ジュヴェントゥージ (Juventude)
正式名称:Esporte Clube Juventude
略称:JUV
創立:1913年
本拠:リオグランジドスウ州 カシアスドスウ
《 主要タイトル & 概要 》
タイトル | 優勝回数 | 優勝年 |
---|---|---|
コパ・ド・ブラジル | 1 | 1999 |
ジュヴェントゥージはリオグランデドスル州カシアスドスル市に1913年に創立された。設立当初は主に市内大会や州都圏外の大会に参加し実績をあげる。1950年代に州選手権に参加し1965年に準優勝を果たす。
1970年代を迎えると財政危機が訪れ1971年末に同州のフラメンゴと合併。新クラブとして活動を始め、チーム名を失う。 しかし、1973年に分割され再び「ジュヴェントゥージ」として活動、1977年-1979年にかけては全国選手権1部に参戦する。
1994年全国選手権2部で優勝を果たし1部に昇格。 1999年にはクラブ唯一の主要タイトルとなるコパ・ド・ブラジルを戴冠。クラブ史のピークを迎える。
その後、2007年全国選手権を18位で終え、13年間所属した全国選手権1部から降格が決まると、2011年には4部まで降格。 クラブ創立100周年となる2013年に4部で準優勝を果たし3部昇格。2016年には2部昇格を果たす。
一度3部に降格するも、2020年に2部リーグで3位の成績を残し、2021年は14年ぶりの1部リーグ復帰を果たす。
《 直近3年成績(2020年-2022年) 》
大会 | 2022年成績 | 2021年成績 | 2020年成績 |
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ブラジル全国選手権 | 20位 | 16位 | ― |
ブラジル全国選手権2部 | ― | ― | 3位 |
コパ・ド・ブラジル | 3回戦敗退 | 2回戦敗退 | ベスト16敗退 |
リオグランデドスル州選手権 | 10位 | 準決勝敗退 | 予選R敗退 |
各大会の概要は、当ブログ記事「主要大会と年間日程」を参照ください。
《 全国選手権 順位推移(2006年-2022年) 》
現行レギュレーション(20チームによるホーム&アウェア方式2回戦総当たり)で開催された2006年以降の全国選手権順位推移です。
《 2022年 》
<戦績>
大会 | 試合 数 | 勝数 | 引分 数 | 敗数 | 得点 | 失点 | 得失 点差 | 勝点率 (%) | 順位 |
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全国選手権 | 38 | 3 | 13 | 22 | 29 | 69 | -40 | 19.3 | 20位 |
コパ・ド・ブラジル | 4 | 2 | 1 | 1 | 5 | 5 | 0 | 58.3 | 3回戦敗退 |
州選手権 | 11 | 2 | 5 | 4 | 9 | 9 | 0 | 33.3 | 10位 |
計 | 53 | 7 | 19 | 27 | 43 | 83 | -40 | 25.2 |
<全国選手権 年間順位推移>
<振り返り>
2021年全国選手権第28節終了後、降格圏の17位で監督に就任し、5勝3分3敗の成績を残し1部残留を果たしたジャイール・ヴェントゥーラ(Jair Ventura)氏が継続して2022年の監督を務める。 選手面では補強が進まず、CB/ZAG、守備的VOLで絶対的な要員が不足する。
【州選手権】
2022年1月26日に開幕した州選手権、開幕からの4試合を1分3敗とつまずくとジャイール・ヴェントゥーラ監督が解任。その後2人の代行監督が2勝4分の成績を残すと、予選ラウンド最終節を前にエドゥアルド・バプチスタ(Eduardo Baptista)氏が監督に就任。 州選手権は、辛うじて2部降格を免れる予選ラウンド12チーム中10位と不甲斐ない結果に終わる。
【コパ・ド・ブラジル】
