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全国選手権第31節 対戦組合せ
以下の5試合の概要はこの記事で。以下の5試合の概要はこちらで。→
・2024/10/26 グレミオ(GRE) x アトレチコ・ゴイアニエンセ(ACG)
・2024/10/26 ヴィトーリア(VIT) x フルミネンセ(FLU)
・2024/10/26 フラメンゴ(FLA) x ジュヴェントゥージ(JUV)
・2024/10/26 パウメイラス(PAL) x フォルタレーザ(FOR)
・2024/10/26 アトレチコ・パラナエンセ(CAP) x クルゼイロ(CRU)
以下の5試合の概要はこの記事で。以下の5試合の概要はこちらで。→
・2024/10/26 アトレチコ・ミネイロ(CAM) x インテルナシオナウ(INT)
・2024/10/26 RBブラガンチーノ(RBB) x ボタフォゴ(BOT)
・2024/10/26 クリシウーマ(CRI) x サンパウロ(SAO)
・2024/10/28 クイアバ(CUI) x コリンチャンス(COR)
・2024/10/28 ヴァスコ・ダ・ガマ(VAS) x バイーア(BAH)
全国選手権第31節 試合概要
グレミオ(GRE) 3-1 アトレチコ・ゴイアニエンセ(ACG)
動画URL: https://www.youtube.com/watch?v=1imjVVKn980
(ACG) : 28' #9 デレキ(Derek, 1997)[]
(GRE) : 40' #7 ソテウド(Soteldo, 1997)[#22 ブライトバイテ(Braithwaite, 1991)]
(GRE) : 59' #23 ペペー(Pepê, 1998)[#16 アラベナ(Aravena, 2002)]
(GRE) : 83' #20 ビジャサンチ(Villasanti, 1997)[#6 ヘイナウド(Reinaldo, 1989)]
今節前の順位
グレミオ(GRE)は全国選手権10勝5分15敗勝点35の13位。
アトレチコ・ゴイアニエンセ(ACG)は全国選手権5勝7分18敗勝点22の20位。
得点シーン
(ACG) : 28' #9 デレキ(Derek, 1997)[]
グレミオGKマルチェシンのパスをPA入口でVOLバラーリャスがインターセプト。そのままPA内をゴールライン際までボールを持ち上がろうとするが、DFのタックルにより転倒。主審はPKの判定を下す。このPKをFWデレキが蹴るが、GKマルチェシンが鋭く反応し片手で弾き返す。しかし、そのボールをFWデレキがゴールに蹴り込みアウェイのアトレチコ・ゴイアニエンセが先制する。[0-1]
FWデレキは、2017年6月リオデジャネイロ州選手権2部にてアルチスウ(Artsul)から19歳のプロデビュー。2019年10月にメタリスチ(Metalist)/UKRに加入すると、ウクライナ2部リーグにて14試合7得点の成績を収める。翌2020/21年は21試合5得点の成績を残すが、シーズン終盤に大ケガを負い戦列を離脱。2022年2月のロシアによるウクライナ侵攻を受け、同年4月にシャペコエンセへ期限付き移籍加入。クラブデビュー戦の全国選手権2部開幕節にて終了間際の交代出場から同点ゴールをマーク。レギュラーの座は掴めなかったものの、年間22試合1得点1アシストを記録する。2023年はグアラニーにて全国選手権2部34試合など、年間38試合10得点1アシスト。2024年4月全国選手権開幕を前に1部に昇格したアトレチコ・ゴイアニエンセに2027年末までの契約で加入。アトレチコでは、途中交代出場が中心ながら22試合2得点を記録している。
(GRE) : 40' #7 ソテウド(Soteldo, 1997)[#22 ブライトバイテ(Braithwaite, 1991)]
FWブライトバイテがドリブルで守備網を掻い潜りPA内右深くに侵入。ゴール前に送ったボールはファーサイドへ流れるが、FWソテウドが確保。FWソテウドがゴール正面へ斜めに下がりながら右足を振り抜くとボールはゴールネットを揺らし、ホームのグレミオが試合を振り出しに戻す。[1-1]
FWソテウドは、2024コパ・アメリカなどベネズエラ代表として47試合4得点10アシスト。2019年1月‐2021年4月、2022年8月‐2023年12月にはサントスでプレーする。グレミオには2024年1月に期限付き移籍加入。2月から2か月間ケガのために離脱、6月にはコパ・アメリカ出場のため全国選手権9試合に欠場したものの、2024年はこの試合を終えた時点で35試合7得点4アシスト。160cmの小柄な体型から切れ味鋭いドリブルでDFを切り裂くプレーを得意とする。
(GRE) : 59' #23 ペペー(Pepê, 1998)[#16 アラベナ(Aravena, 2002)]
PA右からFWアラベナがドリブルでPAに侵入し、ゴール前正面PA入口へマイナスのクロス。一歩後方に下がったVOLペペーがダイレクトに右足を振り抜くと、ボールはクロスバーをかすめゴールネットを揺らす。グレミオが試合をひっくり返す。[2-1]
VOLペペーは、フラメンゴ育成出身で、2018年1月のリオデジャネイロ州選手権にて20歳のプロデビュー。そのデビュー戦でプロ初ゴールを記録する。しかし、フラメンゴでは出場機会に恵まれず、2021年に期限付き移籍したクイアバにてレギュラーの座を掴み34試合3得点2アシスト、翌2022年には完全移籍へ移行し43試合2得点1アシストの成績を残す。2023年1月に150万ユーロにてグレミオに入団。ボランチ陣の3番手争いを繰り広げ、2023年は32試合2得点2アシスト、2024年は今節終了時点で42試合1得点1アシストを記録。前線にしばしば顔を出し、攻守の繋ぎ役となるセグンドボランチを主戦としている。
(GRE) : 83' #20 ビジャサンチ(Villasanti, 1997)[#6 ヘイナウド(Reinaldo, 1989)]
FWブライトバイテが二列目に下がりボールを受けると左サイドへ展開。ワントラップから左SBヘイナウドがGKと最終ラインの間にボールを通すと、ファーサイドでVOLビジャサンチが難なくボールを足に合わせゴールイン。グレミオがダメ押しの3点目のゴール。[3-1]
VOLビジャサンチは、2024コパ・アメリカ、2026W杯南米予選などパラグアイ代表として45試合1アシスト。2016年5月セロ・ポルテーニョからパラグアイ前期リーグにて19歳でプロデビューを飾り、2019年にはレギュラーとして46試合3得点3アシストの成績を収める。グレミオには2021年8月に280万ユーロ相当の移籍金で加入。加入直後にプリメイロボランチとしてスタメンに定着し、今季は主にセグンドボランチとして活躍。グレミオでは通算153試合14得点12アシスト、2024年は今節終了時点で43試合4得点3アシストを記録中。
試合経過、所感その他
ボール保持率: 前半:58% 42% ⇒ 前後半:48% 52%
シュート(枠内): 前半:4‐5(2‐3) ⇒ 前後半:9‐13(4‐5)
パス成功率: 前半:85% 80% ⇒ 前後半:85% 85%
ファール: 前半:8‐10 ⇒ 前後半:14‐18
黄カード(赤): 前半:2‐2 ⇒ 前後半:2‐4
グレミオ(GRE)のスタメンは以下の通り。
GK : GKマルチェシン(Marchesín, 1988)
4 : 右SBジョアン・ペドロ(João Pedro, 1996)、CBジェメルソン(Jemerson, 1992)、CBホドリゴ・エリー(Rodrigo Ely, 1993)、左SBヘイナウド(Reinaldo, 1989)
