【ブラジル全国選手権2024】第20節(1/2)[07/27-28]

投稿者: | 2024年7月26日

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全国選手権第20節 対戦組合せ


以下の5試合の概要はこの記事で。
・2024/07/27 パウメイラス(PAL) x ヴィトーリア(VIT)
・2024/07/27 ジュヴェントゥージ(JUV) x クリシウーマ(CRI)
・2024/07/27 バイーア(BAH) x インテルナシオナウ(INT)
・2024/07/27 ボタフォゴ(BOT) x クルゼイロ(CRU)
・2024/07/27 フォルタレーザ(FOR) x サンパウロ(SAO)
以下の5試合の概要はこちらで。→ 【ブラジル全国選手権2024】第20節(2/2)[07/27-28]
・2024/07/28 RBブラガンチーノ(RBB) x フルミネンセ(FLU)
・2024/07/28 フラメンゴ(FLA) x アトレチコ・ゴイアニエンセ(ACG)
・2024/07/28 グレミオ(GRE) x ヴァスコ・ダ・ガマ(VAS)
・2024/07/28 アトレチコ・ミネイロ(CAM) x 
コリンチャンス(COR)
・2024/07/28 クイアバ(CUI) x アトレチコ・パラナエンセ(CAP)

全国選手権第20節 試合概要

パウメイラス(PAL) 0-2 ヴィトーリア(VIT)

動画URL: https://www.youtube.com/watch?v=MGV20ZQlwUY
(VIT) : 52' #11 オズヴァウド(Osvaldo, 1987)[#5 ウィリアン・オリヴェイラ(Willian Oliveira, 1993)]
(VIT) : 83' #30 マテウジーニョ(Matheusinho, 1997)[#9 アレハンドロ(Alerrandro, 2000)]

今節前の順位

パウメイラス(PAL)は全国選手権11勝3分5敗勝点36の3位。
ヴィトーリア(VIT)は全国選手権4勝3分12敗勝点15の18位。

得点シーン

(VIT) : 52' #11 オズヴァウド(Osvaldo, 1987)[#5 ウィリアン・オリヴェイラ(Willian Oliveira, 1993)]
ハーフライン付近右サイドライン際でのボール争奪戦からヴィトーリアがボールを確保すると、中央MFウィリアン・オリヴェイラを経て、ボールはFWオズヴァウドの元へ。FWオズヴァウドはPA手前左から内へ切れ込みDFをかわし右足を振り抜くと、ボールはファーサイドのゴールネットを揺らす。アウェイのヴィトーリアが先制。[0-1]
   FWオズヴァウドは、ブラジル代表として2013年に2試合の出場を果たし1アシストを記録。2006年11月フォルタレーザから全国選手権にて19歳のプロデビュー。2008年には41試合12得点の成績を残す。2012‐2014年にはサンパウロで3年間161試合20得点30アシストを記録。その後中東へ移籍するが成績は低迷する。2019‐2021年フォルタレーザにて3年間129試合14得点16アシスト。2023年ヴィトーリアに加入すると、50試合8得点10アシストの成績を収めチームの全国選手権2部優勝、1部昇格に貢献。2024年も主力としてチームに貢献しバイーア州選手権では5得点を記録しチームを優勝に導く。全国選手権もコンスタントに出場するが、ゴールから遠ざかり、このゴールは3月17日州選手権準決勝以来の4か月ぶりのゴールとなった。この試合を終えた時点で2024年は34試合7得点1アシスト。
(VIT) : 83' #30 マテウジーニョ(Matheusinho, 1997)[#9 アレハンドロ(Alerrandro, 2000)]
自陣高い位置でのボール奪取からカウンター。MFマテウジーニョが相手陣入口右サイドでボールを受けると、中央のFWアレハンドロへ縦にボールを送り、自身も縦に駆け上がる。戻りのボールをPA手前で受けると右足を一閃。ボールは間合いを詰めるGKの脇を抜けゴールネットを揺らす。[0-2]
   MFマテウジーニョは公称165㎝の小柄なミッドフィルダー。低い重心を利用したボールキープ力や確かな戦術眼を持ち、決定的で正確なパス出しを得意とする。フィゲイレンセ育成出身で2015年3月、当時全国選手権1部の同クラブから、州選手権にて17歳のプロデビュー。翌2016年には全国選手権5試合に出場し、将来性を期待されたが、フィゲイレンセではあまり多くの出場機会に恵まれず、2020年に全国選手権4部カシアスへ移籍するが同様の状況が続く。2023年全国選手権2部開幕を前にヴィトーリアに入団すると、7月16日第17節を機にレギュラーの座を獲得。2024年も攻撃の要としてバイーア州選手権優勝に貢献。この試合を含め39試合4得点8アシストを記録中。2016年以来となる全国選手権1部の舞台では19試合3得点4アシストの成績を収めている。

試合経過、所感その他

ボール保持率: 前半:67% 33% ⇒ 前後半:64% 36%
シュート(枠内): 前半:13‐3(2-0) ⇒ 前後半:20-9(3-3)
パス成功率: 前半:89% 73% ⇒ 前後半:85% 72%
Desarmes: 前半:8‐6 ⇒ 前後半:19-15
Faltas Cometidas: 前半:7‐5 ⇒ 前後半:13-9

