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ブラジル (BRA) 1-0 エクアドル(EQU)
ハイライト動画(ポルトガル語実況)
ハイライト動画(実況なし)
動画挿入予定
得点経過
(BRA) : 30' #10 ホドリゴ(Rodrygo, レアルマドリード/ESP)[#8 ルーカス・パケター(Lucas Paquetá, ウェストハム/ENG)]
ブラジル代表 メンバー表
「背番号」欄 : "〇"は先発フル出場。"△"はin、"▽"はout。
背番号 | ポジション | 名前 | 所属 | 生年月日 | 交代 得点 カード他 |
---|---|---|---|---|---|
1 〇 | GK / Goleiro | アリソン・ベッケル Alisson Becker | リヴァプール Liverpool/ENG | 1992/10/2 | |
2 〇 | SB / Lateral | ダニーロ Danilo | ユヴェントス Juventus/ITA | 1991/7/15 | |
16 ▽ | SB / Lateral | ギリェルミ・アラーナ Guilherme Arana | アトレチコ・ミネイロ Atlético Mineiro | 1997/4/14 | ↓74′ |
14 〇 | CB / Zagueiro | ガブリエウ・マガリャンエス Gabriel Magalhães | アーセナル Arsenal/ENG | 1997/12/19 | |
4 〇 | CB / Zagueiro | マルキーニョス Marquinhos | パリSG Paris SG/FRA | 1994/5/14 | |
18 ▽ | MF / Meio campista | アンドレ André | ウルヴァーハンプトン Wolverhampton/ENG | 2001/7/16 | ↓84′ |
5 ▽ | MF / Meio campista | ブルーノ・ギマランエス Bruno Guimarães | ニューキャッスル Newcastle/ENG | 1997/11/16 | ↓62′ |
8 ▽ | MF / Meio campista | ルーカス・パケター Lucas Paquetá | ウェストハム West Ham/ENG | 1997/8/27 | A30′ ↓74′ |
10 〇 | MF / Meio campista | ホドリゴ Rodrygo | レアル・マドリード Real Madrid/ESP | 2001/1/9 | G30′, |
20 ▽ | FW / Atacante | ルイス・エンヒキ Luiz Henrique | ボタフォゴ Botafog | 2001/1/2 | ↓62′ |
7 〇 | FW / Atacante | ヴィニシウス・ジュニオール Vinícius Júnior | レアル・マドリード Real Madrid/ESP | 2000/7/12 | |
△ ▽ | Y’, R’, G’, A’, ↑’, ↓’ | ||||
<ベンチ入り選手> | |||||
23 | GK / Goleiro | エデルソン・モラエス Ederson Moraes | マンチェスターシティ Manchester City/ENG | 1993/8/17 | |
12 | GK / Goleiro | ベント Bento | アル・ナスル Al Nassr/KSA | 1999/6/10 | |
13 | SB / Lateral | ウィリアン・フルタド William Furtado | クルゼイロ Cruzeiro | 1995/4/3 | |
6 △ | SB / Lateral | ウェンデウ Wendell | FCポルト FC Porto/POR | 1993/7/20 | ↑74′ |
17 | CB / Zagueiro | ルーカス・ベラウド Lucas Beraldo | パリSG Paris SG/FRA | 2003/11/24 | |
19 △ | MF / Meio campista | ジェルソン Gerson | フラメンゴ Flamengo | 1997/5/20 | ↑62′ |
15 △ | MF / Meio campista | ジョアン・ゴメス João Gomes | ウルヴァーハンプトン Wolverhampton/ENG | 2001/2/12 | ↑84′ |
