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全国選手権第33節 対戦組合せ
以下の5試合の概要はこちらで。→ 【ブラジル全国選手権2024】第33節(1/2)[11/08-13]
・2024/11/08 インテルナシオナウ(INT) x フルミネンセ(FLU)
・2024/11/08 パウメイラス(PAL) x グレミオ(GRE)
・2024/11/09 ヴィトーリア(VIT) x コリンチャンス(COR)
・2024/11/09 ボタフォゴ(BOT) x クイアバ(CUI)
・2024/11/09 クルゼイロ(CRU) x クリシウーマ(CRI)
以下の5試合の概要はこの記事で。
・2024/11/09 フォルタレーザ(FOR) x ヴァスコ・ダ・ガマ(VAS)
・2024/11/09 アトレチコ・ゴイアニエンセ(ACG) x RBブラガンチーノ(RBB)
・2024/11/09 ジュヴェントゥージ(JUV) x バイーア(BAH)
・2024/11/09 サンパウロ(SAO) x アトレチコ・パラナエンセ(CAP)
・2024/11/13 フラメンゴ(FLA) x アトレチコ・ミネイロ(CAM)
全国選手権第33節 試合概要
フォルタレーザ(FOR) 3-0 ヴァスコ・ダ・ガマ(VAS)
動画URL: https://www.youtube.com/watch?v=JM9qjs06CTM
(FOR) : 13' #8 エマヌエル・マルティネス(Emmanuel Martínez, 1994)[#2 チンガ(Tinga, 1993)]
(FOR) : 78' #26 ブレーノ・ロペス(Breno Lopes, 1996)[#8 エマヌエル・マルティネス(Emmanuel Martínez, 1994)]
(FOR) : 90+2' #79 ヘナト・カイゼル(Renato Kayzer, 1996)[#7 ポチェチーノ(Pochettino, 1996))]
今節前の順位
フォルタレーザ(FOR)は全国選手権17勝9分6敗勝点60の3位。
ヴァスコ・ダ・ガマ(VAS)は全国選手権12勝7分13敗勝点43の9位。
得点シーン
(FOR) : 13' #8 エマヌエル・マルティネス(Emmanuel Martínez, 1994)[#2 チンガ(Tinga, 1993)]
相手陣右サイドで相手クリアボールを右SBチンガが回収すると、そのまま縦にボールを運びゴール前にクロス。MFエマヌエル・マルティネスがニアサイドに飛び込み、ボールをファーサイドのサイドネットに流し込む。押し気味に試合を進めたフォルタレーザが早くもリードを奪う。[1‐0]
MFエマヌエル・マルティネスは、リーベルプレート/ARG育成出身のアルゼンチン国籍選手。しかし、リーベルプレートでは出場機会は訪れず、アルゼンチン中堅クラブのサン・マルティン・サン・フアン(San Martin San Juan)にてプロデビュー。その後、エクアドルでのプレーを経て、2022年8月にアメリカ・ミネイロに移籍加入。2023年には62試合1得点9アシストの成績を残し一躍注目を集めると、複数のクラブによる獲得競争の末、2024年4月にフォルタレーザに加入。加入後はなかなかチームにフィットできなかったが、9月21日の試合以降は連戦に出場機会を得て8試合1得点3アシスト、最近の4試合は連続スタメン出場を果たす。2024年は20試合1得点3アシスト。この試合は1得点1アシストの活躍。
(FOR) : 78' #26 ブレーノ・ロペス(Breno Lopes, 1996)[#8 エマヌエル・マルティネス(Emmanuel Martínez, 1994)]
自陣からのボールを相手陣入口左サイドライン際で受けたFWブレーノ・ロペスがスピード豊かなドリブルでボールを持ち上がる。PAに侵入すると、内へ切れ込むフェイントを挟み縦にボールを置き、DFのマークを外しシュート。GKの脇を抜けたボールがファーサイドのゴールネットに吸い込まれ、フォルタレーザがリードを拡げる。[2‐0]
FWブレーノ・ロペスは、左サイドを主戦とするスピード豊かなサイドアタッカー。2024年4月にパウメイラスからの期限付き移籍にてフォルタレーザに加入。加入直後の全国選手権第4節でスタメンに起用されると、以降はポジションに定着。フォルタレーザにて32試合5得点3アシストを記録中。10月1日期限付き移籍契約は満了したが、引き続き移籍金ゼロによる2028年までの契約がフォルタレーザとの間に結ばれた。
(FOR) : 90+2' #79 ヘナト・カイゼル(Renato Kayzer, 1996)[#7 ポチェチーノ(Pochettino, 1996))]
相手陣PA右角からMFヤゴ・ピカチューが最終ライン裏へボールを流すと、MFポチェチーノが抜け出しゴール前にクロス。FWヘナト・カイゼルが難なく足を合わせ、フォルタレーザがダメ押しの3点目。[3‐0]
FWヘナト・カイゼルは、2024年シーズンを期限付き移籍先のクリシウーマで迎えたが、フォルタレーザが移籍ウィンドウが締まる直前の4月18日にクリシウーマとの契約を解除しクラブに復帰した。チーム内得点王のFWルセロ(Lucero, 1991)の控えながら、2024年はフォルタレーザにて32試合5得点1アシストを記録中。移籍前にはクリシウーマにて20試合5得点1アシストの成績を残している。
試合経過、所感その他
ボール保持率: 前半:39% 61% ⇒ 前後半:39% 61%
シュート(枠内): 前半:6‐4(3‐2) ⇒ 前後半:14‐4(8‐2)
パス成功率: 前半:78% 87% ⇒ 前後半:79% 86%
ファール: 前半:4‐5 ⇒ 前後半:13‐11
黄カード(赤): 前半:0‐0 ⇒ 前後半:1‐3
フォルタレーザ(FOR)のスタメンは以下の通り。
GK : GKジョアン・ヒカルド(João Ricardo, 1988)
4 : 右SBチンガ(Tinga, 1993)、CBクスチェヴィッチ(Kuscevic, 1998)、CBチチ(Titi, 1988)、左SBマンクーソ(Mancuso, 1999)
