投稿内の選手名のリンクは、当ブログ選手紹介記事にリンクしています。
投稿内の「動画URL」はブラジルスポーツサイト「ge」YouTube公式チャンネルのダイジェスト動画にリンクしています。
全国選手権第16節 対戦組合せ
以下の5試合の概要はこちらで。→ 【ブラジル全国選手権2024】第16節(1/2)[07/10-11]
・2024/07/10 グレミオ(GRE) x クルゼイロ(CRU)
・2024/07/10 ヴァスコ・ダ・ガマ(VAS) x コリンチャンス(COR)
・2024/07/10 アトレチコ・パラナエンセ(CAP) x バイーア(BAH)
・2024/07/11 パウメイラス(PAL) x アトレチコ・ゴイアニエンセ(ACG)
・2024/07/11 フラメンゴ(FLA) x フォルタレーザ(FOR)
以下の3試合の概要はこの記事で。
・2024/07/11 クリシウーマ(CRI) x フルミネンセ(FLU)
・2024/07/11 アトレチコ・ミネイロ(CAM) x サンパウロ(SAO)
・2024/07/11 ヴィトーリア(VIT) x ボタフォゴ(BOT)
以下の2試合は順延。
・2024/xx/xx RBブラガンチーノ(RBB) x インテルナシオナウ(INT)
・2024/xx/xx クイアバ(CUI) x ジュヴェントゥージ(JUV)
全国選手権第16節 試合概要
クリシウーマ(CRI) 1-1 フルミネンセ(FLU)
動画URL: https://www.youtube.com/watch?v=pEWaP1dQhZw
(CRI) : 53' #17 マテウジーニョ(Matheusinho, 1998)[]
(FLU) : 89' #19 カウワン・エリアス(Kauã Elias, 2006)[#53 エスケルジーニャ(Esquerdinha, 2006)]
今節前の順位
クリシウーマは全国選手権4勝4分5敗勝点13の14位。(2試合未消化)
コパ・アメリカ代表選手 :
CBウィルカー・アンヘル(Wilker Ángel, 1993, ベネズエラ代表)
フルミネンセは全国選手権1勝4分10敗勝点7の20位。
コパ・アメリカ代表選手 :
FWジョン・アリアス(Jhon Arias, 1997, コロンビア代表)
得点シーン
(CRI) : 53' #17 マテウジーニョ(Matheusinho, 1998)[]
相手陣半ば右サイドライン際でパスを繋ぎ、CBホドリゴ(Rodrigo, 1987)がPA内へボールを送る。相手DFにボールはカットされるが、こぼれ球を右SBクラウジーニョ(Claudinho, 2000)が拾い、FWアルトゥール・カイーキがシュート。一旦はフルミネンセGKファビオ(Fábio, 1980)のセーブに遭うものの、その跳ね返りをMFマテウジーニョがゴールに蹴り込み、ホームのクリシウーマが先制。[1-0]
このゴールの起点となったCBホドリゴは、今年37歳を迎えたベテランだが、2007年のプロデビュー以降は下位リーグでのプレーが続き、全国選手権2部でさえ2015年に4試合、2019年に25試合に出場するに過ぎなかった。2021年5月当時全国選手権3部クリシウーマに加入、レギュラーの座を獲得すると、28試合に出場し、全国選手権2部昇格に貢献。2022年43試合、2023年54試合に出場し全国選手権1部昇格に貢献。2024年は年間でチーム36試合のうち33試合に出場。うち32試合は90分間のフル出場を果たしている。また、自身初の全国選手権1部の舞台では、チーム14試合のうち13試合に出場。2試合未消化ながら、勝点「17」で中位の14位につけるクリシウーマの守備の要として、今でもチームと共に成長を続けている。
(FLU) : 89' #19 カウワン・エリアス(Kauã Elias, 2006)[#53 エスケルジーニャ(Esquerdinha, 2006)]