   パウメイラスの前節は、降格圏に低迷するフルミネンセとの一戦だったが0-1の敗戦。全国選手権は前半戦を3位で折り返すことになった。
   7月31日にコパ・ド・ブラジルを控え、今節のスタメンは、前節から大きく変更。出場停止のMFハファエウ・ヴェイガ(Raphael Veiga, 1995)に代わりMFマウリシオ(Maurício, 2001)、右サイドバックには新加入のSBアグスチン・ジアイ(Agustín Giay, 2004)が入る。ケガ明けのFWエステヴォン(Estêvão, 2007)が10日ぶりの試合をスタメンで迎える。
   ヴィトーリアは、前節の敗戦で4連敗。18位で全国選手権前半戦を終えた。この移籍ウィンドウでは、守備的なポジションを中心に他クラブで出場機会に恵まれていない選手を補強。守備を固めて失点を抑え、1部残留を勝ち取りたい。
   今節は、クルゼイロから加入のCBネリス(Neris, 1992)が初出場初スタメン。FWアレハンドロ(Alerrandro, 2000)がベンチスタートとなり、FWオズヴァウド(Osvaldo, 1987)のワントップで試合に入る。

   ホームのパウメイラスがボールを支配。しかし、控え選手が中心の選手構成のためか、細かい点での連係ミスが多く、強引なシュートやシュートミスを繰り返し、得点の気配はしない。
   後半7分、ここまで劣勢のヴィトーリアが、ベテランFWオズヴァウドの技ありのゴールで均衡を破る。
   直後にパウメイラスは、新加入FWフェリピ・アンデルソン(Felipe Anderson, 1993)を投入。あわせて左サイドバックも交代するが連携の拙さは改善しない。
   後半38分にヴィトーリアがハーフライン付近のボール奪取から縦に速くボールを送ると、MFマテウジーニョが試合を決定づけるゴール。
   ヴィトーリアは、45+2分に退場者を出したものの、最後までゴールを守り抜き、1-0の勝利を収めた。

   パウメイラスは、ボールを支配しながらも、最後までヴィトーリアの組織的な守備網を崩すことができず、2試合連続無得点の痛い連敗。
   ヴィトーリアは連敗を「4」でストップ。土曜日の試合を終えた時点で、降格圏から脱出した。

ジュヴェントゥージ(JUV) 1-2 クリシウーマ(CRI)

動画URL: https://www.youtube.com/watch?v=fD3K5cL6K1k
(CRI) : 57' #11 ボラシエ(Bolasie, 1989)[#27 クラウジーニョ(Claudinho, 2000)]
(JUV) : 60' #5 ルイス・オヤマ(Luís Oyama, 1997)[#16 ジャジソン(Jádson, 1993)]
(CRI) : 83' #11 ボラシエ(Bolasie, 1989)[#6 ホナウジ・ロペス(Ronald Lopes, 1997)]

今節前の順位

ジュヴェントゥージ(JUV)は全国選手権5勝6分6敗勝点21の12位。(2試合未消化)
クリシウーマ(CRI)は全国選手権4勝6分7敗勝点18の15位。(2試合未消化)

得点シーン

(CRI) : 57' #11 ボラシエ(Bolasie, 1989)[#27 クラウジーニョ(Claudinho, 2000)]
自陣からのボールを受けたSBクラウジーニョが、中央やや右をドリブルでボールを持ち上がる。中央でFWボラシエがSBクラウジーニョを見るCBの背後から遠ざかり、CB間でフリーの態勢を取ると、SBクラウジーニョからのボールを受け流し左足のシュート。ボールは間合いを詰めるGKの脇を抜けゴールネットを揺らす。[0-1]
   FWボラシエは、コンゴ民主共和国代表にて52試合9得点。フランス生まれイギリス育ちで、クリスタルパレスなどプレミアリーグで長年プレー。クリシウーマには2024年3月に入団。最近の試合はベンチスタートが続いたものの、今節は7月11日以来4試合ぶりのスタメン出場を果たすと、素晴らしいポジショニングや絶妙な動き出しで2得点の活躍。2024年クリシウーマでは18試合4得点3アシストの成績を残している。
(JUV) : 60' #5 ルイス・オヤマ(Luís Oyama, 1997)[#16 ジャジソン(Jádson, 1993)]
相手陣右サイドをゴールライン際まで攻め上がり、一旦VOLジャジソンを経て、相手陣中央のVOLルイス・オヤマまでボールを戻す。ボールを受けたVOLルイス・オヤマはDFをかわし強引なミドルシュート。しかし、ボールはDFに当たりゴール右隅に吸い込まれる。ジュヴェントゥージが試合を振り出しに戻す。[1-1]
   VOLルイス・オヤマは、ミラソウ(Mirassol)育成出身で、2015年7月コパ・パウリスタにて18歳のプロデビュー。2021年期限付き移籍によりボタフォゴでのプレー機会を得ると、全国選手権2部31試合2得点2アシスト。契約満了後は一旦ミラソウに復帰するが、2022年4月にボタフォゴへ完全移籍。加入当初はスタメン出場が続くものの、次第に出場機会は減り、2022年9月にモレンベーク/BELへ期限付き移籍。モレンベークではレギュラーの座を獲得し、チームの1部昇格に貢献する。しかし、ボタフォゴ復帰後はチームの構想外となり、2023年ゴイアス、2024年はジュヴェントゥージと相次ぎ期限付き移籍でプレーする。2024年はこれまで22試合2得点。このゴールは7月10日コパ・ド・ブラジルでのゴール以来、シーズン2点目のゴール。交代出場が続いているが、出場時間は増加傾向にあり、このままレギュラーの座を獲得したい。
(CRI) : 83' #11 ボラシエ(Bolasie, 1989)[#6 ホナウジ・ロペス(Ronald Lopes, 1997)]
相手陣深く左サイドライン際のMFマルセロ・エルメス(Marcelo Hermes, 1995)からPA内でボールを受けたMFホナウジ・ロペスがゴール正面FWボラシエの動き出しを見てゴール前のDFの間へ絶妙のクロス。FWボラシエがこのボールに頭を合わせクリシウーマが勝ち越し。[1-2]
   MFホナウジ・ロペスは、2016年9月にリオデジャネイロ州下位リーグにてノヴァ・イグアスから19歳のプロデビュー。2020年に期限付き移籍でフォルタレーザでのプレー機会を得ると、全国選手権28試合に出場し、完全移籍へと移行。続く2年間で76試合に出場するが、2023年には構想外となり、期限付き移籍によりクイアバ、ミラソウでプレー。クリシウーマには2024年4月に期限付き移籍加入。一時期はスタメンに定着したものの、最近の4試合はベンチスタート。このアシストを機にスタメンの座を奪回したい。

