【ブラジル全国選手権2024】第26節(2/2)[09/14-16]

投稿者: | 2024年9月14日

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全国選手権第26節 対戦組合せ


以下の5試合の概要はこちらで。→ 【ブラジル全国選手権2024】第26節(1/2)[09/14-16]
・2024/09/14 アトレチコ・ゴイアニエンセ(ACG) x ヴィトーリア(VIT)
・2024/09/14 アトレチコ・パラナエンセ(CAP) x フォルタレーザ(FOR)
・2024/09/14 ボタフォゴ(BOT) x コリンチャンス(COR)
・2024/09/15 パウメイラス(PAL) x クリシウーマ(CRI)
・2024/09/15 RBブラガンチーノ(RBB) x グレミオ(GRE)
以下の5試合の概要はこの記事で
・2024/09/15 ジュヴェントゥージ(JUV) x フルミネンセ(FLU)
・2024/09/15 クルゼイロ(CRU) x サンパウロ(SAO)
・2024/09/15 バイーア(BAH) x アトレチコ・ミネイロ(CAM)
・2024/09/15 フラメンゴ(FLA) x 
ヴァスコ・ダ・ガマ(VAS)
・2024/09/16 インテルナシオナウ(INT) x クイアバ(CUI)

全国選手権第26節 試合概要

ジュヴェントゥージ(JUV) 2-1 フルミネンセ(FLU)

動画URL: https://www.youtube.com/watch?v=aaiukEfZFj4
(FLU) : 27' #21 ジョン・アリアス(Jhon Arias, 1997)[#90 セルナ(Serna, 1997)]
(JUV) : 81' #96 ホナウド(Ronaldo, 1996)[#28 アラン・フーシェウ(Alan Ruschel, 1989)]
(JUV) : 83' #11 マルセリーニョ(Marcelinho, 2002)[]

今節前の順位

ジュヴェントゥージ(JUV)は全国選手権7勝8分10敗勝点29の13位。
フルミネンセ(FLU)は全国選手権7勝6分11敗勝点27の16位。(1試合未消化)

得点シーン

(FLU) : 27' #21 ジョン・アリアス(Jhon Arias, 1997)[#90 セルナ(Serna, 1997)]
左サイドライン際でのパス交換から攻撃の糸口を探るが、手詰まりとなり一旦最終ラインへボールを戻す。相手守備陣が上がるのを見たCBチアゴ・サントスが再び左サイドライン際へボールを送ると、そのボールを受けたFWセルナがゴール前ファーサイドへクロス。ゴールに詰めたFWジョン・アリアスが難なくボールをゴールに押し込みフルミネンセが先制。[0-1]
   FWジョン・アリアスは、コロンビア代表として23試合3得点3アシスト。フルミネンセ加入後の2022年6月に代表デビュー。フルミネンセには2021年8月にサンタフェ/COLから60万ユーロ相当の移籍金にて加入。同年は途中交代出場が続いたが、翌2022年には先発出場も増え、フェルナンド・ジニース監督就任後は欠くべからざる選手の一人として、2023年クラブ史上初のリベルタドーレス制覇に大いに貢献。2024年はコパ・アメリカ期間中の離脱があったものの、今節終了時点で37試合10得点7アシストを記録している。スピードと打開力のあるドリブルでチャンスを演出し、決定力の高さで自らも多くのゴールを奪う。2024コパ・アメリカでは全6試合に先発出場を果たしチームの準優勝に貢献。欧州クラブからの注目も高く、現在はフルミネンセとの契約更改に二の足を踏んでいる。
(JUV) : 81' #96 ホナウド(Ronaldo, 1996)[#28 アラン・フーシェウ(Alan Ruschel, 1989)]
アタッキングサード入口左サイドライン際でのFK。SBアラン・フーシェウがゴール前に上げたボールに、ポジション争いでDFが足を滑らせ転倒しフリーとなっていたVOLホナウドが頭を合わせゴールネットを揺らす。ホームのジュヴェントゥージが試合を振り出しに戻す。[1-1]
   VOLホナウドは、フラメンゴ育成出身で、2015年11月の全国選手権にて19歳のプロデビュー。2020年期限付き移籍先のバイーアにてシーズン終盤にレギュラーの座を掴み38試合1得点4アシストの成績を残すが、買取オプションは行使されず、フラメンゴに復帰するも構想外のまま契約は満了。2021年7月清水/JPNに移籍加入。加入後間もなくボランチのレギュラーの座を掴み2021年は12試合1アシスト、翌2022年はシーズン前とシーズン中の2度に渡る膝のケガのため19試合1得点1アシスト、2023年は44試合1アシストの成績を残す。2024年2月に契約が満了し、半年のブランクを経て2024年8月下旬にジュヴェントゥージに加入。9月5日全国選手権にてクラブデビューを果たし、3試合連続スタメン出場となった今節、ジュヴェントゥージでの初ゴールを記録した。
(JUV) : 83' #11 マルセリーニョ(Marcelinho, 2002)[]
相手陣に入った位置からのスローイン。相手陣深くに投げられたボールに、フルミネンセDFの頭によるクリアが頭上に上がり、そのボールのクリアが小さくったところを、FWマルセリーニョが見逃さず、ダイレクトに右足を振り抜く。ボールはファーサイドのゴールネットを揺らし、ジュヴェントゥージが瞬く間に逆転。[2-1]
   FWマルセリーニョは、2020年11月コパ・ド・ブラジルにてパウメイラスから17歳のプロデビュー。その後、数試合に出場したもののトップチームに昇格できず、ヴァスコ・ダ・ガマU-20、クルゼイロU-20、全国選手権4部のクラブや、サンパウロ州選手権下位リーグのクラブを遍歴する。2023年初めに全国選手権2部トンベンセと契約を結ぶと、年間で46試合7得点2アシストの成績。2024年4月ジュヴェントゥージに期限付き移籍加入すると、交代出場を繰り返した後、6試合連続で先発出場。その後ケガのため約一か月間離脱を余儀なくされるが、復帰後の8月7日コパ・ド・ブラジルにて途中出場からゴールをマークすると、次の試合でスタメンに抜擢され2試合連続のゴール。最近の試合は途中交代出場が続いていたが、今節はピッチに立ったファーストタッチで貴重な決勝ゴール。名門クラブでは、短期間での結果が求められる中、結果を残せず、サッカー人生を諦める寸前にまで追い込まれたが、トンベンセ、ジュヴェントゥージでは、多くの機会が与えられ、時間をかけながらも着実な成長、結果を残している。

試合経過、所感その他

ボール保持率: 前半:58% 42% ⇒ 前後半:54% 46%
シュート(枠内): 前半:3‐5(0‐1) ⇒ 前後半:12‐8(5‐1)
パス成功率: 前半:86% 85% ⇒ 前後半:82% 80%
ファール: 前半:6‐3 ⇒ 前後半:8‐9
黄カード(赤): 前半:2‐1 ⇒ 前後半:5‐4

