【リベルタドーレス2024】 準決勝・1stレグ [10/22-23]

投稿者: | 2024年10月23日

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結果

1試合日
(ブラジル時間)
ホームチーム結果アウェイチーム得点
2024/10/22
21:30
アトレチコ・ミネイロ (CAM)
Atlético-MG
3-0リーベルプレート (RIV)
River Plate/ARG
CAM: 22′, 70′, 74′
RIV: –
2024/10/23
21:30
ボタフォゴ (BOT)
Botafogo
5-0ペニャロル (PEN)
Peñarol/URU
BOT: 51′, 55′, 59′,
73′, 79′
PEN: –
< アトレチコ・ミネイロ (CAM) 3-0 リーベルプレート (RIV) >
動画URL : https://www.youtube.com/watch?v=X34vTknEsr4
< 得点・アシスト >
 CAM : 22' ... #9 FWデイヴェルソン(Deyverson, 1991)[#7 FWフッキ(Hulk, 1986)]
 CAM : 70' ... #9 FWデイヴェルソン(Deyverson, 1991)[#13 WBギリェルミ・アラーナ(Guilherme Arana, 1997)]
 CAM : 74' ... #10 FWパウリーニョ(Paulinho, 2000)[#9 FWデイヴェルソン(Deyverson, 1991)]

ボール保持率: 前半:62% 38% ⇒ 前後半:55% 45%
シュート(枠内): 前半:4‐5(0‐1) ⇒ 前後半:11‐9(4‐1)
パス成功率: 前半:85% 73% ⇒ 前後半:78% 71%
ファール: 前半:7‐11 ⇒ 前後半:14‐25
黄カード(赤): 前半:0‐2 ⇒ 前後半:1‐5

   アトレチコ・ミネイロ (CAM)のスタメンは以下の通り。
   GK : GKエヴェルソン(Éverson, 1990)
   3 : 右SBリヤンコ(Lyanco, 1997)、CBバターリャ(Battaglia, 1991)、CBジュニオール・アロンソ(Júnior Alonso, 1993)
   4 : 右WBグスタヴォ・スカルパ(Gustavo Scarpa, 1994)、VOLアラン・フランコ(Alan Franco, 1998)、VOLファウスト・ベラ(Fausto Vera, 2000)、左WBギリェルミ・アラーナ(Guilherme Arana, 1997)
   3 : FWフッキ(Hulk, 1986)、FWデイヴェルソン(Deyverson, 1991)、FWパウリーニョ(Paulinho, 2000)
   ホームでの1stレグで勝利を収めるとともに1点でも多く得点しアウェイでの2ndレグを迎えたいアトレチコ・ミネイロは、中盤を削りセンターフォワードに高さのあるFWデイヴェルソンを置く攻撃的な布陣で試合に入る。
   選手交代(Sai → Entra)
   82' FWデイヴェルソン → VOLオターヴィオ(Otávio, 1994)

