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全国選手権第31節 対戦組合せ
以下の5試合の概要はこちらで。→ 【ブラジル全国選手権2024】第31節(1/2)[10/26-28]
・2024/10/26 グレミオ(GRE) x アトレチコ・ゴイアニエンセ(ACG)
・2024/10/26 ヴィトーリア(VIT) x フルミネンセ(FLU)
・2024/10/26 フラメンゴ(FLA) x ジュヴェントゥージ(JUV)
・2024/10/26 パウメイラス(PAL) x フォルタレーザ(FOR)
・2024/10/26 アトレチコ・パラナエンセ(CAP) x クルゼイロ(CRU)
以下の5試合の概要はこの記事で。
・2024/10/26 アトレチコ・ミネイロ(CAM) x インテルナシオナウ(INT)
・2024/10/26 RBブラガンチーノ(RBB) x ボタフォゴ(BOT)
・2024/10/26 クリシウーマ(CRI) x サンパウロ(SAO)
・2024/10/28 クイアバ(CUI) x コリンチャンス(COR)
・2024/10/28 ヴァスコ・ダ・ガマ(VAS) x バイーア(BAH)
全国選手権第31節 試合概要
アトレチコ・ミネイロ(CAM) 1-3 インテルナシオナウ(INT)
動画URL: https://www.youtube.com/watch?v=cPwqP-swNU0
(INT) : 38' #10 アラン・パトリッキ(Alan Patrick, 1991)[PK]
(INT) : 40' #26 ベルナベイ(Bernabei, 2000)[#19 ボレー(Borré, 1995)]
(CAM) : 45+3' #11 バルガス(Vargas, 1989)[PK]
(INT) : 88' #17 ブルーノ・タバタ(Bruno Tabata, 1997)[#26 ベルナベイ(Bernabei, 2000)]
今節前の順位
アトレチコ・ミネイロ(CAM)は全国選手権10勝11分8敗勝点41の9位。(1試合未消化)
インテルナシオナウ(INT)は全国選手権13勝10分6敗勝点49の6位。(1試合未消化)
得点シーン
(INT) : 38' #10 アラン・パトリッキ(Alan Patrick, 1991)[PK]
相手陣左サイドからのスローインをFWボレーが深い位置で受けゴールライン際からPA左入口へボールを下げる。DFをかわした左SBベルナベイがワントラップから強烈なシュート。アトレチコGKエヴェルソンの好守にゴールを阻まれるが、跳ね返りのボールに再び左SBベルナベイがシュートに持ち込もうとしDFと接触。主審はインテルナシオナウのPKを告げる。これをMFアラン・パトリッキがゴール左隅に決め、アウェイのインテルナシオナウが先制点を奪う。[0‐1]
MFアラン・パトリッキは、サントス育成出身で、2009年9月全国選手権にて18歳のプロデビュー。2011年6月に移籍したシャクタルドネツク/UKRにて数多くの国内タイトルを獲得。インテルナシオナウには2022年4月に完全移籍。加入後は、それまで不振だった攻撃陣の司令塔としてチームの2022年全国選手権2位躍進に貢献。2023年はチームが大型補強を進める中、62試合16得点10アシストの3項目すべてでキャリアハイ。2024年は度重なるケガのため3度に渡りチームを離脱するが、復帰後の最近の8試合では5得点3アシスト。2024年は今節終了時点で39試合10得点8アシスト。
(INT) : 40' #26 ベルナベイ(Bernabei, 2000)[#19 ボレー(Borré, 1995)]
自陣右サイドでのスローイン。相手陣へ大きく送られたボールをFWウェズレイがスパイク裏で背後に流し、中央でFWボレーがDFを引きつけ左へ捌く。勢いよく駆け上がった左SBベルナベイがPA入口からダイレクトに左足を一閃。グラウンダーの強烈なシュートがファーサイドのゴールネットに突き刺さり、インテルナシオナウが瞬く間にリードを拡げる。[0-2]
SBベルナベイは、2019年11月にラヌース(Lanús)/ARGから19歳のプロデビューを果たしたアルゼンチン国籍選手。2022年7月セルティック/SCOへ移籍、27試合1得点3アシストの成績を残し、2024年3月インテルナシオナウに期限付き移籍加入。4月10日コパ・スウアメリカーナにてクラブデビューを果たすが、その後は出場機会が訪れない。7月23日、ホージェル・マシャード監督初采配試合のコパ・スウアメリカーナで後半開始時にピッチに送り出されると、そのままスタメンに定着。2024年は今節終了時点で18試合3得点4アシスト。最近の攻撃的なサッカーにフィットした攻撃的なサイドバック。
(CAM) : 45+3' #11 バルガス(Vargas, 1989)[PK]
自陣半ば左サイドからCBイゴル・ハベーロが縦にロングフィード。左WBフーベンスがトラップでボールを前に運ぶと、DFのマークを外しPAに侵入、中央へ切り返しシュート。惜しくもこのシュートはファーサイドのゴールポストを直撃するものの、跳ね返りをFWバルガスが確保、縦に仕掛けDFと接触。主審はPKを告げる。このPKをファールを受けたFWバルガス自らがGKの逆をつきゴール。アトレチコ・ミネイロが前半のうちに1点を返す。[1-2]
FWバルガスは、2024コパ・アメリカにてチリ代表としてグループラウンド3試合に出場。2016コパ・アメリカでは6得点を挙げ得点王に輝きチリ代表の優勝にも大きく貢献。コパ・アメリカは2015年大会も6試合4得点1アシストの成績を収め優勝に貢献している。2014W杯や5度のコパ・アメリカなどチリ代表として116試合44得点6アシストの成績を誇る。2020年に加入したアトレチコ・ミネイロでは、準主力としてこの試合を含め161試合31得点14アシスト。2024年はこれまでアトレチコ・ミネイロにて32試合7得点2アシスト、チリ代表として10試合4得点2アシストを記録している。
(INT) : 88' #17 ブルーノ・タバタ(Bruno Tabata, 1997)[#26 ベルナベイ(Bernabei, 2000)]
左ショートコーナー。コーナーでの混戦から左SBベルナベイがゴールライン際を抜け出しPA入口ゴール正面にボールを下げると、FWブルーノ・タバタがワントラップからシュート。DFに当たりコースを変えたボールはゴール右隅に吸い込まれ、インテルナシオナウが終盤に試合を決定づける3点目。[1-3]
MFブルーノ・タバタは、アトレチコ・ミネイロ育成出身で、ブラジル国内のデビューを待たずポルチモネンセ/PORへ移籍し、2016年7月カップ戦にて19歳のプロデビューを果たす。2020年9月末に500万ユーロにて強豪スポルティング/PORへ移籍し2年間で52試合8得点6アシストの成績を残す。2022年8月500万ユーロにてパウメイラスへ移籍。しかし、パウメイラスでは準レギュラーとしての途中交代出場が中心となり、2023年7月カタールへ1年間の期限付き移籍。インテルナシオナウには2024年8月11日に220万ユーロにて移籍加入したばかり。クラブデビュー戦ではクラブ初ゴールを決めると、一時的にケガで離脱したものの、これまで9試合2得点3アシスト。豊かなスピードと、スピードにのっても失われない足元の技術を武器に、多くのチャンスを演出し、自らもボールを奪っている。