試合経過、所感その他

ボール保持率: 前半:54% 46% ⇒ 前後半:56% 44%
シュート(枠内): 前半:4‐4(3-2) ⇒ 前後半:10-14(5-7)
パス成功率: 前半:87% 85% ⇒ 前後半:86% 80%
Desarmes: 前半:7‐6 ⇒ 前後半:12-14
Faltas Cometidas: 前半:7‐10 ⇒ 前後半:11-16

   ジュヴェントゥージは、全国選手権前半戦を、ホーム5勝4分0敗、アウェイ0勝2分6敗、2試合未消化の12位の成績で折り返した。2戦して未勝利のジャイール・ヴェントゥーラ(Jair Ventura)新監督だが、今節は得意のホームでの試合、初勝利を収めたい。
   今節のスタメンは、出場停止のCBゼ・マルコス(Zé Marcos, 1998)に代わり、出場停止明けのCBホドリゴ・サン(Rodrigo Sam, 1995)が入り、前節負傷交代のSBジョアン・ルーカス(João Lucas, 1998)がベンチ外でVOLエヴェルトン(Ewerthon, 2000)が右サイドバックに入る。攻撃陣に変更はない。
   クリシウーマは、順延された第3節フォルタレーザ戦が7月24日に開催され1-1の引き分け。5試合未勝利となり順位も15位まで落としている。
   今節は、VOLバヘット(Barreto, 1995)、右SBクラウジーニョ(Claudinho, 2000)が出場停止明けでスタメンに復帰。前節スタメンのFWアルトゥール・カイーキ(Arthur Caíke, 1992)とエデル・シタジン(Éder Citadin, 1986)がコンディション不良のため、今節はFWボラシエ(Bolasie, 1989)とFWアラーノ(Allano, 1995)が2トップを構成する。

   早くも開始55秒に、アウェイのクリシウーマは、MFフェリピ・マテウス(Fellipe Mateus, 1991)がPA手前正面からシュート。しかし、ジュヴェントゥージGKガブリエウ(Gabriel, 1992)が辛うじてCKに逃れる。
   GKガブリエウの好守で失点を免れたジュヴェントゥージは、すぐにチームを立て直し、以降はボールを保持し相手陣で試合を展開する。しかし、クリシウーマの堅固な守備を前に、シュートレンジにボールを運ぶことができず、やや強引なミドルシュートを放つにとどまる。
   前半37分、ジュヴェントゥージは、FWジウベルト(Gilberto, 1989)が右サイドライン際をドリブルで抜け出しビッグチャンスを迎え、ゴールライン際からゴール前へボールを送るが、ニアサイドでDFがクリアし、得点は生まれない。
   一方のクリシウーマも、前半40分、PA手前左からSBトラウコ(Trauco, 1992)がゴール前に柔らかいクロス。GKがパンチングでクリアしたボールを、フリーの体勢のFWボラシエが拾いシュートに持ち込むが、DF陣がブロックしゴールを守り切る。
   クリシウーマは、後半開始時に中盤の1選手を交代し、高い位置でのプレスを強める。クリシウーマのアグレッシブな姿勢は功を奏し、後半12分、自陣から縦に素早くゴール前にボールを運びFWボラシエがゴール。アウェイのクリシウーマが均衡を破る。
   今節までホームゲームで無敗のジュヴェントゥージも、失点の3分後の後半15分、相手陣深くまでボールを持ち上がると、後方にボールを戻し、VOLルイス・オヤマがやや強引なミドルシュート。しかし、これは相手DFに当たりコースが変わり、瞬く間にジュヴェントゥージが試合を振り出しに戻す。
   ボールを握りながらも攻め切ることができないジュヴェントゥージと、中盤での寄せを速めカウンターから相手ゴールを目指すクリシウーマの構図は、時間が経つにつれジュヴェントゥージのボールロストが増えていき、試合はオープンな展開となる。
   後半24分、右サイドからのボールをPA手前左で受けたクリシウーマFWボラシエが中央へ切れ込みシュート。ジュヴェントゥージGKガブリエウは横に跳び両手でボールを弾きだしゴールを許さない。
   しかし、後半38分、クリシウーマは、ゴール前のFWボラシエの動き出しを見たMFホドリゴ・ロペスがゴール前に絶妙のクロス。これにFWボラシエが頭を合わせ決勝ゴール。
   ジュヴェントゥージは、今季全国選手権でのホーム試合で初黒星を喫し、公式戦4試合で勝ち星から遠ざかる。
   一方のクリシウーマは、6試合ぶりの白星。ジュヴェントゥージをかわし、コパ・スウアメリカーナ出場圏の12位に浮上した。