   試合開始5分、アトレチコ・ミネイロは、左CKからMFグスタヴォ・スカルパが左足で上げたボールをCBバターリャが頭に合わせ、FWデイヴェルソンが足でコースを変えゴールネットを揺らす。しかし、惜しくもFWデイヴェルソンの位置がオフサイド。ゴールは認められなかったものの、試合開始直後からアトレチコ・ミネイロが相手陣深くへと攻め込み試合の流れを掴む。
   前半22分、アトレチコ・ミネイロは、自陣ゴール前から送られたボールを右サイドライン際で受けたCBリヤンコが相手陣PA手前へロングフィード。DFとの競り合いからFWフッキがボールを落とすと、FWフッキと絶妙な距離感で並走していたFWデイヴェルソンがボールを拾い、GKとの一対一を左足のシュートフェイントでかわし無人のゴールにボールを流し込む。早くもアトレチコ・ミネイロが先制する。[1-0]
   対するリーベルプレートは、前半14分と前半39分にアトレチコゴールに迫るが、ゴール前に人数が足りず、いずれもコロンビア代表FWミゲル・ボルハ(Miguel Borja, 1993)がヘディングシュートに持ち込むものの、DFの厳しいマークにシュートに勢いはなく、アトレチコGKエヴェルソンが無難にボールを抑え込む。
   後半5分、アトレチコ・ミネイロは左サイドで獲得したFKから、MFグスタヴォ・グスタヴォがPA入口に送ったボールにFWデイヴェルソンがノーマークで頭を合わせるが、ボールは枠を捉えない。
   後半25分、アトレチコ・ミネイロは相手陣入口からVOLアラン・フランコが左サイドライン際の左WBギリェルミ・アラーナへボールを送ると、WBギリェルミ・アラーナがドリブルで中央へ向かいPA内へスルーパス。逆サイドから流れたFWデイヴェルソンが反応し、ボールをまたいで左足を一閃すると、グラウンダーのボールがファーサイドのゴールポストを叩きゴールネットに吸い込まれる。[2-0]
   さらに後半29分、FWデイヴェルソンは相手陣でのスローインのボールをPA内最終ラインの裏で受けると、時間を作り、複数のDFを引きつけ、PA手前中央へボールを送る。斜めに駆け上がったFWパウリーニョがダイレクトに右足のインサイドキックでゴールを狙うと、DFに当たったボールがゴールファーサイドに吸い込まれ、アトレチコ・ミネイロが3点目のゴールを奪う。[3-0]
   後半37分、アトレチコ・ミネイロは殊勲のFWデイヴェルソンに代え、守備的なVOLオターヴィオを投入。その後はリーベルプレートに反撃を許さず、大事なホームでの1stレグを3-0の快勝で締めくくった。

   アトレチコ・ミネイロのガブリエル・ミリット(Gabriel Milito)監督は、今季、リベルタドーレス決勝ラウンドや先日のコパ・ド・ブラジル準決勝など、重要な試合ではFWパウリーニョとFWフッキ(FWフッキ欠場時はFWデイヴェルソン)による2トップで試合に入っていたが、この試合では中央にFWデイヴェルソンを置いた3トップを採用。
   すると、この選手起用が奏功。前線の3選手の連係の取れた前後の動きや、リーベルプレートの鋭いプレスを無力化するFWデイヴェルソンをターゲットにしたフィードで、リーベルプレートの守備陣を混乱に陥れる。
   守っては、3バックとVOLアラン・フランコが代わる代わるリーベルプレートFWミゲル・ボルハの動きを封じ込め、前線の選手はプレスバックで中盤の守備に貢献。
   理想的な展開で獲得した3点のアドバンテージを引き下げ、一週間後の10月29日、敵地ブエノスアイレスの「エル・モヌメンタル」に乗り込むこととなった。

   FWデイヴェルソンは、2011年にマンガラチベンセ(Mangaratibense)からリオデジャネイロ州3部リーグにてプロデビュー。同クラブにて2年間プレーし31試合18得点の成績を残し、2012年8月ベンフィカ/PORのBチームへ移籍する機会を得る。ベンフィカでは大成しなかったものの、2013年7月ベレネンセス(Belenenses)/POR移籍後は、2014/15年にケルン/GERを経て、2015/16年レバンテ/ESP(33試合9得点1アシスト)、2016/17年アラベス/ESP(37試合7得点1アシスト)にてプレー。2017年7月パウメイラスに移籍すると、準レギュラーとして3年間100試合24得点6アシストの成績を残し、期限付き移籍で再びスペイン(ヘタフェ、アラベス)にてプレー。2021年パウメイラス復帰後は、リベルタドーレス決勝戦の延長後半戦、相手陣でボールを掻っ攫うとそのまま決勝ゴール。パウメイラスの1999年以来21年ぶり2度目のリベルタドーレス制覇に貢献し、パウメイラスの歴史に名を残した。アトレチコ・ミネイロには、クイアバを経て、2024年8月に入団。0-1のビハインドで迎えたリベルタドーレス準々決勝フルミネンセ戦2ndレグでは、後半開始時の交代出場から、後半5分、後半43分にゴールを奪い、チームを準決勝進出に導く活躍。そして、この試合では2得点1アシストでチームの全3得点に絡む大活躍。このままアトレチコ・ミネイロでもクラブの歴史に名を残すことになるのだろうか。

