【リベルタドーレス2024】 ベスト16・2ndレグ <2/2> [08/20-22]

投稿者: | 2024年8月20日

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結果

試合日
(ブラジル時間)
ホームチーム結果アウェイチーム得点
2024/08/21
21:30
リーベルプレート (RIV)
River Plate/ARG
2-1タジェーレス (TAL)
Talleres/ARG
RIV: 34′, 50′
TAL: 69′
2024/08/21
21:30
パウメイラス (PAL)
Palmeiras
2-2ボタフォゴ (BOT)
Botafogo
PAL: 86′, 90′
BOT: 56′, 64′
2024/08/22
19:00
サンパウロ (SAO)
Saõ Paulo
2-0ナシオナル (NAC)
Nacional/URU
SAO: 31′, 47′,
NAC: –
2024/08/22
21:30
ボリバル (BOL)
Bolívar/BOL
1-0フラメンゴ (FLA)
Flamengo
BOL: 57′
FLA: –
< リーベルプレート (RIV) 2-1 タジェーレス (TAL) >
動画URL : https://www.youtube.com/watch?v=Mi2uq5ylLe4
< 得点・アシスト >
 RIV : 34' ... #9 FWミゲル・ボルハ(Miguel Borja, 1993)[#29 MFロドリゴ・アリエンドロ(Rodrigo Aliendro, 1991)]
 RIV : 50' ... #31 MFサンティアゴ・シモン(Santiago Simón, 2002)[#8 MFマキシミリアーノ・メサ(Maximiliano Meza, 1992]
 TAL : 69' ... #9 FWフェデリコ・ヒロッティ(Federico Girotti, 1999)[#17 SBブラス・リベロス(Blás Riveros, 1996)]
< パウメイラス (PAL) 2-2 ボタフォゴ (BOT) >
動画URL : https://www.youtube.com/watch?v=Bwvv4NjPD6c
< 得点・アシスト >
 BOT : 56' ... #99 FWイゴル・ジェズス(Igor Jesus, 2001)[#10 FWサバリーノ(Savarino, 1996)]
 BOT : 64' ... #10 FWサバリーノ(Savarino, 1996)[#37 FWマテウス・マルティンス(Matheus Matins, 2003
 PAL : 86' ... #42 FWフラッコ・ロペス(Flaco López, 2000)[#25 VOLガブリエウ・メニーノ(Gabriel Menino, 2000)]
 PAL : 90' ... #10 FWホニ(Rony, 1995)[#5 VOLアニバル・モレノ(Anibal Moreno, 1999)]

   1stレグは、ホームでボタフォゴが2-1の勝利。
   2024年の両チームの対戦は他に全国選手権で7月17日に対戦。この時もホームでボタフォゴが1-0の勝利を収めており、ボタフォゴの2勝0敗の成績でこの試合を迎える。
   パウメイラスのスタメンは以下の通り。(※印は1stレグのスタメンからの変更選手)
   GKウェヴェルトン(Weverton, 1987)。4バックの最終ラインは右から、※右SBマルコス・ホッシャ(Marcos Rocha, 1988)、CBグスタボ・ゴメス(Gustavo Gómez, 1993)、※CBヴィトル・ヘイス(Vitor Reis, 2006)、※左SBカイオ・パウリスタ(Caio Paulista, 1998)。中盤は、※VOLヒシャルジ・ヒオス(Richard Rios, 2000)、VOLゼ・ハファエウ(Zé Rafael, 1993)、MFハファエウ・ヴェイガ(Raphael Veiga, 1995)。3トップは右から、※FWエステヴォン(Estêvão, 2007)、FWフラッコ・ロペス(Flaco López, 2000)、※FWフェリピ・アンデルソン(Felipe Anderson, 2003)。
   1stレグの3バックから4バックへ布陣を変更。6選手が1stレグから入れ替わる。
   ボタフォゴのスタメンは以下の通り。(※印は1stレグのスタメンからの変更選手)
   GKジョン・ヴィクトル(John Victor, 1996)。4バックの最終ラインは右から、右SBマテオ・ポンテ(Mateo Ponte, 2003)、CBバストス(Bastos, 1991)、CBアレキサンデル・バルボサ(Alexander Barboza, 1995)、左SBクイアバーノ(Cuiabano, 2003)。中盤は、VOLグレゴーリ(Gregore, 1994)、VOLマルロン・フレイタス(Marlon Freitas, 1995)、MFティアゴ・アルマダ(Thiago Almada, 2001)。3トップは右から、FWルイス・エンヒキ(Luiz Henrique, 2001)、FWイゴル・ジェズス(Igor Jesus, 2001)、FWサバリーノ(Savarino, 1996)。
   1stレグでの先発メンバーから変更はない。
   なお、8月23日発表予定の2026W杯南米予選第7節(9月5日(H)エクアドル戦)、第8節(9月10日(A)パラグアイ戦)の事前登録メンバーに、パウメイラスからFWエステヴォン、ボタフォゴからFWルイス・エンヒキが登録されている。

