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全国選手権第19節 対戦組合せ
以下の3試合の概要はこちらで。→ 【ブラジル全国選手権2024】第19節(1/2)[07/24-25]
・2024/07/24 クルゼイロ(CRU) x ジュヴェントゥージ(JUV)
・2024/07/24 サンパウロ(SAO) x ボタフォゴ(BOT)
・2024/07/24 ヴィトーリア(VIT) x フラメンゴ(FLA)
以下の3試合の概要はこの記事で。
・2024/07/24 フルミネンセ(FLU) x パウメイラス(PAL)
・2024/07/24 アトレチコ・ゴイアニエンセ(ACG) x バイーア(BAH)
・2024/07/25 コリンチャンス(COR) x グレミオ(GRE)
以下の4試合は順延。
・2024/xx/xx インテルナシオナウ(INT) x フォルタレーザ(FOR)
・2024/xx/xx ヴァスコ・ダ・ガマ(VAS) x クイアバ(CUI)
・2024/xx/xx アトレチコ・パラナエンセ(CAP) x アトレチコ・ミネイロ(CAM)
・2024/xx/xx クリシウーマ(CRI) x RBブラガンチーノ(RBB)
全国選手権第19節 試合概要
フルミネンセ(FLU) 1-0 パウメイラス(PAL)
動画URL: https://www.youtube.com/watch?v=YUwm3wQz6_c
(FLU) : 87' #21 ジョン・アリアス(Jhon Arias, 1997)[#90 セルナ(Serna, 1997)]
今節前の順位
フルミネンセ(FLU)は全国選手権2勝5分10敗勝点11の19位。(1試合未消化)
パウメイラス(PAL)は全国選手権11勝3分4敗勝点36の2位。
得点シーン
(FLU) : 87' #21 ジョン・アリアス(Jhon Arias, 1997)[#90 セルナ(Serna, 1997)]
自陣PA手前から、タベーラを使いながらFWセルナがドリブルで一気に相手陣PA内に侵入。真横にゴール前に送ったボールを、ゴールに向かうFWカウワン・エリアス(Kauã Elias, 2006)の後ろのスペースでFWジョン・アリアスがシュート。ボールはゴールネットを揺らし、フルミネンセが均衡を破る。[1-0]
FWジョン・アリアスは、2024コパ・アメリカなどコロンビア代表として21試合3得点3アシスト。フルミネンセには2021年8月に加入し、大きなケガもなくコンスタントにスタメンとして試合に出場。これまで3年間で151試合36得点39アシストを記録しており、2023年にはクラブ史上初のリベルタドーレスのタイトル獲得に大いに貢献した。
FWセルナは、コロンビア出身ながら、プロデビューはパラグアイ。その後ペルーでのプレーを経て、2024年7月フルミネンセに加入した。この試合がフルミネンセでのデビュー戦。後半開始時にピッチに送り出されると、主戦の右サイドで存在感を発揮。しかし、このアシストは左サイドでの50m超のドリブルから生み出された。
試合経過、所感その他
ボール保持率: 前半:49% 51% ⇒ 前後半:49% 51%
シュート(枠内): 前半:7‐2(1-0) ⇒ 前後半:14-7(2-1)
パス成功率: 前半:85% 84% ⇒ 前後半:84% 86%
Desarmes: 前半:8‐10 ⇒ 前後半:15-18
Faltas Cometidas: 前半:7‐11 ⇒ 前後半:14-19
フルミネンセの前節クイアバ戦は、18歳FWカウワン・エリアス(Kauã Elias, 2006)の決勝ゴールで1-0の勝利。39歳CBチアゴ・シウヴァ(Thiago Silva, 1984)の復帰初戦を白星で祝った。
今節は、前節ベンチでレッドカードを受けた右SBグーガ(Guga, 1998)が出場停止だが、スタメンに変更点はない。
パウメイラスは、前々節首位対決でボタフォゴに0-1の敗戦を喫したものの、前節は好調クルゼイロを相手に2-0の快勝。首位ボタフォゴを追随している。