2 : VOLビジャサンチ(Villasanti, 1997)、VOLペペー(Pepê, 1998)
3 : MFソテウド(Soteldo, 1997)、MFアラベナ(Aravena, 2002)、MFモンサルベ(Monsalve, 2004)
1 : FWブライトバイテ(Braithwaite, 1991)
今節は、VOLドッジ(Dodi, 1996)とFWジエゴ・コスタ(Diego Costa, 1988)が出場停止。CBカネマン(Kannemann, 1991)のケガも長引いている。今節のスタメンは、VOLドッジに代わりVOLペペーを起用。前節に続きCBジェメルソンがCBホドリゴ・エリーが最終ラインでコンビを組む。
選手交代(Sai → Entra)
68' MFモンサルベ → VOLエデニウソン(Edenílson, 1989)
68' MFアラベナ → MFクリスタウド(Cristaldo, 1996)
85' FWブライトバイテ → FWレアッソ(Arezo, 2002)
85' VOLペペー → VOLホナウジ(Ronald, 2003)
90' MFソテウド → MFパボン(Pavón, 1996)
アトレチコ・ゴイアニエンセ(ACG)のスタメンは以下の通り。
GK : GKホナウド(Ronaldo, 1996)
4 : 右SBブルーノ・トゥバラォン(Bruno Tubarão, 1995)、CBアドリアーノ・マルチンス(Adriano Martins, 1997)、CBルイス・フェリピ(Luiz Felipe, 1993)、左SBギリェルミ・ホマォン(Guilherme Romão, 1997)
3 : VOLホニ(Roni, 1999)、VOLハウジネイ(Rhaldney, 1998)、VOLバラーリャス(Baralhas, 1998)
3 : FWルイス・フェルナンド(Luiz Fernando, 1996)、FWデレキ(Derek, 1997)、FWアレホ・クルス(Alejo Cruz, 2000)
今節は、左SBギリェルミ・ホマォンとFWルイス・フェルナンドが出場停止明けでスタメンに復帰。FWアレホ・クルスがSBからFWにポジションを上げる。
選手交代(Sai → Entra)
54' VOLハウジネイ → FWラカバ(Lacava, 2002)
79' FWルイス・フェルナンド → FWジャンデルソン(Janderson, 1999)
90+1' 左SBギリェルミ・ホマォン → MFシャイロン(Shaylon, 1997)
90+1' VOLホニ → MFゴンサロ・フレイタス(Gonzalo Freitas, 1991)
90+1' FWデレキ → FWウルタド(Hurtado, 2000)
ホームのグレミオが立ち上がりから相手陣で圧力をかけ試合を優位に進める。しかし、スペースを多く作り、ミスも多く、アトレチコ・ゴイアニエンセの堅固な守備網に引っかかってはカウンターを許す場面が散見される。
前半25分に、グレミオはGKのパスをPA手前でカットされ、さらにはファールを犯し、アトレチコ・ゴイアニエンセにPKを献上。このPKはGKマルチェシンが一度は阻むが、跳ね返りのボールをキッカーのFWデレキ自身が押し込み、アトレチコ・ゴイアニエンセが先制する。[1-0]
アトレチコ・ゴイアニエンセの堅守に苦しんでいたグレミオだが、失点後にはFKから左SBヘイナウドが直接ゴールを狙い、MFアラベナが惜しいミドルシュートを放つなど、次第にチャンスを作り出していく。
すると、前半40分、FWブライトバイテのドリブルでのPA侵入を起点に、ファーサイドに流れたクロスボールを拾ったFWソテウドのゴールでグレミオが試合を振り出しに戻す。[1-1]
後半も前半と同様の立ち上がり。グレミオは押し込むもののミスが多く、FWソテウドとFWブライトバイテの個人技に頼る展開。
多くのミスにホームサポーターからブーイングも聞こえ始めた後半14分、グレミオは、FWアラベナのPA右での個人技からゴール正面PA入口へマイナスのボールをVOLペペーがゴールに蹴り込み、グレミオが試合をひっくり返す。[2-1]
その後、グレミオは相手にボールを持たせ、自陣に引いて守備ブロックを構築。
アトレチコ・ゴイアニエンセは、後半19分、後半23分に相次いで相手陣ゴールライン際までボールを運び、後半23分にはマイナスのボールを受けたFWルイス・フェルナンドが決定的な場面を迎えるが、ダイレクトに合わせたシュートは惜しくもゴールポストの外へ流れていく。
後半38分、グレミオは注文通りのカウンターから、左SBヘイナウドがGKと最終ラインの間にクロスボールを通すと、ファーサイドでVOLビジャサンチが難なくボールを足に合わせゴールイン。グレミオがリードを拡げる。[3-1]
試合はこのまま3-1でタイムアップ。
ホームのグレミオが逆転勝利を収めた。
グレミオは、ボールを支配しながらもミスが多く、ミスを起点に先制を許したが、FWソテウドやFWブライトバイテ、FWアラベナ等の個人の力を前面に出し、3-1の逆転勝ち。勝点を「38」に伸ばし、残留争いから一歩も二歩も抜け出した。
次戦は、11月1日に全国選手権第32節、アウェイでのフルミネンセ戦が予定されている。
アトレチコ・ゴイアニエンセは、先制ゴールも報われず、1-3の逆転負け。残留に必要な勝点差は残り試合数の「7」を越し、降格が現実のものにまた一歩近づいた。
次戦は、11月6日にホームにアトレチコ・ミネイロを迎える。
ヴィトーリア(VIT) 2-1 フルミネンセ(FLU)
動画URL: https://www.youtube.com/watch?v=G8a_amYz65w
(VIT) : 45+1' #77 ネリス(Neris, 1992)[#16 ルーカス・エステヴィス(Lucas Esteves, 2000)]
(FLU) : 61' #8 マルチネリ(Martinelli, 2001)[]
(VIT) : 90+1' #9 アレハンドロ(Alerrandro, 2000)[PK]
今節前の順位
ヴィトーリア(VIT)は全国選手権9勝5分16敗勝点32の16位。
フルミネンセ(FLU)は全国選手権10勝6分14敗勝点36の11位。
得点シーン
(VIT) : 45+1' #77 ネリス(Neris, 1992)[#16 ルーカス・エステヴィス(Lucas Esteves, 2000)]
相手陣右サイドゴールライン際で獲得したFK。左SBルーカス・エステヴィスが低くゴール前に送ったボールに、CBネリスが僅かにボールに頭を当てコースを変えゴールネットを揺らす。ホームのヴィトーリアが先制。[1-0]
CBネリスは、2012年1月サンタカタリーナ州選手権にて全国選手権に参加資格のないカンボリウー(Camboriú)から19歳のプロデビュー。2014年にサンタカタリーナ州選手権下位リーグのバーハ(Barra)へ移籍し、全国選手権2部、1部の複数のクラブへ期限付き移籍を重ね、2018年7月のボアヴィスタ/PORへの期限付き移籍を経て、2019年7月アル・ワスル/UAEへ完全移籍。2023年1月にクルゼイロに加入するとシーズン後半にレギュラーの座を掴む。しかし、2024年は次第に出場機会を失い、2024年7月下旬にヴィトーリアへ完全移籍加入。直後にレギュラーの座を獲得し、出場停止試合を除く全試合に出場。このゴールはヴィトーリアでの嬉しい初ゴールとなった。
(FLU) : 61' #8 マルチネリ(Martinelli, 2001)[]
