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結果
試合日 (ブラジル時間) | ホームチーム | 結果 | アウェイチーム | 得点 |
---|---|---|---|---|
2024/09/17 21:30 | コロ-コロ (COL) Colo-Colo/CHI | 1-1 | リーベルプレート (RIV) River Plate/ARG | COL: 61′ RIV: 43′ |
2024/09/18 19:00 | フルミネンセ (FLU) Fluminense | 1-0 | アトレチコ・ミネイロ (CAM) Atlético-MG | FLU: 87′ CAM: – |
2024/09/18 21:30 | ボタフォゴ (BOT) Botafogo | 0-0 | サンパウロ (SAO) Saõ Paulo | BOT: – SAO: – |
2024/09/19 19:00 | フラメンゴ (FLA) Flamengo | 0-1 | ペニャロル (PEN) Peñarol/URU | FLA: – PEN: 14′ |
< コロ-コロ (COL) 1-1 リーベルプレート (RIV) >
動画URL : https://www.youtube.com/watch?v=3qAKs5BqOHg
< 得点・アシスト >
RIV : 43' ... #6 CBヘルマン・ペセージャ(Germán Pezzella, 1991)[#24 SBマルコス・アクーニャ(Marcos Acuña, 1991)]
COL : 61' ... #7 MFカルロス・パラシオス(Carlos Palacios, 2000)[#23 VOLアルトゥーロ・ビダル(Arturo Vidal, 1987)]
< フルミネンセ (FLU) 1-0 アトレチコ・ミネイロ (CAM) >
動画URL : https://www.youtube.com/watch?v=ajGo9C3mgT8
< 得点・アシスト >
FLU : 87' ... #45 リマ(Lima, 1996)[#11 ケーノ(Keno, 1989)]
フルミネンセは、前年のリベルタドーレスチャンピオン。2024年大会はグループラウンドを4勝2分で首位通過。ベスト16はグレミオを相手に1stレグ(A):1-2、2ndレグ(H):2-1、PK戦の末、準々決勝に駒を進めた。
全国選手権は長らく最下位、降格圏に低迷したものの、7月のマノ・メネゼス(Mano Menezes)監督就任後に守備が立て直され、攻撃面ではFWカウワン・エリアス(Kauã Elias, 2006)やMFセルナ(Serna, 1997)の新戦力が決定的な仕事を遂行し、降格圏を脱出。チームの勢いは上向きにある。
アトレチコ・ミネイロは、グループラウンドを4勝2敗で首位通過。ベスト16はサンロレンソ/ARGを相手に1stレグ(A):0-0、2ndレグ(H):1-0、2試合合計:1-0の結果、準々決勝進出を決めた。
今季は、コパ・ド・ブラジルは準決勝に勝ち上がり、全国選手権は第26節を終えて2試合未消化の状況で10位の成績。相次ぐケガ人に悩まされながらも、全国選手権開幕を前に就任したブラジル初采配となるガブリエル・ミリット(Gabriel Milito)監督の手腕が光っている。
両チームは、8月24日全国選手権第24節にて対戦し、アウェイのフルミネンセが、MFセルナ、FWジョン・アリアスのゴールで2-0の勝利を収めている。
ボール保持率: 前半:48% 52% ⇒ 前後半:52% 48%
シュート(枠内): 前半:7‐5(2‐1) ⇒ 前後半:12‐9(3‐2)
パス成功率: 前半:87% 88% ⇒ 前後半:88% 87%
ファール: 前半:8‐5 ⇒ 前後半:16‐9
黄カード(赤): 前半:0‐0 ⇒ 前後半:3‐2
フルミネンセのスタメンは以下の通り。(※印は、ベスト16・2ndレグからの変更)
GK : GKファビオ(Fábio, 1980)