バイーア(BAH) 1-1 インテルナシオナウ(INT)

動画URL: https://www.youtube.com/watch?v=tcKZY5Z0u38
(BAH) : 13' #33 ダヴィ・ドゥアルチ(David Duarte, 1995)[#14 カルロス・デ・ペナ(Carlos De Pena, 1992)]
(INT) : 89' #19 ボレー(Borré, 1995)[]

今節前の順位

バイーア(BAH)は全国選手権9勝4分6敗勝点31の7位。
インテルナシオナウ(INT)は全国選手権5勝4分5敗勝点19の13位。(5試合未消化)

得点シーン

(BAH) : 13' #33 ダヴィ・ドゥアルチ(David Duarte, 1995)[#14 カルロス・デ・ペナ(Carlos De Pena, 1992)]
PAすぐ左、ゴールライン際でのFKから、MFカルロス・デ・ペナがゴール前ファーサイドにボールを送ると、CBダヴィ・ドゥアルチが高さのあるヘディングシュート。ボールはGKの指先を抜けファーサイドに決まる。ホームのバイーアが早くも先制。[1-0]
   CBダヴィ・ドゥアルチは、ゴイアス育成出身で、2015年4月ゴイアス州選手権決勝1stレグにて先発に抜擢され20歳のプロデビューを飾る。2018年にはキャリアハイの55試合に出場(4得点)。2022年にフルミネンセへ移籍するが、出場機会に恵まれず、2023年はバイーアへ期限付き移籍。2024年に完全移籍へ移行するが前節までの出場試合数は10試合に止まる。今節は、3月31日の州選手権以来の試合で、全国選手権は今季初出場で初得点。守備面でもチーム一のボール奪取数を記録し相手の攻撃を寸断した。
(INT) : 89' #19 ボレー(Borré, 1995)[]
相手陣中央やや右から左サイドへボールを大きく展開。MFグスタヴォ・プラード(Gustavo Prado, 2005)がボールを受けると、PA手前左からDFをかわしシュート。GKの手前でバウンドする難しいボールをGKが両手で弾き返すが、こぼれ球をゴールに詰めるFWボレーが拾い、右足でゴールネットに突き刺す。インテルナシオナウが土壇場で同点に追いつく。[1-1]
   FWボレーは、2024コパ・アメリカなどコロンビア代表として37試合6得点2アシスト。2017年8月‐2021年7月にプレーしたリーベルプレート/ARGにて146試合56得点12アシストを記録し、リベルタドーレスや4つの国内タイトルを獲得。2021年8月‐2023年9月はアイントラハト・フランクフルト/GERでプレーし92試合15得点10アシスト。インテルナシオナウには5年契約で2024年3月に加入し13試合4得点1アシスト。コパ・アメリカ出場などでこれまでの出場試合数は少ないが、今後のチーム躍進へのカギを握る選手の一人。

試合経過、所感その他

ボール保持率: 前半:55% 45% ⇒ 前後半:53% 47%
シュート(枠内): 前半:6‐4(2-0) ⇒ 前後半:10-13(3-2)
パス成功率: 前半:83% 85% ⇒ 前後半:82% 83%
Desarmes: 前半:3‐4 ⇒ 前後半:9-7
Faltas Cometidas: 前半:8‐7 ⇒ 前後半:12-18

