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全国選手権第17節 対戦組合せ
以下の5試合の概要はこの記事で。
・2024/07/13 クルゼイロ(CRU) x RBブラガンチーノ(RBB)
・2024/07/13 バイーア(BAH) x クイアバ(CUI)
・2024/07/16 ジュヴェントゥージ(JUV) x アトレチコ・ミネイロ(CAM)
・2024/07/16 コリンチャンス(COR) x クリシウーマ(CRI)
・2024/07/17 アトレチコ・ゴイアニエンセ(ACG) x ヴァスコ・ダ・ガマ(VAS)
以下の3試合の概要はこちらで。→ 【ブラジル全国選手権2024】第17節(2/2)[07/13-17]
・2024/07/17 サンパウロ(SAO) x グレミオ(GRE)
・2024/07/17 ボタフォゴ(BOT) x パウメイラス(PAL)
・2024/07/17 フォルタレーザ(FOR) x ヴィトーリア(VIT)
以下の2試合は順延。
・2024/xx/xx インテルナシオナウ(INT) x フラメンゴ(FLA)
・2024/xx/xx フルミネンセ(FLU) x アトレチコ・パラナエンセ(CAP)
全国選手権第17節 試合概要
クルゼイロ(CRU) 2-1 RBブラガンチーノ(RBB)
動画URL: https://www.youtube.com/watch?v=feqMLMkoqpU
(CRU) : 8' #30 ガブリエウ・ヴェロン(Gabriel Veron, 2002)[#12 ウィリアン・フルタド(William Furtado, 1995)]
(CRU) : 84' #10 マテウス・ペレイラ(Matheus Pereira, 2006)[#22 ヴィチーニョ(Vitinho, 2004)]
(RBB) : 90+5' #18 チアゴ・ボルバス(Thiago Borbas, 2002)[]
今節前の順位
クルゼイロは全国選手権8勝2分5敗勝点26の6位。(1試合未消化)
RBブラガンチーノは全国選手権6勝4分5敗勝点22の9位。(1試合未消化)
得点シーン
(CRU) : 8' #30 ガブリエウ・ヴェロン(Gabriel Veron, 2002)[#12 ウィリアン・フルタド(William Furtado, 1995)]
GKから左サイドをパスを繋ぎボールを運ぶ。相手陣手前で3対2の数的有利の状況になると、左SBカイキ・ブルーノ(Kaiki Bruno, 2003)が縦に動くがマークがつかない。それを見たFWマテウス・ペレイラがSBカイキ・ブルーノへボールを送る。SBカイキ・ブルーノは抜け出し、ドリブルでPAに侵入しシュート。GKが手に当てゴールポストに弾き返されたボールを逆サイドでSBウィリアン・フルタドが前方にボールを送ると、FWガブリエウ・ヴェロンが足を合わせゴールネットを揺らす。クルゼイロが先制。[1-0]
FWガブリエウ・ヴェロンは、全国選手権の開幕から途中交代出場を繰り返し、第7節以降はスタメンに定着するものの、無得点が続き、交代時にはサポーターからブーイングを浴びるなど多くの批判を浴びる。しかし、フェルナンド・セアブラ(Fernando Seabra)監督が辛抱強く起用を続けると、第11節にクラブ初ゴール。その後はこのゴールまで7試合4得点1アシストを記録し、サポーターからの信頼を勝ち取った。2024年は20試合4得点1アシスト。
(CRU) : 84' #10 マテウス・ペレイラ(Matheus Pereira, 1996)[#22 ヴィチーニョ(Vitinho, 2004)]
自陣ゴール前CBジョアン・マルセロ(João Marcelo, 2000)から左サイドでボールを受けたSBカイキ・ブルーノが縦に最終ライン裏へ鋭いボールを送る。最終ラインを抜け出したMFヴィチーニョが抜け出しカウンター。PA手前から逆サイドでボールを送ると、FWマテウス・ペレイラが右足のシュートフェイントと切り返しでDFをかわし左足でニアサイドへシュート。ボールはゴールネットに刺さりクルゼイロが貴重な追加点。[2-0]
FWマテウス・ペレイラは、2023年7月の加入時から司令塔としてクルゼイロの攻撃を司り、残留争いに巻き込まれたチームの残留に貢献。2024年は、新加入選手との兼ね合いで右サイドやボランチの位置でプレーする時期もあったが、最近は偽9番やトップ下など、ゴールに近い位置でのプレーが増え、直近5試合3得点など得点関与が増加。この試合を終えた時点で33試合9得点10アシスト。
MFヴィチーニョは、全国選手権第6節でのクラブデビュー以来、連戦で出場機会を得ている。6月26日第12節でのプロ初ゴールに続き、この試合ではプロ初アシストを記録。これで今季14試合1得点1アシスト。
(RBB) : 90+5' #18 チアゴ・ボルバス(Thiago Borbas, 2002)[]
