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全国選手権順延分(第3~6節) 対戦組合せ
以下の試合の概要はこの記事で。
・第6節順延分 2024/08/14 インテルナシオナウ(INT) x ジュヴェントゥージ(JUV)
以下は第3~6節未消化試合。
・第3節順延分 2024/未定 クリシウーマ(CRI) x フォルタレーザ(FOR)
・第5節順延分 2024/未定 グレミオ(GRE) x クリシウーマ(CRI)
・第5節順延分 2024/未定 クルゼイロ(CRU) x インテルナシオナウ(INT)
・第6節順延分 2024/未定 アトレチコ・ミネイロ(CAM) x グレミオ(GRE)
全国選手権第6節順延分 試合概要
インテルナシオナウ(INT) 2-1 ジュヴェントゥージ(JUV)
動画URL: https://www.youtube.com/watch?v=idzj0p8xs7I
(JUV) : 45+4' #10 ネネー(Nenê, 1981)[#12 ガブリエウ・インセンシオ(Gabriel Inocêncio, 1994)]
(INT) : 57' #29 チアゴ・マイア(Thiago Maia, 1997)[]
(INT) : 81' #17 ブルーノ・タバタ(Bruno Tabata, 1997)[]
今節前の順位
インテルナシオナウは全国選手権5勝7分5敗勝点22の15位。(5試合未消化)
ジュヴェントゥージは全国選手権6勝7分6敗勝点25の12位。(3試合未消化)
得点シーン
(JUV) : 45+4' #10 ネネー(Nenê, 1981)[#12 ガブリエウ・インセンシオ(Gabriel Inocêncio, 1994)]
自陣半ば左サイドからVOLジャジソン(Jádson, 1993)が相手陣右サイドを上がる右SBガブリエウ・インセンシオ(Gabriel Inocêncio, 1994)の前方へ大きく対角線のフィード。ボールを確保したSBガブリエウ・インセンシオが中央の上りを確認し、ゴール前ファーサイドへボールを送ると、そこに走り込んだMFネネーがダイレクトに左足を合わせゴールネットを揺らす。[0-1]
MFネネーは、2000年にサンパウロ州選手権2部パウリスタから18歳のプロデビュー。期限付き移籍で2002年にパウメイラスにて31試合9得点、2003年サントスにて41試合11得点の成績を収め、2004年1月マジョルカ/ESPへ移籍。その後、フランス、イングランド、カタールなどでプレー。2011/12年はパリSG/FRAにて47試合27得点10アシストの成績を収める。2015年のブラジル復帰後は、ヴァスコ、サンパウロ、フルミネンセ、ヴァスコと経て、2023年4月にジュヴェントゥージに加入。足元の技術や試合での運動量は年齢的な衰えを見せず、リーダーシップを発揮、プレー面だけでなく精神面でもチームの柱として、2022年のヴァスコに続き、2023年ジュヴェントゥージの1部昇格に貢献。2024年序盤の州選手権では交代出場が続いたが、全国選手権では開幕からスタメンとしてチームの躍進に貢献。6月30日第13節以降は出場機会が減ったものの、前節で第12節以来の先発出場を果たすとチームの全3得点に絡む活躍。今節は今季初ゴールを記録。7月に43歳を迎えた大ベテランはまだまだ欠くべからず選手として存在感を放っている。
なお、このゴールは、全国選手権での史上最年長ゴール(43歳26日)。現バイーア監督GKホジェリオ・セニ(Rogerio Ceni)氏が2015年8月26日に記録した42歳6か月22日を約6か月上回った。
(INT) : 57' #29 チアゴ・マイア(Thiago Maia, 1997)[]
相手陣PA内で人数をかけプレスに行くと、VOLチアゴ・マイアがボールを奪いそのままシュート。ボールは間合いを詰めたGKの足元を抜けゴールネットを揺らし、インテルナシオナウが試合を振り出しに戻す。[1-1]