左サイドをハーフライン付近からボールを繋ぎPAに近づくと、MFガンソがゴール前にクロス。DFのクリアに遭ったボールをゴール前正面PA手前でVOLマルチネリが回収し、そのまま右足を一閃。クロスバーを直撃し跳ね返ったボールがGKの背中に当たりゴールイン。フルミネンセが試合を振り出しに戻す。[1-1]
VOLマルチネリは、フルミネンセ育成出身で2020年11月の全国選手権で19歳のプロデビュー。2021年にコンスタントに試合に出場するようになり55試合に出場すると、フェルナンド・ジニース監督のもとでは重用され、2022年、2023年も50試合以上に出場する。中盤では攻撃的・守備的いずれのポジションもこなし、センターバックとしてプレーする機会もある。代表招集とはならなかったものの、2026W杯南米予選第9、10節に向けた事前登録メンバーに名前を連ねた。
(VIT) : 90+1' #9 アレハンドロ(Alerrandro, 2000)[PK]
相手陣深くでのプレッシング。右サイドライン際でMFカルロス・エドゥアルドが相手ボールを奪い取り、DFの股下を通してPAへボールを送る。そこへ駆け上がったMFマテウジーニョがDFと接触し転倒、主審はPKの判定を下す。このPKをFWアレハンドロがゴール右隅に決め、ヴィトーリアが勝ち越す。[2-1]
FWアレハンドロは、2017南米U-17選手権3試合1得点。アトレチコ・ミネイロ育成出身で、2024年はRBブラガンチーノからの期限付き移籍によりヴィトーリアにてプレー。RBブラガンチーノでは年間35試合前後の出場が続き、4年間で単年で10得点を記録する年はなかったが、ヴィトーリアではコンスタントに試合に出場し、今節終了時点で45試合14得点7アシスト。3項目すべてではキャリアハイを更新した。
試合経過、所感その他
ボール保持率: 前半:59% 41% ⇒ 前後半:49% 51%
シュート(枠内): 前半:6‐7(1‐3) ⇒ 前後半:12‐11(3‐4)
パス成功率: 前半:89% 82% ⇒ 前後半:86% 85%
ファール: 前半:7‐5 ⇒ 前後半:15‐7
黄カード(赤): 前半:1‐1 ⇒ 前後半:4‐2
ヴィトーリア(VIT)のスタメンは以下の通り。
GK : GKルーカス・アルカンジョ(Lucas Arcanjo, 1998)
4 : 右SBハウル・カセレス(Raul Cáceres, 1991)、CBネリス(Neris, 1992)、CBエドゥ(Edu, 2000)、左SBルーカス・エステヴィス(Lucas Esteves, 2000)
2 : VOLウィリアン・オリヴェイラ(Willian Oliveira, 1993)、VOLヒカルド・ヒーレル(Ricardo Ryller, 1994)
3 : MFエヴェラウド(Everaldo, 1994)、MFマテウジーニョ(Matheuzinho, 1997)、MFグスタヴォ・モスキート(Gustavo Mosquito, 1997)
1 : FWアレハンドロ(Alerrandro, 2000)
今節は、CBヴァギネル・レオナルド(Wagner Leonardo, 1999)が出場停止、代わって2024年8月に完全移籍でゴイアスから加入したCBエドゥがヴィトーリアでの初スタメンに抜擢される。
選手交代(Sai → Entra)
62' VOLヒカルド・ヒーレル → VOLマシャード(Machado, 1996)
62' MFエヴェラウド → MFカルロス・エドゥアルド(Carlos Eduardo, 1996)
71' MFグスタヴォ・モスキート → FWゼ・ウーゴ(Zé Hugo, 1999)
71' VOLウィリアン・オリヴェイラ → VOLレオ・ナウジ(Léo Naldi, 2001)
71' 右SBハウル・カセレス → 右SBウィレアン・レポ(Willean Lepo, 1997)
フルミネンセ(FLU)のスタメンは以下の通り。
GK : GKファビオ(Fábio, 1980)
4 : 右SBサムエウ・シャヴィエル(Samuel Xavier, 1990)、CBマノエウ(Manoel, 1990)、CBチアゴ・サントス(Thiago Santos, 1989)、左SBジオゴ・バルボーザ(Diogo Barbosa, 1992)
2 : VOLマルチネリ(Martinelli, 2001)、VOLヴィクトル・ウーゴ(Victor Hugo, 2004)
3 : MFジョン・アリアス(Jhon Arias, 1997)、MFガンソ(PH Ganso, 1989)、MFリマ(Lima, 1996)
1 : FWカウワン・エリアス(Kauã Elias, 2006)
今節は、ボランチのレギュラーを掴んだVOLベルナル(Bernal, 2003)が出場停止。代わって、2024年8月末に期限付き移籍加入のVOLヴィクトル・ウーゴが2試合目のスタメンに抜擢される。
選手交代(Sai → Entra)
46' VOLヴィクトル・ウーゴ → FWケーノ(Keno, 1989)
74' MFガンソ → 左SBマルセロ(Marcelo, 1987)
75' FWカウワン・エリアス → FWヘルマン・カーノ(Germán Cano, 1988)
81' CBチアゴ・サントス → CBイギナシオ(Ignácio, 1996)
残留争いに巻き込まれている両チームの対戦は、ホームで勝点「3」を勝ち取りたいヴィトーリアと、最低でも勝点「1」を持ち帰りたいフルミネンセの思惑通りの立ち上がり。ヴィトーリアが積極的にボールを握り、フルミネンセは引き気味の守備で相手の攻撃の芽を潰していく。
前半5分に、ヴィトーリアは相手陣PA入口でVOLウィリアン・オリヴェイラが倒され、主審はPKの判定を下すが、オンフィールドレビューの結果、PKは取り消される。
立ち上がりの好機は幻と消えたが、その後もヴィトーリアはボールを支配、相手陣で多くの時間を過ごし、MFマテウジーニョを中心に攻撃の糸口を見出そうとするが、フルミネンセはスペースを与えず、拮抗した内容で時間が経過する。
前半41分、フルミネンセはハーフライン付近でのボール争奪戦から、左サイドライン際でFWカウワン・エリアスがボールを受け、ゴール間に送ったボールをMFリマがシュート。GKルーカス・アルカンジョが僅かに手に当てたボールはゴールポストを叩き弾き返され、そのボールをGKルーカス・アルカンジョがしっかりと抑える。
このまま前半が終えるかと思われた前半45+1分、ヴィトーリアは相手陣ゴールライン際でFKを獲得すると、ゴールに向かうSBルーカス・エステヴィスのボールをCBネリスが僅かにコースを変えゴールネットを揺らす。[1-0]
リードを許したフルミネンセは、後半開始時に、VOLヴィクトル・ウーゴに代えFWケーノを投入し、攻撃に厚みをつけると、引き気味となったヴィトーリアに圧力をかけていく。
フルミネンセは、後半5分、10分と相次いで相手陣PA近辺でのボール回しから惜しいシュートでターンを終えると、後半16分、相手陣左サイドでのボール回しからゴール前に上げられたクロスのクリアボールをに対しOLマルチネリが豪快なミドルシュートを決め試合を振り出しに戻す。[1-1]
どうしても勝点「3」が欲しいヴィトーリアは後半17分に2選手、後半26分に3選手を交代。中盤から前線の選手を交代し、高い位置でのプレスから試合の流れを掴んでいく。
後半45+1分、右サイドライン際高い位置でMFカルロス・エドゥアルドが相手ボールを奪い取る。DFの股下を通してPAへボールを送ると、そこへ駆け上がったMFマテウジーニョがDFと接触し転倒、主審はPKの判定を下す。このPKをFWアレハンドロがゴール右隅に冷静に決め、ヴィトーリアが勝ち越す。[2-1]