左CKからゴール前に上げられたボールをニアサイドでSBジュニーニョ・カピシャバ(Juninho Capixaba, 1997)が頭を合わせる。GKカシオが両手でボールを弾き返すが、そのボールをFWチアゴ・ボルバスがダイレクトにゴールに蹴り込み、RBブラガンチーノが意地のゴール。[2-1]
FWチアゴ・ボルバスは、リーベルプレート・モンテビデオ/URU育成出身で、2020年9月18歳のプロデビュー。3年間で94試合29得点を記録。2023年1月に480万ユーロ相当の移籍金でRBブラガンチーノに移籍加入。交代出場を繰り返し、ゴールという結果を残すと、2023年6月にはウルグアイ代表に選出され6月14日に21歳で代表デビュー。RBブラガンチーノでも一時的だったものの、スタメン起用が続き、2023年は50試合(うち先発13試合)13得点3アシスト。2024年も先発、途中出場を交互に繰り返し、今節終了時点で40試合(うち先発18試合)8得点2アシストを記録している。
試合経過、所感その他
ボール保持率: 前半:59% 41% ⇒ 前後半:57% 43%
シュート(枠内): 前半:3‐4(1-1) ⇒ 前後半:9-14(3-5)
パス成功率: 前半:81% 75% ⇒ 前後半:81% 76%
Desarmes: 前半:9‐8 ⇒ 前後半:21-11
Faltas Cometidas: 前半:5‐7 ⇒ 前後半:11-14
クルゼイロは、この移籍ウィンドウで欧州帰りの3選手など、大型補強を実施済。今節はGKカシオ(Cássio, 1987)がスタメン出場、MFマテウス・エンヒキ(Matheus Henrique, 1997)とFWカイオ・ジョルジ(Kaio Jorge, 2002)、FWラウタロ・ジアス(Lautaro Díaz, 1998)がベンチ入りを果たしている。
前節はアウェイでグレミオを相手に2-0の勝利。2連敗の後、無失点で2連勝を収め、調子を上げてきている。
今節は、先述のGK以外に、出場停止明けのMFルーカス・シウヴァ(Lucas Silva, 1993)が復帰。スタメン変更は以上の2ポジションのみ。
RBブラガンチーノは、前節順延のため、中6日での試合。前々節はサンパウロを相手に中盤を抑えられ0-2の完敗。白星と黒星を繰り返し、上位争いから一歩後れを取っている。
今節のスタメンは、出場停止明けのFWエリーニョ(Helinho, 2000)が復帰。他に変更点はない。
アウェイのRBブラガンチーノが高い位置でボールの出どころへ厳しく寄せボールを奪う場面が続き、そのまま試合のペースを握るかと思われたが、前半5分を過ぎる頃にはクルゼイロが選手間の距離を修正しボールを確保、相手陣へと攻め込んでいく。
前半8分、クルゼイロはGKカシオから左サイドでボールを繋ぎ、ハーフラインから一気に加速して最後はFWガブリエウ・ヴェロンがゴール。クルゼイロが早くも先制する。
前半13分に、RBブラガンチーノも左サイドを起点にボールを繋ぎ、MFルーカス・エヴァンジェリスタ(Lucas Evangelista, 1995)がチームの初シュートを放つが、ボールに勢いはなく、クルゼイロGKカシオがキャッチ。
前半22分、クルゼイロは再び左サイドからSBカイキ・ブルーノがクロス。ゴール前でVOLアルバロ・バレアル(Álvaro Barreal, 2000)がコースを変え、逆サイドから絞り込んだ右SBウィリアン・フルタドがゴールネットを揺らす。しかし、VOLアルバロ・バレアルの位置がほんの僅かにオフサイド。
前半は、クルゼイロがRBブラガンチーノのお株を奪うボールを支配するサッカーを展開。多くのチャンスを演出し1-0のスコアで前半を折り返す。
後半8分、クルゼイロは自陣から、大きく広がるRBブラガンチーノの最終ライン裏へ左サイドライン際からボールを送ると、FWアルトゥール・ゴメス(Arthur Gomes, 1998)が抜け出し中央へクロス。GKと一対一となったFWガブリエウ・ヴェロンがゴールネットを揺らすが、惜しくもFWアルトゥール・ゴメスの飛び出しがオフサイド。
クルゼイロは、その後も自陣からのロングフィードや、相手陣でDFがマークに上がり空けたスペースを狙ったパスで次々とチャンスを作りゴールに迫る。後半38分には、右サイドからのクロスボールのクリアボールをFWマテウス・ペレイラがPA入口からシュート。しかし、ボールはゴールポストに跳ね返されゴールは生まれない。
チャンスを作り出しながらもゴールが奪えないクルゼイロだったが、後半39分、高い位置を保つRBブラガンチーノの最終ライン裏へ左サイドライン際からボールを送ると、MFヴィチーニョが抜け出し中央へクロス。FWマテウス・ペレイラが冷静にDFをかわしゴールネットを揺らし、試合を決定づける2点目のゴール。
後半アディショナルタイムに入り、RBブラガンチーノは猛攻を仕掛けるが、GKカシオの好守に2度の決定的なシュートを阻まれる。後半45+5分、FWチアゴ・ボルバスが意地のゴールを奪うが、直後にタイアップの笛。
クルゼイロはホームでの戦績を7戦7勝とし5位に浮上。
一方のRBブラガンチーノは2連敗。嫌な流れで7月17日コパ・スウアメリカーナ プレーオフを迎える。