アタッキングサード入口左サイドライン際で中央からのパスを受けた左SBエスケルジーニャ(Esquerdinha, 2006)がDFをかわし中央へ切れ込む。PA内のVOLアレキサンデル(Alexsander, 2003)にボールを預け、斜めにゴールに向かうと、ゴールエリア手前で戻りのボールを受けシュート。DFをかすめたボールをファーサイドでFWカウワン・エリアスが膝でゴールに押し込み、フルミネンセが同点に追いつく。[1-1]
FWカウワン・エリアスは、2023年南米U-17選手権にて7試合5得点1アシストの成績を収め大会得点王。2023年U-17W杯も5試合4得点1アシストを記録する。フルミネンセ育成出身で、2023年5月のリベルタドーレスにて17歳のプロデビュー。2024年にトップチーム昇格を果たし、16試合(うち先発1試合)に出場。このゴールが自身17試合目にして嬉しいプロ初ゴールとなった。
FWカウワン・エリアスのプロ初ゴールをお膳立てしたSBエスケルジーニャは、2023年U-17W杯にて5試合2アシスト。フルミネンセ育成出身で、2023年5月のリベルタドーレスにて17歳のプロデビュー。今節は、前節に続き2試合目の出場で、トップチーム3試合目にしてプロ初アシストを記録した。
試合経過、所感その他
ボール保持率: 前半:49% 51% ⇒ 前後半:44% 56%
シュート(枠内): 前半:9‐5(1-4) ⇒ 前後半:12-15(4-9)
パス成功率: 前半:83% 88% ⇒ 前後半:81% 87%
Desarmes: 前半:10‐9 ⇒ 前後半:19-15
Faltas Cometidas: 前半:6‐5 ⇒ 前後半:14-7
クリシウーマは、前節で中位争いに一歩後れを取る敗戦、残留争いが気になる14位に転落。
今節は、ベネズエラ代表CBウィルカー・アンヘル(Wilker Ángel, 1993)がコパ・アメリカから戻りスタメンに復帰。途中交代出場が続いたMFフェリピ・マテウス(Fellipe Mateus, 1991)が5月23日コパ・ド・ブラジル以来のスタメン。前線は前節に続きFWボラシエ(Bolasie, 1989)とアルトゥール・カイーキ(Arthur Caíke, 1992)が2トップを構成する。
フルミネンセは、5月29日リベルタドーレス以来公式戦9試合に白星がなく、全国選手権はいまだ1勝で最下位に低迷している。
今節はマノ・メネゼス監督が指揮を執り3試合目。出場停止明けの左SBジオゴ・バルボーザ(Diogo Barbosa, 1992)とVOLアンドレ(André, 2001)がスタメンに復帰。その他は前節のスタメンから変更はない。
試合は静かな立ち上がり。両チームとも自らのターンでは、相手守備網の周りでパスを回し、中にボールを入れるタイミングを計り、ボールを失うと激しいプレスには行かず、自陣に下がり守備網を構築する。
この試合の最初のシュートはフルミネンセ。前半7分、右サイドライン際相手陣に入った位置でボールを受けたFWマルキーニョス(Marquinhos, 2003)がドリブルを開始。PA手前までボールを運びシュートを放つが、ボールに勢いがなくGKグスタヴォ(Gustavo, 1993)が難なくキャッチ。
一方のクリシウーマのファーストシュートは、その2分後の前半9分、相手陣へボールを運びながら、右サイドから細かくパスを繋いで、PA手前左角からMFフェリピ・マテウス(Fellipe Mateus, 1991)がシュート。しかし、これもボールに勢いがなくGKファビオが難なくキャッチ。
前半27分、フルミネンセは、中央からのボールを左サイドライン際で受けたFWケーノ(Keno, 1989)が中央へ切れ込みながらゴール前正面にクロスを上げると、MFガンソ(PG Ganso, 1989)が体を反転させボレーシュート。しかし、GKグスタヴォがこの至近距離のシュートを辛うじて両手に当て、クロスバーを叩いたボールは枠を越える。
一方のクリシウーマは左右を広く使い、ボールを散らして人数をかけて相手陣に押し込むが、相手守備陣を崩す前にシュートに持ち込むことが多く、決定的なシーンを迎えることはない。こうして0-0のまま前半戦を終える。