9 | FW / Atacante | エンドリッキ Endrick | レアル・マドリード Real Madrid/ESP | 2006/7/21 | |
22 △ | FW / Atacante | エステヴォン Estêvão | パウメイラス Palmeiras | 2007/4/24 | ↑62′ |
21 | FW / Atacante | ジョアン・ペドロ João Pedro | ブライトン Brighton/ENG | 2001/9/26 | |
11 △ | FW / Atacante | ルーカス・モウラ Lucas Moura | サンパウロ São Paulo | 1992/8/13 | ↑74′ Y78′ |
試合概要
試合開始前
2024コパ・アメリカを準々決勝で敗退したブラジル代表。ドリヴァウ・ジュニオール監督は、監督就任後、国際親善試合を含め、8戦3勝5分無敗の成績。しかしながら、ボールを支配しながらも、選手交代では守備的なポジションの選手を下げ攻撃的な選手を投入するタイミングが遅く、決勝点を奪えないまま終える試合が続いている。
2026W杯南米予選は、前節第6節を終えた時点で2勝1分3敗の6位と、W杯出場圏内とは言え不甲斐ない成績。今節は監督交代後の仕切り直しの一戦となる。
この試合のブラジルのフォーメーションは4-2-3-1。
前々日のトレーニングでは、FWエンドリッキがスタメン組のセンターフォワードを務めたが、前日のトレーニングで、センターフォワードにMFホドリゴが移り、右サイドにFWルイス・エンヒキが入った。また、CBエデル・ミリトンがスタメン組に入っていたが、トレーニング中のケガのため代表を離脱。代わって経験豊かなCBマルキーニョスが入る。
<エクアドル代表スターティングイレブン>
GK : Galíndez
3 : Félix Torres、Pacho、Hincapié
5 : Jhegson Méndez、Moisés Caicedo、Alan Franco、Sarmiento、Estupiñán
2 : Kevin Rodríguez、Enner Valencia
前半
立ち上がりは、エクアドルのプレスは厳しくなく、ブラジルは左サイドを中心にビルドアップ。FWヴィニシウス・ジュニオールがハーフライン付近まで下がり、左SBギリェルミ・アラーナ、VOLブルーノ・ギマランイスがFWヴィニシウス・ジュニオールの近くでプレー。そこから一度は中央へ展開、一度は大きなサイドチェンジで右サイドへボールを運びが、エクアドルの組織的な守備がブラジルにチャンスを作らせない。
前半12分、FWルイス・エンヒキが右サイドからドリブルで中央に切れ込んだ際に受けたファールにより、ブラジルが相手陣中央約25mの位置でFKを獲得。MFホドリゴが直接ゴールを狙うが、GKが落ち着いてパンチングでクリア。
ブラジルはボールを失った後の寄せが速く、エクアドルの前線FWエネル・バレンシアを照準としたフィードもCBマルキーニョスがことごとく抑え込み、攻撃の芽を断っていく。
前半22分、ブラジルは、VOLブルーノ・ギマランイスが相手陣に入った位置でパスカット。縦に素早く送ったボールにFWヴィニシウス・ジュニオールが反応し、DFの厳しいマークを受けながらシュートに持ち込むが、ブロックに遭ったボールはゴールラインを割る。
(ゴール!) 前半30分、ブラジルは、アタッキングサード入口を左サイドライン際から中央へボールを展開し、MFルーカス・パケターが、中央ペナルティサークル手前に下りたMFホドリゴへ縦にボールを送る。MFホドリゴがボールを受けDFをかわし思い切りよく右足を振り抜くと、DFに当たったボールはゴールポストを叩きゴールに吸い込まれ、ブラジルが先制。[1-0]
前半38分、エクアドルは右サイドからゴールに迫る。PA右から中央に送られたボールはDFのクリアに遭うが、そのボールをVOLジェギソン・メンデス(Jhegson Méndez)がシュート。エクアドルのこの試合初シュートは枠を捉えず、ゴールポストの外へ流れる。
前半45+3分、エクアドルは、ハーフライン付近からFWケビン・ロドリゲス(Kevin Rodríguez)が左サイドライン際をドリブルで抜け出し、右サイドをフリーで上がるVOLモイセス・カイセド(Moisés Caicedo)へボールを送る。ブラジルGKアリソンが間合いを詰めるが、VOLモイセス・カイセドはスライディングのGKアリソンを越すシュート。ゴールライン上に戻ったVOLブルーノ・ギマランイスがクリアし、ブラジルは九死に一生を得る。