< ボタフォゴ (BOT) 5-0 ペニャロル (PEN) >
動画URL : https://www.youtube.com/watch?v=0XRbQIik5oM
< 得点・アシスト >
 BOT : 51' ... #10 サバリーノ(Savarino, 1996)[#7 ルイス・エンヒキ(Luiz Henrique, 2001)]
 BOT : 55' ... #20 アレキサンデル・バルボサ[#99 イゴル・ジェズス(Igor Jesus, 2001)]
 BOT : 59' ... #10 サバリーノ(Savarino, 1996)[#22 ヴィチーニョ(Vitinho, 1999)]
 BOT : 73' ... ##7 ルイス・エンヒキ(Luiz Henrique, 2001)[#99 イゴル・ジェズス(Igor Jesus, 2001)]
 BOT : 79' ... #99 イゴル・ジェズス(Igor Jesus, 2001)[]

ボール保持率: 前半:71% 29% ⇒ 前後半:69% 31%
シュート(枠内): 前半:7‐2(1‐1) ⇒ 前後半:22‐7(10‐2)
パス成功率: 前半:86% 60% ⇒ 前後半:84% 65%
ファール: 前半:8‐7 ⇒ 前後半:18‐8
黄カード(赤): 前半:2‐1 ⇒ 前後半:3‐1

   ボタフォゴ (BOT)のスタメンは以下の通り。
   GK : GKジョン・ヴィクトル(John Victor, 1996)
   4 : 右SBヴィチーニョ(Vitinho, 1999)、CBバストス(Bastos, 1991)、CBアレキサンデル・バルボサ(Alexander Barboza, 1995)、左SBアレックス・テレス(Alex Telles, 1992)
   2 : VOLマルロン・フレイタス(Marlon Freitas, 1995)、VOLグレゴーリ(Gregore, 1994)
   3 : FWルイス・エンヒキ(Luiz Henrique, 2001)、FWサバリーノ(Savarino, 1996)、MFチアゴ・アルマダ(Thiago Almada, 2002)
   1 : FWイゴル・ジェズス(Igor Jesus, 2001)
   選手交代(Sai → Entra)
   75' FWルイス・エンヒキ → FWチキーニョ・ソアレス(Tiquinho Soares, 1991)
   75' VOLグレゴーリ → VOLダニーロ・バルボーザ(Danilo Barbosa, 1996)
   81' 右SBヴィチーニョ → 右SBマテオ・ポンテ(Mateo Ponte, 2003)
   81' FWイゴル・ジェズス → MFオスカル・ホメーロ(Óscar Romero, 1992)
   86' 左SBアレックス・テレス → 左SBマルサウ(Marçal, 1989)