ボール保持率: 前半:54% 46% ⇒ 前後半:66% 34%
シュート(枠内): 前半:7‐2(1-0) ⇒ 前後半:25-8(6-2)
パス成功率: 前半:81% 71% ⇒ 前後半:80% 69%
ファール数: 前半:5‐4 ⇒ 前後半:12-17
黄カード(赤): 前半:0‐0 ⇒ 前後半:1-5

   この試合の初シュートはボタフォゴ。前半3分に右サイドをFWサバリーノがドリブルでマークをかわしゴールライン際からゴール前にクロス。クリアされたボールを後方から駆け上がったMFグレゴーリがPA手前からシュートを放つが、ボールはゴールポストを掠め枠外へ。
   さらに、前半4分、中央PA手前からのFWサバリーノのシュートはクロスバーを叩き枠を越える。
   ボタフォゴが押し込む時間帯が続くが、前半10分を過ぎ、パウメイラスが均衡状態に持ち込み、単発ながら相手陣PA付近にボールを運ぶ。ボタフォゴCBバストスがことごとくパウメイラスの攻撃を潰していく。
   前半19分に、パウメイラスは自陣からのスルーパスにFWエステヴォンがマークを外し抜け出すが、シュートの寸前にCBバストスがスライディングタックルでボールを搔き出す。
   前半24分、パウメイラスは、右サイドFWエステヴォンのゴールライン手前からのクロスに、ゴール前ファーサイドでフリーの体勢でFWフラッコ・ロペスが頭を合わせるが、ボールは惜しくもクロスバーを越える。
   しばらく一進一退の攻防が続くが、次第にルーズボールの争奪戦でパウメイラスが上回り始め、前半35分を過ぎるとボールを支配。深い位置でのクロスを相次いで左右から上げるが、ボタフォゴ守備陣もゴール前で辛抱強く弾き返し続ける。しかし、セカンドボールはことごとくパウメイラスが拾い、ボタフォゴの防戦が続く中、前半が終了する。
   後半開始時に、パウメイラスはFWフェリピ・アンデルソンに代えFWラザロ(Lázaro, 2003)を投入。一方のボタフォゴは、前半に足を痛めたように見えたFWルイス・エンヒキがピッチに姿を現さず、FWマテウス・マルティンス(Matheus Matins, 2003)がピッチに立つ。
   後半開始時、パウメイラスはGKからのロングフィードをPA手前でボタフォゴCBアレキサンデル・バルボサが処理ミス。FWエステヴォンがボールを奪い中央へボールを送りFWフラッコ・ロペスがシュート。GKジョン・ヴィクトルが辛うじてボールに触れCKに逃れる。
   パウメイラスが相手陣に押し込む時間帯が続くが、後半11分、ボタフォゴは相手陣右サイドでのスローインからFWマテウス・マルティンスが縦にドリブルを仕掛け、DF2選手に挟まれるながらもつま先でボールをPA内に送ると、FWサバリーノがゴール前にクロス。FWイゴル・ジェズスが右足を合わせゴールネットを揺らす。[0-1(2試合合計1-3)]
   後半16分、パウメイラスはVOLヒシャルジ・ヒオスと右SBマルコス・ホッシャに代え、FWホニ(Rony, 1995)とVOLガブリエウ・メニーノ(Gabriel Menino, 2000)を投入。
   一方のボタフォゴは、FWイゴル・ジェズスと足を痛めたように見える左SBクイアバーノに代え、FWチキーニョ・ソアレス(Tiquinho Soares, 1991)と左SBウーゴ(Hugo, 2001)をピッチへ送り出す。
   パウメイラスは右サイドのFWエステヴォンを起点に相手陣深く攻め上がり、FWホニ、VOLガブリエウ・メニーノがゴールを狙うがシュートは枠を捉えない。
   後半19分、ボタフォゴは自陣からのボールを相手陣中央でFWマテウス・マルティンスがキープ。右へはたいたボールを後方から上がるFWサバリーノが縦に運びシュート。パウメイラスGKウェヴェルトンの脇を抜けたボールがゴールに吸い込まれ、ボタフォゴが速攻から貴重な追加点。[0-2(2試合合計1-4)]