後半に入り、フルミネンセがボールを支配し押し込む展開が続く。しかし、後半8分、クリシウーマは後半初めて相手陣にアタッキングサードにボールを運ぶと、右サイドでの執拗なパス交換から、CBホドリゴが一気にボールを前線に送り、FWアルトゥール・カイーキがシュート。GKファビオに弾き返されたボールをMFマテウジーニョがゴールに蹴り込み、クリシウーマが先制ゴールを奪う。
さらにクリシウーマは、後半13分に左サイドでの速い攻めからゴール前にクロス、後半22分には右サイドを抜け出したFWボラシエがシュートに持ち込むが、いずれもGKファビオがボールを弾き返しピンチを逃れる。
後半28分、フルミネンセは右CKからゴールライン際ファーサイドに流れたボールをFWカウワン・エリアスがシュート。GKグスタヴォがブロックした跳ね返りをFWカウワン・エリアスが再びシュートに持ち込むが、またもやGKグスタヴォが立ちはだかりゴールを守り切る。
後半44分、フルミネンセは左サイドをSBエスケルジーニャがドリブルとタベーラでPAに侵入。ゴール前に送った鋭いクロスに、ゴール前でファーサイドに開いたFWカウワン・エリアスがフリーでゴールにボールを押し込み同点に追いつく。
試合はこのままタイムアップ。ホームで1点のリードを守り切れず勝点「2」を失った形のクリシウーマは、勝点「17」で14位をキープ。
一方のフルミネンセは、勝点「1」を積み上げたものの、依然、降格圏脱出までの勝点差は「6」、最下位を抜け出せずにいる。
アトレチコ・ミネイロ(CAM) 2-1 サンパウロ(SAO)
動画URL: https://www.youtube.com/watch?v=6o8KdfmqLBA
(CAM) : 13' #11 バルガス(Vargas, 1989)[]
(SAO) : 18' #7 ルーカス・モウラ(Lucas Moura, 1992)[]
(CAM) : 45+3' #10 パウリーニョ(Paulinho, 2000)[]
今節前の順位
アトレチコ・ミネイロは全国選手権4勝6分4敗勝点18の12位。(1試合未消化)
コパ・アメリカ代表選手 :
SBギリェルミ・アラーナ(Guilherme Arana, 1997, ブラジル代表)
MFアラン・フランコ(Alan Franco, 1998, エクアドル代表)
FWバルガス(Vargas, 1989, チリ代表)
サンパウロは全国選手権8勝3分4敗勝点27の4位。
コパ・アメリカ代表選手 :
GKハファエウ(Rafael, 1989, ブラジル代表)
CBフェラレシ(Ferraresi, 1998, ベネズエラ代表)
VOLボバディージャ(Bobadilla, 2001, パラグアイ代表)
MFハメス・ロドリゲス(James Rodríguez, 1991, コロンビア代表)
得点シーン
(CAM) : 13' #11 バルガス(Vargas, 1989)[]
相手陣右サイド、直線距離でゴールまで25m強の位置でのFK。FWフッキが強烈なシュートを放つと、壁の横を通り抜けたボールはGKの手前でワンバウンド。サンパウロGKハファエウ(Rafael, 1989)はこの難しいボールを両手で弾き返すが、FWバルガスがこぼれ球に反応しゴールに蹴り込む。ホームのアトレチコ・ミネイロが先制。[1-0]
FWバルガスは、2024コパ・アメリカにチリ代表としてグループラウンド3試合に出場。2016コパ・アメリカでは6得点を挙げ得点王に輝きチリ代表の優勝にも大きく貢献。コパ・アメリカは2015年大会も6試合4得点1アシストで優勝に貢献している。2014W杯、5度のコパ・アメリカなどチリ代表として112試合42得点6アシストの成績。2020年に加入したアトレチコ・ミネイロでは、準主力としてこの試合を含め147試合28得点13アシスト。2024年全国選手権は281分の出場で4得点と、出場時間に対する高いゴール率を記録している。
(SAO) : 18' #7 ルーカス・モウラ(Lucas Moura, 1992)[]
右CKからゴール前に送られたボールは空中戦の末、地面に落ち、混戦の中からFWルーカス・モウラがゴールに流し込む。サンパウロは僅か5分で試合を振り出しに戻す。[1-1]