試合経過、所感その他
ボール保持率: 前半:57% 43% ⇒ 前後半:58% 42%
シュート(枠内): 前半:4‐4(2‐3) ⇒ 前後半:7‐11(3‐7)
パス成功率: 前半:80% 74% ⇒ 前後半:69% 64%
ファール: 前半:6‐10 ⇒ 前後半:15‐15
黄カード(赤): 前半:2‐2 ⇒ 前後半:4‐2(1‐0)
アトレチコ・ミネイロ(CAM)のスタメンは以下の通り。
GK : GKエヴェルソン(Éverson, 1990)
3 : CBサラビア(Saravia, 1993)、CBイゴル・ハベーロ(Igor Rabello, 1995)、CBブルーノ・フッキス(Bruno Fuchs, 1999)
5 : 右WBアリソン(Alisson, 2005)、VOLオターヴィオ(Otávio, 1994)、MFイゴル・ゴメス(Igor Gomes, 1999)、VOLパウロ・ヴィトル(Paulo Vitor, 2004)、左SBフーベンス(Rubens, 2001)
2 : FWバルガス(Vargas, 1989)、FWアラン・カルデッキ(Alan Kardec, 1989)
アトレチコ・ミネイロは、翌週火曜日(10月29日)にアウェイでのリベルタドーレス準決勝リーベルプレート戦2ndレグを控え、フィールドプレーヤーで完全ターンオーバーを実施。
選手交代(Sai → Entra)
76' MFイゴル・ゴメス → CBマウリシオ・レーモス(Mauricio Lemos, 1995)
84' 右WBアリソン → FWカイオ・マイア(Caio Maia, 2005)
インテルナシオナウ(INT)のスタメンは以下の通り。
GK : GKロチェ(Rochet, 1993)
4 : 右SBブルーノ・ゴメス(Bruno Gomes, 2001)、CBヴィトン(Vitão, 2000)、CBクレイトン・サンパイオ(Clayton Sampaio, 2000)、左SBベルナベイ(Bernabei, 2000)
2 : VOLホームロ(Rômulo, 2000)、VOLチアゴ・マイア(Thiago Maia, 1997)
3 : MFガブリエウ・カルヴァーリョ(Gabriel Carvalho, 2007)、MFアラン・パトリッキ(Alan Patrick, 1991)、FWウェズレイ(Wesley, 1999)
1 : FWボレー(Borré, 1995)
今節のスタメンは、前節のものと変わらず。層の薄いセンターバックに、9月25日の試合で負傷退場のCBロジェル(Rogel, 1997)がベンチ入り。
選手交代(Sai → Entra)
46' VOLチアゴ・マイア → VOLブルーノ・エンヒキ(Bruno Henrique, 1989)
46' MFガブリエウ・カルヴァーリョ → FWブルーノ・タバタ(Bruno Tabata, 1997)
66' FWウェズレイ → CBロジェル(Rogel, 1997)
83' FWボレー → FWエネル・バレンシア(Enner Valencia, 1989)
90+2' MFアラン・パトリッキ → MFグスタヴォ・プラード(Gustavo Prado, 2005)
試合は立ち上がりから中盤でのボールを巡る熱い攻防。しかし、過熱する部分もありイエローカードが増え、前半20分までに4枚が提示される。
均衡した展開の中、初めに大きなチャンスを迎えたのはアトレチコ・ミネイロ。
前半23分、MFアリソンが右サイドライン際から中央へボールを運びPA手前からシュート。しかし、GKロチェが倒れ込みながらもしっかりと弾き返しゴールを守る。
前半38分、インテルナシオナウは相手陣左サイドでのスローインから、FWボレーがゴールライン際までボールを持ち上がりマイナスのボール。これを左SBベルナベイがシュートに持ち込み、GKエヴェルソンに阻まれたこぼれ球に再びシュートに持ち込もうとするがDFと接触。このプレーで得たPKをMFアラン・パトリッキがゴール左隅に決め、アウェイのインテルナシオナウが先制点を奪う。[0‐1]
さらに2分後の前半40分、自陣右サイドでのスローインから素早く相手陣PA手前左サイドへボールを展開すると、左SBベルナベイがPA入口から左足を一閃。グラウンダーの強烈なシュートがファーサイドのゴールネットに突き刺さり、インテルナシオナウが瞬く間にリードを拡げる。[0-2]
対するアトレチコ・ミネイロは、前半終了間際に最終ラインCBイゴル・ハベーロのロングフィードを受けた左WBフーベンスがPAに侵入、中央へ切り返しシュートに持ち込む。このシュートは惜しくもファーサイドのゴールポストを直撃、跳ね返りのボールをFWバルガスが確保し縦に仕掛けるがDFと接触し転倒。主審はPKを告げる。このPKをファールを受けたFWバルガス自らがGKの逆をつくゴール。アトレチコ・ミネイロが前半のうちに1点を返す。[1-2]
後半開始時に1点をリードするインテルナシオナウが2選手を交代。しかし、前半終盤に試合の流れを掴んだアトレチコ・ミネイロが後半立ち上がりも押し気味に試合を進めていく。
アトレチコ・ミネイロはセットプレーからチャンスを迎えるが、後半15分のCBブルーノ・フッキスのヘディングシュートは枠を捉えず、後半16分のFWバルガスのシュートはGKロチェの好守に阻まれる。
後半に入り降り始めた雨の勢いが増し、ピッチのいたる所に水が浮かぶ状況となり、ボールが水たまりに止まる場面が散見されるようになる。
後半43分、インテルナシオナウは左ショートコーナーから、水たまりに止まったボールを拾ったSBベルナベイがゴールライン際を抜け出しPA内へマイナスのパス。FWブルーノ・タバタのシュートは、DFに当たりコースを変えゴールに吸い込まれる。[1-3]
試合はインテルナシオナウがアウェイにて3-1の勝利を収めた。
ホームのアトレチコ・ミネイロは、リベルタドーレス準決勝2ndレグに向け主力選手を温存したスタメンながら、前半途中までは五分五分の試合。しかし、前半の終盤にいずれも相手スローインを起点に3分間で2失点を喫すると、後半は試合を優勢に進めたものの、終盤に追加点を奪われ万事休す。
次戦は、中2日の10月29日にリベルタドーレス準決勝リーベルプレート戦2ndレグ。ホームでの3点のアドバンテージを引き下げアウェイに乗り込む。
11月3日には、コパ・ド・ブラジル決勝フラメンゴ戦1stレグが、アウェイにて16:00キックオフ。
全国選手権は、11月6日に第33節アトレチコ・ゴイアニエンセ戦がアウェイで予定されている。