   後半23分、パウメイラスがVOLゼ・ハファエウをVOLアニバル・モレノ(Anibal Moreno, 1999)に代えると、ボタフォゴも同時にVOLチェチェー(Tchê Tchê, 1992)、後半29分にVOLダニーロ・バルボーザ(Danilo Barbosa, 1996)の守備的な選手を相次いで投入。
   中盤を厚くしボールの出どころへのプレスを強めるボタフォゴに対し、パウメイラスは中央のFWホニ、FWエステヴォンに素早くボールを送り、2人のスピードを生かして打開を図るがゴールチャンスは生まれない。
   後半41分、パウメイラスは、PA左横で獲得したFKからVOLガブリエウ・メニーノがゴール前に上げたボールに、FWフラッコ・ロペスが高さのあるヘディングシュート。パウメイラスが1点を返す。[1-2(2試合合計2-4)]
   後半45分、パウメイラスは相手陣左サイドでFKを獲得。ゴール前に上げたボールはクリアに遭うが、相手陣中央から左SBカイオ・パウリスタがPAへ柔らかいボールを送る。VOLアニバル・モレノが頭でPA内左へ流すと、FWホニが飛び込み、ゴールライン上のDFのクリアも虚しくボールはゴールラインを割り、パウメイラスがこの試合2-2、2試合合計で3-4と追い上げる。[2-2(2試合合計3-4)]
   アディショナルタイムは5分。
   後半45+4分、パウメイラスが猛攻を仕掛けると、PA内での混戦からFWラザロ、VOLアニバル・モレノが相次いでシュートに持ち込み、最後はCBグスタボ・ゴメスがゴールに押し込む。
   しかし、VARの検証よりCBグスタボ・ゴメスの腕にボールが当たる場面が検出され、オンフィールドレビューの結果、主審はハンドの判定。ゴールは認められない。
   後半45+10分、PA手前中央やや左の位置でパウメイラスがFKを獲得。VOLガブリエウ・メニーノが直接狙ったシュートは、ゴール枠右角を直撃、弾き返されたボールをパウメイラスが回収しなおもゴールを目指すが、ボタフォゴのクリアがサイドラインを割ると、主審はタイムアップを告げる。
   最後の最後までもつれた2ndレグは2-2の引き分け。
   1stレグでの1点のアドバンテージを守り切ったボタフォゴが準々決勝へ駒を進めた。
   あー、おもしろかった。
< サンパウロ (SAO) 2-0 ナシオナル (NAC) >
動画URL : https://www.youtube.com/watch?v=46EzmZoH-TQ
< 得点・アシスト >
 SAO : 31' ... #21 VOLボバディージャ(Bobadilla, 2001)[#9 FWカレリ(Calleri, 1993)]
 SAO : 47' ... #9 FWカレリ(Calleri, 1993)[FWウェリントン・ハット(Wellington Rato, 1992)]

   サンパウロは、1stレグをアウェイで0-0の引き分け。前半はボールを支配しながらも攻撃の糸口を見いだせずシュート数はゼロ。後半もボールは支配しながら、相手の鋭いプレスに何度も失点のピンチに追い込まれ、相手のシュートミスに助けられ、辛うじて引き分けに持ち込む、2ndレグが危惧される内容に終えた。
   対戦相手のナシオナルは、国内リーグは、2024年通算15勝6分2敗。16チーム一回戦総当たりの前期リーグをペニャロルに次ぐ2位。2グループ各8チームの一回戦総当たり、両グループの1位チームが決勝戦で対峙する中期リーグは、決勝戦に進出し、PK戦の末ペニャロルを下し優勝。1stレグと2ndレグの谷間の試合となった後期リーグ開幕節は3-3の引き分け。得点力不足の課題が出た次の試合で3得点をマークし、弾みをつけてこの試合に臨む。

