の引き分け。最近の試合ではジュヴェントゥージ戦での敗戦もあり、中位のチームを相手に勝点を失っている。
今節のスタメンは1点のみの変更。前節負傷交代のFWブルーノ・エンヒキ(Bruno Henrique, 1990)に代わりFWマテウス・ゴンサウヴェス(Matheus Gonçalves, 2005)が入る。タイプは異なるが、FWマテウス・ゴンサウヴェスが前線に入りチームの新たなオプションとなりうるか注目したい。
フォルタレーザは、第9節クイアバ戦の0-5の大敗以降、6試合を4勝1分1敗とチームが立て直された。前節は最下位フルミネンセを相手に固い試合運びで1-0の勝利。このまま勝ち星を積み重ね上位争いに食い込みたい。
今節のスタメンは両ボランチが変更。出場停止明けのVOLエルクレス(Hércules, 2000)がスタメン復帰、VOLペドロ・アウグスト(Pedro Augusto, 1997)が2試合ぶりのスタメン。
立ち上がりからホームのフラメンゴがボールを支配。しかし、フォルタレーザの固い守備網を前に、後方でのボール回しに終始する。
前半5分、フラメンゴは相手陣でFKを獲得し、一連の流れからPA内のDFのクリアミスをFWペドロがシュートに持ち込む。しかし、GKジョアン・ヒカルド(João Ricardo, 1988)がブロック。こぼれ球をDFがクリアし、ゴールを守り切る。
前半11分、フォルタレーザは左CKを獲得すると、FWブレーノ・ロペスのクロスボールが相手のオウンゴールを誘い先制。
リードを許したフラメンゴだが、相手陣でボールを展開、高い位置でのプレスでボールを奪い、相次いで相手ゴールに迫る。前半31分、右ショートコーナーからゴール前に上げられたボールがファーサイドに流れると、FWペドロがトラップから半身の体勢でシュート。しかし、ボールは惜しくもクロスバーを叩き弾き返される。
前半39分、フラメンゴは高い位置でボールを奪い、FWペドロがPA内でシュートに持ち込もうとしたところを倒されPKを獲得。これをファールを受けたFWペドロ自身がゴール左に決め試合を振り出しに戻す。
前半はフラメンゴがボールを支配し、フォルタレーザに1本のシュートも許さなかったが、オウンゴールによる失点があり、1-1のスコアで試合を折り返す。
ハーフタイムにフォルタレーザはビルドアップを修正し、自陣でのボールロストが減少する。すると、前半14分、左サイドを縦に速い攻めを仕掛け、FWルセロがシュートにまで持ち込むがボールは枠を捉えない。しかし、前半18分、自陣左サイドでの相手のプレスを掻い潜り相手陣に深くにボールを運ぶと、FWルセロが今度はしっかりとゴールを射止め、フォルタレーザが勝ち越し。
対するフラメンゴも、後半29分、PA手前右サイドからFWマテウス・ゴンサウヴェスがミドルシュート。GKに弾き返されたボールにVOLジェルソン(Gerson, 1997)がPA手前中央からゴールを狙うが、再びGKジョアン・ヒカルドがシュートブロック。
後半44分には、FWマテウス・ゴンサウヴェスが右サイドから中央へ切れ込みゴール前へクロス。FWカルリーニョス(Carlinhos, 1997)が頭でコースを変えたボールをFWガブリエウ・バルボーザ(Gabriel Barbosa, 1996)がダイレクトにゴールに押し込むが、FWガブリエウ・バルボーザのポジションが惜しくもオフサイド。
試合は、アウェイのフォルタレーザがフラメンゴの反撃を何とかしのぎ、2-1の勝利。
フラメンゴはこの敗戦で首位陥落。久しぶりの先発に抜擢されたFWマテウス・ゴンサウヴェスは、90分間を通してパスの出し手、受け手、クロス、シュートなど多くのチャンスに絡んだが、チームに勝点をもたらすことは出来なかった。
フォルタレーザは、2連勝で7位に浮上。このまま上位争いに食い込んでいきたい。