インテルナシオナウは、この勝利で全国選手権は11試合に負けなし。第20節以降の後半戦(順延試合3試合含む)は、9勝6分1敗となり、リベルタドーレス出場圏を確保。。
次戦は、中3日の10月30日に、順延された全国選手権第17節フラメンゴ戦。
全国選手権第32節は、11月5日にホームにクリシウーマを迎える。
RBブラガンチーノ(RBB) 0-1 ボタフォゴ(BOT)
動画URL: https://www.youtube.com/watch?v=Ud8StQP6vgU
(BOT) : 86' #26 グレゴーリ(Gregore, 1994)[#70 MFオスカル・ホメーロ(Óscar Romero, 1992)]
今節前の順位
RBブラガンチーノ(RBB)は全国選手権8勝10分12敗勝点34の14位。
ボタフォゴ(BOT)は全国選手権18勝7分5敗勝点61の首位。
得点シーン
(BOT) : 86' #26 グレゴーリ(Gregore, 1994)[#70 MFオスカル・ホメーロ(Óscar Romero, 1992)]
ゴールラインから約15m、左サイドライン際で獲得したFK。MFオスカル・ホメーロがゴール前ファーサイドに高さのあるボールを送ると、VOLグレゴーリがDFの後方で高さのあるヘディングシュート。GKが必死に伸ばす指先に触れたボールはゴールに吸い込まれ土壇場でボタフォゴが均衡を破る。[1-0]
VOLグレゴーリは、2013年3月サンパウロ州3部リーグにてジョゼエンセ(Joseense)から19歳のプロデビュー。その後サントスU-23へ移籍するが、サントストップチームではコパ・ド・ブラジルでの1試合の出場に止まる。2018年にバイーアに入団すると、自身初の全国選手権1部の舞台で35試合に出場するなど年間で63試合に出場。バイーアにて3年間で167試合2得点10アシストの実績を引き下げ、2021年にインテル・マイアミ/USAへ移籍。マイアミでも主力の一人として活躍するが、2023年はケガによる半年間の離脱もあり5試合の出場に止まる(3年間で67試合6アシスト)。2024年に入り、ボタフォゴが250万ユーロにて獲得。ボタフォゴの層の厚いボランチ陣の中で主力として活躍。今節終了時点で47試合1得点2アシスト。この得点はボタフォゴでの初ゴール。危機察知能力の高いプリメイロボランチ。
試合経過、所感その他
ボール保持率: 前半:39% 61% ⇒ 前後半:38% 62%
シュート(枠内): 前半:4‐8(1‐2) ⇒ 前後半:6‐19(1‐5)
パス成功率: 前半:74% 83% ⇒ 前後半:73% 81%
ファール: 前半:6‐11 ⇒ 前後半:13‐17
黄カード(赤): 前半:0‐0 ⇒ 前後半:1‐1
RBブラガンチーノ(RBB)のスタメンは以下の通り。
GK : GKクレイトン(Cleiton, 1997)
4 : 右SBジャジソン(Jadsom, 2001)、CBペドロ・エンヒキ(Pedro Henrique, 1995)、CBエドゥアルド・サントス(Eduardo Santos, 1997)、左SBジュニーニョ・カピシャバ(Juninho Capixaba, 1997)
2 : VOLルーカス・エヴァンジェリスタ(Lucas Evangelista, 1995)、VOLマテウス・フェルナンデス(Matheus Fernandes, 1998)
3 : MFヴィチーニョ(Vitinho, 1999)、MFジョン・ジョン(Jhon Jhon, 2002)、MFグスタヴィーニョ(Gustavinho, 2004)
1 : FWエドゥアルド・サーシャ(Eduardo Sasha, 1992)
今季を通じて悩まされたケガ人も、FWチアゴ・ボルバス(Thiago Borbas, 2002)、FWモスケラ(Mosquera, 2001)を残し戦列に復帰を果たしているが、今節はまた新たに前節負傷退場の右SBアンドレス・ウルタド(Andrés Hurtado, 2001)が欠場。降格圏目前まで順位を下げており、首位ボタフォゴが相手とは言えホームにて勝点「3」を勝ち取りたい。
選手交代(Sai → Entra)
61' MFグスタヴィーニョ → MFエリキ・ハミーレス(Eric Ramires, 2000)
61' MFジョン・ジョン → FWカヴァレイロ(Cavaleiro, 1993)
61' VOLマテウス・フェルナンデス → VOLハウーウ(Raul, 1996)
70' FWエドゥアルド・サーシャ → FWヴィニシーニョ(Vinicinho, 2004)
76' 左SBジュニーニョ・カピシャバ → 左SBルアン・カンジド(Luan Cândido, 2001)
ボタフォゴ(BOT)のスタメンは以下の通り。
GK : GKジョン・ヴィクトル(John Victor, 1996)
4 : 右SBヴィチーニョ(Vitinho, 1999)、CBバストス(Bastos, 1991)、CBアレキサンデル・バルボサ(Alexander Barboza, 1995)、左SBクイアバーノ(Cuiabano, 2003)
2 : VOLマルロン・フレイタス(Marlon Freitas, 1995)、VOLグレゴーリ(Gregore, 1994)
3 : FWルイス・エンヒキ(Luiz Henrique, 2001)、FWサバリーノ(Savarino, 1996)、MFチアゴ・アルマダ(Thiago Almada, 2002)
1 : FWイゴル・ジェズス(Igor Jesus, 2001)
週中にリベルタドーレス準決勝2ndレグを控えるが、全国選手権では首位を走り、リベルタドーレス1stレグで5点のアドバンテージを得たため、今節は現在のベストイレブンで試合に入る。
選手交代(Sai → Entra)
64' FWサバリーノ → MFエドゥアルド(Eduardo, 1989)
70' FWイゴル・ジェズス → FWチキーニョ・ソアレス(Tiquinho Soares, 1991)
70' MFチアゴ・アルマダ → MFマテウス・マルチンス(Matheus Martins, 2003)
85' 右SBヴィチーニョ → 右SBマテオ・ポンテ(Mateo Ponte, 2003)
85' FWルイス・エンヒキ → MFオスカル・ホメーロ(Óscar Romero, 1992)
試合は首位のボタフォゴがアウェイにもかかわらずボールを支配し相手陣でボールを展開する時間帯が続く。
RBブラガンチーノの寄せが一歩、二歩と遅れ、辛うじてファールで止める場面が散見される。
ボタフォゴは、前半30分に右サイドゴールライン際からのクロスにゴール前でFWイゴル・ジェズスがヘディングシュート。前半37分には自陣PA手前からのクリアボールを相手陣入口でFWイゴル・ジェズスがDFと競り合いながら確保し、縦にボールを運びPAに侵入しシュート。ゴールは生まれないものの、ボタフォゴが惜しいシーンを作り出していく。