4 : 右SBサムエウ・シャヴィエル(Samuel Xavier, 1990)、CBチアゴ・シウヴァ(Thiago Silva, 1984)、CBチアゴ・サントス(Thiago Santos, 1989)、※左SBジオゴ・バルボーザ(Diogo Barbosa, 1992)
2 : ※VOLベルナル(Bernal, 2003)、VOLマルチネリ(Martinelli, 2001)
3 : MFジョン・アリアス(Jhon Arias, 1997)、MFガンソ(PH Ganso, 1989)、MFセルナ(Serna, 1997)
1 : FWカウワン・エリアス(Kauã Elias, 2006)
移籍退団のVOLアンドレ(André, 2001)に代わり新加入のVOLベルナルがVOLマルチネリとの2ボランチを組み、ケガ明けの左SBジオゴ・バルボーザがスタメンを務め左SBマルセロ(Marcelo, 1987)はベンチスタート。
アトレチコ・ミネイロのスタメンは以下の通り。(※印は、ベスト16・2ndレグからの変更)
GK : GKエヴェルソン(Éverson, 1990)
3 : CBブルーノ・フッキス(Bruno Fuchs, 1999)、CBバターリャ(Battaglia, 1991)、CBジュニオール・アロンソ(Júnior Alonso, 1993)
5 : 右WBグスタヴォ・スカルパ(Gustavo Scarpa, 1994)、※VOLファウスト・ベラ(Fausto Vera, 2000)、※MFベルナール(Bernard, 1992)、VOLLアラン・フランコ(Alan Franco, 1998)、左WBギリェルミ・アラーナ(Guilherme Arana, 1997)
2 : ※FWフッキ(Hulk, 1986)、FWパウリーニョ(Paulinho, 2000)
ベスト16・2ndレグでの4バックから3バックにフォーメーションを変更。
前半2分、フルミネンセは相手陣でのプレスからDFの処理ミスを誘い、ボールを拾ったFWカウワン・エリアスがシュート。しかし、DFの足元を抜けたボールはGKエヴェルソンの正面をつく。
両チームとも高い位置でプレスを仕掛け、相手に速い攻撃を許さず、自陣にボールを持ち込まれた際には素早く帰陣し堅固な守備ブロックを構築、中盤ではボールの出どころへ厳しく寄せる激しい展開が続く。
互いにPA外からやや強引なシュートが増えていくが、シュート精度に欠き、相手GKを脅かすには至らない。
前半35分、アトレチコ・ミネイロは、FWフッキが自陣センターサークル内からドリブルを開始。DFをかわしながらボールを持ち上がり、PA手前からシュート。相手DFに当たったボールはコースを変えゴールニアサイドに飛ぶが、フルミネンセGKファビオが素早く反応し、辛うじてゴールポストの外へ押し出す。
前半は、両チームの守備が機能。フルミネンセはMFジョン・アリアス、アトレチコ・ミネイロはMFグスタヴォ・スカルパが中心となり相手ゴールに迫ろうとするが、相手守備網を崩すことができない。相手の速攻を防ぐ意味合いもあり、両チームとも積極的にシュートに持ち込むが、フルミネンセは前半2分のFWカウワン・エリアスのシュート、アトレチコ・ミネイロは前半35分のFWフッキのシュート以外に惜しい場面は生まれない。
後半開始時に、フルミネンセは前半終盤に足首を痛めた守備の要CBチアゴ・シウヴァが交代、CBアントニオ・カルロス(Antônio Carlos, 1993)がピッチに送り出される。
前半はCBチアゴ・シウヴァに抑えられる場面が多かったFWフッキが、後半4分にPA手前からDFの寄せが甘くなったところをコースを狙ったシュート。これはGKファビオが横に飛びつき両手でボールを弾き返す。
しかし、その後はCBアントニオ・カルロスの対応も安定し、ボランチとの連携でFWフッキを抑えていく。
後半19分、フルミネンセは3選手を一気に交代。VOLマルチネリ→MFリマ(Lima, 1996)、左SBジオゴ・バルボーザ→左SBマルセロ(Marcelo, 1988)、MFセルナ→FWヘルマン・カーノ(Germán Cano, 1988)、さらに後半31分にFWカウワン・エリアス→FWケーノ(Keno, 1989)の交代策を打つ。