2 : VOLマテウス・ホセット(Matheus Rossetto, 1996)、VOLエルクレス(Hércules, 2000)
3 : MFマリーニョ(Marinho, 1990)、MFエマヌエル・マルティネス(Emmanuel Martínez, 1994)、MFモイゼス(Moisés, 1996)
1 : FWルセロ(Lucero, 1991)
選手交代(Sai → Entra)
46' 右SBチンガ → 右SBエマヌエル・ブリテス(Emanuel Brítez, 1992)
65' MFモイゼス → MFブレーノ・ロペス(Breno Lopes, 1996)
80' MFマリーニョ → MFヤゴ・ピカチュー(Yago Pikachu, 1992)
81' VOLエルクレス → MFポチェチーノ(Pochettino, 1996)
88' FWルセロ → FWヘナト・カイゼル(Renato Kayzer, 1996)
ヴァスコ・ダ・ガマ(VAS)のスタメンは以下の通り。
GK : GKレオ・ジャルジン(Léo Jardim, 1995)
4 : 右SBパウロ・エンヒキ(Paulo Henrique, 1996)、CBマイコン(Maicon, 1988)、CBレオ(Léo, 1996)、左SBルーカス・ピトン(Lucas Piton, 2000)
3 : VOLウーゴ・モウラ(Hugo Moura, 1998)、VOLマテウス・カルヴァーリョ(Mateus Carvalho, 2002)、VOLガウダメス(Galdames, 1996)
3 : FWプーマ・ロドリゲス(Pumita Rodríguez, 1997)、FWベヘッチ(Vegetti, 1988)、FWエメルソン・ロドリゲス(Emerson Rodríguez, 2000)、
選手交代(Sai → Entra)
46' FWエメルソン・ロドリゲス → FWハイアン(Rayan, 2006)
46' VOLマテウス・カルヴァーリョ → VOLジャイール(Jair, 1994)
72' VOLウーゴ・モウラ → VOLスフォルツァ(Sforza, 2002)
73' FWプーマ・ロドリゲス → MFフィリピ・コウチーニョ(Philippe Coutinho, 1992)
84' VOLガウダメス → FWアレックス・テイシェイラ(Alex Teixeira, 1990)
首位ボタフォゴを勝点差「7」で追う全国選手権3位のフォルタレーザは、今季全国選手権にて12勝4分と圧倒的な強さを発揮するホームにヴァスコ・ダ・ガマを迎える。
フォルタレーザは、試合開始からチームのベースとなる組織的な守備から効果的に攻撃へ結びつけるサッカーを展開。
早くも前半13分に、相手陣右サイドで相手クリアボールを右SBチンガが回収し、ゴール前に送ったボールにMFエマヌエル・マルティネスがニアサイドで飛び込み、フォルタレーザが先制する。[1‐0]
一方のヴァスコ・ダ・ガマは、前半23分、FWベヘッチの踵のパスを受けたVOLガウダメスがバイタルエリアからミドルシュート。GKジョアン・ヒカルドに弾き返されたボールをPA内で拾ったFWエメルソン・ロドリゲスもシュートに持ち込むが、再びGKジョアン・ヒカルドがシュートをブロックしDFがクリア。フォルタレーザはGKジョアン・ヒカルドの好守でピンチを切り抜ける。
後半2分、ヴァスコ・ダ・ガマは、後半開始時にピッチに送り出されたFWハイアンが、左サイドを上がるCBレオからのパスをPA手前で受け、前を向いてPAに侵入。ゴール前に送ったボールがあわやオウンゴールを誘う。
同点に追いつきたいヴァスコ・ダ・ガマがボールを握り、組織だった守備からカウンターを虎視眈々と狙うフォルタレーザの攻防はが続くが、後半20分を過ぎるとフォルタレーザが次第に試合の流れを掴みだす。
後半23分、僅かにオフサイドだったものの右サイドの崩しからFWブレーノ・ロペスがゴールネットを揺らすと、後半29分にはMFポチェチーノが個人技でスルスルとバイタルエリアをボールを持ち上がりスルーパス。VOLエルクレスの強烈なシュートは惜しくもGKレオ・ジャルジンによりクロスバーの上に弾き出される。
相次いで好機を生み出したフォルタレーザは、後半33分、自陣から左サイドをFWブレーノ・ロペスがスピードのあるドリブルでボールを持ち上がり、待望の追加点。[2‐0]
さらに後半45+2分にも、MFヤゴ・ピカチューからのボールをMFポチェチーノがゴールライン際からクロス。FWヘナト・カイゼルがゴール正面で難なく足を合わせ、フォルタレーザがダメ押しの3点目を奪う。[3‐0]
フォルタレーザが得意のホームで3‐0のスコアでヴァスコ・ダ・ガマを下した。
フォルタレーザは、2試合連続の3‐0のスコアによる連勝。シーズン終盤に差し掛かり、再び攻守に組織力を高めてきている。今節は首位ボタフォゴが引き分けに終え、ボタフォゴまでの勝点差は「5」に縮まり、2位パウメイラスとの勝点差は「1」で追随。奇跡の逆転優勝の望みをつないだ。
全国選手権ラスト5試合は、フルミネンセ(A)、フラメンゴ(H)、ヴィトーリア(A)、アトレチコ・パラナエンセ(A)、インテルナシオナウ(H)。
次戦は、11月22日に全国選手権第34節、アウェイにてフルミネンセと対戦。
ヴァスコ・ダ・ガマは、今季序盤の不振をハファエウ・パイヴァ(Rafael Paiva)監督が建て直し、コパ・ド・ブラジルでは準決勝に駒を進めるなど躍進したものの、今節のフォルタレーザ戦は前節ボタフォゴ戦に続き0‐3の完敗。上位陣を相手に完成度の違いを見せつけられる結果に終えた。しかし、上位のフラメンゴによるコパ・ド・ブラジル制覇により、リベルタドーレス出場圏は7位チームにまで拡がり、現在7位との勝点差が「4」の9位。小休止期間にチーム力を高め、リベルタドーレス出場権を獲得してシーズンを締めくくりたい。
全国選手権残り5試合の対戦相手は、インテルナシオナウ(H)、コリンチャンス(A)、アトレチコ・ゴイアニエンセ(H)、アトレチコ・ミネイロ(H)、クイアバ(A)。
次戦は、11月21日に全国選手権第34節、インテルナシオナウをホームに迎える。
アトレチコ・ゴイアニエンセ(ACG) 0-0 RBブラガンチーノ(RBB)
