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全国選手権第25節 対戦組合せ
以下の5試合の概要はこちらで。→ 【ブラジル全国選手権2024】第25節(1/2)[08/31-09/01]
・2024/08/31 クイアバ(CUI) x クリシウーマ(CRI)
・2024/08/31 ボタフォゴ(BOT) x フォルタレーザ(FOR)
・2024/09/01 グレミオ(GRE) x アトレチコ・ミネイロ(CAM)
・2024/09/01 クルゼイロ(CRU) x アトレチコ・ゴイアニエンセ(ACG)
・2024/09/01 コリンチャンス(COR) x フラメンゴ(FLA)
以下の5試合の概要はこの記事で。
・2024/09/01 ヴィトーリア(VIT) x ヴァスコ・ダ・ガマ(VAS)
・2024/09/01 フルミネンセ(FLU) x サンパウロ(SAO)
・2024/09/01 RBブラガンチーノ(RBB) x バイーア(BAH)
・2024/09/01 アトレチコ・パラナエンセ(CAP)x パウメイラス(PAL)
・2024/09/01 ジュヴェントゥージ(JUV) x インテルナシオナウ(INT)
全国選手権第25節 試合概要
ヴィトーリア(VIT) 0-1 ヴァスコ・ダ・ガマ(VAS)
動画URL: https://www.youtube.com/watch?v=3e4Y39Y-3Iw
(VAS) : 72' #38 ジョアン・ヴィクトル(João Victor, 1998)[#10 ディミトリ・パイェ(Dimitri Payet, 1987)]
今節前の順位
ヴィトーリア(VIT)は全国選手権6勝4分14敗勝点22の17位。
ヴァスコ・ダ・ガマ(VAS)は全国選手権9勝4分10敗勝点31の8位。(1試合未消化)
得点シーン
(VAS) : 72' #38 ジョアン・ヴィクトル(João Victor, 1998)[#10 ディミトリ・パイェ(Dimitri Payet, 1987)]
右CKのキッカーはMFディミトリ・パイェ。右足で高く上げられたボールはゴールから離れていく軌道。ゴール前にファーサイドでいち早くCBジョアン・ヴィクトルが高さがあり滞空時間の長いジャンプからヘディングシュートをゴール逆サイドに決める。アウェイのヴァスコ・ダ・ガマが先制。[0-1]
CBジョアン・ヴィクトルは、アトレチコ・ミネイロやコリンチャンスの下部組織を経て、期限付き移籍先のインテル・デ・リメイラ(Inter de Limeira)から2020年1月サンパウロ州選手権にて21歳のプロデビュー。8月の全国選手権開幕を前にアトレチコ・ゴイアニエンセへ期限付き移籍先が変更、9月2日第7節以降先発に定着し、全国選手権は27試合に出場。全国選手権閉幕後の2021年2月27日に順延された2020ゴイアス州選手権決勝では90分間のフル出場を果たしチームの州選手権優勝に貢献。2021年コリンチャンス復帰後も、州選手権終盤には先発に定着し、48試合のキャリアハイの成績を収める。2022年7月950万ユーロにてベンフィカ/PORへ移籍。しかし、出場機会は少なく、2023年1月に半年契約でナント/FRAへ期限付き移籍。ナントではカップ戦決勝など16試合に出場するが、ベンフィカ復帰後はやはり出場機会に恵まれず、2024年1月600万ユーロにてヴァスコ・ダ・ガマに加入。ヴァスコ・ダ・ガマではセンターバックの2番手に位置を争っているが、8月10日に1か月のケガから復帰すると4試合連続スタメン出場し現在は一歩リード。2024年は今節終了時点で25試合1得点1アシスト。このゴールはヴァスコ・ダ・ガマでの初ゴール。
試合経過、所感その他
ボール保持率: 前半:46% 54% ⇒ 前後半:46% 54%
シュート(枠内): 前半:14‐2(5‐1) ⇒ 前後半:21‐9(5‐6)
パス成功率: 前半:81% 82% ⇒ 前後半:81% 81%
ファール: 前半:4‐2 ⇒ 前後半:7‐6
黄カード(赤): 前半:0‐0 ⇒ 前後半:2‐2
ヴィトーリア(VIT)は、一週間前の前節サンパウロ戦にて3試合連続の2失点で1-2の敗戦。
今節は、出場停止はないが、前節負傷退場のMFマテウジーニョ(Matheuzinho, 1997)が欠場。新加入で5試合目となるFWカルロス・エドゥアルドが代わりを務める。CBネリスは出場停止明けで先発復帰。攻撃的な右SBハウル・カセレスがスタメンを務める。
ヴィトーリア(VIT)のスタメンは以下の通り。(※は、直近試合のスタメンからの入れ替わり)
GK : GKルーカス・アルカンジョ(Lucas Arcanjo, 1998)
4 : ※右SBハウル・カセレス(Raul Cáceres, 1991)、※CBネリス(Neris, 1992)、CBヴァギネル・レオナルド(Wagner Leonardo, 1999)、左SBルーカス・エステヴィス(Lucas Esteves, 2000)
3 : VOLウィリアン・オリヴェイラ(Willian Oliveira, 1993)、※VOLルアン(Luan, 1999)、VOLマシャード(Machado, 1996)
3 : ※FWカルロス・エドゥアルド(Carlos Eduardo, 1996)、FWアレハンドロ(Alerrandro, 2000)、FWオズヴァウド(Osvaldo, 1987)
ヴァスコ・ダ・ガマ(VAS)は、週中のコパ・ド・ブラジル準々決勝アトレチコ・パラナエンセ戦1stレグをホームで2-1の勝利。これで公式戦は7試合に負けがなく、そのうち全国選手権は2勝2分、8位まで順位を上げてきた。
今節は、出場停止選手はいないが、FWアジソン(Adson, 2000)がケガのため欠場。代わってFWデイヴィジが感染症から復帰。前節同点ゴールのFWエメルソン・ロドリゲスが3試合連続先発出場。
ヴァスコ・ダ・ガマ(VAS)のスタメンは以下の通り。(※は、直近試合のスタメンからの入れ替わり)
GK : GKレオ・ジャルジン(Léo Jardim, 1995)
4 : ※右SBパウロ・エンヒキ(Paulo Henrique, 1996)、CBジョアン・ヴィクトル(João Victor, 1998)、CBマイコン(Maicon, 1988)、左SBルーカス・ピトン(Lucas Piton, 2000)
2 : ※VOLスフォルツァ(Sforza, 2002)、VOLウーゴ・モウラ(Hugo Moura, 1998)
3 : FWエメルソン・ロドリゲス(Emerson Rodrígues, 2000)、MFハイアン(Rayan, 2006)、※FWデイヴィジ(David, 1995)
1 : FWベヘッチ(Vegetti, 1988)
ホームのヴィトーリアが押し込む立ち上がり。
前半10分、ヴィトーリアは相手陣でビルドアップのボールを奪うと、左サイドライン際でFWオズヴァウドがシャペウでDFをかわし、PA入口へ高さのあるクロス。FWカルロス・エドゥアルドが胸トラップで落ちるボールをシュートに持ち込むが、ボールは惜しくもゴールポストの外へ流れる。