今節は、出場停止なし。しかし、前節負傷交代の右SBマイキ(Mayke, 1992)とCBムリーロ(Murilo, 1997)が新たに故障者リスト入り。代わって右SBマルコス・ホッシャ(Marcos Rocha, 1988)とCBヴィトル・ヘイス(Vitor Reis, 2006)がスタメンを務める。
フルミネンセは、前半1分に右サイドからのクロスにFWジョン・アリアス(Jhon Arias, 1997)がファーサイドに詰め、前半4分にCBチアゴ・シウヴァのフィードにFWマルキーニョス(Marquinhos, 2003)がPA内で受けシュートに持ち込み、立ち上がりからアグレッシブな姿勢を見せる。
一方のパウメイラスは、FWフェリピ・アンデルソン(Felipe Anderson, 1993)が2列目を比較的自由に動き攻撃を組み立てようとするが、FWエステヴォン(Estêvão, 2007)と右SBマイキを欠く右サイドは機能せず、左SBピケレス(Piquerez, 1998)を欠く左サイドからの攻撃は淡白なものとなる。
前半はフルミネンセが優位に試合を進めるものの、シュートの精度に欠け、0-0で試合を折り返す。
後半開始時に、パウメイラスは中盤の2選手を交代。中盤での競争力が高まり、試合は均衡状態に陥る。フルミネンセは何度か相手陣PA内からシュートに持ち込むがボールは枠を捉えず、パウメイラスは効果的に相手ゴールに迫ることができずPA外からのシュートに終える。
後半42分、フルミネンセは、後半開始時にピッチに立ちクラブデビューを飾ったFWセルナが自陣からドリブルでボールを持ち上がり、ゴール前に送ったボールをFWジョン・アリアスが決勝のゴール。
フルミネンセは2連勝。降格圏脱出までの勝点差を「3」に詰めた。
パウメイラスは、ケガ人が相次ぎ守備的な試合を進めたものの、最後までゴールを守り切ることができず、首位争いから一歩後退する3位へと後退した。
アトレチコ・ゴイアニエンセ(ACG) 1-1 バイーア(BAH)
動画URL: https://www.youtube.com/watch?v=hk4sL4g48Bk
(ACG) : 60' #10 ルイス・フェルナンド(Luiz Fernando, 1996)[#8 バラーリャス(Baralhas, 1998)]
(BAH) : 90+9' #6 ジアン・ルーカス(Jean Lucas, 1998)[#21 ハファエウ・ハトン(Rafael Ratão, 1995)]
今節前の順位
アトレチコ・ゴイアニエンセ(ACG)は全国選手権2勝5分10敗勝点11の20位。
バイーア(BAH)は全国選手権9勝3分6敗勝点30の6位。
得点シーン
(ACG) : 60' #10 ルイス・フェルナンド(Luiz Fernando, 1996)[#8 バラーリャス(Baralhas, 1998)]
VOLバラーリャスが自陣左サイド深くでボールを奪うと、一気に縦にロングフィード。FWルイス・フェルナンドが抜け出し、PA内左角でボールを確保。そこから右足でシュートを放つと、ボールは緩やかなカーブを描き、ファーサイドのクロスバーを叩きゴールイン。ゴラッソ。アトレチコ・ゴイアニエンセが貴重な先制点。[1-0]
FWルイス・フェルナンドは、2023年に19得点(52試合)を記録しチーム内得点王。2024年は36試合目にして、すでに前年に並ぶ19得点目のゴール。今後もゴールを量産しチームの1部残留に貢献したい。
(BAH) : 90+9' #6 ジアン・ルーカス(Jean Lucas, 1998)[]
アディショナルタイムを1分以上超過した最後のプレー。MFカルロス・デ・ペナ(Carlos De Pena, 1992)が相手陣中央やや左からゴール前ファーサイドへボールを送る。DFのクリアに遭うが、右サイドからゴール前にクロス。FWハファエウ・ハトン(Rafael Ratão, 1995)のヘディングシュートはゴールポストに弾き返されるが、その跳ね返りをVOLジアン・ルーカスが頭でゴールに押し込み、土壇場でバイーアが同点に追いつく。[1-1]
VOLジアン・ルーカスは、2024年1月にバイーアに加入。セグンドボランチに定着し、40試合9得点5アシストの成績を残している。