バイーア(BAH) 1-2 クイアバ(CUI)
動画URL: https://www.youtube.com/watch?v=Z5Ugs99Mn1k
(CUI) : 22' #9 イシドロ・ピッタ(Isidro Pitta, 1999)[#88 フェルナンド・ソブラウ(Fernando Sobral, 1994)]
(BAH) : 49' #6 ジアン・ルーカス(Jean Lucas, 1998)[#10 エヴェルトン・ヒベイロ(Everton Ribeiro, 1989)]
(CUI) : 51' #9 イシドロ・ピッタ(Isidro Pitta, 1999)[#27 デニウソン(Denilson, 2001)]
今節前の順位
バイーアは全国選手権9勝3分4敗勝点30の4位。
クイアバは全国選手権3勝5分7敗勝点14の16位。(1試合未消化)
得点シーン
(CUI) : 22' #9 イシドロ・ピッタ(Isidro Pitta, 1999)[#88 フェルナンド・ソブラウ(Fernando Sobral, 1994)]
MFフェルナンド・ソブラウがキッカーを務める右CK。ゴール前に上げられたボールにFWイシドロ・ピッタがノーマークでGKの手前に入りヘディングシュート。アウェイのクイアバが先制。[0-1]
MFフェルナンド・ソブラウは、2012年7月セアラー州カップ戦にてグアラニー・デ・ソブラウから17歳のプロデビュー。登録名の「ソブラウ」はこの時のクラブ名からきている。2018年全国選手権2部サンパイオ・コヘアにて54試合5得点1アシストの成績を収めると、2019年全国選手権1部セアラーへ移籍。2022年セアラーの2部降格を受け、2023年にクイアバに加入すると、主力の一人としてクラブ最高位の12位躍進に貢献。2024年は41試合7得点7アシスト、試合数は2023年の49試合に迫り、得点数、アシスト数は、既にキャリアハイを更新している。
(BAH) : 49' #6 ジアン・ルーカス(Jean Lucas, 1998)[#10 エヴェルトン・ヒベイロ(Everton Ribeiro, 1989)]
相手陣PA近辺の右サイドで執拗なパス交換。ゴール前に抜け出しを図るMFジアン・ルーカスの動きを見たMFエヴェルトン・ヒベイロがサイドから柔らかいボールを送ると、MFジアン・ルーカスが軽く頭を合わせ、ボールはファーサイドに吸い込まれる。バイーアが試合を振り出しに戻す。[1-1]
MFジアン・ルーカスは、フラメンゴ育成出身で2018年1月リオデジャネイロ州選手権にて19歳のプロデビュー。2019年リヨン/FRAへの移籍を経て、2021/22年にモナコ/FRAへ移籍すると39試合2得点1アシストの成績を収める。しかし、翌期にポジションを失い2023年7月サントスへ移籍。そして、サントスの2部降格もあり、2024年1月バイーアへの移籍が決まる。バイーアでは現時点でチーム全44試合のうち38試合に出場。チームにとって欠かせない選手の一人となっている。
(CUI) : 51' #9 イシドロ・ピッタ(Isidro Pitta, 1999)[#27 デニウソン(Denilson, 2001)]
相手陣に入った位置の最終ラインに一旦ボールが戻されると、中央やや左を縦に3本のパスを繋ぎ、最後はFWイシドロ・ピッタが最終ライン裏を抜け出してシュート。ボールはファーサイドのゴールネットに吸い込まれ、クイアバがバイーアを突き放す。[1-2]
FWイシドロ・ピッタは、2023年にクイアバに加入し、センターフォワードの2番手として46試合12得点7アシストのすべての項目でキャリアハイの成績を残す。2024年はレギュラーの座を獲得、すでに41試合20得点2アシストを記録。全国選手権6得点は得点ランキング3位の成績。自身の成績を残すことが、2023年のクイアバのクラブ史上最高位12位を上回ることに寄与するはず。
試合経過、所感その他
ボール保持率: 前半:59% 41% ⇒ 前後半:59% 41%
シュート(枠内): 前半:4‐10(0-2) ⇒ 前後半:12-13(2-3)
パス成功率: 前半:91% 87% ⇒ 前後半:90% 83%
Desarmes: 前半:7‐11 ⇒ 前後半:9-18
Faltas Cometidas: 前半:2‐6 ⇒ 前後半:4-8
バイーアは、前節は苦手のアウェイでの試合ながら、アトレチコ・パラナエンセを相手に内容も相手を大きく上回り3-1の完勝。今節は、これまで全国選手権では7戦7勝のホームでの試合。連勝を飾り、暫定とは言え、首位に立ちたい。
今節は、アウクスブルク/GERから加入したばかりの左SBヤゴ・ボルドゥーシ(Iago Borduchi, 1997)、右SBシシーニョ(Cicinho, 1988)の両サイドバックを変更。出場停止のFWエヴェラウド(Everaldo, 1991)に代わりFWアデミール(Ademir, 1995)がスタメンを務める。
クイアバは、前節が順延のため、中6日での試合。最近の5試合は4分1敗と勝ち星から遠ざかっている。