前半13分、右サイド浅めの位置からヴィトーリアVOLマシャードがPA内にクロス。DFのクリアボールをFWオズヴァウドがペナルティサークルの手前で拾い思い切りのいいミドルシュート。グラウンダーの難しいボールをGKレオ・ジャルジンが倒れ込みながら弾き出す。
前半15分を過ぎ、ヴィトーリアがプレスの勢いを弱めボールの奪いどころの位置を下げると、ヴァスコ・ダ・ガマはボールを握るようになる。前半18分、FWハイアンが相手ボランチの前でボールを受けマークをかわし約30mのミドルシュート。チームの初シュートはGKルーカス・アルカンジョの正面。
ボールを握りながらもヴィトーリアのコンパクトな守備網と素早い寄せに攻撃の糸口が見いだせないヴァスコ・ダ・ガマは、ボールを奪われた際の対応が悪く、相次いでヴィトーリアにゴールに迫られる。
前半22分、ヴィトーリアは右サイドからのクロスにMFウィリアン・オリヴェイラがヘディングシュート。前半25分にはPA内でのボール回しからPA左角のFWオズヴァウドがシュート。いずれのシュートも枠を捉えるが、GKレオ・ジャルジンがゴールを守り切る。
前半40分にもヴィトーリアはカウンターからFWカルロス・エドゥアルドがミドルシュートを放つが、またもやGKレオ・ジャルジンがゴールマウスに聳えたつ。
前半のボール保持率はヴァスコ・ダ・ガマが上回りながら、シュート数はヴィトーリア「14」に対しヴァスコは「2」、うち枠内シュートはヴィトーリア「5」に対しヴァスコ「1」のスタッツで終える。
ヴァスコ・ダ・ガマは、ハーフタイムに攻守に修正を施し、後半開始時にFWエメルソン・ロドリゲスとFWハイアンに代え、MFディミトリ・パイェ(Dimitri Payet, 1987)と新加入2試合目のFWジアン・ダヴィ(Jean David, 1993)を投入。
中盤にMFディミトリ・パイェが入りライン間を動くことで相手ボランチの意識を背後に向けさせ、ボールの出どころへの厳しいマークを弱めていく。
後半3分、ヴァスコ・ダ・ガマは相手陣深くにボールを送り相手ラインを下げると、バイタルエリアに戻されたボールをVOLウーゴ・モウラがシュート。その後も左右からのクロスをシュートに持ち込むなど、後半10分までに3本のシュートを枠内に放つ。
一方のヴィトーリアも、その後守備を整え、試合展開を均衡に持ち込むと、後半24分、途中出場で前日に加入が発表されたばかりのFWグスタヴォ・モスキート(Gustavo Mosquito, 1997)がカウンターを主導し、右サイドを上がるFWアレハンドロにボールを送り、FWアレハンドロは強烈なシュート。しかし、ボールは大きく枠を越える。
後半27分、ヴァスコ・ダ・ガマは右CKを獲得すると、MFディミトリ・パイェのボールを、CBジョアン・ヴィクトルが滞空時間の長いジャンプでヘディングシュートをゴールに突き刺し試合の均衡を破る。[0-1]
後半31分、ヴァスコ・ダ・ガマは疲れの見えるセグンドVOLウーゴ・モウラに代え、プリメイロVOLマテウス・カルヴァーリョ(Mateus Carvalho, 2002)を投入。自陣でコンパクトな守備網を構築する。
その後、ヴァスコ・ダ・ガマはヴィトーリアにチャンスらしいチャンスを与えず試合はタイムアップ。
ヴィトーリアは、前半の勢いのある時間帯にリードが奪えずホームで痛い敗戦。最近は似たような展開の試合が続き、4試合白星から遠ざかる結果に終えた。この結果、残留圏の16位までの勝点差は「5」に拡がった。
次戦は、二週間後に全国選手権第26節、最下位のアトレチコ・ゴイアニエンセとアウェイで対戦。残留のためには勝点「3」が必須となる。
ヴァスコ・ダ・ガマは、ハーフタイムでの選手交代策が嵌り、全国選手権は3連勝。公式戦は8試合負け知らずとし、コパ・ド・ブラジルも含め、台風の目としての躍進も期待される。
次戦は、中9日でコパ・ド・ブラジル準々決勝アトレチコ・パラナエンセ戦2ndレグ(A)。全国選手権はその後中3日で全国選手権第26節、アウェイでのフラメンゴとのクラシコが控えている。
フルミネンセ(FLU) 2-0 サンパウロ(SAO)
動画URL: https://www.youtube.com/watch?v=mhmfjMLhoxY
(FLU) : 31' #19 カウワン・エリアス(Kauã Elias, 2006)[#10 ガンソ(PH Ganso, 1989)]
(FLU) : 90+1' #11 ケーノ(Keno, 1989)[#23 グーガ(Guga, 1998)]
今節前の順位
フルミネンセ(FLU)は全国選手権6勝6分11敗勝点24の16位。(1試合未消化)
サンパウロ(SAO)は全国選手権12勝5分7敗勝点41の5位。
得点シーン
(FLU) : 31' #19 カウワン・エリアス(Kauã Elias, 2006)[#10 ガンソ(PH Ganso, 1989)]
相手陣入口からSBマルセロが縦に入れたボールをMFガンソが僅かにコースを変えPA入口でFWカウワン・エリアスが受ける。小さな弧を描きマークをかわしたFWカウワン・エリアスが前を向くと右足を一閃。ボールはゴール右上に突き刺さる。ホームのフルミネンセが先制。[1-0]
FWカウワン・エリアスは、2023年南米U-17選手権(7試合5得点1アシスト。大会得点王。)、2023年U-17W杯(5試合4得点1アシスト)。フルミネンセ育成出身で、2023年5月のリベルタドーレスにて17歳のプロデビュー。2024年7月11日、自身トップチーム17試合目にして嬉しいプロ初ゴールをマークすると、次戦で2試合連続ゴール。スタメンの座を掴むとさらにゴールを積み上げる。2024年は今節終了時点で28試合6得点1アシスト。6得点のうち4得点が決勝点という勝負強さを発揮している。
(FLU) : 90+1' #11 ケーノ(Keno, 1989)[#23 グーガ(Guga, 1998)]
相手陣左サイドライン際で数的有利を作り出しパス交換。PA内を左サイドに流れたFWケーノにボールが送られると、FWケーノは縦に仕掛け角度のない位置からファーサイドを狙ったシュート。ボールはGKハファエウのミスを誘いゴールネットに納まる。フルミネンセが試合を決める2点目のゴール。[2-0]
FWケーノは、2013年にバイーア州選手権にて全国選手権未参入のチームから23歳のプロデビューを飾った遅咲きの選手。その後着実にキャリアアップを果たし、2015年7月に加入した全国選手権1部ポンチプレッタを経て、2017年パウメイラスにて53試合11得点6アシスト。2018/19シーズン前には850万ユーロの移籍金でエジプトのピラミッズFCへ移籍。2020年7月にアトレチコ・ミネイロに加入すると約3年間で125試合25得点18アシスト、2021年は全国選手権とコパ・ド・ブラジルのタイトルを獲得。フルミネンセ加入後の2023年は、主力の一角として53試合5得点13アシストを記録し、リベルタドーレスのタイトルを獲得。2024年は今節終了時点で27試合4得点1アシストの成績を残している。
試合経過、所感その他
ボール保持率: 前半:54% 46% ⇒ 前後半:44% 56%