動画URL: https://www.youtube.com/watch?v=bI3dOr_x_pw
今節前の順位
アトレチコ・ゴイアニエンセ(ACG)は全国選手権6勝7分19敗勝点25の20位。
RBブラガンチーノ(RBB)は全国選手権8勝11分13敗勝点35の16位。
得点シーン
N/A
試合経過、所感その他
ボール保持率: 前半:39% 61% ⇒ 前後半:40% 60%
シュート(枠内): 前半:2‐9(0‐2) ⇒ 前後半:10‐17(4‐7)
パス成功率: 前半:78% 80% ⇒ 前後半:76% 82%
ファール: 前半:5‐8 ⇒ 前後半:14‐11
黄カード(赤): 前半:2‐1 ⇒ 前後半:3‐2
アトレチコ・ゴイアニエンセ(ACG)のスタメンは以下の通り。
GK : GKホナウド(Ronaldo, 1996)
4 : 右SBブルーノ・トゥバラォン(Bruno Tubarão, 1995)、CBアリックス・ヴィニシウス(Alix Vinicius, 1999)、CBアドリアーノ・マルチンス(Adriano Martins, 1997)、左SBギリェルミ・ホマォン(Guilherme Romão, 1997)
2 : VOLゴンサロ・フレイタス(Gonzalo Freitas, 1991)、VOLバラーリャス(Baralhas, 1998)
3 : MFデレキ(Derek, 1997)、MFアレホ・クルス(Alejo Cruz, 2000)、MFラカバ(Lacava, 2002)
1 : FWルイス・フェルナンド(Luiz Fernando, 1996)
今節は、出場停止選手や新たなケガ人はなし。
選手交代(Sai → Entra)
46' MFデレキ → FWウルタド(Hurtado, 2000)
46' MFラカバ → MFシャイロン(Shaylon, 1997)
46' VOLゴンサロ・フレイタス → VOLハウジネイ(Rhaldney, 1998)
70' 左SBギリェルミ・ホマォン → FWジャンデルソン(Janderson, 1999)
83' FWルイス・フェルナンド → FWジョエル・キャンベル(Joel Campbell, 1992)
RBブラガンチーノ(RBB)のスタメンは以下の通り。
GK : GKクレイトン(Cleiton, 1997)
4 : 右SBアンドレス・ウルタド(Andrés Hurtado, 2001)、CBペドロ・エンヒキ(Pedro Henrique, 1995)、CBエドゥアルド・サントス(Eduardo Santos, 1997)、左SBジュニーニョ・カピシャバ(Juninho Capixaba, 1997)
2 : VOLジャジソン(Jadsom, 2001)、VOLルーカス・エヴァンジェリスタ(Lucas Evangelista, 1995)
3 : MFヴィチーニョ(Vitinho, 1999)、MFジョン・ジョン(Jhon Jhon, 2002)、MFリンコン(Lincoln, 1998)
1 : FWエドゥアルド・サーシャ(Eduardo Sasha, 1992)
今節は、VOLマテウス・フェルナンデス(Matheus Fernandes, 1998)が出場停止。
選手交代(Sai → Entra)
46' MFヴィチーニョ → FWヴィニシーニョ(Vinicinho, 2004)
62' VOLルーカス・エヴァンジェリスタ → MFグスタヴィーニョ(Gustavinho, 2004)
62' MFリンコン → FWモスケラ(Mosquera, 2001)
74' VOLジャジソン(Jadsom, 2001) → VOLハウーウ(Raul, 1996)
74' MFジョン・ジョン → FWカヴァレイロ(Cavaleiro, 1993)
攻撃的な戦術を好むフェルナンド・セアブラ監督が指揮を執り2試合目となるRBブラガンチーノは、立ち上がりから相手陣へ圧力をかける。
前半11分にPA右からのクロスに頭を合わせたMFヴィチーニョのシュートがGKの好守に防がれると、前半16分にはMFリンコンとのタベーラでPA内を抜け出したFWエドゥアルド・サーシャが角度のない位置からシュート。ボールはゴールポストを叩き、その流れからMFヴィチーニョが放ったシュートはクロスバーを直撃。さらにその跳ね返りのボールをMFリンコンがシュートに持ち込むが、ゴールライン手前でDFにブロックされゴールを陥れることができない。
その後もRBブラガンチーノがボールを支配し、終始相手陣内でプレーを続けるものの、ゴールをこじ開けることができず前半を終える。
後半開始時に、前半は試合を支配されたアトレチコ・ゴイアニエンセが一気に3選手を交代。すると、試合の様相は一転する。
後半7分、アトレチコ・ゴイアニエンセのカウンター。自陣から左サイドライン際に送られたボールを受けたMFシャイロンがそのまま縦にボールを運び、PA左から中央へ斜めに下がりながらシュート。RBブラガンチーノGKクレイトンに片手で弾き出されたものの、チーム初の枠内シュートを飛ばす。
アトレチコ・ゴイアニエンセは、さらに後半13分、15分、18分と縦に速い攻撃から相次いでRBブラガンチーノゴールを襲うが、いずれも枠内を捉えるシュートをGKクレイトンが弾き返す。
RBブラガンチーノも中盤を中心に選手交代を行い、相手のカウンターに対応するようになると、以降は一進一退の攻防、そして再びRBブラガンチーノが主導権を握り始める。
後半41分、RBブラガンチーノは、右サイド深い位置からのクロスにゴール正面でMFグスタヴィーニョが頭を合わせるがGKの正面。後半45+5分にはカウンターからFWヴィニシーニョがシュート。GKが弾き返したボールをFWモスケラが拾い、GKをかわしてシュートを放つが、ゴールライン上でCBアリックス・ヴィニシウスがクリア。
試合は、両チームGKが好セーブを繰り返し、0‐0のままタイムアップ。
下位に低迷する両チームは、勝点「1」を痛み分ける結果に終えた。
アトレチコ・ゴイアニエンセは、前半の不調を後半開始時の選手交代で巻き返したものの、相手GKの好守や、ゴール枠に阻まれるシュートが相次ぎ、ホームでの試合で勝ち星を収めることができなかった。
