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パラグアイ (PAR) 1-0 ブラジル(BRA)
ハイライト動画(ポルトガル語実況)
ハイライト動画(実況なし)
得点経過
(PAR) : 20' #8 ディエゴ・ゴメス(Diego Gómez, インテル・マイアミ/USA)[]
ブラジル代表 メンバー表
「背番号」欄 : "〇"は先発フル出場。"△"はin、"▽"はout。
背番号 | ポジション | 名前 | 所属 | 生年月日 | 交代 得点 カード他 |
---|---|---|---|---|---|
1 〇 | GK / Goleiro | アリソン・ベッケル Alisson Becker | リヴァプール Liverpool/ENG | 1992/10/2 | |
2 〇 | SB / Lateral | ダニーロ Danilo | ユヴェントス Juventus/ITA | 1991/7/15 | |
16 ▽ | SB / Lateral | ギリェルミ・アラーナ Guilherme Arana | アトレチコ・ミネイロ Atlético Mineiro | 1997/4/14 | ↓85′ |
14 〇 | CB / Zagueiro | ガブリエウ・マガリャンエス Gabriel Magalhães | アーセナル Arsenal/ENG | 1997/12/19 | |
4 〇 | CB / Zagueiro | マルキーニョス Marquinhos | パリSG Paris SG/FRA | 1994/5/14 | |
18 〇 | MF / Meio campista | アンドレ André | ウルヴァーハンプトン Wolverhampton/ENG | 2001/7/16 | |
5 ▽ | MF / Meio campista | ブルーノ・ギマランエス Bruno Guimarães | ニューキャッスル Newcastle/ENG | 1997/11/16 | ↓46′ |
8 ▽ | MF / Meio campista | ルーカス・パケター Lucas Paquetá | ウェストハム West Ham/ENG | 1997/8/27 | Y45+5′ ↓79′ |
10 ▽ | MF / Meio campista | ホドリゴ Rodrygo | レアル・マドリード Real Madrid/ESP | 2001/1/9 | ↓79′ |
9 ▽ | FW / Atacante | エンドリッキ Endrick | レアル・マドリード Real Madrid/ESP | 2006/7/21 | ↓46′ |
7 〇 | FW / Atacante | ヴィニシウス・ジュニオール Vinícius Júnior | レアル・マドリード Real Madrid/ESP | 2000/7/12 | Y90+3′ |
△ ▽ | Y’, R’, G’, A’, ↑’, ↓’ | ||||
<ベンチ入り選手> | |||||
23 | GK / Goleiro | エデルソン・モラエス Ederson Moraes | マンチェスターシティ Manchester City/ENG | 1993/8/17 | |
12 | GK / Goleiro | ベント Bento | アル・ナスル Al Nassr/KSA | 1999/6/10 | |
13 | SB / Lateral | ウィリアン・フルタド William Furtado | クルゼイロ Cruzeiro | 1995/4/3 | |
6 | SB / Lateral | ウェンデウ Wendell | FCポルト FC Porto/POR | 1993/7/20 | |
17 | CB / Zagueiro | ルーカス・ベラウド Lucas Beraldo | パリSG Paris SG/FRA | 2003/11/24 | |
19 △ | MF / Meio campista | ジェルソン Gerson | フラメンゴ Flamengo | 1997/5/20 | ↑79′ |
15 | MF / Meio campista | ジョアン・ゴメス João Gomes | ウルヴァーハンプトン Wolverhampton/ENG | 2001/2/12 | |
20 △ | FW / Atacante | ルイス・エンヒキ Luiz Henrique | ボタフォゴ Botafog | 2001/1/2 | ↑46′ |
22 △ | FW / Atacante | エステヴォン Estêvão | パウメイラス Palmeiras | 2007/4/24 | ↑85′ |
21 △ | FW / Atacante | ジョアン・ペドロ João Pedro | ブライトン Brighton/ENG | 2001/9/26 | ↑46′ |
11 △ | FW / Atacante | ルーカス・モウラ Lucas Moura | サンパウロ São Paulo | 1992/8/13 | ↑79′ |
試合概要
試合開始前
ブラジルに先発メンバーの変更は一点のみ。右サイドFWルイス・エンヒキに代わり、中央FWエンドリッキが入り、FWホドリゴが右サイドに入る。
<パラグアイ代表スターティングイレブン>
GK : Gatito Fernández
4 : Juan Cáceres, Balbuena, Junior Alonso, Alderete
3 : Bobadilla, Diego Gómez, Villasanti
2 : Almirón, Enciso
1 : Isidro Pitta
前半
立ち上がりからブラジルがボールを握る。自陣でのビルドアップはパラグアイのプレスを掻い潜るが、相手陣に入るとスペースを埋める守備網にかかり、また、パラグアイの球際の厳しさに、好機を作り出すことができない。
ブラジルは、右サイドライン際にFWホドリゴが、左サイドライン際にはSBギリェルミ・アラーナが張りつくが、中央でディフェンダーの手前でのパス交換に終始、最終ラインにボールを戻し、攻撃を作り直すパターンを繰り返す。