試合経過、所感その他
ボール保持率: 前半:36% 64% ⇒ 前後半:37% 63%
シュート(枠内): 前半:5‐1(1-0) ⇒ 前後半:15-6(5-2)
パス成功率: 前半:78% 89% ⇒ 前後半:69% 86%
Desarmes: 前半:6‐4 ⇒ 前後半:19-9
Faltas Cometidas: 前半:5‐4 ⇒ 前後半:18-12
アトレチコ・ゴイアニエンセは、前節の敗戦で5連敗となり、最下位に転落した。
今節のスタメンは、VOLハウジネイ(Rhaldney, 1998)とFWウルタド(Hurtado, 2000)が出場停止。布陣を5バックから4バックに変更し、新加入VOLゴンサロ・フレイタス(Gonzalo Freitas, 1991)が入り、FWアレホ・クルス(Alejo Cruz, 2000)、FWエミリアーノ・ロドリゲス(Emiliano Rodríguez, 2003)がFWジャンデルソン(Janderson, 1999)と3トップを構成する。新加入のコスタリカ代表143試合27得点FWジョエル・キャンベル(Joel Campbell, 1992)は登録が間に合わずベンチ外。
バイーアは、CBカヌー(Kanu, 1997)、VOLカイオ・アレシャンドレ(Caio Alexandre, 1999)、FWビエウ(Biel, 2001)の3選手が出場停止。出場停止明けのCBガブリエウ・シャヴィエル(Gabriel Xavier, 2001)とVOLヘゼンジ(Rezende, 1995)がスタメン。また、左サイドバックに新加入のSBヤゴ・ボルトゥーシ(Iago Borduchi, 1997)が前々節デビュー戦に続きスタメンに入る。
アウェイのバイーアが、個々の選手の技術の高さを生かし、立ち上がりからボールを支配。相手陣で左右に大きくボールを展開し、相手守備陣を揺さぶろうとするが、アトレチコ・ゴイアニエンセに対応され、シュートに持ち込むことができない。前半16分に、バイーアが右サイドからのクロスにファーサイドでFWタシアーノ(Thaciano, 1995)がボレーシュート。ボールはクロスバーを大きく越える。
すると、次第にアトレチコ・ゴイアニエンセの守備が嵌るようになり、カウンターや、カウンターから獲得したセットプレーでチャンスを生み出していく。前半40分には、アタッキングサード入口右サイドライン際からのFKからゴールネットを揺らすが、判定は僅かにオフサイド。得点は生まれなかったものの、アトレチコ・ゴイアニエンセが試合の流れを掴み前半を折り返す。
後半15分、アトレチコ・ゴイアニエンセは自陣深くでボールを奪うと、一気に前線にボールを送り、FWルイス・フェルナンドがゴラッソ。注文通りの展開でアトレチコ・ゴイアニエンセが先制。
その後も、バイーアがボールを支配するものの、攻撃にスピード感がなく、一方のアトレチコ・ゴイアニエンセはカウンターやセットプレーから相手を上回る数のチャンスを生み出すが、追加点を奪えずに時間が経過。
7分のアディショナルタイムが告げられると、後半45+8分に、反スポーツ的行為でCBアリックス・ヴィニシウス(Alix Vinicius, 1999)に対しこの試合2枚目のイエローカードが提示され退場。続くプレーでバイーアがVOLジアン・ルーカスのヘディングシュートでバイーアが同点に追いつく。その直後にタイムアップの笛が吹かれ試合終了。
アディショナルタイムの適用に不満のアトレチコ・ゴイアニエンセSBガブリエウ・ホマォン(Guilherme Romão, 1997)とFWエミリアーノ・ロドリゲス(Emiliano Rodríguez, 2003)が主審に詰め寄り、両者にレッドカード。
アトレチコ・ゴイアニエンセは、最後のプレーで勝点「2」を失い、さらには3選手が退場処分。次戦に影響を及ぼす痛い敗戦。
一方のバイーアは、今節も下位チームに対し、ボールを支配しながら攻め手に欠く内容。辛うじて勝点「1」を積み上げたが、首位ボタフォゴまでの勝点差は「9」にまで拡がった。
コリンチャンス(COR) 2-2 グレミオ(GRE)