FWルーカス・モウラは、サンパウロでのプロデビュー後、パリSG/FRA、トッテナム/ENGを経て、2023年8月に11年ぶりにサンパウロに復帰。同年は違いを生み出すプレーで、クラブ史上初のコパ・ド・ブラジル制覇に貢献。2024年はケガで離脱する時期もあったが、現在のところ21試合7得点5アシストの記録を残している。
(CAM) : 45+3' #10 パウリーニョ(Paulinho, 2000)[]
相手陣で左サイドから右サイドへ大きくボールを展開。MFグスタヴォ・スカルパ(Gustavo Scarpa, 1994)がPA右角から内に切れ込みシュートを放つと、DFの頭をかすめたボールが縦に走るFWパウリーニョの腹部に当たり、ゴールに吸い込まれる。[2-1]
FWパウリーニョは、アトレチコ・ミネイロ加入一年目の2023年全国選手権にて20得点をマークし得点王に輝く。2023年は全国選手権第16節終了時点で僅かに3得点だったが。2024年は第16節現在ですでに6得点。2023年はその後の得点量産に伴いチームも3位に躍進。今年も今後ゴールを量産し、不振のチームを上位へ牽引したい。2024年はこの試合を終えた時点で32試合13得点4アシストを記録中。
試合経過、所感その他
ボール保持率: 前半:53% 47% ⇒ 前後半:56% 44%
シュート(枠内): 前半:8‐7(4-2) ⇒ 前後半:14-10(5-4)
パス成功率: 前半:88% 85% ⇒ 前後半:90% 83%
Desarmes: 前半:7‐5 ⇒ 前後半:16-13
Faltas Cometidas: 前半:8‐3 ⇒ 前後半:9-13
アトレチコ・ミネイロは、代表3選手の離脱の他にケガ人が続出。国際Aマッチデー期間の小休止以降の8試合を2勝2分4敗と一気に失速。直近の3試合も白星から遠ざかっている。
今節のスタメンは、コパ・アメリカ帰りの3選手がスタメンに復帰。右SBサラビア(Saravia, 1993)とCBバターリャ(Battaglia, 1991)の両選手がケガから復帰。最大12選手が登録できる控え選手は今節も9選手に止まるが、戦力面での最悪期は脱したものと思われる。
サンパウロは、一時の不振を完全に脱却し、現在4連勝中。
今節は、コパ・アメリカ帰りのGKハファエウ(Rafael, 1989)、出場停止明けのFWカレリ(Calleri, 1993)がスタメンに復帰。万全の態勢でアウェイでのアトレチコ・ミネイロ戦に臨む。
試合はサンパウロが中盤を支配し、試合を優勢に進める。
しかし、前半12分、それまで劣勢を強いられたアトレチコ・ミネイロだが、相手陣で獲得したFKをFWフッキが直接ゴールを狙い、こぼれ球をFWバルガスが押し込み、先制点を奪う。
だが、サンパウロは失点前と同様の試合運びを継続し、5分後の前半18分に、こちらもセットプレーからのこぼれ球をFWルーカス・モウラがゴールに流し込み、瞬く間に試合を振り出しに戻す。
サンパウロは、前半23分、FWフェヘイラ(Ferreira, 1997)が相手陣高い位置でボールを奪い、そのままPAに侵入しシュート。しかし、アトレチコ・ミネイロGKマテウス・メンデス(Matheus Mendes, 1999)が片手で防ぐ好セーブ。前半36分にも、サンパウロは自陣半ば右サイドライン際からSBイゴル・ヴィニシウス(Igor Vinícius, 1997)が対角線上にボールを大きく蹴り、FWフェヘイラが抜け出し、PA内でボールを切り返しシュートに持ち込むが、アトレチコ・ミネイロCBバターリャがスライディングでブロックしピンチを切り抜ける。
対するアトレチコ・ミネイロは、右サイドのMFグスタヴォ・スカルパが、前半32分、前半37分と相次いでミドルシュートを狙うが、ゴールは生まれない。しかし、前半45+3分、再びMFグスタヴォ・スカルパがミドルシュートを放つと、ボールはDFの頭をかすめ、FWパウリーニョの腹部に当たりコースを変え、ゴールに吸い込まれ、アトレチコ・ミネイロが2-1とリードし前半を終える。