   ジュヴェントゥージ(JUV)は、週中のコパ・ド・ブラジル準々決勝コリンチャンス戦2ndレグにて1-3の敗戦。1stレグでの1点のアドバンテージを守り切れず、コパ・ド・ブラジルを後にした。全国選手権は9月5日に代替第16節クイアバ戦を0-0の引き分け。3試合白星から遠ざかっているが、今後は全国選手権に集中し、是が非でも1部残留を勝ち取りたい。
   今節は、コパ・ド・ブラジルでのスタメンから1つのポジションで変更。MFネネー(Nenê, 1981)が2試合ぶりの先発復帰。
   ジュヴェントゥージ(JUV)のスタメンは以下の通り。(※は、直近試合(コパ・ド・ブラジル)のスタメンからの入れ替わり)
   GK : GKガブリエウ(Gabriel, 1992)
   4 : 右SBジョアン・ルーカス(João Lucas, 1998)、CBダニーロ・ボサ(Danilo Boza, 1998)、CBゼ・マルコス(Zé Marcos, 1998)、左SBアラン・フーシェウ(Alan Ruschel, 1989)
   2 : VOLホナウド(Ronaldo, 1996)、VOLジャジソン(Jádson, 1993)
   3 : MFルーカス・バルボーザ(Lucas Barbosa, 2001)、※MFネネー(Nenê, 1981)、FWエリキ・ファリアス(Erick Farias, 1997)
   1 : FWカリージョ(Carrillo, 1996)

   フルミネンセ(FLU)は、マノ・メネゼス監督就任後の15試合を7勝4分4敗、うち全国選手権は6勝2分2敗で勝点を「20」積み上げ、最下位、さらには降格圏を脱出。今後はリベルタドーレスの連覇が最大の目標となるが、全国選手権も勝点を伸ばしていきたい。
   今節のスタメンは、出場停止明けのVOLマルチネリが先発に復帰。VOLアンドレ(André, 2001)移籍後の2ボランチの相方はVOLベルナルが務める。
   フルミネンセ(FLU)のスタメンは以下の通り。(※は、直近試合のスタメンからの入れ替わり)
   GK : GKファビオ(Fábio, 1980)
   4 : 右SBサムエウ・シャヴィエル(Samuel Xavier, 1990)、CBチアゴ・シウヴァ(Thiago Silva, 1984)、CBチアゴ・サントス(Thiago Santos, 1989)、左SBマルセロ(Marcelo, 1987)
   2 : VOLベルナル(Bernal, 2003)、※VOLマルチネリ(Martinelli, 2001)
   3 : MFジョン・アリアス(Jhon Arias, 1997)、MFガンソ(PH Ganso, 1989)、MFセルナ(Serna, 1997)
   1 : FWカウワン・エリアス(Kauã Elias, 2006)

   ホームのジュヴェントゥージがボールを支配、しかし、中に入るボールに厳しく寄せるフルミネンセの守備に苦しむ。
   前半15分、フルミネンセは相手陣手前からMFセルナがFWカウワン・エリアスの前方にボールを送りカウンターを発動。FWカウワン・エリアスがボールをPA右まで運び、中央PA手前へ戻したところにMFジョン・アリアスが駆け上がりシュートを放つが、ボールは大きく枠を越える。
   前半27分、フルミネンセは左サイドを執拗にボールをまわし、サイドライン際からFWセルナがゴール前へクロス。ファーサイドに詰めたFWジョン・アリアスが難なくボールを押し込みフルミネンセが先制。[0-1]
   フルミネンセは、前半45+1分、右サイドライン際からMFジョン・アリアスがクロス。ゴール前ニアサイドでMFガンソが頭を合わせるが、ジュヴェントゥージGKガブリエウが片手でボールを掻き出し、追加点を許さない。
   前半は、フルミネンセが、ジュヴェントゥージにボールを持たせ、堅固な守備からカウンターを狙う戦術を軸に相手を上回る数の好機を生み出し、1点をリードして終える。
   後半開始時にジュヴェントゥージはFWカリージョに代えFWジウベルト(Gilberto, 1989)を投入。
   すると、後半11分、FWジウベルトは左サイドライン際からドリブルでPAに侵入しシュート。ボールは惜しくもクロスバーを叩きゴールは生まれない。
   続く後半13分、FWジウベルトは右サイドライン際からのMFルーカス・バルボーザのクロスにニアサイドで頭を合わせるが、フルミネンセGKファビオの好守に阻まれる。
   相次いでピンチを招いたフルミネンセは、後半14分、SBマルセロに代えCBフィリピ・メロ(Felipe Melo, 1983)を投入。この交代策は功を奏し、フルミネンセは、試合を落ち着かせることに成功する。
   しかし、後半36分、ジュヴェントゥージは相手陣左サイドライン際でのFKから、SBアラン・フーシェウがゴール前に上げたボールにVOLホナウドが頭を合わせゴールネットを揺らす。[1-1]
   さらにその2分後の後半38分、相手陣右サイドでのスローインから、相手の2度に渡るボール処理ミスを見逃さず、FWマルセリーニョが右足を振り抜き、ファーサイドのゴールネットを揺らし、ジュヴェントゥージが瞬く間に逆転。[2-1]
   試合はこのままタイムアップ。ジュヴェントゥージが試合終了間際10分間での逆転劇で勝点「3」を勝ち取った。

   ジュヴェントゥージは、ハーフタイムでの修正と選手交代で試合の流れを掴み、得意のホームで貴重な勝点「3」。順位を2つ上げ、コパ・スウアメリカーナ出場圏内の11位に浮上した。
   次戦は、9月21日全国選手権第27節、アウェイで降格圏に低迷するヴィトーリアとの一戦。
   フルミネンセは、最近の好調を支えていた堅固な守備が、試合終盤で綻び、勝点を逸する悔しい試合。
   次戦は、週中の9月18日にリベルタドーレス準決勝アトレチコ・ミネイロ戦、ホームでの1stレグ。気持ちを切り替え試合に挑みたい。
   残留争いを抜け出せずにいる全国選手権は、第27節が9月21日にホームでの首位ボタフォゴとのクラシコが予定されている。

クルゼイロ(CRU) 1-1 サンパウロ(SAO)

動画URL: https://www.youtube.com/watch?v=M0PISY_Z0HE
(SAO) : 59' #39 ウィリアン・ゴメス(William Gomes, 2006)[#33 エリキ(Erick, 1997)]

今節前の順位

クルゼイロ(CRU)は全国選手権12勝5分8敗勝点41の5位。
サンパウロ(SAO)は全国選手権12勝5分8敗勝点41の6位。

得点シーン

(SAO) : 59' #39 ウィリアン・ゴメス(William Gomes, 2006)[#33 エリキ(Erick, 1997)]
自陣中央での相手のパス交換をFWアンドレ・シウヴァが前線から戻りスライディングでカット、倒れ込んだまま右サイドを上がるFWエリキへボールを送る。ボールを受けたFWエリキはドリブルで相手陣にボールを運び、自身の右を追い抜くSBイゴル・ヴィニシウスを囮に左サイドのFWウィリアン・ゴメスへパス。PA入口でのワントラップからFWウィリアン・ゴメスが左足のシュートに持ち込むと、GKがボールを手に当てるもボールの勢いが勝りニアサイドのゴールネットを揺らす。[1-0]
   FWウィリアン・ゴメスは、サンパウロ育成出身で、2023年11月全国選手権にて17歳のプロデビュー。同年は3試合に出場。2024年1月U-17チームから一足跳びにトップチームへ昇格。8月25日全国選手権第24節にて初スタメンに起用され、開始6分でプロ初ゴールとなる先制ゴール。今節はプロ初ゴールに続く先制ゴールで再びチームに勝点「3」をもたらした。