ボール保持率: 前半:77% 23% ⇒ 前後半:65% 35%
シュート(枠内): 前半:9‐3(3-0) ⇒ 前後半:12-12(5-2)
パス成功率: 前半:90% 63% ⇒ 前後半:85% 73%
ファール数: 前半:4‐4 ⇒ 前後半:9-10
黄カード(赤): 前半:1‐0 ⇒ 前後半:2-2

   サンパウロのスタメンは以下の通り。(※印は、1stレグでのスタメン外から2ndレグにてスタメンに抜擢された選手)
   GK : GKハファエウ(Rafael, 1989)
   4 : 右SBハフィーニャ(Rafinha, 1985)、CBアルボレーダ(Arboleda, 1991)、CBアラン・フランコ(Alan Franco, 1996)、左SBウェリントン(Welington, 2001)
   2 : VOLルイス・グスタヴォ(Luiz Gustavo, 1987)、VOLボバディージャ(Bobadilla, 2001)
   3 : FWルーカス・モウラ(Lucas Moura, 1992)、FWルシアーノ(Luciano, 1993)、※FWウェリントン・ハット(Wellington Rato, 1992)
   1 : FWカレリ(Calleri, 1993)
   直近の試合で負傷交代のFWフェヘイラ(Ferreira, 1997)はベンチ外。

   ホームのサンパウロが1stレグに続きボールを支配。立ち上がりは右サイドを中心に相手ゴールに迫る。
   しかし、前半14分、サンパウロは右サイドバックの裏のスペースを突かれ、ゴール前からフリーの体勢でクロスを送られるが、ニアサイドに飛び込んだ選手にタイミングが合わず、GKハファエウがボールをキャッチ。
   サンパウロは、前半25分を過ぎて、攻撃の起点を左サイドに移すと、前半29分、ハーフライン付近からCBアラン・フランコが縦に楔のパス。ライン間でボールを受けたFWルーカス・モウラが相手左サイドバックの裏のスペースへボールを送り、SBウェリントンがPA入口へクロス。FWルシアーノのダイビングボレーシュートは大きく枠を越える。
   前半31分、サンパウロは再びCBアラン・フランコが相手陣に10mほど入った位置から縦に楔のパス。相手最終ラインの手前でFWカレリがワンタッチでボールを下げると、そこに走り込んだVOLボバディージャがワントラップから左足のシュート。伸びのある豪快なシュートはゴール左のゴールネットに突き刺さり、サンパウロが先制する。[1-0(2試合合計1-0)]
   先制直後の前半33分にも、サンパウロは右サイドから攻め上がり、PA手前に戻されたボールをFWカレリがシュートに持ち込むが、ナシオナルGKが辛うじて片手でCKに逃れる。さらに、前半39分には、PA手前正面からFWルーカス・モウラが鋭く曲がって落ちるボールのシュートを放つが、GKが両手でクロスバーの上に逃れる。
   前半は、サンパウロが1stレグで崩すことができなかったナシオナルの鉄壁を崩し先制。その後も相手ゴールを襲い続けると、相手には反撃の糸口を与えず、1-0のスコアで前半を折り返す。
   後半開始時に、最低でも引き分けに持ち込みたいナシオナルは、2選手を交代。
   しかし、サンパウロが後半2分、アタッキングサード入口右サイドライン際からFWウェリントン・ハットが左足のクロス。PA入口中央から斜めにニアサイドに駆け上がったFWカレリが豪快に頭を合わせサンパウロが貴重な追加点を奪う。[2-0(2試合合計2-0)]
   失点後、相次いで攻撃的な選手を投入し攻撃陣に厚みを増すナシオナルに対し、サンパウロは選手交代を交えず、自陣に引いた守備網で相手の攻撃を受け流しながらカウンターのチャンスをうかがう。
   後半26分、ナシオナルは自陣から大きく蹴りだされたボールを空中戦で落とすと、こぼれ球を拾ったMFマウリシオ・ペレイラ(Mauricio Pereyra, 1990)が思い切りよくシュート。GKが飛びつく指先を越えたボールはゴールポストを直撃し弾き返される。
   後半32分、サンパウロはFWウェリントン・ハットに代えMFホドリゴ・ネストール(Rodrigo Nestor, 2000)を投入。その直後の後半33分、ナシオナルはFWディエゴ・エラーソ(Diego Herazo, 1996)が強烈なミドルシュートを放つが、ボールは僅かにクロスバーを越える。
   その後、サンパウロは最終ラインが下がり過ぎることなく、中盤で相手にプレッシャーをかけ、試合を中盤でのボールの争奪戦となり均衡状態に持ち込む。
   後半開始後の観客席とピッチとの間での混乱や、後半38分にナシオナルCBイスキエルド(Izquierdo, 1997)が突発的に体調を崩し救急車で搬送される(サンパウロ市内の病院の集中治療室にて治療に当たり、当初は状態は安定していたものの、その後容態は悪化し、8月27日21時38分、帰らぬ人となった。合掌。)アクシデントがあり、後半のアディショナルタイムは15分が計上される。
   ナシオナルは、猛攻を仕掛け相手をゴール前に押し込むようになると、サンパウロはFWルーカス・モウラとFWルシアーノをベンチに下げ、FWマルコス・アントニオ(Marcos Antônio, 2000)とFWアンドレ・シウヴァ(André Silva, 1997)を投入し、ボールの出どころへプレッシャーを強める。
   最後の交代策が功を奏し、サンパウロは最後までナシオナルに効果的にゴール前にボールを運ばせず、2-0の勝利。
   サンパウロが、1stレグ:0-0、2ndレグ:2-0、2試合合計:2-0のスコアで、準々決勝への進出を決めた。
< ボリバル (BOL) 1-0 フラメンゴ (FLA) >
動画URL : https://www.youtube.com/watch?v=a4cglDh9OR4
< 得点・アシスト >
 BOL : 57' ... #10 MFブルーノ・サヴィオ(Bruno Sávio, 1994)[#90 FWファビオ・ゴメス(Fábio Gomes, 1997)]