一方のRBブラガンチーノは、後半40分、右CKからファーサイドに流れたボールにMFジョン・ジョンがコースを狙ったシュート。ボールは枠を捉えるが、GKジョン・ヴィクトルが辛うじてボールをクロスバーの上に弾き出す。
後半立ち上がり早々の後半3分、ボタフォゴは、VOLマルロン・フレイタスが相手陣守備ブロックの手前から最終ライン左裏へ柔らかい浮き球のパス。左SBクイアバーノが抜け出しを図り、DF、間合いを詰めるGKと混戦となる中、ボールはゴールに向かい流れるが、右SBジャジソンがゴールライン手前でクリア。
後半19分には、ボタフォゴは左CKからファーサイドに流れたボールにVOLマルロン・フレイタスがフリーの体勢でヘディングシュート。しかし、ボールはGKクレイトンの正面に飛びゴールは生まれない。
圧倒的に攻め続けながらもゴールを奪えないボタフォゴだったが、後半41分、交代出場したばかりのMFオスカル・ホメーロが左サイドライン際のFKをゴール前に送ると、VOLグレゴーリが高さのあるヘディングシュートを決め、試合の均衡を破る。[1-0]
このリードをボタフォゴは最後まで守り抜き、1-0の勝利を収めた。
RBブラガンチーノは、首位ボタフォゴを相手に堅固な守備ブロックを構築し、ボタフォゴの攻撃を跳ね返し続けたものの、試合終了間際の失点で敗戦。この結果、7試合に勝ち星から見放され、今節土曜日の試合を終えた時点で降格圏一歩手前の16位に転落。試合後、ペドロ・カイシーニャ(Pedro Caixinha)監督の解任が発表された。
次戦は、11月2日に全国選手権第32節、ホームに19位のクイアバを迎える。
ボタフォゴは、現状のベストイレブンで試合に入ったものの、RBブラガンチーノの守備網を崩すことができず我慢の展開。しかし、後半41分の決勝ゴールで1-0の勝利を収め勝点「3」を加算。この結果、今節を引き分けに終えた2位パウメイラスとの勝点差を再び「3」に拡げた。
次戦は、中3日の10月30日に、リベルタドーレス準決勝ペニャロル戦2ndレグ。1stレグでの5点のアドバンテージを引き下げアウェイに乗り込む。
全国選手権は第32節ヴァスコ・ダ・ガマとのクラシコが、11月5日にホームにて開催される。
クリシウーマ(CRI) 1-1 サンパウロ(SAO)
動画URL: https://www.youtube.com/watch?v=DMt0A19eAH8
(CRI) : 22' #9 フェリピ・ヴィゼウ(Felipe Vizeu, 1997)[#88 バヘット(Barreto, 1995)]
(SAO) : 87' #26 リジエロ(Liziero, 1998)[#9 カレリ(Calleri, 1993)]
今節前の順位
クリシウーマ(CRI)は全国選手権9勝9分12敗勝点36の12位。
サンパウロ(SAO)は全国選手権15勝5分10敗勝点50の5位。
得点シーン
(CRI) : 22' #9 フェリピ・ヴィゼウ(Felipe Vizeu, 1997)[#88 バヘット(Barreto, 1995)]
相手陣深く右サイドでMFマテウジーニョが孤立しかけると、FWボラシエがサポートに流れ、戻されたボールをそのままゴール前にクロス。GKがボックスを飛び出しパンチングでクリア。クリアボールをFWフェリピ・ヴィゼウが拾い、VOLバヘットへ預けるが、ボールは収まらない。しかし、こぼれたボールをDFが空振りするクリアミス。FWフェリピ・ヴィゼウがこのミスを逃さずボールをゴールに突き刺す。[1-0]
FWフェリピ・ヴィゼウは、フラメンゴ育成出身で、2016年2月リオデジャネイロ州選手権にて18歳のプロデビュー。2017年終盤にはレギュラーの座を獲得し38試合9得点1アシストを記録し、2018年7月に500万ユーロにてウディネーゼ/ITAへ移籍。しかし、ウディネーゼでは多くの出場機会に恵まれず、ブラジル、ロシアなどへ期限付き移籍を繰り返し、2021年7月‐2022年6月にはFC横浜/JPNにてプレー(23試合4得点2アシスト)。クリシウーマには2023年4月に加入し、27試合6得点1アシストの成績でチームの1部昇格に貢献。2024年は全国選手権開幕後にケガを繰り返し、今節終了時点で年間32試合7得点1アシスト。前節のゴールで今節はスタメンの座を獲得し、2試合連続ゴール。契約は今季末までとなっており、今後の活躍で来年以降の契約延長を手にしたい。
(SAO) : 87' #26 リジエロ(Liziero, 1998)[#9 カレリ(Calleri, 1993)]
4-4-2の相手守備ブロック右手前からFWウェリントン・ハットがPA内左へロングフィード。FWカレリが斜め後方へ頭でボールを落とすと、そのスペースに上がったVOLリジエロが左足を一振り。縦回転のボールがゴール左隅に吸い込まれるゴラッソ。土壇場でサンパウロが同点に追いつく。[1-1]
VOLリジエロは、サンパウロ育成出身で、2018年3月のサンパウロ州選手権にて20歳のプロデビュー。同年は先発、途中交代により40試合2得点2アシストの成績を収める。2019年、2020年は控えに甘んじるが、2021年にレギュラーの座に返り咲き48試合2得点2アシストの成績を収め、6月にはU-23(オリンピック)代表として親善試合セルビア戦に出場。しかし、2021年終盤の監督交代により出場機会を失い、2022年には構想外となり期限付き移籍にてインテルナシオナウでプレー(28試合)。2023年2月‐8月はコリチバ、2023年9月‐2024年6月はイヴェルドン(Yverdon)/SUIにてプレー。2024年7月にサンパウロ復帰を果たすが、主力2選手の離脱にも関わらず、ボランチの3番手の地位に甘んじ出場機会を増やすことができない。このゴールは、このような状況のもと、3試合連続交代出場の機会を得た中での貴重な同点弾となった。
試合経過、所感その他
ボール保持率: 前半:30% 70% ⇒ 前後半:30% 70%
シュート(枠内): 前半:6‐5(2‐1) ⇒ 前後半:10‐16(3‐3)
パス成功率: 前半:77% 90% ⇒ 前後半:75% 89%
ファール: 前半:7‐7 ⇒ 前後半:13‐10
黄カード(赤): 前半:1‐0 ⇒ 前後半:2‐0
クリシウーマ(CRI)のスタメンは以下の通り。
GK : GKグスタヴォ(Gustavo, 1993)
4 : 右SBクラウジーニョ(Claudinho, 2000)、CBホドリゴ(Rodrigo, 1987)、CBトビアス・フィゲイレード(Tobias Figueiredo, 1994)、左SBトラウコ(Trauco, 1992)
2 : VOLネウトン(Newton, 2000)、VOLバヘット(Barreto, 1995)
2 : MFマテウジーニョ(Matheusinho, 1998)、MFマルセロ・エルメス(Marcelo Hermes, 1995)
2 : FWフェリピ・ヴィゼウ(Felipe Vizeu, 1997)、FWボラシエ(Bolasie, 1989)
