2024/07/27 新規投稿
フアン・パブロ・バルボーザ・ソウザ
Ruan Pablo Barbosa Sousa
ポジション:フォワード/アタカンチ
利き足:右
2008年7月23日生まれ
<幼少期>
ブラジル連邦共和国バイーア州、植民地時代の古都、そして、現在は州都のサウヴァドール(Salvador)市、ラウロ・デ・フレイタス(Lauro de Freitas)地区に生まれる。
<クラブ経歴>
≪育成時代≫
ラウロ・デ・フレイタスに本拠を置くバイーア州下位リーグのアトランチコ-BAでサッカーを始めると、ECバイーアの関心を集め、2019年にECバイーアの下部組織に入団。
ECバイーアでのプレーは、国内ではフラメンゴ、国外ではPSV/HOLやミラン/ITA、フィオレンティーナ/ITAなど、国内外問わず複数クラブのスカウトから関心を集める。
2023年(年初14歳)、飛び級でU-17チームに昇格、シーズン終盤には15歳ながらU-20チームに昇格。
2024年1月に開催されるコピーニャ(U-20全国大会カップ戦)の3試合に出場すると、急遽トップチームへ招集。そして、1月9日~21日のトップチームのマンチェスター遠征に最年少選手(15歳)として帯同する。(※シティフットボールグループはECバイーアの発行済株式の90%を保有する支配株主)
帰国後は、トップチームでの試合出場やベンチ入りの機会は訪れず、3月にU-20バイーア州選手権とU-20全国選手権が並行して開幕する中、U-20全国選手権を中心に試合に出場する。
2024年7月23日、ブラジルの法令のもと就業が可能となる16歳の誕生日を迎えると、翌24日にECバイーアとプロ契約を締結。2億ユーロの契約解除金が設定される。
≪バイーア≫
– 2024 –
2024年7月24日、全国選手権第19節アトレチコ・ゴイアニエンセ戦にて後半40分、0-1の状況でピッチに送り出され、16歳1日でのプロデビューを果たす。
なお、16歳1日でのプロデビューは、2006年以降の現行レギュレーションでの全国選手権では歴代2位の年少記録。最年少記録は、サントスから2020年10月25日に15歳10か月4日でデビューしたFWアンジェロ・ガブリエウ(Ângelo Gabriel, 2004, 2024/25年チェルシー/ENG所属)。2024/25年にレアルマドリード/ESPに入団したFWエンドリッキ(Endrick, 2006)は歴代4位の16歳2か月16日でのデビュー。
≪シーズン別クラブ出場記録≫
シーズン | 所属 | 大会 | 試合 | 出場 時間 | 得点 | アシ スト |
---|---|---|---|---|---|---|
2024年(17歳) | バイーア | 全国選手権 | 1 | 5 | 0 | 0 |
合計 | 1 | 5 | 0 | 0 |
イタリック斜体は、2024年7月27日現在の記録。
※ シーズン欄の年齢は、12月31日時点の年齢です。
<代表(世代別含む)経歴>
N/A
<プレースタイル、エピソード、私感 etc.>
利き足は右。
身長は、2024年6月15日投稿のネット記事では183cmと紹介されている。
ポジションは、主に左ウィングやセンターフォワード。右ウィング、2列目でのプレー機会もある。
2024年7月24日のデビュー戦では左サイドで約15分間のプレー。
左サイドライン際をドリブルで仕掛けた際はディフェンダーの体を入れられボールを失ったものの、その後、中央後方からのボールにはディフェンダーを振り抜きゴールライン手前からゴール前にマイナス気味の低いボールを供給。ペナルティエリア近辺でディフェンダーを背にボールを受けサイドにボールを捌くなど、16歳ながら体格面で相手ディフェンダーに劣るところはなく、デビュー戦としての気負いもなく落ち着いたプレーを見せた。
特長としては:
〇肉体的な強靭さ
〇得点の嗅覚
〇フィニッシュの精度・技術の高さ
〇強烈なミドルシュートやシュートレンジの広さ
〇セットプレーのキッカーを務める場合もあるキック精度の高さ
一方で、課題としては以下が上げられる。
〇オフザボールの動き
〇客観的・俯瞰的な戦術眼
2023年1月のシティフットボールグループの資本参加以前からECバイーアの下部組織でプレーしていたが、2024年1月には育成(アマチュア)契約の15歳ながらトップチームのマンチェスター遠征に帯同し、マンチェスターシティ/ENGのトレーニングや設備を経験。
16歳のプロ契約時には2億ユーロの契約解除金が設定され、シティフットボールグループの期待の高さがうかがわれる。
2024年にはスペイン紙「AS」にて、FWエンドリッキ(Endrick, 2006, 2024年7月レアルマドリード/ESP加入)や、FWヴィトル・ホッキ(Vitor Roque, 2005, 2024年1月バルセロナ/ESP加入)に次ぐ、次世代を担う逸材候補として紹介された。
16歳の誕生日の翌日にECバイーアからプロデビューを果たした。
ホジェリオ・セニ(Rogério Ceni)監督は、積極的に若手選手を起用し、選手を育てるタイプの監督でない点が気になるが、1分、1試合でも多くの試合に出場し、実戦経験を積み、多くのプロとしてのプレーを習得してもらいたい。
そして、近い将来に、ECバイーアでのタイトル獲得を置き土産に欧州へ移籍を果たし、シティフットボールグループ内で実績を残して2024/25年にマンチェスターシティへの移籍を決めたFWサヴィーニョ(Savinho, 2004)のように、代表や欧州トップリーグを舞台に華々しい活躍を期待したい。