   1stレグは、フラメンゴがホームで2-0の勝利。2ndレグは標高3860mの高地での試合ということもあり、2点のアドバンテージはセフティーリードとは言えない。試合中のペース配分や選手交代のタイミング、空気抵抗の違いによる球筋の微妙な違いへの適応など、南米大陸大会特有の難しさがある。
   対戦相手のボリバルは、1stレグの後に国内リーグ戦1試合がホームで開催され0-0の引き分け。今節のスタメンのうち、4選手がスタメン、3選手が途中交代出場、4選手がベンチ入りのみで出場のない、この試合に向けた選手起用が行われた。

ボール保持率: 前半:73% 27% ⇒ 前後半:75% 25%
シュート(枠内): 前半:11‐3(2-0) ⇒ 前後半:22-8(8-3)
パス成功率: 前半:82% 47% ⇒ 前後半:81% 48%
ファール数: 前半:5‐4 ⇒ 前後半:11-11
黄カード(赤): 前半:0‐1 ⇒ 前後半:1-3(1-0)

   フラメンゴのスタメンは以下の通り。(※印は、1stレグでのスタメン外から2ndレグにてスタメンに抜擢された選手)
   GK : GKロッシ(Rossi, 1995)
   4 : 左SBバレラ(Varela, 1993)、CBファブリシオ・ブルーノ(Fabrício Bruno, 1996)、CBレオ・ペレイラ(Léo Pereira, 1996)、右SBアイルトン・ルーカス(Ayrton Lucas, 1997)
   2 : VOLエリキ・プルガール(Erick Pulgar, 1994)、※VOLレオ・オルティス(Léo Ortiz, 1996)
   3 : FWルイスアラウージョ(Luiz Araújo, 1996)、MFデ・ラ・クルス(De La Cruz, 1997)、VOLジェルソン(Gerson, 1997)
   1 : ※FWカルリーニョス(Carlinhos, 1997)
   直近の試合で負傷退場のMFデ・アラスカエッタ(De Arrascaeta, 1994)、1stレグで負傷交代のFWペドロ(Pedro, 1997)は遠征に帯同していない。