試合は2-1のままタイムアップ。ヴィトーリアが2連勝を飾った。
ヴィトーリアは、土壇場の勝ち越しで貴重な勝点「3」を獲得。最近の試合では、第26節アトレチコ・ゴイアニエンセ、第27節ジュヴェントゥージ、第30節RBブラガンチーノ、そして今節第31節フルミネンセ戦と、残留争いのライバルから勝点「3」を奪い、降格圏から脱出し残留圏をキープしている。
次戦は、11月2日に全国選手権第32節、アウェイでのアトレチコ・パラナエンセ戦。再度残留争いのライバルとの対戦となるが、勝点「3」を勝ち取り、残留争いから抜け出したい。
フルミネンセは、リードを許してから同点に追いつくまではボールが効果的に回る展開を見せたものの、その時間帯以外の守備的な戦術が裏目となり、連勝は「3」でストップした。しかし、依然として残留圏をキープ。今後は上位3チームと下位4チームとの対戦を残しているが、今節の試合を反面教師に、あからさまに守りに入るような試合展開を戒めたい。
次戦は、11月1日に全国選手権第32節、グレミオをホームに迎える。
フラメンゴ(FLA) 4-2 ジュヴェントゥージ(JUV)
動画URL: https://www.youtube.com/watch?v=hpmYLSr66IU
(FLA) : 8' #30 ミシャエウ(Michael, 1996)[]
(JUV) : 24' #9 ジウベルト(Gilberto, 1989)[#2 ジョアン・ルーカス(João Lucas, 1998)]
(FLA) : 49' #99 ガブリエウ・バルボーザ(Gabriel Barbosa, 1996)[PK]
(FLA) : 54' #14 デ・アラスカエッタ(De Arrascaeta, 1994)[#8 ジェルソン(Gerson, 1997)]
(JUV) : 70' #17 エジソン・カリオカ(Edson Carioca, 1997)[#4 ダニーロ・ボザ(Danilo Boza, 1998)]
(FLA) : 90+5' #45 プラッタ(Plata, 2000)[#8 ジェルソン(Gerson, 1997)]
今節前の順位
フラメンゴ(FLA)は全国選手権15勝6分8敗勝点51の4位。(1試合未消化)
ジュヴェントゥージ(JUV)は全国選手権8勝10分12敗勝点34の15位。
得点シーン
(FLA) : 8' #30 ミシャエウ(Michael, 1996)[]
相手陣PA右でのプレッシングからVOLエリキ・プルガールがボールを掻き出すと、FWガブリエウ・バルボーザが拾い、MFデ・アラスカエッタが強烈なシュート。ジュヴェントゥージGKガブリエウが弾き返したボールをPA内中央やや左でFWミシャエウが拾うと、DFをかわしシュート。ボールはDFの足元を抜けゴールネットを揺らす。[1-0]
FWミシャエウは、アマチュアチームを経て、2015年モンチ・クリスト(Monte Cristo)に入団し、2015年8月ゴイアス州3部リーグにて19歳のプロデビュー。2016年ゴイアス州2部ゴイアニア、2017年1月ゴイアス州1部ゴイアネジア、2017年4月ゴイアス州1部&全国選手権2部ゴイアスとキャリアアップ。2020年フラメンゴに加入し43試合4得点4アシストを記録すると、2021年には62試合19得点10アシストの成績を収める。2022年1月アル・ヒラル/KSAへ760万ユーロ相当の移籍金で移籍。アル・ヒラルでは2022年1月‐2024年8月で通算110試合22得点22アシスト。2024年8月22日にフラメンゴに復帰を果たし、3日後の復帰初戦で復帰後初ゴール。2024年はフラメンゴにて6試合2得点。
(JUV) : 24' #9 ジウベルト(Gilberto, 1989)[#2 ジョアン・ルーカス(João Lucas, 1998)]
自陣ゴール前での相手の危険なクロスをGKガブリエウがパンチングでクリアすると、そのボールを右SBジョアン・ルーカスが拾い、右サイドライン際へ流れ縦にフィード。相手陣内で抜け出したFWジウベルトがドリブルで相手PAに侵入し右足を振り抜くと強烈なボールがGKの脇を抜けゴールネットに突き刺さる。[1-1]
FWジウベルトは、2008年2月当時全国選手権3部サンタ・クルスからコパ・ド・ブラジル一回戦にて18歳のプロデビュー。2011年にインテルナシオナウへ移籍するが、多くの出場機会には恵まれず、カナダやアメリカ、国内ではヴァスコ・ダ・ガマやサンパウロなどを遍歴するが、いずれのクラブでも控えに止まる。2018年7月に加入したバイーアにてレギュラーに定着すると、2021年までの3年半の期間に189試合83得点14アシストを記録。2022年はアル・ワスル/UAE、2023年はクルゼイロにてプレー。ジュヴェントゥージには2024年1月に加入。2024年は35試合10得点1アシストを記録中。
(FLA) : 49' #99 ガブリエウ・バルボーザ(Gabriel Barbosa, 1996)[PK]
相手陣深く右サイドライン際からMFジェルソンが中央へドリブルで進み、PA右角からPA内のFWミシャエウへボールを送る。ジェルソンはそのままゴール正面へポジションを移そうとするがDFと接触し転倒。主審はPKの判定を下す。このPKをFWガブリエウ・バルボーザがゴール左隅に決める。[2-1]
FWガブリエウ・バルボーザは、コパ・アメリカ2016、2021などブラジル代表として18試合5得点。2016リオ五輪金メダリスト。サントス下部組織出身で16歳のプロデビュー。19歳でインテルミラノ/ITAに移籍を果たすが、ベンフィカ/PORを経て、約1年半でブラジルに復帰。2019年にフラメンゴに加入し、フラメンゴではこれまで301試合158得点44アシスト。2024年は、他チームのユニフォームを着た写真をSNSに投稿するなどの問題行動もあり、今節終了時点で33試合5得点1アシストに止まっている。契約は今年末で満了するが、フラメンゴに延長の意志はなく、今後の去就が注目される。
(FLA) : 54' #14 デ・アラスカエッタ(De Arrascaeta, 1994)[#8 ジェルソン(Gerson, 1997)]
自陣中央からCBレオ・オルティスが前線へロングフィード。最終ライン裏を狙うFWミシャエウが巧みなトラップでボールをコントロールし、右サイドPA内へボールを送る。これを受けたMFジェルソンがゴール前正面PA手前にボールを戻すと、MFデ・アラスカエッタがダイレクトに右足を一閃。グラウンダーのボールがゴール左に突き刺さる。[3-1]
MFデ・アラスカエッタは、2024コパ・アメリカ、2022W杯などウルグアイ代表として52試合10得点6アシスト。2019年のフラメンゴ加入後は、288試合72得点89アシストの成績を残し、2度のリベルタドーレス、2度の全国選手権など複数のタイトルを獲得している。2024年は今節終了時点で41試合9得点10アシストを記録中。
(JUV) : 70' #17 エジソン・カリオカ(Edson Carioca, 1997)[#4 ダニーロ・ボザ(Danilo Boza, 1998)]
相手陣PA手前5m、右寄りの位置で獲得したFK。MFマルセリーニョがゴール前に上げたボールはニアサイドでDFの頭に当たり、流れたボールをファーサイドでCBダニーロ・ボザが踵で後方に戻す。このボールを受けたFWエジソン・カリオカが逆サイドのゴールに蹴り込み、ジュヴェントゥージが1点差に詰め寄る。[3-2]