試合経過、所感その他

ボール保持率: 前半:60% 40% ⇒ 前後半:61% 39%
シュート(枠内): 前半:3‐8(0‐2) ⇒ 前後半:14‐14(1‐4)
パス成功率: 前半:88% 82% ⇒ 前後半:86% 79%
ファール: 前半:8‐6 ⇒ 前後半:11‐10
黄カード(赤): 前半:3‐2 ⇒ 前後半:4‐3

    クルゼイロ(CRU)は、前節アトレチコ・ゴイアニエンセ戦にて全国選手権で6試合ぶりの白星を挙げたものの、リベルタドーレス本戦出場圏の4位争いから一歩後退している。一方でコパ・スウアメリカーナは難敵ボカ・ジュニオルス/ARGを退け準決勝に進出。今季の補強で戦力も拡充しているだけに、全国選手権の順位を落とさず、コパ・スウアメリカーナはタイトルを狙いたい。
   今節のスタメンは前節のものから一点のみ変更。右足首のケガにより欠場のFWアルバロ・バレアル(Álvaro Barreal, 2000)に代わり、途中交代が続くMFヴィチーニョがクラブ加入後21試合目にして初の先発に抜擢さえる。
   クルゼイロ(CRU)のスタメンは以下の通り。(※は、直近試合のスタメンからの入れ替わり)
   GK : GKカシオ(Cássio, 1987)
   4 : 右SBウィリアン・フルタド(William Furtado, 1995)、CBゼ・イヴァウド(Zé Ivaldo, 1997)、CBジョアン・マルセロ(João Marcelo, 2000)、左SBマルロン(Marlon, 1997)
   4 : VOLルーカス・ロメロ(Lucas Romero, 1994)、VOLワラシ・ソウザ(Walace Souza, 1995)、MFマテウス・エンヒキ(Matheus Henrique, 1997)、※MFヴィチーニョ(Vitinho, 2004)
   2 : FWマテウス・ペレイラ(Matheus Pereira, 1996)、FWカイオ・ジョルジ(Kaio Jorge, 2002)

   サンパウロ(SAO)は、週中のコパ・ド・ブラジル準々決勝アトレチコ・ミネイロ戦2ndレグにて0-0の引き分け。2試合合計で0-1となり、準決勝進出を断たれた。全国選手権の前節フルミネンセ戦はコパ・ド・ブラジル準々決勝の谷間の試合。ほぼベストメンバーで試合に入るも0-2の敗戦。しかし、シーズン当初からの相次ぐケガ人、リベルタドーレス、コパ・ド・ブラジル両大会を勝ち上がる厳しい日程の中、勝点「41」の6位と健闘している。
   今節は、中2日でリベルタドーレス準決勝ボタフォゴ戦1stレグを控える中、主力選手を温存。新加入のCBフアン、VOLロンゴの両選手がクラブデビューを先発出場で迎える。
   サンパウロ(SAO)のスタメンは以下の通り。(※は、直近試合(コパ・ド・ブラジル)のスタメンからの入れ替わり)
   GK : GKジャンドレイ(Jandrei, 1993)
   3 : CBフェラレシ(Ferraresi, 1998)、CBフアン(Ruan, 1999)、CBサビーノ(Sabino, 1996)
   4 : 右SBイゴル・ヴィニシウス(Igor Vinícius, 1997)、VOLロンゴ(Longo, 1998)、VOLマルコス・アントニオ(Marcos Antônio, 2000)、左WBミシェル・アラウーホ(Michel Araújo, 1996)
   3 : FWエリキ(Erick, 1997)、FWアンドレ・シウヴァ(André Silva, 1997)、FWウィリアン・ゴメス(William Gomes, 2006)

   最近の試合で攻守に連係が噛み合わないクルゼイロだが、この試合も積極的にボールを支配し攻撃の糸口を探る。
   一方のサンパウロは、控え選手を中心としたメンバー構成ということもあり。クルゼイロにボールを持たせ、堅守速攻をベースにした戦術を採用する。
   前半8分、サンパウロのカウンター。自陣右サイドVOLマルコス・アントニオのフィードにFWウィリアン・ゴメスが抜け出しゴールネットを揺らすが、惜しくもオフサイド。
   クルゼイロがなかなかシュートに持ち込めずにいる中、サンパウロは自陣からの素早いフィードを起点に、その後も前半21分にFWウィリアン・ゴメス、前半27分にFWアンドレ・シウヴァがシュートに持ち込む。
   さらに、サンパウロは、前半37分、相手陣で左WBミシェル・アラウーホ→FWウィリアン・ゴメス→FWアンドレ・シウヴァと左サイドから斜めにボールを繋ぎ、最後はPA内右でフリーとなったFWエリキがシュート。しかし、クルゼイロGKカシオが横に跳び片手で阻止する。
   前半は、クルゼイロがボールを持ちながらも攻めあぐね、サンパウロが縦に速い攻撃で相手を上回る数の好機を作り出して終える。
   後半2分、クルゼイロはボールを受けに最終ラインの手前まで下がったFWマテウス・ペレイラがドリブルでボールを持ち上がり、FWカイオ・ジョルジに預け、戻りのボールをPA手前からシュートに持ち込むが、ボールはサンパウロGKハファエウが難なくキャッチ。
   後半14分、サンパウロは自陣中央でFWアンドレ・シウヴァがパスカット。右サイドを上がるFWエリキへボールを繋ぐと、FWエリキはボールを左サイドへ送り、ボールを受けたFWウィリアン・ゴメスがGKカシオの手を弾く強烈なシュートを放ちゴールを奪う。[0-1]
   失点直後にクルゼイロはVOLワラシをベンチに下げFWラウタロ・ディアス(Lautaro Díaz, 1998)、後半24分にケガ明けのFWガブリエウ・ヴェロン(Gabriel Veron, 2002)を投入。しかし、サンパウロ守備網を効果的に崩すことは出来ない。
   クルゼイロは、後半40分、ボランチの位置まで下がったFWマテウス・ペレイラがドリブルでボールを持ち上がり、FWガブリエウ・ヴェロンとのタベーラで最終ライン裏に抜け出しシュートを放つがクロスバーを越え、後半42分にはCKから流れたボールを拾ったVOLマテウス・エンヒキが個人技でPA内を縦に抜け出しゴール前にクロスを送るが誰にも合わない。
   試合は、このままタイムアップ。アウェイでサンパウロが1-0の勝利を収めた。