全国選手権残り5試合は、アトレチコ・パラナエンセ(A)、パウメイラス(H)、ヴァスコ・ダ・ガマ(A)、フォルタレーザ(H)、バイーア(A)。残留圏までの勝点差は「11」と事実上残留の目はないが、ホームに迎える強豪2チームとの対戦では、サポータと喜びを分かち合える試合を繰り広げたい。
次戦は、11月20日に全国選手権第34節、アウェイにて残留圏18位のアトレチコ・パラナエンセとの対戦。
RBブラガンチーノは、セアブラ監督就任後2試合連続0‐0の引き分け。いずれの試合もボール支配率やシュート数、枠内シュート数で相手を上回ってはいるものの無得点に終わっている。今節は勝点「1」を積み上げたものの、他会場の試合結果により、降格圏の17位に後退。10日間の小休止期間にフィニッシュの精度を高めたい。
全国選手権ラスト5試合は、サンパウロ(H)、インテルナシオナウ(A)、クルゼイロ(H)、アトレチコ・パラナエンセ(A)、クリシウーマ(H)。勝点差が「3」以内のチームとの対戦が2試合残されており、この2試合が残留への鍵となりそうだ。
次戦は、11月20日に全国選手権第34節、リベルタドーレス出場権を争うサンパウロをホームに迎える。
ジュヴェントゥージ(JUV) 2-1 バイーア(BAH)
動画URL: https://www.youtube.com/watch?v=rjCpnefG6yA
(BAH) : 2' #8 カウリー(Cauly, 1995)[#17 ルシアーノ・ロドリゲス(Luciano Rodríguez, 2003)]
(JUV) : 70' #21 ルーカス・バルボーザ(Lucas Barbosa, 2001)[#10 ネネー(Nenê, 1981)]
(JUV) : 79' #19 ガブリエウ・タリアリ(Gabriel Taliari, 1997)[#97 ホナウド(Ronaldo, 1996)]
今節前の順位
ジュヴェントゥージ(JUV)は全国選手権6勝10分14敗勝点34の18位。
バイーア(BAH)は全国選手権13勝7分12敗勝点46の7位。
得点シーン
(BAH) : 2' #8 カウリー(Cauly, 1995)[#17 ルシアーノ・ロドリゲス(Luciano Rodríguez, 2003)]
自陣右サイドから右SBサンティアゴ・アリアスが縦に低く蹴りだしたボールを、相手陣でFWルシアーノ・ロドリゲスが踵でDFの頭上へ蹴り上げ前方に運び、さらに巧みなドリブルで寄せに来るDFをかわしゴール前にクロス。ゴール正面を左サイドから駆け上がったMFカウリーがDFの前に現れボールに足を合わせ、アウェイのバイーアが早くも先制する。[0‐1]
MFカウリーは、バイーア州出身ながら幼い頃にドイツに移住し、ドイツにてプロデビューを飾る。2019/20年~2022/23年にプレーしたルドゴレツ・ラズグラド/BULにて4シーズン115試合27得点8アシストを記録し、6つのタイトルを獲得。2023年のバイーア加入により、母国ブラジルにて初めてプレーする機会を得ると、いきなり47得点10得点9アシストの活躍。2024年もこれまでに57試合9得点8アシスト。全国選手権は全33試合(うち先発31試合)に出場している。
(JUV) : 70' #21 ルーカス・バルボーザ(Lucas Barbosa, 2001)[#10 ネネー(Nenê, 1981)]
相手陣入口に下がったVOLホナウドを起点にボールを左サイドへ展開。ゴール前へのクロスは一度はニアサイドで跳ね返されるが、そのボールを拾ったMFネネーが今度はゴール前ファーサイドへ鋭く送る。FWルーカス・バルボーザが胸トラップで縦にボールを置くと、角度のない位置から軽く浮かせたシュート。ボールはGKの頭上を越えファーサイドのゴールネットに吸い込まれる。ジュヴェントゥージが試合を振り出しに戻す。[1-1]
FWルーカス・バルボーザは、サントス育成出身で2021年4月に20歳のプロデビューを果たした194㎝の長身ウィンガー。2022年にはサントスで41試合4得点4アシストの成績を残すが、終盤から次第に出場機会を失い、2023年後半はサントスの残留争いのライバルとなったコリチバへ期限付き移籍。2024年1月2日にジュヴェントゥージへの期限付き移籍加入が発表され、シーズン当初からレギュラーとして活躍。2024年は51試合12得点5アシスト。全国選手権では6月26日第12節以来の5点目のゴール。ゴールを決めた試合ではチームはすべて勝利を収めている。
(JUV) : 79' #19 ガブリエウ・タリアリ(Gabriel Taliari, 1997)[#97 ホナウド(Ronaldo, 1996)]
自陣半ばで相手のパスをカット。そのボールに対する寄せが遅く、VOLホナウドがFWガブリエウ・タリアリの動きを見てPA入口へボールを送る。最終ラインを綺麗に抜け出したFWガブリエウ・タリアリは、PA入口で軽いタッチで間合いを詰めるGKの頭上へボールを浮かすと、ゴールライン手前で左足を振り上げゴールに押し込む。ジュヴェントゥージが逆転。[2-1]
FWガブリエウ・タリアリは、2015年4月にサンパウロ州の最下層リーグにて18歳のプロデビュー。2016年の同州中位リーグに所属するカピヴァリアーノ(Capivariano)への移籍後に、複数のクラブにて期限付き移籍によりプレー。1年間アトレチコ・パラナエンセでプレーする機会も得たが、全国選手権の出場機会はなかった。その後全国選手権2部のクラブへの期限付き移籍が続き、2023年9月に当時2部のジュヴェントゥージへ期限付き移籍加入。9月10日のクラブデビュー後、シーズン残りの全試合に先発出場を果たし、11試合6得点でチームの1部昇格に貢献。シーズン終了後には完全移籍へと移行した。2024年は1月の膝の故障のため、6月15日の全国選手権第9節が今シーズンの初試合(と同時に自身の全国選手権1部デビュー)。8月には再びケガのため2か月間チームを離脱したものの、10月20日第30節で復帰を果たすと、このゴールは自身の全国選手権1部での初ゴール。チームに勝点「3」をもたらす貴重なゴールとなった。
試合経過、所感その他
