【リベルタドーレス2024】 ベスト16・2ndレグ <1/2> [08/20-22]

投稿者: | 2024年8月20日

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結果

試合日
(ブラジル時間)
ホームチーム結果アウェイチーム得点
2024/08/20
19:00
フルミネンセ (FLU)
Fluminense
2-1グレミオ(GRE)
Grêmio
FLU: 14′, 28′,
GRE: 76′
2024/08/20
21:30
ジュニオル・バランキージャ (JUN)
Junior Barranquilla/COL
1-2コロ-コロ (COL)
Colo-Colo/CHI
JUN: 45+1′
COL: 43′, 75′
2024/08/20
21:30
アトレチコ・ミネイロ (CAM)
Atlético-MG
1-0サンロレンソ (SLO)
San Lorenzo/ARG
CAM: 65′
SLO: –
2024/08/21
19:00
ザ・ストロンゲスト (STR)
The Strongest/BOL
x-xペニャロル (PEN)
Peñarol/URU
STR: ‘,
PEN: ‘,
< フルミネンセ (FLU) 2-1 グレミオ(GRE) >
動画URL : https://www.youtube.com/watch?v=I2IKBkF-UlA
< 得点・アシスト >
 FLU : 14' ... #3 CBチアゴ・シウヴァ(Thiago Silva, 1984)[#21 FWジョン・アリアス(Jhon Arias, 1997)]
 FLU : 28' ... #21 FWジョン・アリアス(Jhon Arias, 1997)[PK]
 GRE : 76' ... #39 FWグスタヴォ・ヌーネス(Gustavo Nunes, 2005)[]

   1stレグは、グレミオがホームで2-1の逆転勝利を収めた。
   フルミネンセのスタメンは、1stレグの4-4-2から4-2-3-1に布陣を変更し、左SBエスケルジーニャ(Esquerdinha, 2006)に代わりSBグーガ(Guga, 1998)が入る。CBチアゴ・シウヴァ(Thiago Silva, 1984)の相方にはCBチアゴ・サントス(Thiago Santos, 1989)、VOLアンドレ(André, 2001)とVOLマルチネリ(Martinelli, 2001)が互いにバランスを取りながら攻守の切り替えを担い、前線はFWカウワン・エリアス(Kauã Elias, 2006)をセンターフォワードに、スピード豊かなFWジョン・アリアス(Jhon Arias, 1997)とFWセルナ(Serna, 1997)が二列目に並び、MFガンソ(PH Ganso, 1989)がトップ下で司令塔となる。
   一方のグレミオは、布陣を3バックに変更し、最終ラインはCBカネマン(Kannemann, 1991)を中央に、右CBグスタヴォ・マルチンス(Gustavo Martins, 2002)、左CBジェメルソン(Jemerson, 1992)。中盤は司令塔のMFクリスタウド(Cristaldo, 1996)がベンチスタートとなり、前線はセンターフォワードFWブライトバイテ(Braithwaite, 1991)を中心に、左FWソテウド(Soteldo, 1997)、右FWパボン(Pavón, 1996)の3トップ。

ボール保持率: 前半:52% 48% ⇒ 前後半:53% 47%
シュート(枠内): 前半:7‐2(4-0) ⇒ 前後半:13-6(4-2)
パス成功率: 前半:85% 80% ⇒ 前後半:86% 80%
ファール数: 前半:7‐8 ⇒ 前後半:12-11
黄カード(赤): 前半:2‐2 ⇒ 前後半:5-3