   バイーアの全国選手権前半戦は、一時は首位に肉薄したものの、直近の7試合は2勝1分4敗、足元は3試合未勝利と失速している。
   今節のスタメンは、CBダヴィ・ドゥアルチ(David Duarte, 1995)が出場停止CBヴィトル・クエスタ(Víctor Cuesta, 1988)、ケガのCBカヌー(Kanu, 1997)に代わり最終ラインに入る。出場停止のVOLジアン・ルーカス(Jean Lucas, 1998)に代わりMFカルロス・デ・ペナ(Carlos De Pena, 1992)が中盤に入る。MFエヴェルトン・ヒベイロ(Éverton Ribeiro, 1989)はベンチスタート。右サイドにはFWビエウ(Biel, 2001)が入る。
   なお、前節終了後にウルグアイ代表2試合、2023U-20南米ユース選手権(9試合5得点2アシスト)、2023U-20W杯(5試合1得点)のFWルシアーノ・ロドリゲス(Luciano Rodríguez, 2003)の1100万ユーロでの加入が発表され、今節はベンチ入り。
   インテルナシオナウの前節は順延。7月23日にコパ・スウアメリカーナプレーオフ2ndレグがホームにて行われたが、1-1の引き分け、2試合合計1-2に終わり、敗退が決定した。ホージェル・マシャード(Roger Machado)監督は、就任後の公式戦を1分1敗。今節はホームで初勝利を飾りたい。
   今節のスタメンは、新加入の左SBベルナベイ(Bernabei, 2000)がコパ・スーラの途中出場に続き初スタメン。負傷のMFアラン・パトリッキ(Alan Patrick, 1991)に代わって16歳のMFガブリエウ・カルヴァーリョ(Gabriel Carvalho, 2007)をスタメンに抜擢。コパ・スーラ途中出場のパリ五輪予選代表VOLブルーノ・ゴメス(Bruno Gomes, 2001)がスタメンに復帰する。

   ホームのバイーアが、左右にピッチを広く使い、リズムのいいパス交換でボールを左右に散らし、相手陣で試合を展開。
   すると早くも前半13分、ゴールライン際で獲得したFKから、バイーアが今季全国選手権初出場のCBダヴィ・ドゥアルチが高さのあるヘディングシュートを決め先制。
   先制後、バイーアは相手にボールを持たせ、中盤の寄せを強めカウンターを狙う。インテルナシオナウはボールを握りながらもボールの出どころでの圧力に攻撃を組み立てることができずシュートに持ち込むまでには至らない。
   前半38分、バイーアは左CKを獲得すると、クリアボールをPA手前でFWビエウ(Biel, 2001)がシュート。DFに当たったこぼれ球をFWタシアーノ(Thaciano, 1995)がゴールに蹴り込むがオフサイドの判定により得点は認められない。
   一方のインテルナシオナウは、前半41分、相手GKからのパスを猛然と駆け上がり奪取したFWエネル・バレンシア(Enner Valencia, 1989)がそのままシュートに持ち込むが、ボールはゴールポストをかすめ枠外へと外れる。
   後半開始時にインテルナシオナウは中盤の選手を交替。すると、中盤で優位に立つようになり、最終ラインの裏を狙うFWエネル・バレンシアへボールを繋げるようになり、相次いで相手ゴールに迫っていく。
   バイーアは、中盤の劣勢を挽回するために後半12分に3選手を交替、後半22分に新加入のFWルシアーノ・ロドリゲスを送り出し、後半32分に疲れの見えるCBダヴィ・ドゥアルチに代え、ギリシャへの期限付き移籍から復帰したCBヴィトル・ウーゴ(Vitor Hugo, 1991)を投入し逃げ切りを図る。
   しかし、後半44分、インテルナシオナウはMFグスタヴォ・プラードのシュートの跳ね返りをFWボレーが押し込み同点。試合は1-1でタイムアップを迎えた。
   バイーアは、終了間際の失点で4試合ぶりの白星を逃し7位へ転落。
   インテルナシオナウは、後半は持ち直したものの、攻撃陣に迫力を欠き、結果は引き分け止まり。ホージェル・マシャード新監督は公式戦3戦目にして未だに勝ち星はない。

ボタフォゴ(BOT) 0-3 クルゼイロ(CRU)

動画URL: https://www.youtube.com/watch?v=EvrzQIMiVz8
(CRU) : 13' #12 ウィリアン・フルタド(William Furtado, 1995)[]
(CRU) : 37' #29 ラウタロ・ジアス(Lautaro Díaz, 1998)[#10 マテウス・ペレイラ(Matheus Pereira, 1996)]
(CRU) : 77' #21 アルバロ・バレアル(Álvaro Barreal, 2000)[#10 マテウス・ペレイラ(Matheus Pereira, 1996)]

今節前の順位

ボタフォゴ(BOT)は全国選手権12勝4分3敗勝点40の首位。
クルゼイロ(CRU)は全国選手権10勝2分6敗勝点32の5位。(1試合未消化)