今節は、出場停止明けの右SBハイラン(Railan, 2000)がスタメン復帰。他に変更点はない。
前半30秒、クイアバは、相手陣でFWデリキ・ラセルダ(Derik Lacerda, 1999)がボールを奪いドリブルでPAに侵入。DFを引き付けFWイシドロ・ピッタへボールを送るが、FWイシドロ・ピッタのシュートは枠を捉えない。
さらにクイアバは前半2分、相手陣PA内でボールを奪い、FWイシドロ・ピッタへボールを送るが、FWイシドロ・ピッタのシュートはまたもや枠を大きく外れる。
クイアバは、前半18分にも相手陣PA手前でのボール奪取から得たチャンスもFWイシドロ・ピッタのシュートはGKのシュートブロックに遭う。さらに前半21分、ハーフライン付近でDF3人に囲まれたFWデリキ・ラセルダが抜け出し、ドリブルでボールを持ち上がり、逆サイドにボールを送るが、FWジョナタン・カフー(Jonathan Cafú, 1991)のシュートはGKの手を掠めクロスバーを直撃し枠を越えていく。
前半22分、クイアバは、右CKからバイーア守備陣のマークミスでフリーとなったFWイシドロ・ピッタがヘディングシュート。これまでシュートミスが続いたFWイシドロ・ピッタだったが、ここはセンターフォワードとしての仕事を遂行しクイアバが先制する。
先制後は、クイアバは自陣に下がり強固な守備ブロックを構築するが、なおも鋭いカウンターを発動し、バイーアゴールを脅かす。しかし、決定的なシーンを迎えず前半を1-0のリードで折り返す。
後半開始時に、バイーアは右サイドバックをSBジウベルト(Gilberto, 1993)に交代。FWアデミールに代えFWビエウ(Biel, 2001)を投入する。すると後半4分、バイーアは、クイアバの高い位置でのプレスを掻い潜り相手陣にボールを運ぶと、右サイドでの崩しからMFジアン・ルーカスのゴールで試合を振り出しに戻す。
しかし、その2分後、クイアバが相手陣内で縦に3本のパスを繋ぎFWイシドロ・ピッタがゴール。すかさずバイーアを突き放す。
試合はその後、クイアバが自陣ゴール前を閉ざした守備網を構築。バイーアは選手交代を通じて中盤に厚みをつけるが、クイアバも中盤に守備的な選手を投入、前線の疲れの見える選手を入れ替え、ボールの出どころへの寄せの強度を保つ。
バイーアは、クイアバをゴール前に押し込むが、守備網を崩すには至らない。後半45+3分、右SBジウベルトがゴール前の混戦からゴールネットを揺らすが、僅かにオフサイドの判定。
アウェイで、前半は高い位置での積極的なプレス、後半は自陣で粘り強い守備を敷いたクイアバが、バイーアの猛攻をしのぎ1-0の勝利。6試合ぶりの白星で勝点を「17」に伸ばし、暫定ながら降格圏までの勝点差を「5」に拡げた。
一方のバイーアは、前半は相手のプレスに苦しみ何度もピンチを招き、後半は有効な手が打てず、全国選手権でホーム初黒星を喫した。
ジュヴェントゥージ(JUV) 1-1 アトレチコ・ミネイロ(CAM)
動画URL: https://www.youtube.com/watch?v=CbD25ZtNV7g
(CAM) : 18' #8 ジュニオール・アロンソ(Júnior Alonso, 1993)[]
(JUV) : 43' #20 ジアン・カルロス(Jean Carlos, 1992)[#19 ガブリエウ・タリアリ(Gabriel Taliari, 1997)]
今節前の順位
ジュヴェントゥージは全国選手権5勝4分5敗勝点19の13位。(2試合未消化)
アトレチコ・ミネイロは全国選手権5勝6分4敗勝点21の10位。(1試合未消化)
得点シーン
(CAM) : 18' #8 ジュニオール・アロンソ(Júnior Alonso, 1993)[]
アタッキングサード入口左サイドでのパス交換から、CBジュニオール・アロンソが縦に抜け出し、ゴールライン際から中を確認してクロス。しかし、勢いのあるボールがGKのニアサイドを突き、GKの腕を弾いたボールがゴールに吸い込まれ、アウェイのアトレチコ・ミネイロが先制。[0-1]
CBジュニオール・アロンソは、2020‐2022年の3年間アトレチコ・ミネイロでプレーし133試合2得点6アシスト。クラスノダール(Krasnodar)/RUSを経て、7月15日にアトレチコ・ミネイロへの復帰が公式に発表された。セロ・ポルテーニョ育成出身で、リール/FRA、セルタ・デ・ビゴ/ESP、ボカ・ジュニオルス/ARGでのプレー歴があり、パラグアイ代表として2024年大会を含めた3度のコパ・アメリカなど54試合2得点の記録を残している。
(JUV) : 43' #20 ジアン・カルロス(Jean Carlos, 1992)[#19 ガブリエウ・タリアリ(Gabriel Taliari, 1997)]
自陣でFWエリキ・ファリアス(Erick Farias, 1997)が奪ったボールを、左サイドライン際でFWガブリエウ・タリアリが受け、大きく広がる相手陣へボールを送る。MFジアン・カルロスが抜け出しGKと一対一。思い切り左足を振り抜くと、強烈なボールはクロスバーを揺らし、地面から跳ね返り上部ゴールネットを揺らす。
