2024年ネクスト・ジェネレーション(ガーディアン)

投稿者: | 2024年10月22日

ガーディアン紙「ネクスト・ジェネレーション」 とは

(Wikipedia「ネクスト・ジェネレーション (ガーディアン)」より抜粋、参照。)
ガーディアン紙が2014年から行っているサッカー界の若手有望株特集。
この特集で取り上げられた事が世界中で記事になるほどの影響力を持っている。
世界を対象にした特集とプレミアリーグ限定の特集があり、その年に17歳になる男子サッカー選手が対象。
世界を対象にした特集では、2014年は40人であったが、現在は60人が取り上げられている。
プレミアリーグ限定版では20人を特集。

ネクスト・ジェネレーション 2024

「ネクスト・ジェネレーション 2024」は、イギリス時間2024年10月15日正午にガーディアン紙のHPにおいて公開された。
今回の対象は2007年生まれの選手。
ブラジルからは4選手が選出。うち、1選手はメキシコとの二重国籍を保有しており、メキシコ国籍として選出されている。
日本人選手は日章学園高所属(2025年サウサンプトン/ENG加入内定)、高岡 伶颯(タカオカ レント)選手が選出されている。

ブラジルから選出の4選手

フルミネンセから2選手、パウメイラス、インテルナシオナウから各1選手が選出。
以下の内容は、特集記事の意訳、およびブログ主の補足。

ガブリエウ・カルヴァーリョ (Gabriel Carvalho)

Gabriel Carvalho Teixeira, 2006/08/17, インテルナシオナウ(Internacional)
ガブリエウ・カルヴァーリョは、9歳でインテルナシオナルにやって来て以来、ダイヤモンドのように扱われてきた。
ヨーロッパで16年間のキャリアを積み、2014年~2017年にはマンチェスター・シティでプレー、現在はインテルナシオナルに復帰しているフェルナンド(Fernando, 1987)は、この若きミッドフィルダーが持つ才能をすぐに見抜いた。
「彼には、ヨーロッパで一緒にプレーした偉大な選手にしか見られないレベルのプロ意識がある」と彼は語った。「試合を理解する能力、両足を使う能力、ゴールを決める方法など、ケビン・デ・ブライネ(Kevin De Bruyne, 1991)を彷彿とさせる。

インテルナシオナルに来た時、(当時の監督の)エドゥアルド・クーデ(Eduardo Coudet)は、ガブリエルは純粋な才能だと私に言った。彼は正しかった。」
トップチーム成績 (2024年10月22日現在)
 2024年: 17試合 1066分 1得点2アシスト
MFガブリエウ・カルヴァーリョは、インテルナシオナウ育成出身で、U-17カテゴリーの年齢ながら2024年6月17日にトップチームに昇格。
2024年6月16日コパ・ド・ブラジルにて後半26分にピッチに送り出され16歳のプロデビューを迎えると、11分後の後半37分にFWウェズレイのゴールをアシストし自らのデビュー戦を飾った。
成績不振を理由にエドゥアルド・クーデ監督が解任され、7月20日の試合からホージェル・マシャード(Roger Machado, 2004‐2005年にヴィッセル神戸/JPNにてプレー)監督が采配を執ると、苦しいチーム状況の中7月27日の試合に先発に抜擢され、そのままポジションを獲得。
同監督就任後の8勝7分2敗の躍進を支える中心選手の一人として、MFガブリエウ・カルヴァーリョは一気に素質を開花させた。
2024年8月17日には、2005年生まれが主体となる2025年1月開幕のU-20南米ユース選手権に向けた世代別代表に招集。
クラブ、代表でその存在感は試合を追うごとに増している。
当ブログ関連記事: 「ガブリエウ・カルヴァーリョ (Gabriel Carvalho)

エステヴォン(Estevão)