   立ち上がりからインテンシティの高い白熱した試合展開。両チームともに最終ラインが高い位置を保ち、中盤での激しい攻防が繰り広げられる。
   グレミオは、ピッチを左右に広く使い、ボールを繋いで相手ゴールに迫ろうとするのに対し、フルミネンセは相手最終ラインの裏へシンプルにボールを送り、カウンターから相手ゴールに迫る。
   前半14分、フルミネンセは右CKを獲得。FWジョン・アリアスが右足でゴール前に上げたボールはゴールから離れる軌道を描き、助走をつけたCBチアゴ・シウヴァがドンピシャのヘディングシュート。ボールはゴールネットを揺らし、ホームのフルミネンセが先制。2試合合計で2-2の同点に追いつく。なお、CBチアゴ・シウヴァはフルミネンセ再加入後の初ゴール。[1-0(2試合合計2-2)]
   前半21分、フルミネンセは自陣の相手ボールでのセットプレーからロングカウンター。FWカウワン・エリアスからボールを受けたFWジョン・アリアスがドリブルで右サイドを上がりPAに侵入しシュート。GKの手を掠めたボールはゴールラインまで戻ったグレミオVOLドッジ(Dodi, 1996)の意図せず僅かに脇の開いた腕に当たりゴールラインを割る。
   6分近くに及ぶVARおよびオンフィールドレビューの結果、主審はフルミネンセのPKの判定、VOLドッジにはイエローカードが提示される。前半28分、FWジョン・アリアスがこのPKをゴールに沈めフルミネンセが追加点。[2-0(2試合合計3-2)]
   グレミオが相手陣に押し込む展開は続くものの、フルミネンセはゴール前中央を固め、中盤や前線の選手が相手ボール保持者への寄せを怠らず、しばしばカウンターを発動してはグレミオゴールを脅かす。
   前半の終盤には、グレミオが相手陣でフルミネンセのボールの出どころへプレスをかけショートカウンターに持ち込むものの、フルミネンセの守備陣形は崩れず、シュートに持ち込むまでには至らない。
   後半開始時にグレミオは、CBカネマンに代えMFクリスタウド、FWパボンに代わりFWグスタヴォ・ヌーネス(Gustavo Nunes, 2005)の2枚の交代カードを切り中盤を厚くする。
   しかし、後半に入るとフルミネンセは高い位置でのプレスを再開し、相手陣でグレミオの攻撃の芽を断ち、相手陣でのプレー時間が増えていく。
   後半2分にフルミネンセが相手陣PAから下げられたボールにMFガンソがカヴァジーニャ。ボールはGKが必死に伸ばす指先を越えるが、惜しくもクロスバーを叩き、その跳ね返りをDFがクリア。
   後半6分、グレミオは相手陣右サイドで相手スローインのボールを奪い、PAの手前を中央を経由して左サイドまで送る。中央へ折り返されたボールにFWグスタヴォ・ヌーネスがダイレクトにシュートを放つが、フルミネンセGKファビオ(Fábio, 1980)が横に跳び片手でボールを掻き出すビッグセーブ。
   後半26分、グレミオはPA右でFWソテウドがドリブルを仕掛けFKを獲得。SBヘイナウド(Reinaldo, 1989)がGKに向かうボールを蹴ると、GKの手前でCBジェメルソンが頭を合わせゴールネットを揺らす。しかし、VARの検証の結果、CBジェメルソンが動き出した位置がほんのわずかにオフサイド。ゴールは認められない。
   後半31分、相手陣入口からCBグスタヴォ・マルチンスが右サイドライン際にボールを送り、さらにワンタッチで縦にボールが送られる。途中交代出場のMFミゲル・モンサルベ(Miguel Monsalve, 2004)がボールを受け、クロスのフェイントを挟みゴールライン際にボールを持ち上がりDFの足元を通すクロス。GKファビオが手に当てたボールをゴールに詰めたFWグスタヴォ・ヌーネスがゴールに押し込みグレミオが反撃ののろしを上げる。[2-1(2試合合計3-3)]
   その後は2試合合計で同点に追いついたグレミオが勢いに乗りフルミネンセを押し込んでいくが、フルミネンセも固い守備をベースに試合を均衡状態に持ち込むと、4分計上されたアディショナルタイムはグレミオゴールに相次いで迫る。後半45+4分、フルミネンセSBサムエウ・シャヴィエルがゴールライン際からゴール前に上げたボールをグレミオDFがCKに逃れると、主審はタイムアップの笛を吹く。
   準々決勝進出を懸け、試合はPK戦に持ち込まれる。
FLU:✕ - GRE:〇
FLU:〇 - GRE:✕
FLU:〇 - GRE:〇
FLU:〇 - GRE:✕
FLU:〇 - GRE:‐
   フルミネンセGKファビオ(Fábio, 1980)が2本のPKをストップ。
   フルミネンセが、1stレグ:1-2、2ndレグ:2-1、2試合合計:3-3、PK戦:4-2の結果、準々決勝へ駒を進めた。
< ジュニオル・バランキージャ (JUN) 1-2 コロ-コロ (COL) >
動画URL : https://www.youtube.com/watch?v=fEJUZ4N73x4
< 得点・アシスト >
 COL : 43' ... #34 VOLビセンテ・ピサロ(Vicente Pizarro, 2002)[#21 SBエリキ・ヴィエンベルギ(Erick Wiemberg, 1993)]
 JUN : 45+1' ... #70 FWルーカス・バッカ(Carlos Bacca, 1986)[#6 VOLディディエル・モレノ(Didier Moreno, 1991)]
 COL : 75' ... #37 CBマキシミリアーノ・ファルコン(Maximiliano Falcón, 1997)[]
< アトレチコ・ミネイロ (CAM) 1-0 サンロレンソ (SLO) >
動画URL : https://www.youtube.com/watch?v=qixyjc1bmxA
< 得点・アシスト >
 CAM : 65' ... #21 CBバターリャ(Battaglia, 1991)[#6 WBグスタヴォ・スカルパ(Gustavo Scarpa, 1994)]