シュート(枠内): 前半:6‐3(2‐0) ⇒ 前後半:10‐12(5‐3)
パス成功率: 前半:89% 85% ⇒ 前後半:86% 88%
ファール: 前半:7‐13 ⇒ 前後半:13‐15
黄カード(赤): 前半:0‐3 ⇒ 前後半:4‐3
フルミネンセ(FLU)は、一週間前の前節アトレチコ・ミネイロ戦をアウェイで2-0の勝利。全国選手権はCBチアゴ・シウヴァの加入後守備が安定し、降格圏を抜け出している。コパ・ド・ブラジルは既に敗退しており、日程の優位を生かしたい。
今節は、左SBマルセロが8月7日以来約一か月ぶりの復帰戦でスタメンを務め、右SBサムエウ・シャヴィエルは出場停止明け。VOLアンドレ(André, 2001)は移籍退団、VOLマルチネリ(Martinelli, 2001)は出場停止となり、VOLベルナルとVOLノナトが初組合せの2ボランチを構成。
フルミネンセ(FLU)のスタメンは以下の通り。(※は、直近試合のスタメンからの入れ替わり)
GK : GKファビオ(Fábio, 1980)
4 : ※右SBサムエウ・シャヴィエル(Samuel Xavier, 1990)、CBチアゴ・シウヴァ(Thiago Silva, 1984)、CBチアゴ・サントス(Thiago Santos, 1989)、※左SBマルセロ(Marcelo, 1987)
2 : ※VOLベルナル(Bernal, 2003)、※VOLノナト(Nonato, 1998)
3 : MFジョン・アリアス(Jhon Arias, 1997)、MFガンソ(PH Ganso, 1989)、MFセルナ(Serna, 1997)
1 : FWカウワン・エリアス(Kauã Elias, 2006)
サンパウロ(SAO)は、週中のコパ・ド・ブラジル準々決勝アトレチコ・ミネイロ戦1stレグを、ホームで終始試合を支配しながら試合終了間際の失点で0-1の敗戦。リベルタドーレス、コパ・ド・ブラジルが並行開催される厳しい日程だが、全国選手権では連敗を喫せず、リベルタドーレス出場圏の5位に健闘している。
今節は、コパ・ド・ブラジルから一点のみの変更。前節プロ初ゴールのWウィリアン・ゴメスが再度スタメンに抜擢され、FWルシアーノ(Luciano, 1993)はベンチスタート。
サンパウロ(SAO)のスタメンは以下の通り。(※は、直近試合のスタメンからの入れ替わり)
GK : GKジャンドレイ(Jandrei, 1993)
4 : 右SBハフィーニャ(Rafinha, 1985)、CBアルボレーダ(Arboleda, 1991)、CBサビーノ(Sabino, 1996)、左SBウェリントン(Welington, 2001)
2 : VOLボバディージャ(Bobadilla, 2001)、VOLルイス・グスタヴォ(Luiz Gustavo, 1987)
3 : ※FWウィリアン・ゴメス(William Gomes, 2006)、MFルーカス・モウラ(Lucas Moura, 1992)、FWウェリントン・ハット(Wellington Rato, 1992)
1 : FWカレリ(Calleri, 1993)
試合はホームのフルミネンセがボールを握るが、サンパウロが厳しいマークでフルミネンセに攻撃の糸口を掴ませない。
前半7分に、フルミネンセは左SBマルセロがルーズボールを拾い、ゴール正面からやや強引なミドルシュートを放つがボールは枠を捉えない。。
一方のサンパウロは、前半20分、FWルーカス・モウラが自陣からドリブルでボールを持ち上がり、アタッキングサード入口で左サイドライン際のFWウィリアン・ゴメスにボールを送る。FWウィリアン・ゴメスはドリブルで斜めにPAに侵入しシュートを放つが、ゴールはクロスバーをかすめ越えていく。
前半31分、サンパウロはFWカレリが相手選手との接触で顔を抑えファールをアピール。しかし、このアピールでサンパウロ守備陣に生まれた一瞬の隙をつき、フルミネンセがSBマルセロ→MFガンソ→FWカウワン・エリアスと縦にボールを繋ぎ、FWカウワン・エリアスがマークを外しゴール。貴重な先取点がフルミネンセに生まれる。[1-0]
後半開始時にサンパウロは一気に3選手を交代。攻撃面でのテコ入れを図る。
サンパウロは、後半5分、相手陣PA右でFKを獲得すると、FWルーカス・モウラが上げたボールにCBフェラレシ(Ferraresi, 1998)が頭を合わす。ファーサイドに流れたボールにVOLルイス・グスタヴォが詰めるが、ボールをゴールに押し込めない。前半9分にはVOLルイス・グスタヴォのスルーパスをPA内右で受けたFWウィリアン・ゴメスが切り返しシュートに持ち込むが、フルミネンセGKファビオに阻まれる。
押し込まれる時間帯が続くフルミネンセは、後半19分、SBマルセロとFWカウワン・エリアスに代え、SBグーガ(Guga, 1998)とVOLリマ(Lima, 1996)を投入し、中盤を厚くして状況の打開を図る。
依然ボールを握られながらも、フルミネンセが試合を均衡状態に持ち込むと、後半38分、FWケーノ(Keno, 1989)がPA左角からシュート。DFに当たったボールは縦回転でゴール前で沈むが、サンパウロGKハファエウが辛うじてCKに逃れる。
後半45+1分、再びFWケーノがPA左角でボールを持つと、今度はゴールに向かい斜めにボールを運び、縦に切り込みシュート。倒れ込むGKに脇に当たりコースを変えたボールがゴールネットを揺らし試合を決定づける貴重な追加点。[2-0]
フルミネンセは、マノ・メネゼス監督就任以降、全国選手権は11試合を経過して7試合目の無失点試合。監督就任当初の最下位から抜け出し、降格圏からも脱却。依然16位ではあるが、コパ・スウアメリカーナ出場圏の12位まで勝点差「2」まで浮上してきた。
次戦は、二週間後に全国選手権第26節、アウェイでジュヴェントゥージ戦が予定されている。
サンパウロは、中盤でプレスをかけるスタイルは機能したものの、そこから攻撃への移行を効果的に行うことができず、結果は0-2の完敗。主力が相次いでケガで離脱したボランチの補強をすすめているが、いずれの選手もスベルディア監督が期待するプレーの習得に時間を要している。
次戦は、中11日で1stレグを0-1で落としたコパ・ド・ブラジル準々決勝アトレチコ・ミネイロ戦2ndレグ(A)。その3日後に全国選手権第26節、アウェイでのクルゼイロ戦。さらに中3日でリベルタドーレス準々決勝ボタフォゴ戦1stレグと、週2試合の日程が続く。
RBブラガンチーノ(RBB) 2-1 バイーア(BAH)
動画URL: https://www.youtube.com/watch?v=A8vVGCIZifM
(RBB) : 64' #39 ドウグラス・メンデス(Douglas Mendes, 2004)[#26 FWヴィチーニョ(Vitinho, 1999)]
(BAH) : 72' #46 ルシアーノ・ジュバ(Luciano Juba, 1999)[]
(RBB) : 90+5' #22 グスタヴィーニョ(Gustavinho, 2004)[]
今節前の順位