Estevão Willian Almeida de Oliveira, 2007/04/24, パウメイラス(Palmeiras)
過去10年間、エステヴォンほどブラジルのサッカーファンを熱狂させた選手はいない。
「彼は今まで見たことのない選手だ」とパウメイラス監督アベウ・フェヘイラ(Abel Ferreira)氏は話す。アベウ・フェヘイラ氏は、かつてクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo, 1985, 現アル・ナスル所属)と共にプレーし、今年7月までエンドリッキ(Endrick, 2006, 現レアルマドリード所属)を指導した。
子供の頃からドリブルの才能が注目を浴び「メッシーニョ(リトル・メッシ)」と呼ばれたエステヴォンは、元ブラジル代表フィリペ・コウチーニョ(Philippe Coutinho, 1992, 現ヴァスコ・ダ・ガマ所属)やオランダ代表メンフィス・デパイ(Memphis Depay, 1994, 現コリンチャンス所属)といった国際的なスター選手の登場にもかかわらず、すでにブラジル国内リーグで最大のスター選手となっている。
8月のエクアドル戦で代表デビューを果たし、ブラジル代表のユニフォームを着た5番目に若い選手となった。来夏チェルシーへの移籍にすでに合意している。「彼はネイマールに次いでブラジルで台頭してきた最高の選手だ」と、1994年のワールドカップで優勝した伝説の選手、ブランコは語った。
トップチーム成績 (2024年10月22日現在)
 2023年: 1試合 12分

 2024年: 38試合 2158分 12得点9アシスト
フル代表成績 (2024年10月22日現在)
 2024年: 2試合 34分
上記の通り、FWエステヴォンは、2024年9月6日2026W杯南米予選第7節エクアドル戦にて17歳135日での代表デビュー。
パウメイラスは、リベルタドーレス、コパ・ド・ブラジルの両カップ戦に敗退し、新たな戦術を採用して全国選手権を戦う中、ケガのため2試合に欠場したものの、新戦術採用後の中心選手の一人として、出場5試合にて5得点3アシストを記録している。
直近10月20日の試合で1得点1アシストを記録、全国選手権でのゴール数を「10」に伸ばし、今季絶望のケガを負ったフラメンゴFWペドロ(Pedro, 1997)の「11」ゴールに肉薄する得点ランキング2位タイ(元ブラジル代表で日本でも活躍したFWフッキ(Hulk, 1986)と並ぶ)。
パウメイラスは、第30節終了時点で、首位ボタフォゴに勝点差「1」の2位。今後のFWエステヴォンの活躍次第で、パウメイラスの全国選手権3連覇、FWエステヴォン自身の17歳での全国選手権得点王も夢ではない。
当ブログ関連記事 : 「エステヴォン・ウィリアン (Estêvão Willian)

ヒケウミ・フェリピ(Riquelme Felipe)

Riquelme Felipe Silva de Almeida, 2007/03/13, フルミネンセU-20(Fluminense sub 20)
アルゼンチン国籍の名選手フアン・ロマン・リケルメ(Juan Román Riquelme, 1978)にちなんで名づけられたヒケウミ・フェリピ。
しかし、ヒケウミ・フェリピ自身は、「リケルメは好きだけど、主に参考にしているのはリバウドとネイマールだ」と話す。
彼のプレースタイルはリバウドとは異なるが、彼も魔法のような左足を持ち、リバウドがピッチ上で見せたプレーを真似しようとすることが多い。「少しでも学ぼうといつもYouTubeでリバウドの動画を観ている」「バレンシア戦で3得点を決めたあの試合はヤバすぎる」。
ヒケウミ・フェリピは、量産するゴールとユースチームのタイトル獲得でフルミネンセで将来を嘱望されている。次のステップはトップチームで、ブラジルのレジェンドたちとプレーすること。 「以前はチアゴ・シウバやマルセロを選手としてテレビゲームで起用して遊んでいたけど、これからは彼らと一緒に練習ができる」と彼は興奮気味に話す。
「早く彼らが僕のことを知ってくれるといいな」
トップチーム成績 (2024年10月22日現在)
 2024年: 出場機会なし
当ブログ関連記事 : なし

マテウス・ヘイス (Matheus Reis)

Matheus dos Reis Francisco, 2007/04/02, フルミネンセU-20(Fluminense sub 20)
プロサッカー選手の父がメキシコでプレーする期間にメキシコシティにて生まれた。
ブラジルでサッカー選手として成長。2023年には南米U-17選手権でブラジルU-17代表としてプレーしたが、2024年は親善試合でメキシコU-18代表に招集された。
メキシコは、このフルミネンセ所属の二重国籍を持つマテウス・ヘイスをメキシコ代表に招集できれば、大きな成果となるだろう。
彼のようなボールさばきのよさ、スピードの緩急を変える能力、巧みな動き出しを見せる選手は、メキシコ代表にすらほとんど現れていないからだ。
リーグ戦とコパ・リベルタドーレスの両大会でベンチ入りしており、トップチームデビューも間近のようだ。
トップチーム成績 (2024年10月22日現在)
 2024年: 出場機会なし
当ブログ関連記事 : 「マテウス・ヘイス (Matheus Reis)

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