3月2日アウェイで行われたコパ・ド・ブラジル1回戦。対戦相手は全国選手権4部のポルトヴェーリョ。 後半1分に先制するも1分後に同点に追いつかれる。後半35分にPKから勝ち越し点を奪い、2回戦に進出。
3月17日アウェイでの2回戦の対戦相手はヘアウ・ノロエステ(全国選手権4部)。 前半26分に先制するとそのまま逃げ切り3回戦に駒を進める。
コパ・ド・ブラジル3回戦の相手はサンパウロ。 1stレグ(4月20日ホーム)。前半24分、右サイドからのクロスボールをパウリーニョ・モセリン(Paulinho Moccelin)が頭で折り返し、中央に走りこんだイシドロ・ピタ(Isidro Pitta)がGK/GOLの手前で頭に合わせ先取点を奪う。後半33分にはカウンター、ハーフライン付近からドリブルで持ち上がったオスカル・ルイス(Óscar Ruiz)がミドルシュートを放つと、ボールはゴールエリアやや外に上がっていたGK/GOLの頭を越しネットに突き刺さる。2人のパラグアイ人選手による得点で前半を2-0で折り返す。しかし、後半開始間もなくCKから失点。後半終了間際にはPKから失点。1stレグは2-2で終える。
2ndレグ(5月12日アウェイ)。立ち上がりから均衡した試合となるが、前半27分、1stレグに続きCKから失点を喫する。後半21分にはカウンターから失点。2ndレグを0-2で落とし、コパ・ド・ブラジルを3回戦で後にする・
【全国選手権】
4月11日開催の全国選手権開幕節の相手は、前年全国選手権6位、直前のサンパウロ州選手権でも準決勝まで駒を進めたRBブラガンチーノ。直近の公式戦から4週間弱の間に立て直したチーム力を測るには相応しい相手。 試合開始から主導権を握り開始10分で5本のシュートを放つ。ところが、前半12分、相手のファーストシュートとなるミドルシュートは意図せず相手選手に当たりコースが変わりゴールイン。不運な形で先制を許す。しかし、その後も試合を優位に進めると、前半30分、PA内右からの速いクロスが相手オウンゴールを誘発し同点。後半24分には交代出場のオスカル・ルイスが右サイドから高くあげられたクロスボールのこぼれ球をゴールに叩き込み逆転。チームは州選手権での不振から立て直されたかに見えたが、後半試合終了間際に相手クロスボールのクリアが味方の背中に当たりゴールインするという不運に再び見舞われ開幕節を勝利で飾ることができない。
第2節(4月16日)アメリカ・ミネイロ戦。前半18分にPKから失点。前半25分にCKから失点。前半39分には退場者を出など、開幕戦である程度の立て直しが図れたように見えたが、この試合は1-4の完敗。 第3節(4月24日)クイアバ戦。後半6分にPKを獲得するがこれを失敗。後半36分にはCKからの競り合いでヴィトル・メンデス(Vitor Mendes)がハンドを犯しPKを献上。と同時に2枚目のイエローカードを提示され退場する。このPKを決められ0-1の敗戦。この試合も前節に引き続き、PKを献上し、セットプレーからの流れで失点、退場者を出し、試合を落とすことになる。 第4節(5月1日)ボタフォゴ戦、先制点を奪うも、三戦連続のPKからの失点で1-1に追いつかれる。 第5節(5月8日)インテルナシオナウ戦は先制を許すも試合終了間際のオスカル・ルイスのゴールで1-1の同点に持ち込む。
第6節(5月15日)アヴァイー戦。前半を1-1で折り返した後半19分に退場者を出し1人少ない中での試合となるが、後半25分、右サイドからのCKをヴィトル・メンデスが頭で合わせ勝ち越し。後半40分にもう1人退場者を出すが、リードを守り切り、全国選手権6試合目にして初勝利を飾る。
第9節(6月5日ホーム)フルミネンセ戦で2勝目をあげるが、翌第10節から4連敗を喫しエドゥアルド・バプチスタ監督が解任。 第14節からウンベルト・ロウゼル(Umberto Louzer)監督が就任するが、すぐにはチームを立て直すことができず、初勝利は7月24日第19節セアラー戦まで持ち越される。