RBブラガンチーノ(RBB)は全国選手権7勝6分10敗勝点27の15位。(1試合未消化)
バイーア(BAH)は全国選手権11勝6分7敗勝点39の6位。
得点シーン
(RBB) : 64' #39 ドウグラス・メンデス(Douglas Mendes, 2004)[#26 FWヴィチーニョ(Vitinho, 1999)]
相手陣左サイド浅めの位置からのFK。FWヴィチーニョが右足でゴールに向かうボールをゴール前に送ると、CBドウグラス・メンデスが綺麗に抜け出しフリーの体勢でボールに飛び込む。間合いを詰めるGKの指先を抜けたボールがゴールネットを揺らし、ホームのRBブラガンチーノが先制。[1-0]
CBドウグラス・メンデスは、2023U-20南米ユース選手権(5試合)、2023U-20W杯(3試合)代表。ポンチプレッタ育成出身で、2021年11月全国選手権2部にて17歳のプロデビュー。2022年8月200万ユーロ相当の移籍金でRBブラガンチーノへ移籍。2023年3月リーフェリング(Liefering)/AUSへ期限付き移籍。2023年8月レッドブル・ザルツブルク/AUSへ200万ユーロで完全移籍を果たした後、2024年1月にRBブラガンチーノへ期限付き移籍により再加入。2024年は今節終了時点で24試合2得点。前々節でのプロ初ゴールに続くゴール。身長189cm体重81kgの恵まれた体格、パワーを生かし、ゴール前を最後まで閉じた。
(BAH) : 72' #46 ルシアーノ・ジュバ(Luciano Juba, 1999)[]
相手陣深くまで相手守備陣を押し込み、FWアデミール(Ademir, 1995)が右サイドをゴールライン際までボールを運びクロス。クリアされたボールが右サイドに戻るが、MFカルロス・デ・ペナ(Carlos De Pena, 1992)が頭でゴール前に戻す。再度クリアされたボールはファーサイドへ流れるが、いち早く反応したSBルシアーノ・ジュバが逆サイドからこぼれ球にアプローチしシュート。GKは体にボールを当てたもののボールの勢いが上回りゴールイン。バイーアが試合を振り出しに戻す。[1-1]
SBルシアーノ・ジュバは、エスポルチ育成出身で、2020年1月ペルナンブカーノ州選手権にて20歳のプロデビュー。2022年には左ウィングとしてレギュラーの座を獲得し、57試合10得点9アシストを記録。2023年もレギュラーとしてエスポルチにて53試合20試合18アシストで全国選手権2部前半戦のチームの躍進に貢献する。同年9月にバイーアに加入。バイーアでは左SBと左WGで併用される。2024年に入り左SBに固定され、今節終了時点で49試合3得点5アシストを記録。攻撃面で高い素養を見せるが、守備面での安定性もあるバランスの取れた左サイドのスペシャリスト。
(RBB) : 90+5' #22 グスタヴィーニョ(Gustavinho, 2004)[]
左SBギリェルミがコーナーフラッグ近くからクロス。このボールはクリアに遭うものの、セカンドボールを後方を向いてバイタルエリアで回収したMFグスタヴィーニョが前を向くや右足を一閃。DFの間を縫ったボールがゴール左に突き刺さる値千金のゴラッソ。実質的に最後のプレーでRBブラガンチーノが勝ち越す。[2-1]
MFグスタヴィーニョは、RBブラガンチーノ育成出身で、2023年1月サンパウロ州選手権にて18歳のプロデビュー。同年は39試合4得点1アシストの成績を残すが、シーズン終盤は出場機会は減少する。2024年は全国選手権開幕直後こそ先発に定着したが、次第に出場機会を失っていった。しかし、8月に入り、途中交代、先発での起用が増え、この試合では貴重な勝ち越しゴール。これを機に再びレギュラーの座を掴みたい。
試合経過、所感その他
ボール保持率: 前半:27% 73% ⇒ 前後半:30% 70%
シュート(枠内): 前半:5‐10(1‐2) ⇒ 前後半:15‐16(6‐6)
パス成功率: 前半:76% 90% ⇒ 前後半:76% 89%
ファール: 前半:5‐5 ⇒ 前後半:8‐13
黄カード(赤): 前半:2‐2 ⇒ 前後半:2‐3
RBブラガンチーノ(RBB)は、全国選手権は最近の6試合に勝ち星がなく現在は3連敗中。昨年、今年序盤の主力選手にケガによる離脱者が多く、ペドロ・カイシーニャ(Pedro Caixinha)監督が標榜するボールを支配し試合をコントロールするサッカーが実現できていない状況にある。
今節は、CBエドゥアルド・サントス(Eduardo Santos, 1997)とFWチアゴ・ボルバス(Thiago Borbas, 2002)が出場停止。直近試合で負傷退場の左SBルアン・カンジド(Luan Cândido, 2001)は欠場。4バックから3バックへ変更し、VOLジャジソンをセンターバックに据え、CBルーカス・クーニャを起用。ケガから復帰のFWエリーニョが8月17日以来の出場でスタメンを務める。
RBブラガンチーノ(RBB)のスタメンは以下の通り。(※は、直近試合のスタメンからの入れ替わり)
GK : GKクレイトン(Cleiton, 1997)
3 : CBドウグラス・メンデス(Douglas Mendes, 2004)、CBジャジソン(Jadsom, 2001)、※CBルーカス・クーニャ(Lucas Cunha, 1997)
4 : ※MFジョン・ジョン(Jhon Jhon, 2002)、VOLルーカス・エヴァンジェリスタ(Lucas Evangelista, 1995)、※VOLハウーウ(Raul, 1996)、MFリンコン(Lincoln, 1998)
1 : FWヴィチーニョ(Vitinho, 1999)、FWエドゥアルド・サーシャ(Eduardo Sasha, 1992)、※FWエリーニョ(Helinho, 2000)
バイーア(BAH)は、週中のコパ・ド・ブラジル準々決勝フラメンゴ戦1stレグをホームで0-1の敗戦。全国選手権は前節首位ボタフォゴ戦を引き分けに終えたものの、一時期の不振を脱し、上位を狙える順位に食らいついている。
今節は、コパ・ド・ブラジルと同じスタメン。他チームがケガ人で苦労する中、固定したメンバーでシーズンを戦っている。
バイーア(BAH)のスタメンは以下の通り。(※は、直近試合のスタメンからの入れ替わり)
GK : GKマルコス・フェリピ(Marcos Felipe, 1996)
4 : 右SBサンティアゴ・アリアス(Santiago Arias, 1992)、CBガブリエウ・シャヴィエル(Gabriel Xavier, 2001)、CBカヌー(Kanu, 1997)、左SBルシアーノ・ジュバ(Luciano Juba, 1999)
4 : VOLカイオ・アレシャンドレ(Caio Alexandre, 1999)、MFエヴェルトン・ヒベイロ(Éverton Ribeiro, 1989)、MFカウリー(Cauly, 1995)、VOLジアン・ルーカス(Jean Lucas, 1998)
2 : FWタシアーノ(Thaciano, 1995)、FWエヴェラウド(Everaldo, 1991)