VOLチアゴ・マイアは、2016年リオ五輪金メダリスト。サントス育成出身で、2013南米U-17選手権代表に選出されるなど、早くから将来を嘱望される。2014年10月全国選手権にて17歳のプロデビュー。2015年にはレギュラーの座を獲得。2017年7月1400万ユーロにてリール/FRAへ移籍。一年目にレギュラーの座を獲得し37試合に出場、二年目も26試合に出場するが、三年目に出場機会を失い、フラメンゴへ期限付き移籍。2022年に完全移籍へ移行すると、ドリヴァウ・ジュニオール監督のもと、主力選手の一人としてチームのリベルタドーレス、コパ・ド・ブラジルの二冠達成に貢献。2023年には相次ぐ監督交代の中、キャリアハイの64試合の出場記録を残す。しかし、終盤のチチ監督就任以降はポジションを失い、2024年3月に買取義務付きの期限付き移籍にてインテルナシオナウに加入。前節にて約一か月半のケガによる離脱から復帰し、今節は得意のボール奪取から今季初ゴール。本来は中盤の底でボールを刈り取るプリメイロボランチだが、今後はより高い位置を保つセグンドボランチとしての起用されるだろうか。
(INT) : 81' #17 ブルーノ・タバタ(Bruno Tabata, 1997)[]
相手陣PA内でボールを細かく繋ぎ、最後は後方から駆け上がったSBブルーノ・ゴメスがシュート。ボールはDFに当たりゴールラインを割るが、主審はDFのハンドのファールを取り、インテルナシオナウがPKを獲得。このPKをMFブルーノ・タバタが蹴るが、GKガブリエウがコースを読みシュートブロック。しかし、跳ね返りのボールをMFブルーノ・タバタが落ち着いてゴールに押し込み、インテルナシオナウが逆転。[2-1]
MFブルーノ・タバタは、アトレチコ・ミネイロ育成出身で、ブラジル国内のデビューを待たずポルチモネンセ/PORへ移籍し、2016年7月カップ戦にて19歳のプロデビューを果たす。2020年9月末に500万ユーロにて強豪スポルティング/PORへ移籍し2年間で52試合8得点6アシストの成績を残す。2022年8月500万ユーロにてパウメイラスへ移籍。しかし、パウメイラスでは準レギュラーとして途中交代出場が中心となり、2023年7月カタールへ1年間の期限付き移籍。インテルナシオナウには2024年8月11日に220万ユーロ相当の移籍金にて加入したばかり。豊かなスピードと、スピードにのっても失われない足元の技術を駆使し、クラブデビュー戦の今節は多くの好機を演出。自身にとってもチームにとっても、今後の展望が開けた試合となった。
試合経過、所感その他
ボール保持率: 前半:% % ⇒ 前後半:49% 51%
シュート(枠内): 前半:‐(-) ⇒ 前後半:19-8(11-2)
パス成功率: 前半:% % ⇒ 前後半:80% 81%
Desarmes: 前半:‐ ⇒ 前後半:13-18
Faltas Cometidas: 前半:‐ ⇒ 前後半:19-15
インテルナシオナウは、ホージェル・マシャード監督の就任以来、5戦4分1敗と未勝利。チームとしても6月22日全国選手権第11節グレミオ戦での勝利から白星がない。
今節のスタメンは、前節から3つのポジションで変更。前節後半開始時に交代出場したVOLブルーノ・ゴメス(Bruno Gomes, 2001)が引き続き右サイドバックとして出場。センターバックにベテランCBメルカド(Mercado, 1987)が3試合ぶりのスタメン。8月11日に加入したばかりのMFブルーノ・タバタ(Bruno Tabata, 1997)がクラブデビューを果たす。
ジュヴェントゥージは、全国選手権を昇格1年目ながらこれまで12位と健闘。前節はホームで首位ボタフォゴを撃破するなど、ホームでは6勝5分1敗と強さを見せている。一方でアウェイ試合は3分6敗。今節のインテルナシオナウとのクラシコは苦手のアウェイ試合だが、ネガティブなジンクスを破り勝利を飾りたい。