ボール保持率: 前半:36% 64% ⇒ 前後半:38% 62%
シュート(枠内): 前半:11‐3(3‐2) ⇒ 前後半:20‐8(8‐3)
パス成功率: 前半:81% 85% ⇒ 前後半:81% 85%
ファール: 前半:4‐5 ⇒ 前後半:11‐9
黄カード(赤): 前半:0‐0 ⇒ 前後半:3‐1
ジュヴェントゥージ(JUV)のスタメンは以下の通り。
GK : GKガブリエウ(Gabriel, 1992)
4 : 右SBジョアン・ルーカス(João Lucas, 1998)、CBダニーロ・ボザ(Danilo Boza, 1998)、CBホドリゴ・サム(Rodrigo Sam, 1995)、左SBルーカス・フレイタス(Lucas Freitas, 2001)、
2 : VOLホナウド(Ronaldo, 1996)、VOLジャジソン(Jádson, 1993)
3 : MFルーカス・バルボーザ(Lucas Barbosa, 2001)、MFマンダカ(Mandaca, 2001)、MFエジソン・カリオカ(Edson Carioca, 1997)
1 : FWジウベルト(Gilberto, 1989)
選手交代(Sai → Entra)
31' FWジウベルト → FWガブリエウ・タリアリ(Gabriel Taliari, 1997)
46' CBホドリゴ・サム → 左SBアラン・フーシェウ(Alan Ruschel, 1989)
46' MFマンダカ → MFネネー(Nenê, 1981)
66' MFエジソン・カリオカ → FWジエゴ・ゴンサウヴェス(Diego Gonçalves, 1994)、
84' MFルーカス・バルボーザ → MFエヴェルトン(Ewerthon, 2000)
バイーア(BAH)のスタメンは以下の通り。
GK : GKマルコス・フェリピ(Marcos Felipe, 1996)
4 : 右SBサンティアゴ・アリアス(Santiago Arias, 1992)、CBカヌー(Kanu, 1997)、CBダヴィ・ドゥアルチ(David Duarte, 1995)、左SBルシアーノ・ジュバ(Luciano Juba, 1999)
4 : MFタシアーノ(Thaciano, 1995)、VOLカイオ・アレシャンドレ(Caio Alexandre, 1999)、VOLエヴェルトン・ヒベイロ(Éverton Ribeiro, 1989)、MFカウリー(Cauly, 1995)
2 : FWルシアーノ・ロドリゲス(Luciano Rodríguez, 2003)、FWアデミール(Ademir, 1995)
今節は、CBガブリエウ・シャヴィエル(Gabriel Xavier, 2001)とVOLジアン・ルーカス(Jean Lucas, 1998)が出場停止。代わって、CBダヴィ・ドゥアルチが7月27日第20節以来全国選手権2試合目の出場。中盤にFWタシアーノが下がり、FWルシアーノ・ロドリゲスとFWアデミールの2トップが2試合連続でスタメンを務める。
選手交代(Sai → Entra)
64' MFカウリー → FWエヴェラウド(Everaldo, 1991)
65' FWアデミール → FWチアゴ(Tiago, 2005)
77' FWルシアーノ・ロドリゲス → FWハファエウ・ハトン(Rafael Ratão, 1995)
77' VOLカイオ・アレシャンドレ → VOLアセベド(Acevedo, 1999)
85' VOLエヴェルトン・ヒベイロ → MFカルロス・デ・ペナ(Carlos De Pena, 1992)
前半の2分に早くもアウェイのバイーアが先制。FWルシアーノ・ロドリゲスが自陣からのボールを個人技で相手陣深くへ持ち上がりMFカウリーのゴールをお膳立て。[0‐1]
前半6分にもバイーアは自陣PA手前から縦に素早くボールを運びMFカウリーがシュートにまで持ち込むなど、バイーアはスピードのある攻撃でチャンスを作り出す。
しかし、時間が経過するにつれ、バイーアはボールを握るものの、アタッキングサードでスピード感に欠けるサッカーを展開へ。シュートにまで持ち込むことはできるものの、相手守備陣に対応され追加点を奪えない。
一方の、6試合勝ち星から遠ざかり順位も降格圏の18位にまで転落したジュヴェントゥージは、前半17分、右サイドへ流れたFWジウベルトがゴールライン際からマイナスのボール。左SBルーカス・フレイタスの強烈なシュートはゴールポストを直撃。ゴールこそ生まれなかったものの、このプレーで一気に試合の流れを掴む。
ジュヴェントゥージは自陣でボールを奪ってはサイドへ素早くボールを送り、速攻と遅攻を織り交ぜ次々とチャンスを生み出していく。前半43分、右CKからPA入口に下がったCBダニーロ・ボザがワントラップから強烈なシュート。ボールはクロスバーを直撃し、跳ね返りのボールにCBホドリゴ・サムが反応。しかし、ボールをゴールへ押し込むことができない。ジュヴェントゥージは大きなチャンスを迎えたが同点に追いつくことができず前半を終える。
後半開始時に、ジュヴェントゥージは、前半31分のFWジウベルトの負傷交代(FWガブリエウ・タリアリがイン)に続き、2選手を投入する思い切った交代策。すると、この交代策が効果を発揮する。
ピッチに立ったばかりのジュヴェントゥージMFネネーが、後半2分に精度の高いボールをゴール前に上げ、後半17分にもPA内から強烈なシュート。今年43歳を迎えた大ベテランがチームを鼓舞。
後半25分、ジュヴェントゥージは、相手陣左サイドから執拗な攻撃。クリアボールを拾ったMFネネーが左サイドライン際からゴール前ファーサイドへ鋭く送ると、FWルーカス・バルボーザが胸トラップで縦にボールを置き、角度のない位置から軽く浮かせたシュート。ボールはGKの頭上を越えファーサイドのゴールネットに吸い込まれる。ジュヴェントゥージが遂に試合を振り出しに戻す。[1-1]
なおも後半34分、ジュヴェントゥージは自陣半ばで相手のパスをカット。VOLホナウドがFWガブリエウ・タリアリの動きを見てPA入口へスルーパス。GKとの一対一を迎えたFWガブリエウ・タリアリは、軽いタッチでGKの頭上へボールを浮かすと、ゴールライン手前で左足を振り上げゴールに押し込み、ジュヴェントゥージが逆転。[2-1]