   1stレグは、サンロレンソのホームで開催され、1-1の引き分け。
   アトレチコ・ミネイロは、1stレグの4バックから3バックに変更。中央にCBバターリャ(Battaglia, 1991)が入り、右CBブルーノ・フッキス(Bruno Fuchs, 1999)、左CBジュニオル・アロンソ(Júnior Alonso, 1993)。左WBギリェルミ・アラーナ(Guilherme Arana, 1997)、右WBグスタヴォ・スカルパ(Gustavo Scarpa, 1994)、ワンボランチにVOLオターヴィオ(Otávio, 1994)。中盤の攻撃的なポジションには、MFアラン・フランコ(Alan Franco, 1998)とMFサラーチョ(Zaracho, 1998)の1stレグでは途中交代出場の両選手が入り、FWパウリ-ニョ(Paulinho, 2000)とFWデイヴェルソン(Deyverson, 1991)が2トップを構成する。
   サンロレンソは、2024年1月に開幕したアルゼンチンリーグ・カップにて15チーム一回戦総当たりのA・Bの二つのグループに分かれたグループラウンドを3勝7分4敗のグループ11位。5月に開幕したアルゼンチン選手権(28チーム一回戦総当たり)は第11節を終了した時点で1勝5分5敗の25位と、国内大会では苦戦が強いられている。

ボール保持率: 前半:67% 33% ⇒ 前後半:65% 35%
シュート(枠内): 前半:2‐5(0-0) ⇒ 前後半:9-12(2-2)
パス成功率: 前半:78% 52% ⇒ 前後半:75% 52%
ファール数: 前半:6‐3 ⇒ 前後半:12-6
黄カード(赤): 前半:0‐2 ⇒ 前後半:3-3

