新規投稿 : 2024/09/10
レアンドロ・ヴィアナ・ダ・シウヴァ・ガマ
Leandro Viana da Silva Gama
ポジション:左サイドバック/ラテラウ・エスケルド
利き足:左足
2005年3月17日生まれ
<幼少期>
ブラジル連邦共和国リオデジャネイロ州リオデジャネイロ市に生まれる。
<クラブ経歴>
≪育成時代≫
2012年、7歳の時にヴァスコ・ダ・ガマ下部組織に入団。順調にカテゴリーを上げていく。
2021年(年初15歳)U-17カテゴリーに昇格すると、一年目からレギュラー争いを繰り広げ、2021年5月上旬‐8月中旬に開催されたU-17全国選手権ではチーム全15試合のうち11試合(うち先発5試合)に出場、しかし、決勝ラウンドでは3試合に各10分未満のプレーに止まった。
2021年8月下旬‐12月中旬に開催されたリオデジャネイロ州選手権では、チーム全17試合のうち14試合(うち先発12試合)に出場、決勝ラウンドでは準々決勝、準決勝(H&A)、決勝(H&A)の全5試合に先発、うち4試合でフル出場を果たす。
2021年9月6日にはプロ契約をヴァスコ・ダ・ガマと締結。
2021年、ヴァスコ・ダ・ガマU-17チームは、U-17全国選手権にて準優勝、U-17州選手権にて優勝の成績を収め、昇格一年目のレアンドリーニョは主力の一人として貢献した。
2022年(年初16歳)は、1月に開催されたU-20全国大会カップ戦にて飛び級でメンバーに選出され2試合に出場。
3月下旬に開幕したU-17コパ・リオの3試合に出場するが、その後ケガのため一か月戦列離脱。5月に入り戦列に復帰すると、4月下旬に開幕したU-17コパ・ド・ブラジルの決勝ラウンドにて決勝戦までのH&A計8試合に先発出場し、チームは準優勝。コパ・ド・ブラジル閉幕後のU-17コパ・リオ決勝戦のH(7月10日)&A(7月2日)に先発出場し、チームは優勝。その後、一つ上のカテゴリーU-20チームの6試合に出場する。
8月上旬に並行して開幕したU-17州選手権、U-17全国選手権の両大会に主力の一人として出場し、チームは前者は準決勝進出、後者は準々決勝に駒を進めた。
2023年(年初17歳)、U-20チーム昇格一年目は、本職の左サイドバックとしてではなく、攻撃的な素養を買われ左ウィングを中心に試合に出場し、1月に開催されたU-20全国大会カップ戦からレギュラーの一人として活躍。この年のヴァスコ・ダ・ガマU-20チームはU-20全国選手権への出場資格がなく、U-20コパ・ド・ブラジル、U-20州選手権など、5大会に参加し計31試合を戦い、レアンドリーニョは、そのうち28試合(うち先発24試合)に出場、U-20州選手権でのチームの優勝に貢献した。
2024年(年初18歳)は、1月に開催されたU-20全国大会カップ戦に出場。チームは4チーム一回戦総当たりのグループラウンドこそ突破したものの、トーナメント一回戦で早くも敗退する。
≪ヴァスコ・ダ・ガマ≫
– 2024 –
U-20全国大会カップ戦敗退4日後の2024年1月18日、トップチームのリオデジャネイロ州選手権が開幕。しかし、トップチームのメンバーは国外遠征のため、U-20チームを主体としたメンバーで州選手権の開幕節と第2節を迎えることになる。
そして、1月18日リオデジャネイロ州選手権開幕節ボアヴィスタ戦にて先発に起用され18歳のプロデビュー。後半3分には、自陣深くから攻撃の起点となり縦にボールを繋ぐと、自身もそのまま縦に上がり、相手陣PA手前からマイナスのボールを豪快にゴールネットに突き刺すゴラッソ。プロデビュー戦でプロ初ゴールをマーク。
翌1月21日第2節も先発出場。25日第3節は主力メンバーが復帰する中、ベンチ入りを果たすものの、出場機会は訪れず、以降はU-20チームで経験を積むことになる。
3月上旬に開幕したU-20州カップ戦にレギュラーとして出場し、チームにタイトルをもたらすと、2024年6月1日トップチームに昇格する。
2024年6月22日全国選手権第11節サンパウロ戦にてベンチ入り。後半32分にピッチに送り出されると、後半35分、相手陣でのボール奪取からのショートカウンターにて、自陣から豪快に相手陣PA内に駆け上がり、ゴールライン際でボールを受け、そのまま角度のない位置からシュート。強烈なシュートはGKの肩元を抜けファーサイドのゴールネットに突き刺さるゴラッソ。U-20チーム監督を直前まで務めており、この試合がトップチームでの初采配となるハファエウ・パイヴァ(Rafael Paiva)監督に初勝利をもたらすゴールを決めた。
8月17日、U-20代表として自身初の世代別代表に招集。 8月26日第24節アトレチコ・パラナエンセ戦では、1-1の同点で迎えた後半39分にピッチに送り出されると、2分後の後半41分、PA手前でボールを持つMFディミトリ・パイェ(Dimitri Payet, 1987)を追い抜き、ボールを引き出し、ゴールライン際から柔らかなクロス。このボールをFWベヘッチ(Vegetti, 1988)がファーサイドから頭で決勝ゴールを奪い、レアンドリーニョはアシストを記録。