逆転に成功したジュヴェントゥージはその後バイーアに反撃を許さず、ホームで2‐1の逆転勝利を収めた。
ジュヴェントゥージは、采配2試合目となるファビオ・マチアス(Fábio Matias)監督が思い切った采配。後半開始時にピッチに立ったMFネネーが前半の勢いにさらに弾みをつけ、リベルタドーレス出場権を争うバイーアから勝点「3」を奪い取った。この結果、勝点を「37」に伸ばし、降格圏を抜け出し16位に浮上。
ラスト5試合は、グレミオ(A)、クイアバ(H)、アトレチコ・ミネイロ(A)、サンパウロ(A)、クルゼイロ(H)。
次戦は、全国選手権第34節、グレミオとのクラシコがアウェイにて開催される。
バイーアは、立ち上がりこそ縦にスピードのある展開を見せたものの、次第にいつものようにアタッキングサードでのスピード感を欠き、相手守備陣に対応され、さらに後半は守備面でも後手に回り逆転負け。今節終了後にクラブはホジェリオ・セニ監督の解任を発表した。
現在全国選手権5位のフラメンゴがコパ・ド・ブラジルにて優勝を飾ったため、リベルタドーレス出場権のハードルは7位にまで下がった。バイーは今節終了時点で7位クルゼイロまでの勝点差が「1」の8位。監督交代を発奮材料にリベルタドーレス出場権を獲得したい。
ラスト5試合は、パウメイラス(H)、アトレチコ・パラナエンセ(H)、クイアバ(A)、コリンチャンス(A)、アトレチコ・ゴイアニエンセ(H)。
次戦は、全国選手権第34節が11月22日にホームでのパウメイラス戦。
サンパウロ(SAO) 2-1 アトレチコ・パラナエンセ(CAP)
動画URL: https://www.youtube.com/watch?v=8ZA0u_vqD0A
(SAO) : 52' #10 ルシアーノ(Luciano, 1993)[#7 ルーカス・モウラ(Lucas Moura, 1992)]
(CAP) : 69' #20 ジュリマール(Julimar, 2001)[#10 サペリ(Zapelli, 2002)]
(SAO) : 89' #17 FWアンドレ・シウヴァ(André Silva, 1997)[#3 ジャマル・ルイス(Jamal Lewis, 1998)]
今節前の順位
サンパウロ(SAO)は全国選手権16勝6分10敗勝点54の6位。
アトレチコ・パラナエンセ(CAP)は全国選手権9勝7分15敗勝点34の17位。(1試合未消化)
得点シーン
(SAO) : 52' #10 ルシアーノ(Luciano, 1993)[#7 ルーカス・モウラ(Lucas Moura, 1992)]
左サイドをハーフライフ付近まで下がったFWフェヘイラから中央FWルシアーノを経てPA右角のFWルーカス・モウラへボールが渡る。FWルーカス・モウラがゴール前にボールを送ると、DFの背後から前に現れたFWルシアーノが頭を合わせゴールネットを揺らす。これまで試合を支配してきたサンパウロに待望の先制点。[1‐0]
FWルシアーノは、アトレチコ・ゴイアニエンセ育成出身で、2012年3月コパ・ド・ブラジルにて18歳のプロデビュー。国内はコリンチャンスやフルミネンセ、グレミオ、国外はスペインやギリシャでプレーし、2020年8月にサンパウロに加入。毎年コンスタントに多くの試合に出場し、5シーズン目の2024年も今節終了時点で56試合17得点2アシスト、5シーズン連続二桁得点を記録している。
(CAP) : 69' #20 ジュリマール(Julimar, 2001)[#10 サペリ(Zapelli, 2002)]
左CKからMFサペリが低いボールをゴール前に送ると、ニアサイドでFWジュリマールがヘディングシュート。ボールはコースを変えファーサイドのゴールネットを揺らす。アトレチコ・パラナエンセが同点に追いつく。[1-1]
FWジュリマールは、2018年6月にクリシウーマから全国選手権2部にて17歳のプロデビュー。2020年にアトレチコ・パラナエンセU-20に移籍加入しトップチームに昇格するが、多くの出場機会には恵まれず、2023年後半に全国選手権2部ミラソウへ期限付き移籍し19試合に出場。2024年にアトレチコ・パラナエンセに復帰すると、クーカ監督のもと多くの出場機会を獲得。監督交代後もコンスタントに試合に出場。2024年はこれまで54試合9得点3アシストと、全項目でキャリアハイを更新している。このゴールは3試合連続のゴール。
(SAO) : 89' #17 FWアンドレ・シウヴァ(André Silva, 1997)[#3 ジャマル・ルイス(Jamal Lewis, 1998)]
アタッキングサード入口で左右にボールを散らし攻撃の糸口を探ると、左サイドをSBジャマル・ルイスがPAに侵入する動きを察知したVOLリジエロがPA内最終ライン裏への柔らかいボール。SBジャマル・ルイスが体を屈め中央に折り返したボールをFWアンドレ・シウヴァがDFともつれながらもゴールに押し込みサンパウロが勝ち越す。[2-1]
FWアンドレ・シウヴァは、ブラジル国内でのデビューを待たず、2019年1月ポルトガル1部にて21歳のプロデビューを果たす。2024年3月ヴィトリアSC/PORから2027年末までの契約でサンパウロへ移籍加入。初のブラジルでのシーズンは、センターFWカレリのバックアップながら、今節終了時点で38試合7得点3アシスト。スベルディア監督の信頼を勝ち取りつつある。
試合経過、所感その他
ボール保持率: 前半:84% 16% ⇒ 前後半:78% 22%
シュート(枠内): 前半:3‐1(1‐1) ⇒ 前後半:10‐8(3‐3)
パス成功率: 前半:% % ⇒ 前後半:90% 71%
ファール: 前半:‐ ⇒ 前後半:5‐20
黄カード(赤): 前半:0‐2 ⇒ 前後半:2‐5
サンパウロ(SAO)のスタメンは以下の通り。
GK : GKハファエウ(Rafael, 1989)
4 : 右SBイゴル・ヴィニシウス(Igor Vinícius, 1997)、CBフアン(Ruan, 1999)、CBアラン・フランコ(Alan Franco, 1996)、左SBサビーノ(Sabino, 1996)