開始18秒、バイーアは、ハーフライン上左サイドからFWタシアーノの対角線のボールをPA右角手前で受けたFWエヴェラウドが強烈なシュート。しかし、RBブラガンチーノGKクレイトンが辛うじてブロックし、こぼれ球をDFがクリア。
左右にピッチを広く使いボールを繋ぎながら揺さぶるバイーアに対し、RBブラガンチーノは5バックで対応。中央に入ったCBジャジソンがしばしば最終ラインを離れバイタルエリアをケア。RBブラガンチーノは守備に固めてファーストプレー以外にバイーアに決定機を作らせない。
前半10分、RBブラガンチーノは左サイドライン際からMFジョン・ジョンが大きくサイドチェンジ。このボールを受けたFWエリーニョが中央へ切れ込みシュートを放つが、ボールは惜しくもクロスバーを直撃しゴールラインを割る。
RBブラガンチーノは、カウンターから前半12分にもMFリンコンがGKマルコス・フェリピに阻まれたものの惜しいシュートを放つと、前半17分には、右サイドからのクロスに走り込んだVOLジャジソンがゴールネットを揺らすが、一連のプレーでオフサイドが検出されゴールは認められない。
バイーアは、ボールを握り左右に揺さぶるものの、縦の動きにスピード感を欠け、好機を演出することができない。
前半41分にPA入口での空中戦のこぼれ球を拾ったFWエヴェラウドがシュートに持ち込むが、GKクレイトンがゴール隅に向かうボールをゴールライン外へ掻き出す。
後半も前半同様の展開で試合は始まり、守りを固めカウンターを狙うRBブラガンチーノに対し、バイーアは前半苦しめられたカウンターを対策する一方で、攻撃に厚みをつけることができず時間が経過する。
後半19分、RBブラガンチーノは相手陣左サイドでFKを獲得すると、FWヴィチーニョが上げたゴールに向かうボールにCBドウグラス・メンデスが飛び込み、RBブラガンチーノが先制。[1-0]
先制後もRBブラガンチーノは相次いでカウンターからバイーアゴールを襲うが、追加点は生まれない。
後半26分、バイーアは一気に3選手を交代。攻撃を組み立てを担うMFエヴェルトン・ヒベイロ、MFカウリーに加え、FWエヴェラウドをベンチに下げ、MFカルロス・デ・ペナ(Carlos De Pena, 1992)、FWルシアーノ・ロドリゲス(Luciano Rodríguez, 2003)、FWハファエウ・ハトン(Rafael Ratão, 1995)をピッチに送り出す思い切った采配。
すると、その直後に交代策を効果を現す。後半27分、バイーアは相手陣右サイドゴールライン際から執拗にボールをゴール前に送ると、最後はファーサイドに流れたボールをSBルシアーノ・ジュバがゴールに蹴り込みバイーアが試合を振り出しに戻す。
その後試合はオープンな展開へ。
後半30分、バイーアFWハファエウ・ハトンが左サイドから強烈なシュート。RBブラガンチーノGKクレイトンが片手で弾き出すスーパーセーブ。
後半34分、RBブラガンチーノMFルーカス・エヴァンジェリスタがPA入口から放ったシュートはブロックにきたDFの足に当たり、ボールはGKの頭上を越え落ちるが、クロスバーが阻止。
互いに相手ゴールに迫り、シュートで終わる場面も増えていくが、ゴールは生まれないまま試合が終えるかと思われた。
後半45+5分、RBブラガンチーノは左サイドゴールライン際でボールを拾ったSBギリェルミがゴール前にクロス。DFのブロックによりゴール正面バイタルエリアに流れたボールを、ゴールを背にMFグスタヴィーニョが確保すると、正面を向き思い切りよく右足を一閃。低い弾道のボールがゴール左に突き刺さるゴラッソ。[2-1]
試合再開直後にタイムアップの笛が吹かれ、ホームのRBブラガンチーノが2-1の勝利を収めた。
RBブラガンチーノは、全国選手権7試合ぶりの白星。理想から遠い、自陣に引いた守備からカウンターを狙うサッカーに終始したが、相手を上回る数の好機を演出し、接戦の末、終了間際の決勝ゴールで勝点「3」を勝ち取った。
次戦は、二週間後に全国選手権第26節、ホームにグレミオを迎える。ペドロ・カイシーニャ監督は、現実を見据えた今節のようなサッカーか、理想も求めたサッカーか、いずれのサッカーを見せるだろうか。
バイーアは、リベルタドーレス出場圏から脱落し7位に後退。今季は下位の守備的なチームを相手に守備網を崩すことができず敗戦となる試合が続いているが、今節も自陣に引いたRBブラガンチーノ守備網を崩せずに終えた。
次戦は、中10日でコパ・ド・ブラジル準々決勝フラメンゴ戦2ndレグ(A)。1stレグをホームで落としており、2ndレグでは巻き返したい。全国選手権は二週間後に全国選手権第26節、ホームにアトレチコ・ミネイロを迎える。
アトレチコ・パラナエンセ(CAP) 0-2 パウメイラス(PAL)
動画URL: https://www.youtube.com/watch?v=0myzTTeRSDw
(PAL) : 8' #18 マウリシオ(Maurício, 2001)[]
(PAL) : 58' #41 エステヴォン(Estêvão, 2007)[#27 ヒシャルジ・ヒオス(Richard Rios, 2000)]
今節前の順位
アトレチコ・パラナエンセ(CAP)は全国選手権8勝5分9敗勝点29の10位。(2試合未消化)
パウメイラス(PAL)は全国選手権13勝5分6敗勝点44の3位。
得点シーン
(PAL) : 8' #18 マウリシオ(Maurício, 2001)[]
相手陣入口でカウンターの芽を摘み取ったCBムリーロが右サイドへボールを送る。ボールを受けたFWフラッコ・ロペスが右サイドからPA侵入後ゴール前に低いクロス。CBの裏でMFマウリシオが足を合わせゴールネットを揺らす。[0-1]
MFマウリシオは、クルゼイロ育成出身で、2019年7月全国選手権にて18歳のプロデビュー。2020年にレギュラーの座を掴むが、同年10月にインテルナシオナウへ移籍し出場機会は減少する。2021年にセグンドボランチとしてレギュラーの座を獲得すると、2022年終盤にゴールに近いポジションでのプレー機会が増えると、2023年には55試合9得点5アシストと全項目でキャリアハイの成績を収める。2024年7月1050万ユーロ相当の移籍金でパウメイラスへ移籍。2024パリ五輪南米予選代表。ボランチ出身のためボール奪取力が高く、攻撃面では二列目からゴール前への飛び出しや最終ライン裏へのスルーパスなど、オン/オフザボールに関わらず攻守に存在感を放つプレーヤー。
(PAL) : 58' #41 エステヴォン(Estêvão, 2007)[#27 ヒシャルジ・ヒオス(Richard Rios, 2000)]
相手陣中央でのボール争奪戦からVOLヒシャルジ・ヒオスがつま先で右サイドにボールを送ると、ボールを受けたFWエステヴォンがサイドからPAに侵入、挟まれたDFの間をボールを通し、振りの鋭い左足のシュート。これがGKのニアサイドを抜けゴールネットに突き刺さる。ゴラッソ。[0-2]