FWエジソン・カリオカは、インテルナシオナウ育成出身ながら、インテルナシオナウでのプロデビューは叶わず、2019年1月に当時全国選手権3部トンベンセ(Tombense)からミナスジェライス州選手権にて21歳のプロデビュー。その後複数のクラブを短期契約で遍歴し、2021年2月に全国選手権に出場資格のないパラナ州選手権アズリス・フッチボウ(Azuriz Futebol)と長期契約。期限付き移籍にて全国選手権1部コリチバや、全国選手権2部のグアラニー、同ボタフォゴ-SPにてプレー。ジュヴェントゥージには2024年1月に期限付き移籍加入するが、4月‐7月の4か月間をケガのために戦列離脱。ケガ明け後は途中出場が続いたが、今節、5試合連続でスタメンに起用されると、3試合連続のゴール。ケガで出遅れたが、このままゴールを量産し、チームの1部残留に貢献したい。
(FLA) : 90+5' #45 プラッタ(Plata, 2000)[#8 ジェルソン(Gerson, 1997)]
自陣高い位置からのカウンター。右サイドで抜け出したMFジェルソンがPA内でタメを作り、中央へ優しいボールを送ると、逆サイドからDFの背後を内に絞ったFWプラッタがゴール左へ流し込むダメ押しのゴール。[4-2]
FWプラッタは、エクアドル代表にて2022W杯でのGR全3試合に先発出場を果たすなど39試合6得点2アシストの実績を積み上げている。欧州ではスポルティング(Sporting)/POR、バジャドリ(Valladorid)/ESPなどでプレーし、アル・サッド/QATを経て、2024年8月末にフラメンゴに完全移籍。2024年9月15日全国選手権第26節にてクラブデビュー。このゴールはフラメンゴでの初ゴールとなった。最近の試合では途中交代出場が続くが、このゴールを機に先発復帰を飾りたい。
試合経過、所感その他
ボール保持率: 前半:78% 22% ⇒ 前後半:74% 26%
シュート(枠内): 前半:9‐2(7‐2) ⇒ 前後半:20‐5(10‐3)
パス成功率: 前半:89% 72% ⇒ 前後半:89% 70%
ファール: 前半:1‐8 ⇒ 前後半:8‐14
黄カード(赤): 前半:0‐1 ⇒ 前後半:2‐3(0‐1)
フラメンゴ(FLA)のスタメンは以下の通り。
GK : GKロッシ(Rossi, 1995)
4 : 右SBウェズレイ(Wesley, 2003)、CBレオ・ペレイラ(Léo Pereira, 1996)、CBレオ・オルティス(Léo Ortiz, 1997)、左SBアイルトン・ルーカス(Ayrton Lucas, 1997)
2 : VOLエヴェルトン・アラウージョ(Evertton Araújo, 2003)、VOLエリキ・プルガール(Ericl Pulgar, 1994)
3 : MFジェルソン(Gerson, 1997)、MFデ・アラスカエッタ(De Arrascaeta, 1994)、MFミシャエウ(Michael, 1996)
1 : FWガブリエウ・バルボーザ(Gabriel Barbosa, 1996)
今節は、出場停止選手はいないものの、一週間後のコパ・ド・ブラジル決勝戦1stレグを控え、VOLデ・ラ・クルス(De La Cruz, 1997)や左SBアレキ・サンドロ(Alex Sandro, 1991)など、ケガの兆候が見られる一部の主力選手を温存。とは言え、現・元代表選手がスタメンに名前を連ねる贅沢な先発陣で試合に入る。
選手交代(Sai → Entra)
69' FWガブリエウ・バルボーザ(Gabriel Barbosa, 1996) → MFプラッタ(Plata, 2000)
69' MFデ・アラスカエッタ → VOLアルカラス(Alcaraz, 2002)
ジュヴェントゥージ(JUV)のスタメンは以下の通り。
GK : GKガブリエウ(Gabriel, 1992)
4 : 右SBジョアン・ルーカス(João Lucas, 1998)、CBダニーロ・ボザ(Danilo Boza, 1998)、CBゼ・マルコス(Zé Marcos, 1998)、左SBアラン・フーシェウ(Alan Ruschel, 1989)
2 : VOLホナウド(Ronaldo, 1996)、VOLルイス・オヤマ(Luís Oyama, 1997)
3 : MFエヴェルトン(Ewerthon, 2000)、MFマンダカ(Mandaca, 2001)、MFエジソン・カリオカ(Edson Carioca, 1997)
1 : FWジウベルト(Gilberto, 1989)
今節は、VOLジャジソン(Jádson, 1993)とMFジアン・カルロス(Jean Carlos, 1992)が出場停止。ボランチには、VOLルイス・オヤマが入り、好調のVOLホナウドとコンビを組む。前節に続きMFマンダカが攻撃を司る。
選手交代(Sai → Entra)
56' MFエヴェルトン → MFマルセリーニョ(Marcelinho, 2002)
72' FWジウベルト → FWガブリエウ・タリアリ(Gabriel Taliari, 1997)
73' MFマンダカ → MFネネー(Nenê, 1981)
80' VOLルイス・オヤマ → MFダヴィ・ゴエス(Davi Goes, 2005)
80' MFエジソン・カリオカ → FWエリキ・ファリアス(Erick Farias, 1997)
ホームのフラメンゴが、相手陣高い位置でのプレスを効果的に仕掛け、試合の主導権を握る。
すると、早くも前半8分、相手陣PA入口でのボール奪取からFWミシャエウがゴールを奪い先制する。[1-0]
その後も、フラメンゴの戦術に変更はなく、相手陣でのプレスからボールを奪うと、緩急を使った攻撃でジュヴェントゥージを翻弄。しかし、ジュヴェントゥージもGKガブリエウを中心に最後の局面で踏ん張り追加点を許さない。
前半24分、ジュヴェントゥージは自陣ゴール前のGKガブリエウのパンチングによるクリアから、一気に前線にボールを送り、FWジウベルトが強引にゴールを奪い同点に追いつく。[1-1]
後半4分にフラメンゴはFWガブリエウ・バルボーザのPKで勝ち越すと、その5分後の後半9分、最終ラインCBレオ・オルティスからのロングフィードを起点にMFデ・アラスカエッタが強烈なミドルシュート。この両得点にMFジェルソンが絡み、フラメンゴが一気に突き放す。[2-1][3-1]
フラメンゴの鋭い寄せを前に、なかなか攻撃の形を作ることができないジュヴェントゥージだったが、後半25分にFKを起点にFWエジソン・カリオカのゴールで1点差に詰め寄る。[3-2]
1点差に迫り、なおも相手押し込むジュヴェントゥージだったが、後半30分、自陣PA手前でVOLルイス・オヤマがハンドのファールを取られると、2分前にピッチに立ったばかりのMFネネーがこの判定に異議を唱えイエローカード。さらにMFネネーが「訳が分からん」というジェスチャーを行うと、瞬時に2枚目のイエローカードが提示され退場処分。CBFに提出された試合報告書によると、誹謗中傷や汚い言葉を吐いたわけでもないようなのだが、容赦のない迅速な判定によりジュヴェントゥージは数的不利に陥る。
ジュヴェントゥージは、なおも同点ゴールを目指し攻撃に偏るが、後半終了間際に相手陣でのボールロストから試合を決定づけるゴールを奪われ試合は終了。
ホームのフラメンゴが、数的有利を生かし、4-2の勝利を飾った。
フラメンゴは、フィリピ・ルイス(Filipe Luís)監督の体制下で5試合を終え3勝1分1敗。唯一の敗戦は、コパ・ド・ブラジル準決勝2ndレグを目前にした控え選手主体のチームによるもの。相手陣でボールを支配し、厳しい寄せでボールを奪い、人数をかける攻撃はすでに浸透している。