後半42分、フルミネンセは相手陣左サイドでのボール回しからFWケーノが一旦ボールを戻すと、MFガンソが相手陣中央へ送ったパスをSBマルセロが左サイドへワンタッチでボールをはたく。そのボールに反応し抜け出したFWケーノが、個人技でDFのマークを外しゴールライン際からゴール前にクロス。DFの背後から駆け上がったMFリマが豪快に頭を合わせると、GKの手を弾いたボールがサイドネットに吸い込まれ、フルミネンセが待望の先制点。[1-0]
試合はこのままタイムアップ。フルミネンセがホームでの1stレグにて1-0の勝利を収めた。
フルミネンセは、守備の要でFWフッキを抑えていたCBチアゴ・シウヴァが後半開始時に交代を余儀なくされる事態に陥ったものの、その後もも組織的な守備でアトレチコ・ミネイロに効果的な攻撃を許さず、無失点で試合を締めた。また、マノ・メネゼス監督の交代策が功を奏し、後半42分のMFリマのゴールで先勝。1点のアドバンテージを持って、2ndレグは敵陣に乗り込む。
一方のアトレチコ・ミネイロは、守備が機能していたことが理由なのか、交代策が2選手にとどまり、終盤での失点後も選手交代を実施せず0-1の敗戦。1点のビハインドでホームゲームを迎えることとなった。
試合中にMFグスタヴォ・スカルパとFWフッキが激しく口論する場面も見られたが、トレーニングで詳細を詰め、2ndレグでは攻撃面の連係を高め、1点のビハインドを跳ね返したい。
< ボタフォゴ (BOT) 0-0 サンパウロ (SAO) >
動画URL : https://www.youtube.com/watch?v=WifDLQcwCjw
< 得点・アシスト >
N/A
ボタフォゴは、予備予選から勝ち上がり、グループラウンドを3勝1分2敗の成績で2位通過。ベスト16は、パウメイラスを相手に1stレグ(H):2-1、2ndレグ(A):2-2、2試合合計:4-3の結果、準々決勝進出を決めた。
今季は、州選手権は決勝ラウンド進出を逃し、コパ・ド・ブラジルはベスト16にて敗退したものの、全国選手権開幕を前に就任したアルトゥール・ジョルジ(Artur Jorge)監督のもと、全国選手権は第26節終了時点で首位。年央には全国選手権とリベルタドーレスの二冠を見据えた分厚い補強を実施し、選手層は増強されている。
サンパウロは、グループラウンドを4勝1分1敗の成績で首位通過。ベスト16は、ナシオナル/URUを相手に1stレグ(A):0-0、2ndレグ(H):2-0、2試合合計:2-0の結果、準々決勝に駒を進めた。
今季は、リベルタドーレス第3節、全国選手権第4節を前に就任した、ブラジルでは初采配となるスベルディア(Zubeldía)監督のもと、ケガ人が相次ぐ中、コパ・ド・ブラジルは準々決勝進出、全国選手権は第26節終了時点で5位と健闘している。しかし、最近の試合はコパ・ド・ブラジルを準々決勝で敗退するなど、チーム力はやや停滞気味となっている。
この両チームは、7月24日全国選手権第19節に対戦。この時はサンパウロのホームにて2-2の引き分けに終えている。
ボール保持率: 前半:66% 34% ⇒ 前後半:64% 36%
シュート(枠内): 前半:11‐1(1‐0) ⇒ 前後半:22‐6(6‐1)
パス成功率: 前半:83% 73% ⇒ 前後半:83% 74%
ファール: 前半:6‐4 ⇒ 前後半:11‐13
黄カード(赤): 前半:1‐0 ⇒ 前後半:2‐2
ボタフォゴのスタメンは以下の通り。(※印は、ベスト16・2ndレグからの変更)
GK : GKジョン・ヴィクトル(John Victor, 1996)
4 : ※右SBヴィチーニョ(Vitinho, 1999)、CBバストス(Bastos, 1991)、CBアレキサンデル・バルボサ(Alexander Barboza, 1995)、※左SBアレックス・テレス(Alex Telles, 1992)
2 : VOLグレゴーリ(Gregore, 1994)、VOLマルロン・フレイタス(Marlon Freitas, 1995)
3 : FWルイス・エンヒキ(Luiz Henrique, 2001)、MFティアゴ・アルマダ(Thiago Almada, 2001)、FWサバリーノ(Savarino, 1996)