(ゴール!)前半20分、パラグアイは右サイドを縦に素早くボールを運び、左サイドへボールを展開。ゴール前に送られたボールはクリアに遭うが、ペナルティーエリア手前でセカンドボールを拾ったVOLディエゴ・ゴメス(Diego Gómez)がマークをかわしシュート。ファーサイドのゴールポストを叩いたボールは逆サイドのサイドネットに吸い込まれ、この試合の両チーム初シュートでパラグアイが先制。
前半25分、ブラジルは自陣からMFルーカス・パケターが前方に蹴りだしたボールをFWエンドリッキが相手陣ペナルティーエリア手前右サイドで確保し、ペナルティーエリア内左のFWヴィニシウス・ジュニオールへ大きくサイドチェンジ。FWヴィニシウス・ジュニオールがゴールに向かい仕掛け、後方に戻したボールにSBギリェルミ・アラーナがシュートに持ち込むが、ディフェンダーがゴールライン手前でクリア。これがブラジルのこの試合初シュート。
前半39分、数分前のFWエンドリッキとの接触プレーで足を負傷したパラグアイSBアルデレッテ(Alderete)が交代を要求。SBグスタボ・ベラスケス(Gustavo Velázquez)が入る。
<前半スタッツ>
項目 パラグアイ : ブラジル
ボール保持率 27% : 73%
シュート数(枠内) 3(2): 2(1)
コーナーキック 1 : 2
ファール 8 : 4
黄カード 2 : 1
後半
後半開始時にブラジルは2選手を交代。
IN: FWルイス・エンヒキ、FWジョアン・ペドロ。 OUT: VOLブルーノ・ギマランイス、FWエンドリッキ
FWルイス・エンヒキが右サイドに入り、FWジョアン・ペドロがセンターフォワード。FWホドリゴが中央2列目に下がる。
後半2分、ボールを受けに下がったFWジョアン・ペドロから、入れ替わるように縦に上がったFWホドリゴにボールが渡る。FWホドリゴがゴール正面PA手前からシュートを放つがボールは大きく枠を越える。
後半8分、FWルイス・エンヒキが右サイドをドリブルでゴールライン際までボールを持ち上がりゴール前にクロス。ニアサイドでFWジョアン・ペドロが頭を合わせるがボールはクロスバーを越える。得点には結ぶついてはいないものの、後半12分にも、右サイドFWルイス・エンヒキのクロスをSBギリェルミ・アラーナが中央に折り返すなど、ゴールへの過程が見える展開が続く。
後半15分を過ぎると、ブラジルは相手陣でのパスミスを繰り返し、パラグアイの鋭いカウンターを受け、危ないシーンが続く。
後半28分、ブラジルは左サイドでボールを受けたFWヴィニシウス・ジュニオールが中央へ切れ込み右足のシュート。パラグアイGKガチット・フェルナンデスが横に倒れ込みながら両手でCKに逃れる。
後半33分、パラグアイは右ショートコーナーからゴール前に上げられたボールにヘディングシュート。ディフェンダーに当たったボールが縦回転でゴールに向かうが、惜しくもクロスバーを越える。
後半34分、ブラジルは2選手を交代。
IN: VOLジェルソン、FWルーカス・モウラ。 OUT: MFルーカス・パケター、FWホドリゴ。
後半37分、右サイドゴールライン際でFWルイス・エンヒキがボールを奪いゴール前にクロス。ディフェンダーがクリアを誤るがこぼれたボールはGKガチット・フェルナンデスがしっかりと抑える。
後半40分、ブラジルは選手交代。
IN: FWエステヴォン。 OUT: SBギリェルミ・アラーナ。
アディショナルタイムは6分。
後半45+6分、ブラジルはVOLジェルソンがペナルティエリア手前からミドルシュート。ボールがクロスバーを大きく越えると、主審はタイムアップの笛を吹く。
ホームのパラグアイが1-0の勝利を収めた。
<試合スタッツ>
項目 パラグアイ : ブラジル
ボール保持率 29% : 71%
シュート数(枠内) 7(2): 9(3)
コーナーキック 4 : 6
ファール 13 : 8
黄カード 4 : 2
所感
パラグアイ代表はスタメンに、GKガチット・フェルナンデス(Gatito Fernández, ボタフォゴの2ndGK)、CBバウブエナ(Balbuena, コリンチャンス)、CBジュニオル・アロンソ(Junior Alonso, アトレチコ・ミネイロ)、VOLボバディージャ(Bobadilla, サンパウロ)、VOLビジャサンチ(Villasanti, グレミオ)、FWイシドロ・ピッタ(Isidro Pitta, クイアバ)とブラジルでプレーする選手が6選手を数えた。
一方のブラジルは、レアルマドリード所属のフォワード3選手のほか、プレミアリーグのクラブに所属する5選手が顔を並べる豪華にスタメン。
しかし、後半開始の15分間を除くほとんどの時間帯でサッカーをさせてもらえず、あえなく敗戦。
筆者は、欧州サッカーを観る機会はほとんどなく、ブラジルサッカーばかりを観ているのだが、もしかしたらブラジルサッカーは欧州サッカーを凌駕しているのではないか、と思わずにはいられない試合内容だった。
前半は中盤が機能せず前線にボールを送れず、後半は途中出場のFWルイス・エンヒキが違いを作り出し、同じく途中出場のFWジョアン・ペドロが何度か好機に絡んだものの、結局最後までゴールを割ることができずタイムアップ。
FWヴィニシウス・ジュニオールは前節に続き仕掛けるプレーであっさりとボールを奪われ、VOLアンドレは少なくとも2回のパスミスがカウンターの起点となった。
チチ監督時代には得点源の一つとなっていたセットプレーが、フェルナンド・ジニース前監督、ドリヴァウ・ジュニオール現監督のもとでは機能せず、今節も6回のコーナーキックを獲得したものの、いずれもゴールの気配はなく終えた。
コパ・アメリカでは、PK戦を前に選手による円陣に、そこからはじき出されたドリヴァウ・ジュニオール監督がおどおどと見守るシーンがテレビで映し出されていたが、この9月のW杯南米予選の2試合でも、驕りや結果が出ないことに対する監督へ責任転嫁する選手と、選手を掌握・統率できない監督との間で信頼関係に欠けている、そのような印象が残る試合が続いてしまった。