この試合の結果、リベルタドーレス本戦出場圏内の4位をキープ。
次戦は、10月30日に順延された全国選手権第17節インテルナシオナウ戦(A)。その4日後の11月3日にコパ・ド・ブラジル決勝アトレチコ・ミネイロ戦1stレグがホームにて開催される。全国選手権第32節は11月6日にアウェイでのクルゼイロ戦が予定されている。
ジュヴェントゥージは、これで5試合勝ち星から遠ざかり、前節の5失点に続き今節も4失点の大敗。土曜日の全8試合が終えた時点で降格圏の17位に転落した。
試合後間もなく、ジャイール・ヴェントゥーラ(Jair Ventura)監督の解任が発表された。
次戦は、11月2日に全国選手権第32節、ホームに上位争いに加わるフォルタレーザをホームに迎える。
パウメイラス(PAL) 2-2 フォルタレーザ(FOR)
動画URL: https://www.youtube.com/watch?v=2eCzxmctr_g
(PAL) : 29' #23 ハファエウ・ヴェイガ(Raphael Veiga, 1995)[PK]
(FOR) : 39' #35 エルクレス(Hércules, 2000)[]
(PAL) : 57' #41 エステヴォン(Estêvão, 2007)[PK]
(FOR) : 62' #21 モイゼス(Moisés, 1996)[]
今節前の順位
パウメイラス(PAL)は全国選手権18勝6分6敗勝点60の2位。
フォルタレーザ(FOR)は全国選手権16勝8分6敗勝点56の3位。
得点シーン
(PAL) : 29' #23 ハファエウ・ヴェイガ(Raphael Veiga, 1995)[PK]
相手陣左サイドをMFハファエウ・ヴェイガがドリブルでボールを持ち上がり、PA内へボールを送る。FWフラッコ・ロペスがボールを確保しようとするが、DFに背中を肘で押され転倒。主審はPKを告げる。このPKをMFハファエウ・ヴェイガがGKの逆をつきパウメイラスが先制。[1-0]
MFハファエウ・ヴェイガは、ブラジル代表として2026W杯南米予選3試合など計6試合に出場。コリチバ育成出身で、2016年3月に18歳のプロデビュー。翌2017年に加入したパウメイラスにて2020年にレギュラーの座を掴み、チームの中核として多くのタイトルを獲得。2024年はリベルタドーレス、コパ・ド・ブラジル敗退後の新システムで一時的にレギュラーの座を外れたが、直近の6試合で7得点をマークし存在感を示す。2024年は今節終了時点で51試合18得点7アシスト。
(FOR) : 39' #35 エルクレス(Hércules, 2000)[]
右CKからMFエマヌエル・マルチネスがゴール前に上げたボールはDFのクリアに遭うが、バイタルエリアでMFヤゴ・ピカチューが回収し、MFエマヌエル・マルチネスへボールを渡す。MFエマヌエル・マルチネスはゴール前ファーサイドへクロス。ヘディングで中央に折り返されたボールはクリアに遭うものの、PA手前からVOLエルクレスが強烈な抑えの効いたシュート。GKは一歩も動けずゴールネットに突き刺さり、フォルタレーザが試合を振り出しに戻す。[1-1]
VOLエルクレスは、2022年にフォルタレーザに加入すると、ボイボダ監督に重用され、2022年は交代出場が中心ながら48試合7得点1アシストを記録。2023年にはレギュラーの座を掴むが、7月9日全国選手権第14節アトレチコ・パラナエンセ戦にて左膝前十字靭帯断裂の重傷を負い戦列を離脱する。2024年3月27日コパ・ド・ノルデスチで復帰すると、セグンドボランチのレギュラーの座を奪回。2024年は今節終了時点で40試合7得点3アシスト。最近の4試合で3得点と攻撃面での活躍も見せている。
(PAL) : 57' #41 エステヴォン(Estêvão, 2007)[PK]
相手陣右サイドライン際からFWエステヴォンがPA入口を中央へ向かい、逆サイドへボールを展開。このボールを受けた左SBカイオ・パウリスタが思い切りよくミドルシュート。DFに当たったボールはゴール枠を外れるが、VARが介入。オンフィールドレビューの結果、DFが不意に上げた腕にボールが当たり主審はPKの判定を下す。このPKのキッカーはFWエステヴォン。GKにコースを読まれながらも強く蹴られたボールはGKの指先を越えゴールネットを揺らす。[2-1]
FWエステヴォンは、2024年9月6日2026W杯南米予選第7節エクアドル戦にて17歳135日での代表デビュー。パウメイラスでは、全国選手権開幕後に出場機会が増えていき、第6節以降は先発に定着。6月に入り第8節にて1試合2アシストを記録すると、チームの攻撃の起点として多くのゴールに絡んでいく。最近の出場6試合では6得点3アシストを記録。このゴールで全国選手権得点ランクで首位に並ぶ「11」得点。首位タイのFWペドロ(Pedro, 1997)は膝前十字靭帯断裂の重傷で今季絶望。今後は「10」ゴールの2位アトレチコ・ミネイロFWフッキとの得点王争いも注目となる。2024年は今節終了時点で39試合13得点9アシスト(うち全国選手権25試合11得点8アシスト)。
(FOR) : 62' #21 モイゼス(Moisés, 1996)[]
右サイドライン際浅い位置から右SBエマヌエル・ブリテスがPA内ファーサイドへ低いクロス。ボールはDFのカットに遭うものの、ペナルティーマークに向かいこぼれ、この好機を見逃さずFWモイゼスが右足を一閃。ボールはゴール右に決まり、再びフォルタレーザが同点に追いつく。[2-2]
FWモイゼスは、2022年にフォルタレーザに加入し、ボイボダ監督のもと66試合16得点7アシストの活躍。2023年7月にクルス・アスル/MEXへ移籍するが、19試合2得点1アシストの成績に止まり、2024年1月フォルタレーザに復帰する。復帰後はローテーションで選手が起用される中、スタメン、途中交代で多くの試合に出場。最近の試合では先発起用も増え、2024年はこれまで47試合13得点5アシストを記録している。
試合経過、所感その他
ボール保持率: 前半:60% 40% ⇒ 前後半:60% 40%
シュート(枠内): 前半:6‐9(3‐2) ⇒ 前後半:16‐11(6‐3)
パス成功率: 前半:88% 82% ⇒ 前後半:82% 75%
ファール: 前半:6‐6 ⇒ 前後半:9‐17
黄カード(赤): 前半:1‐1 ⇒ 前後半:1‐5
パウメイラス(PAL)のスタメンは以下の通り。
GK : GKウェヴェルトン(Weverton, 1987)
4 : 右SBマイキ(Mayke, 1992)、CBヴィトル・ヘイス(Vitor Reis, 2006)、CBグスタボ・ゴメス(Gustavo Gómez, 1993)、左SBカイオ・パウリスタ(Caio Paulista, 1998)
3 : VOLゼ・ハファエウ(Zé Rafael, 1993)、MFハファエウ・ヴェイガ(Raphael Veiga, 1995)、VOLヒシャルジ・ヒオス(Richard Rios, 2000)
3 : FWエステヴォン(Estêvão, 2007)、FWフラッコ・ロペス(Flaco López, 2000)、FWフェリピ・アンデルソン(Felipe Anderson, 2003)
今節は、右SBマルコス・ホッシャ(Marcos Rocha, 1988)、VOLアニバル・モレノ(Anibal Moreno, 1999)、VOLガブリエウ・メニーノ(Gabriel Menino, 2000)が出場停止。前節は勝ちはしたものの、中盤、特にバイタルエリアで多くのスペースを与え、3失点。今節は修正が施されているのかが注目点となる。