FWエステヴォンは、2023年全国選手権最終節にて16歳でのプロデビューを果たし、2024年全国選手権開幕後にレギュラーの座に定着。7月17日第17節の試合中に足首にケガを負い、第20節の復帰戦で再び同じ個所を痛め、さらに二週間離脱していた。8月14日の復帰後もしばらくはケガ前の切れ味が見られなかったが、代表への招集が発表された8月24日の試合で2得点1アシストに続き、今節は2試合連続ゴール。2024年は35試合10得点8アシスト。全国選手権での8得点は得点ランキング2位タイ。
試合経過、所感その他
ボール保持率: 前半:42% 58% ⇒ 前後半:46% 54%
シュート(枠内): 前半:5‐8(5‐6) ⇒ 前後半:15‐19(9‐10)
パス成功率: 前半:79% 82% ⇒ 前後半:80% 80%
ファール: 前半:5‐5 ⇒ 前後半:10‐9
黄カード(赤): 前半:2‐0 ⇒ 前後半:2‐1
アトレチコ・パラナエンセ(CAP)は、コパ・ド・ブラジル準々決勝ヴァスコ・ダ・ガマ戦1stレグをアウェイで1-2の逆転負け。一週間前の全国選手権第24節もヴァスコ・ダ・ガマにアウェイでやはり1-2で敗れている。1991年生まれのウルグアイ国籍マルティン・バリーニ(Martín Varini)監督のもと、チームは再建を進めている中、重点はコパ・スウアメリカーナ、コパ・ド・ブラジルに置かれており、全国選手権は1引き分けを挟み3連敗を喫している。
今節は、コパ・ド・ブラジルで足首を痛めたGKレオ・リンキ(Léo Linck, 2001)が大事を取って欠場し、ゴールマウスはGKミカエウ(Mycael, 2004)が守る。他に直近のヴァスコ戦でのスタメンから変更はない。
アトレチコ・パラナエンセ(CAP)のスタメンは以下の通り。(※は、直近試合のスタメンからの入れ替わり)
GK : ※GKミカエウ(Mycael, 2004)
3 : CBカイキ・ホッシャ(Kaique Rocha, 2001)、CBガマラ(Gamarra, 2000)、CBエスキベル(Esquivel, 2001)
4 : 右WBエリキ(Erick, 1997)、MFクリスチアン(Christian, 2000)、MFサペリ(Zapelli, 2002)、VOLガブリエウ(Gabriel, 1992)
3 : FWクエージョ(Cuello, 2000)、FWマストリアーニ(Mastriani, 1993)、MFカノービオ(Canobbio, 1998)
パウメイラス(PAL)は、一週間前の全国選手権クイアバ戦を5-0の完勝。リベルタドーレス、コパ・ド・ブラジルは既に敗退しており、全国選手権三連覇が残る今シーズンの照準となっている。
今節は、前節試合中のケガで右SBマイキ(Mayke, 1992)が欠場。CBグスタボ・ゴメスが出場停止明けでCBムリーロとのコンビが復活。前節MFハファエウ・ヴェイガ(Raphael Veiga, 1995)に代わるスタメン抜擢で結果を残したMFマウリシオが今節もスタメンを務める。
パウメイラス(PAL)のスタメンは以下の通り。(※は、直近試合のスタメンからの入れ替わり)
GK : GKウェヴェルトン(Weverton, 1987)
4 : ※右SBマルコス・ホッシャ(Marcos Rocha, 1988)、※CBグスタボ・ゴメス(Gustavo Gómez, 1993)、CBムリーロ(Murilo, 1997)、左SBカイオ・パウリスタ(Caio Paulista, 1998)
3 : VOLヒシャルジ・ヒオス(Richard Rios, 2000)、MFマウリシオ(Maurício, 2001)、VOLアニバル・モレノ(Anibal Moreno, 1999)
3 : FWエステヴォン(Estêvão, 2007)、FWフラッコ・ロペス(Flaco López, 2000)、FWフェリピ・アンデルソン(Felipe Anderson, 2003)
立ち上がりからアウェイのパウメイラスが猛攻を仕掛ける。
前半3分にVOLヒシャルジ・ヒオスがゴール正面からミドルシュート。しかし、これはGKミカエウの正面。前半4分、PA左からのMFマウリシオのシュートはGKミカエウが倒れ込みながら弾き返しDFがクリア。前半5分には、右サイドからのクロスにファーサイドでFWフェリピ・アンデルソンが足を合わせるが、GKミカエウが片手で阻止。GKミカエウが次々とシュートを止めていく。
しかし、前半8分、右サイドに流れたFWフラッコ・ロペスのクロスをMFマウリシオがゴール正面で足に合わせると、さすがのGKミカエウもこの至近距離のシュートに反応することができず、パウメイラスがゴールをこじ開ける。[0-1]
先制後もパウメイラスは攻撃の手綱を緩めず、前半15分にもPAに侵入したSBカイオ・パウリスタが強烈なシュート。しかし、またもやGKミカエウがシュートストップ。追加点を許さない。
SBカイオ・パウリスタは前半32分にも巧みなドリブルでマークを外しPAに侵入しシュートに持ち込むが、この場面もGKミカエウが片手でシュートを阻止する。
前半35分を回り、パウメイラスは相手ゴールへの圧力を弱め、自陣を中心とした低い位置でのボール回しで試合のテンポを落とす。
前半44分、アトレチコ・パラナエンセFWカノービオが相手陣でボールを奪い、そのままシュートに持ち込むが、ボールはGKウェヴェルトンの正面をつきゴールは生まれない。さらに前半45+2分には、PA入口でボールを受けたMFサペリがシュートを放つもGKウェヴェルトンが冷静にボールをゴールラインへ送り出し、試合はパウメイラスが1-0とリードして前半を折り返す。
後半開始時にアトレチコ・パラナエンセは2選手を交代。相次いで狙われた右サイドに右SBゴドイ(Godoy, 1995)、前線にFWディ・ジョリオ(Di Yorio, 1996)を投入する。
しかし、前半の流れを引き継いだパウメイラスは、後半9分、MFマウリシオがシュート。GKミカエウの手に触れたボールはクロスバーを叩く。
さらに、後半13分、FWエステヴォンが右サイドからドリブルでPAに侵入し、巧みにマークを外しシュート。これがゴールに突き刺さり、パウメイラスがリードを拡げる。
FWエステヴォンは後半18分にも左サイドFWフェリピ・アンデルソンのクロスにDFの間に現れヘディングシュート。しかし、GKミカエウが片手でストップし、さらにゴールに詰めるFWフラッコ・ロペスがシュートに持ち込む直前にボールを掻き出し、DFがクリア。
パウメイラスの前後から挟み込む守備に攻撃の糸口を見いだせないアトレチコ・パラナエンセだったが、後半25分、相手陣に押し込み守備網の周りでボールを展開。SBエスキベルがゴール前に上げたボールにCBガマラがヘディングシュート。GKウェヴェルトンが見送らざるをえないボールは惜しくもファーサイドのゴールポストを叩きゴールは生まれない。
続く後半31分には、アトレチコ・パラナエンセSBエスキベルが強烈なミドルシュート。GKウェヴェルトンが辛うじて両手でクロスバーの上へボールを弾きだす。
パウメイラスは、相手にボールを持たせながら、シュートに持ち込まれる場面もあったものの、ボール奪取後は素早く前方にボールを送り、相手陣深くへアトレチコ・パラナエンセの選手に帰陣を促し、試合と時間をコントロール。
試合を2-0のまま締めた。
