<2026W杯南米予選>第8節 パラグアイ x ブラジル [2024.09.10]

投稿者: | 2024年9月10日

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パラグアイ (PAR) 1-0 ブラジル(BRA)

ハイライト動画(ポルトガル語実況)

ハイライト動画(実況なし)

得点経過

(PAR) : 20' #8 ディエゴ・ゴメス(Diego Gómez, インテル・マイアミ/USA)[]

ブラジル代表 メンバー表

「背番号」欄 : "〇"は先発フル出場。"△"はin、"▽"はout。
背番号ポジション名前所属生年月日交代
得点
カード他
1
GK /
Goleiro
アリソン・ベッケル
Alisson Becker
リヴァプール
Liverpool/ENG
1992/10/2
2
SB /
Lateral
ダニーロ
Danilo
ユヴェントス
Juventus/ITA
1991/7/15
16
SB /
Lateral
ギリェルミ・アラーナ
Guilherme Arana
アトレチコ・ミネイロ
Atlético Mineiro
1997/4/14↓85′
14
CB /
Zagueiro
ガブリエウ・マガリャンエス
Gabriel Magalhães
アーセナル
Arsenal/ENG
1997/12/19
4
CB /
Zagueiro
マルキーニョス
Marquinhos
パリSG
Paris SG/FRA
1994/5/14
18
MF /
Meio campista
アンドレ
André
ウルヴァーハンプトン
Wolverhampton/ENG
2001/7/16
5
MF /
Meio campista
ブルーノ・ギマランエス
Bruno Guimarães
ニューキャッスル
Newcastle/ENG
1997/11/16↓46′
8
MF /
Meio campista
ルーカス・パケター
Lucas Paquetá
ウェストハム
West Ham/ENG
1997/8/27Y45+5′
↓79′
10
MF /
Meio campista
ホドリゴ
Rodrygo
レアル・マドリード
Real Madrid/ESP
2001/1/9↓79′
9
FW /
Atacante
エンドリッキ
Endrick
レアル・マドリード
Real Madrid/ESP
2006/7/21↓46′
7
FW /
Atacante
ヴィニシウス・ジュニオール
Vinícius Júnior
レアル・マドリード
Real Madrid/ESP
2000/7/12Y90+3′

Y’, R’, G’, A’,
↑’, ↓’
<ベンチ入り選手>
23GK /
Goleiro
エデルソン・モラエス
Ederson  Moraes
マンチェスターシティ
Manchester City/ENG
1993/8/17
12GK /
Goleiro
ベント
Bento
アル・ナスル
Al Nassr/KSA
1999/6/10
13SB /
Lateral
ウィリアン・フルタド
William Furtado
クルゼイロ
Cruzeiro
1995/4/3
6SB /
Lateral
ウェンデウ
Wendell
FCポルト
FC Porto/POR
1993/7/20
17CB /
Zagueiro
ルーカス・ベラウド
Lucas Beraldo
パリSG
Paris SG/FRA
2003/11/24
19
MF /
Meio campista
ジェルソン
Gerson
フラメンゴ
Flamengo
1997/5/20↑79′
15MF /
Meio campista
ジョアン・ゴメス
João Gomes
ウルヴァーハンプトン
Wolverhampton/ENG
2001/2/12
20
FW /
Atacante
ルイス・エンヒキ
Luiz Henrique
ボタフォゴ
Botafog
2001/1/2↑46′
22
FW /
Atacante
エステヴォン
Estêvão
パウメイラス
Palmeiras
2007/4/24↑85′
21
FW /
Atacante
ジョアン・ペドロ
João Pedro
ブライトン
Brighton/ENG
2001/9/26↑46′
11
FW /
Atacante
ルーカス・モウラ
Lucas Moura
サンパウロ
São Paulo
1992/8/13↑79′
監督: ドリヴァウ・ジュニオール(Dorival Júnior)

試合概要

試合開始前

   ブラジルに先発メンバーの変更は一点のみ。右サイドFWルイス・エンヒキに代わり、中央FWエンドリッキが入り、FWホドリゴが右サイドに入る。
<パラグアイ代表スターティングイレブン>
GK : Gatito Fernández
4 : Juan Cáceres, Balbuena, Junior Alonso, Alderete
3 : Bobadilla, Diego Gómez, Villasanti
2 : Almirón, Enciso
1 : Isidro Pitta

前半

   立ち上がりからブラジルがボールを握る。自陣でのビルドアップはパラグアイのプレスを掻い潜るが、相手陣に入るとスペースを埋める守備網にかかり、また、パラグアイの球際の厳しさに、好機を作り出すことができない。
   ブラジルは、右サイドライン際にFWホドリゴが、左サイドライン際にはSBギリェルミ・アラーナが張りつくが、中央でディフェンダーの手前でのパス交換に終始、最終ラインにボールを戻し、攻撃を作り直すパターンを繰り返す。
   (ゴール!)前半20分、パラグアイは右サイドを縦に素早くボールを運び、左サイドへボールを展開。ゴール前に送られたボールはクリアに遭うが、ペナルティーエリア手前でセカンドボールを拾ったVOLディエゴ・ゴメス(Diego Gómez)がマークをかわしシュート。ファーサイドのゴールポストを叩いたボールは逆サイドのサイドネットに吸い込まれ、この試合の両チーム初シュートでパラグアイが先制。
   前半25分、ブラジルは自陣からMFルーカス・パケターが前方に蹴りだしたボールをFWエンドリッキが相手陣ペナルティーエリア手前右サイドで確保し、ペナルティーエリア内左のFWヴィニシウス・ジュニオールへ大きくサイドチェンジ。FWヴィニシウス・ジュニオールがゴールに向かい仕掛け、後方に戻したボールにSBギリェルミ・アラーナがシュートに持ち込むが、ディフェンダーがゴールライン手前でクリア。これがブラジルのこの試合初シュート。
   前半39分、数分前のFWエンドリッキとの接触プレーで足を負傷したパラグアイSBアルデレッテ(Alderete)が交代を要求。SBグスタボ・ベラスケス(Gustavo Velázquez)が入る。
<前半スタッツ>
 項目       パラグアイ : ブラジル
ボール保持率       27%  :  73%
シュート数(枠内)     3(2):   2(1)
コーナーキック      1   :  2
ファール         8   :  4
黄カード         2   :  1