2 : VOLルイス・グスタヴォ(Luiz Gustavo, 1987)、VOLマルコス・アントニオ(Marcos Antônio, 2000)
3 : MFルーカス・モウラ(Lucas Moura, 1992)、MFルシアーノ(Luciano, 1993)、FWフェヘイラ(Ferreira, 1997)
1 : FWカレリ(Calleri, 1993)
選手交代(Sai → Entra)
21' VOLルイス・グスタヴォ → VOLリジエロ(Liziero, 1998)
79' VOLマルコス・アントニオ → VOLアリソン(Alisson, 1993)
79' FWフェヘイラ → MFウェリントン・ハット(Wellington Rato, 1992)
86' 左SBサビーノ → 左SBジャマル・ルイス(Jamal Lewis, 1998)
86' FWカレリ → FWアンドレ・シウヴァ(André Silva, 1997)
アトレチコ・パラナエンセ(CAP)のスタメンは以下の通り。
GK : GKミカエウ(Mycael, 2004)
4 : 右SBレオ・ゴドイ(Léo Godoy, 1995)、CBベレジ(Belezi, 2003)、CBガマラ(Gamarra, 2000)、左SBエスキベル(Esquivel, 2001)
2 : VOLエリキ(Erick, 1997)、VOLフェリピーニョ(Felipinho, 2001)
3 : MFジョアン・クルス(João Cruz, 2006)、MFブルーノ・プラシェデス(Bruno Praxedes, 2002)、MFジュリマール(Julimar, 2001)
1 : FWパブロ(Pablo, 1992)
選手交代(Sai → Entra)
66' FWパブロ → FWエメルソン(Emersonn, 2004)
66' VOLエリキ → MFサペリ(Zapelli, 2002)
66' 左SBエスキベル → 左SBフェルナンド(Fernando, 1999)
78' MFブルーノ・プラシェデス → VOLガブリエウ(Gabriel, 1992)
87' 右SBレオ・ゴドイ → CBマルコス・ヴィクトル(Marcos Victor, 2001)
アウェイのアトレチコ・パラナエンセは、ルーチョ・ゴンサレス(Lucho González)監督就任後は、守備に徹底する試合と積極的に攻め上がる試合の両極端な戦術が採用されているが、今節は守備を固めて試合に入る。
ホームのサンパウロは、自陣に籠るアトレチコ・パラナエンセを相手にボールを支配。
前半12分に右SBイゴル・ヴィニシウスが強烈なミドルシュートを放つが、以降はアトレチコ・パラナエンセの堅固な守備網に攻めあぐね、シュートにまで持ち込めない展開が続く。
対するアトレチコ・パラナエンセは、前半20分にゴール正面約20mの位置からMFジョアン・クルスがミドルシュート。ボールは枠を捉えるものの、サンパウロGKハファエウが両手でCKに逃れる。
前半はサンパウロが圧倒的にボールを支配。アトレチコ・パラナエンセのシュートを僅か1本に抑え込み前半を終える。
後半7分、これまで試合を支配し続けたサンパウロがFWルシアーノのゴールで待望の先制点を奪う。[1‐0]
勝点を持ち帰りたいアトレチコ・パラナエンセは、後半21分に一気に3選手を交代。攻撃へ重点を移す。
すると、直後にアトレチコ・パラナエンセが相次いでCKを獲得。後半24分、MFサペリのボールにFWジュリマールがニアサイドで頭を合わせ試合を振り出しに戻す。[1-1]
その後はしばらく一進一退の攻防。しかし、サンパウロが後半34分、後半41分と相次いで2選手ずつ交代カードを切り、攻撃の圧力を強めていく。
後半44分、サンパウロはアタッキングサード入口でボールを左右に展開。中央VOLリジエロが最終ライン裏左へ送ったボールをピッチに立ったばかりの左SBジャマル・ルイスが頭で中央へ折り返すと、ややボールは後方に流れたものの、やはりピッチに立ったばかりのFWアンドレ・シウヴァがDFともつれあいながらもボールをゴールへ流し込み、サンパウロが土壇場で勝ち越し。[2-1]
試合はそのままタイムアップ。ホームのサンパウロが試合終了間際のゴールで残留圏に苦しむアトレチコ・パラナエンセを2‐1のスコアで下した。
サンパウロはこの試合の結果、勝点を「57」に伸ばした。フラメンゴがコパ・ド・ブラジルを制したことからリベルタドーレス出場圏は拡大され、圏外までの勝点差は「11」、リベルタドーレス出場権をほぼ手中に収めた。
全国選手権ラスト5試合は、RBブラガンチーノ(A)、アトレチコ・ミネイロ(H)、グレミオ(A)、ジュヴェントゥージ(H)、ボタフォゴ(A)。
次戦は、11月20日に全国選手権第34節、ホームにRBブラガンチーノを迎える。
アトレチコ・パラナエンセは、ルーチョ・ゴンサレス(Lucho González)監督の就任後、攻撃的な試合はシュートを打てどもゴールは生まれず、守備的な試合はゴールを守り切ることができずに、8戦して1勝7敗と厳しい状況に陥っている。
順延試合が1試合残されており、全国選手権は残り6試合。対戦相手は順に、アトレチコ・ミネイロ(H)、アトレチコ・ゴイアニエンセ(H)、バイーア(A)、フルミネンセ(H)、RBブラガンチーノ(H)、アトレチコ・ミネイロ(A)。
次戦は、11月16日に全国選手権第19節(順延試合)、ホームでのアトレチコ・ミネイロ戦。
全国選手権第34節は、11月20日にアトレチコ・ゴイアニエンセをホームに迎える。
フラメンゴ(FLA) 0-0 アトレチコ・ミネイロ(CAM)
動画URL: https://www.youtube.com/watch?v=vtdQMCQoZQ8
今節前の順位
フラメンゴ(FLA)は全国選手権17勝7分8敗勝点58の4位。
アトレチコ・ミネイロ(CAM)は全国選手権10勝11分10敗勝点41の10位。(1試合未消化)
得点シーン
N/A
試合経過、所感その他
ボール保持率: 前半:57% 43% ⇒ 前後半:54% 46%
シュート(枠内): 前半:14‐2(5‐0) ⇒ 前後半:25‐16(6‐2)
パス成功率: 前半:80% 78% ⇒ 前後半:83% 81%
ファール: 前半:7‐5 ⇒ 前後半:14‐7