<前半スタッツ>
項目 ブラジル : エクアドル
ボール保持率 71% : 29%
シュート数(枠内) 5(2): 3(2)
コーナーキック 3 : 1
ファール 5 : 8
黄カード 0 : 0
後半
後半開始時にエクアドルは2選手を交代。ブラジルに選手変更はなし。
エクアドルが、ボールを握る時間帯が続く。しかし、ブラジル守備陣は2ラインが固く、エクアドルは守備網の周りのボール回しに終始しシュートにまでは持ち込めない。
後半17分、ブラジルは選手交代。FWエステヴォンとVOLジェルソンがイン。FWエステヴォンは17歳135日の代表デビュー。
この交代を機に一時的に約5分間ほどブラジルがボールを支配したものの、その後は再びエクアドルがブラジル陣でボールを展開。ボールを左右に散らしブラジル守備陣を翻弄するが、VOLアンドレが危険な位置を塞ぎ、ピンチを事前に防ぐ。
後半28分、自陣右サイドからSBダニーロが縦にロングフィード。FWエステヴォンが空中戦で競り勝ち頭で流したボールにFWヴィニシウス・ジュニオールが抜け出す。しかし、マークが厳しくシュートタイミングを逃し、角度のない位置から放ったシュートはゴールラインを割る。
後半29分、ブラジルは選手交代。FWルーカス・モウラと左ウェンデウがイン。
後半39分、ブラジルは最後の交代カード。VOLジョアン・ゴメスがイン。
ブラジルは、ボール奪取後にFWヴィニシウス・ジュニオールをターゲットにボールを蹴りだす場面が多くなるが、FWヴィニシウス・ジュニオールはボールをキープできず、試合を落ち着かすことができない。
後半45+4分、エクアドルはゴール正面約25mの位置でFKを獲得。MFジャイマル・メディーナ(Yaimar Medina)が直接狙ったボールはクロスバーを越え、その直後にタイムアップ。
スタジアムでは一部でブーイングの声が聞こえたものの、辛うじてブラジルは現状で非常に重要な意味を持つ勝点「3」を勝ち取った。
<試合スタッツ>
項目 ブラジル : エクアドル
ボール保持率 58% : 42%
シュート数(枠内) 10(3): 9(2)
コーナーキック 4 : 2
ファール 8 : 17
黄カード 1 : 0
所感
前後半で試合展開が180度入れ替わった試合。
前半は、攻撃面では、左サイドはFWヴィニシウス・ジュニオールを中心に攻撃の起点となり、右サイドでは初代表のFWルイス・エンヒキが得意のドリブルを武器にMFルーカス・パケターと連携も良く、中央では偽9番としてMFホドリゴが前後にポジションを変え、VOLブルーノ・ギマランイスがタイミングよく縦に上がり、攻撃の幅が大きく膨らむ。
守備面では、中盤の寄せが速く、最終ラインではCBマルキーニョスが相手センターフォワードを完封。コーヒーを飲みながら安心して観ていられる内容だった。
しかし、後半はある程度押し込まれる時間帯は予想されてはいたものの、攻撃面ではFWヴィニシウス・ジュニオールのスピードに賭けた放り込みが多く、かといってFWヴィニシウス・ジュニオールは簡単にボールを失っては再びエクアドルに押し込まれる展開が続く。
自陣PA近辺では、VOLアンドレが危険な位置でのパスカットやシュートブロックでピンチを未然に防いではいたが、長く苦しい時間帯が続いた。
個々に見ると、17歳のFWエステヴォンが代表デビューを飾ったものの、交代直後は得意のドリブルも見られ、MFルーカス・パケターのゴールライン際へのパスなど見応えもあったが、交代で入ったMFルーカス・モウラとは連係は良かったとはいえず、一度狙ったシュートはあえなくブロックに遭うなど、緊張感もあったのか全体的に堅く切れ味に欠けパウメイラスでのプレーぶりとは少し異なっていた。
左SBギリェルミ・アラーナのケガのため交代出場となったSBウェンデウは、守備面では一対一でほとんど相手を上回る活躍。
この試合でもMFホドリゴは試合を通して攻守に期待に沿うプレー。個人的に現在の代表にとって不可欠な存在と思う選手。
一方でFWヴィニシウス・ジュニオールは、独りよがりなプレーも多く、個人突破も多くがディフェンダーに対応される場面が非常に多い。世界的な評価は高いようだが、代表でのプレーを見る限り、他のプレーヤーでもいいのではないかと思え、イマイチ好きになれない。
ドリヴァウ・ジュニオール監督については、選手交代策が選手を入れ替えるだけで、押し込まれた状況を打開するような戦術変更や選手交代がなかったことがこの上なく残念に思われる。
2026W杯南米予選の次節第8節は2024年9月10日アウェイでのパラグアイ戦。