   クルゼイロは、またもや攻撃面の連係が噛み合わず、0-1の敗戦。ボールを支配しながらも枠内シュートは僅か1本にとどまった。
   年央に大型補強を実施したため、クラブ幹部から新加入選手の起用を半ば強要されるようになり、クラブ成績は右肩下がり。それまで作り上げてきたフェルナンド・セアブラ(Fernando Seabra)監督のシステムに僅かな歪みが生じ、修正できないまま時間が経過している。
   クルゼイロの次戦は、週中9月19日コパ・スウアメリカーナ準々決勝リベルタ/PAR戦アウェイでの1stレグ。
   全国選手権第27節は9月22日、アウェイでのクイアバ戦が予定されている。
   サンパウロは、控え選手を中心としたチーム構成で、いつものパスサッカーを封印した試合展開。しかし、その中でもFWウィリアン・ゴメスがスピードを生かした抜け出しで複数に渡り相手ゴールに迫り、そして、貴重な決勝ゴールをマーク。FWアンドレ・シウヴァが自陣まで戻った守備で決勝ゴールの起点となるなど、多くの選手がレギュラー取りに向けたアピールの場を生かした。
   サンパウロは、これで全国選手権はリベルタドーレス本戦出場圏の4位まで勝点差「1」の5位に浮上。
   次戦は、9月18日にリベルタドーレス準々決勝ボタフォゴ戦アウェイでの1stレグ。
   全国選手権第27節は9月22日、好調インテルナシオナウをホームに迎える。

バイーア(BAH) 3-0 アトレチコ・ミネイロ(CAM)

動画URL: https://www.youtube.com/watch?v=jptW-K17nBw
(BAH) : 51' #9 エヴェラウド(Everaldo, 1991)[#16 タシアーノ(Thaciano, 1995)]
(BAH) : 58' #10 エヴェルトン・ヒベイロ(Éverton Ribeiro, 1989)[#8 MFカウリー(Cauly, 1995)]
(BAH) : 90+2' #17 ルシアーノ・ロドリゲス(Luciano Rodríguez, 2002)[#21 ハファエウ・ハトン(Rafael Ratão, 1995)]

今節前の順位

バイーア(BAH)は全国選手権11勝6分8敗勝点39の7位。
アトレチコ・ミネイロ(CAM)は全国選手権8勝9分6敗勝点33の10位。(2試合未消化)

得点シーン

(BAH) : 51' #9 エヴェラウド(Everaldo, 1991)[#16 タシアーノ(Thaciano, 1995)]
FWタシアーノが相手陣深く左サイドで相手のパスミスのボールを拾いPAに侵入。そのままゴール正面に送ったボールはやや後方に流れるが、ボールを受けたFWエヴェラウドが体を反転させ右足を振り抜きゴール左隅に決める。バイーアが先制。[1-0]
   FWエヴェラウドは、グレミオ育成出身で2011年11月の全国選手権で20歳のプロデビュー。その後は期限付き移籍や、グレミオとの契約満了後は、単年や数か月間の契約で複数のクラブでプレーする下積み時代が続く。2019年シャペコエンセにて全国選手権1部など52試合19得点を記録。2020年加入の鹿島アントラーズ/JPNにて3年間101試合34得点15アシスト。2023年バイーアに入団し60試合20得点のキャリアハイの成績をたたき出す。2024年はこれまで46試合10得点5アシスト。最近の試合ではサイドに流れチャンスを演出する役割を託されることが多く、このゴールは7月10日以来約2か月ぶりのゴールとなった。
(BAH) : 58' #10 エヴェルトン・ヒベイロ(Éverton Ribeiro, 1989)[#8 MFカウリー(Cauly, 1995)]
相手陣中央からのボールをPA手前左サイドで受けたVOLジアン・ルーカスから、中央のMFカウリーを経て、MFエヴェルトン・ヒベイロの前方にボールが運ばれると、MFエヴェルトン・ヒベイロは短い助走から右足を一閃。低い弾道のミドルシュートがゴールネットに突き刺さり、バイーアがリードを拡げる。
   MFエヴェルトン・ヒベイロは、2022W杯などブラジル代表として22試合3得点1アシスト。コリンチャンス育成出身で、2007年4月サンパウロ州選手権にて17歳のプロデビュー。しかし、コリンチャンスでは多くの出番はなく、2008-10年は全国選手権2部サンカエタノへ期限付き移籍、2011年にコリチバへ移籍し2012年に56試合18得点3アシストの成績を収め一躍注目を集める。2013年に加入したクルゼイロでは、2年間108試合23得点24アシストを記録しチームの全国選手権2連覇に貢献。このタイトル獲得を皮切りに、2014年1月‐2017年6月は1500万ユーロの移籍金で移籍したアル・アハリ・ドバイ/UAEにて4つのタイトルを獲得、2017年6月‐2023年12月フラメンゴにて2度のリベルタドーレスなど8つのタイトルを獲得。バイーアには2024年1月に加入、これまで50試合6得点9アシストの成績を収めている。
(BAH) : 90+2' #17 ルシアーノ・ロドリゲス(Luciano Rodríguez, 2002)[#21 ハファエウ・ハトン(Rafael Ratão, 1995)]
相手陣左サイドをマークをかわしながらパス交換。左サイドライン際から左SBルシアーノ・ジュバ、FWハファエウ・ハトンを経て、ペナルティーアーク内のFWルシアーノ・ロドリゲスにボールが繋がると、FWルシアーノ・ロドリゲスの振りの鋭いシュートがゴール左隅に決まる。バイーアが試合を決定づける3点目を奪う。[3-0]
   FWルシアーノ・ロドリゲスは、2024年3月26日国際親善試合コートジボワール戦にて21歳の代表デビューを果たしたウルグアイ国籍選手。2023U-20南米ユース選手権(9試合5得点2アシスト、準優勝)、2023U-20W杯(5試合1得点)は決勝戦の決勝ゴールでウルグアイU-20代表の大会制覇に貢献。2024年7月26日1100万ユーロ相当の移籍金にてバイーアに加入。7月27日全国選手権第20節にてクラブデビュー、8月7日コパ・ド・ブラジルにてクラブ初ゴール。交代出場が続く中、このゴールは10試合236分の出場で2点目のゴールとなった。

試合経過、所感その他

ボール保持率: 前半:64% 36% ⇒ 前後半:55% 45%
シュート(枠内): 前半:4‐1(0‐0) ⇒ 前後半:16‐5(4‐2)
パス成功率: 前半:87% 82% ⇒ 前後半:87% 84%
ファール: 前半:10‐6 ⇒ 前後半:17‐16
黄カード(赤): 前半:0‐1 ⇒ 前後半:1‐3