MFジアン・カルロスは、パウメイラス育成出身ながら期限付き移籍先の当時サンパウロ州選手権にのみ参戦するサン・ベルナルドにてプロデビュー。今季を迎えるまで全国選手権1部でのプレーは、2016年に期限付き移籍先のサンパウロにて3試合66分に出場したのみ。2020‐22年に在籍した全国選手権2部ナウチコにてプロサッカー人生で初めてレギュラーの座を掴む。2024年ジュヴェントゥージに加入すると、チームの中核として活躍。全国選手権開幕2試合連続ゴールを記録するが、第3節の試合中のケガで6試合に欠場。復帰初戦の第10節で再びゴールを記録すると、今節では貴重な同点弾。遅咲きのMFジアン・カルロスの活躍がチームの躍進を支えている。
試合経過、所感その他
ボール保持率: 前半:28% 72% ⇒ 前後半:30% 70%
シュート(枠内): 前半:4‐9(2-2) ⇒ 前後半:8-20(2-5)
パス成功率: 前半:65% 88% ⇒ 前後半:70% 87%
Desarmes: 前半:8‐4 ⇒ 前後半:21-7
Faltas Cometidas: 前半:3‐7 ⇒ 前後半:8-13
ジュヴェントゥージは、7月10日、13日に、水害のため順延となっていたコパ・ド・ブラジル三回戦インテルナシオナウ戦を行い、1stレグ:2-1、2ndレグ:1-1の結果、ベスト16進出を決めた。
今節は全国選手権でこれまで5勝2分無敗のホームゲーム。しかし、ブラジリアでの開催となり、無敗記録を伸ばすことができるだろうか。
今節のスタメンの直近の試合との変更点は3点。ゴールキーパーに第12節以来2試合目の試合となるGKマテウス・クラウス(Mateus Claus, 1994)が入り、2選手が交互に起用されている右サイドバックはSBガブリエウ・インセンシオ(Gabriel Inocêncio, 1994)のターン、交代出場が続くFWガブリエウ・タリアリ(Gabriel Taliari, 1997)が6月30日以来のスタメンに抜擢された。
アトレチコ・ミネイロは、相次ぐケガ人に苦しんでいたが、今節から新加入選手の出場が解禁され、選手不足が一息つく。
今節のスタメンには、早速、パラグアイ代表として54試合2得点の実績を誇るCBジュニオール・アロンソ(Júnior Alonso, 1993)と、2014W杯などブラジル代表として14試合1得点1アシストの成績を残すFWベルナルジ(Bernard, 1992)が名を連ねる。
アウェイのアトレチコ・ミネイロが立ち上がりからボールを支配。相手陣でボールを展開し攻撃の糸口を探る。一方のジュヴェントゥージは、自陣に強固な守備網を構築しカウンターを狙う。
前半18分、早くもアトレチコ・ミネイロが先制。相手陣左サイドでのパウ交換に参加していたCBジュニオール・アロンソが縦に抜け出し、ゴールライン際からクロス。しかし、強烈なボールは直接ゴールに向かい、GKの手を弾いてゴールに収まる。
その後もアトレチコ・ミネイロは相次いでゴールに迫り、前半21分、左サイドからのボールに抜け出したMFグスタヴォ・スカルパ(Gustavo Scarpa, 1994)のシュートは枠を捉えず、前半26分、左SBギリェルミ・アラーナ(Guilherme Arana, 1997)のクロスにFWパウリーニョ(Paulinho, 2000)が頭を合わせゴールネットを揺らすがオフサイド。多くのチャンスを作り出すが追加点は生まれない。
すると、前半43分、ジュヴェントゥージが自陣でのボール奪取からMFジアン・カルロスが相手陣を抜け出し、GKとの一対一を制しゴール。注文通りのカウンターで試合を振り出しに戻す。
後半に入ると、ジュヴェントゥージは最終ラインを前半よりさらに下げ、5バックに移行し前半に何度も崩された右サイドを強化。守備は安定したものの、アトレチコ・ミネイロのボール支配はさらに強まる。
後半18分、アトレチコ・ミネイロは相手陣に入った位置からゴール前にロングフィード。GKが飛び出しパンチングでクリアするが、それをPA手前で拾ったFWフッキがロビングのシュート。ボールはGKの頭上を越えゴールに沈むが、VARの介入により、PA内でアトレチコ・ミネイロのファールが検出されゴールは認められない。
その後、試合はオープンな展開となり、相手陣PA近辺でボールを展開するアトレチコ・ミネイロ、鋭いカウンターを発動するジュヴェントゥージの傾向がますます顕著になる。
後半34分、ジュヴェントゥージは、右サイドライン際からカウンター。ゴールライン際からゴール前に送られた低いボールを、ニアサイドでDFを引き連れたMFマンダカ(Mandaca, 2001)でヒールで後方に流すと、MFルイス・オヤマ(Luís Oyama, 1997)がシュート。しかし、ボールはクロスバーを越え、絶好機を逸する。
後半45+3分、アトレチコ・ミネイロは、右サイドライン際からMFグスタヴォ・スカルパがクロス、PA内でFWアラン・カルデッキ(Alan Kardec, 1989)が胸でボールを落とし、FWバルガス(Vargas, 1989)がシュート。ボールはGKの指先を越えるが、ゴールライン上でジュヴェントゥージSBガブリエウ・インセンシオが決死のクリア。