1 : FWイゴル・ジェズス(Igor Jesus, 2001)
新加入で9月14日の試合でクラブデビューを果たした両サイドバック、右SBヴィチーニョと左SBアレックス・テレスがスタメンに名前を連ねる。
サンパウロのスタメンは以下の通り。(※印は、ベスト16・2ndレグからの変更)
GK : GKハファエウ(Rafael, 1989)
5 : 右WBハフィーニャ(Rafinha, 1985)、CBアルボレーダ(Arboleda, 1991)、CBアラン・フランコ(Alan Franco, 1996)、※CBサビーノ(Sabino, 1996)、左WBウェリントン(Welington, 2001)
2 : VOLルイス・グスタヴォ(Luiz Gustavo, 1987)、VOLボバディージャ(Bobadilla, 2001)
3 : FWルーカス・モウラ(Lucas Moura, 1992)、FWカレリ(Calleri, 1993)、※FWウィリアン・ゴメス(William Gomes, 2006)
直近の全国選手権第26節にて、決勝ゴールなど、数多くのチャンスに絡んだ18歳のFWウィリアン・ゴメスがスタメンに抜擢される。また、フォーメーションを3バックに変更し、最終ラインにCBサビーノが入る。
ボタフォゴは、今季ホームで21勝4分4敗(アウェイは13勝8分7敗)。一方のサンパウロは、ホームで17勝6分4敗(アウェイは10勝8分8敗)。
ホームで無類の強さを発揮するボタフォゴは、ホームでの勝利はもちろんのこと、1点でも多くのリードを奪い、サンパウロはあわよくば引き分けでホームでの2ndレグを迎えたい。
そんな心理状況が立ち上がりからピッチに現れる。
試合は立ち上がりからボタフォゴがボールを支配し相手陣内で試合を展開。両サイド深い位置からのクロスや、PA内でのパス交換、自陣からの速攻など、多彩な攻撃を見せるが、サンパウロのゴール前で人数をかけたディフェンスが、スペースとシュートコースを消し、ゴールを阻んでいく。
前半2分、ボタフォゴは、FWサバリーノがPA内ゴールライン際からの浮き球のパスをトラップからボレーに持ち込むがシュートはGK正面。
前半12分には、PA内右サイドからのSBヴィチーニョのクロスに、DFの前に現れたMFティアゴ・アルマダが足を合わせるが、僅かにボールはゴールポストの外へ。
前半27分にも、右CKからCBバストスが打点の高いヘディングシュートを見舞うが、ボールはクロスバーを越える。
前半35分、PA手前左サイドから中央へ切れ込んだWサバリーノのシュートはクロスバーを直撃、跳ね返りのボールを直接合わせたFWイゴル・ジェズスのシュートはDFがコースを切りCKに逃れる。続くCKからは、ファーサイドから折り返されたボールにFWルイス・エンヒキが頭を合わせるが、またもやクロスバーに阻まれる。
一方のサンパウロは、5バックの両ウィングバックや両ボランチは、チームがボールを保持する場面でもほとんど攻撃に上がらず、単発でFWウィリアン・ゴメスやFWカレリがカウンターを主導するもののボタフォゴ守備陣に難なく断たれる。
前半はボタフォゴが試合を支配しながらもゴールを奪えず0-0のまま折り返す。
後半も立ち上がりは前半の流れを引き継ぎ、ボタフォゴがサンパウロをゴール前に押し込む展開。
しかし、サンパウロは後半14分、右SBハフィーニャに代えFWウェリントン・ハット(Wellington Rato, 1992)を投入。さらに後半24分に一気に3選手を交代。
この交代策を機に、サンパウロは守備システムを変更。前に出てボール保持者にプレッシャーかけ、そのボールの受け手となる選手にマンマークがつき、ボールの出しどころを奪っていく。
ボタフォゴの攻撃の出足を挫くようになると、後半29分、サンパウロは相手陣PA近辺でボールを繋ぎ、左サイドからのクロスがDFに当たったこぼれ球をPA入口からVOLルイス・グスタヴォがシュート。ボールはGKの正面を突きゴールは生まれなかったものの、サンパウロはいい形で守備から攻撃へ移行しフィニッシュに持ち込む形を作りだす。