   立ち上がりからホームのボタフォゴがボールを支配。一方のペニャロルは、5-3-2の陣形でゴール前のスペースを消しカウンターを狙う。
   ボタフォゴがボールを持ちながらも攻めあぐねる展開が続くと、前半24分、ペニャロルは相手陣中央からVOLロドリゴ・ぺレス(Rodrigo Pérez, 1996)がFWマキシ・シルベラ(Maxi Silvera, 1997)とのタベーラからPAに侵入、CBバストスのマークに遭いながらも右足でシュートに持ち込むが、GKジョン・ヴィクトルが両手でボールを弾きだす。
   ボタフォゴは前半半ばを過ぎると、FWルイス・エンヒキと右SBヴィチーニョにVOLマルロン・フレイタスが加わり、右サイドに集中的にボールを集め、ゴール前へのクロスや、中央にボールを戻しバイタルエリアからのミドルシュートからゴールを狙う。しかし、ペニャロルは、2列目がボタフォゴの右サイドへスライド、前線が2列目に下がり穴を埋めることで、最終ラインはゴール前にスペースを与えず、盤石な守備網は揺るがない。
   前半終了間際の前半45分、FWルイス・エンヒキがPA手前右でボールを受け中央へ切れ込みながら得意の形のシュート。しかし、ペニャロルGKアギーレ(Aguerre, 1993)が両手で弾き返しゴールを許さない。
   後半が始まると、ボタフォゴは前半と同様に右SBヴィチーニョがサイドライン際に開くものの、FWルイス・エンヒキは前半よりもやや中央に絞った位置でプレー。
   後半開始1分過ぎ、ボタフォゴは、ゴール前中央やや右の位置で左サイドからのボールを受けたFWサバリーノが、FWルイス・エンヒキがPAに侵入する後方のスペースを利用し強烈なミドルシュート。これはGKにより辛うじてボールを弾き返しされるが、ペニャロルの堅固な守備網を崩すきっかけを掴む。
   すると、後半6分、左サイドからのパスを受けたFWルイス・エンヒキが、複数のマークを引きつけ、PA内右サイドへ斜めに抜け出しを図るFWサバリーノへスルーパス。FWサバリーノは間合いを詰めるGKの足元を越すシュートでボールをゴールネットに流し込む。[1-0]
   後半10分、ボタフォゴは右CKを獲得。FWサバリーノがゴール前に上げたボールがファーサイドに流れると、FWイゴル・ジェズスが頭で中央に折り返し、相手DFともつれ合いながらもCBアレキサンデル・バルボサがゴール右隅にボールを蹴り込み追加点。CBアレキサンデル・バルボサのボタフォゴでの初ゴールでボタフォゴがリードを拡げる。[2-0]
   ボタフォゴの勢いは収まらず、後半14分、自陣センターサークル内でFWイゴル・ジェズスがボールの争奪戦からボールを確保し、前を向いてドリブルを開始。右サイドのFWルイス・エンヒキへボールを送ると、自身はそのままゴール前に駆け上がり、FWルイス・エンヒキからのボールを受けた右SBヴィチーニョがゴールライン手前からクロス。FWイゴル・ジェズスが最終ラインを押し下げたスペースでFWサバリーノがダイレクトに右足を振り抜きダメ押しとなる3点目のゴールを奪う。[3-0]
   ボタフォゴの猛攻は止まらず、後半28分、ペニャロルのカウンターのボールを奪い逆カウンター。相手陣左サイドライン際でボールを受けたMFチアゴ・アルマダが中央へ斜めにボールを運びながら縦にスルーパス。FWイゴル・ジェズスがワンタッチで左前方にボールを送ると、FWルイス・エンヒキが間合いを詰めるGKの頭上を越す柔らかいシュートでゴールネットを揺らす。[4-0]
   後半34分、ボタフォゴは自陣PA手前左から中央を経て相手陣右サイドへボールを送ると、FWイゴル・ジェズスが抜け出し、相手陣PA右角でDFと対峙。PA手前中央に上がったMFチアゴ・アルマダへボールを戻すと、MFチアゴ・アルマダはダイレクトに右足のシュート。GKが両手で弾いたボールが頭上に上がると、FWイゴル・ジェズスがDFとの空中戦に競り勝ちヘディングシュート。柔らかい弧を描いたボールはGKが必死に伸ばす指先を越えゴールネットに沈む。[5-0]
   ボタフォゴは後半の怒涛の5得点でホームでの1stレグにて5-0の大勝。
   大きなアドバンテージを持って、10月30日に敵地モンテビデオ、カンペオン・デル・シグロ競技場に乗り込むこととなった。

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