得点シーン

(CRU) : 13' #12 ウィリアン・フルタド(William Furtado, 1995)[]
自陣右サイドで相手のターンを終えると、ボールを左サイドへと送り相手陣へ運ぶ。アタッキングサード入口左サイドから左SBマルロン(Marlon, 1997)がPA内ファーサイドへサイドチェンジ。このボールを受けた右SBウィリアン・フルタドが思い切りよくシュートに持ち込む。DFのブロックで弾き返されたボールをSBウィリアン・フルタドが再度ダイレクトにゴールを狙うと、ボールの勢いにDFのクリアは間に合わず、ボールはゴールネットを陥れる。[0-1]
   右SBウィリアン・フルタドは、2016リオ五輪金メダリスト。インテルナシオナウ育成出身で、デビュー後2年半で118試合1得点6アシストの成績を残しウォルフスブルク/GERへ移籍。移籍後は主力として3シーズンを過ごすが、膝にケガを負い、2020/21年シャルケ04への期限付き移籍後に契約満了。1年半のブランク後にクルゼイロに短期契約で加入すると、ケガの後遺症もなく主力として活躍。2023年途中に2026年末まで契約は延長され、2024年はこれまで出場停止の1試合を除く全試合に出場、37試合5得点9アシストを記録中。得点数とアシスト数はすでにキャリアハイを更新。
(CRU) : 37' #29 ラウタロ・ジアス(Lautaro Díaz, 1998)[#10 マテウス・ペレイラ(Matheus Pereira, 1996)]
相手CKからのカウンター。VOLマテウス・エンヒキ(Matheus Henrique, 1997)が中央右でクリアボールを拾い左サイドへ送り、FWラウタロ・ジアスがドリブルで縦にボールを運ぶ。PA内でスルーパスを受けたFWマテウス・ペレイラがシュート。ボールはブロックされるが、こぼれ球を巡りFWマテウス・ペレイラがPA内で倒される。しかし、主審はプレーオンを指示。この争奪戦からのこぼれ球を拾ったFWラウタロ・ジアスが右足を振り抜くと、ボールは間合いを詰めるGKの脇を抜けゴールネットを揺らす。[0-2]
   FWラウタロ・ジアスは、2019年11月コパ・アルゼンチーナにて2部リーグのエストゥディアンテス・デ・カセロス(Estudiantes de Caseros)から21歳のプロデビュー。2022年に移籍したインデペンディエンテ・デル・バジェ(Independiente del Valle)/ECUにて2年間で59試合16得点4アシストの成績を残し、2024年7月にクルゼイロに加入。今節は前節に続きスタメンに抜擢されると、自身4試合目にしてクラブ初ゴール。このゴールは、この移籍ウィンドウで層を増したフォワード陣でのレギュラー争いから一歩抜け出す貴重なゴール。
(CRU) : 77' #21 アルバロ・バレアル(Álvaro Barreal, 2000)[#10 マテウス・ペレイラ(Matheus Pereira, 1996)]
相手陣でボールを奪取。一旦左サイドへボールを送り、細かく繋いでPA外右へボールを運ぶと、FWマテウス・ペレイラがPA内ファーサイドへ柔らかいクロス。VOLアルバロ・バレアルが左足のダイレクトボレーを放つと、強烈なボールがファーサイドのゴールポストを叩きゴールネットを揺らす。ゴラッソ。[0-3]
   VOLアルバロ・バレアルは、2024年3月にシンシナチ/USAからの買取オプション付き期限付き移籍加入したアルゼンチン国籍選手。加入当初は、FWマテウス・ペレイラとポジションがかぶり、互いの長所を消すような試合も見られたが、現在はVOLアルバロ・バレアルが左サイド下がり目、FWマテウス・ペレイラが右サイド上がり目でのプレーが増え、互いの長所を生かし合っている。2024年はこれまで22試合2得点3アシストを記録中。

試合経過、所感その他

ボール保持率: 前半:57% 43% ⇒ 前後半:59% 41%
シュート(枠内): 前半:8‐8(5-4) ⇒ 前後半:17-12(9-5)
パス成功率: 前半:85% 86% ⇒ 前後半:86% 82%
Desarmes: 前半:5‐6 ⇒ 前後半:13-10
Faltas Cometidas: 前半:6‐6 ⇒ 前後半:14-15

   ボタフォゴは、全国選手権前半戦を首位で折り返し。この移籍ウィンドウで獲得したFWイゴル・ジェズス(Igor Jesus, 2001)が3試合連続で出場。1950万ユーロで獲得したMFチアゴ・アルマダ(Thiago Almada, 2001)はパリ五輪出場中のため、クラブデビューはしばらく先となる。
   今節は、中2日で予定されるコパ・ド・ブラジルに向け、5つのポジションで前節からスタメンを変更。VOLマルロン・フレイタス(Marlon Freitas, 1995)と左SBクイアバーノ(Cuiabano, 2003)の出場停止の両選手に代わり、VOLダニーロ・バルボーザ(Danilo Barbosa, 1996)と左SBマルサウ(Marçal, 1989)を起用。攻撃陣ではFWイゴル・ジェズス(Igor Jesus, 2001)とMFオスカル・ホメーロ(Óscar Romero, 1992)がスタメンに起用される。
   クルゼイロは、全国選手権前半戦を1試合未消化ながら5位で折り返し。この移籍ウィンドウでは大型補強を実施し、前節は欧州帰りの3選手など、新加入5選手が試合に出場し、うち4選手は先発に名を連ねた。
   その前節は2つのPKで2-0の勝利。流れの中からの得点はなかったが、内容は相手を上回り、新加入選手と既存選手の連係に問題はない。
   今節は、出場停止のCBゼ・イヴァウド(Zé Ivaldo, 1997)に代わり、7月7日以来のスタメンとなるCBビジャルバ(Villalba, 1994)が入る。VOLアルバロ・バレアル(Álvaro Barreal, 2000)が出場停止明けでスタメン復帰。新加入選手は前節と同じ3選手[VOLマテウス・エンヒキ(Matheus Henrique, 1997)、FWカイオ・ジョルジ(Kaio Jorge, 2002)、FWラウタロ・ジアス(Lautaro Díaz, 1998)]がスタメンに入る。