今節は、最近の試合で先発が続くMFアラーノ(Allano, 1995)が出場停止。代わって前節同点ゴールのFWフェリピ・ヴィゼウが入り、センターフォワードを務める4-4-2(4-2-2-2)の陣形で試合に入る。
選手交代(Sai → Entra)
67' 右SBクラウジーニョ → 右SBジョナタン(Jonathan, 1992)
68' FWフェリピ・ヴィゼウ → FWアルトゥール・カイーキ(Arthur Caíke, 1992)
81' VOLネウトン → VOLホナウジ・ロペス(Ronald Lopes, 1997)
81' FWボラシエ → MFフェリピ・マテウス(Fellipe Mateus, 1991)
90+1' MFマテウジーニョ → FWセルジーニョ(Serginho, 1995)
サンパウロ(SAO)のスタメンは以下の通り。
GK : GKハファエウ(Rafael, 1989)
4 : 右SBイゴル・ヴィニシウス(Igor Vinícius, 1997)、CBアルボレーダ(Arboleda, 1991)、CBアラン・フランコ(Alan Franco, 1996)、左SBジャマル・ルイス(Jamal Lewis, 1998)
2 : VOLルイス・グスタヴォ(Luiz Gustavo, 1987)、VOLマルコス・アントニオ(Marcos Antônio, 2000)
3 : MFルーカス・モウラ(Lucas Moura, 1992)、MFルシアーノ(Luciano, 1993)、MFエリキ(Erick, 1997)
1 : FWカレリ(Calleri, 1993)
今節は、左SBウェリントン(Welington, 2001)が出場停止。代わって北アイルランド代表左SBジャマル・ルイスが左サイドバックを務める。また、CBアルボレーダとCBアラン・フランコの両CBが出場停止明けでスタメン復帰。他のポジションは3‐0の快勝に終わった前節から変更はない。
選手交代(Sai → Entra)
64' MFエリキ → FWフェヘイラ(Ferreira, 1997)
64' 左SBジャマル・ルイス → VOLリジエロ(Liziero, 1998)
77' VOLマルコス・アントニオ → FWアンドレ・シウヴァ(André Silva, 1997)
84' CBアラン・フランコ → CBサビーノ(Sabino, 1996)、
84' MFルーカス・モウラ → MFウェリントン・ハット(Wellington Rato, 1992)
サンパウロがボールを支配し、スピードのある両サイドへボールを素早く運ぶが、小さなミスを繰り返し、決定的なチャンスを迎えることができない。一方のクリシウーマは、攻守にコンパクトな陣形を保ち、相手のミスを我慢強く待ち反撃を狙う。
クリシウーマは、立ち上がりの開始3分、左サイドライン際に流れたFWフェリピ・ヴィゼウを起点にバイタルエリアを中央へボールを繋ぎ、VOLバヘットがミドルシュート。DFに当たったボールは勢いを弱め、GKハファエウがしっかりと両手でキャッチ。
続く前半22分、クリシウーマは相手陣右サイド深くへボールを持ちこみ、戻されたボールをFWボラシエがゴール前にクロス。GKハファエウのパンチングによるクリアボールを巡る混戦の中でサンパウロDFが空振り。このミスを見逃さずFWフェリピ・ヴィゼウがゴールにボールを蹴り込み、ホームのクリシウーマが先制する。[1-0]
後半もサンパウロはボールを握り相手陣で試合を展開するが、クリシウーマ守備網に穴を探り出すことができず、強引なミドルシュートや単純なミスでターンを終える機会が増えていく。
しかし、後半39分のFWウェリントン・ハットの投入が試合の流れを変える。
後半40分、相手陣左サイドライン際でFWフェヘイラとの挟み込みでFWウェリントン・ハットが相手ボールを奪うと、ゴール前ファーサイドへクロスボールを供給。これにCBアルボレーダがフリーの体勢で頭を合わすがボールは枠を捉えない。
後半42分、FWウェリントン・ハットが右サイド相手陣入口からPA内左へロングフィード。FWカレリが斜め後方へ落としたボールにVOLリジエロが左足を一振り。縦回転のボールがゴール左隅に吸い込まれるゴラッソ。土壇場でサンパウロが伏兵VOLリジエロのゴラッソで同点に追いつく。[1-1]
ホームで勝点「3」が欲しいクリシウーマと、リベルタドーレス出場圏争いを繰り広げるサンパウロは、最後まで相手ゴールを目指すが、試合はこのままタイムアップ。
試合は両チーム勝点「1」を分け合う1‐1の引き分けに終えた。
再昇格1年目のクリシウーマは、前節首位ボタフォゴ、今節5位サンパウロと続く強豪との2連戦で2引き分け。今節は勝点「2」を失ったような内容だが、勝ち点を積み上げることには成功した。
次戦は、11月5日に全国選手権第32節インテルナシオナウ戦(A)。上位を争うチームとの対戦が続くが、少しでも勝ち点を積み上げ、今後の残留争いのライバルとの対戦を有利な状況で迎えたい。
サンパウロは、リベルタドーレス敗退後の4試合を2勝1分1敗。前々節クイアバ戦の敗戦に続き、今節のクリシウーマ戦は引き分けに終えるなど、下位チームとの対戦では攻撃に迫力を欠き、ゴール前でのアイディアに欠ける内容が続いた。来季を見据えた選手起用やサッカーが試されているが、先ずはリベルタドーレス出場圏内の確保を第一にいい形でシーズンを締めくくりたい。
次戦は、11月5日に全国選手権第32節アウェイでのバイーア戦。リベルタドーレス出場圏を争うバイーアとの6ポイントマッチ。アウェイとは言え勝利を収めたい。
クイアバ(CUI) 0-1 コリンチャンス(COR)
動画URL: https://www.youtube.com/watch?v=0cwzkLm7oo4
(COR) : 44' #94 メンフィス・デパイ(Memphis Depay, 1994)[PK]
今節前の順位
クイアバ(CUI)は全国選手権6勝9分15敗勝点27の19位。
コリンチャンス(COR)は全国選手権7勝11分12敗勝点32の17位。
得点シーン
(COR) : 44' #94 メンフィス・デパイ(Memphis Depay, 1994)[PK]
自陣CBフェリックス・トーレスのロングフィードを相手陣PA左手前でFWタレス・マギノが受け、ドリブルを仕掛けPAに侵入したところでDFに倒され、コリンチャンスがPKを獲得。このPKをFWメンフィス・デパイがゴール中央やや左に決めコリンチャンスが先制する。
FWメンフィス・デパイは、2014、2022W杯などオランダ代表として98試合46得点28アシストの実績を残すストライカー。PSV育成出身でマンチェスターユナイテッド/ENG、リヨン/FRA、バルセロナ/ESP、アトレティコマドリード/ESPでプレー。2024年9月にコリンチャンスに加入すると、9月21日にて途中交代出場のクラブデビュー。コリンチャンスでは8試合2得点4アシスト。FWユーリ・アウベルト(Yuri Alberto, 2001)との連係も試合を経て深まっている。