なおも後半31分、サンパウロはアタッキングサード入口左サイドからMFミシェル・アラウーホ(Michel Araújo, 1996)がゴール前に鋭いクロス、オフサイドぎりぎりで最終ライン裏に飛び出したFWカレリがフリーの体勢で右足を合わせたものの、ボールは惜しくもクロスバーを越える。
後半32分、ボタフォゴは2回目の交代策としてVOLチェチェー(Tchê Tchê, 1992)とFWマテウス・マルチンス(Matheus Martins, 2003)を投入。中盤に厚みをつけ相手に掴まれた試合の流れを取り戻しに行く。
後半33分、ボタフォゴは、ゴール正面からMFティアゴ・アルマダがミドルシュート。DFに当たりコースが変わったボールをサンパウロGKが俊敏に反応し両手でブロック。後半36分にはFWマテウス・マルチンスがドリブルでゴールエリア右を抜け出し角度のない位置からシュート。GKの足元を狙ったシュートは、GKの足、DFと当たるが、最後はGKハファエウがしっかりと抑え込む。
試合はその後、サンパウロが再び中盤での厳しいマークでボタフォゴの出足を止め、0-0のままタイムアップ。
ボタフォゴは、特に前半は何度も決定機を迎えながらも、僅かにラストパスとシュートに精度を欠き、相手ゴールをこじ開けることができず、得意にホームでの試合を引き分けに終えた。
一方のサンパウロは、前半の引いて専守防衛に徹する守備から、後半途中からは前に出る出足の速い守備へとスタイルを変え、相手を零点に抑えるとともに惜しいチャンスを迎えるなど、戦前のプラン通りと思われる試合運び。得点こそ生まれなかったものの、得意のホームでの2ndレグに向け、いい形で試合を終えることに成功した。
< フラメンゴ (FLA) 0-1 ペニャロル (PEN) >
動画URL : https://www.youtube.com/watch?v=TJQxoWYjvXY
< 得点・アシスト >
PEN : 14' ... #7 ハビエル・カブレラ(Javier Cabrera, 1992)[#11 FWマキシ・シルベラ(Maximiliano Silvera, 1997)]
フラメンゴは、グループラウンドを3勝1分2敗の成績で2位通過。ベスト16は、同グループ首位のボリバル/BOLを相手に1stレグ(H):2-0、2ndレグ(A):0-1、2試合合計:2-1としのぎ、準々決勝進出を決めた。
今季は、コパ・アメリカ開催期間の代表選手の離脱や、相次ぐケガ人に苦しみながらも、チチ(Tite)監督の手腕と選手補強により、コパ・ド・ブラジルは準決勝に進出、全国選手権は4位と健闘。唯一、三冠を狙えるポジションを占めている。
対戦相手のペニャロルは、グループラウンドを4勝2敗の成績でアトレチコ・ミネイロに次ぐ2位通過。ベスト16は、ザ・ストロンゲスト/BOLを相手に1stレグ(H):4-0、2ndレグ(A):0-1、2試合合計:4-1の結果、準々決勝進出を決めた。
今季は、前期リーグを13勝2分無敗の成績で優勝。中期リーグはグループラウンドを4勝2分1敗で決勝に駒を進めたものの、ナシオナルを相手に1-1、PK戦7-8の末、準優勝。8月16日に開幕した後期リーグは第3節終了時点2勝1分無敗の成績で2位となっている。
2023年サントスでプレーしたFWマキシ・シルベラ(Maximiliano Silvera, 1997)、2024年7月末までボタフォゴでプレーした右SBダミアン・スアレス(Damián Suárez, 1988)、アトレチコ・パラナエンセから期限付き移籍のFWマテウス・ビドゥ(Matheus Babi, 1997)が所属している。
ボール保持率: 前半:79% 21% ⇒ 前後半:77% 23%
シュート(枠内): 前半:6‐6(3‐2) ⇒ 前後半:20‐11(6‐2)
パス成功率: 前半:84% 64% ⇒ 前後半:84% 64%
ファール: 前半:8‐7 ⇒ 前後半:13‐11
黄カード(赤): 前半:1‐2 ⇒ 前後半:2‐3
フラメンゴのスタメンは以下の通り。(※印は、ベスト16・2ndレグからの変更)
GK : GKロッシ(Rossi, 1995)