両チームとも最後までゴールを奪うことができず、試合は1-1のまま終了。
ホームのジュヴェントゥージは、組織的な守備が機能し、ホームゲームの無敗記録を一つ伸ばし、暫定ながらコパ・スウアメリカーナ出場圏の12位に浮上。
一方のアトレチコ・ミネイロは、シュートミスやオフサイドが多く、圧倒的にボールを支配しながらも、勝ち越すには至らなかった。
コリンチャンス(COR) 2-1 クリシウーマ(CRI)
動画URL: https://www.youtube.com/watch?v=yi_DveUv67o
(CRI) : 41' #27 クラウジーニョ(Claudinho, 2000)[#10 マテウジーニョ(Matheusinho, 1998)]
(COR) : 54' #11 アンヘル・ホメーロ(Ángel Romero, 1992)[#46 ウーゴ(Hugo, 1997)]
(COR) : 62' #25 カカー(Cacá, 1999)[#77 イゴル・コロナド(Igor Coronado, 1992)]
今節前の順位
コリンチャンスは全国選手権2勝6分8敗勝点12の17位。
クリシウーマは全国選手権4勝5分5敗勝点17の14位。(2試合未消化)
得点シーン
(CRI) : 41' #27 クラウジーニョ(Claudinho, 2000)[#10 マテウジーニョ(Matheusinho, 1998)]
左サイドライン際のFWエデル・シタジンから、MFマテウジーニョを経て、中央やや右でボールを受けた右SBクラウジーニョが、ゴールまで30mはあろうかと位置から思い切りよくロングシュート。低い弾道のシュートは相手DFに当たりコースを変えゴールネットに吸い込まれる。アウェイのクリシウーマが先制。[0-1]
右SBクラウジーニョは、クリシウーマ育成出身で、2021年4月サンタカタリーナ州選手権にて20歳のプロデビュー。同年終盤にレギュラーの座を獲得し、チームの全国選手権2部昇格に貢献。2022年はシーズン中盤のケガのためにポジションを失うが、2023年には奪い返し、全国選手権2部32試合など、年間49試合4得点3アシストの成績を残す。初の全国選手権1部の舞台でも、この試合を終えた時点で全15試合に出場するなど、年間36試合5得点5アシスト。オーバーラップからのクロスや、PA内でのプレーも多い、運動量の多い攻撃的なサイドバック。今季は、国内ビッグクラブや欧州からの注目に値するプレーを披露している。
(COR) : 54' #11 アンヘル・ホメーロ(Ángel Romero, 1992)[#46 ウーゴ(Hugo, 1997)]
果敢なオーバーラップで抜け出した左SBウーゴがゴール前にクロス。ファーサイドゴールエリア角でFWアンヘル・ホメーロが右足を軽く合わせるボレーシュート。至近距離のシュートにGKは反応できず、ボールはゴールネットを揺らす。コリンチャンスが試合を振り出しに戻す。[1-1]
FWアンヘル・ホメーロは、2024コパ・アメリカなどパラグアイ代表として44試合8得点。コリンチャンスには2014年6月~2019年8月に在籍し209試合35得点17アシスト。その後、サンロレンソ/ARG、クルス・アスル/MEXを経て、2023年1月にコリンチャンスに復帰。2023年は若手選手を積極的に起用するチーム方針にシーズン中盤までは出場機会に恵まれなかったものの、チームが残留争いに巻き込まれるや、試合への起用が増え、全国選手権ではチーム最多の8得点を記録しチームの残留に貢献。2024年は相次ぐ監督交代の中、シーズン序盤からポジションを確保。コパ・アメリカ出場のため一か月間チームを離脱したものの、これまで32試合8得点4アシスト。右サイドを主戦とするスピードとシュート力のあるウィンガー。
(COR) : 62' #25 カカー(Cacá, 1999)[#77 イゴル・コロナド(Igor Coronado, 1992)]
右ショートコーナー。PA手前まで戻されたボールを、後方に下がりながらMFイゴル・コロナドがゴール前に送ると、フリーの態勢でCBカカーが頭を合わせ、コリンチャンスが逆転。[2-1]
CBカカーは、クルゼイロ育成出身で、2018年10月全国選手権にて19歳のプロデビュー。2019年20試合、2020年34試合に出場するが、ポジションを確保できず、2021年2月に徳島ヴォルティス/JPNに完全移籍。徳島にて79試合4得点1アシストの成績を残し、2023年7月アトレチコ・パラナエンセへ半年間の期限付き移籍。2024年3月に年末までの期限付き移籍でコリンチャンスに加入。4月28日全国選手権第4節以降、スタメンに定着し、これまでコリンチャンスにて22試合5得点1アシスト。空中戦を得意とし、攻撃面でもセットプレーでの得点源として活躍している。なお、徳島との契約は2025年1月に満了を迎える。
試合経過、所感その他
ボール保持率: 前半:60% 40% ⇒ 前後半:54% 46%