アトレチコ・パラナエンセは、ホームながら相手にほとんどの時間で試合を支配され、無得点のまま0-2の敗戦。ホームサポーターから、ハーフタイム、試合終了後にブーイングを浴びる残念な内容に終えた。
次戦は、中9日でコパ・ド・ブラジル準々決勝ヴァスコ・ダ・ガマ戦の2ndレグ。ホームでの試合、さらに1-2のスコアで連敗しているだけに、サポーターからブーイングを浴びるような不甲斐ない試合は許されない。全国選手権は第26節が9月14日にホームで開催。首位を争うフォルタレーザとの対戦。
パウメイラスは、リベルタドーレス敗退後の2試合を、複数得点、無失点で終えている。左SBカイオ・パウリスタがようやくフィット。MFマウリシオ、FWエステヴォン、FWフラッコ・ロペスの躍動をFWフェリピ・アンデルソンが支える好循環が生まれている。
次戦は、二週間後に全国選手権第26節、ホームにクリシウーマを迎える。
ジュヴェントゥージ(JUV) 1-3 インテルナシオナウ(INT)
動画URL: https://www.youtube.com/watch?v=krN3G-PmvQY
(INT) : 30' #19 ボレー(Borré, 1995)[#17 ブルーノ・タバタ(Bruno Tabata, 1997)]
(INT) : 34' #34 ガブリエウ・カルヴァーリョ(Gabriel Carvalho, 2007)[#29 チアゴ・マイア(Thiago Maia, 1997)]
(INT) : 59' #26 ベルナベイ(Bernabei, 2000)[]
(JUV) : 90+2' #5 ルイス・オヤマ(Luís Oyama, 1997)[#17 エジソン・カリオカ(Edson Carioca, 1997)]
今節前の順位
ジュヴェントゥージ(JUV)は全国選手権7勝7分9敗勝点28の13位。(1試合未消化)
インテルナシオナウ(INT)は全国選手権7勝8分6敗勝点29の11位。(3試合未消化)
得点シーン
(INT) : 30' #19 ボレー(Borré, 1995)[#17 ブルーノ・タバタ(Bruno Tabata, 1997)]
右SBブルーノ・ゴメスの自陣からPA内へのフィードを起点にインテルがシュートに持ち込むなど、PA近辺で攻勢を仕掛けると、クリアボールの回収から右サイドへボールを展開。MFブルーノ・タバタのゴール前へのクロスにCB間でFWボレーがヘディングシュート。GKの指をかすめたボールがゴールネットを揺らす。[0-1]
FWボレーは、2024コパ・アメリカなどコロンビア代表として37試合6得点2アシスト。ビジャレアル/ESP(30試合4得点2アシスト)、アイントラハト・フランクフルト/GER(92試合15得点10アシスト)、リーベルプレート/ARG(146試合56得点12アシスト)でのプレー歴がある。2024年3月にインテルナシオナウに加入(契約期限2028年末)。コパ・アメリカ開催期間の離脱などもあったが、これまで17試合6得点1アシストを記録中。最近は5試合で3得点と、周囲との連係が深まりゴールを量産し始めている。
(INT) : 34' #34 ガブリエウ・カルヴァーリョ(Gabriel Carvalho, 2007)[#29 チアゴ・マイア(Thiago Maia, 1997)]
相手陣PA左のスペースでパスを交換し、中央へ切れ込むVOLチアゴ・マイアがSBベルナベイとのタベーラでサイドからPAに侵入。GKと最終ラインの間に鋭いボールを送ると、ファーサイドをDFの背後から現れたMFガブリエウ・カルヴァーリョが足を合わせる。17歳15日のMFガブリエウ・カルヴァーリョのプロ初ゴールでインテルナシオナウがリードを拡げる。
MFガブリエウ・カルヴァーリョは、インテルナシオナウ育成出身で、U-17カテゴリーの年齢ながら2024年6月17日にトップチームに昇格。その前日の2024年6月16日には、コパ・ド・ブラジルにて後半26分にピッチに送り出され16歳のプロデビューを果たすと、11分後の後半37分にFWウェズレイのゴールをアシストしていた。司令塔MFアラン・パトリッキ(Alan Patrick, 1991)のケガをきっかけに先発出場の機会が増えると、MFアラン・パトリッキの復帰後の直近2試合も先発に起用され、今節は後半19分にピッチに立ったMFアラン・パトリッキと約25分間共演。クラブ内では以前から将来を嘱望されていたが、試合を通じてさらに著しい成長を遂げている。最近ではヨーロッパの強豪(アーセナル/ENGなど)からも注目を浴び始め、8月17日には、2005年生まれが主力をなすU-20代表に選出された。
(INT) : 59' #26 ベルナベイ(Bernabei, 2000)[]
自陣からビルドアップ。相手陣手前左サイドで相手のマークをかわしたMFガブリエウ・カルヴァーリョが左サイドMFブルーノ・タバタへボールを送り攻撃がスピードアップ。さらにFWウェズレイにボールが渡り、PA左角からゴール前にクロス。DFが足にボールを当てるが、そのこぼれ球をSBベルナベイが拾い角度のない位置から左足のシュート。GKの脇を抜けたボールがサイドネットを揺らす。[3-0]
SBベルナベイは、2019年11月にラヌース(Lanús)/ARGから19歳のプロデビューを果たしたアルゼンチン国籍選手。2022年7月セルティック/SCOへ移籍、27試合1得点3アシストの成績を残し、2024年3月インテルナシオナウに期限付き移籍加入。4月10日コパ・スウアメリカーナにてクラブデビューを果たしたが、その後出場機会は訪れない。ホージェル・マシャード監督初采配試合の7月23日コパ・スウアメリカーナで後半開始時にピッチに送り出されると、次の試合からはスタメンに定着。2024年は今節終了時点で10試合1得点。このゴールはインテルナシオナウでの初ゴール。
(JUV) : 90+2' #5 ルイス・オヤマ(Luís Oyama, 1997)[#17 エジソン・カリオカ(Edson Carioca, 1997)]
自陣からのロングカウンター。自陣から蹴りだされたボールを中央左寄りの位置でFWエジソン・カリオカが確保し、DFを引き付け中央へボールを送る。そこに走り込んだVOLルイス・オヤマがダイレクトに右足のシュート。ボールはGKの指先を越えゴールネットに吸い込まれる。[1-3]
VOLルイス・オヤマは、サンパウロ州選手権下位のミラソウ(Mirassol)から2015年7月コパ・パウリスタにて18歳のプロデビュー。2021年期限付き移籍によりボタフォゴでのプレー機会を得ると、2022年には完全移籍へ移行し、スタメン出場が続く。しかし、次第に出場機会を失い、2022年9月モレンベーク/BELへの期限付き移籍を皮切りに、2023年ゴイアス、2024年はジュヴェントゥージと期限付き移籍でプレーする。2024年は今節終了時点で29試合3得点。7、8月はスタメンと交代出場を繰り返し出場時間は増加傾向にある。このままレギュラーの座を獲得し、チームの残留はもちろん、中位進出の一助となりたい。
試合経過、所感その他
ボール保持率: 前半:52% 48% ⇒ 前後半:36% 64%
シュート(枠内): 前半:8‐6(2‐2) ⇒ 前後半:14‐18(5‐8)