試合経過、所感その他
ボール保持率: 前半:51% 49% ⇒ 前後半:56% 44%
シュート(枠内): 前半:5‐5(3‐2) ⇒ 前後半:13‐9(5‐3)
パス成功率: 前半:86% 87% ⇒ 前後半:85% 82%
ファール: 前半:8‐7 ⇒ 前後半:14‐15
黄カード(赤): 前半:1‐1 ⇒ 前後半:5‐2
クイアバ(CUI)のスタメンは以下の通り。
GK : GKヴァウテル(Walter, 1987)
4 : 右SBマテウス・アレシャンドレ(Matheus Alexandre, 1999)、CBブルーノ・アウヴェス(Bruno Alves, 1991)、CBマルロン(Marllon, 1992)、左SBハモン(Ramon, 2001)
2 : VOLフィリピ・アウグスト(Filipe Augusto, 1993)、VOLフェルナンド・ソブラウ(Fernando Sobral, 1994)
3 : MFクレイソン(Clayson, 1995)、MFルーカス・フェルナンデス(Lucas Fernandes, 1997)、MFグスタヴォ・サウエル(Gustavo Sauer, 1993)
1 : FWイシドロ・ピッタ(Isidro Pitta, 1999)
今節は、FWデリキ・ラセルダ(Derik Lacerda, 1999)が出場停止。CBアラン・エンペレウール(Alan Empereur, 1994)とFWアンドレ・ルイス(André Luís, 1997)がケガのため欠場となるが、今節のスタメンは、0-1で敗れた前節ヴァスコ・ダ・ガマ戦と同じ顔ぶれで試合に入る。
選手交代(Sai → Entra)
56' VOLフィリピ・アウグスト → 右SBハイラン(Railan, 2000)
71' VOLフェルナンド・ソブラウ → VOLデニウソン(Denilson, 2001)
89' 右SBマテウス・アレシャンドレ → FWエリエウ(Eliel, 2003)
89' MFグスタヴォ・サウエル → MFマックス(Max, 2001)
コリンチャンス(COR)のスタメンは以下の通り。
GK : GKウーゴ・ソウザ(Hugo Souza, 1999)
4 : 右SBマテウジーニョ(Matheuzinho, 2000)、CBフェリックス・トーレス(Félix Torres, 1997)、CBカカー(Cacá, 1999)、左SBマテウス・ビドゥ(Matheus Bidu, 1999)
5 : MFイゴル・コロナド(Igor Coronado, 1992)、VOLハニエリ(Raniele, 1996)、VOLアレックス・サンタナ(Alex Santana, 1995)、VOLブレーノ・ビドン(Breno Bidon, 2005)、MFタレス・マギノ(Talles Magno, 2002)
1 : FWメンフィス・デパイ(Memphis Depay, 1994)
週中のコパ・スウアメリカーナ準決勝ラシン・クラブ/ARG戦ホームでの1stレグを2-2の引き分けに終えたコリンチャンスは、31日に控える2ndレグに向け7選手を温存。全国選手権は降格圏に低迷しており両睨みでの選手起用を余儀なくされている。
選手交代(Sai → Entra)
61' VOLアレックス・サンタナ → MFカリージョ(Carrillo, 1991)
61' VOLブレーノ・ビドン → VOLシャルレス(Charles, 1996)
66' CBカカー → CBアンドレ・ハマーリョ(André Ramalho, 1992)
78' VOLハニエリ → FWアンヘル・ホメーロ(Ángel Romero, 1992)
78' MFイゴル・コロナド → MFロドリゴ・ガーロ(Rodrigo Garro, 1998)
19位クイアバは、勝点差「5」で追う17位コリンチャンスをホームに迎え勝点「3」が必須の試合。
立ち上がりから、得意のハイプレスや自陣からのカウンターをベースにコリンチャンス守備陣に圧力をかける。
前半16分、クイアバは左サイドライン際へ流れたFWイシドロ・ピッタを起点としたカウンター。中央を縦に上がるFWクレイソンへボールを送ると、FWイシドロ・ピッタは切れ込み、FWクレイソンから戻りのパスを受けシュート。
前半21分にも、FWイシドロ・ピッタはPA入口から思い切りのいいシュート。クイアバが相次いでコリンチャンスGKウーゴ・ソウザを脅かす。
しかし、前半44分、コリンチャンスは自陣CBフェリックス・トーレスのロングフィードに反応したFWタレス・マギノが鋭いドリブルを仕掛け、PA内でファールを受けPKを獲得。このPKをFWメンフィス・デパイがゴール中央やや左に決めコリンチャンスが先制する。[0‐1]
1点のリードを奪ったコリンチャンスだが、後半に入っても追加点を狙い、後半24分に右サイドからのクロスボールにFWタレス・マギノが頭を合わせるが、ボールはクイアバGKクイアバの好守にゴールを阻まれる。後半31分に右サイドからのFKのこぼれ球を再びFWタレス・マギノが左サイドから強烈なシュート。しかし、これはゴールポストに弾き返される。
クイアバも後半36分にPA手前中央で細かいパスを繋ぎ、最後はFWクレイソンがシュート。DFに当たったボールは勢いを失いGKウーゴ・ソウザがしっかりと抑える。
その後もクイアバが対うアップ寸前まで猛攻を仕掛けるが、コリンチャンス守備陣もゴール前を固め、タイムアップの笛。
前半終了間際のFWメンフィス・デパイのPKによるゴールを守り抜いたコリンチャンスが、アウェイで貴重な勝点「3」を積み上げた。
クイアバは、最近の下位チーム(アトレチコ・ゴイアニエンセ戦、ヴァスコ・ダ・ガマ戦、コリンチャンス戦)との3連戦を無得点で1分2敗。今節終了時点で残り7試合で残留圏脱出までの勝点差が「7」にまで拡がり残留に向けた状況は一段と厳しさを増した。
次戦は、11月2日に全国選手権第32節、残留争いのライバル、勝点差「7」で追う17位RBブラガンチーノとのアウェイでの試合。引き分け以下の結果では残留は実質的に断たれることになる。
コリンチャンスは、コパ・スウアメリカーナ準決勝2ndレグを目前に控えながら、1-0とは言え19位のクイアバをしっかりと下し、遂に降格圏を脱出する15位に浮上。
次戦は、中2日の10月31日に、コパ・スウアメリカーナ準決勝ラシン・クラブ/ARG戦2ndレグ(A)。1stレグは2-2の引き分けに終えており、2ndレグの結果がそのまま決勝進出に繋がる。
全国選手権第32節は、11月4日にホームでのクラシコ、パウメイラス戦が予定されている。
ヴァスコ・ダ・ガマ(VAS) 3-2 バイーア(BAH)
動画URL: https://www.youtube.com/watch?v=zywepUuqt6Q
(VAS) : 12' #17 エメルソン・ロドリゲス(Emerson Rodríguez, 2000)[]
(VAS) : 18' #10 ディミトリ・パイェ(Dimitri Payet, 1987)[PK]