   バイーア(BAH)は、週中のコパ・ド・ブラジル準々決勝フラメンゴ戦2ndレグを0-1で敗れ大会を敗退。これでクラブ史上9度目の準々決勝敗退となり、ここが大きな壁となっている。全国選手権は、これまでコパ・ド・ブラジルが並行開催される中、ほぼ固定したスタメン、交代選手で試合を消化してきてが、コパ・ド・ブラジルを敗退したことで、選手の休養時間も増えパフォーマンスが上がるはず。上位争いから後退し7位まで順位を落としているが、リベルタドーレス出場圏の6位以内に再浮上したい。
   今節もいつもと同じスターティングイレブンで試合に入る。
   バイーア(BAH)のスタメンは以下の通り。(※は、直近試合(コパ・ド・ブラジル)のスタメンからの入れ替わり)
   GK : GKマルコス・フェリピ(Marcos Felipe, 1996)
   4 : 右SBサンティアゴ・アリアス(Santiago Arias, 1992)、CBガブリエウ・シャヴィエル(Gabriel Xavier, 2001)、CBカヌー(Kanu, 1997)、左SBルシアーノ・ジュバ(Luciano Juba, 1999)
   4 : VOLカイオ・アレシャンドレ(Caio Alexandre, 1999)、MFエヴェルトン・ヒベイロ(Éverton Ribeiro, 1989)、MFカウリー(Cauly, 1995)、VOLジアン・ルーカス(Jean Lucas, 1998)
   2 : FWタシアーノ(Thaciano, 1995)、FWエヴェラウド(Everaldo, 1991)

   アトレチコ・ミネイロ(CAM)は、週中のコパ・ド・ブラジル準々決勝サンパウロ戦2ndレグをホームで0-0の引き分け。2試合合計を1-0とし準決勝に駒を進めた。リベルタドーレス、コパ・ド・ブラジルを勝ち上がる中、ケガ人も多く、コパ・アメリカ開催期間は12人まで認められるリザーブメンバーを6選手しか登録できないという厳しい状況にも陥ったが、現在は全国選手権は2試合未消化で10位と健闘。今後はカップ戦2大会が目標となり、全国選手権を有効に使いたい。
   今節終了後中2日でリベルタドーレス準々決勝1stレグを控え今節は大幅に選手を変更。各選手の奮起を期待したい。
   アトレチコ・ミネイロ(CAM)のスタメンは以下の通り。(※は、直近試合(コパ・ド・ブラジル)のスタメンからの入れ替わり)
   GK : GKエヴェルソン(Éverson, 1990)
   3 : ※CBブルーノ・フッキス(Bruno Fuchs, 1999)、CBバターリャ(Battaglia, 1991)、※CBリヤンコ(Lyanco, 1997)
   4 : ※右WBマリアーノ(Mariano, 1986)、※VOLファウスト・ベラ(Fausto Vera, 2000)、※MFイゴル・ゴメス(Igor Gomes, 1999)、※左WGフーベンス(Rubens, 2001)
   3 : FWフッキ(Hulk, 1986)、※FWカドゥ(Cadu, 2004)、※FWブライアン・パラシオス(Brahian Palacios, 2002)

   ホームのバイーアが積極的にボールを支配。しかし、ピッチを横に広く使い、パススピードの速いパスを繋ぐものの、縦方向へのスピード感に欠け、シュートに持ち込むまでに時間を要し、相手に守備ブロックを構築され、得点機を掴めない。 
   一方のアトレチコ・ミネイロは、ボールを奪う位置が低く、バイーアの素早い寄せに苦しみ、相手陣に効果的にボールを運ぶことができない。
   前半18分、ボールを受けに下がったFWエヴェラウドが右サイドのMFエヴェルトン・ヒベイロにボールを預ける。左サイドから右サイドに流れるMFカウリーへのMFエヴェルトン・ヒベイロのパスは合わないものの、その流れたボールにFWタシアーノが反応し、最終ライン裏へ抜け出しシュート。しかし、ボールは惜しくも枠の外へ流れる。
   後半6分、バイーアはFWタシアーノが相手陣深く左サイドで相手のパスミスのボールを拾いPAに侵入。ゴール中央へボールを送り、FWエヴェラウドがゴールを仕留めバイーアが先制。[1-0]
   さらに後半13分、バイーアは、MFエヴェルトン・ヒベイロの低い弾道のミドルシュートでリードを拡げる。
   後半19分、アトレチコ・ミネイロは、4選手を一気に交代。
   対するバイーアは、後半29分にMFエヴェルトン・ヒベイロとMFカウリーのボールを握れる両選手をベンチに下げ、中盤から前線にスピードのある選手を投入し、ボールの出どころへ厳しく寄せる守備を強化。
   後半35分を過ぎ、アトレチコ・ミネイロは、FWフッキを中心に相手ゴールに迫るが、シュートは枠を捉えない。
   後半アディショナルタイム、バイーアは相手陣PA前後でボールを展開。最後はFWルシアーノ・ロドリゲスがダメ押しの3点目のゴールを奪い、試合はタイムアップ。

   バイーアは、ホームで3-0の快勝。順位を一つ上げリベルタドーレス出場圏の6位に再浮上。
   次戦は、全国選手権第27節、9月21日にアウェイでのフォルタレーザ戦。
   アトレチコ・ミネイロは、順位は変わらず10位のまま。
   次戦は、9月18日にアウェイでのリベルタドーレス準々決勝フルミネンセ戦1stレグ。
   リベルタドーレス準々決勝に挟まれた全国選手権第27節は、9月22日にホームでRBブラガンチーノ戦が予定されている。

フラメンゴ(FLA) 1-1 ヴァスコ・ダ・ガマ(VAS)

動画URL: https://www.youtube.com/watch?v=ZIPcL2Azgck
(FLA) : 72' #8 ジェルソン(Gerson, 1997)[#14 デ・アラスカエッタ(De Arrascaeta, 1994)]
(VAS) : 87' #11 フィリピ・コウチーニョ(Philippe Coutinho, 1992)[#2 プーマ・ロドリゲス(Puma Rodríguez, 1997)]

今節前の順位

フラメンゴ(FLA)は全国選手権13勝5分6敗勝点44の4位。(1試合未消化)
ヴァスコ・ダ・ガマ(VAS)は全国選手権10勝4分10敗勝点34の9位。(1試合未消化)