後半2分、相手陣でボールを展開するアトレチコ・ミネイロは、左SBギリェルミ・アラーナが強烈なシュートを放つが、GKハファエウが落ち着いてCKに逃れ、一方のサンパウロも、後半9分、PA左角からFWフェヘイラが右足の巻き込むシュート。しかし、これは僅かに枠を捉えない。
一進一退の攻防が続く中、後半14分、サンパウロはCBアラン・フランコ(Alan Franco, 1996)がスパイク裏で相手選手のふくらはぎを踏みつけ一発退場。
後半21分、サンパウロはセンターサークル内でVOLルイス・グスタヴォ(Luiz Gustavo, 1987)が前に出る守備で相手ボールを奪うと、そのままドリブルでボールを持ち上がりPA手前からシュート。アトレチコGKマテウス・メンデスが片手でボールを弾くと、そのこぼれ球にFWルシアーノが反応しボールをゴールに押し込もうとするが、態勢を立て直したGKマテウス・メンデスが再び身を挺してブロック。
残り時間をアトレチコ・ミネイロはリスクを犯さず、相手陣深くにボールを運んではシュートでターンを終わらせていく。
最終的にアトレチコ・ミネイロが2-1の逃げ切り。4試合ぶりの勝利を収め10位に浮上。
一方のサンパウロの連勝は「4」でストップ。首位との勝点差は「6」に広がった。
ヴィトーリア(VIT) 0-1 ボタフォゴ(BOT)
動画URL: https://www.youtube.com/watch?v=wDMlrYY9Ee0
(BOT) : 62' #10 サバリーノ(Savarino, 1996)[]
今節前の順位
ヴィトーリアは全国選手権4勝3分8敗勝点15の15位。
コパ・アメリカ代表選手なし。
ボタフォゴは全国選手権9勝3分3敗勝点30の2位。
コパ・アメリカ代表選手 :
FWサバリーノ(Savarino, 1996, ベネズエラ代表)
得点シーン
(BOT) : 62' #10 サバリーノ(Savarino, 1996)[]
相手陣半ばでVOLチェチェー(Tchê Tchê, 1992)がパスをカット。そのままボールを持ち上がり、PAに侵入しシュート。GKルーカス・アルカンジョ(Lucas Arcanjo, 1998)が片手でボールを弾くが、そのこぼれ球にFWサバリーノ(Savarino, 1996)が詰めゴール。[0-1]
FWサバリーノは、3度のコパ・アメリカなどベネズエラ代表として42試合3得点3アシスト。ベネズエラ1部スーリア(Zulia)にてプロデビューを果たし、ソルトレーク/USA、アトレチコ・ミネイロ、ソルトレークと経て、2024年1月ボタフォゴに270万USドルの移籍金にて3年契約で加入。2024コパ・アメリカでは準々決勝でPK戦のキッカーを務めたが、強烈なシュートはゴールポストに弾かれ、その瞬間にベネズエラ代表の敗退が決まった。その後、ボタフォゴに戻った初戦でダメ押しのゴールを奪うと、この試合では貴重な決勝ゴール。今後もボタフォゴで活躍を続け、代表としてベネズエラを史上初のW杯に導く活躍を期待したい。
試合経過、所感その他
ボール保持率: 前半:45% 55% ⇒ 前後半:48% 52%
シュート(枠内): 前半:3‐5(1-2) ⇒ 前後半:10-12(4-4)
パス成功率: 前半:81% 89% ⇒ 前後半:81% 86%
Desarmes: 前半:7‐4 ⇒ 前後半:19-17
Faltas Cometidas: 前半:6‐14 ⇒ 前後半:15-24
ヴィトーリアは、チアゴ・カルピーニ(Thiago Carpini)監督が就任して以来、前節で10試合が経過したが、成績は4勝2分4敗。それまで未勝利だったことを考えれば上出来の内容だが、残留に向けてもう一皮むけたい。
前節はクリシウーマとの昇格チーム同士の対戦を2-1で制したが、今節のスタメンは若干の変更。左サイドバックにSBペー・カー(PK, 1994)が入り、前節ゴールをマークしたSBルーカス・エステヴィス(Lucas Esteves, 2000)が前線に上がり左ウィングに入る。
ボタフォゴは、1引き分けを挟み4連勝中。内容の悪い試合もあるが、勝ち点を積み上げられるのは、地力が強化されている証だろうか。