パス成功率: 前半:72% 74% ⇒ 前後半:67% 83%
ファール: 前半:7‐9 ⇒ 前後半:12‐17
黄カード(赤): 前半:0‐1 ⇒ 前後半:1‐2(1‐0)
ジュヴェントゥージ(JUV)は、週中のコパ・ド・ブラジル準々決勝コリンチャンス戦1stレグ(H)を2-1の勝利。全国選手権は直近の7試合ですべて失点を喫しており、その間の成績は2勝1分4敗と負け越し。守備を整理して試合に入りたい。
今節は、CBゼ・マルコス(Zé Marcos, 1998)とMFネネー(Nenê, 1981)が出場停止、代わってCBホドリゴ・サンとMFジアン・カルロスが先発入り。ケガのため大事を取って公式戦2試合に欠場したVOLジャジソンがスタメン復帰。
ジュヴェントゥージ(JUV)のスタメンは以下の通り。(※は、直近試合のスタメンからの入れ替わり)
GK : GKガブリエウ(Gabriel, 1992)
4 : 右SBジョアン・ルーカス(João Lucas, 1998)、CBダニーロ・ボサ(Danilo Boza, 1998)、※CBホドリゴ・サン(Rodrigo Sam, 1995)、左SBアラン・フーシェウ(Alan Ruschel, 1989)
2 : ※VOLジャジソン(Jádson, 1993)、VOLドゥドゥ・ヴィエイラ(Dudu Vieira, 1994)
3 : MFルーカス・バルボーザ(Lucas Barbosa, 2001)、※MFジアン・カルロス(Jean Carlos, 1992)、FWエリキ・ファリアス(Erick Farias, 1997)
1 : FWカリージョ(Carrillo, 1996)
インテルナシオナウ(INT)は、ホージェル・マシャード監督就任後は引き分けが続き、4戦目にして初白星。しかし、その次の試合で最下位アトレチコ・ゴイアニエンセに敗れ批判の声も高まっている。しかし、前節は前半30分過ぎに退場者を出しながらも無失点で切り抜け、直近2試合は無失点。守備をベースにしたチーム戦術が着実に根付きつつある。
今節は、出場停止のCBアグスティン・ロヘル(Agustín Rogel, 1997)とCBメルカド(Mercado, 1987)の両CBに代わり、CBイゴル・ゴメスとCBヴィトンがコンビを組む。ボランチには途中出場が続くVOLホームロを8月11日以来のスタメンに抜擢、
インテルナシオナウ(INT)のスタメンは以下の通り。(※は、直近試合のスタメンからの入れ替わり)
GK : GKロチェ(Rochet, 1993)
4 : 右SBブルーノ・ゴメス(Bruno Gomes, 2001)、※CBイゴル・ゴメス(Igor Gomes, 2001)、※CBヴィトン(Vitão, 2000)、左SBベルナベイ(Bernabei, 2000)
2 : ※VOLホームロ(Rômulo, 2000)、VOLチアゴ・マイア(Thiago Maia, 1997)
3 : MFガブリエウ・カルヴァーリョ(Gabriel Carvalho, 2007)、MFブルーノ・タバタ(Bruno Tabata, 1997)、FWウェズレイ(Wesley, 1999)
1 : FWボレー(Borré, 1995)
立ち上がりはホームのジュヴェントゥージが積極的な試合運び。MFジアン・カルロスが中心となりチャンスをうかがうが、明確なチャンスを作り出すことができない。
前半15分を過ぎるあたりからインテルナシオナウがボールを相手陣に運ぶようになり、試合は一進一退の攻防となる。
前半22分、ジュヴェントゥージが自陣からのカウンター。FWカリージョが中央やや左のレーンをドリブルでボールを持ち上がり、右サイドを上がるVOLジャジソンへパス。PAに侵入したVOLジャジソンはPA手前中央にボールを戻すと、そこに走り込んだFWエリキ・ファリアスが強烈なシュート。しかし、ウルグアイ代表GKロチェが倒れ込みながら両手でしっかりとボールを弾き返す。
一方のインテルナシオナウは、前半27分、左サイドからのクロスのクリアボールをバイタルエリアで回収したVOLホームロがミドルシュート。ボールはゴール右上角に直撃。
両チームが相次いで惜しいチャンスを迎える。
前半30分、インテルナシオナウは、相手陣からPA内FWウェズレイに送られたVOLブルーノ・ゴメスのフィードを起点に、相手陣PA前後で攻勢を仕掛けると、最後は右サイドからのクロスにFWボレーがヘディングシュートを決め先制する。[1-0]
なおも勢いに乗るインテルナシオナウは、先制から4分後の前半34分、左サイドを綺麗に崩し、VOLチアゴ・マイアがゴール前にボールを送ると、MFガブリエウ・カルヴァーリョが難なくボールをゴールに押し込む。MFガブリエウ・カルヴァーリョの17歳15日でのプロ初ゴールでインテルナシオナウがリードを拡げる。[2-0]
インテルナシオナウが2点を先制し試合の主導権を握ると、前半44分にジュヴェントゥージCBホドリゴ・サンがボールの争奪戦でスパイク裏で相手選手のスネを削り一発退場。
後半2分に、インテルナシオナウは、左SBベルナベイのゴールライン際からのマイナスのボールにFWボレーが左足を振り抜くが、ジュヴェントゥージGKガブリエウがシュートストップ。さらには、後半8分にも右サイドからのサイドチェンジからFWウェズレイがシュートに持ち込むものの、再びGKガブリエウがCKに逃れる。
後半14分、インテルナシオナウが左サイドから攻め込むと、DFのパスカットのミスを見逃さず、SBベルナベイが角度のない位置からファーサイドのゴールを揺らす。[3-0]
後半19分、インテルナシオナウは、得点に絡んだFWボレーとMFブルーノ・タバタに代え、不振が続くFWエネル・バレンシア(Enner Valencia, 1989)とケガ明けの司令塔MFアラン・パトリッキ(Alan Patrick, 1991)をピッチに投入。
MFアラン・パトリッキは万全の状態には戻ってはいないものの、決定機の演出や自らシュートを放つなど、順調な回復を見せる。その一方で、FWエネル・バレンシアは後半45分に自陣からのフィードに抜け出しGKとの一対一をかわしシュートに持ち込むが、ゴールライン上に戻ったDFのクリアに遭い、復活のゴールは生まれない。
試合は後半45+2分に、ジュヴェントゥージVOLルイス・オヤマが意地のゴールを奪うが、3-1のスコアで試合はタイムアップ。
ジュヴェントゥージは、得意のホームでの敗戦で全国選手権は2連敗。14位ながら降格圏までの勝点差は「3」に縮まり、残留争いに巻き込まれつつある。
次戦は、中3日の9月5日に、順延された全国選手権第16節クイアバ戦がアウェイで開催。さらに中5日で、1stレグを2-1で先勝したコパ・ド・ブラジル準々決勝コリンチャンス戦の2ndレグがアウェイで予定されている。
インテルナシオナウは、最近の試合で従来より高い位置でプレーするVOLチアゴ・マイア、ホージェル・マシャード監督が就任後に抜擢した左SBベルナベイ、MFガブリエウ・カルヴァーリョがチームを牽引し、理想的な試合内容でクラシコを制した。
次戦は、二週間後に全国選手権第26節、クイアバをホームに迎える。