得点シーン

(FLA) : 72' #8 ジェルソン(Gerson, 1997)[#14 デ・アラスカエッタ(De Arrascaeta, 1994)]
自陣中央からVOLレオ・オルティスが右サイドへボールを展開。右SBウェズレイ(Wesley, 2003)がドリブルでボールを持ち上がり、PA手前でDF間にポジションをとるMFデ・アラスカエッタへパス。MFデ・アラスカエッタはボールを受けると、自身に寄せるDFの背後に顔を出したMFジェルソンへボールを送り、MFジェルソンがグラウンダーのシュート。ボールはファーサイドのゴールネットを揺らし、フラメンゴが貴重な先制点。[1-0]
   MFジェルソンは、直近のW杯南米予選などブラジル代表として7試合に出場。フルミネンセ育成出身で、2015年に17歳でプロデビューを果たし、年間45試合5得点3アシスト。2016年7月1850万ユーロにてローマ/ITAへ移籍。その後、フィオレンティーナ/ITA、フラメンゴでプレーし、2021年7月には2050万ユーロにてマルセーユ/FRAへと移籍する。フラメンゴには、2023年1月に1500万ユーロにて再加入。推進力のあるセグンドボランチを中心に、2024年は今節終了時点で43試合3得点7アシストを記録している。
(VAS) : 87' #11 フィリピ・コウチーニョ(Philippe Coutinho, 1992)[#2 プーマ・ロドリゲス(Puma Rodríguez, 1997)]
ヴァスコ陣深くでドリブルを仕掛けたフラメンゴCBレオ・ペレイラがPA内で相手選手と接触し転倒。しかし、主審はプレー続行を指示。こぼれ球を拾ったSBプーマ・ロドリゲス(Puma Rodríguez, 1997)がMFハイアン(Rayan, 2006)へボールを送りロングカウンターが発動される。MFハイアンはスピード豊かなドリブルで相手陣中央へボールを運び、PA手前左のFWエメルソン・ロドリゲス(Emerson Rodrígues, 2000)へパス。フラメンゴ守備陣の素早い帰陣に攻撃は行き詰まるかと思われたが、FWエメルソン・ロドリゲスは逆サイドPA内を上がるSBプーマ・ロドリゲスへボールを送る。SBプーマ・ロドリゲスが中央へボールを折り返すと、FWフィリピ・コウチーニョがDFの手前に現れヘディングシュート。GKは一歩も動けず、ボールはゴールネットに吸い込まれる。[1-1]
   FWフィリピ・コウチーニョは、2018W杯などブラジル代表として68試合21得点9アシストを誇る。ヴァスコ・ダ・ガマ育成出身で、プロデビュー前の2008年7月にインテルナツィオナーレ/ITAへ380万ユーロで移籍。期限付き移籍にてリースバックされた2009年6月全国選手権2部にてヴァスコ・ダ・ガマから16歳のプロデビュー。2013年1月末にリヴァプール/ENGへ1350万ユーロにて移籍すると、2018年1月にバルセロナ/ESPへ1億3500万ユーロにて移籍。しかし、バルセロナでは期待に沿った活躍ができず、バイエルン・ミュンヘン/GER、アストン・ヴィラ/ENGなどでプレー。2024年7月10日アストン・ヴィラからの期限付き移籍にてヴァスコ・ダ・ガマに復帰。5戦目にして復帰後初ゴールを記録した。

試合経過、所感その他

ボール保持率: 前半:64% 36% ⇒ 前後半:61% 39%
シュート(枠内): 前半:9‐3(2‐1) ⇒ 前後半:17‐9(3‐2)
パス成功率: 前半:87% 81% ⇒ 前後半:87% 79%
ファール: 前半:4‐5 ⇒ 前後半:10‐10
黄カード(赤): 前半:0‐1 ⇒ 前後半:0‐1

   フラメンゴ(FLA)は、週中のコパ・ド・ブラジル準々決勝バイーア戦2ndレグを1-0の勝利。2試合合計を2-0とし準決勝進出を決めた。しかし、代表に選出された全国選手権得点ランキング首位のFWペドロ(Pedro, 1997)が代表でのトレーニング中に膝前十字靭帯断裂の大ケガを負い、今季中の復帰が絶望となるなど、相変わらず多くのケガ人が発生している。
   今節のスタメンは、コパ・ド・ブラジルでの一戦から3つのポジションで変更。ブラジル代表40試合2得点の左SBアレキ・サンドロとエクアドル代表37試合6得点2アシストのFWプラッタの新加入2選手をいきなりスタメンに抜擢。チリ代表としてW杯南米予選帰りのVOLエリキ・プルガールをボランチに据える。
   フラメンゴ(FLA)のスタメンは以下の通り。(※は、直近試合(コパ・ド・ブラジル)のスタメンからの入れ替わり)
   GK : GKロッシ(Rossi, 1995)
   4 : 右SBバレラ(Varela, 1993)、CBファブリシオ・ブルーノ(Fabrício Bruno, 1996)、CBレオ・ペレイラ(Léo Pereira, 1996)、※左Sアレキ・サンドロ(Alex Sandro, 1991)
   3 : ※VOLエリキ・プルガール(Ericl Pulgar, 1994)、MFジェルソン(Gerson, 1997)、VOLレオ・オルティス(Léo Ortiz, 1996)
   3 : FWルイス・アラウージョ(Luiz Araújo, 1996)、※FWプラッタ(Plata, 2000)、FWブルーノ・エンヒキ(Bruno Henrique, 1990)

   ヴァスコ・ダ・ガマ(VAS)は、週中のコパ・ド・ブラジル準々決勝アトレチコ・パラナエンセ戦2ndレグを1-2の敗戦。しかし、準決勝進出を賭けたPK戦を5-4でアトレチコを退け、準決勝に駒を進めた。ハファエウ・パイヴァ監督就任後は10勝4分4敗(うち全国選手権は8勝3分3敗)の成績を収め、コパ・ド・ブラジル準決勝進出のみならず、全国選手権も就任時の17位から9位まで順位を上げている。
   今節は、前線に新加入のチリ代表FWジアン・メネゼス(Jean Meneses, 1993)を3試合目にして初スタメンに起用。他は直近のコパ・ド・ブラジルでのスタメンから変更はない。
   ヴァスコ・ダ・ガマ(VAS)のスタメンは以下の通り。(※は、直近試合(コパ・ド・ブラジル)のスタメンからの入れ替わり)
   GK : GKレオ・ジャルジン(Léo Jardim, 1995)
   4 : 右SBパウロ・エンヒキ(Paulo Henrique, 1996)、CBマイコン(Maicon, 1988)、CBレオ(Léo, 1996)、左SBルーカス・ピトン(Lucas Piton, 2000)
   3 : VOLスフォルツァ(Sforza, 2002)、MFディミトリ・パイェ(Dimitri Payet, 1987)、VOLウーゴ・モウラ(Hugo Moura, 1998)
   3 : FWデイヴィジ(David, 1995)、FWベヘッチ(Vegetti, 1988)、※FWジアン・メネゼス(Jean Meneses, 1993)