後半

   後半開始時にブラジルは2選手を交代。
   IN: FWルイス・エンヒキ、FWジョアン・ペドロ。 OUT: VOLブルーノ・ギマランイス、FWエンドリッキ
   FWルイス・エンヒキが右サイドに入り、FWジョアン・ペドロがセンターフォワード。FWホドリゴが中央2列目に下がる。
   後半2分、ボールを受けに下がったFWジョアン・ペドロから、入れ替わるように縦に上がったFWホドリゴにボールが渡る。FWホドリゴがゴール正面PA手前からシュートを放つがボールは大きく枠を越える。
   後半8分、FWルイス・エンヒキが右サイドをドリブルでゴールライン際までボールを持ち上がりゴール前にクロス。ニアサイドでFWジョアン・ペドロが頭を合わせるがボールはクロスバーを越える。得点には結ぶついてはいないものの、後半12分にも、右サイドFWルイス・エンヒキのクロスをSBギリェルミ・アラーナが中央に折り返すなど、ゴールへの過程が見える展開が続く。
   後半15分を過ぎると、ブラジルは相手陣でのパスミスを繰り返し、パラグアイの鋭いカウンターを受け、危ないシーンが続く。
   後半28分、ブラジルは左サイドでボールを受けたFWヴィニシウス・ジュニオールが中央へ切れ込み右足のシュート。パラグアイGKガチット・フェルナンデスが横に倒れ込みながら両手でCKに逃れる。
   後半33分、パラグアイは右ショートコーナーからゴール前に上げられたボールにヘディングシュート。ディフェンダーに当たったボールが縦回転でゴールに向かうが、惜しくもクロスバーを越える。
   後半34分、ブラジルは2選手を交代。
   IN: VOLジェルソン、FWルーカス・モウラ。 OUT: MFルーカス・パケター、FWホドリゴ。
   後半37分、右サイドゴールライン際でFWルイス・エンヒキがボールを奪いゴール前にクロス。ディフェンダーがクリアを誤るがこぼれたボールはGKガチット・フェルナンデスがしっかりと抑える。
   後半40分、ブラジルは選手交代。
   IN: FWエステヴォン。 OUT: SBギリェルミ・アラーナ。
   アディショナルタイムは6分。
   後半45+6分、ブラジルはVOLジェルソンがペナルティエリア手前からミドルシュート。ボールがクロスバーを大きく越えると、主審はタイムアップの笛を吹く。
   ホームのパラグアイが1-0の勝利を収めた。
<試合スタッツ>
 項目       パラグアイ : ブラジル
ボール保持率       29%  :  71%
シュート数(枠内)     7(2):   9(3)
コーナーキック      4   :  6
ファール        13   :  8
黄カード         4   :  2

所感

   パラグアイ代表はスタメンに、GKガチット・フェルナンデス(Gatito Fernández, ボタフォゴの2ndGK)、CBバウブエナ(Balbuena, コリンチャンス)、CBジュニオル・アロンソ(Junior Alonso, アトレチコ・ミネイロ)、VOLボバディージャ(Bobadilla, サンパウロ)、VOLビジャサンチ(Villasanti, グレミオ)、FWイシドロ・ピッタ(Isidro Pitta, クイアバ)とブラジルでプレーする選手が6選手を数えた。
   一方のブラジルは、レアルマドリード所属のフォワード3選手のほか、プレミアリーグのクラブに所属する5選手が顔を並べる豪華にスタメン。
   しかし、後半開始の15分間を除くほとんどの時間帯でサッカーをさせてもらえず、あえなく敗戦。
   筆者は、欧州サッカーを観る機会はほとんどなく、ブラジルサッカーばかりを観ているのだが、もしかしたらブラジルサッカーは欧州サッカーを凌駕しているのではないか、と思わずにはいられない試合内容だった。
   前半は中盤が機能せず前線にボールを送れず、後半は途中出場のFWルイス・エンヒキが違いを作り出し、同じく途中出場のFWジョアン・ペドロが何度か好機に絡んだものの、結局最後までゴールを割ることができずタイムアップ。
   FWヴィニシウス・ジュニオールは前節に続き仕掛けるプレーであっさりとボールを奪われ、VOLアンドレは少なくとも2回のパスミスがカウンターの起点となった。
   チチ監督時代には得点源の一つとなっていたセットプレーが、フェルナンド・ジニース前監督、ドリヴァウ・ジュニオール現監督のもとでは機能せず、今節も6回のコーナーキックを獲得したものの、いずれもゴールの気配はなく終えた。
   コパ・アメリカでは、PK戦を前に選手による円陣に、そこからはじき出されたドリヴァウ・ジュニオール監督がおどおどと見守るシーンがテレビで映し出されていたが、この9月のW杯南米予選の2試合でも、驕りや結果が出ないことに対する監督へ責任転嫁する選手と、選手を掌握・統率できない監督との間で信頼関係に欠けている、そのような印象が残る試合が続いてしまった。

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