(VAS) : 32' #10 ディミトリ・パイェ(Dimitri Payet, 1987)[#27 ガウダメス(Galdames, 1996)]
(BAH) : 42' #17 ルシアーノ・ロドリゲス(Luciano Rodríguez, 2003)[#7 アデミール(Ademir, 1995)]
(BAH) : 75' #7 アデミール(Ademir, 1995)[]
今節前の順位
ヴァスコ・ダ・ガマ(VAS)は全国選手権11勝7分12敗勝点40の10位。
バイーア(BAH)は全国選手権13勝7分10敗勝点46の7位。
得点シーン
(VAS) : 12' #17 エメルソン・ロドリゲス(Emerson Rodríguez, 2000)[]
相手陣PA近辺でパスをカットされながらもセカンドボールを拾い攻撃を重ねると、PA右手前からMFプーマ・ロドリゲスが左足の強烈なシュート。GKが弾いたボールにFWエメルソン・ロドリゲスが詰めボールをゴールネットに突き刺す。[1-0]
MFエメルソン・ロドリゲスは、2020年2月にジャネーロス(Llaneros)/COLから19歳のプロデビューを果たしたコロンビア国籍選手。同年のコロナ感染症自粛期間に強豪ミジョナリオス(Millonarios)へ移籍し、2021年に39試合5得点3アシストを記録する。2022年初めに245万ユーロ相当の移籍金にてマイアミ/USAへ移籍。しかし、マイアミでは出場機会に恵まれず、メキシコ、コロンビアへの期限付き移籍を経て、2024年7月期限付き移籍にてヴァスコ・ダ・ガマに加入。7月21日全国選手権第18節にてクラブデビュー。8月26日の全国選手権第24節にてクラブ初ゴールをマーク。スピードが豊かで、左右のサイドを高いレベルでこなし、中央へ切れ込むプレーも得意とするサイドアタッカー。
(VAS) : 18' #10 ディミトリ・パイェ(Dimitri Payet, 1987)[PK]
相手陣PA入口のMFディミトリ・パイェからのボールを受けたMFエメルソン・ロドリゲスのトラップはやや大きくなるが、そのボールをFWハイアンが拾いPA内を縦に向かう。しかし、DFの間を抜け出すかと思われた瞬間に転倒。主審はバイーアのファールを取りヴァスコ・ダ・ガマにPKが与えられる。このPKをMFディミトリ・パイェがゴール右に突き刺し、ヴァスコ・ダ・ガマが瞬く間にリードを拡げる。[2-0]
MFディミトリ・パイェは、ユーロ2016での7試合3得点2アシストなどフランス代表として38試合8得点を記録。2023年8月17日にヴァスコ・ダ・ガマに加入すると、7試合目にクラブ初ゴールを記録。これはブラジル全国選手権でのフランス国籍選手による初ゴールでもあった。2023年は17試合2得点1アシスト。2024年は今節終了時点で35試合5得点9アシストを記録している。
(VAS) : 32' #10 ディミトリ・パイェ(Dimitri Payet, 1987)[#27 ガウダメス(Galdames, 1996)]
相手陣での攻撃に手詰まりとなったヴァスコ・ダ・ガマは、自陣に大きくボールを戻し、GKレオ・ジャルジンが前線へ大きなフィード。前線でMFプーマ・ロドリゲスが頭でボールを戻し、VOLガウダメスを経たボールを相手陣中央で受けたMFディミトリ・パイェがドリブルで斜め左へ上がり左足を一閃。DFの陰から放たれたシュートにGKは一歩も動けず、ボールはゴールネットを揺らす。[3‐0]
VOLガウダメスは、2021コパ・アメリカ、2022W杯南米予選など代表12試合の経歴を持つチリ国籍選手。2024年2月に年末までの契約でジェノア/ITAからヴァスコ・ダ・ガマに加入。加入後間もなく中盤の一角としてスタメンに定着するが、監督交代を経て出場機会を失っていく。今節は約4か月ぶりのスタメンに抜擢され攻守にバランスを取る高い戦術眼を披露。2024年はヴァスコにて26試合2得点5アシストを記録中。
(BAH) : 42' #17 ルシアーノ・ロドリゲス(Luciano Rodríguez, 2003)[#7 アデミール(Ademir, 1995)]
ハーフライン付近からPA横まで相手陣右サイドをパス交換によりボールを持ち運ぶと、FWアデミールが切り返しでDFをかわしPA内へクロス。FWルシアーノ・ロドリゲスがニアサイドでマークの遠いDFの前に現れヘディングシュート。ボールはGKの伸ばす指先を越え、ファーサイドのゴールネットに吸い込まれる。[3-1]
FWルシアーノ・ロドリゲスは、2024年3月26日国際親善試合コートジボワール戦にて21歳の代表デビューを果たしたウルグアイ国籍選手。2023U-20南米ユース選手権(9試合5得点2アシスト、チームは準優勝)。2023U-20W杯(5試合1得点)では決勝戦の決勝ゴールでウルグアイU-20代表の大会制覇に貢献。2024年7月26日1100万ユーロ相当の移籍金にてバイーアに加入。7月27日全国選手権第20節にてクラブデビューを果たし、8月7日コパ・ド・ブラジルにてクラブ初ゴール。途中交代での出場が続くが、このゴールは前節に続く2試合連続のゴール。加入後15試合377分の出場で4得点目のゴールを叩き出した。
(BAH) : 75' #7 アデミール(Ademir, 1995)[]
相手陣ハーフライン付近左サイドライン際でFWタシアーノがパスカット。FWタシアーノは左SBルシアーノ・ジュバへボールを預け、前線に向かい斜めに駆け上がる。左SBルシアーノ・ジュバからボールを受けたVOLエヴェルトン・ヒベイロは、前線へスルーパス。このボールをワントラップでPAに侵入したFWタシアーノがシュート。間合いを詰めたGKレオ・ジャルジンにゴールを阻まれたものの、ファーサイドへ流れたボールをFWアデミールが頭で押し込み、バイーアが1点差に詰め寄る。[3-2]
FWアデミールは、2015年にミナスジェライス州下位リーグにてプロデビュー。2018年同州選手権での活躍を受け、全国選手権1部のアメリカ・ミネイロに加入すると、2020年に全国選手権2部28試合など年間50試合14得点3アシストを記録しチームの1部昇格に貢献。2022年アトレチコ・ミネイロに引き抜かれ全国選手権1部35試合など年間61試合8得点1アシスト。しかし、2023年は監督交代もあり出場機会を失う。2023年4月にバイーアへ移籍し33試合6得点1アシスト。特にホジェリオ・セニ監督就任後はスーパーサブのような形で投入される機会が多く、残留争いに巻き込まれたシーズン終盤のラスト4試合で3得点を記録。2024年もスーパーサブとして、この試合を含め、48試合(うち先発10試合)5得点7アシストを記録している。
試合経過、所感その他
ボール保持率: 前半:% % ⇒ 前後半:47% 53%
シュート(枠内): 前半:11‐5(7‐3) ⇒ 前後半:15‐12(8‐7)
パス成功率: 前半:87% 89% ⇒ 前後半:83% 84%
ファール: 前半:3‐3 ⇒ 前後半:11‐9