   立ち上がりこそ、ヴァスコ・ダ・ガマの速いプレスが効果を現すものの、前半5分を過ぎるとフラメンゴは相手陣でボールを展開。
   フラメンゴは、前半7分に左SBアレキ・サンドロのクロスにFWプラッタがゴール前に飛び込み、前半13分にはFWプラッタが縦に送られたボールをPA内右サイドのFWルイス・アラウージョへはたき、戻りのボールをシュートに持ち込むなど、新加入、初出場の2選手がチームに溶け込み、チャンスを作り出す。
   ところが、前半15分、フラメンゴは、FWルイス・アラウージョが右膝に痛みを訴え、プレーを続行することができず、前半18分にMFデ・アラスカエッタと交代するアクシデントが発生。
   しかし、アクシデントがあったものの、フラメンゴはその後も試合を支配。
   前半22分には、右SBバレラのPA角からのクロスをゴール正面でVOLエリキ・プルガールが頭を合わせるが、至近距離のシュートをGKレオ・ジャルジンが弾き返す。
   劣勢が続くヴァスコ・ダ・ガマだったが、前半36分、自陣右サイドで厳しいマークを外し、SBパウロ・エンヒキが相手陣中央へボールを送ると、FWデイヴィジが抜け出しシュート。しかし、ボールはクロスバーを直撃、ゴールは生まれない。
   後半17分、自陣深く右サイドでボールを確保したフラメンゴは、斜めに素早くボールを運び、MFデ・アラスカエッタが相手陣中央やや左へボールを送ると、FWプラッタが頭でボールを落とし、FWブルーノ・エンヒキがシュート。しかし、惜しくもボールはゴールポストの外へ僅かに流れる。
   後半24分には、左サイド深い位置からのSBアレキ・サンドロのクロスにゴール前に上がったVOLレオ・オルティスが打点の高いヘディングシュート。しかしこれもまた、クロスバーを直撃。ゴールをこじ開けることができない。
   後半27分、フラメンゴは自陣から右サイドへボールを展開。右SBウェズレイからMFデ・アラスカエッタを経たボールをMFジェルソンがゴール。それまで二列目で多くのチャンスを作り続けたMFジェルソンがフィニッシャーとなりフラメンゴ待望の先制点を奪う。
   失点直後に、ヴァスコ・ダ・ガマはMFディミトリ・パイェとFWデイヴィジに代え、MFフィリピ・コウチーニョ(Philippe Coutinho, 1992)とFWエメルソン・ロドリゲス(Emerson Rodrígues, 2000)を投入。
   すると、後半42分、ヴァスコ・ダ・ガマは自陣深くからロングカウンター。SBプーマ・ロドリゲスを起点に、MFハイアン(Rayan, 2006)がドリブルでボールを持ち上がり、PA手前左のFWエメルソン・ロドリゲスを経由してPA内右に送られたボールをSBプーマ・ロドリゲスが折り返しのクロス。これにMFフィリピ・コウチーニョが飛び込み頭を合わせゴールネットを揺らす。MFフィリピ・コウチーニョのヴァスコでの14年ぶりのゴールによりヴァスコ・ダ・ガマが土壇場で同点に追いつく。
   両チーム最後まで勝点「3」を目指し死力を尽くすものの、試合は1-1のままタイムアップ。

   フラメンゴは1試合未消化とはいえ、首位ボタフォゴとの勝点差が「8」に拡がる痛い引き分け。さらには、今節負傷交代のFWルイス・アラウージョは復帰まで最大60日と診断され、また一人新たに故障者リスト入り選手が増えた。
   次戦は、週中の9月19日にリベルタドーレス準々決勝ペニャロル/URUとの1stレグをホームにて開催。
   全国選手権第27節は、9月22日にアウェイでのグレミオ戦。
   ヴァスコ・ダ・ガマは、前半から試合を支配され我慢が続く試合展開だったが、後半途中交代のMFハイアン、FWエメルソン・ロドリゲス、MFフィリピ・コウチーニョが絡む同点ゴールで、アウェイでの試合で勝点「1」を積み上げることに成功。
   次戦は、9月22日に全国選手権第27節、好調パウメイラスをホームに迎える。

インテルナシオナウ(INT) 3-0 クイアバ(CUI)

動画URL: https://www.youtube.com/watch?v=NYqnVbK30AY
(INT) : 11' #10 アラン・パトリッキ(Alan Patrick, 1991)[PK]
(INT) : 41' #25 メルカド(Mercado, 1987)[]
(INT) : 72' #19 ボレー(Borré, 1995)[]

今節前の順位

インテルナシオナウ(INT)は全国選手権9勝8分6敗勝点35の8位。(2試合未消化)
クイアバ(CUI)は全国選手権5勝7分12敗勝点22の19位。(1試合未消化)

得点シーン

(INT) : 11' #10 アラン・パトリッキ(Alan Patrick, 1991)[PK]
相手陣PAから外へ流れるボールを確保しようとしたインテルナシオナウFWウェズレイがDFと接触。VARが介入し主審はDFのファールを取り、インテルナシオナウにPKが与えられる。これをMFアラン・パトリッキがGKヴァウテルの指先を越えるボールをゴール左隅に決め、ホームのインテルナシオナウが先制。[1-0]
   MFアラン・パトリッキは、2011年南米ユース選手権(3試合)、U-20W杯(1試合)代表。サントス育成出身で、2009年9月全国選手権にて18歳のプロデビュー。2011年6月にシャクタルドネツク/UKRへ移籍。当初は出場機会に恵まれず、インテルナシオナウやフラメンゴへの期限付き移籍が続くが、2016/17年シャクタルドネツクに復帰すると、主力として13もの国内タイトルを獲得。2022年4月にインテルナシオナウに完全移籍で加入すると、中盤で攻撃の指揮を執り、チームの全国選手権2位躍進に貢献。2023年はチームが大型補強を進める中、62試合16得点10アシストの3項目すべてでキャリアハイ。2024年は3度に渡るケガでチームを離れる時期もあったが、これまで33試合7得点5アシストの成績を残している。
(INT) : 41' #25 メルカド(Mercado, 1987)[]
PA外左の位置からのFK。MFアラン・パトリッキが上げたボールはニアサイドでクリアに遭うが、ペナルティーアークに流れたボールに対し、ゴール前から下がりながらCBメルカドが体を反転させるボレーシュート。強烈なシュートがゴール左隅に突き刺ささり、インテルナシオナウがリードを拡げる。[2-0]
   CBメルカドは、2018W杯などアルゼンチン代表にて24試合4得点1アシスト。ラシン・クラブ/ARG育成出身で、エストゥディアンテス/ARG、リーベルプレート/ARG、セビージャ/ESP、アル・ラーヤン/QATでプレーし、2021年7月インテルナシオナウに入団。身長は180cmと大きくはないが、的確なポジショニングと、獰猛な猟犬を思い起こさせる激しいマーク、冷静なラインコントロールで、プロ生活18年目の今季もレギュラーの一角として活躍。2024年はこれまで31試合に出場し、このゴールは今季初ゴール、FW顔負けのゴラッソで決めた。
(INT) : 72' #19 ボレー(Borré, 1995)[]
相手陣右サイド近辺でのパス交換からゴール前ファーサイドへクロス。しかし、マークが厳しくシュートに持ち込めず後方へボールを戻す。このボールにVOLフェルナンドが低い弾道のミドルシュート。DFに当たったボールがゴールに向かい流れたところをFWボレーが押し込むダメ押しのゴール。[3-0]
   FWボレーは、2024コパ・アメリカなどコロンビア代表として37試合6得点2アシスト。ビジャレアル/ESP(30試合4得点2アシスト)、アイントラハト・フランクフルト/GER(92試合15得点10アシスト)、リーベルプレート/ARG(146試合56得点12アシスト)でのプレー歴がある。2024年3月にインテルナシオナウに加入(契約期限2028年末)。コパ・アメリカ開催期間の離脱などもあったが、これまで18試合7得点1アシストを記録中。最近は6試合で4得点と、周囲との連係が深まりゴールを量産し始めている。

試合経過、所感その他

ボール保持率: 前半:61% 39% ⇒ 前後半:68% 32%
シュート(枠内): 前半:8‐1(5‐0) ⇒ 前後半:15‐2(7‐0)
パス成功率: 前半:87% 83% ⇒ 前後半:89% 81%
ファール: 前半:3‐3 ⇒ 前後半:8‐10
黄カード(赤): 前半:1‐2 ⇒ 前後半:1‐2