黄カード(赤): 前半:1‐0 ⇒ 前後半:1‐1
フラメンゴ(FLA)のスタメンは以下の通り。
GK : GKロッシ(Rossi, 1995)
3 : CBファブリシオ・ブルーノ(Fabrício Bruno, 1996)、CBダヴィ・ルイス(Davi Luiz, 1987)、CBアレキ・サンドロ(Alex Sandro, 1991)
5 : 右WBウェズレイ(Wesley, 2003)、VOLエヴェルトン・アラウージョ(Evertton Araújo, 2003)、MFマテウス・ゴンサウヴェス(Matheus Gonçalves, 2005)、VOLアルカラス(Alcaraz, 2002)、左WBアイルトン・ルーカス(Ayrton Lucas, 1997)
2 : FWミシャエウ(Michael, 1996)、FWブルーノ・エンヒキ(Bruno Henrique, 1990)
選手交代(Sai → Entra)
79' MFマテウス・ゴンサウヴェス → FWロハン(Lorran, 2006)
89' VOLアルカラス → FWオグンダナ・ショラ(Ogundana Shola, 2005)※プロデビュー戦のナイジェリア国籍選手
89' 左WBアイルトン・ルーカス → CBクレイトン・サンタナ(Cleiton Santana, 2003)
アトレチコ・ミネイロ(CAM)のスタメンは以下の通り。
GK : GKエヴェルソン(Éverson, 1990)
4 : 右SBサラビア(Saravia, 1993)、CBリヤンコ(Lyanco, 1997)、CBバターリャ(Battaglia, 1991)、左SBフーベンス(Rubens, 2001)
4 : MFグスタヴォ・スカルパ(Gustavo Scarpa, 1994)、VOLオターヴィオ(Otávio, 1994)、VOLファウスト・ベラ(Fausto Vera, 2000)、MFベルナルジ(Bernard, 1992)
2 : FWデイヴェルソン(Deyverson, 1991)、FWフッキ(Hulk, 1986)
選手交代(Sai → Entra)
62' MFベルナルジ → FWパウリーニョ(Paulinho, 2000)
70' FWフッキ → MFアリソン(Alisson, 2005)
90+2' 左SBフーベンス → CBブルーノ・フッキス(Bruno Fuchs, 1999)
90+3' FWデイヴェルソン → FWアラン・カルデッキ(Alan Kardec, 1989)
3日前にコパ・ド・ブラジル決勝戦で雌雄を決した両チームの再戦。
フラメンゴは、膝の手術を受けるMFデ・アラスカエッタ(De Arrascaeta, 1994)など、主力の一部は欠場。
アトレチコ・ミネイロは、コパ・ド・ブラジル決勝戦に出場資格のなかったFWデイヴェルソンがスタメン復帰。今後は11月30日に開催されるリベルタドーレス決勝戦に向けたチーム力の向上に主眼が置かれる。
試合は、フラメンゴが前半戦を支配。高い位置で組織的なプレスからアトレチコ・ミネイロのパス回しを封じ、次々と相手ゴールを襲う。しかし、アトレチコ・ミネイロはGKエヴェルソンがゴール前に立ちはだかる。
前半31分、アトレチコ・ミネイロGKエヴェルソンは、DFに当たりコースが変わったボールを片手で弾き出すと、そのこぼれ球を拾った右SBウェズレイにシュートに持ち込まれるが、これも再び片手で弾き出す。
続く前半36分にはフラメンゴCBダヴィ・ルイスのPKをストップ。
GKエヴェルソンは、その後も枠に飛ぶシュートをことごとく弾き返していく。
前半のシュート数は、フラメンゴ14本に対し、アトレチコ・ミネイロは僅かに2本。アトレチコ・ミネイロは劣勢を強いられるが、GKエヴェルソンが試合を引き締める。
後半も前半の試合の流れを引き継ぎフラメンゴが圧倒的に試合を支配。しかし、前半同様アトレチコ・ミネイロGKエヴェルソンが数々のシュートをストップしフラメンゴにゴールを許さない。
後半25分を過ぎる頃になると、フラメンゴの選手に疲れが見え始め、縦への圧力が次第に弱まっていく。
すると、アトレチコ・ミネイロは後半途中交代のFWパウリーニョとMFアリソンが相次いで好機を生み出していく。
しかし、アトレチコ・ミネイロが放つシュートは精度に欠け、フラメンゴGKロッシを脅かすまでには至らない。
試合は、両チーム合わせ41本ものシュートが放たれたものの、0‐0の引き分けに終えた。
フラメンゴは、試合を追うごとにフィリピ・ルイス監督の戦術が広く浸透している様子がうかがわれるが、この試合も後半途中から失速。試合中のペース配分や、ゴールを奪いに行く時間帯での精度アップなど、まだまだ改善点は多い。
この試合の結果、今節すでに試合を終えているインテルナシオナウを得失点差で上回り4位に浮上。コパ・ド・ブラジル制覇により来季リベルタドーレス出場権を確保したが、戦術の浸透させながら全国選手権も一つでも上の順位で締めくくりたい。
全国選手権ラスト5試合は、クイアバ(A)、フォルタレーザ(A)、インテルナシオナウ(H)、クリシウーマ(A)、ヴィトーリア(H)。
次戦は、11月20日に全国選手権第34節、アウェイにて降格圏に低迷するクイアバとの対戦。
アトレチコ・ミネイロは、コパ・ド・ブラジルでの敗退に重ね、今後も順延試合の消化などで過密日程が続くためか、精彩に欠く試合内容。GKエヴェルソンが鬼気迫る好セーブを連発し試合を引き締めたものの、結果は引き分けに終えた。
今季の残り試合は、第19節アトレチコ・パラナエンセ(A)、第34節ボタフォゴ(H)、第35節サンパウロ(A)、第36節ジュヴェントゥージ(H)、リベルタドーレス決勝ボタフォゴ、第37節ヴァスコ・ダ・ガマ(A)、最終節アトレチコ・パラナエンセ(H)。
国際Aマッチデーを挟みながらも、10月16日に始まった週2試合の日程が12月7日全国選手権最終節まで続く。
次戦は、11月16日にアウェイにて第19節アトレチコ・パラナエンセとの順延試合。
全国選手権第34節はホームにて11月20日に首位ボタフォゴ戦。この試合は、11月30日にブエノスアイレスにて開催されるリベルタドーレス決勝戦の前哨戦となる。