シュート(枠内): 前半:10‐4(3-2) ⇒ 前後半:15-13(7-4)
パス成功率: 前半:86% 78% ⇒ 前後半:83% 79%
Desarmes: 前半:12‐12 ⇒ 前後半:21-14
Faltas Cometidas: 前半:4‐6 ⇒ 前後半:10-17
コリンチャンスは、開幕直後から下位に低迷し、第10節以降は降格圏から浮上できずにいる。
今節から、今季3人目の監督、ラモン・ディアス(Ramón Díaz)監督が指揮を執る。
スタメンには、GKウーゴ・ソウザ(Hugo Souza, 1999)、MFアレックス・サンタナ(Alex Santana, 1995)の新加入の2選手が名を連ね、出場停止のCBフェリックス・トーレス(Félix Torres, 1997)に代わりCBグスタヴォ・エンヒキ(Gustavo Henrique, 1993)が最終ラインに入る。
クリシウーマは、昇格一年目で年初の補強投資額は20チーム最少、この移籍ウィンドウでも今のところ選手獲得の発表はないが、現在2試合未消化ながら4勝5分5敗勝点「17」で14位と健闘している。
今節は、違いを作り出しているコンゴ民主共和国代表FWボラシエ(Bolasie, 1989)が体調不良のため欠場。代わりにFWエデル・シタジン(Éder Citadin, 1986)が入り、好調のFWアルトゥール・カイーキ(Arthur Caíke, 1992)と2トップを構成。他に変更点はない。
ホームのコリンチャンスがボールを支配する。だが、この試合最初に大きなチャンスを迎えたのはクリシウーマ。前半14分、MFマテウジーニョのスルーパスにFWエデル・シタジンが瞬時のうち最終ライン裏に抜け出しシュート。しかし、コリンチャンスGKウーゴ・ソウザが至近距離のシュートを弾き返す。
ボールを支配しながらも攻め手に欠けていたコリンチャンスだが、前半30分、FWアンヘル・ホメーロが、前線でFWユーリ・アウベルト(Yuri Alberto, 2001)が前後の動きでスペースを作るのを見るやスルーパス。FWユーリ・アウベルトが抜け出しシュートに持ち込むが、クリシウーマGKグスタヴォ(Gustavo, 1993)がゴールを飛び出し間合いを詰めてシュートブロック。
前半41分、自陣でボールを奪ったクリシウーマが攻撃に転じるが、コリンチャンスの帰陣も早く守備隊形を構築。すると、右SBクラウジーニョが思い切りよくロングシュート。DFに当たったボールがコースを変えゴールネットに流れ込み、それまで劣勢のクリシウーマが先制点を奪う。
後半2分、クリシウーマはカウンターを発動させると、最後はPA手前からFWアルトゥール・カイーキが強烈なシュート。ボールは枠を捉えるが、GKウーゴ・ソウザが横に跳び両手でCKに逃れるファインセーブ。続くCKからは、クリシウーマCBウィルカー・アンヘル(Wilker Ángel, 1993)がフリーの態勢で頭を合わせるが、再びGKウーゴ・ソウザが立ちはだかり、両手でボールを掻き出し、ゴールを守り切る。
後半9分、コリンチャンスは相手のロングフィードのクリアし、セカンドボールを拾い縦に速い攻め。左SBウーゴのクロスにFWアンヘル・ホメーロが足を合わせ同点に追いつく。
8分後の後半17分には、CKからCBカカーが高さのある勝ち越しゴール。コリンチャンスが一気に試合をひっくり返す。
勝ち越したコリンチャンスは、その後もゴールを奪いに行くが、試合のテンポを落としてリスクは減らし、後半30分を過ぎると、CBフェリックス・トーレスや、ケガのため2か月ぶりの試合となる右SBファギネル(Fagner, 1989)を投入し逃げ切りを図る。
後半43分、クリシウーマは相手陣PA手前でボールを奪い、FWフェリピ・ヴィゼウ(Felipe Vizeu, 1997)がシュートに持ち込むが、相手DFに当たったボールは僅かにゴール枠を越え同点ゴールは生まれない。
試合はホームのコリンチャンスが2-1の逆転勝利。ラモン・ディアス監督の初陣を飾った。
コリンチャンスは、勝点「3」を積み上げたものの、依然、降格圏の17位。
クリシウーマは、2試合未消化で、コリンチャンスから勝点差「2」の14位に止まった。
アトレチコ・ゴイアニエンセ(ACG) 0-1 ヴァスコ・ダ・ガマ(VAS)
動画URL: https://www.youtube.com/watch?v=agYBeHMGtok
(VAS) : 51' #7 デイヴィジ(David, 1995)[#25 ウーゴ・モウラ(Hugo Moura, 1998)]
今節前の順位
アトレチコ・ゴイアニエンセは全国選手権2勝5分9敗勝点11の19位。
ヴァスコ・ダ・ガマは全国選手権6勝2分8敗勝点20の11位。
得点シーン
(VAS) : 51' #7 デイヴィジ(David, 1995)[#25 ウーゴ・モウラ(Hugo Moura, 1998)]
VOLウーゴ・モウラが相手陣半ばをドリブルでボールを運び、PA手前中央でライン間にポジションを取るFWデイヴィジへボールを送る。FWデイヴィジはボールを受け、前を向くや否やシュート。ゴールはゴール右隅に決まり、アウェイのヴァスコ・ダ・ガマが先制。[0-1]