   首位ボタフォゴのホーム試合だが、アウェイのクルゼイロが試合開始当初からボールを左右に散らし、選手も左右にポジションを入れ替わるサッカーで試合を支配。
   前半12分に自陣PA手前で相手の攻撃を寸断すると、右サイドから左サイドへボールを展開、相手陣に攻め入ると、サイドチェンジからSBウィリアン・フルタドがPA内のシュート。一旦はブロックされたものの、跳ね返りのボールをシュートに持ち込み早くも先制。
   対するボタフォゴも、前半19分、右サイドでの縦に速い攻撃から、左サイドFWチキーニョ・ソアレス(Tiquinho Soares, 1991)へボールを送り、ゴール前ファーサイドへクロス。そこにFWイゴル・ジェズスが後方から駆け上がり、スライディングしながらダイレクトに足を合わせるが、惜しくもボールはクロスバーを僅かに越える。
   前半37分、ボタフォゴはFWサバリーノ(Savarino, 1996)がPA手前左から強烈なシュート。クルゼイロGKカシオ(Cássio, 1987)が両手を伸ばしCKに逃れる。続くボタフォゴボールのCKは、SBウィリアン・フルタドがクリアしVOLマテウス・エンヒキへボールが送られる。そこからさらに素早く左サイドへボールが送られると、FWラウタロ・ジアスがドリブルでPAに侵入。ボタフォゴ守備陣の帰陣も速く、しばし混戦となるが、最後はFWラウタロ・ジアスがゴールを陥れる。
   前半終了間際にボタフォゴも、FWイゴル・ジェズスが左サイドからのアーリークロスに頭を合わせボールは枠を捉えるが、GKカシオが両手で掻き出し、ゴールをこじ開けることができない。
   後半開始時にボタフォゴは3選手を一気に交代。得意の縦に速い攻撃に弾みをつけるが、クルゼイロのボールの出どころへ素早く寄せる守備網に容易く掛かり、また、何度か強固な守備網を掻い潜った際も、クルゼイロは帰陣が速くPA近辺に分厚い守備ブロックを構築、さらにはゴール前にGKカシオが立ちはだかる。
   すると、後半32分、クルゼイロは相手陣でボールを奪取。時間をかけボールを回し相手の帰陣を待ち、サイドに人数をかけ相手選手をおびき寄せると、手薄となった逆サイドへボールを振り、VOLアルバロ・バレアルがゴラッソ。
   ボタフォゴも最後の笛まで相手ゴールに迫るが、後半45+3分、FWサバリーノのゴールライン際からのクロスにゴールエリア入口でFWチキーニョ・ソアレスが頭を合わせるが、この至近距離のシュートをGKカシオがブロック。
   アウェイのクルゼイロが首位ボタフォゴを相手に3-0の快勝。1試合未消化で首位まで勝点差を「5」に縮め、順位は5位に浮上。
   ボタフォゴは、翌日の試合の結果、同勝点ながら得失点差でフラメンゴを下回り、2位に転落した。

フォルタレーザ(FOR) 1-0 サンパウロ(SAO)

動画URL: https://www.youtube.com/watch?v=MZlqE3-qWto
(FOR) : 4' #79 ヘナト・カイゼル(Renato Kayzer, 1996)[PK]

今節前の順位

フォルタレーザ(FOR)は全国選手権9勝6分3敗勝点33の4位。(1試合未消化)
サンパウロ(SAO)は全国選手権9勝5分5敗勝点32の5位。

得点シーン

(FOR) : 4' #79 ヘナト・カイゼル(Renato Kayzer, 1996)[PK]
FWマリーニョ(Marinho, 1990)が、左サイド守備ライン裏に抜け出しを図るFWブレーノ・ロペス(Breno Lopes, 1996)へ送るが、ボールを受けたFWブレーノ・ロペスはPAに入ったところで相手DFと接触し転倒。このプレーに主審はPKの判定。このPKをFWヘナト・カイゼルがゴール左に決め、ホームのフォルタレーザが早くも先制。[1-0]
   FWヘナト・カイゼルは、2024年当初は期限付き移籍先のクリシウーマでプレーし、20試合5得点1アシストの成績を残し、クリシウーマのサンタカタリーナ州選手権優勝に貢献。フォルタレーザの要望により全国選手権開幕節終了後に期限付き移籍契約が解除されフォルタレーザに復帰するが、出場機会は次第に減少し、最近は途中出場での約10分前後のプレーが続いていた。しかし、前々節にて復帰後初ゴールを決めると、今節は先発に抜擢され2試合ぶりのゴール。好調FWルセロ(Lucero, 1991)の壁は厚いが、異なるタイプのセンターフォワードとして、試合出場時には結果を残し、監督の信頼を勝ち取りたい。