動画URL:
(GRE) : 2' #5 ホドリゴ・エリー(Rodrigo Ely, 1993)[#7 ソテウド(Soteldo, 1997)]
(COR) : 25' #9 ユーリ・アウベルト(Yuri Alberto, 2001)[PK]
(GRE) : 76' #20 ビジャサンチ(Villasanti, 1997)[]
(COR) : 87' #10 ロドリゴ・ガーロ(Rodrigo Garro, 1998)[#36 ウェズレイ(Wesley, 2005)]
今節前の順位
コリンチャンス(COR)は全国選手権4勝6分8敗勝点18の14位。
グレミオ(GRE)は全国選手権4勝2分10敗勝点14の18位。(2試合未消化)
得点シーン
(GRE) : 2' #5 ホドリゴ・エリー(Rodrigo Ely, 1993)[#7 ソテウド(Soteldo, 1997)]
アタッキングサード右サイドライン際入口で獲得したFK。短いパスでリスタートすると、FWソテウドが縦にボールを運びゴールライン際から柔らかいクロス。CBホドリゴ・エリーが高さのあるヘディングシュートでコリンチャンスGKウーゴ・ソウザ(Hugo Souza, 1999)の牙城を崩す。[0-1]
CBホドリゴ・エリーは、イタリアとの二重国籍を持ち、グレミオ育成にて2008‐2010年を過ごした後、ミラン/ITAU-18チームへ移籍。2012年9月25日期限付き移籍先のレッジーナ/ITAからセリエBにて18歳のプロデビュー。2014/15年までセリエBの異なるクラブでレギュラーとしてプレーするが、2015/16年ミラン復帰後はポジションを奪えず、アラベス/ESPへ期限付き移籍。グレミオには2023年8月にアルメリア/ESPから加入。レギュラーとして定着できていないが、3バック、4バックに対応して、2023年10試合出場、2024年はこれまで26試合を記録している。このゴールは、グレミオ加入一年を目前にしたグレミオでの初ゴール。
(COR) : 25' #9 ユーリ・アウベルト(Yuri Alberto, 2001)[PK]
相手陣中央やや右でFKを獲得。MFロドリゴ・ガーロ(Rodrigo Garro, 1998)が上げたボールは、CBフェリックス・トーレス(Félix Torres, 1997)が頭を合わせるがボールは枠を捉えない。しかし、VARが介入。CBフェリックス・トーレスの奥でFWアンヘル・ホメーロ(Ángel Romero, 1992)がDFに腕を掴まれ転倒。このプレーに対し主審はPKの判定。このPKをFWユーリ・アウベルトが強烈なシュートを右隅に決めコリンチャンスが試合を振り出しに戻す。[1-1]
ユーリ・アウベルトは、2023年3月に22歳で代表デビューを飾っている。育成時代から高い素質を評価され、20歳の2021年にはインテルナシオナウで55試合19得点4アシストを記録し、2022年1月に2500万ユーロでゼニト/RUSへ移籍。しかし、ロシアによるウクライナ侵攻のため、2022年7月にコリンチャンスへ期限付き移籍加入。翌2023年1月に完全移籍へ移行。コリンチャンスではチームの不振による守備的なチーム戦術や多くの役割を担い得点数は期待を下回る状況が続いている。2024年はこれまで35試合15得点3アシスト。
(GRE) : 76' #20 ビジャサンチ(Villasanti, 1997)[]
相手陣深くで相手最終ラインのパスをカットしたVOLビジャサンチが、そのままドリブルでPAに侵入しシュート。ボールはゴールネットに突き刺さる。相手のミスをついたVOLビジャサンチのゴールでグレミオが勝ち越し。[1-2]
VOLビジャサンチは、2024コパ・アメリカなどパラグアイ代表として41試合1アシスト。2016年5月セロ・ポルテーニョからパラグアイ前期リーグにて19歳のプロデビュー。2019年にはレギュラーとして46試合3得点3アシスト。グレミオには2021年8月に280万ユーロ相当の移籍金で加入。加入直後にプリメイロボランチとしてスタメンに定着し、グレミオでは通算139試合12得点12アシスト。2024年は29試合2得点3アシストを記録中。