FWデイヴィジは、ハファエウ・パイヴァ監督代行が指揮を執って以降、出場停止2試合を除く全5試合に先発に起用され、2得点2アシストを記録、チームの好調を牽引している。2024年は今節終了時点で29試合6得点4アシスト。
試合経過、所感その他
ボール保持率: 前半:46% 54% ⇒ 前後半:51% 49%
シュート(枠内): 前半:9‐8(1-2) ⇒ 前後半:18-16(7-5)
パス成功率: 前半:77% 79% ⇒ 前後半:79% 76%
Desarmes: 前半:8‐8 ⇒ 前後半:13-20
Faltas Cometidas: 前半:4‐5 ⇒ 前後半:12-11
アトレチコ・ゴイアニエンセは、前節にてヴァギネル・マンチーニ(Wagner Mancini)監督が初采配を執ったものの、パウメイラスを相手に1-3の完敗。8試合勝ち星から遠ざかっている。
今節のスタメンは、5バックから4バックに変更。試合前日にボカ・ジュニオルス/ARGからの期限付き移籍加入が発表されたベネズエラ代表10試合の経歴を持つFWジャン・ウルタド(Jan Hurtado, 2000)がセンターフォワードに入り、FWルイス・フェルナンド(Luiz Fernando, 1996)、FWジャンデルソン(Janderson, 1999)との3トップ。両サイドバックには右SBマギーニョ(Maguinho, 1992)、左SBギリェルミ・ホマォン(Guilherme Romão, 1997)の攻撃力のある2選手が入り、ホームで攻撃的な布陣を組む。
ヴァスコ・ダ・ガマは、ハファエウ・パイヴァ(Rafael Paiva)監督代行がチームを立て直し、5勝1分1敗の成績で降格圏を脱却し、中位争い(コパ・スウアメリカーナ出場権)に食い込んでいる。
この移籍ウィンドウで獲得したFWフィリピ・コウチーニョ(Philippe Coutinho, 1992)等の新加入選手は遠征に帯同せずベンチ入りはなし。今節のスタメンは、前節2-0の快勝を収めたコリンチャンス戦でのものから変更はない。
立ち上がりはホームのアトレチコ・ゴイアニエンセが試合の流れを掴み、前半3分、左サイド深い位置からのクロスにMFシャイロン(Shaylon, 1997)が頭を合わせる。この試合初シュートはクロスバーを力なく越えていくが、その後もアトレチコ・ゴイアニエンセは高い位置でのプレスでボールを奪うと、ピッチを横に広く使いヴァスコゴールに迫る。
前半10分が過ぎ、アトレチコ・ゴイアニエンセのプレスが弱まると、ヴァスコ・ダ・ガマはボールを握れるようになり、相手陣でボールを回し攻撃の糸口を探る。すると、前半16分、右サイドからFWアジソン(Adson, 2000)がゴール前にクロス。FWベヘッチ(Vegetti, 1988)が抜け出しを図るところで転倒。VARが介入し、FWベヘッチがユニフォームを引っ張られるファールが検出され、ヴァスコ・ダ・ガマにPKが与えられる。このPKをFWベヘッチが蹴るが、アトレチコGKホナウド(Ronaldo, 1996)がコースを読み見事にストップ。ヴァスコ・ダ・ガマは先制の絶好機を逸する。
前半23分、ヴァスコは自陣からのカウンター、FWベヘッチが右サイドでドリブルを仕掛けグラウンダーのクロス。ファーサイドゴール前でMFプラシェデス(Praxedes, 2002)がボールをゴールへ押し込むが、僅かにMFプラシェデスがオフサイド。ゴールは認められない。
前半28分、アトレチコ・ゴイアニエンセの左CK。MFシャイロンの左足でのゴールから離れていくボールに、後方から駆け上がったVOLハウジネイ(Rhaldney, 1998)が強烈なヘディングシュート。ヴァスコ・ダ・ガマGKレオ・ジャルジン(Léo Jardim, 1995)が横に跳び僅かに手に触れたボールはゴールポストを叩き、アトレチコ・ゴイアニエンセはゴールをこじ開けることができない。
後半6分、ヴァスコ・ダ・ガマFWデイヴィジが絶妙なポジショニングと思い切りのいいシュートがゴールネットを揺らし、試合の均衡を破る。
アトレチコ・ゴイアニエンセはリードを奪われると、中盤と前線に相次いで攻撃的な選手を投入し、中盤での優位を確保し同点ゴールを狙う。一方のヴァスコ・ダ・ガマは、自陣ゴール前で中を閉じる守備網を構築する。
アトレチコは、サイドからの攻撃を中心にゴール前にボールを送るがヴァスコ守備陣にことごとくクリアされ、ミドルシュートを挟みヴァスコ守備網に綻びを作ろうとするが、ヴァスコはボランチが対応し最終ラインは崩れない。
アトレチコ・ゴイアニエンセは、多くのシュートを放つものの、ヴァスコGKレオ・ジャルジンを脅かすようなものはなく、時間が経過しタイムアップ。
アウェイのヴァスコ・ダ・ガマが逃げ切り、1-0の勝利。
ヴァスコ・ダ・ガマは4連勝で9位に浮上。
アトレチコ・ゴイアニエンセは、ジャイール・ヴェントゥーラ監督解任後の7試合に勝ち星がなく、足元は4連敗。残留圏までの勝点差は「4」に広がった。