   インテルナシオナウ(INT)は、直近の代替試合の全国選手権第19節フォルタレーザ戦にて2-1の勝利を収め、1引分けを挟み3連勝中。ホージェル・マシャード監督就任後は勝ち切れずに引き分けに終える試合が続いたが、前節は後半38分の勝ち越し弾で勝利をものにした。
   今節のスタメンは、FWウェズレイが出場停止明けでスタメン復帰。GKロチェとFWボレーがそれぞれウルグアイ代表、コロンビア代表から戻りスタメンに名前を並べる。
   インテルナシオナウ(INT)のスタメンは以下の通り。(※は、直近試合(第19節)のスタメンからの入れ替わり)
   GK : ※GKロチェ(Rochet, 1993)
   4 : 右SBブルーノ・ゴメス(Bruno Gomes, 2001)、CBメルカド(Mercado, 1987)、CBヴィトン(Vitão, 2000)、左SBベルナベイ(Bernabei, 2000)
   2 : VOLフェルナンド(Fernando, 1987)、VOLチアゴ・マイア(Thiago Maia, 1997)
   3 : MFガブリエウ・カルヴァーリョ(Gabriel Carvalho, 2007)、MFアラン・パトリッキ(Alan Patrick, 1991)、※FWウェズレイ(Wesley, 1999)
   1 : ※FWボレー(Borré, 1995)

   クイアバ(CUI)は、第25節クリシウーマ戦にて引き分けを挟む連敗を「6」で止めたものの、9月5日第16節代替試合ジュヴェントゥージ戦は0-0の引き分けに終え、残留圏との勝点差を大きく詰めることができなかった。試合開始前の段階で16位チームとの勝点差は「5」。今節はアウェイでの試合だが勝点「3」が欲しい。
   今節のスタメンは、出場停止明けのGKヴァウテルとMFフェルナンド・ソブラウ、およびW杯南米予選にてパラグアイ代表として代表デビューを果たしたFWイシドロ・ピッタ(Isidro Pitta, 1999)が凱旋試合で先発に復帰。なお、FWイシドロ・ピッタの代表選出、出場はクイアバのクラブ史上初の出来事。
   クイアバ(CUI)のスタメンは以下の通り。(※は、直近試合(第16節)のスタメンからの入れ替わり)
   GK : ※GKヴァウテル(Walter, 1987)
   4 : 右SBマテウス・アレシャンドレ(Matheus Alexandre, 1999)、CBマルロン(Marllon, 1992)、CBアラン・エンペレウール(Alan Empereur, 1994)、左SBハモン(Ramon, 2001)
   3 : MFルーカス・フェルナンデス(Lucas Fernandes, 1997)、VOLルーカス・ミネイロ(Lucas Mineiro,1996)、※MFフェルナンド・ソブラウ(Fernando Sobral, 1994)
   3 : FWクレイソン(Clayson, 1995)、※FWイシドロ・ピッタ(Isidro Pitta, 1999)、FWジョナタン・カフー(Jonathan Cafu, 1991)

   開始1分過ぎに、クイアバCBマルロンが左足ハムストリングスに痛みを覚え交代を要求。代わってCBブルーノ・アウヴェス(Bruno Alves, 1991)が入るアクシデント。
   しかし、クイアバは前半4分に大きなチャンス。FWイシドロ・ピッタが相手陣PA内右を抜け出しゴール前ファーサイドへクロス。FWジョナタン・カフーが頭を合わせるが、FWイシドロ・ピッタの抜け出しが僅かにオフサイド。
   立ち上がりこそクイアバがカウンターから相次いで相手ゴールに迫ったものの、次第にインテルナシオナウがクイアバの出足をかわし試合の流れを掴み始める。
   前半11分、PA内でインテルナシオナウFWウェズレイがDFと接触し転倒。VARが介入し主審はPKの判定を下す。これをMFアラン・パトリッキがゴール左隅に決め、ホームのインテルナシオナウが先制。[1-0]
   前半13分、クイアバは右SBマテウス・アレシャンドレが肩を脱臼し、右SBハイラン(Railan, 2000)と交代。クイアバは前半15分までに2選手が負傷交代、厳しい状況に陥る。
   前半22分、インテルナシオナウは左SBベルナベイが相手陣左サイドライン際から斜めに中央へドリブルを開始。VOLチアゴ・マイアと1度、MFアラン・パトリッキと2度のタベーラで最終ライン裏を抜け出しシュートに持ち込むが、ボールは惜しくもゴールポストを叩きゴールラインを割る。
   前半41分、インテルナシオナウはPA外左の位置からのFK。ゴール前へのクロスはクリアに遭うが、そのこぼれ球をゴール前から下がりながらCBメルカドが体を反転させるボレーシュート。強烈なシュートがゴール左隅に突き刺ささり、インテルナシオナウがリードを拡げる。[2-0]
   ボールと選手が目まぐるしく動きテンポよくボールを回すインテルナシオナウの攻撃にクイアバの守備は後手に回り続け、2-0とインテルナシオナウがリードして前半を終える。
   後半開始時にクイアバは高さのあるFWデリキ・ラセルダ(Derik Lacerda, 1999)を投入。しかし、中盤でボールを確保できず、この交代策は効果を発揮しない。
   後半10分、インテルナシオナウは相手陣で右サイドでボールを展開。一度最終ラインにボールを戻し左サイドにボールを送ると、FWウェズレイとSBベルナベイが守備網を崩し、最後はPA内ゴールライン際からFWウェズレイがシュート。しかし、ボールは惜しくもクロスバーを直撃しサイドラインを割る。
   後半28分、インテルナシオナウは相手陣PA近辺での執拗なボール回しから、一旦後方に戻されたボールにVOLフェルナンドが低い弾道のミドルシュート。DFに当たったボールがゴールに向かい流れたところをFWボレーが押し込みダメ押しの3点目。[3-0]
   3点のリードを奪うと、インテルナシオナウはケガ明けのFWヴァンデルソン(Wanderson, 1994)や調子が上がらないFWエネル・バレンシア(Enner Valencia, 1989)を投入する余裕を見せ、最後まで試合をコントロール。
   インテルナシオナウが今季一番と言える内容の試合でクイアバを圧倒、3-0の快勝を収めた。

   インテルナシオナウは、これで引き分けを挟み4連勝、長らく苦しんだ得点力不足も解消し最近の3試合は複数得点。2試合未消化ながらリベルタドーレス出場圏の6位まで、勝点差を「4」にまで追い上げてきた。
   最近の試合では、17歳MFガブリエウ・カルヴァーリョや左SBベルナベイを継続して先発に抜擢、プリメイロボランチにベテランVOLフェルナンドを据え、これまでの選手生活でプリメイロボランチを中心にプレーしてきたVOLチアゴ・マイアをセグンドボランチに起用することで高い位置でのボール奪取の機会が多くなり、攻撃に厚みが生まれている。
   インテルナシオナウの次戦は、一週間後の9月22日にアウェイで全国選手権第27節サンパウロ戦。
   クイアバは、前半15分までに2選手が負傷交代を余儀なくされるアクシデント。高い位置でのプレスが空回りし、ボールを追いかけるようになってしまった守備を最後まで修正することができず、0-3の完敗を喫した。
   クイアバの次戦は、一週間後の9月22日に全国選手権第27節クルゼイロをホームに迎える。

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