   1stレグを引き分けに終えた両チームの一戦は、失点を恐れ、攻撃面でリスクを抑えた慎重な立ち上がり。
   アトレチコ・ミネイロがボールを持つものの、サンロレンソの自陣に入るボールに対する激しいプレスを前に、ボールを相手陣に効果的に運べず自陣でのパス回しに終始する。
   この試合の初シュートは、前半24分のサンロレンソ。右CKからのクリアボールを回収し、PA左へ送られたボールにMFエリアン・イララ(Elian Irala, 2004)がダイレクトにゴールを狙うが、ボールは僅かにクロスバーを越えていく。
   一方のアトレチコ・ミネイロは前半35分、自陣からのボールを右サイド、ライン間で受けたFWパウリーニョがドリブルでPA手前中央までボールを運びシュート。DFをかすめたボールはゴールラインを割る。
   前半44分、サンロレンソは、左サイドからのサイドチェンジのボールをPA手前右で受けたMFイバン・レギサモン(Iván Leguizamón, 2002)が中央に切れ込みDF2人をかわし左足を一閃。鋭く伸びるボールはゴール枠左隅を直撃、跳ね返りのボールをFWマティアス・レアリ(Matías Reali, 1997)がPA入口やや左の位置からゴールを狙うが、ボールは惜しくもファーサイドのゴールポストの外へ流れていく。
   後半は前半と同様の展開で始まるが、後半15分を過ぎ、サンロレンソがコンパクトな陣形が全体的に上がり、相手陣でプレスをかけるようになる。
   すると、サンロレンソは、後半17分に相手陣でのパスカットからゴール前にスルーパス。アトレチコ・ミネイロGKエヴェルソンが飛び出し間一髪のタイミングでセーブ。後半19分には、自陣から前線へ右サイドライン際をシンプルにボールを送り、GKに向け送られたスルーパスにFWアレクシス・クエージョ(Alexis Cuello, 2000)がGKの手前に現れシュート。GKエヴェルソンが辛うじてブロックするが、そのこぼれ球をDFがクリアミス。FWマティアス・レアリがボールを拾いシュートに持ち込むが、ボールに勢いがなく、GKエヴェルソンがしっかりとキャッチ。アトレチコ・ミネイロはピンチを切り抜ける。
   その直後の後半20分、アトレチコ・ミネイロは左CKを獲得。MFグスタヴォ・スカルパが左足で上げたボールに、ゴール前でのポジション取りでマークの選手を上回ったCBバターリャがフリーの体勢で頭を合わせゴールネットを揺らし、アトレチコ・ミネイロが待望の先取点。[1-0]
   リードを許したサンロレンソは、最終ラインが相手陣まであがり、コンパクトな陣形で激しいチェース、アトレチコ・ミネイロは相手陣へ素早くボールを送りカウンターを狙う。
   後半67分、アトレチコ・ミネイロはFWパウリーニョが右サイドを抜け出しゴールエリア右からシュート。サンロレンソGKガストン・ゴメス(Gastón Gómez, 1996)が左手一本でニアサイドを狙ったシュートをストップ。続く右CKからのMFベルナール(Bernard, 1992)のボールはニアサイドでクリアされるが、MFベルナールの足元に戻ったボールを再びクロス。ファーサイドでFWバルガス(Vargas, 1989)がダイビングヘッドを敢行するが、ボールは枠を捉えない。
   その後は、アトレチコ・ミネイロが、残した2枚の交代カードを2度に渡り行使し、守備的な選手を投入するとともに時間を消費。サンロレンソに自陣に押し込まれる時間帯が続くが、ゴール前での堅固な守備網が相手に決定的な場面を許さず、カウンターで相手陣にボールを運んではファールやCKを誘い時間を潰す。
   最後は時間をコントロールしたアトレチコ・ミネイロが1-0の勝利。
   アトレチコ・ミネイロが、1stレグ(A):1-1、2ndレグ(H):1-0、2試合合計:2-1のスコアで準々決勝へ駒を進めた。
< ザ・ストロンゲスト (STR) 1-0 ペニャロル (PEN) >
動画URL : https://www.youtube.com/watch?v=EvIds1fQE7o
< 得点・アシスト >
 STR : 44' ... #11 FWエンリケ・トリベリオ(Enrique Triverio, 1988)[PK]

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