選手交代(Sai → Entra)
68' VOLゼ・ハファエウ → MFマウリシオ(Maurício, 2001)
68' 右SBマイキ → 右SBジアイ(Giay, 2004)
71' FWフェリピ・アンデルソン → FWドゥドゥ(Dudu, 1992)
87' VOLヒシャルジ・ヒオス → VOLファビーニョ(Fabinho, 2002)
87' MFハファエウ・ヴェイガ → FWホニ(Rony, 1995)
フォルタレーザ(FOR)のスタメンは以下の通り。
GK : GKジョアン・ヒカルド(João Ricardo, 1988)
4 : 右SBエマヌエル・ブリテス(Emanuel Brítez, 1992)、CBクスチェヴィッチ(Kuscevic, 1998)、CBカルドナ(Cardona, 1995)、左SBマンクーソ(Mancuso, 1999)
2 : VOLマテウス・ホセット(Matheus Rossetto, 1996)、VOLエルクレス(Hércules, 2000)
3 : MFヤゴ・ピカチュー(Yago Pikachu, 1992)、MFエマヌエル・マルティネス(Emmanuel Martínez, 1994)、MFモイゼス(Moisés, 1996)
1 : FWルセロ(Lucero, 1991)
今節は、右SBチンガ(Tinga, 1993)、FWマリーニョ(Marinho, 1990)、FWブレーノ・ロペス(Breno Lopes, 1996)、左SBブルーノ・パシェコ(Bruno Pacheco, 1991)が出場停止。シーズン当初からローテーションが行われており、スタメンに戦力ダウンは感じられない。
選手交代(Sai → Entra)
73' MFエマヌエル・マルティネス → MFポチェチーノ(Pochettino, 1996)
73' MFモイゼス → MFカレビ(Calebe, 2000)
81' FWルセロ → FWヘナト・カイゼル(Renato Kayzer, 1996)
81' VOLマテウス・ホセット → VOLゼ・ウェリソン(Zé Welison, 1995)
83' VOLエルクレス → VOLペドロ・アウグスト(Pedro Augusto, 1997)
試合の立ち上がりは、ホームのパウメイラスがパススピードの速い攻撃で主導権を奪うが、アウェイのフォルタレーザは組織的な守備網で対応していく展開。
パウメイラスは、右サイドFWエステヴォンにボールを集め攻撃を組み立てていくが、前半29分、左サイドをMFハファエウ・ヴェイガがドリブルで鋭くボールを持ち上がり、PA内へ送られたボールを置けたFWフラッコ・ロペスが倒されPKを獲得。このPKをMFハファエウ・ヴェイガがGKの逆をつきパウメイラスが先制する。[1-0]
それまで防戦の時間帯が続いたフォルタレーザだったが、前半39分、右CKを獲得すると、2度のクリア合うものの、いずれもボールを回収し、最後はVOLエルクレスの見事なミドルシュートで試合を振り出しに戻す。[1-1]
後半もまた、パウメイラスが主導権を握り、後半12分、右サイドからFWエステヴォンが中央へ絞り込み、左サイドに送ったボールをFWカイオ・パウリスタがシュート。DFのブロックに遭ったものの、VARの介入により、DFのハンドのファールが検出されパウメイラスはPKを獲得する。これをFWエステヴォンが決めパウメイラスが再リード。[2-1]
しかし、その5分後の後半17分、フォルタレーザは右サイドからの速い攻撃で浅い位置からゴール前にクロス。これがパウメイラスDFのクリアミスを誘い、FWモイゼスがこのチャンスを逃さず、ボールをゴールネットに沈める。[2-2]
その後、均衡状態に陥った試合は、両チームとも決定機を迎えることができず、タイアップ。
2位パウメイラスと3位フォルタレーザの対戦は、勝点「1」を分け合う結果に終えた。
パウメイラスは、この結果、この後に試合が開始するボタフォゴに勝点で並び得失点差で上回ったものの、プレッシャーを与えることができずに終えた。第36節での直接対決までこれ以上勝点差を離されたくない。
次戦は、11月4日に全国選手権第32節、アウェイにてコリンチャンスとのクラシコが予定されている。
フォルタレーザは、アウェイでの試合ながら、2度のリードを追いつき引き分けに持ち込んだ。パウメイラスとの勝点差を詰めることができなかったものの、リベルタドーレス本戦出場圏で、過去最高位の3位をキープ。残り7試合で勝点を積み重ね、有終の美を飾りたい。
次戦は、11月2日に全国選手権第32節、アウェイでのジュヴェントゥージ戦が予定されている。
アトレチコ・パラナエンセ(CAP) 3-0 クルゼイロ(CRU)
動画URL: https://www.youtube.com/watch?v=vvhQ5Z63rQE
(CAP) : 25' #92 パブロ(Pablo, 1992)[#20 ジュリマール(Julimar, 2001)]
(CAP) : 46' #20 ジュリマール(Julimar, 2001)[#92 パブロ(Pablo, 1992)]
(CAP) : 80' #11 ニカォン(Nikão, 1992)[#28 クエージョ(Cuello, 2000)]
今節前の順位
アトレチコ・パラナエンセ(CAP)は全国選手権8勝7分14敗勝点31の18位。(1試合未消化)
クルゼイロ(CRU)は全国選手権12勝8分10敗勝点44の8位。
得点シーン
(CAP) : 25' #92 パブロ(Pablo, 1992)[#20 ジュリマール(Julimar, 2001)]
相手陣内に10mほど入った位置から、CBチアゴ・エレーノ→左SBエスキベル→MFジュリマールとボールが渡り、MFジュリマールが右足でゴール前ファーサイドへクロス。FWパブロが最終ライン裏へ綺麗に抜け出し頭を合わせ、アトレチコ・パラナエンセが先制する。[1-0]
FWパブロは、アトレチコ・パラナエンセ育成出身。2014年にはレアルマドリード/ESPのBチームであるカスティーリャでプレーするもレアルマドリード入団に至らなかった。2015年に一年間の期限付き移籍でセレッソ大阪/JPNでプレー。帰国後はアトレチコ・パラナエンセ、サンパウロを経て。2022年に再度アトレチコ・パラナエンセに入団。サンパウロ在籍時の2020年以降、二桁得点を記録しており、2024年も今節終了時点で11得点(46試合11得点2アシスト)。5年連続の二桁得点を達成した。
(CAP) : 46' #20 ジュリマール(Julimar, 2001)[#92 パブロ(Pablo, 1992)]
クルゼイロキックオフのボールを追い、相手陣半ばでFWジュリマールがボールを掻き出すと、VOLエリキが拾い、FWパブロを経たボールがFWジュリマールの元に戻る。PAに侵入したFWジュリマールが左足を一閃すると、強烈なボールがGKの手を弾きゴールに吸い込まれる。[2-0]
FWジュリマールは、2018年6月にクリシウーマから全国選手権2部にて17歳のプロデビュー。2020年にアトレチコ・パラナエンセU-20に移籍し、トップチームでの出場機会も得るが、多くの出場機会には恵まれず、2023年後半に全国選手権2部ミラソウへ期限付き移籍し19試合に出場、経験を積む。2024年にアトレチコ・パラナエンセに復帰すると、クーカ監督のもと多くの出場機会を得て、監督交代後もコンスタントに試合に出場。2024年はこれまで52試合7得点3アシストと、全項目でキャリアハイを更新している。