今節は、守備の要CBバストス(Bastos, 1991)が出場停止。右SBマテオ・ポンテ(Mateo Ponte, 2003)が2試合ぶりのスタメンに入り、左SBにはベテランSBマルサウ(Marçal, 1989)が起用される。前線はFWチキーニョ・ソアレス(Tiquinho Soares, 1991)がベンチスタートとなり、フォーメーションが4-5-1に変更され、コパ・アメリカ帰りのFWサバリーノ(Savarino, 1996)が中盤に入る。
ボタフォゴがピッチを広く使ったパス回しで立ち上がりは優勢に試合を運ぶものの、ヴィトーリアはコンパクトで統制の取れた組織的な守備でボタフォゴにチャンスを与えない。
前半14分、ボタフォゴは相手陣で得たFKからゴール前に上げられたボールにFWサバリーノがファーサイドで頭を合わせるが、ボールは僅かに枠を捉えない。前半34分にも相手陣半ば右サイドからPA内左にボールが送られ、最後はFWサバリーノがシュートに持ち込むが、ボールはGKの正面を突く。
一方のヴィトーリアは、前半39分、左サイドでのパス交換から、FWルーカス・エステヴィスがゴール前にボールを送ると、タイミングをずらし一歩遅れて飛び込んだ身長165cmのMFマテウジーニョがヘディングシュートを放つがボールは惜しくもGKの正面を突く。
後半4分、ヴィトーリアは自陣からFWルーカス・エステヴィスがFWアレハンドロ(Alerrandro, 2000)とのタベーラで相手陣に抜け出すと、そのままドリブルでボールを運び、PA手前から強烈なシュート。しかし、これは僅かにクロスバーを越える。
後半8分、ボタフォゴはVOLグレゴーリ(Gregore, 1994)がドリブルでPAの淵を仕掛けると、DFにボールを掻き出され転倒。主審はプレーを流すが、VARが介入し、オンフィールドレビューの結果、DFのPA内でのファールが認められボタフォゴにPKが与えられる。これをMFエドゥアルド(Eduardo, 1989)が蹴るが、ボールはクロスバーを越え、MFエドゥアルドは足の付け根を痛め交代を余儀なくされる。
後半17分、MFエドゥアルドに代わりピッチに立ったMFチェチェーが相手陣でパスをカット、そのままドリブルでボールを持ち上がりシュート。一旦はGKに阻まれたものの、そのこぼれ球をFWサバリーノが押し込みボタフォゴが先制。
リードを許したホームのヴィトーリアだが、人数をかけた攻撃で同点ゴールを目指す。
後半19分と後半36分に、右サイドからのクロスにシュートに持ち込むが、いずれもGKジョン・ヴィクトル(John Victor, 1996)がしっかりとキャッチ。
後半44分、相手陣半ばで得たFKからゴール前に柔らかくボールが送られると、CBヴァギネル・レオナルド(Wagner Leonardo, 1999)が最終ライン裏に抜け出し豪快なヘディングシュート。ボールは枠を捉えるが、GKジョン・ヴィクトルがボールに飛びつきクロスバーの上へボールを掻き出す。このプレーで得たCKでは、ニアサイドでフリックされたボールに、ファーサイドでMFジアン・モッタ(Jean Mota, 1993)がダイレクトに足を振り抜くが、ボールはDFの背中に当たりクロスバーを直撃。ボールは大きく弾き返される。
終盤のヴィトーリアの猛攻をGKジョン・ヴィクトルを中心とした守備陣が凌いだボタフォゴが、苦しみながらもアウェイで勝点「3」を掴み、遂に首位に浮上。
一方のヴィトーリアは、今節も一歩及ばずホームで敗戦。勝ち点を積み上げることができず、降格圏まで勝点差「3」の15位に止まった。
RBブラガンチーノ(RBB) 順延 インテルナシオナウ(INT)
順延理由
水害のため順延されたコパ・ド・ブラジル三回戦インテルナシオナウ x ジュヴェントゥージが、7月10日に開催されるため、この試合は順延。
クイアバ(CUI) 順延 ジュヴェントゥージ(JUV)
順延理由
水害のため順延されたコパ・ド・ブラジル三回戦インテルナシオナウ x ジュヴェントゥージが、7月10日に開催されるため、この試合は順延。