今節のスタメンは、前節から3つのポジションで変更。左SBアラン・フーシェウ(Alan Ruschel, 1989)とMFルーカス・バルボーザ(Lucas Barbosa, 2001)の両選手が出場停止明けでスタメンに復帰。中盤にVOLルイス・オヤマ(Luís Oyama, 1997)が入る。
この両チームは今季6度目の対戦。これまでの5戦は、勝敗上は1勝1敗3引分と五分の成績だが、州選手権ではインテルナシオナウがグループラウンドで勝利したものの、準決勝は2引き分けに終えPK戦の末ジュヴェントゥージが決勝へと勝ち上がり。コパ・ド・ブラジルはジュヴェントゥージが1勝1分でベスト16へ進出を果たしている。
また、ホージェル・マシャード監督は、7月16日全国選手権第17節までジュヴェントゥージの指揮を執っていた。
前半早々から両チームにアクシデントが発生。
前半7分、インテルナシオナウFWウェズレイ(Wesley, 1999)が相手選手と接触。プレーを続行できず交代を余儀なくされ、代わってMFグスタヴォ・プラード(Gustavo Prado, 2005)が入る。
一方のジュヴェントゥージも、前半16分、右SBエヴェルトン(Ewerthon, 2000)も相手選手との接触により交代を余儀なくされ、右SBガブリエウ・インセンシオ(Gabriel Inocêncio, 1994)と代わる。
前半は、ホームのインテルナシオナウは中盤で相手を上回り、試合を有利に進める。
前半24分、相手陣左サイドライン際からゴールラインに向け送られたボールに反応したMFブルーノ・タバタがPA内左で相手選手と接触し転倒。主審はPKの判定を下す。このPKをFWエネル・バレンシア(Enner Valencia, 1989)が蹴るが、ジュヴェントゥージGKガブリエウ(Gabriel, 1992)がグラウンダーのボールを片手でブロック。こぼれ球を巡り混戦となるが最終的にDFがクリア。インテルナシオナウは先制機を逸する。
劣勢に回る時間の多かったジュヴェントゥージだが、前半45+4分、自陣からの斜めのボールを受けたSBガブリエウ・インセンシオのクロスに、ゴール前ファーサイドでMFネネーが左足を合わせるダイナミックな速攻で先制。
僅かなチャンスをゴールに繋げたジュヴェントゥージが1-0とし前半を終える。
後半開始時に、インテルナシオナウはFWエネル・バレンシアに代えFWアラリオ(Alario, 1992)を投入。
インテルナシオナウは相手陣高い位置での攻勢を強めジュヴェントゥージを押し込んでいくと、後半3分、後半11分と相次いでジュヴェントゥージゴールに迫るが、ジュヴェントゥージGKガブリエウが好セーブを連発しゴールを死守。
しかし、後半12分、インテルナシオナウは相手陣PA内でプレスを仕掛けると、VOLチアゴ・マイアがボールを奪いそのままゴール。インテルナシオナウが試合を振り出しに戻す。
なおもインテルナシオナウが攻勢を続けると、後半32分、SBブルーノ・ゴメスのシュートがDFの腕に当たり、インテルナシオナウがこの試合2度目のPKを獲得。MFブルーノ・タバタが蹴るPKは、一度はGKガブリエウがコースを読みブロックするものの、跳ね返りのボールをMFブルーノ・タバタが落ち着いてゴールに押し込み、インテルナシオナウが逆転。
その後もインテルナシオナウはMFブルーノ・タバタが2度に渡り好機を演出するが、ジュヴェントゥージGKガブリエウが阻止。
試合は2-1のスコアでタイムアップを迎えた。
インテルナシオナウは15試合ぶりの勝利。災害からの復旧が終えた本拠地ベイラ・ヒオでは4月13日全国選手権開幕節以来の勝利を飾った。勝点「3」を積み上げた全国選手権は、残留争いから一息つく12位に浮上。
一試合を通じて試合を支配し、新加入MFブルーノ・タバタの活躍で逆転勝利。一方で、PKを含む2度の好機を逸したFWエネル・バレンシアの不調が心配される。
ジュヴェントゥージは、GKガブリエウの奮闘も空しく、今節もアウェイ試合で勝ち星をあげることができず、インテルナシオナウに上回られる13位に転落。
今後2試合アウェイ試合が続くが、連敗は避けたい。