黄カード(赤): 前半:1‐1 ⇒ 前後半:3‐2
ヴァスコ・ダ・ガマ(VAS)のスタメンは以下の通り。
GK : GKレオ・ジャルジン(Léo Jardim, 1995)
4 : 右SBパウロ・エンヒキ(Paulo Henrique, 1996)、CBジョアン・ヴィクトル(João Victor, 1998)、CBマイコン(Maicon, 1988)、左SBルーカス・ピトン(Lucas Piton, 2000)
2 : VOLガウダメス(Galdames, 1996)、VOLマテウス・カルヴァーリョ(Mateus Carvalho, 2002)
3 : MFエメルソン・ロドリゲス(Emerson Rodríguez, 2000)、MFディミトリ・パイェ(Dimitri Payet, 1987)、MFプーマ・ロドリゲス(Puma Rodríguez, 1997)
1 : FWハイアン(Rayan, 2006)
今節は、FWベヘッチ(Vegetti, 1988)とVOLウーゴ・モウラ(Hugo Moura, 1998)が出場停止。代わってFWハイアンがセンターフォワードを務め、VOLガウダメスがVOLマテウス・カルヴァーリョと2ボランチを構成する。
選手交代(Sai → Entra)
64' FWハイアン → FWアレックス・テイシェイラ(Alex Teixeira, 1990)
65' MFプーマ・ロドリゲス → MFマシミ・ドミンゲス(Maxime Dominguez, 1996)
85' MFエメルソン・ロドリゲス → MFマシミ・ドミンゲス(Maxime Dominguez, 1996)
85' MFディミトリ・パイェ → VOLスフォルツァ(Sforza, 2002)
90+5' VOLマテウス・カルヴァーリョ → VOLジャイール(Jair, 1994)
バイーア(BAH)のスタメンは以下の通り。
GK : GKマルコス・フェリピ(Marcos Felipe, 1996)
4 : 右SBサンティアゴ・アリアス(Santiago Arias, 1992)、CBガブリエウ・シャヴィエル(Gabriel Xavier, 2001)、CBカヌー(Kanu, 1997)、左SBルシアーノ・ジュバ(Luciano Juba, 1999)
4 : VOLカイオ・アレシャンドレ(Caio Alexandre, 1999)、MFエヴェルトン・ヒベイロ(Éverton Ribeiro, 1989)、MFカウリー(Cauly, 1995)、VOLジアン・ルーカス(Jean Lucas, 1998)
2 : FWタシアーノ(Thaciano, 1995)、FWエヴェラウド(Everaldo, 1991)
今節は、出場停止明けの右SBサンティアゴ・アリアスとMFカウリーが揃ってスタメンに復帰し、久しぶりのいつものスターティングイレブン。アタッキングサードでスピード感に欠けるチームの中、前節スタメンで違いを作り出したFWビエウ(Biel, 2001)がケガのため欠場。
選手交代(Sai → Entra)
38' VOLジアン・ルーカス → FWルシアーノ・ロドリゲス(Luciano Rodríguez, 2003)
39' FWエヴェラウド → FWアデミール(Ademir, 1995)
46' MFカウリー → FWハファエウ・ハトン(Rafael Ratão, 1995)
46' VOLカイオ・アレシャンドレ → VOLアセベド(Acevedo, 1999)
76' 左SBルシアーノ・ジュバ → 左SBヤゴ・ボルドゥーチ(Iago Borduchi, 1997)
立ち上がりはアウェイのバイーアが主導権を握り、相手陣でボールを左右に散らしゴールを伺うが、次第にヴァスコ・ダ・ガマがMFディミトリ・パイェを中心に試合の流れを掴み始める。
前半8分にヴァスコ・ダ・ガマがこの試合最初の絶好機を迎える。自陣右サイドからのボールを受けたMFディミトリ・パイェが相手陣右サイドへMFプーマ・ロドリゲスを縦に走らせるパス。MFプーマ・ロドリゲスのクロスがあわやオウンゴールを誘う。
すると、前半12分、MFプーマ・ロドリゲスのPA右手前から強烈なミドルシュートにGKがボールを弾くと、FWエメルソン・ロドリゲスが詰めボールをゴールネットに突き刺し、ヴァスコ・ダ・ガマが先制。[1-0]
さらに、前半18分、ヴァスコはPA内でFWハイアンがDF間の抜け出しを図り、DFに押し倒されPKを獲得。このPKをMFディミトリ・パイェが冷静に決めリードを拡げる。[2-0]
なおも前半32分、ヴァスコ・ダ・ガマはGKレオ・ジャルジンまでボールを下げ攻撃を組み立てなおすと、最後はMFディミトリ・パイェがゴール正面約20mのミドルシュートを叩き込み3点差へとリードを拡げる。[3‐0]
バイーアは、早くも前半39分に2選手を交代、FWルシアーノ・ロドリゲスとFWアデミールを投入。
この選手交代はすぐに効果を発揮し、前半42分、バイーアは、FWアデミールのクロスにFWルシアーノ・ロドリゲスが頭を合わせ1点を返す。
バイーアは後半開始時にもさらに2選手を交代。攻守にバランスの取れた選手交代は、チームに安定感をもたらす。
しかし、ボールを握ったバイーアは、いつものようにゴール前でのスピード感とシュートに持ち込むまでのアイディアに欠け、なかなか相手ゴールを脅かすまでには至らない。
バイーアは、後半30分、相手陣ハーフライン付近でのFWタシアーノのパスカットを起点に、VOLエヴェルトン・ヒベイロのスルーパスに反応したFWタシアーノがシュート。間合いを詰めたGKレオ・ジャルジンにゴールを阻まれたものの、ファーサイドへ流れたボールをFWアデミールが頭で押し込み、バイーアが1点差に詰め寄る。[3-2]
ヴァスコ・ダ・ガマは1点差に詰め寄られると、中盤にボランチのVOLスフォルツァを投入。後半アディショナルタイムにも交代枠を使い時間を消費。最後は試合をコントロールし逃げ切りに成功、バイーアを相手に3-2の勝利を収めた。
ヴァスコ・ダ・ガマは、この勝利で2連勝、8試合勝ち星のない泥沼の状況から完全に脱した。リベルタドーレス出場圏までの勝点差は「8」、降格圏までは「9」と中位に安定。今後は多くの戦術や選手を試すなど、来季に向けた取り組みを重ね、一つでも上の順位でシーズンを締めくくりたい。
次戦は、11月5日に全国選手権第32節、アウェイでの首位ボタフォゴとのクラシコが予定されている。
バイーアは、全国選手権序盤は、固定されたスタメンと途中交代選手の起用が嵌り、対戦相手によりボールを支配する試合と、守備的に試合に入りカウンターを狙う試合を使い分け、首位争いに加わっていたが、中盤以降は対戦相手の研究が進んだためかアタッキングサードでのスピード感の欠如が解消されないまま継続し、成績は一進一退が続き、今節の敗戦でリベルタドーレス出場圏までの勝点差は「5」にまで拡がった。
次戦は、11月5日に全国選手権第32節、勝点「5」差で追う6位サンパウロとの直接対決がホームで予定されている。