ウンベルト・ロウゼル監督はその後勝ち星をあげることなく、10月1日第29節アトレチコ・パラナエンセ戦後に解任。 第30節以降をルーカス・ザネッラ(Lucas Zanella)監督代行が指揮を執るが勝ち星をあげることなく第34節終了後に降格が確定。 2023年に向け第35節から指揮を執るセウソ・ロッチ(Celso Roth)監督も勝ち星をあげることなくシーズンを終了する。
選手権前半 : 3勝 7分 9敗、得点16失点32 選手権後半 : 0勝 6分13敗、得点13失点37 選手権合計 : 3勝13分22敗、得点29失点69
2023年は全国選手権第2部で再起を図る。
<チーム内個人成績・記録>
* 参照元:サッカーサイト「Ogol」
記録 | 選手 | 公式戦計 | 全国選手権 | ブラジル杯 | 州選手権 |
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最多試合出場 | ホドリゴ・ソアレス (Rodrigo Soares) – 右SB/LTD | 48 | 35 | 3 | 10 |
(2位) | ジャジソン (Jádson) – VOL | 47 | 33 | 3 | 11 |
(3位) | シコ・キン (Chico Kim) – MF/MEI | 44 | 33 | 3 | 8 |
最多出場時間 | ホドリゴ・ソアレス (Rodrigo Soares) – 右SB/LTD | 3859 | 2796 | 215 | 848 |
(2位) | ジャジソン (Jádson) – VOL | 3717 | 2630 | 239 | 848 |
(3位) | セーザル (César) – GK/GOL | 3151 | 2187 | 244 | 720 |
最多得点 | イシドロ・ピタ (Isidro Pitta) – FW/ATA | 8 | 5 | 2 | 1 |
(2位) | オスカル・ルイス (Óscar Ruiz) – MF/MEI | 6 | 5 | 1 | 0 |
(3位タイ) | ヒカルド・ブエノ (Ricardo Bueno) – FW/ATA | 4 | 2 | 1 | 1 |
(3位タイ) | カピシャバ (Capixaba) – FW/ATA | 4 | 1 | 0 | 3 |
最多アシスト (1位タイ) | シコ・キン (Chico Kim) – MF/MEI | 3 | 2 | 1 | 0 |
(1位タイ) | イシドロ・ピタ (Isidro Pitta) – FW/ATA | 3 | 2 | 1 | 0 |
(1位タイ) | ジャジソン (Jádson) – VOL | 3 | 0 | 0 | 3 |
最多デュエル勝利 | シコ・キン (Chico Kim) – MF/MEI | – | 153 | – | – |
(2位) | ジャジソン (Jádson) – VOL | – | 133 | – | – |
(3位) | パウロ・エンヒキ (Paulo Henrique) – VOL | – | 121 | – | – |
最多キーパス | シコ・キン (Chico Kim) – MF/MEI | – | 42 | – | – |
(2位) | ジャジソン (Jádson) – VOL | – | 30 | – | – |
(3位) | ホドリゴ・ソアレス (Rodrigo Soares) – 右SB/LTD | – | 27 | – | – |
最多CBI | タリソン (Thalisson) – CB/ZAG | – | 151 | – | – |
(2位タイ) | ハファエウ・フォルステル (Rafael Forster) – CB/ZAG | – | 124 | – | – |
(2位タイ) | パウロ・ミランダ (Paulo Miranda) – CB/ZAG | – | 124 | – | – |
※ デュエル勝利 : 一対一でのイーブンボールの奪い合いでボールを獲得すること キーパス : パスの受け手がシュートを打てた時にカウントされる指標 CBI : クリア、ブロック、インターセプト