   前半2分、フラメンゴが自陣右サイドからサイドライン際に縦にボールを送り、VOLジェルソンがドリブルでゴールライン際までボールを運ぶと、さらにPAに侵入し、角度のない位置からシュート。しかし、ボールは枠を捉えない。
   ファーストシュートはフラメンゴが放ったものの、ホームのボリバルが優勢に試合を進めていくと、前半11分、ボリバルは、左CKからのゴール前での混戦からシュートに持ち込むが、ボールはクロスバーを越える。
   前半14分にもボリバルは、相手陣での大きなサイドチェンジでPA右へボールを送ると、折り返すようにゴール前にクロス。ゴール前に上がったMFバッカ(Vacca, 1999)が足を合わせるが、ボールに勢いがなくGKロッシがしっかりとキャッチする。
   前半17分、フラメンゴは、GKロッシからのロングフィードでの空中戦で落とされたボールをVOLジェルソンが拾い、GKと一対一を迎えるが、果敢に間合いを詰めたGKランペ(Lampe, 1997)がシュート寸前でボールを掻き出し、フラメンゴは先制の好機を逸する。
   2点のビハインドを追うボリバルは、CB2選手を残し、両サイドバックが攻撃に参加。ピッチを左右に広く使い、相手陣の深い位置からクロス、ゴール正面からミドルシュートなど相次いでゴールを襲う。しかし、シュート精度に欠きフラメンゴゴールをこじ開けることができない。
   一方のフラメンゴは、自陣深くからはロングボールのルーズボール争奪戦に持ち込み、自陣の高い位置からは守備ライン裏への鋭いパスから好機を見出そうとするが、ボリバルGKランペが広い範囲をカバー、躊躇のない判断力でフラメンゴの好機を潰していく。
   両チームとも同じ顔ぶれで後半開始。
   後半はボリバルが右サイドを中心に攻撃を組み立てゴールを目指すが、フラメンゴもカウンターを狙い、後半1分にボリビア、後半6分にフラメンゴがそれぞれがシュートに持ち込むが、いずれもボールは枠を捉えない。
   後半9分、右サイド深い位置でドリブルでマークを外したボリビアMFブルーノ・サヴィオ(Bruno Sávio, 1994)がサイドからPAに侵入しシュート。ボールはクロスバーを直撃し逆サイドへ流れる。
   後半12分、ボリバルは、PA手前左からFWファビオ・ゴメス(Fábio Gomes, 1997)がPA内ファーサイドへクロスボールを送ると、逆サイドから絞り込んだFWブルーノ・サヴィオがボールを頭で叩きつけファーサイドのゴールネットを揺らす。ボリビアがブラジル国籍選手のコンビで待望の先制ゴールを奪う。[1-0(2試合合計1-2)]
   勢いに乗るボリビアは、先制後も猛攻を続けるが、シュートがGK正面を突くなど得点には至らない。
   後半29分、フラメンゴはMFデ・ラ・クルスとFWカルリーニョスに代え、CBダヴィ・ルイス(David Luiz, 1987)とFWブルーノ・エンヒキ(Bruno Henrique, 1990)をピッチに送り、CBダヴィ・ルイスは最終ラインの中央に入り5バックを形成。
   後半35分、フラメンゴはVOLジェルソンに代え、VOLエヴェルトン・アラウージョ(Evertton Araújo, 2003)を投入。
   後半37分、ボリビアは、右サイドライン際でボールを受けたMFヘンリー・バッカ(Henry Vaca, 1998)が中央へ切れ込みながら左足を一閃。フラメンゴGKロッシが必死に伸ばし手に当たったボールはクロスバーを直撃し逆サイドへ流れる。
   ボリバルは、ゴール前に5-4-1の陣形を敷くフラメンゴの守備陣を囲い込むようにボールを回し、右サイドを中心にゴールを狙う。
   後半44分、フラメンゴは自陣ゴールライン前で奪ったボールを縦に大きく蹴りだすと、スピードのあるFWブルーノ・エンヒキがDFを振り切ろうとする。ここでボリバルDFが思わず手をかけFWブルーノ・エンヒキを倒し、主審はレッドカードを提示。2試合合計で同点に追いつきたいボリバルが数的不利に陥る。
   5分のアディショナルタイムが告げられるが、数的優位に立ったフラメンゴはゴール前に蓋をし、2度のカウンターを発動させ、試合と時間をコントロールしたまま、試合はタイムアップ。
   試合はボリバルが1-0の勝利。しかし、1stレグで2-0の勝利を収めていたフラメンゴが、2試合合計で2-1とし、苦しみながらも準々決勝へ駒を進めた。

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