(CAP) : 80' #11 ニカォン(Nikão, 1992)[#28 クエージョ(Cuello, 2000)]
左サイドライン際をFWエメルソンがボールを運び、PA入口でボールを受けたMFサペリがシュート。ボールはGKアンデルソンが弾き返すが、PA内右のFWクエージョを経て、MFニカォンがゴールニアサイドへ強烈な左足のシュート。ボールはゴールネットに突き刺さり、アトレチコ・パラナエンセがダメ押しの3点目。[3-0]
MFニカォンは、2010年にアトレチコ・ミネイロからプロデビュー。2015年に移籍したアトレチコ・パラナエンセで出場機会が一気に増え、2015‐2021年の7年間で通算307試合47得点43アシスト。2021年は51試合11得点12アシストの全項目キャリアハイの成績を残し、翌2022年に新天地サンパウロへ移籍する。しかし、サンパウロではチームにフィットしきれず、32試合4得点4アシストの成績に終え、2023年はクルゼイロへ期限付き移籍。2024年4月に期限付き移籍でアトレチコ・パラナエンセに復帰を果たし、交代出場が中心ながらこれまで22試合5得点2アシストを記録中。
試合経過、所感その他
ボール保持率: 前半:68% 32% ⇒ 前後半:58% 42%
シュート(枠内): 前半:8‐0(1‐0) ⇒ 前後半:19‐2(6‐0)
パス成功率: 前半:87% 70% ⇒ 前後半:88% 81%
ファール: 前半:7‐8 ⇒ 前後半:14‐14
黄カード(赤): 前半:0‐1(0‐1) ⇒ 前後半:0‐3(0‐1)
アトレチコ・パラナエンセ(CAP)のスタメンは以下の通り。
GK : GKミカエウ(Mycael, 2004)
4 : 右SBマジソン(Madson, 1992)、CBカイキ・ホッシャ(Kaique Rocha, 2001)、CBチアゴ・エレーノ(Thiago Heleno, 1988)、左SBエスキベル(Esquivel, 2001)
2 : VOLエリキ(Erick, 1997)、VOLフェリピーニョ(Felipinho, 2001)
3 : MFジュリマール(Julimar, 2001)、MFジョアン・クルス(João Cruz, 2006)、MFニカォン(Nikão, 1992)
1 : FWパブロ(Pablo, 1992)
今節は、左SBフェルナンド(Fernando, 1999)が出場停止。8月22日のコパ・スウアメリカーナでの試合のケガにより戦列を離脱していたVOLフェルナンジーニョ(Fernandinho, 1985)のベンチ入りが明るい材料。
選手交代(Sai → Entra)
21' 右SBマジソン → FWクエージョ(Cuello, 2000)
65' MFジョアン・クルス → VOLフェルナンジーニョ(Fernandinho, 1985)
66' FWパブロ → FWエメルソン(Emersonn, 2004)
79' MFジュリマール → FWマストリアーニ(Mastriani, 1993)
79' VOLフェリピーニョ → MFサペリ(Zapelli, 2002)
クルゼイロ(CRU)のスタメンは以下の通り。
GK : GKアンデルソン(Anderson, 1998)
4 : 右SBウェズレイ・ガゾリーナ(Wesley Gasolina, 2000)、CBゼ・イヴァウド(Zé Ivaldo, 1997)、CBジョナタン・ジェズス(Jonathan Jesus, 2004)、左SBカイキ・ブルーノ(Kaiki Bruno, 2003)
2 : VOLルーカス・ロメロ(Lucas Romero, 1994)、VOLペラルタ(Peralta, 2002)
3 : VOLハミーロ(Ramiro, 1993)、MFマテウス・ヴィタウ(Mateus Vital, 1998)、VOLルーカス・シウヴァ(Lucas Silva, 1993)
1 : FWハファ・シウヴァ(Rafa Silva, 1992)
今節は、中3日でコパ・スウアメリカーナ準決勝2ndレグを控え、完全ターンオーバーを実施。ワントップに6月16日の試合以来となるFWハファ・シウヴァが抜擢される。
選手交代(Sai → Entra)
46' 右SBウェズレイ・ガゾリーナ → 右SBウィリアン・フルタド(William Furtado, 1995)
46' VOLペラルタ → FWガブリエウ・ヴェロン(Gabriel Veron, 2002)
61' VOLルーカス・ロメロ → MFマテウス・ペレイラ(Matheus Pereira, 1996)
61' MFマテウス・ヴィタウ → VOLマテウス・エンヒキ(Matheus Henrique, 1997)
77' 左SBカイキ・ブルーノ → 左SBマルロン(Marlon, 1997)
監督交代後、勝ち星のない両チームの対戦。アトレチコ・パラナエンセのルーチョ・ゴンサレス(Lucho González)監督は5戦5敗、クルゼイロのフェルナンド・ジニースは5戦4分1敗と、いずれもチームの立て直しに失敗している。
開始3.2秒、クルゼイロFWハファ・シウヴァがCBチアゴ・エレーノに下げられたボールを追うが、CBカイキ・ホッシャと接触した際に肘が相手の顔に入り、前半14秒に一発退場の判定。早くもクルゼイロは数的不利の状況での試合を強いられることとなる。
週中にコパ・スウアメリカーナ準決勝2ndレグを控え、完全ターンオーバーで試合に入ったクルゼイロは、自陣に引きこもり専守防衛を図る。
攻めあぐねるアトレチコ・パラナエンセは、前半21分に早くも右SBマジソンに代えFWクエージョを投入。攻撃の圧力を強めていく。
すると、前半25分、アトレチコ・パラナエンセがFWパブロのヘディングシュートで試合の均衡を破る。
前半に攻め手のなかったクルゼイロは、後半開始時に2選手を交代。右サイドバックに攻撃的なSBウィリアン・フルタド、ボランチを一枚ベンチに下げFWガブリエウ・ヴェロンを投入する。
しかし、この選手交代は裏目となり、キックオフのボールをクルゼイロの右サイドで奪われ、そのままゴールを許してしまう。
リードを拡げたアトレチコ・パラナエンセは、その後試合をコントロール。後半35分にはダメ押しのゴールを奪い、守っては被シュート2本、枠内シュートを許さない完勝。
試合はホームのアトレチコ・パラナエンセが3-0の勝利を収めた。
アトレチコ・パラナエンセは、終始数的有利に立つ試合展開で完勝。ルーチョ・ゴンサレス監督は6試合目にして初勝利。勝点「3」を積み上げ、降格圏から脱却する15位に順位を上げた。
次戦は、11月2日に全国選手権第32節、残留争いのライバル、ヴィトーリアとの直接対決がホームにて行われる。
クルゼイロは、開始3秒の退場劇で試合のプランが崩れ、0-3の完敗。フェルナンド・ジニース監督は6試合を終え4分2敗と未だ白星がない。
クルゼイロは、全国選手権前半をフェルナンド・セアブラ(Fernando Seabra)監督が、若手を積極的に起用し、攻撃的な戦術で、一時はリベルタドーレス出場圏内の6位に浮上したものの、フロント主導の補強と、フロントの新加入選手起用を促す圧力でチームは失速。さらには、独特なスタイルで、戦術の浸透に時間を要する可能性の高いフェルナンド・ジニース監督を招聘するフロントの大失態。
現在は降格圏まで「10」の勝点差があり降格の可能性はほぼないものの、このチーム状態では、コパ・スウアメリカーナの結果次第ではサポーターの我慢の限界も越えるだろう。
次戦は、10月30日にコパ・スウアメリカーナ準決勝ラヌース/ARG戦の2ndレグがアウェイにて開催。
全国選手権第32節は、11月6日にフラメンゴをホームに迎える。