4 : 左SBバレラ(Varela, 1993)、CBファブリシオ・ブルーノ(Fabrício Bruno, 1996)、CBレオ・ペレイラ(Léo Pereira, 1996)、※右SBアレキ・サンドロ(Alex Sandro, 1991)
2 : VOLエリキ・プルガール(Erick Pulgar, 1994)、MFデ・ラ・クルス(De La Cruz, 1997)
2 : MFジェルソン(Gerson, 1997)、※MFデ・アラスカエッタ(De Arrascaeta, 1994)
2 : ※FWブルーノ・エンヒキ(Bruno Henrique, 1990)、※FWプラッタ(Plata, 2000)
立ち上がりから、ホームの1stレグで1点でも多くのリードを奪い、アウェイでの2ndレグを迎えたいフラメンゴがボールを支配。ペニャロルは最終ラインが高い位置を保ち、ハーフラインを挟んだ地域をコンパクトに保ち、この地域に入るボールに対して厳しく寄せる。
フラメンゴは、相手最終ライン裏へスピードのあるFWブルーノ・エンヒキへボールを送り相手守備陣を後方に下げるが、その後の展開に行き詰まり、また、FWペドロ(Pedro, 1997)不在のため、ゴール前で相手に脅威を与えることができない。
前半14分、フラメンゴはVOLエリキ・プルガールがバイタルエリア手前からミドルシュート。これがDFに当たりルーズボールとなると、ペニャロルがボールを拾いカウンターを発動。左サイドを上がるFWハイメ・バエス(Jaime Báez, 1995)がPA右サイドへボールを送ると、FWマキシ・シルベラがワンタッチで折り返し、FWハビエル・カブレラがダイレクトに足を合わせる。ゴールポストを叩いたボールはゴールに吸い込まれ、アウェイのペニャロルが先制。[0-1]
前半17分、フラメンゴは相手陣に入った位置右サイドライン際からCBファブリシオ・ブルーノがPA内にフィード。FWプラッタがDFの手前に現れ頭を合わせるが、ボールは惜しくもゴールポストを叩きゴール外へ。
前半26分、ペニャロルは相手陣左サイド深くで得たスローインから、一旦戻したボールをPA内右サイドへ送り、頭で中央へ落としたボールにFWマキシ・シルベラがワントラップからシュート。1点目と同様のパターンでゴールを狙うが、ボールは僅かに枠を捉えない。
前半38分、フラメンゴは自陣左サイドから右サイドへ大きくボールを展開。MFジェルソンが縦に送ったボールにMFデ・アラスカエッタがゴール前にクロス。そこに走り込んだFWブルーノ・エンヒキがフリーの体勢で頭を合わせるが、ペニャロルGKがこの至近距離のシュートを両手でクロスバーの上へ弾き出すスーパーセーブ。
前半45分には、フラメンゴは、ゴールライン際からのFWプラッタのマイナスのボールに、ゴール正面PA入口からMFジェルソンがシュートに持ち込むが、DFの足に当たったボールは惜しくも僅かにクロスバーを越えていく。
後半に入り、4-4-2の形で自陣ゴール前をコンパクトに固めるペニャロルに対し、フラメンゴはその周りでパス交換。ゴール前へのクロスボールや浮き球のパスでゴールを狙うが連係が合わない。
後半16分にフラメンゴは、高さのあるFWカルリーニョス(Carlinhos, 1997)を投入、疲れの見えるSBアレキ・サンドロを下げSBアイルトン・ルーカス(Ayrton Lucas, 1997)に代える。
後半29分、フラメンゴは、右PA手前からSBウェズレイがグラウンダーのボールを逆サイドへ斜めに入れると、抜け出したFWブルーノ・エンヒキが折り返し、FWカルリーニョスが詰めようとするものの、寸前にGKがキャッチ。
後半45分には、SBウェズレイから縦のボールを受けたFWブルーノ・エンヒキがPA内左を切り返しシュート。GKが片手で弾いたボールにFWカルリーニョスがビシクレッタでゴールに押し込もうとするが、ボールは虚しくもクロスバーを越える。
後半アディショナルタイムに入りフラメンゴが猛攻を見せるが、決定機を作り出すことは出来ず試合はタイムアップ。
アウェイのペニャロルが1-0のスコアで1stレグを先勝。
フラメンゴは、ボールを支配する時間帯が続くものの、パスをDFに引っかける場面も多く、最後のパスの精度にも欠け、大事なホームでの試合を無得点で落とした。