(COR) : 87' #10 ロドリゴ・ガーロ(Rodrigo Garro, 1998)[#36 ウェズレイ(Wesley, 2005)]
PA横左サイドでFWウェズレイがドリブルで仕掛けた後、中央へボールを送る。MFロドリゴ・ガーロがPA手前やや左でボールを受けると、頭を上げ、左を振り抜く。ボールは必死に飛びつくGKの指先を越えゴール左上隅に決まる。[2-2]
MFロドリゴ・ガーロは、2022‐2023年のタジェーレス/ARGの活躍を受け、コリンチャンスが450万ユーロ相当の移籍金で2024年1月に獲得。攻撃の司令塔として期待通りの活躍を見せ、これまで31試合5得点4アシスト。試合後のピッチ上のインタビューでは、ボカ・ジュニオルス/ARGが獲得の意向をみせているが、との質問が投げかけられたが、コリンチャンスでのプレーを続行すると回答していた。
試合経過、所感その他
ボール保持率: 前半:63% 37% ⇒ 前後半:59% 41%
シュート(枠内): 前半:6‐8(4-4) ⇒ 前後半:12-17(7-8)
パス成功率: 前半:82% 72% ⇒ 前後半:84% 76%
Desarmes: 前半:7‐8 ⇒ 前後半:19-16
Faltas Cometidas: 前半:10‐11 ⇒ 前後半:21-16
コリンチャンスの前節は、ホームで8戦7勝と無類の強さを発揮し、上位争いに絡むバイーアとの対戦。前半の押し込まれる時間をしのぐと、後半は内容で相手を上回るようになりFWアンヘル・ホメーロの決勝ゴールで、ラモン・ディアス監督就任後2連勝。降格圏を脱した。
今節のスタメンは、出場停止のVOLアレックス・サンタナ(Alex Santana, 1995)に代わり、出場停止明けはVOLハニエリ(Raniele, 1996)がボランチに入る。前節に続き3バックを採用。
グレミオは、前節ヴィトーリア戦で2-0の勝利。5試合ぶりに勝ち点「3」を獲得し、降格圏脱出まであと一息の状況。今節はここまで白星のない(1分6敗)のアウェイ試合だが、現状の勢いをかって勝点「」を積み上げ少しでも順位を上げたい。
今節は、3バックを採用。前節負傷交代のCBカネマン(Kannemann, 1991)に大事がなくスタメン出場。新加入のCBジャメルソン(Jemerson, 1992)がクラブデビューをスタメンで飾る。右WBファビオ(Fábio, 1990)が3試合ぶりにスタメンを務める。
下位に低迷する名門チームによる試合は、早くも前半2分に均衡が破れる。右サイドからベネズエラ代表FWソテウドのクロスにCBホドリゴ・エリーが頭を合わせるクラブ初ゴール、グレミオが先制する。
先制後、グレミオは自陣に引いた守備網でカウンターを狙う戦術を採用。ところが、前半25分、セットプレーからの不用意なプレーでコリンチャンスにPKを与え、同点に追い付かれる。
同点後は、互いに高い位置でマークを強め試合は膠着。僅かなチャンスをいかし、グレミオは前半33分にFWソテウドがゴールエリア手前からシュートを放つが、コリンチャンスGKウーゴ・ソウザ(Hugo Souza, 1999)がこの至近距離のシュートをブロック。一方のコリンチャンスは、前半37分、MFロドリゴ・ガーロのスルーパスにFWユーリ・アウベルトが抜け出すが、間合いを詰めるGKマルチェシン(Marchesín, 1988)にシュートタイミングを失う。
後半11分、コリンチャンスは右SBマテウス・フランサ(Matheus França, 2000)が強烈なミドルシュート。GKが倒れながらも弾き返したところを左SBウーゴ(Hugo, 1997)がダイレクトにゴールを狙うが、ボールは大きく枠を越える。
後半31分、グレミオは相手陣でVOLビジャサンチが相手最終ラインの緩慢なパスをカットし、そのままPAに侵入し勝ち越しのゴール。
直後に、グレミオは、中盤に守備的な2選手を投入して逃げ切りを図る。
しかし、後半42分、コリンチャンスはMFロドリゴ・ガーロがPA手前からゴラッソ。
下位に低迷する2チームによる一戦は、勝点「1」を痛み分ける結果に終えた。