2024年9月10日現在、ヴァスコ・ダ・ガマは左サイドバックとしてSBルーカス・ピトン(Lucas Piton, 2000)がレギュラーを務めており、レアンドリーニョは2番手の立ち位置を守備的なSBヴィクトル・ルイス(Victor Luís, 1993)との競争を繰り広げている。ハファエウ・パイヴァ監督は攻撃的なスタイルを好み、若手選手を積極的に起用しており、レアンドリーニョは途中交代出場が中心ながらも先発での出場機会も与えられ、トップチームで試合を通じて経験を積み重ねている。
≪シーズン別クラブ出場記録≫
シーズン | 所属 | 大会 | 試合 | 出場 時間 | 得点 | アシ スト |
---|---|---|---|---|---|---|
2024年(19歳) | ヴァスコ・ダ・ガマ | 全国選手権 | 10 | 222 | 1 | 1 |
コパ・ド・ブラジル | 1 | 26 | 0 | 0 | ||
州選手権 | 2 | 180 | 1 | 0 | ||
合計 | 13 | 428 | 2 | 1 |
イタリック斜体は、2024年9月10日現在の記録。
※ シーズン欄の年齢は、12月31日時点の年齢です。
<代表(世代別含む)経歴>
2024年8月17日にCBFより発表された9月2日~10日まで開催されるU-20代表合宿の招集メンバー23選手の一人として、自身初の世代別代表に招集。この合宿は、2025年1月ペルーにて開催が予定されているU-20南米ユース選手権およびその結果次第で出場権を得るU-20W杯を照準にした世代別代表の2回目の合宿。
9月5日、8日にレアンドリーニョが所属するヴァスコ・ダ・ガマの本拠地サン・ジャヌアーリオ競技場にて、メキシコU-20代表との国際親善試合が開催され、レアンドリーニョは第2戦に後半途中交代で出場。10月、11月のFIFA国際Aマッチデー期間を利用して開催が予定されているU-20代表合宿への招集および国際親善試合、そして、2025U-20南米ユース選手権への出場が期待される。
※関連記事 : [2024.08.17発表]<ブラジルU-20代表招集>
<プレースタイル、エピソード、雑感 etc.>
利き足は左足。
身長170cm、体重63kg。(サッカーサイト「oGol」2024年9月10日参照)
攻撃的な左サイドバック。
攻撃陣をサポートし、タイミングを見て豪快なオーバーラップで相手陣ゴールライン際まで駆け上がり、左足から低く鋭いボールや柔らかいボールなど多彩で精度の高いクロスをゴール前に供給する。また、攻守に一対一での強さを発揮する。
2023年のU-20チーム昇格一年目は、2歳年上のSBマテウス・ジュリオン(Matheus Julião, 2003, 2024年9月にサンタ・クララ/PORへ移籍)の壁が厚く、また、攻撃的な素養を期待され年間を通じて本職の左サイドバックではなく左ウィングとしてプレー。この一年間のウィングとしての経験によりプレーの幅を拡げ2024年6月にトップチーム昇格を勝ち取った。
2024年のヴァスコ・ダ・ガマは、4月開幕の全国選手権でスタートダッシュに失敗すると、ラモン・ディアス(Ramón Díaz)監督、アルバロ・パチェコ(Álvaro Pacheco)監督と相次いで監督を解任。6月21日にそれまでU-20チームの監督を務めていたハファエウ・パイヴァ(Rafael Paiva)監督がトップチームの監督に就任する。
ハファエウ・パイヴァ監督は、初采配試合の6月22日第11節サンパウロ戦にて、残留争いに巻き込まれる状況にもかかわらず、2005年生まれの3選手をベンチに入れ、MFガブリエウ・エストレラ(Gabriel Estrela, 2005)をスタメン、MFジョタ・ぺー(JP, 2005)とSBレアンドリーニョを後半途中からピッチに送り出す思い切った采配を執り4-1の勝利。SBレアンドリーニョは後半32分にピッチに立ち、後半35分に自陣から攻撃の起点として縦にボールを送ると、そのまま相手陣PA手前まで上がり、マイナスのボールをゴールに突き刺すゴラッソを決めた。
このゴールに先立って、2024年1月18日のプロデビュー戦でプロ初ゴールをマーク。SBレアンドリーニョは、与えられた機会を逃さず、わずかな時間で得意の攻撃面をアピールするゴールを決める勝負強さを見せつけた。
プロデビュー戦でのプロ初ゴールについて試合後のインタビューで、レアンドリーニョは、ヴァスコ・ダ・ガマ監督やスタッフへの感謝の言葉と共に「このゴールは、昨年(2023年)他界した母に捧げたい。母はきっと自分のことを、そして自分が人として成長しているこの姿を誇りに思ってくれていると思う」と話し、最後に神へ感謝の言葉を述べた。
1月にプロデビューを果たしそのデビュー戦でプロ初ゴール、6月にはトップチームへ昇格、そして、8月には自身初の世代別代表招集と、2024年に一気に飛躍を遂げているレアンドリーニョ。今後は、ヴァスコ・ダ・ガマでポジションを奪い、2025年に開催されるU-20南米ユース選手権、U-20W杯にて国を代表する舞台に立つことができるだろうか。
母が天国から見守る中、与えられたチャンスを逃さず、活躍の場を世界へと切り拓いてもらいたい。