試合経過、所感その他

ボール保持率: 前半:41% 59% ⇒ 前後半:42% 58%
シュート(枠内): 前半:6‐5(1-1) ⇒ 前後半:12-8(2-1)
パス成功率: 前半:81% 87% ⇒ 前後半:80% 86%
Desarmes: 前半:18‐5 ⇒ 前後半:28-10
Faltas Cometidas: 前半:4‐5 ⇒ 前後半:15-14

   フォルタレーザは、1試合未消化ながら4位。6月に一時的に勝てない時期を迎えたが、現在は5試合4勝1分と見事に立て直された。移籍ウィンドウでの補強はないが、今季は各ポジションで複数の選手によるポジション争いが行われており、試合ごとにローテーションで選手起用が行われているため、厳しい日程で各チームがケガ人の離脱で苦しむ中、離脱する選手は僅かにとどめ、その取り組みが次第にチーム成績に現れつつある。
   コパ・ド・ブラジルはすでに敗退しているが、今節のスタメンは、前節から8つのポジションで選手変更。来週と再来週に開催されるコパ・スウアメリカーナから逆算しての選手起用が考えられる。
   サンパウロは、フォルタレーザとは対照的にシーズン序盤からケガ人が相次ぎ、選手起用に苦しんでいる。スベルディア(Zuberdía)監督就任後は、さまざまなシステムや選手起用が試され、厳しい状況のなか、全国選手権前半戦は5位で折り返し。
   前節は首位ボタフォゴと2-2の引き分け。優勝争いに食い込む余地はまだ十分にある。
   今節のスタメンは、出場停止のFWルーカス・モウラ(Lucas Moura, 1992)に代わりFWウェリントン・ハット(Wellington Rato, 1992)が入る。FWカレリ(Calleri, 1992)がスタメンに復帰し、FWフアン・サントス(Juan Santos, 2002)と2トップを構成。左サイドにはFWフェヘイラ(Ferreira, 1997)に代わり、MFホドリゴ・ネストール(Rodrigo Nestor, 2000)が6月22日以来のスタメンに抜擢される。

   試合は早くも開始2分にフォルタレーザが自陣からのカウンターに抜け出したFWブレーノ・ロペスがPA内で背後から押し倒されPKを獲得。これをFWヘナト・カイゼルが冷静に決めホームのフォルタレーザが先制。
   先制したフォルタレーザは、得意の組織的な守備網を構築。サンパウロはボール握るものの、FWルーカス・モウラとVOLアリソン(Alisson, 1993)を欠き、守備ブロックの周りでのボール回しに終始し、効果的にボールをゴール前に運ぶことができない。
   前半19分、サンパウロはセットプレーからチャンスを掴む。右CKを獲得するとゴール前の混戦からFWフアン・サントス、CBアラン・フランコ(Alan Franco, 1996)が相次いでシュート。しかし、いずれもDFがブロック。さらにこぼれ球をCBフェラレシ(Ferraresi, 1998)がシュートに持ち込むもGKジョアン・ヒカルド(João Ricardo, 1988)が倒れ込みながらボールを弾きだしゴールを守り抜く。
   サンパウロは、前半40分、自陣からのカウンターから相手陣で5対2の状況を作り出しゴールネットを揺らすが、サンパウロのラストパスのタイミングが遅れたことと、フォルタレーザ両センターバックが頭脳プレーと連係の良さでオフサイドを奪い、ゴールは取り消される。
   後半19分、サンパウロが右CKからゴール前に上げたボールに、フォルタレーザGKジョアン・ヒカルドが飛び出し、パンチングでクリアを図るが味方選手と接触し、ボールは中途半端にこぼれる。それをサンパウロVOLボバディージャ(Bobadilla, 2001)がシュートに持ち込むが、ボールはクロスバーをかすめ枠を越えゴールは生まれない。
   一方のフォルタレーザも、後半27分、右サイドを抜け出したVOLエラクレス(Hércules, 2000)がドリブルでPAに侵入しシュート。GKは反応できずに見送るが、ボールはファーサイドのゴールポストを直撃しゴールは生まれない。
   サンパウロは、後半30分、VOLルイス・グスタヴォ(Luiz Gustavo, 1987)が約25mのミドルシュート。ボールはゴールポストを直撃し弾き返される。
   すると、フォルタレーザは、後半40分、カウンターでMFヤゴ・ピカチュー(Yago Pikachu, 1992)からのボールを受けたFWモイゼス(Moisés, 1996)が、DFをスライディングタックルをかわしゴールネットを揺らすが、スライディングタックルにより浮いたボールがFWモイゼスの肘に当たる場面がVARにより検出されノーゴール。
   試合は前半4分のPKによるゴールが決勝点となり、フォルタレーザが1-0の勝利。
   フォルタレーザは、順位は変わらないものの、3位と同勝点で並ぶ4位。
   サンパウロは、順位は変わらないものの、リベルタドーレス出場圏外の7位と同勝点の6位となった。

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